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全日本テレビ番組製作社連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟
Association of All Japan TV Program Production Companies
創立者 石川甫 ほか
団体種類 一般社団法人
設立 1982年
所在地 日本の旗 日本 東京都港区2-5-7 芝JIビル6F
北緯35度39分10.6秒 東経139度45分6.5秒 / 北緯35.652944度 東経139.751806度 / 35.652944; 139.751806座標: 北緯35度39分10.6秒 東経139度45分6.5秒 / 北緯35.652944度 東経139.751806度 / 35.652944; 139.751806
法人番号 3010405000442 ウィキデータを編集
主要人物 理事長 福浦与一
活動地域 日本の旗 日本
主眼 日本の放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与すること
活動内容 テレビ番組の質的向上及び製作倫理の高揚に関すること
テレビ番組の著作権の確立と擁護、など
活動手段 ATP賞テレビグランプリの表彰
テレビ番組製作会社合同就職フェスの主催
国際共同製作促進のためのフォーラム「Tokyo Docs」の主催、など
収入 80,432,758円(2015年度決算[1]
会員数 約120社
ウェブサイト www.atp.or.jp ウィキデータを編集
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一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟(ぜんにほんテレビばんぐみせいさくしゃれんめい、: Association of All Japan TV Program Production Companies、略称: ATP)は、日本の映像制作プロダクションテレビ番組制作会社)が加盟する業界団体。元総務省所管。

概要

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1982年に「テレビ番組の公共性と社会的機能の多様化にかんがみ、その質的向上を図ることによって、我が国の放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与すること」[2]を目的として、21社の映像プロダクションからなる任意団体として設立。1986年に社団法人に移行し、2013年に一般社団法人に移行した。2016年現在、約120社の映像プロダクションが加盟する。

主要な事業としては、優れたテレビ番組を顕彰する「ATP賞テレビグランプリ」、番組制作者の人材確保・育成のための就職フェア「テレビ番組製作会社合同就職フェス」(旧「TVエグザム」)、テレビ番組の国際共同製作促進のためのフォーラム「Tokyo Docs」(旧・東京TVフォーラム)などがある。

歴代理事長
在任期間 氏名 所属(当時)
1 1982年 - 1986年 石川甫 テレパック
2 1986年 - 1992年 澤田隆治 東阪企画
3 1992年 - 1995年 村木良彦 テレビマンユニオン
4 1995年 - 1996年 藤井潔 クリエイティブネクサス
5 1996年 - 2002年 静永純一 CNインターボイス
6 2002年 - 2008年 工藤英博 PDS
7 2008年 - 2012年 中尾幸男 C.A.L
8 2012年 - 2018年 倉内均 アマゾンラテルナ
9 2018年 - 現職 福浦与一 IVSテレビ制作

ATP賞テレビグランプリ

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ATP賞テレビグランプリ
受賞対象ドラマ、ドキュメンタリー、情報・バラエティ
開催日翌年
会場六本木ハリウッドホール
日本の旗 日本
主催一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟
初回1984年
最新回2018年
公式サイトhttp://www.atp.or.jp/awards/
テレビ/ラジオ放送
放送局BSプレミアム

ATP賞テレビグランプリは、全日本テレビ番組製作社連盟が「製作会社の社会的機能を高め、制作スタッフ一人ひとりの情熱や気概に応える」[3]ことを目的に、優れたテレビ番組を顕彰する賞。「ドラマ部門」「ドキュメンタリー部門」「情報・バラエティ部門」の3ジャンルで作品を募集し、100本を超える応募作品の中から、グランプリ、最優秀賞、優秀賞、奨励賞などを選出する。また、第4回から準グランプリに相当する「総務大臣賞」(第17回までは「郵政大臣賞」)が設けられている。

グランプリ・総務大臣賞(郵政大臣賞)以外の受賞作品は公式サイト参照のこと。なお、番組名表記はATP賞公式サイトの表記に準じた。

歴代グランプリ

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総務大臣賞(含・郵政大臣賞)

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  • 第4回(1987年) - 『ルノワール 美しきものの肖像』 テレビマンユニオン / TBS
  • 第5回(1988年) - 『TVムック「天気予報器の謎」』 テレビマンユニオン / 日本テレビ
  • 第6回(1989年) - 『開高健の神秘の氷河湖に謎の巨大魚を追って』 ネクサス / TBS
  • 第7回(1990年) - 『未知への旅 〜21世紀へのタイムトラベル〜』 テレビマンユニオン / テレビ朝日
  • 第8回(1991年) - 『遙かなるダモイ・ラーゲリから来た遺書』 インターボイス / テレビ西日本
  • 第9回(1992年) - 『99歳のモーツァルト弾き 〜ホルショフスキーの奇跡〜』 テレビマンユニオン / テレビ朝日
  • 第10回(1993年) - 『あなたの声が聞きたい』 ドキュメンタリージャパン / NHK
  • 第11回(1994年) - 『緑の森の三億年物語』 日本テレワーク / テレビ朝日
  • 第12回(1995年) - 『青春法廷』ドキュメンタリージャパン / NHK BS2
  • 第13回(1996年) - 『台湾万葉集〜命のかぎり詠みゆかむ』 クリエイティブネクサス、NHKエンタープライズ21 / NHK BS2
  • 第14回(1997年) - 『スーパーテレビ情報最前線「突然妻が痴ほう症になった」』 クリエイティブネクサス / 日本テレビ
  • 第15回(1998年) - 『ヒマラヤ縦断・塩の隊商がゆく』 日本電波ニュース社、NHKエンタープライズ21 / NHK総合
  • 第16回(1999年) - 『スーパーテレビ情報最前線「大新宿ノラ猫物語〜小さな子猫の大冒険〜」』 えふぶんの壱 / 日本テレビ
  • 第17回(2000年) - 『「課外授業ようこそ先輩」〜戦争を学ぶ 命を考える〜国境なき医師団・医師貫戸朋子』 東京ビデオセンター、NHKエンタープライズ21 / NHK総合
  • 第18回(2001年) - 『ザ・ノンフィクション「生きてます、16歳 500gで生まれた全盲の少女」』 ザ・ワークス / フジテレビ
  • 第19回(2002年) - 『金曜特集「向田邦子が秘めたもの」』NHKエンタープライズ21・カノックス / NHK BS2
  • 第20回(2003年) - 『ハイビジョンスペシャル「さまよえる戦争画〜従軍画家と遺族たちの証言〜」』 NHKエンタープライズ21 / NHK-hi
  • 第21回(2004年) - 『原爆の夏 遠い日の少年〜元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い〜』 テレコムスタッフ / BS-i
  • 第22回(2005年) - 『NONFIX 傷だらけの育て直し 家族修業 〜絆を求めて〜』 こころ / フジテレビ
  • 第23回(2006年) - 『あの夏〜60年目の恋文〜』 テレコムスタッフ、NHKエデュケーショナル / NHK BShi
  • 第24回(2007年) - 『ハイビジョン特集「闘う三味線 人間国宝に挑む〜文楽 一期一会の舞台〜」』 NHKエンタープライズ、クレイジーダイアモンド / NHK BShi
  • 第25回(2008年) - 『TBS水曜スペシャル「風の歌が聴きたい―音のない世界に生きる聴覚障害夫婦の16年」』 ウッドオフィス / TBS
  • 第26回(2009年) - 『BS世界のドキュメンタリー「いのちの声」〜コロンビア誘拐被害者へのラジオ放送〜』 ドキュメンタリージャパン、NHKエデュケーショナル / NHK BS-1
  • 第27回(2010年) - 『ハイビジョン特集「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日〜8月6日」』 テレビマンユニオン、NHKエンタープライズ / NHK BShi
  • 第28回(2011年) - 『ハイビジョン特集「若き宗家と至高の三味線」〜清元二派 88年ぶりの共演〜』 NHKエンタープライズ、クレイジーダイアモンド / NHK BShi
  • 第29回(2012年) - 『開拓者たちテムジン、テレビマンユニオン、NHKエンタープライズ / NHK BSプレミアム
  • 第30回(2013年) - 『家族ゲーム』 共同テレビジョン / フジテレビ
  • 第31回(2014年) - 『NHKスペシャル「和食」千年の味のミステリー』 プロダクション・エイシアアルテ・フランス、ポワン・ド・ジュール / NHK総合
  • 第32回(2015年) - 『甘いお話 Sweets Tales』 ドキュメンタリージャパン / (YouTube配信)
  • 第33回(2016年) - 『大河ファンタジー 精霊の守り人 第4回「決戦のとき」』 NHKエンタープライズ / NHK総合
  • 第34回(2017年) - 『特集ドラマ 眩〜北斎の娘〜』 NHKエンタープライズ / NHK 総合
  • 第35回(2018年) - 『スローな武士にしてくれ〜京都 撮影所ラプソディー〜』オッティモ、NHKエンタープライズ / NHK BSプレミアム
  • 第36回(2019年) - 『完本 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear』オッティモ、NHKエンタープライズ / NHK BS4K
  • 第37回(2020年) - 『良心を束ねて河となす 医師・中村哲 73年の軌跡』日本電波ニュース社、NHKエンタープライズ / NHK BS1
  • 第38回(2021年) - 『明鏡止水~武のKAMIWAZA~五の巻 弓馬の道・居合』NHKエデュケーショナル / NHK BSプレミアム
  • 第39回(2022年) - 『日曜ドラマ ブラッシュアップライフ』AX-ON / 日本テレビ

授賞式

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ATPテレビグランプリの授賞式はNHKアナウンサー(前者)と民放1局のアナウンサー(後者)によって進行される。所属局はいずれも当時。かつてはNHK BS2(NHK衛星第2テレビジョン)で1時間番組として放送されていた。

ATP上方番組大賞

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従来のATP賞が全国ネット番組や関東ローカルに集中する傾向があるとの見解を受け、「関西制作者のモチベーションの向上を図り、若い制作者が夢と誇りを持てる場を提供する事」を目的として2013年に「関西ATP賞」の名前で創設された賞。関西で制作され、放送された番組に限定して表彰を行っている。2018年の第6回より賞の名称を現在のものに改めた。

脚注

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  1. ^ 2015年度事業報告書 (PDF) - 一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟
  2. ^ 定款 (PDF)
  3. ^ ATP賞テレビグランプリ”. 全日本テレビ番組製作社連盟. 2016年7月13日閲覧。
  4. ^ “『第32回ATP賞』グランプリに『京都人の密かな愉しみ』”. ORICON STYLE. (2016年7月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2074758/ 2016年7月13日閲覧。 

外部リンク

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