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中川皓太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中川 皓太
読売ジャイアンツ #41
2019年10月9日 東京ドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府富田林市
生年月日 (1994-02-24) 1994年2月24日(30歳)
身長
体重
183 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2015年 ドラフト7位
初出場 2016年9月23日
年俸 8500万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
プレミア12 2019年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
WBSCプレミア12
2019

中川 皓太(なかがわ こうた、1994年2月24日 - )は、大阪府富田林市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。読売ジャイアンツ所属。

経歴

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プロ入り前

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富田林市立高辺台小学校時代は3年生からジュニア金剛に所属。富田林市立葛城中学校時代は富田林ブルーウェーブに所属。

広島県山陽高等学校では県大会準優勝が最高で、甲子園出場歴はなし。硬式野球部での2学年先輩に森原康平がいる。

東海大学では1年春からリーグ戦に出場。4年次の第46回明治神宮野球大会ではベスト4。リーグ通算16勝1敗、防御率1.31。同期に田中俊太渡辺勝吉田侑樹、1学年上に大城卓三、1学年下に丸山泰資がいる。

2015年10月22日に行われたドラフト会議読売ジャイアンツから7位指名を受けた。11月21日に契約金3000万円、年俸800万円で契約した(金額は推定)[2]。担当スカウトは長谷川国利[2]。背番号は91

巨人時代

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2016年は、キャンプは一軍で迎えたが開幕直前に二軍降格。一時は三軍まで降格したが[3]、9月15日の二軍・東北楽天ゴールデンイーグルス戦で完封勝利を記録。9月23日に一軍初昇格し、同日の横浜DeNAベイスターズ戦の9回にプロ初登板したが、2本塁打など1回3失点だった[4]。この年は2試合の登板。ファームでは14試合で6勝1敗、防御率2.49。ファーム日本選手権では3番手で登板して勝利投手となり、巨人の21年ぶりのファーム日本一に貢献した[5]。オフに斜視を改善する目の手術を受けた[6]。11月23日、40万円増の推定年俸840万円で契約を更改した[7]

2017年は先発1試合を含み18試合に登板し、防御率4.32を記録した。オフには、720万円増の推定年俸1560万円で契約を更改し、背番号が41に変更されることが発表された[8]

2018年は4月25日の中日ドラゴンズ戦で7回から登板し、プロ初セーブを記録した[9]。8月19日の中日戦で中継ぎ登板し、プロ初勝利を挙げた。9月1日の中日戦では中継ぎ登板し、プロ初ホールドを挙げた。この年は30試合に登板したが、防御率5点台だった。秋季キャンプからは阿部慎之助のアドバイスもあり、オーバースロー気味のスリークォーターからサイドスロー気味のスリークォーターに変更を試みた[10]。12月4日、340万円増の推定年俸1900万円で契約を更改した[11]

2019年3月30日の広島戦に8回から登板すると1イニングを無失点に抑えた。その後、前年に改造した新フォームがハマり中継ぎとして16試合連続無失点を続け[12]、開幕当初抑えだったライアン・クックが故障離脱してから抑えが決まっていなかった事情もあり抑えを任された。夏場には登板過多の影響で救援失敗がやや増えると途中入団したルビー・デラロサに抑えを譲り、休養のためにベンチを外れる試合もあったが、中継ぎに再度配置転換後は年間通してブルペンを支え、自己最多の67試合に登板し、4勝3敗16セーブ17ホールド、防御率2.37の成績を挙げ、チーム5年ぶりの優勝に貢献した。ポストシーズンではCSファイナルステージの阪神戦で中継ぎ登板で好投し、自身初の日本シリーズ進出に貢献。福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでも中継ぎ登板で好投するもチームは敗退した。オフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12日本代表に選出され、自身初の日本代表入り。同大会では3試合に登板し、無失点の好投で日本代表初の大会優勝に貢献した。オフには、3600万円増の推定年俸5500万円で契約を更改した[13]

2020年も開幕から中継ぎ陣を支え、デラロサの負傷離脱時には前年と同様抑えに入ることもあった。10月9日に左脇腹痛で登録を抹消されると[14]、復帰は日本シリーズまでずれ込み、2試合に登板した。シーズンでは37試合で2勝1敗6セーブ15ホールド、防御率1.00、WHIPは0.94を記録した。オフには、2000万円増の推定年俸7500万円で契約を更改した[15]

2021年は開幕戦に抑えで登板[16]。その後も順調に登板を重ね、6月16日、東京オリンピックの日本代表に選出[17]。しかし、22日に上半身のコンディション不良で登録抹消(この時点でリーグ2位の32登板だった)[18]。25日に左第10肋骨の骨折が判明し、日本代表を辞退した[19]。復帰後は再びブルペンを支え、最終的にはチーム2位の58試合に登板し、防御率2.47に加え自己最多の25ホールドを記録。12月14日に2000万円増の推定年俸9500万円で契約を更改した[20]

2022年は開幕前に腰痛を発症した影響で一軍登板はなく[21]、10月23日の自由契約通告後[22]、12月6日に育成選手として2000万円減となる推定年俸7500万円で契約を更改[23]。翌年からの背番号が041に変更となった[24]

2023年は5月14日まででイースタン・リーグ5試合に登板。防御率0.00の結果を残し、5月15日に支配下登録された[25]。背番号も再び41に戻った[25]大勢の故障離脱後は代役でストッパーを担当し、最終的には44試合に登板。14セーブ17ホールドに加え防御率2.08を記録するも、キャリアワーストの4敗を喫した[26]。12月7日、2500万円増の推定年俸1億円で契約を更改した[27]

2024年は開幕一軍入りし、8試合登板、0勝2敗5ホールド、防御率9.00を記録していたが、4月14日に左膝痛のため登録抹消された[28]

選手としての特徴

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サイド気味のスリークォーターから最速151km/hのストレートスライダー、ツーシームを駆使する。稀にチェンジアップカーブも投げる[29][30]。入団当初はテイクバックが大きく球の出所が見えづらい投球フォームであり岩瀬仁紀に似ていると評されることがよくあった[31]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2016 巨人 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 11 2.0 4 2 1 0 0 2 0 0 3 3 13.50 2.50
2017 18 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 107 25.0 28 2 4 0 2 19 0 1 12 12 4.32 1.28
2018 30 0 0 0 0 1 0 1 3 1.000 165 37.2 47 7 8 0 1 31 2 0 24 21 5.02 1.46
2019 67 0 0 0 0 4 3 16 17 .571 270 64.2 57 3 18 2 2 74 0 0 19 17 2.37 1.16
2020 37 0 0 0 0 2 1 6 15 .667 139 36.0 24 1 10 3 1 26 0 0 4 4 1.00 0.94
2021 58 0 0 0 0 4 3 1 25 .571 220 54.2 47 2 10 1 5 49 0 0 17 15 2.47 1.04
2023 44 0 0 0 0 1 4 14 17 .200 172 43.1 37 3 9 1 1 38 0 0 10 10 2.08 1.06
2024 15 0 0 0 0 0 2 0 7 .000 60 12.1 19 3 3 0 0 7 0 0 12 12 8.76 1.78
通算:8年 271 1 0 0 0 12 13 38 84 .480 1144 275.2 263 23 63 7 12 246 2 1 101 94 3.07 1.18
  • 2024年度シーズン終了時

WBSCプレミア12での投手成績

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2019 日本 3 0 0 0 0 14 3.1 3 0 1 0 0 4 0 0 0 0 0.00

年度別守備成績

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投手












2016 巨人 2 0 0 0 0 ----
2017 18 2 8 0 0 1.000
2018 30 0 8 0 0 1.000
2019 67 1 15 0 1 1.000
2020 37 1 6 0 1 1.000
2021 58 1 5 0 0 1.000
2023 44 4 3 0 0 1.000
2024 15 2 2 0 0 1.000
通算 271 11 47 0 2 1.000
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2017年10月3日、対東京ヤクルトスワローズ24回戦(明治神宮野球場)、2回表にプレストン・ギルメットから空振り三振

背番号

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  • 91(2016年 - 2017年)
  • 41(2018年 - 2022年、2023年5月15日 - )
  • 041(2023年 - 2023年5月14日)

登場曲

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  • 「フォエバ」BENI(2016年 - 2018年)
  • 「Kill This Love」BLACKPINK(2019年 - )
  • 「ドラマ」C&K(2019年)
  • 「Thunder」Gabry Ponte, LUM!X, Prezioso(2023年5月 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2024年11月22日閲覧
  2. ^ a b 巨人ドラ7中川が仮契約 球速以上の切れ自慢「杉内さんのように」」スポニチアネックス、2015年11月21日。2021年3月28日閲覧
  3. ^ 【Gファーム情報】中川”プロ初完封”で自信!」スポーツ報知、2016年9月19日。2021年3月28日閲覧
  4. ^ 【巨人】ドラフト7位・中川がほろ苦デビュー、ロペス&筒香に連弾浴びる」スポーツ報知、2016年9月23日。2021年3月28日閲覧
  5. ^ 2016年度ファーム日本選手権 試合結果」日本野球機構。2021年3月28日閲覧
  6. ^ 巨人・中川 今オフ手術へ 首傾ける状態続き「斜視」修正」スポニチアネックス、2016年10月16日。2021年3月28日閲覧
  7. ^ 巨人 中川は40万円増の840万円、来季は「先発で10勝ちたい」」『スポニチアネックス』2016年11月23日。2021年3月13日閲覧
  8. ^ 巨人中川「うれしい」斎藤雅樹コーチの背番41継承」『日刊スポーツ』2017年12月5日。2021年3月13日閲覧
  9. ^ 【巨人】2イニング連続打者一巡 63年ぶり20得点 吉川光、今季初勝利…中日戦経過」『スポーツ報知』2018年4月25日。2018年4月26日閲覧
  10. ^ 【巨人】中川、フォーム改良の背中押してくれた阿部引退に「悲しいです」」スポーツ報知、2019年9月24日。2021年3月28日閲覧
  11. ^ 巨人・中川は340万円増 防御率良化へ「内角をどれだけ厳しく突けるかがポイント」」『スポニチアネックス』2018年12月4日。2021年3月13日閲覧
  12. ^ 【巨人】中川、開幕からの連続無失点は16試合、17イニングでストップ」スポーツ報知、2019年5月18日。2021年3月28日閲覧
  13. ^ 巨人中川が3600万円増 ツーシーム習得に意欲」『日刊スポーツ』2019年12月5日。2021年3月13日閲覧
  14. ^ 巨人・中川が左脇腹痛で抹消、原監督「昨日のブルペンで」」『サンケイスポーツ』2020年10月9日。2021年3月13日閲覧
  15. ^ 巨人中川は2000万円増「両親に何かプレゼント」」『日刊スポーツ』2020年12月21日。2021年3月13日閲覧
  16. ^ 2021年3月26日 巨人 vs DeNA 出場成績」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年3月26日。2021年6月25日閲覧
  17. ^ 東京五輪代表 巨人からは坂本勇人、菅野智之、中川皓太の3人が選出」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年6月16日。2021年6月25日閲覧
  18. ^ 【巨人】中川皓太が登録抹消見込み 上半身コンディション不良か」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年6月22日。2021年6月25日閲覧
  19. ^ 【巨人】中川皓太が左ろっ骨骨折」『スポーツ報知』報知新聞社、2021年6月25日。2021年6月25日閲覧
  20. ^ 【巨人】中川皓太が2000万円増の年俸9500万円でサイン 来季の目標「中継ぎタイトル」」スポーツ報知、2021年12月14日。2023年5月1日閲覧
  21. ^ 【巨人】中川皓太、腰痛からの完全復活へ「なんとか少しでもチームに貢献できたら」」スポーツ報知、2023年1月15日。2023年5月1日閲覧
  22. ^ 巨人 梶谷隆幸、中川皓太、高橋優貴、平内龍太、立岡宗一郎を自由契約に 育成で再契約の見込み」スポーツニッポン、2022年10月23日。2024年1月21日閲覧
  23. ^ 【巨人】中川皓太が2000万円減で更改 来季育成スタート「チームの勝利に貢献できるポジションつかむ」」スポーツ報知、2022年12月6日。2024年1月21日閲覧
  24. ^ コーチ、選手の背番号追加・変更について」読売巨人軍、2022年12月15日。2022年12月15日閲覧
  25. ^ a b 巨人、中川皓太の支配下復帰を発表「迷惑かけてしまいました」 育成ドラ1松井颯にも吉報」『Full-Count』2023年5月15日。2023年5月15日閲覧
  26. ^ 【巨人】中川皓太 目指す“失敗しない男” 今季自己ワースト4敗雪辱へ「任された場所でやっていきたい」」スポーツ報知、2023年12月4日。2024年1月21日閲覧
  27. ^ 【巨人】中川皓太が大台突破の1億円でサイン「ここまで来るとは想定していなかった」」スポーツ報知、2023年12月7日。2023年12月17日閲覧
  28. ^ 【巨人】実は開幕から…中川皓太「限界来た」左ひざ痛で登録抹消…代役「8回」指名は防御率0.00左腕」『スポーツ報知』2024年4月14日。2024年6月6日閲覧
  29. ^ 巨人・中川、勝負の4年目へスライダーの質向上「真っすぐに近いものに」」サンケイスポーツ、2018年12月13日。2021年3月28日閲覧
  30. ^ 巨人・中川皓太インタビュー 飾らない力 「自分の持っている以上の力を出そうと考えるのをやめました。今、できることを確実に」」週刊ベースボールONLINE、2019年5月12日。2021年3月28日閲覧
  31. ^ 巨人・中川 悔しさ知る新守護神 原監督が評価する献身性」日刊スポーツ、2021年3月23日。2021年6月1日閲覧

関連項目

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外部リンク

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