コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

下妻貴寛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下妻 貴寛
東北楽天ゴールデンイーグルス 二軍バッテリーコーチ #97
メットライフドームにて(2020年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 山形県酒田市
生年月日 (1994-04-15) 1994年4月15日(30歳)
身長
体重
186 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2012年 ドラフト4位
初出場 2014年9月10日
最終出場 2021年5月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
派遣歴
コーチ歴
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス (2025 - )

下妻 貴寛(しもつま たかひろ、1994年4月15日 - )は、山形県酒田市(旧・松山町)出身の元プロ野球選手捕手)右投右打。現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍バッテリーコーチを務める。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

小学校3年生から野球を始めると、松山中学校では軟式野球部に所属しつつ、「酒田ハーバーベースボールクラブ」で硬式野球も経験した。酒田南高校では1年生の春から正捕手を務める。3年の夏には甲子園に初出場、大会の選手宣誓を行った[1]。試合は初戦で明徳義塾高校に敗れる。

2012年のプロ野球ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから4巡目で指名。契約金3,500万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した[2]背番号は「39」。

楽天時代

[編集]

2013年イースタン・リーグ公式戦28試合の出場で、本塁打を放てなかったものの、打率.169、1打点を記録。6月2日に地元・山形県の鶴岡ドリームスタジアムで開催された埼玉西武ライオンズ戦では、同期入団・森雄大とバッテリーを組んで出場。公式戦初めての先発起用となった[3]で、打撃では無安打に終わったが、3盗塁刺を記録した[4]。また、7月18日に秋田こまちスタジアムで開かれたフレッシュオールスターゲームには、イースタン・リーグ選抜のメンバーとして途中から出場すると、2打数2安打1打点1得点を記録した[5]

2014年、イースタン・リーグ公式戦では、59試合の出場で1本塁打、19打点、打率.241を記録。松井裕樹が先発で6回まで投げた試合で15奪三振を引き出したほか、古川侑利(いずれも高卒新人投手)を公式戦でのプロ初勝利・初完封に導いた[6]。8月30日にプロ入り後初の出場選手登録を果たすと、9月10日の対オリックス・バファローズ戦(Koboスタジアム宮城)の9回表に、高卒新人投手・今野龍太とのバッテリーで一軍デビュー。今野を1安打無失点に導いたが、一軍公式戦への出場機会はこの1イニングだけにとどまった。

2015年、一軍の捕手陣から嶋基宏伊志嶺忠が相次いで故障に見舞われたことを背景に、6月16日にシーズン初の出場選手登録。6月24日に地元・山形県の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで開かれたオリックス戦で、シーズン初の一軍公式戦出場を果たした。一軍公式戦では、通算4試合に出場。7月9日の対福岡ソフトバンクホークス戦(京セラドーム大阪)で本多雄一柳田悠岐から盗塁刺を記録したものの、前年に続いて打席に立つ機会はなかった。イースタン・リーグ公式戦には、チームの捕手で最も多い66試合に出場。打率.169ながら、3本塁打、19打点を記録した。

2016年、一軍公式戦への出場機会はなく、42試合に出場したイースタン・リーグ公式戦でも、打率.205、0本塁打、7打点という成績に終わった。オフの10月12日に第1回WBSC U-23ワールドカップ日本代表に選出された[7]。同大会で優勝を果たした[8]

2017年、5月4日のオリックス戦で2年ぶりの一軍出場を果たし、これがプロ初先発出場となり、また、3回裏の打席がプロ初打席となった[9]。10月5日のロッテ戦では佐々木千隼からプロ初安打を放った[10]

2018年、春に右肩関節唇を損傷した影響で10月29日に支配下登録を解除され育成選手として再契約(背番号も139に変更)。

2019年、5月31日にルートインBCリーグに所属する埼玉武蔵ヒートベアーズに派遣されることが発表された。派遣期間は6月1日~6月30日(その後7月31日まで延長)。背番号は44。このシーズンのオフに嶋基宏が退団したため、外野手から捕手に再転向した岡島豪郎を除くと、楽天の生え抜き捕手では最古参の選手となった。

2020年2月21日、支配下登録への復帰が発表された[11]。背番号は67。年俸は550万円(推定)。8月30日に一軍登録されると9月2日の対日本ハム戦(札幌ドーム)にて途中出場し、この試合では9回表に3年ぶりとなる一軍での安打を放った。それまで正捕手格の太田光や二番手格の足立祐一が共に故障で離脱すると出場機会を増やし、特に岸孝之瀧中瞭太が先発時には積極的に先発起用された。9月24日の千葉ロッテマリーンズ戦(楽天生命パーク宮城)では岩下大輝からプロ初本塁打を放った。

2021年は自身初の開幕一軍入りを果たすも、一軍出場は16試合止まりで5月31日に出場選手登録を抹消されて以降は再昇格がないまま、10月26日に球団から戦力外通告を受け[12]、11月21日に現役引退とブルペン捕手に転身することが発表された[13]

選手としての特徴

[編集]

遠投110メートル[14]の強肩が持ち味の大型捕手[15]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2014 楽天 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2015 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ---
2017 8 11 10 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 5 0 .100 .100 .100 .200
2020 43 90 77 5 12 4 0 1 19 9 0 0 11 1 1 0 0 26 0 .156 .165 .247 .411
2021 16 27 23 2 4 0 0 0 4 2 0 0 0 0 4 0 0 5 0 .174 .296 .174 .470
通算:5年 72 128 110 7 17 4 0 1 24 11 0 0 12 1 5 0 0 36 0 .155 .190 .218 .408

年度別守備成績

[編集]


捕手






















2014 楽天 1 1 0 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
2015 4 4 3 0 1 1.000 0 2 0 2 1.000
2017 8 26 0 0 0 1.000 0 1 1 0 .000
2020 43 230 24 0 3 1.000 1
2021 16 68 5 1 1 .986 1 8 6 2 .250
通算 72 329 32 1 5 .997 2

記録

[編集]
初記録

独立リーグでの打撃成績

[編集]












































O
P
S
2019 武蔵 4 9 4 6 0 0 1 9 1 0 2 0 1 0 0 0 0 .667 .727 1.000 1.727
通算:1年 4 9 4 6 0 0 1 9 1 0 2 0 1 0 0 0 0 .667 .727 1.000 1.727

背番号

[編集]
  • 39(2013年 - 2018年)
    • 27(2016 WBSC U-23ワールドカップ 日本代表)
  • 139(2019年 - 2020年2月21日)
    • 44(2019年6月1日 - 7月31日)※武蔵へ派遣
  • 67(2020年2月21日 - 2021年)
  • 101(2022年 - 2024年)
  • 97(2025年 - )

登場曲

[編集]

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 「浜風のように爽やかに」/選手宣誓全文”. 日刊スポーツ (2012年8月8日). 2021年5月29日閲覧。
  2. ^ “ドラ4下妻「信頼される選手に」”. 日刊スポーツ. (2012年11月22日). https://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2012/news/f-bb-tp0-20121122-1050342.html 2012年11月22日閲覧。 
  3. ^ “ドラ4下妻、6・1地元山形2軍戦で初スタメン”. スポーツ報知. (2013年5月30日). https://web.archive.org/web/20130530045447/http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20130529-OHT1T00164.htm 2013年6月2日閲覧。 
  4. ^ “楽天・下妻(酒田南高出)初のフル出場 イースタンリーグ、西武と対戦”. 山形新聞. (2013年6月2日). http://yamagata-np.jp/news/201306/02/kj_2013060200033.php 2013年6月9日閲覧。 
  5. ^ “2013年度フレッシュオールスター・ゲーム試合結果”. 日本野球機構. (2013年7月18日). http://npb.jp/bis/scores/freshallstargame/boxscore2013.html 2016年10月20日閲覧。 
  6. ^ “【楽天】2年目下妻が初1軍「落ち着いているところ見て」”. スポーツ報知. (2014年8月31日). https://web.archive.org/web/20150204092500/http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20140830-OHT1T50251.html 2015年2月4日閲覧。 
  7. ^ “「第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-23代表選手が決定”. 野球日本代表オフィシャルサイト. (2016年10月12日). http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20161012_2.html 2016年10月12日閲覧。 
  8. ^ No. 1 Japan crowned World Champions, defeat No. 15 Australia in Final of WBSC U-23 Baseball World Cup WBSC | World Baseball Softball Confederation (英語) (2016年11月6日) 2016年11月7日閲覧
  9. ^ “楽天下妻「うれしい」2年ぶり1軍出場で“初勝利””. 日刊スポーツ. (2017年5月5日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1818407.html 2017年12月31日閲覧。 
  10. ^ “楽天・下妻、5年目でプロ初安打「ようやく出た」”. デイリースポーツ. (2017年10月10日). https://www.daily.co.jp/baseball/2017/10/06/0010618695.shtml 2017年12月31日閲覧。 
  11. ^ 下妻 貴寛選手 支配下選手登録に関して”. 東北楽天 オフィシャルサイト (2020年2月21日). 2020年2月21日閲覧。
  12. ^ 楽天牧田和久「連絡を受けてそうだよなと」下水流昂らと来季契約結ばず”. 日刊スポーツ (2021年10月26日). 2021年11月21日閲覧。
  13. ^ 楽天足立祐一と下妻貴寛が引退 足立はスカウト、下妻はブルペン捕手に”. 日刊スポーツ (2021年11月21日). 2021年11月21日閲覧。
  14. ^ “楽天・仙さん、下妻にノムさんの背番号19”. SANSPO.COM: p. 2. (2012年10月30日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20121030/gol12103005050000-n2.html 2012年11月16日閲覧。 
  15. ^ “酒田南・下妻強肩にプロ高評価”. 日刊スポーツ. (2012年6月8日). https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20120608-964111.html 2012年11月16日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]