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上之郷駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上之郷駅*
全景(2017年)
かみのごう
Kaminogo
M86 沓掛 (1.9 km)
(1.4 km) 志摩磯部 M88
地図
所在地 三重県志摩市磯部町上之郷24
北緯34度22分46.46秒 東経136度48分41.19秒 / 北緯34.3795722度 東経136.8114417度 / 34.3795722; 136.8114417座標: 北緯34度22分46.46秒 東経136度48分41.19秒 / 北緯34.3795722度 東経136.8114417度 / 34.3795722; 136.8114417
駅番号  M87 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 M 志摩線
キロ程 14.6km(鳥羽起点)
伊勢中川から56.1 km
電報略号 カミコ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
47人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1929年昭和4年)7月23日
備考 無人駅(乗車駅証明書発行機 有)
* 1970年に志摩磯部駅から改称。
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上之郷駅(かみのごうえき)は、三重県志摩市磯部町上之郷にある、近畿日本鉄道(近鉄)志摩線である[1]。駅番号はM87

歴史

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駅構造

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ホーム(2005年7月)

島式ホーム1面2線を持つ地上駅。鳥羽方複線、賢島方単線の行違い可能駅である。ホーム有効長は2両。駅舎(改札口)は設けられておらず、賢島寄りの踏切から直接ホームに入る形になっている。志摩磯部駅を名乗っていた頃にはこげ茶色の三角屋根が特徴的な駅舎があり、旧磯部村の象徴的な建築であった[1]。  

狭軌時代は2面2線の駅であったが、改軌後しばらくは1面1線となり、1975年に1面2線となった。   

鳥羽駅管理の無人駅ワンマン運転普通列車ではドアカットによる降車時集札が実施され、乗車位置も1ヶ所に限定されていたが、交通系ICカードの導入により現在はすべてのドアが開く。 自動券売機自動改札機は導入されておらず、乗車駅証明書発行機が設置されており、PiTaPaICOCAは専用の簡易改札機による対応となっている。1960年(昭和35年)には7人の駅員が配置されていた[4]

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 M 志摩線 下り 賢島方面
2 上り 伊勢中川白塚方面

利用状況

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開業当時は地域の中心駅で利用者が多かったが、バス発着場が迫間駅の近くに移ってからは徐々に乗降客を迫間駅に奪われ、1970年(昭和45年)には志摩磯部駅の名を迫間駅に譲り、上之郷駅に改称した[1]2000年代後半の1日の乗降人員は100人前後であった[1]鳥羽市伊勢市方面の高等学校へ通学する生徒の利用が中心であり、朝夕は賑わうが日中は静かである[1]。「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[8]

年度 一日平均
乗車人員
1997年 64
1998年 55
1999年 56
2000年 51
2001年 41
2002年 40
2003年 36
2004年 41
2005年 37
2006年 36
2007年 33
2008年 33
2009年 42
2010年 40
2011年 39
2012年 39
2013年 46
2014年 45
2014年 45
2015年 50
2016年 49
2017年 52
2018年 47
2019年 47
2020年 32

上之郷駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である[9]。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する[10]
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(上之郷駅)
年度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果:人/日 特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1958年(昭和33年) 100,557 ←←←← 134,702 235,259      
1959年(昭和34年)   ←←←←          
1960年(昭和35年)   ←←←←          
1961年(昭和36年)   ←←←←          
1962年(昭和37年)   ←←←←          
1963年(昭和38年)   ←←←←          
1964年(昭和39年)   ←←←←          
1965年(昭和40年) 94,530 ←←←← 75,811 170,341      
1966年(昭和41年) 85,800 ←←←← 43,922 129,722      
1967年(昭和42年) 80,160 ←←←← 40,778 120,938      
1968年(昭和43年) 67,650 ←←←← 38,836 106,486      
1969年(昭和44年) 52,890 ←←←← 29,829 82,719     改良工事のため営業休止(バス代行)
1970年(昭和45年) 45,180 ←←←← 25,340 70,520     標準軌化し営業再開
1971年(昭和46年) 42,450 ←←←← 23,126 65,576      
1972年(昭和47年) 44,550 ←←←← 23,550 68,100      
1973年(昭和48年) 42,300 ←←←← 25,966 68,266      
1974年(昭和49年) 43,110 ←←←← 17,784 60,894      
1975年(昭和50年) 35,190 ←←←← 16,742 51,932      
1976年(昭和51年) 32,850 ←←←← 15,718 48,568      
1977年(昭和52年) 32,550 ←←←← 15,511 48,061      
1978年(昭和53年) 34,980 ←←←← 15,404 50,384      
1979年(昭和54年) 37,500 ←←←← 14,326 51,826      
1980年(昭和55年) 33,630 ←←←← 13,363 46,993      
1981年(昭和56年) 27,480 ←←←← 12,241 39,721      
1982年(昭和57年) 29,670 ←←←← 12,843 42,513 11月16日 292  
1983年(昭和58年) 28,110 ←←←← 12,077 40,187 11月8日 372  
1984年(昭和59年) 24,300 ←←←← 11,950 36,250 11月6日 277  
1985年(昭和60年) 23,970 ←←←← 11,679 35,649 11月12日 273  
1986年(昭和61年) 20,520 ←←←← 11,289 31,809 11月11日 284
1987年(昭和62年) 19,500 ←←←← 10,652 30,152 11月10日 275  
1988年(昭和63年) 19,020 ←←←← 9,513 28,533 11月8日 286  
1989年(平成元年) 17,160 ←←←← 9,901 27,061 11月14日 247  
1990年(平成2年) 15,960 ←←←← 13,226 29,186 11月6日 240  
1991年(平成3年) 14,490 ←←←← 11,992 26,482      
1992年(平成4年) 14,310 ←←←← 11,821 26,131 11月10日 204  
1993年(平成5年) 12,870 ←←←← 11,821 24,691      
1994年(平成6年) 12,180 ←←←← 13,542 25,722      
1995年(平成7年) 11,370 ←←←← 12,956 24,326 12月5日 223  
1996年(平成8年) 12,810 ←←←← 12,063 24,873      
1997年(平成9年) 13,440 ←←←← 10,097 23,537      
1998年(平成10年) 10,890 ←←←← 9,187 20,077      
1999年(平成11年) 10,350 ←←←← 10,064 20,414      
2000年(平成12年) 9,600 ←←←← 9,184 18,784      
2001年(平成13年) 7,020 ←←←← 8,110 15,130      
2002年(平成14年) 5,850 ←←←← 7,537 13,387      
2003年(平成15年) 5,580 ←←←← 7,686 13,266      
2004年(平成16年) 7,560 ←←←← 7,440 15,000      
2005年(平成17年) 6,690 ←←←← 6,879 13,569 11月8日 139  
2006年(平成18年) 5,850 ←←←← 7,246 13,096      
2007年(平成19年) 5,970 ←←←← 6,148 12,118      
2008年(平成20年) 5,100 ←←←← 7,069 12,169 11月18日 122  
2009年(平成21年) 6,840 ←←←← 8,650 15,490      
2010年(平成22年) 6,210 ←←←← 8,493 14,703 11月9日 108  
2011年(平成23年) 5,760 ←←←← 8,415 14,175      
2012年(平成24年) 5,970 ←←←← 8,105 14,075 11月13日 103  
2013年(平成25年) 7,920 ←←←← 8,987 16,907      
2014年(平成26年) 8,580 ←←←← 7,726 16,306      
2015年(平成27年) 9,450 ←←←← 8,762 18,212 11月10日 106  
2016年(平成28年) 9,090 ←←←← 8,871 17,961      
2017年(平成29年) 9,180 ←←←← 9,833 19,013      
2018年(平成30年)   ←←←←     11月13日 150  
2019年(令和元年)   ←←←←          
2020年(令和2年)   ←←←←          
2021年(令和3年)   ←←←←     11月9日 39  
2022年(令和4年)   ←←←←     11月8日 79  
2023年(令和5年)   ←←←←     11月7日 75  

駅周辺

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志摩磯部駅を名乗っていた頃は、南勢町(現・南伊勢町五ヶ所浦方面行きの路線バスが発着しており(一部の便は南島町〔現・南伊勢町〕神前まで延長運行)[4]、駅前は乗り換え客向けにうどんかき氷を売る店があり賑わっていた[1]

隣の駅

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近畿日本鉄道
M 志摩線
沓掛駅 (M86) - 上之郷駅 (M87) - 志摩磯部駅 (M88)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 高嶋幸司「みえ駅ものがたり 近鉄志摩線 上之郷 ぽっかり浮かぶ"島" バス発着場移り駅名変わる」中日新聞2009年6月16日付朝刊、三重版20ページ
  2. ^ a b c d e f 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7 
  3. ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、354-356頁。全国書誌番号:21906373 
  4. ^ a b c d 磯部郷土史刊行会 編 1963, p. 332.
  5. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、32頁。ISBN 978-4-10-790026-5 
  6. ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、436頁。全国書誌番号:21906373 
  7. ^ 新たに志摩線10駅および西信貴ケーブル高安山駅でICカードサービスを導入!近鉄の鉄道全駅(生駒ケーブルを除く)でPiTaPa、ICOCAなどICカードをご利用いただけるようになります。”. KINTETSU NEWS RELEASE. 近畿日本鉄道秘書広報部 (2015年6月3日). 2015年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月13日閲覧。
  8. ^ 三重県統計書 - 三重県
  9. ^ 駅別乗降人員 山田線・鳥羽線・志摩線 - 近畿日本鉄道
  10. ^ 駅別乗降人員 志摩線(2015年11月10日調査) - 近畿日本鉄道

参考文献

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  • 磯部郷土史刊行会 編『磯部郷土史』磯部郷土史刊行会、1963年5月10日、506頁。 TRCMARC:99208231

関連項目

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外部リンク

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