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ポール・ウォルター・ハウザー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポール・ウォルター・ハウザー
Paul Walter Hauser
Paul Walter Hauser
2021年撮影
別名義 Signet Ringer
生年月日 (1986-10-15) 1986年10月15日(38歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ミシガン州グランドラピッズ
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ミシガン州サギノー
職業 俳優、コメディアン、ラッパー、プロレスラー
ジャンル テレビ、映画
活動期間 2005年 -
配偶者 エイミー・ボーランド(2020年 - )
主な作品
映画
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
ブラック・クランズマン
リチャード・ジュエル
ザ・ファイブ・ブラッズ
クルエラ
テレビドラマ
コブラ会
ブラック・バード
受賞
エミー賞
第75回助演男優賞リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画
ゴールデングローブ賞
テレビドラマ部門助演男優賞(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)英語版
2022年英語版ブラック・バード[1]
その他の賞
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ポール・ウォルター・ハウザー(Paul Walter Hauser, 1986年10月15日 - )は、アメリカ合衆国俳優コメディアンプロレスラー[2]。また「Signet Ringer」名義でラッパーとしても活動している。

略歴

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ミシガン州グランドラピッズ生まれのサギノー育ち、地元のヴァレー・ルーザラン高校英語版に通い、多くの舞台に立つと、役者を目指してロサンゼルスに移る[3]。 その一方で、10代の頃からスタンダップコメディアンとして舞台に立っている[4]

2010年以降、プロの俳優として多くのテレビドラマに出演するが、名を上げたのは2017年の映画アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で演じた実在の人物ショーン・エッカート役で、約300パウンド(約136kg)あったエッカートを演じるにあたり、260パウンド(約118kg)の体重を290パウンド(約132kg)まで増量した[5]

2017年の『アイ,トーニャ』と2018年の『ブラック・クランズマン』という評価の高い作品に印象的な脇役で出演して役者としての評価と知名度を上げると、2019年6月にはクリント・イーストウッド監督の映画『The Ballad of Richard Jewell』の主演に起用されたことが明らかになった[6]。この映画は、1996年のアトランタオリンピックで爆弾を発見して多くの人々を救った英雄でありながら容疑者にされてしまった実在の警備員リチャード・ジュエルを描いた作品で、ハウザーはジュエルを演じる。同作は『リチャード・ジュエル』のタイトルで2019年12月13日に全米公開されることになった[7]。同作の演技で第91回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のブレイクスルー演技賞を受賞している[8]

俳優だけでなく、脚本家や映画監督としても活動している[9]

2022年7月には「Signet Ringer」名義でシングルMurder for Higher」をリリース、ラッパーとしてデビューした[10]

2022年7月からApple TV+で配信されたテレビミニシリーズ『ブラック・バード』で実在の連続殺人犯ラリー・ホール英語版を演じ、第80回ゴールデングローブ賞英語版ではテレビドラマ部門助演男優賞(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)英語版を、第75回プライムタイム・エミー賞では助演男優賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画部門)を受賞した[1]

2024年からはプロレスラーとしても活動している[2]

私生活

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2020年7月にエイミー・ボーランドと結婚し[11]、2021年4月に第1子となる息子ハリスが誕生している[12]

2022年10月には妻の第2子の妊娠[13]と、息子ハリスが映画『Bandit』に子役で出演していることを公表している[14]

主な出演作品

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映画

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公開年 日本語題
原題
役名 備考
2010 バージニア その町の秘密
Virginia
デイル 日本劇場未公開
2017 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
I, Tonya
ショーン・エッカート
2018 だめんず・コップ2
Super Troopers 2
ロニー・ラルーシュ 日本劇場未公開
ブラック・クランズマン
BlacKkKlansman
アイヴァンホー
2019 レイトナイト 私の素敵なボス
Late Night
マンキューソ 日本劇場未公開
ビート -心を解き放て-
Beats
テレンス Netflix配信
リチャード・ジュエル
Richard Jewell
リチャード・ジュエル
2020 もう、歩けない男
Adam(別題:Quad
トレント
ザ・ファイブ・ブラッズ
Da 5 Bloods
サイモン Netflix配信
ソングバード
Songbird
マイケル・ドーザー
2021 シルクロード.com -史上最大の闇サイト-
Silk Road
カーティス・クラーク・グリーン
クルエラ
Cruella
ホーレス
クイーンピンズ
Queenpins
ケン・ミラー
2022
Delia's Gone
ボー
2023
Americana
レフティ
2024 オリオンと暗闇
Orion and the Dark
暗闇 声の出演
インサイド・ヘッド2
Inside Out 2
ハズカシ 声の出演

The Instigators
ブーチ ポストプロダクション
2025
The Naked Gun
エド・ホッケン 撮影中
TBA
Press Your Luck
マイケル・ラーソン ポストプロダクション

テレビドラマ

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放映年 日本語題
原題
役名 備考
2010 コミ・カレ!!
Community
生徒3 第2シーズン第5話
フィラデルフィアは今日も晴れ
It's Always Sunny in Philadelphia
リッチー 第6シーズン第9話
2015 ナイトシフト 真夜中の救命医
The Night Shift
オレン・エドワーズ 第2シーズン第5話
2017 スーパーストア
Superstore
ヴィンス 第2シーズン第11話
2018-2019 アンブレイカブル・キミー・シュミット
Unbreakable Kimmy Schmidt
トリップ・ノブ 第4シーズン第2, 11話
2019 コブラ会
Cobra Kai
レイモンド 第2シーズン、計8話出演
2022 ブラック・バード
Black Bird
ラリー・ホール 第80回ゴールデングローブ賞英語版テレビドラマ部門助演男優賞(リミテッドシリーズ・テレビ映画部門)英語版受賞[1]
第75回プライムタイム・エミー賞助演男優賞リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画受賞
2023 アフターパーティー
The Afterparty
トラビス 第2シーズン、計10話出演

日本語吹替

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日本語吹替版は小林達也臼木健士朗原田晃などが演じていたが『リチャード・ジュエル』以降はかぬか光明が演じることが多い。

出典

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  1. ^ a b c 中谷直登 (2023年1月11日). “2023年(第80回)ゴールデングローブ賞 受賞結果&ノミネート一覧 ─ 『フェイブルマンズ』スピルバーグが作品賞・監督賞でW受賞 ほか”. The River. https://theriver.jp/2023-golden-globes-info/ 2023年1月11日閲覧。 
  2. ^ a b Dasappan, Jayakrishna (2024年3月14日). “Paul Walter Hauser Opens Up About Why He Wants To Wrestle” (英語). Wrestlezone. https://www.wrestlezone.com/news/1453373-paul-walter-hauser-opens-up-about-why-he-wants-to-wrestle 2024年3月18日閲覧。 
  3. ^ Simpson-Mersha, Isis (2018年1月17日). “Saginaw man starring in 'I, Tonya' 'took every opportunity until it happened'” (英語). mlive.com. https://www.mlive.com/news/saginaw/2018/01/saginaw_man_starring_in_i_tony.html 2019年6月12日閲覧。 
  4. ^ Paul Walter Hauser Biography” (英語). Famous People. 2021年6月8日閲覧。
  5. ^ Alexander, Bryan (2018年3月7日). “'I, Tonya' love is overdue for Paul Walter Hauser as grandiose bodyguard Shawn Eckardt” (英語). USA Today. https://www.usatoday.com/story/life/movies/2018/03/07/paul-walter-hauser-great-tonya/397549002/ 2019年6月12日閲覧。 
  6. ^ Kit, Borys (2019年6月12日). “Clint Eastwood Casts 'BlacKkKlansman' Actor as Lead in Richard Jewell Movie (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/clint-eastwood-casts-paul-walter-hauser-as-richard-jewell-1212818 2019年6月13日閲覧。 
  7. ^ 稲垣 貴俊 (2019年9月29日). “クリント・イーストウッド新作映画、2019年12月に米国で急遽公開決定 ─ 撮影開始からわずか6ヶ月、賞レースに電撃乱入”. The River. https://theriver.jp/richard-jewell-us-date/ 2019年9月29日閲覧。 
  8. ^ Lewis, Hilary (2019年12月3日). “'The Irishman' Named Best Film by National Board of Review” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/irishman-tops-national-board-review-2019-honorees-full-list-1259206 2019年12月5日閲覧。 
  9. ^ Kiss Me When I'm Down” (英語). FilmFreeway. 2019年6月12日閲覧。
  10. ^ Irvin, Jack (2022年7月8日). “Paul Walter Hauser on How God Led Him to Create New EP 'Murder for Higher' as Alter Ego Signet Ringer” (英語). People. https://people.com/music/paul-walter-hauser-on-how-god-led-him-to-create-murder-for-higher-as-signet-ringer/ 2022年10月12日閲覧。 
  11. ^ Boland Hauser, Amy [@amybolandhauser] (2020年8月24日). "Happy ONE MONTH wedding anniversary" (英語). X(旧Twitter)より2021年6月8日閲覧
  12. ^ Boland Hauser, Amy [@amybolandhauser] (2021年4月23日). "\\ Harris Boland Hauser //" (英語). X(旧Twitter)より2021年6月8日閲覧
  13. ^ Hauser, Paul Walter [@paulwhausergram] (2022年10月4日). "The past few years have been absolutely insane" (英語). Instagramより2022年10月12日閲覧
  14. ^ Hauser, Paul Walter [@paulwhausergram] (2022年10月5日). "I can't believe my kid was in a movie at 5 weeks old" (英語). Instagramより2022年10月12日閲覧

外部リンク

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