ガイ・ピアース
ガイ・ピアース Guy Pearce | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012年 | |||||||||||||
本名 | Guy Edward Pearce | ||||||||||||
生年月日 | 1967年10月5日(57歳) | ||||||||||||
出生地 |
イングランド ケンブリッジシャー イーリー | ||||||||||||
出身地 |
オーストラリア ビクトリア州ジーロング | ||||||||||||
国籍 | オーストラリア | ||||||||||||
民族 | イングランド系オーストラリア人 | ||||||||||||
職業 | 男優 | ||||||||||||
ジャンル | 舞台、テレビドラマ、映画 | ||||||||||||
活動期間 | 1985年 - | ||||||||||||
配偶者 | Kate Mestitz(1997年 - 2015年) | ||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||
映画 『プリシラ』 『L.A.コンフィデンシャル』 『ラビナス』 『メメント』 『モンテ・クリスト伯』 『タイムマシン』 『ファクトリー・ガール』 『ハート・ロッカー』 『アニマル・キングダム』 『英国王のスピーチ』 『ロックアウト』 『欲望のバージニア』 『プロメテウス』 『アイアンマン3』 『あなたとのキスまでの距離』 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 テレビドラマ 『Neighbours』 『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』 『Jack Irish』 | |||||||||||||
|
ガイ・エドワード・ピアース(Guy Edward Pearce, 1967年10月5日 - )は、イギリス生まれのオーストラリアの俳優。
生い立ち
[編集]1967年にイギリスのケンブリッジシャーのイーリーで生まれる。3歳のときにイギリス空軍のパイロットだった父の仕事上、オーストラリアのジーロングへ移住。9歳の時に父が飛行機事故により死亡したが[1][2][3]、イギリスには戻らなかった。10代より劇団に所属し、いくつかの舞台に立った。またボディビルに打ち込み、16歳で大会に出場し優勝している。
キャリア
[編集]テレビシリーズ『Neighbours』で4年間主演を務めて人気者となり、1990年にオーストラリアのミュージシャン、ジョン・ウォーターズと共演した『Heaven Tonight』で映画デビューを果たす。オーストラリア国内で知名度を押し上げたのは1994年にテレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィーヴィングと共演したロード・ムービーの『プリシラ』で、同作品では能天気なゲイのドラァグクイーンを演じた。同作品は国内外で高評価を得て、ピアース自身もそれがきっかけで1997年公開の『L.A.コンフィデンシャル』でハリウッドデビューを飾っている。同作品は、同じくオーストラリア出身ラッセル・クロウと組んだほか、サイモン・ベイカーのハリウッド・デビュー作品でもあった。作品はアカデミー作品賞にノミネートされ、名だたる共演者たち相手に堂々とした演技を披露したピアース自身も高い評価を得た。
2000年に出演したクリストファー・ノーラン監督のミステリー『メメント』も彼の代表作品となっている。それ以来、コンスタントにハリウッド映画に顔を出しており、古典SF映画のリメイク『タイムマシン』や法廷サスペンス『英雄の条件』、アダム・サンドラー主演のファンタジーコメディ『ベッドタイム・ストーリー』などにも顔を出している。2006年に出演したシエナ・ミラー主演の『ファクトリー・ガール』では実在したアーティストアンディ・ウォーホルを演じている。2009年に出演したキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』と、2010年に出演したトム・フーパー監督の『英国王のスピーチ』は両方ともアカデミー作品賞を受賞しており、2年連続でアカデミー賞を受賞した作品に出演した。2013年にはロバート・ダウニー・Jr主演の人気ヒーロー作品『アイアンマン3』に出演するなど、文芸作品からエンターテイメント作品まで、国内外で現在も着実にキャリアを築いている。
2011年にHBOで放送されたケイト・ウィンスレット共演のテレビ・ミニシリーズ『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』でエミー賞・プライムタイム・エミー賞助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞した。
私生活
[編集]1997年に心理学者の女性と結婚している[4]。2015年、妻とすでに離婚していることを認めた。2016年3月、交際相手の俳優カリス・ファン・ハウテンが妊娠していることを公表した。ピアース、ファン・ハウテンともに第1子となる[5]。9月に第1子男児誕生が明らかとなる[6]。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1990 | Heaven Tonight | Paul Dysart | — | |
1991 | Hunting | シャープ | — | |
1994 | プリシラ The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert |
アダム / フェリシア | ||
1996 | 月に願いを Daiting The Enemy |
ブレット | 高木渉(VHS版) | |
1997 | Flynn | エロール・フリン | — | |
L.A.コンフィデンシャル L.A. Confidential |
エド・エクスリー | 宮本充(ソフト版) 藤原啓治(フジテレビ版) | ||
第一容疑者 最終章 The Devil Game |
Michael | 藤原啓治 | ||
1998 | ブランニュー・ワールド Woundings |
ジミー・コンプトン | 内田夕夜 | |
1999 | ラビナス Ravenous |
ジョン・ボイド大尉 | 小山力也 | |
2000 | 英雄の条件 Rules of Engagement |
マーク・ビッグス少佐 | 家中宏(ソフト版) 江原正士(フジテレビ版) | |
メメント Memento |
レナード・シェルビー | 小山力也 | ||
2002 | モンテ・クリスト伯 The Count of Monte Cristo |
フェルナン・モンデーゴ | 森田順平 | |
タイムマシン The Time Machine |
アレクサンダー・ハーデゲン | 子安武人(ソフト版) 東地宏樹(テレビ朝日版) | ||
トエンティマン・ブラザーズ The Hard Word |
デール | |||
記憶の羽ばたき Till Human Voices Wake Us |
サム・フランク | |||
2004 | トゥー・ブラザーズ Two Brothers |
エイダン・マクロリー | てらそままさき(ソフト版) 小山力也(フジテレビ版) | |
2005 | プロポジション -血の誓約- The Proposition |
チャーリー・バーンズ | (吹き替え版なし) | |
2006 | デスティニー 未来を知ってしまった男 First Snow |
ジミー・スタークス | ||
ファクトリー・ガール Factory Girl |
アンディ・ウォーホル | |||
2008 | 奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜 Death Defying Acts |
ハリー・フーディーニ | 藤原啓治 | |
ブレイキング・ポイント Winged Creatures |
ブルース・ララバイ | |||
トレイター 大国の敵 Traitor |
ロイ・クレイトン | |||
ハート・ロッカー The Hurt Locker |
マット・トンプソン軍曹 | 東地宏樹 | ||
ベッドタイム・ストーリー Bedtime Stories |
ケンダル | 山路和弘 | ||
2009 | IN HER SKIN/イン・ハー・スキン In Her Skin |
バーバー | (吹き替え版なし) | |
ザ・ロード The Road |
退役軍人 | 遠藤大智 | ||
2010 | アニマル・キングダム Animal Kingdom |
ネイサン・レッキー | ||
英国王のスピーチ The King's Speech |
エドワード8世 | 宮本充 | ||
2011 | 33 Postcards | Dean Randall | — | |
ダーク・フェアリー Don't Be Afraid of the Dark |
アレックス・ハースト | 森川智之 | ||
ハングリー・ラビット Seeking Justice |
サイモン | 宮内敦士 | ||
2012 | ロックアウト Lockout |
マリオン・スノウ | 東地宏樹 | |
欲望のバージニア Lawless |
チャーリー・レイクス | 宮本充 | ||
プロメテウス Prometheus |
ピーター・ウェイランド | 納谷六朗(劇場公開版) 佐々木薫(ザ・シネマ版) | ||
不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼 Jack Irish: Bad Debts |
ジャック・アイリッシュ | テレビ映画 | 小山力也 | |
不良探偵ジャック・アイリッシュ 2人の父への鎮魂歌 Jack Irish: Black Tide | ||||
2013 | アイアンマン3 Iron Man 3 |
アルドリッチ・キリアン | 小原雅人 | |
あなたとのキスまでの距離 Breathe In |
キース・レイノルズ | 日本劇場未公開 | 小山力也 | |
2014 | 不良探偵ジャック・アイリッシュ 3度目の絶体絶命 Jack Irish: Dead Point |
ジャック・アイリッシュ | テレビ映画 | |
奪還者 The Rover |
エリック | てらそままさき | ||
2015 | 成果 Results |
トレヴァー | ||
ロスト・エモーション Equals |
ジョナス | (吹き替え版なし) | ||
2016 | ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ Genius |
F・スコット・フィッツジェラルド | [7] | |
ブリムストーン Brimstone |
牧師 | 黒田崇矢 | ||
2017 | エイリアン: コヴェナント Alien: Covenant |
ピーター・ウェイランド | クレジットなし | 内田直哉 |
2018 | Swinging Safari | キース・ホール | — | |
The Catcher Was a Spy | ロバート・ファーマン | — | ||
ミッシング・レポート Spinning Man |
エヴァン・バーチ博士 | (吹き替え版なし) | ||
ふたりの女王 メアリーとエリザベス Mary Queen of Scots |
ウィリアム・セシル(バーリー男爵) | 宮本充 | ||
2019 | ドミノ 復讐の咆哮 Domino |
ジョー・マーティン | ||
最後のフェルメール ナチスを欺いた画家 The Last Vermeer |
ハン・ファン・メーヘレン | — | ||
2020 | ブレイク・タウン Disturbing the Peace |
ジム・ディロン | 日本劇場未公開 | 土田大 |
ブラッドショット Bloodshot |
エミール・ハーティング博士 | 宮本充 | ||
2021 | スレイヤー 7日目の煉獄 The Seventh Day |
ピーター・コステロ神父 | 小山力也 | |
ウィズアウト・リモース Without Remorse |
クレイ長官 | Amazonオリジナル作品 | 宮本充 | |
ゾーン414 Zone 414 |
デヴィッド・カーマイケル | 木下浩之 | ||
バック・トゥ・ザ・アウトバック 〜めざせ! 母なる大地〜 Back to the Outback |
フランク | 声の出演 | ||
2022 | MEMORY メモリー Memory |
ヴィンセント・セラ | 小松史法 | |
インファーナル・マシーン The Infernal Machine |
ブルース・コグバーン | 日本劇場未公開 | ||
2023 | The Convert | Thomas Munro | — | |
2024 | Sunrise | Reynolds | ||
The Shrouds | Maury | |||
Inside | Warren Murfett | |||
ブルータリスト The Brutalist |
ハリソン | |||
TBA | Killing Faith | Dr. Bender | 撮影中 | |
Neponset Circle | 製作中 | |||
The Woman in Cabin 10 | 撮影中 |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1986-1989 | Neighbours | Mike Young | 計497話出演 | — |
1991 | Home and Away | David Croft | 計12話出演 | — |
1994-1996 | Snowy River: The McGregor Saga | Rob McGregor | 計65話出演 | — |
2011 | ミルドレッド・ピアース 幸せの代償 Mildred Pierce |
モンティ・ベラゴン | ミニシリーズ、計5話出演 | 檀臣幸 |
2016 | The Wizards of Aus | Morgan Wright | 計1話出演 | — |
2016-2018 | Jack Irish | ジャック・アイリッシュ | 計12話出演 | — |
2018 | THE INNOCENTS/イノセンツ The Innocents |
ベンディク・“ベン”・ハルバーソン | Netflixシリーズ | |
2019 | A Christmas Carol | エベニーザ・スクルージ | ミニシリーズ | — |
2021 | メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実 Mare of Easttown |
リチャード・ライアン | ミニシリーズ | |
2022 | 亡国のスパイ〜かくも親密な裏切り〜 A Spy Among Friends |
キム・フィルビー | 計6話出演 | 井上和彦 |
2023 | クリアリング 囚われの子供たち The Clearing |
Bryce Latham | 計8話出演 |
日本語吹き替え
[編集]主に担当しているのは、以下の二人である。
- 小山力也
- 『ラビナス』で初担当。最も多く吹き替えており、ピアースの声優として定着している[8]。
- 『メメント』でピアースを演じた際には「喋りっぱなしで楽しい現場だった」と振り返っている[9]。
- 宮本充
- 『L.A.コンフィデンシャル』(ソフト版)で初担当。小山の次に多く吹き替えている。
このほかにも、藤原啓治、東地宏樹、てらそままさきなども複数回、声を当てている。
脚注
[編集]- ^ Portrait of the artist
- ^ Guy Pearce - Biography
- ^ Guy Pearce Biography (1967-)
- ^ The Adventures of Guy Pearce. MovieMaker Magazine.
- ^ Hollywood Reporter
- ^ “テレビ史に残るグロい出産シーンを経験した女優&ガイ・ピアースに第1子誕生”. シネマトゥデイ. (2016年9月4日) 2016年9月5日閲覧。
- ^ “コリン・ファース×ジュード・ロウ「ベストセラー」名作誕生の過程描いた予告解禁”. 映画ナタリー. (2016年8月12日) 2016年8月12日閲覧。
- ^ “【ムービープラス】“もっと吹替で映画を観たい!”に応えるシリーズ第4弾!「吹替王国 #4 声優:小山力也」~ 新規収録のスペシャル番宣映像、公開のお知らせ ~”. PR TIMES. 2023年9月22日閲覧。
- ^ “ムービープラス『吹替王国』第4弾に登場の小山力也さんに突撃インタビュー!”. 海外ドラマNAVI (2016年2月4日). 2023年9月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Guy Pearce
- Guy Pearce (@TheGuyPearce) - X(旧Twitter)
- Guy Pearce Music (guypearcemusic) - Facebook
- Guy Pearce - YouTubeチャンネル
- Guy Pearce Music - SoundCloud
- ガイ・ピアース - allcinema
- ガイ・ピアース - KINENOTE
- Guy Pearce - IMDb