ホークビル (競走馬)
ホークビル | |||||||||
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ゴドルフィンの勝負服(欧州) | |||||||||
欧字表記 | Hawkbill[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡 | ||||||||
毛色 | 栗毛 | ||||||||
生誕 | 2013年3月6日(11歳) | ||||||||
父 | Kitten's Joy | ||||||||
母 | Trensa | ||||||||
母の父 | Giant's Causeway | ||||||||
生国 | アメリカ合衆国 | ||||||||
生産者 | Helen K Groves Revokable Trust[1] | ||||||||
馬主 | ゴドルフィン[1] | ||||||||
調教師 | チャーリー・アップルビー( イギリス)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 24戦10勝 | ||||||||
獲得賞金 | £3,544,995[1] | ||||||||
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ホークビル(Hawkbill[1])は、アメリカ合衆国生産、イギリス調教の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2016年のエクリプスステークス(GI)、2018年のドバイシーマクラシック(GI)。
戦績
[編集]2013年3月6日にアメリカ合衆国で誕生。2014年9月のキーンランド1歳馬セールにてゴドルフィンCEO(当時)のジョン・ファーガソンによって35万ドルで落札され、イギリスへ渡った[2]。
2歳4月のデビュー戦は9着と大敗を喫したが、2戦目で3着に入って変わり身を見せると、3戦目で初勝利を挙げる。そこから翌年にかけて5連勝を飾り、初のG1出走となったエクリプスステークスでもクールモアグループが送り出した1番人気ザグルカを競り落として優勝し、破竹の6連勝でG1馬に上り詰めた[3]。
その後は地元イギリスのみならず、フランス、アイルランド、ドイツ、カナダを転戦するが、4歳シーズン終了までにG2とG3をそれぞれ1勝するに留まり、G1競走では9連敗を喫していた[1]。
再び脚光を浴びたのは5歳となった2018年のドバイ開催であった。前哨戦のドバイシティーオブゴールドで重賞5勝目を挙げて挑んだドバイシーマクラシックではポエッツワード、クロスオブスターズ、レイデオロといった強豪を相手に果敢に先行し、2着ポエッツワードに3馬身差をつけて圧勝。3歳時以来となるG1・2勝目を挙げた[4]。
結果的にはドバイでの勝利が最後の輝きとなり、同年9月のノーザンダンサーターフステークス8着を最後に現役を引退した。全24戦のキャリアは6ヶ国に跨り、チャーリー・アップルビー調教師からは「ゴドルフィンの大使」と呼ばれていた[2]。
競走成績
[編集]以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2015. 4.17 | ニューベリー | 未勝利 | 芝5f | 9着 | J.ドイル | 32馬身1/4 | Harvard Man | |
6.15 | ケンプトン | 未勝利 | AW7f | 3着 | M.レーン | 1馬身 | They Seek Him Here | |
7.14 | リングフィールド | 未勝利 | AW7f | 1着 | W.ビュイック | クビ | (Lazzam) | |
8.18 | ケンプトン | ナーサリーハンデキャップ | AW7f | 1着 | W.ビュイック | 3馬身1/4 | (Powderhorn) | |
9. 9 | ケンプトン | 条件戦 | AW7f | 1着 | W.ビュイック | アタマ | (Calderon) | |
2016. 4.30 | ニューマーケット | ニューマーケットステークス | L | 芝10f | 1着 | W.ビュイック | 1馬身1/4 | (Abdon) |
6.16 | アスコット | ターセンテナリーステークス | G3 | 芝10f | 1着 | W.ビュイック | 1馬身1/4 | (Prize Money) |
7. 2 | サンダウン | エクリプスステークス | G1 | 芝10f | 1着 | W.ビュイック | 1/2馬身 | (The Gurkha) |
8.17 | ヨーク | インターナショナルステークス | G1 | 芝10.5f | 8着 | W.ビュイック | 11馬身1/2 | Postponed |
9.10 | レパーズタウン | 愛チャンピオンステークス | G1 | 芝10f | 9着 | W.ビュイック | 12馬身 | Almanzor |
10. 1 | ミュンヘン | バイエルン大賞 | G1 | 芝12f | 3着 | W.ビュイック | 1馬身3/4 | Guignol |
2017. 5. 1 | サンクルー | ガネー賞 | G1 | 芝10.5f | 5着 | W.ビュイック | 3馬身 | Cloth Of Stars |
5.20 | ニューベリー | アルライヤンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | W.ビュイック | 2馬身 | (My Dream Boat) |
6. 2 | エプソム | コロネーションカップ | G1 | 芝12f | 3着 | W.ビュイック | 5馬身1/4 | Highland Reel |
7. 2 | サンクルー | サンクルー大賞 | G1 | 芝12f | 6着 | W.ビュイック | 14馬身1/2 | Zarak |
7.13 | ニューマーケット | プリンセスオブウェールズステークス | G2 | 芝12f | 1着 | J.ドイル | 3/4馬身 | (Frontiersman) |
8.13 | ホッペガルテン | ベルリン大賞 | G1 | 芝12f | 2着 | J.ドイル | 1馬身 | Dschingis Secret |
9.16 | ウッドバイン | ノーザンダンサーターフステークス | G1 | 芝12f | 2着 | C.オドノヒュー | アタマ | Johnny Bear |
2018. 3.10 | メイダン | ドバイシティーオブゴールド | G2 | 芝12f | 1着 | W.ビュイック | アタマ | (Frontiersman) |
3.31 | メイダン | ドバイシーマクラシック | G1 | 芝12f | 1着 | W.ビュイック | 3馬身 | (Poet's Word) |
6. 1 | エプソム | コロネーションカップ | G1 | 芝12f | 5着 | W.ビュイック | 25馬身 | Cracksman |
6.20 | アスコット | プリンスオブウェールズステークス | G1 | 芝10f | 3着 | W.ビュイック | 10馬身1/2 | Poet's Word |
7. 7 | サンダウン | エクリプスステークス | G1 | 芝10f | 4着 | W.ビュイック | 4馬身 | Roaring Lion |
9.15 | ウッドバイン | ノーザンダンサーターフステークス | G1 | 芝12f | 8着 | J.スペンサー | 7馬身 | (Johnny Bear) |
種牡馬時代
[編集]引退後はダーレーグループのイギリスにおける拠点であるダルハムホールスタッドで種牡馬入りした[5]。初年度の種付け料は7500ポンド[6]。
イギリスで1年供用された後、2020年から日本のダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスで供用される[5]。
血統表
[編集]ホークビルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サドラーズウェルズ系 |
[§ 2] | ||
父 Kitten's Joy 2001 栗毛 |
父の父 El Prado 1989 芦毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Lady Capulet | Sir Ivor | |||
Cap and Bells | ||||
父の母 Kitten's First 1991 鹿毛 |
Lear Fan | Roberto | ||
Wac | ||||
That's My Hon | L'Enjoleur | |||
One Lane | ||||
母 Trensa 2004 栗毛 |
Giant's Causeway 1997 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
*イメンス | ||||
母の母 Serape1988 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | ||
Killaloe | ||||
Mochila | In Reality | |||
Ride the Trails | ||||
母系(F-No.) | 4号族(FN:4-m) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×5、Roberto 4×5、Prince John 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
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- ユニオンラグズ産駒の半弟フリードロップビリー(Free Drop Billy)は2017年のブリーダーズフューチュリティステークスの勝ち馬[2]。
- 祖母Serapaは1992年バレリーナステークスの優勝馬。
- 4代母Ride the Trailsの半兄に名種牡馬コジーン。その半妹の仔に2008年のマイルチャンピオンシップ優勝馬ブルーメンブラットがいる。
- 7代母Portageまで遡ると、本馬と同じくゴドルフィンに所属していたドバイミレニアムと同じ牝系に辿り着く(ドバイミレニアムの4代母がPortage)。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h “Hawkbill”. Racing post. 2019年11月1日閲覧。
- ^ a b c “Multiple Group 1 Winner Hawkbill Retired”. Bloodhorse. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “William Buick wins Eclipse on Hawkbill after thrilling duel with The Gurkha”. The Guardian (2016年7月2日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ “Kitten’s Joy’s Hawkbill Wires the Sheema Classic”. Thoroughbred Daily News. 2019年11月1日閲覧。
- ^ a b “2018年ドバイシーマクラシック勝馬【ホークビル(Hawkbill) 】の日本での供用が発表!”. 馬市.com (2019年10月31日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ “Hawkbill Headed To Darley Japan”. Thoroughbred Daily News (2019年10月31日). 2019年11月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- Hawkbill - ゴドルフィンによる紹介