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ブルジョワジーの秘かな愉しみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブルジョワジーの秘かな愉しみ
Le Charme discret de la bourgeoisie
監督 ルイス・ブニュエル
脚本 ルイス・ブニュエル
ジャン=クロード・カリエール
製作 セルジュ・シルベルマン
出演者 ジャン=ピエール・カッセル
フェルナンド・レイ
デルフィーヌ・セイリグ
撮影 エドモン・リシャールフランス語版
編集 エレーヌ・プレミアニコフフランス語版
製作会社 セルジュ・シルベルマン・プロデュクシオン
配給 フランスの旗 カルロッタ・フィルムフランス語版
日本の旗 東和 / ATG
公開 フランスの旗 1972年9月15日
日本の旗 1974年5月25日
上映時間 102分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
スペイン語
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(ブルジョワジーのひそかなたのしみ、フランス語: Le Charme discret de la bourgeoisie)は、1972年フランスコメディ映画。監督はルイス・ブニュエル、出演はフェルナンド・レイポール・フランクールフランス語版など。一般階級とは異なる価値観で生きるブルジョワ階級の奇妙な日常をシニカルに描いている[1]

本作は同年度アカデミー外国語映画賞を受賞した。

ストーリー

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駐仏ミランダ共和国大使アコスタとその友人のテブノ夫妻は友人セネシャルからディナーに招かれ、セネシャル宅に赴く。しかし、ディナーの日付は明日で、何も用意が出来ていないという。

キャスト

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エピソード

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ブルジョワたちを演じるのは、ブニュエルの後期作品の常連であるフェルナンド・レイ、『去年マリエンバートで』のデルフィーヌ・セイリグクロード・シャブロル監督の当時の妻ステファーヌ・オードランジャック・リヴェット監督のミューズ的存在だったビュル・オジエなど、ヌーヴェルヴァーグに馴染みの深い個性的な俳優たちである。

自宅の夕食会に友人たちを招いておきながら、すっかり約束を忘れていて、いざ客たちが集まっても何の用意もできていなかった、という冒頭の挿話は、製作者のセルジュ・シルベルマンが実際に経験した失敗談に由来する。絶えず邪魔が入って食事ができないというアイデアは、19世紀スペイン劇作家ホセ・ソリーリャの戯曲『ドン・ファン・テノーリオ』からも来ている。劇中の、会食の最中に劇場の幕が上がる夢のエピソードにおいて、劇中劇のセリフはこの戯曲から採られている。

本作がアカデミー外国語映画賞にノミネートされた際、「オスカーがとれると思うか?」という記者たちの質問に対して、ブニュエルは冗談のつもりで「うん大丈夫。向こう様が言ってきた約束の金はちゃんと払ったからね」と答えた。この発言が波紋を呼び、一大疑惑事件にまで発展する。騒ぎは無事収まったが、受賞後、ブニュエルは「アメリカ人はちゃんと約束を守る人たちだよ」と答えた。

劇中でのデルフィーヌ・セイリグの衣裳はジャン・パトゥが担当した。

出典

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  1. ^ ブルジョワジーの秘かな愉しみ”. allcinema. 2019年8月9日閲覧。

外部リンク

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