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ピーター・クラウチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピーター・クラウチ
ストーク・シティFCでのクラウチ(2014年)
名前
本名 ピーター・ジェームス・クラウチ
Peter James Crouch
愛称 クラウチー、2メートルのピーター
ラテン文字 Peter Crouch
基本情報
国籍 イングランドの旗 イングランド
アイルランドの旗 アイルランド
生年月日 (1981-01-30) 1981年1月30日(43歳)
出身地 マクルズフィールド
身長 201cm
体重 75kg
選手情報
ポジション FW (CF)
利き足 右足
ユース
1995-1998 イングランドの旗 トッテナム・ホットスパー
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1998-2000 イングランドの旗 トッテナム・ホットスパー 0 (0)
2000 イングランドの旗 ダリッジ・ハムレット (loan) 6 (1)
2000 スウェーデンの旗 ヘッスレホルム (loan) 8 (3)
2000-2001 イングランドの旗 QPR 42 (10)
2001-2002 イングランドの旗 ポーツマス 37 (18)
2002-2004 イングランドの旗 アストン・ヴィラ 37 (6)
2003 イングランドの旗 ノリッジ (loan) 15 (4)
2004-2005 イングランドの旗 サウサンプトン 27 (12)
2005-2008 イングランドの旗 リヴァプール 85 (22)
2008-2009 イングランドの旗 ポーツマス 38 (11)
2009-2011 イングランドの旗 トッテナム・ホットスパー 73 (12)
2011-2019 イングランドの旗 ストーク 225 (45)
2019 イングランドの旗 バーンリー 6 (0)
通算 599 (145)
代表歴
2002-2003 イングランドの旗 イングランド U-21 6 (1)
2006 イングランドの旗 イングランド B 1 (0)
2005-2010 イングランドの旗 イングランド[1] 42 (22)
1. 国内リーグ戦に限る。2019年7月13日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ピーター・ジェームス・クラウチPeter James Crouch, 1981年1月30日 - )は、イングランドチェシャー州マクルズフィールド出身の元サッカー選手。ポジションはフォワード

クラブ経歴

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リヴァプール時代のクラウチ

トッテナム・ホットスパーFCでプロデビューを飾るが、デビューしてからの数年間はほぼ毎シーズン、移籍を繰り返してきた。結果を残せずにいた中、2004-05シーズンに移籍したサウサンプトンFCでレギュラーに定着。存在感を見せたがクラブの成績は振るわず、降格を阻止することは出来なかった。しかし、ここでの活躍がリヴァプールFCラファエル・ベニテス監督の目に留まり、リヴァプールへ移籍することになった。

UEFAチャンピオンズリーグ 2006-07では6得点を挙げ、得点王争いではACミランカカに次いで、チェルシーFCディディエ・ドログバらと共に2位となり、チームの準優勝に貢献。また、2006-07シーズンはリヴァプールでの得点王となった。2007-08シーズンはアトレティコ・マドリードからフェルナンド・トーレスの加入もあり出場機会が減少した。出場時間が短いことから、ユヴェントスFCマンチェスター・シティFCへの移籍も噂されたが、ベニテス監督は重要なバックアッパーだとして放出しない考えを示した。

しかし2008年7月12日、1100万ポンドでのポーツマスFCへの移籍が決定した。ポーツマスでは38試合すべてに出場して11得点を記録。活躍が評価されて2009年7月28日にはデビュークラブであるトッテナムへ900万ポンドで移籍が発表された。実に9年ぶりの復帰であった。

2011年8月31日、ウィルソン・パラシオスとともにストーク・シティFCに移籍した。2015-16シーズンはノーゴールに終わる。2016年8月23日のEFLカップスティヴネイジFC戦でハットトリックを決めた[2]。2016-17シーズンは半ばマーク・ヒューズ監督の構想外になっていたが、第18節のリヴァプールとの試合でいいプレーを見せると、第19節からは3試合連続ゴールを決めた、2017年1月にはストークとの契約を2018年夏まで延長した。2017年2月1日、第23節のエヴァートン戦にて26人目となるプレミアリーグ通算100ゴールを達成した[3]。またゴール後10年ぶりにロボットダンスを披露した[4]。5月21日のサウサンプトン戦において、史上初となるヘディングゴールでのプレミアリーグ通算50得点を決めた[5]

2019年1月31日、バーンリーFCにシーズン終了までの契約で完全移籍[6]

2019年7月、現役引退を表明した[7]。プレミアリーグで、ヘディングによる通算得点53は、現在も最多記録である。

代表経歴

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イングランド代表において。とても線が細いことがわかる。

1999年FIFAワールドユース選手権ではイングランドユース代表に選ばれた。グループリーグの日本戦でも途中出場しており、衛星中継を通して日本のサッカーファンに図抜けた長身を披露している。

2005年5月31日のコロンビア代表戦でイングランド代表デビューを果たした。

2006年ドイツワールドカップのメンバーに選ばれ3試合に出場、トリニダード・トバゴ戦では1得点を記録した。

2010年のワールドカップ南アフリカ大会出場。

引退後

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2021-22シーズンにかつて所属したダリッジ・ハムレットFCのフロント入りし[8]、この模様がディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーシリーズ「ピーター・クラウチ 草の根クラブ再生への道」として映像化された[9]。クラウチは「ピッチで起こることに関連する問題の3カ年計画」をまとめ上げた後、2021-22シーズン終了後にクラブを離れた[10]

エピソード

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  • 幼少の頃から、手足のヒョロ長い容姿をからかわれており、サッカー選手になったあとも活躍前は見た目を揶揄する酷い野次を受けていた。特にリバプールに移籍し18試合無得点だった頃は強烈なバッシングを受けていたが、19試合目に初ゴールを決めると、後半戦は得点を量産した。
  • 2006 FIFAワールドカップ前の親善試合のジャマイカ戦などでは2ゴールを挙げ2度ロボットダンス (仮称) を披露した。このロボットダンスはドイツワールドカップ前のデビッド・ベッカム邸でのパーティーで披露されたという。ドイツワールドカップでも披露が期待されていたが、相手チームを侮辱する恐れがあるとして結局披露されなかった。本人は機会があればやりたいらしいが飽きられるのを恐れてしばらく封印していた。しかし2017年2月1日のエヴァートンFC戦で自身のプレミア通算100ゴール目を決めた際、約10年振りに披露した[11]
  • 2011年2月末にクラブの合宿でドバイを訪れた際、現地で行われたパーティーの後、エミレーツ航空客室乗務員のノルウェー人女性と深夜に密会するためにドバイのミレニアム・タワーへ行ったが、入館時に「ピーター・ジョンソン」と偽名を使ったため、セキュリティーから質問され、10分後に立ち去ったと報じられた[12]
  • リヴァプールに移籍して暫くの間、ホテル住まいであったが、その時にホテルで働いていた女性を好きになり、声をかけようと思っていたが、その女性は一時的にそのホテルで働いていたシャビ・アロンソ夫人であった[13]

個人成績

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クラブ

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クラブ シーズン リーグ戦 FAカップ戦 リーグ杯 欧州カップ戦 その他 合計
試合 得点 試合 得点 試合 得点 試合 得点 試合 得点 試合 得点
トッテナム・ホットスパー 1998-99 0 0 0 0 0 0 0 0
1999-00 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ダリッジ・ハムレット (loan) 1999-00 6 1 0 0 6 1
合計 6 1 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
IFKヘッスレホルム (loan) 2000 8 3 0 0 8 3
合計 8 3 0 0 0 0 0 0 0 0 8 3
QPR 2000-01 42 10 3 2 2 0 47 12
合計 42 10 3 2 2 0 0 0 0 0 47 12
ポーツマス 2001-02 37 18 1 0 1 1 39 19
合計 37 18 1 0 1 1 0 0 0 0 39 19
アストン・ヴィラ 2001-02 7 2 0 0 0 0 0 0 7 2
2002-03 14 0 0 0 0 0 4 0 18 0
2003-04 16 4 0 0 2 0 18 4
合計 37 6 0 0 2 0 4 0 0 0 43 6
ノリッジ・シティ (loan) 2003-04 15 4 0 0 0 0 15 4
合計 15 4 0 0 0 0 0 0 0 0 15 4
サウサンプトン 2004-05 27 12 5 4 1 0 33 16
合計 27 12 5 4 1 0 0 0 0 0 33 16
リヴァプール 2005-06 32 8 6 3 1 0 8 0 2 2 49 13
2006-07 32 9 1 0 1 1 14 7 1 1 49 18
2007-08 21 5 4 2 3 0 8 4 36 11
合計 85 22 11 5 5 1 30 11 3 3 134 42
ポーツマス 2008-09 38 11 3 1 1 0 7 4 49 16
合計 38 11 3 1 1 0 7 4 0 0 49 16
トッテナム・ホットスパー 2009-10 38 8 6 1 3 4 47 13
2010-11 34 4 1 0 0 0 10 7 45 11
2011-12 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0
合計 73 12 7 1 3 4 10 7 0 0 93 24
ストーク・シティ 2011-12 32 10 3 2 2 0 3 2 40 14
2012-13 34 7 3 0 1 1 38 8
2013-14 34 8 1 0 3 2 38 10
2014-15 33 8 2 1 3 1 38 10
2015-16 11 0 2 1 5 1 18 2
2016-17 15 4 1 0 1 3 0 0
2017-18 31 5 1 0 2 1 34 6
2018-19 23 1 2 1 1 0 26 2
通算 225 46 15 5 18 9 3 2 261 62
ストーク・シティ U-23 2016-17 1 0 1 0
バーンリー 2018-19 6 0 6 0
総通算 599 145 45 18 33 15 53 24 5 3 735 205

代表

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イングランド代表国際Aマッチ
出場得点
2005 4 0
2006 12 11
2007 8 3
2008 6 0
2009 6 4
2010 6 4
通算 42 22

代表でのゴール

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# 開催年月日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2006年3月1日 イングランドの旗 リヴァプールアンフィールド  ウルグアイ 1-1 2-1 親善試合
2. 2006年5月30日 イングランドの旗 マンチェスターオールド・トラッフォード  ハンガリー 3-1 3-1
3. 2006年6月3日  ジャマイカ 3-0 6-0
4. 5-0
5. 6-0
6. 2006年6月15日 ドイツの旗 ニュルンベルクフランケンシュタディオン  トリニダード・トバゴ 1-0 2-0 2006 FIFAワールドカップ
7. 2006年8月16日 イングランドの旗 マンチェスター、オールド・トラッフォード  ギリシャ 3-0 4-0 親善試合
8. 4-0
9. 2006年9月2日  アンドラ 1-0 5-0 UEFA EURO 2008予選
10. 5-0
11. 2006年9月6日 北マケドニア共和国の旗 スコピエピリッポス2世アレナ  北マケドニア 0-1 0-1
12. 2007年6月6日 エストニアの旗 タリンア・ル・コック・アレーナ  エストニア 0-2 0-3
13. 2007年11月16日 オーストリアの旗 ウィーンエルンスト・ハッペル・シュターディオン  オーストリア 0-1 0-1 親善試合
14. 2007年11月21日 イングランドの旗 ロンドンウェンブリー・スタジアム  クロアチア 2-2 2-3 UEFA EURO 2008予選
15. 2009年4月1日  ウクライナ 1-0 2-1 2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選
16. 2009年6月10日  アンドラ 6-0 6-0
17. 2009年10月14日  ベラルーシ 1-0 3-0
18. 3-0
19. 2010年3月3日  エジプト 1-1 3-1 親善試合
20. 3-1
21. 2010年5月24日  メキシコ 2-0 3-1
22. 2010年11月17日  フランス 1-2 1-2

脚注

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  1. ^ “England Players - Peter Crouch” (英語). England Football Online. http://www.englandfootballonline.com/TeamPlyrsBios/PlayersC/BioCrouchP.html 
  2. ^ 2メートル超えの長身クラウチが自身6年ぶりのハットトリックをジャンピングボレーで締めくくる【ハットトリック・ヒーローズ】”. 超ワールドサッカー!. 2023年8月14日閲覧。
  3. ^ 元リバプールFWが”プレミア100ゴール”達成。歴代26番目の選手に”. フットボールチャンネル (2017年2月2日). 2023年8月14日閲覧。
  4. ^ 36歳クラウチ、プレミア100ゴール到達 10年ぶりに“ロボットダンス”披露」『サッカーキング』2017年2月2日。2022年9月19日閲覧
  5. ^ 36歳FWクラウチがプレミア史上初の記録…ヘディングで通算50ゴール達成」『サッカーキング』 フットメディア、2017年5月21日。2022年9月19日閲覧
  6. ^ "Crouch Is A Claret" (Press release) (英語). バーンリーFC. 2019年2月1日. 2022年9月19日閲覧
  7. ^ 元イングランド代表・クラウチ 現役引退を表明」『スポーツニッポン』2019年7月12日。2022年9月19日閲覧
  8. ^ https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20210624/1542809.html
  9. ^ https://www.discoveryjapan.jp/news/6sbwwj8zcee8/
  10. ^ https://southwarknews.co.uk/sport/football/dulwich-hamlet/peter-crouch-steps-away-from-director-role-at-dulwich-hamlet/
  11. ^ 10年ぶりに”ロボットダンス”を解禁 元イングランド代表クラウチ、最高齢でプレミア100ゴール到達theWORLD 2017年2月2日[リンク切れ]
  12. ^ “偽名でバレた?クラウチがドバイで浮気”. 日刊スポーツ. (2011年3月28日). https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/f-sc-tp3-20110328-754010.html 2022年9月19日閲覧。 
  13. ^ “元イングランド代表FWクラウチが“笑撃”エピソードを告白! 「僕はシャビ・アロンソの奥さんに…」”. サッカーダイジェスト. (2018年9月10日). https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=46988 2022年9月19日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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