スズキ・RG
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RG(アールジー)とは、スズキが販売していたオートバイのシリーズ車種である。
概要
[編集]1972年(昭和47年)から1978年(昭和53年)にかけて販売されたGTシリーズの後継として、1977年(昭和52年)より登場。GTシリーズのラインナップでは、空冷並列3気筒エンジン搭載モデルを中核として、100 ccクラスから750 ccクラスまで展開されていたが、このうち250 ccクラス以下の代替モデルがRGシリーズとなる。なお、400 ccクラス以上では新型の4ストロークエンジンを搭載するGSシリーズが代替モデルとされた。
RGシリーズは、1982年(昭和57年)より登場したRG-Γ(ガンマ)シリーズへと機種更新され、国内モデルは順次販売終了となった。
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ラインナップ一覧
[編集]RG50
[編集]- RG50
- 1977年(昭和52年)発売。ピストンバルブとリードバルブを併用したスズキ独自の「パワーリードバルブ方式」の空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載し、6.3 PSを発揮。スポークホイール仕様でフロントブレーキには機械式ディスクを採用。
- 1978年(昭和53年)にマイナーチェンジ。グラフィックが小変更されてカラーラインナップは4色展開となるが、仕様諸元に変化はない。イヤーモデルとしては最終型となる。
- 1979年(昭和54年)の派生モデル「RG50E」登場後もしばらく併売された。なお、同年より海外への輸出も開始され、仕向け地により「GT50P」(オランダ仕様)などの別名称がある。
- RG50E
- 1979年(昭和54年)発売。星型キャストホイールを採用した派生モデルとして登場。なお、この型も海外への輸出仕様があり、仕向け地により「GT50P special」(オランダ仕様)・「ZR50」・「X1」など多数の別名がある。
- 1980年(昭和55年)にはエンジン出力が向上して7.2 PSとなり、フロントブレーキが油圧式ディスクへと変更。燃料タンクやテールカウルなどの外装も一新された。
- 1981年(昭和56年)にはフロントフォークにアンチノーズダイブ機構を追加装備。
- 1982年(昭和57年)には点火方式を無接点の容量放電式(P.E.I.)に改良。イヤーモデルとしては最終型となるものの、同年に登場した後継モデルの新型RG50Γの発売後もしばらく併売された。
- RG50T
- 1981年(昭和56年)発売。同年式のRG50Eをベースにした廉価版となる。
- 変更点は、タコメーターを省略、フロントブレーキにはドラム式を採用、スポークホイール仕様、テールカウルなしのロングシートなどの他、リアキャリアを標準装備する。
RG80E
[編集]- 1981年(昭和56年)発売。クランクケースをRG50Eと共通しながらもボア×ストロークを49.0×42.0に変更して80 ccエンジンとし、リアキャリアを標準装備する。点火方式は無接点の容量放電式(P.E.I.)を採用し、電装は6 Vである。18インチ星型キャストホイール、ブレーキはフロント油圧式シングルディスク、リア機械式リーディングトレーリングを採用。
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RG125
[編集]- 1978年(昭和53年)に先代モデルGT125のデザインを変更して発売。
- 1980年(昭和55年)にエンジンをそれまでのピストンバルブ空冷2サイクル2気筒から、パワーリードバルブ空冷2サイクル2気筒に変更し、デザイン変更とともに大幅なモデルチェンジがなされたほか、キャストホイールを採用したRG125Eも発売された。RG125Eには黒色と茶色がラインナップされていた。
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RG185
[編集]- 1978年(昭和53年)に先代モデルGT185のデザインを変更して発売。
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RG250
[編集]- 1978年(昭和53年)6月発売。GT250の後継モデル。型式GT2502。
- それまで400 ccクラスの車体に250 ccエンジンを搭載していた車種が多い中、250 cc専用設計を初採用。軽量な車体による軽快な操縦性と、2サイクルエンジンにしては低回転域のトルクが太い特性を持ち、高い運動性能を誇った。
- 1978年(昭和53年)10月、当時流行のキャストホイールを装備したRG250E追加発売。スポークホイールのRG250と併売。
- 1979年(昭和54年)、翌年のマイナーチェンジを前に、5速ミッションとなったものを併売。
- 1980年(昭和55年)2月、マイナーチェンジ。メーター、ウインカー、カラーリングなどを変更。RG250は廃止。国内ラインナップとしては同年式が最終モデルとなる。
- 1981年にはフロントサスペンションにアンチノーズダイブ機構を採用。同年以降は輸出専用モデルとして継続され、1999年まで販売された。
- 輸出仕向け地によっては「GT250 X7」ないし「X7」の名称で販売された。
- 仕様諸元(1978年 - 1980年販売)
- 全長×全高×全幅(mm) 2,005×1,065×740
- 車両重量 126 kg(乾燥)
- エンジン形式 空冷2ストローク2気筒
- 総排気量 247 cc
- 最高出力 30 PS/8,000 rpm
- 最大トルク 2.9 kg-m/7,000 rpm
- 変速機形式 6段リターン式
- 仕様諸元(1978年 - 1980年販売)
※仕様諸元(1979年販売)- 全長×全高×全幅(mm) 2,005×1,065×740
- 車両重量 126 kg(乾燥)
- エンジン形式 空冷2ストローク2気筒
- 総排気量 247 cc
- 最高出力 30 PS/8,000 rpm
- 最大トルク 2.9 kg-m/7,000 rpm
- 変速機形式 6段リターン式
- 1979年式(昭和54年式)のみが5速MTとなっている(トルク等には変更なし)[1]
関連車種
[編集]- ZR50SL
- 1981年に発売された国外専用モデル。
- RG50Eベースに段付きシートとプルバックハンドルを装備したクルージング仕様。ベースモデル同様にタコメーターを装備し、前後18インチのキャストホイールを採用する。
- OR50
- 1977年(昭和52年)にRG50のエンジンを使い、チョッパー風のデザインの車体でデビューした「マメタン50」。
- 1978年(昭和53年)にタコメーターと機械式ディスクブレーキを装備した「マメタン50カスタム」を発売。タンクの炎グラフィックが特長。モーターマガジン社の『月刊オートバイ』誌1978年10月号の第一回人気投票では原付部門の第一位に輝いた。
- 1979年(昭和54年)に星型のキャストホイールを採用した「マメタン50E」が発売された。なお、同年より海外への輸出も開始され、仕向け地により「OR50 rebel(レブル)」の名称で販売された。
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脚注
[編集]- ^ 中古車情報誌Goo,バイク情報誌グーバイクの株式会社プロトコーポレーション. “スズキ (SUZUKI) RG250E”. www.bikebros.co.jp. 2021年5月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ウェビック - スズキ RG50の総合情報 ※「1977・1981年式RG50E」「1981年式RG50T」記載
- ウェビック - スズキ RG80の総合情報 ※「1981年式RG80E」記載
- ウェビック - スズキ RG125の総合情報 ※「1980年式RG125E」記載
- ウェビック - スズキ RG250の総合情報 ※「1978年式RG250、1979年式RG250e、1980年式RG250E」記載
- ウェビック - スズキ マメタンの総合情報 ※「1977年式マメタンOR50」記載
- バイクブロス - モト・ライド 絶版ミドルバイク スズキ RG250E(1978)