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スウェプトオーヴァーボード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スウェプトオーヴァーボード
2008年10月30日撮影(ブリーダーズ・スタリオン・ステーション)
欧字表記 Swept Overboard
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 1997年2月6日
死没 2017年11月1日(20歳没)
エンドスウィープ
Sheer Ice
母の父 Cutlass
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Harry T. Mangurian Jr
馬主 John Paul Reddam
調教師 John Shirreffs
→Craig Dollase
競走成績
生涯成績 20戦8勝
獲得賞金 1,137,767ドル
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スウェプトオーヴァーボード(欧字名:Swept Overboard1997年2月6日 - 2017年11月1日)は、アメリカ合衆国で生産された競走馬種牡馬である。

競走馬時代

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1999年(2歳)、トレーニングセールにおいて上場馬最高タイムを出して注目され、デビュー2戦目で初勝利。2000年(3歳)、サンミゲルステークス (G3) を制し重賞初勝利を挙げた。

2001年(4歳)、サンタアニタ競馬場で行われたエンシェントタイトルブリーダーズカップハンデキャップ (G1) を当時のレコードタイムを上回る1分7秒67で優勝[1]、G1初勝利を挙げた。その後ターフエクスプレスハンデ (G3) も制した。

2002年(5歳)、西海岸から東海岸へ遠征し、メトロポリタンハンデキャップ (G1) を当時のレコードタイムを上回る1分33秒34で勝利した[1]。この年のブリーダーズカップ・スプリントで8着となったのを最後に競走馬引退となった。

芝ダート両方の重賞を勝利しており、出走した20戦のうち着外は4回と成績が安定していることがセールスポイントであった[1]

種牡馬時代

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2003年(6歳)、父エンドスウィープが2002年に死亡し、当時日本に後継種牡馬がいなかった影響もあり日本に輸入され社台スタリオンステーションで繋養されることになった。初年度は103頭に種付けを行った。

2006年、この年の種付料は受胎確認後150万円の条件に設定された。6月22日札幌競馬場で行われたフレッシュチャレンジをヒデサンジュニアが制し、産駒が地方競馬中央競馬を通じた初勝利を挙げ、7月9日福島競馬場で行われた2歳新馬戦をマイネルサニベルが制し、産駒が中央競馬初勝利を挙げた。

2007年、この年の種付けシーズン後の12月10日ブリーダーズ・スタリオン・ステーションへ移動した。2008年の種付料は50万円となっていたが、繁殖成績の上昇に伴い徐々に引き上げられ、2016年は受胎確認後80万円である。2017年11月1日、繋養先のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて病気により死亡した。20歳没[2]

栗山求によると、神経質な気性で、短距離の芝ダートを得意とする仔が多いとしている[1]。幅広い条件で活躍馬を出しており、JRAの平地重賞において最短距離となる1000mのレース(アイビスサマーダッシュ)を制した産駒と最長距離である3600mのレース(ステイヤーズステークス)を制した産駒とをともに輩出した種牡馬は、本馬が初である。

年度別種牡馬成績(中央+地方)

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出走 勝利 AEI 収得賞金
頭数 回数 頭数 回数 順位
2006年 28 101 10 14 147 0.98 1億515万5000円
2007年 95 514 46 67 62 0.95 3億5176万8000円
2008年 163 881 68 87 32 1.14 7億2683万0000円
2009年 226 1511 112 169 32 0.91 8億348万5500円
2010年 242 1846 113 220 25 1.08 10億1829万1000円
2011年 239 1848 92 169 27 0.97 8億8808万3000円
2012年 254 2046 112 199 34 0.67 6億4040万4500円
2013年 261 2203 117 210 28 0.73 7億2799万3000円
2014年 262 2310 120 220 19 0.90 9億3202万1500円
2015年 251 2125 104 187 30 0.68 6億9442万2000円
2016年 213 1968 91 189 31 0.76 6億7833万8000円

主な産駒

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グレード制重賞優勝馬

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太字はGI級競走、競走名の前の国旗は開催国 (日本以外の場合に明記)

地方重賞優勝馬

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母の父としての主な産駒

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グレード制重賞優勝馬

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地方重賞優勝馬

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血統表

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スウェプトオーヴァーボード血統ミスタープロスペクター系 / Native Dancer5×5=6.25%、My Babu5×5=6.25% (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*End Sweep
1991 鹿毛
父の父
*Forty Niner
1985 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
父の母
Broom Dance
1979 鹿毛
Dance Spell Northern Dancer
Obeah
Witching Hour Thinking Cap
Enchanted Eve

Sheer Ice
1982 芦毛
Cutlass
1970 鹿毛
Damascus Sword Dancer
Kerala
Aphonia Dunce
Gambetta
母の母
Hey Dolly A.
1974 芦毛
Ambehaving Ambiorix
Dentifrice
Swift Deal Native Charger
Miss Barter F-No.8-f
母系(F-No.) 8号族(FN:8-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer5×5、My Babu5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ スウェプトオーヴァーボード(USA) 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com スウェプトオーヴァーボード(USA) 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ スウェプトオーヴァーボード(USA) 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ スウェプトオーヴァーボード(USA) 5代血統表2017年8月29日閲覧。


脚注

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  1. ^ a b c d 優駿』2020年11月号 通巻923号 115頁
  2. ^ レッドファルクスの父、スウェプトオーヴァーボードが死亡、20歳 netkeiba.comより 2017年11月2日閲覧
  3. ^ スウェプトオーヴァーボード 種牡馬情報 世代・年次別”. JBIS Search. 2017年11月8日閲覧。
  4. ^ スウェプトオーヴァーボード 種牡馬情報 種牡馬成績”. JBIS Search. 2017年11月8日閲覧。
  5. ^ アーバンストリート”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  6. ^ フロレンティノ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  7. ^ パドトロワ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  8. ^ キョウエイアシュラ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  9. ^ エーシンブラン”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  10. ^ レッドファルクス”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  11. ^ リッジマン”. JBISサーチ. 2018年12月3日閲覧。
  12. ^ オメガパフューム”. JBISサーチ. 2019年12月30日閲覧。
  13. ^ ヒデサンジュニア”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  14. ^ ドリームスカイ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  15. ^ ボヘミアン”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  16. ^ シシノテイオー”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  17. ^ クリスタルボーイ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  18. ^ エストレーモ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  19. ^ タカノアラエビス”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  20. ^ ノットオーソリティ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  21. ^ カクシアジ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  22. ^ ジャリーヴ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  23. ^ ステファニーラン”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  24. ^ タケルオウジ”. JBISサーチ. 2017年11月8日閲覧。
  25. ^ エムオータイショウ”. JBISサーチ. 2018年12月3日閲覧。
  26. ^ ニュールック”. JBISサーチ. 2020年5月24日閲覧。
  27. ^ トーセンキャロル”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年7月2日閲覧。
  28. ^ リストン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月3日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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