コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

オゼッラ・FA1C

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オゼッラ・FA1C
カテゴリー F1
コンストラクター オゼッラ
デザイナー ジョルジオ・ヴァレンティーニ
先代 オゼッラ・FA1B
後継 オゼッラ・FA1D
主要諸元
シャシー アルミニウムモノコック
サスペンション(前) アッパーアーム, ロワーウィッシュボーン, ショックアブソーバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン,
トレッド 前:1,850 mm (73 in)
後:1,705 mm (67.1 in)
ホイールベース 2,720 mm (107 in)
エンジン フォード-コスワース DFV 2,993 cc (182.6 cu in) 90°V8, NA,
トランスミッション ヒューランド 5速
重量 580 kg (1,280 lb)
燃料 バルボリン (3 GP) / Agip (16 GP)
タイヤ ミシュラン / ピレリ
主要成績
チーム イタリアの旗オゼッラ・スクアドラ・コルセ
ドライバー 31.フランスの旗ジャン=ピエール・ジャリエ
32.イタリアの旗リカルド・パレッティ
初戦 1981年イタリアグランプリ
テンプレートを表示

オゼッラ・FA1C (Osella FA1C) はオゼッラ・スクアドラ・コルセ1981年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー。デザイナーはジョルジオ・ヴァレンティーニ。FA1Cは1981年から1982年にかけて15戦に出走、1982年に3ポイントを獲得した。これはオゼッラにとって初のポイント獲得となった。FA1Cはまた、リカルド・パレッティが死亡事故を起こした車両でもある。

開発

[編集]

FA1Cはジョルジオ・ヴァレンティーニが設計した。前作までのアルミ製セミモノコック構造に変えて、完全なアルミニウム製モノコックを採用している[1]。車体は空気の吸引効果を高めるために大型化された。シャシーとエンジンに関しては前作と変わらず、コスワースDFVを搭載した[2]

レース戦績

[編集]

1981年

[編集]

FA1Cは9月にイタリアグランプリでデビューした。ジャン=ピエール・ジャリエがドライブしたが、セカンドドライバーのベッペ・ガビアーニはFA1Bをそのままドライブした。ジャリエはFA1Cのデビュー戦を9位で完走した。しかしながら残る2戦はいずれもリタイアとなった。

1982年

[編集]

1982年、FA1Cは7月下旬のフランスグランプリまで使用された。ドライバーはジャリエ(31番車)と、イタリア人ルーキーのリカルド・パレッティ(32番車)であった。ジャリエは3度完走し、最高位はサンマリノでの4位であった。このサンマリノグランプリはFOCA系チームの大半がボイコットしたため、出走したのは14台であった[3]。パレッティは予選落ちが8回、通過したのは3回のみであった。最後のカナダグランプリで彼はディディエ・ピローニフェラーリに追突、事故死した。 第9戦のオランダからチームは1台体制に縮小された。第12戦ドイツからは新型のFA1Dが投入された。

F1における全成績

[編集]

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1981年 オゼッラ・スクアドラ・コルセ フォード-コスワース DFV
V8
M USW
アメリカ合衆国の旗
BRA
ブラジルの旗
ARG
アルゼンチンの旗
SMR
サンマリノの旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
ESP
スペインの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
CPL
アメリカ合衆国の旗
0 NC
フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ 9 Ret Ret
1982年 オゼッラ・スクアドラ・コルセ フォード-コスワース DFV
V8
P RSA
南アフリカの旗
BRA
ブラジルの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
SMR
サンマリノの旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
USE
アメリカ合衆国の旗
CAN
カナダの旗
NED
オランダの旗
GBR
イギリスの旗
FRA
フランスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
SUI
スイスの旗
ITA
イタリアの旗
CPL
アメリカ合衆国の旗
3 12位
フランスの旗 ジャン=ピエール・ジャリエ Ret 9 Ret 4 Ret DNQ Ret Ret 14 Ret Ret
イタリアの旗 リカルド・パレッティ DNQ DNPQ DNQ Ret DNPQ DNPQ DNS Ret

参考文献

[編集]
  • Adriano Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports. Autos, Strecken und Piloten. Motorbuch-Verlag, Stuttgart 1997, ISBN 3-613-01848-9.(ドイツ語)
  • David Hodges: Rennwagen von A–Z nach 1945. Motorbuch-Verlag, Stuttgart 1994, ISBN 3-613-01477-7.(ドイツ語)
  • David Hodges: A–Z of Grand Prix Cars. Crowood Press, Marlborough 2001, ISBN 1-86126-339-2.(英語)
  • Pierre Ménard: La Grande Encyclopédie de la Formule 1. 2. Auflage. Chronosports, St. Sulpice 2000, ISBN 2-940125-45-7.(フランス語)

参照

[編集]
  1. ^ Hodges: Rennwagen von A–Z nach 1945. 1994, S. 205.
  2. ^ Hodges: A–Z of Grand Prix Cars. 2001, S. 206.
  3. ^ Dazu Cimarosti: Das Jahrhundert des Rennsports. 1997, S. 323 f.

外部リンク

[編集]