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九広鉄路SP1900形電車

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MTR SP1900/SP1950/KRS991/1151形電車
東鉄線で走ってるSP1900形電車E215/E213編成は大学駅の1番線に入っています
基本情報
製造所 近畿車輛川崎重工業日本
主要諸元
編成 12両編成(東鉄綫)(6M6T)
7・8両編成(西鉄綫)(4M3T・4M4T)
4・8両編成(馬鞍山綫)(2M2T・4M4T)
軌間 1,435mm(標準軌)
電気方式 交流25,000V 50Hz
最高運転速度 120km/h(東鉄綫)
130km/h(西鉄綫)
110km/h(馬鞍山綫)
設計最高速度 160km/h
起動加速度 3.6km/h/s
減速度(常用) 3.6km/h/s
減速度(非常) 4.68km/h/s
車両重量 37t(1両平均)
編成重量 D:39.2 t
P:48.7 t
M:47.4 t
C:35.3 t
H:37 t
全長 25,280mm(先頭車)
24,136mm(中間車)
622mm(整形)
920mm(通路)
全幅 3,100mm
全高 3,990mm
床面高さ 1066.8mm
台車 近畿車輛:KD312(電動車)
KD312A(付随車)
川崎重工業:KW-165(電動車)
KW-166(付随車)
主電動機 三菱MB-5084-A2形三相誘導電動機
主電動機出力 240kW
駆動方式 WN駆動
歯車比 5.73:1(86:15)
制御装置 三菱2レベル 3300V-1200A-IPM-IGBT VVVFインバータ制御 0-200Hz
制動装置 クノールブレムゼAG製
回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 Seltrac (ATP)
備考 ドアの中心距離:3,800 mm
ドアの幅:1,400 mm
テンプレートを表示
SP1900形電車(旧KCRロゴマーク)
ファイル:ERL SP1900.jpg
SP1900形電車(MTRロゴマーク)

SP1900形電車(SP1900がたでんしゃ)は、香港香港鉄路 (MTR) が保有する交流通勤形電車鉄道ファンからは「千九」、「千九五」と呼ばれている。この電車は日本の近畿車輛川崎重工業製である。同形車の1950形についても本項にて説明する。

概要

  • 2000年(平成12年)12月、旧KCRCは更に72両(4両編成×18本)の車両をIKKに発注した。形式は1900形に50をプラスしたSP1950形となり、2004年(平成16年)12月21日に開業した馬鞍山鉄路(Ma-On-Shan Rail、今の馬鞍山線)で使用されている。
  • 東鉄線用の編成は、全て1編成12両である。西鉄線線向けの編成は現在のところ1編成7・8両であるが。馬鞍山線用は、現在は1編成4両であるが、ホーム有効長は6両分のため、沙田至中環線の建設伴い、2両分のホーム延長工事を実施した、最終8両まで増結可能。
  • 2009年西鉄線延伸区間 (紅磡 - 南昌) が開業、7両編成6本が追加投入されている、4本に近畿車輛の新製車、2本に元馬鞍山線用SP1950形電車4両編成2本転入改造および各編成3両近畿車輛製の中間車增結編成組み替え。
  • 2014年沙田至中環線の建設伴い、伊藤忠商事・川崎重工業・近畿車輛3社連合 (IKK-Consortium) は香港MTRから348両車両改造(SP1900全列車、8両先頭車改造いない)ならびに36両中間車供給契約を受注しました。
  • 2015年西鉄線ラッシュ時に混雑緩和を図りおよび沙田至中環線の建設伴い、元阪神用1本転入8両化改造します、改造車MTR初にドア上部および車端部に液晶ディスプレイ (LCD) が設置され、ドア上部画面には次の駅・路線図・ドア開閉方向などを、車端部画面には次の駅・終点駅を表示するを表示する。2016年1月2日西鉄線8両編成のSP1900形電車運行開始。
  • 2016年馬鞍山線ラッシュ時に混雑緩和を図りおよび沙田至中環線の建設伴い、元阪急用1本転入8両化改造します、改造車MTRにドア上部および車端部に液晶ディスプレイ (LCD) が設置され、ドア上部画面には次の駅・路線図・ドア開閉方向などを、車端部画面には次の駅・終点駅を表示するを表示する。
  • 2017年1月15日馬鞍山線8両編成のSP1900/SP1950形電車運行開始。
  • 2017年12月24日馬鞍山線4両編成のSP1950形電車運用終了。
  • 今後SP1900/SP1950全列車東鉄線からの撤退
  • 東鉄線の電車で使用されている信号システムはTBL (ATP)、西鉄線および馬鞍山線ではSeltracとよばれる信号システムを用いる。そのため、ほぼ同じ構造の車両であるが、配属線区により乗務員室機器の配置と運転方法が少し異なる。
  • 車体構造はビードレス外板のオールステンレス軽量構体であり、車端にクラッシャブルゾーンを設けている。なお、側構体は、車両メーカー2社共同で同じ構造のものを製造するため特許の絡む2シート構造ではなく、縦横に骨・外板補強の入っている一般的な構造とされている。

車両編成

東鉄線 (East Rail Line) 用編成

全車両 近畿車輛製である。

DT1 PM1 M TWH TCH TH2 MWH PMH TFH MW2 PM2 DT2 備考
D205 P205 M205 H205 C206 H206 M208 P208 F207 M207 P207 D207
D213 P213 M213 H213 C214 H214 M216 P216 F215 M215 P215 D215
D217 P217 M217 H217 C218 H218 M220 P220 F219 M219 P219 D219
D221 P221 M221 H221 C222 H222 M224 P224 F223 M223 P223 D223
D225 P225 M225 H225 C226 H226 M228 P228 F227 M227 P227 D227
D229 P229 M229 H229 C230 H230 M232 P232 F231 M231 P231 D231
  • 備考
    • D 先頭車 (モータ無し)
    • C 中間車 (モータ無し)
    • P パンタグラフ付中間車(モータ車)
    • M 中間車(モータ車)
    • H 簡易運転台付の中間車(モータ無し)
    • F 頭等車(一等車) (モータ無し)
  • オレンジ字は、来たる引退

西鉄線 (West Rail Line) 用編成

近畿車輛製と川崎重工業製が約半数ずつある。

DT1 PM1 MHW(7編成)/MW1(8編成) TH1 TCH MW2 PM2 DT2 備考 リンク
D301 P301 M301 H301 C302 M302 P302 D302
D303 P303 M303 H303 C304 M304 P304 D304
D305 P305 M305 C306 M306 P306 D306
D307 P307 M307 H307 C308 M308 P308 D308
D309 P309 M309 H309 C310 M310 P310 D310
D311 P311 M311 H311 C312 M312 P312 D312
D313 P313 M313 H313 C314 M314 P314 D314
D315 P315 M315 H315 C316 M316 P316 D316
D317 P317 M317 H317 C318 M318 P318 D318
D319 P319 M319 H319 C320 M320 P320 D320
D321 P321 M321 H321 C322 M322 P322 D322
D323 P323 M323 H323 C324 M324 P324 D324
D325 P325 M325 H325 C326 M326 P326 D326
D327 P327 M327 H327 C328 M328 P328 D328
D329 P329 M329 H329 C330 M330 P330 D330
D331 P331 M331 H331 C332 M332 P332 D332
D333 P333 M333 H333 C334 M334 P334 D334
D335 P335 M335 H335 C336 M336 P336 D336
D337 P337 M337 H337 C338 M338 P338 D338
D339 P339 M339 H339 C340 M340 P340 D340
D341 P341 M341 H341 C342 M342 P342 D342
D343 P343 M343 H343 C344 M344 P344 D344
D345 P345 M345 H345 C346 M346 P346 D346
D347 P347 M347 H347 C348 M348 P348 D348
D349 P349 M349 C350 M350 P350 D350
D351 P351 M351 H351 C352 M352 P352 D352
D353 P353 M353 H353 C354 M354 P354 D354
D355 P355 M355 H355 C356 M356 P356 D356
D357 P357 M357 H357 C358 M358 P358 D358 [1] [2]
D363 P363 M363 H363 C364 M364 P364 D364
D383 P383 M383 H383 C384 M384 P384 D384
  • 備考
    • D 先頭車 (モータ無し)
    • C/H 中間車 (モータ無し)
    • P パンタグラフ付中間車(モータ車)
    • M 中間車(モータ車)
    • 赤色字は、川崎重工業製
    • 赤ナス字は、九龍南線延伸時の増備として新製、2009年の開業時に投入。
    • ターコイズ字は、8編成
    • ライトブルー字は、元阪神車両改造。
    • ブラウン字は、元阪急車両改造。
    • 斜体字未増結
    • 斜体字+強調字は、増結工事中
    • オレンジ字は、次の電車増結工事
西鉄用SP1900(増結工事前)
西鉄用SP1900(増結工事後)
車內
ドア
川崎重工業製車両
液晶ディスプレイ
新製中間車通路
車両番号の書体

馬鞍山線 (Ma On Shan Line) 用編成

馬鞍山線用SP1950形電車(大圍駅)
馬鞍山線用SP1950形電車(大圍駅)
馬鞍山線用SP1950形電車(車公廟駅)
馬鞍山線用SP1950形電車(車公廟駅進入)
馬鞍山線用SP1950形電車(烏溪沙駅)
SP1950形車内

全車両が近畿車輛製。

DT1 PM1 MW1 TH1 TCH MW2 PM2 DT2 備考 リンク
D371 P371 M371 H371 C372 M372 P372 D372
D377 P377 M377 H377 C378 M378 P378 D378
D365 P365 M365 H365 C366 M366 P366 D366
D361 P361 M361 H361 C362 M362 P362 D362 [3]
D359 P359 M359 H359 C360 M360 P360 D360 [4] [5]
  • 備考
    • D 先頭車 (モータ無し)
    • P パンタグラフ付中間車(モータ車)
    • M 中間車(モータ車)
    • C/H 中間車 (モータ無し)
    • ターコイズ字は、8編成
    • ライトブルー字は、元阪神車両改造。
    • ブラウン字は、元阪急車両改造。
  • オレンジ字は、来たる引退。

増結工事・改番

東鉄線置き換え

  • D201/D203編成:2015年7月2日運用離脱[6]、2016年1月2日より西鉄線D357/358編成として運用開始。
  • D209/D211編成:2015年12月21日運用離脱[7],2016年5月15日改番(R-Stock電車第2編成と置き換え)

西鉄線増結工事

編成 増結工事開始 増結工事終了 再サービス日 備考
D301/D302 2018/1/21 2018/2/16 2018/2/23[8] 再サービス日列車番号:015→030
D303/D304 2016/6/30 2016/7/17 2016/7/29[9] 再サービス日列車番号:001
D305/D306 2018/?/?? 2018/?/?? 2018/?/??[10] 再サービス日列車番号:?
D307/D308 2016/11/27 2016/12/17 2016/12/28[11] 再サービス日列車番号:001
D309/D310 2016/7/30 2016/8/17[12] 2016/8/26[13] 再サービス日列車番号:001
D311/D312 2016/5/30 2016/6/17 2016/6/30[14] 再サービス日列車番号:001
D313/D314 2017/3/26 2017/4/20 2017/4/25[15] 再サービス日列車番号:015→030
D315/D316 2017/11/16 2017/12/1 2017/12/15[16] 再サービス日列車番号:015→030
D317/D318 2017/7/23 2017/8/8 2017/8/19[17] 再サービス日列車番号:021
D319/D320 2016/9/29 2016/10/17 2016/10/28[18] 再サービス日列車番号:015→030
D321/D322 2016/10/29 2016/11/17 2016/11/29[19] 再サービス日列車番号:019→023
D323/D324 2017/10/15 2017/11/1 2017/11/15[20] 再サービス日列車番号:015→030
D325/D326 2016/1/15 2016/3/6[21] 2016/3/25[22] 再サービス日列車番号:006
新製中間車元番号H355
D327/D328 2016/12/29 2017/1/17 2017/1/25[23] 再サービス日列車番号:015→030
D329/D330 2017/4/26 2017/5/17 2017/5/25[24] 再サービス日列車番号:015
D331/D332 2016/8/27 2016/9/28 2016/9/28[25] 再サービス日列車番号:001
D333/D334 2017/1/26 2017/2/23 2017/2/25[26] 再サービス日列車番号:019→023
D335/D336 2016/5/5 2016/5/17 2016/5/29[27] 再サービス日列車番号:006
新製中間車元番号H317
D337/D338 2018/?/?? 2018/?/?? 2018/?/??[28] 再サービス日列車番号:?
D339/D340 2017/2/26 2017/3/23 2017/3/25[29] 再サービス日列車番号:019
D341/D342 2017/5/26 2017/6/22 2017/6/24[30] 再サービス日列車番号:021
D343/D344 2017/12/16 2018/1/11 2018/1/20[31] 再サービス日列車番号:021
D345/D346 2018/2/24 2018/3/?? 2018/3/??[32] 再サービス日列車番号:?
D347/D348 2016/4/15 2016/4/29 2016/4/29[33] 再サービス日列車番号:001
新製中間車元番号H353
D349/D350 2018/?/?? 2018/?/?? 2018/?/??[34] 再サービス日列車番号:?
D351/D352 2017/9/17 2017/10/5 2017/10/14[35] 再サービス日列車番号:019
D353/D354 2017/8/20 2017/9/6 2017/9/16[36] 再サービス日列車番号:019
D355/D356 2017/6/25 2017/7/15 2017/7/22[37] 再サービス日列車番号:019

馬鞍山線置き換え

  • D501/D502編成:2017年4月4日運用離脱,2017年6月22日改番(D363/D364編成と置き換え)
  • D503/D504編成:2017年5月12日運用離脱[38]
  • D505/D506編成:2017年6月3日運用離脱
  • D507/D508編成:2017年7月19日運用離脱,2017年10月19日改番(D377/D378編成と置き換え)
  • D509/D510編成:2017年2月10日運用離脱退,2017年4月22日改番(D365/D366編成と置き換え)
  • D511/D512編成:2018年1月2日運用離脱
  • D513/D514編成:2017年1月25日運用離脱(D361/D362編成と置き換え)
  • D515/D516編成:2017年9月16日運用離脱
  • D517/D518編成:2017年8月12日運用離脱[39]
  • D519/D520編成:2015年11月3日運用離脱[40],2016年2月21日改番(D359/D360編成と置き換え)
  • D521/D522編成:2017年8月12日運用離脱[41],2017年12月19日改番(D383/D384編成と置き換え)
  • D523/D524編成:2018年2月?日運用離脱
  • D525/D526編成:2017年12月28日運用離脱[42]
  • D527/D528編成:2017年12月28日運用離脱[43]
  • D529/D530編成:2017年7月29日運用離脱
  • D531/D532編成:2018年1月2日運用離脱
  • D533/D534編成:2007年9月20日運用離脱,2008年8月18日改番(D353/D354編成と置き換え)
  • D535/D536編成:2007年9月20日運用離脱,2008年8月24日改番(D355/D356編成と置き換え)

事故

2007年2月14日9時13分(現地時間)西鉄線 (West Rail Line) D305/D306(P306)トンネル内で列車火災を起こして緊急停車。約650人の乗客がトンネル内を約2キロ歩いて避難するという事故があった。煙を吸い込んだ乗客11人が病院に運ばれたが、死者や重傷者はなかった。火災は2回の爆発を伴ったという。現地報道では車両の屋根に取りつけられた変圧器(三菱製)からオイルが漏れ、それに引火したのが原因だとの見方が伝えられている。[44][45][46]

関連項目

脚注

外部リンク

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