暗殺教室
暗殺教室 | |
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ジャンル | 少年漫画、学園漫画 風刺漫画、ブラック・コメディ クライム・サスペンス |
漫画 | |
作者 | 松井優征 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2012年31号 - |
巻数 | 既刊15巻(2015年7月現在) |
アニメ | |
原作 | 松井優征 |
監督 | 岸誠二 |
シリーズ構成 | 上江洲誠 |
脚本 | 上江洲誠 |
キャラクターデザイン | 森田和明 |
メカニックデザイン | 廣瀬智仁 |
音楽 | 佐藤直紀 |
アニメーション制作 | Lerche |
製作 | アニメ「暗殺教室」製作委員会 |
放送局 | フジテレビほか |
放送期間 | 第1期:2015年1月10日 - 6月20日 第2期:2016年 - |
話数 | 第1期:全22話 |
ゲーム:暗殺教室 殺せんせー大包囲網!! | |
ゲームジャンル | コミカルアサシンアクション |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
メディア | 3DS専用カード・ダウンロード |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2015年3月12日 |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
キャラクターボイス | あり |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『暗殺教室』(あんさつきょうしつ)は、松井優征による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年31号より連載中。
概要
作風としては『魔人探偵脳噛ネウロ』の系統を継承した少年漫画。テーマが「暗殺」と「主人公たちの担任教師を殺すこと」であり、他の漫画とは一風変わった学園漫画兼コメディ漫画でもある。『魔人探偵脳噛ネウロ』との繋がりを示唆する描写がある。
話数カウントは「第○話」で、サブタイトルは毎回「○○の時間」となっている。ただし、同名サブタイトルの場合は「○○の時間・○時間目」となったり、「の」が語法上ないこともある。
松井によると、「この作品の着想は、第1話2〜3ページ目の“生徒が一斉に先生に銃を突きつけるシーン”が思い浮かんだことから」だという。思い浮かんだ後は、そのシーンが成り立つための世界設定やキャラクターを当てはめていった。「離れ校舎のE組」という設定も、「前述のシーンが周囲の目などがある大きな校舎の中では成立しづらいので、『周囲の目がない離れ的な校舎が望ましい、それに合った設定は…』という流れで考えて自然に決まっていった」などと語っている[1]。
2012年11月2日には単行本第1巻が発売され、それを記念して同日から56時間の殺せんせーによるジャンプ公式サイトのジャックが行われた[2]。また、テレビ東京系の集英社ジャンプ系列誌の情報番組『サキよみ ジャンBANG!』2012年11月9日放送分の「今週のテーマ」で取り上げられ[3]、登場キャラクターの殺せんせーの「食」をテーマに、世界の珍しい料理の紹介や作中で出てきた食べ物に関するゲームについて放送された[4]。
各単行本の幕間には何らかのおまけが描かれており、本編の補足や登場人物の詳細が描かれている。
2013年7月にアニメ化が発表された[5]。詳細は「#ジャンプ・スーパーアニメツアー2013」を参照。
2014年6月には『COMIC NEWS no.189』(2014年7月号、集英社)にて、テレビアニメ化と実写映画化が発表された。テレビアニメ版は前述のジャンプ・スーパーアニメツアー2013版からスタッフや制作会社、担当声優は変更され、2015年1月から同年6月まで放送された。詳細は「#テレビアニメ」を参照。実写映画は「#映画」を参照。
あらすじ
ある日突然、進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組・3年E組の元に防衛省の人間と、そして人間ではない謎の生物がやって来た。マッハ20で空を飛び、月の7割を破壊して常時三日月の状態にしてしまった危険な生物は「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」ことを宣言したうえ、「椚ヶ丘中学校3年E組」の担任教師となることを希望した。
政府は戸惑いつつも、3年E組の生徒に「謎の生物の暗殺」を依頼。生徒たちは最初こそ戸惑うが、「成功報酬:100億円」のために殺る気を出す。その生物=殺せんせー(ころせんせー)の存在とその目的を把握しているのは日本をはじめ各国の首脳陣といったほんの一部の人間のみで、「殺せんせーの存在や殺せんせーの暗殺に携わっていることを、家族を含めた第三者へ絶対に口外してはならない。口外した場合は“記憶消去処置”を施される」「殺せんせーは、3年E組の生徒に危害を加えてはいけない。ただし、その家族友人は対象外」などの様々な決まりの下に生徒達は殺せんせーを様々な手段で暗殺しようと試みるが、毎回殺せんせーの素早さと先の読めない行動で阻止され、逆に殺せんせーによる手入れを受けることになってしまう。
しかし、いざ授業が始まってみると暗殺者と標的という異常な状況ながら、多くの生徒たちは殺せんせーの指導と手入れによってこの暗殺教室を楽しみ、今までの「学校中から差別された底辺学級」としてではない前向きな学校生活を送るようになっていく。その一方、生徒の他にも殺せんせーを暗殺するため、世界中から暗殺者が送り込まれてくるのだった。
- 4月(第1話 - 第7話)
- E組による殺せんせーの暗殺を狙いながらの学校生活が始まる。誰もが有効的な攻撃ができない中、寺坂グループの圧迫的な提案で潮田渚は捨て身の暗殺を決行するが、殺せんせーの激怒を買い、生徒は契約により殺さないが生徒の家族は契約外であることを示し、「人に笑顔で胸を張れる暗殺」をするように諭す。
- その後もE組に落とされたことにより野球部を退部させられた杉野友人を殺せんせーが論理的な事実を持って励ましたり教師不信の赤羽業の心身をケアするなど、生徒が教師を暗殺するという目的の中にもE組に落とされた理由を明らかにし、殺せんせーにしかできない方法で問題を解決または改善に向かわせるという指導はこれからも生徒一人一人に及んで良い効果を見せていく。殺せんせーを監視する烏間惟臣は暗殺交じりの学校生活を異常と見なすものの、前向きになり明るい表情を見せる生徒たちの姿を見て、殺せんせーによる指導を認めるようになっていた。
- しかし、生徒達の暗殺に不安を覚える国は、E組にプロの暗殺者を送り込むことを決断した。
- 5月(第8話 - 第22話)
- 殺せんせー暗殺のために、英語教師の名目で政府から派遣された殺し屋のイリーナ・イェラビッチが着任する。生徒達はイリーナのビジネス的なやり方に不満を覚え学級崩壊を引き起こす事態となるが、イリーナ自身も烏間の説得で徐々に生徒達と打ち解け、クラスに溶け込んでいった。
- その後椚ヶ丘中学校理事長・浅野學峯と対面した殺せんせーは彼の挑発まがいの発言から生徒達に試験勉強をさせるが、勉強よりも賞金100億を獲得することを重視する生徒達に対し、中間テストでクラス全員が学年50位以内に入らなければE組から出ていくと宣言する。テスト本番では理事長の妨害工作でE組の面々は50位内に入ることができなかったものの、上位に食い込んだカルマの挑発を受けた殺せんせーはE組残留を決める。
- 京都への修学旅行では、不良グループによる茅野・神崎の拉致事件、および国が雇った狙撃手・レッドアイによる暗殺作戦が起こるも、拉致は殺せんせーが事前に授けた策で無事解決し、暗殺もことごとく失敗に終わり滞りなく終了した。
- 修学旅行から戻ると、E組には最新技術を駆使して作られた自律思考固定砲台(律)が送り込まれていた。当初は授業中でもお構いなしに暗殺を実行する彼女に生徒達は迷惑するが、殺せんせーに改造された律は一転生徒達と打ち解け、さらに自らの意志でE組の一員であることを選択する。
- 6月(第23話 - 第36話)
- 前原陽人を侮辱し屈辱的な扱いをした土屋果穂と瀬尾智也に渚たちと殺せんせーが見事に仕返しをした数日後、イリーナの師匠にして殺し屋の斡旋業者・ロヴロが現れ、一向に暗殺できずにいる彼女にE組からの撤退を要求するが、殺せんせーのアイデアで烏間との模擬暗殺を行うことになる。最終的に烏間の判断でイリーナの勝利となり、E組残留が決定した。
- 律に続き、第2の転校生暗殺者・堀部イトナが現れるが、彼は殺せんせーと自分は兄弟と発言してクラスを騒然とさせる。イトナの保護者を名乗るシロの仲介のもと暗殺が始まるが、イトナは殺せんせーの物と同じ触手を出して殺せんせーを圧倒する。しかし機転を利かせた殺せんせーが辛くも勝利しイトナは敗北により暴走しかけたものの、シロは休学すると言い残し、イトナを連れて去っていった。
- その後、クラス対抗球技大会のエキシビションマッチの試合で進藤一考が率いる野球部と対戦することとなる。周囲から負けを期待されながらもE組は殺せんせーの監督で野球部を圧倒、野球部の指揮権を理事長が乗っ取ったことで一時劣勢に立たされるものの殺せんせーとカルマの策略により野球部は敗北、殺せんせーは中間テストのリベンジを果たし杉野と進藤も無事に和解した。
- 7月(第37話 - 第56話)
- 防衛省から烏間の補任として鷹岡明が派遣されるが、鷹岡は過酷なカリキュラムを生徒達に課し、異を唱える生徒には容赦なく体罰を加える非情かつ冷酷な危険人物であった。烏間は生徒達を救うために鷹岡の勝負の提案に乗り、渚を指名。最初は体格などで渚を侮っていた鷹岡だが、予想外の暗殺の才能により渚に敗北。さらに理事長によって解雇通知を言い渡され、鷹岡はE組を去る。
- 鷹岡の一件から数日後、殺せんせーは裏山にE組専用のプールを設営するが、その中で殺せんせーの重大な弱点が「水」への接触であることが判明する。殺せんせーは元水泳部の片岡メグの問題を解決したものの、その後シロに買収された寺坂竜馬の裏工作と再改造されたイトナによってプールで危機に陥ってしまう。しかしカルマに叱責され策を授けられた寺坂により窮地を脱し、他の生徒達によって戦闘不能の状態になったイトナはシロと共に再び撤退していった。
- 期末テストが迫ると、殺せんせーは生徒達に総合点の他に1科目で学年1位を取った者には自身の触手を一本破壊する権利を与えると宣言する。そして渚たちは理事長の息子・浅野学秀率いる学年屈指の秀才5人組「五英傑」の提案で、A組とE組のどちらが多くテストで学年一位を取るか賭けをすることになった。勉強の末にE組は7人が学年1位を取ることに成功し、E組は賭けの戦利品である沖縄の離島リゾートで行われる特別夏期講習への参加を獲得し、触手破壊を踏まえた暗殺をその島で行うこととなる。
- 8月(第57話 - 第76話)
- リゾートでの殺せんせー暗殺の直前、ロヴロを講師に迎え最後の訓練が行われ、渚はロヴロに「必殺技」を伝授される。
- 普久間島での暗殺は順調に進むが、終盤で殺せんせーが奥の手中の奥の手「完全防御形態」となったことで暗殺は失敗に終わった。さらに第三者勢力によって生徒の半数が未知のウイルスに感染させられてしまう。未感染の生徒達は黒幕を倒して治療薬を奪取すべく、裏社会と繋がりのある「普久間殿上ホテル」への侵入作戦を決行する。潜入後はイリーナが警備員を引き付けるために一時離脱、烏間も黒幕が雇った殺し屋の毒ガスに倒れてしまうが、何とか黒幕の雇った3人の殺し屋(スモッグ、グリップ、ガストロ)を倒すことに成功する。最上階にたどり着いた一同だったが、黒幕の正体はE組を逆恨みしていた鷹岡だったことが発覚。さらに鷹岡は彼らの目の前でウイルスの治療薬を爆破し、怒りに燃える渚は彼と一騎打ちをすることになる。当初は実戦経験が豊富な鷹岡に圧倒された渚だったが、ロヴロから授けられた「必殺技」で見事鷹岡を倒すことに成功する。その後、生徒達に盛られたウイルスは殺し屋達の判断で食中毒菌を改良したタイプにすり替えられていたことが判明し、生徒達はホテルからの脱出に成功する。
- 夏休み最後の日は殺せんせーと生徒達は夏祭りを楽しむが、同時期にロヴロが死神に襲撃され、さらに南の島での暗殺の結果から殺せんせーの暗殺に成功した場合の賞金が300億円にアップされるなどE組の暗殺の環境が大きく変わり始めていた。
- 9月(第77話 - 第94話)
- 2学期が開始された矢先、竹林孝太郎が理事長の勧めで本校舎のA組に移籍していた事実が発覚する。さらに自分達を見下すような発言をした竹林に腹を立てたE組は竹林に真相を確かめに行くが、今の自分には暗殺よりも家族に認められる方が大事だという彼の発言に大半の生徒は何も言えなくなってしまう。そんな中、竹林は理事長から創立記念集会でE組を侮辱する内容のスピーチとE組管理委員会の設立をするように依頼される。一度は引き受けるが、帰宅中に殺せんせーに諭されたことで自らの本心を全校生徒の前で打ち明け、理事長室から持ち出した盾を自ら破壊しE組に戻る。
- 暗殺訓練にフリーランニングが取り入れられてから数日後、殺せんせーを連想させる人物による連続下着泥棒事件が発生する。調査に乗り出した渚たちと殺せんせーは、真犯人のシロとイトナに遭遇する。当初はイトナの攻撃に押されていた殺せんせーだったが、彼の攻撃を見切り「完全防御形態」の応用技で撃退に成功する。しかし度重なる敗北のショックやシロから見捨てられたことで触手が拒絶反応を起こしたイトナは暴走状態となり姿を消してしまう。翌日、町中の携帯ショップを破壊していたイトナを発見したE組と殺せんせーは説得を試みるも、シロがイトナを連れ去り、後を追った殺せんせーもシロの罠の前に防戦一方となってしまう。しかし、シロによって駒にされたことに怒った生徒たちによってイトナは奪還されてシロは撤退する。そして寺坂グループの尽力によってイトナはE組に心を開き、触手を除去することに成功した後E組に迎え入れられる。
- 殺せんせーが木村正義の問題を解決した数日後、磯貝悠馬がアルバイトをしていたことが五英傑に知られてしまい、黙認してもらう条件として体育祭の棒倒しでA組と勝負をすることになる。A組は助っ人として外国人4人を研修留学生として投入してきたが、磯貝は殺せんせーの個別授業をヒントにした作戦を展開してこれを撃破し、E組は勝利する。
- 10月(第95話 - 第110話)
- 体育祭から数日後、迫る暗殺期限に焦りを感じた生徒達は暗殺技能向上のため街中でフリーランニングを行うが、誤って無関係の老人、松方にケガをさせてしまう。これに激怒した殺せんせーは中間試験までの2週間を「テストよりも優先する勉強をする」としてテスト勉強を禁止し、松方が経営する保育施設を生徒達で手伝うことを提案する。2週間の手伝いを無事に終えるも中間試験ではE組全員が大幅に順位を下げる結果となるが、唯一上位に食い込んだカルマに触発されて生徒達は自分達の力は誰かのために使うと決意し、烏間から新たな体育着を譲り受ける。
- レッドアイが死神に襲撃された数日後、烏間の些細な発言が原因でイリーナが行方不明になる事件が発生。その直後死神がE組の前に現れ、イリーナを人質に取っていることを話して生徒達だけで自身の下へ来ることを要求する。殺せんせーと烏間を欠いた状態で生徒たちは超体育着を着て死神のアジトに乗り込むも罠にかかり捕えられてしまう。一度は脱出に成功するも死神の高度な技術やイリーナの裏切りにより再び捕えられ、さらに救出に来た殺せんせーも捕えられてしまう。しかし死神が生徒ごと暗殺を遂行しようとしていることを知った烏間は死神を止めるべく反撃を開始。烏間の驚異的な実力を目の当たりにした生徒たちは殺せんせーと共に死神に一泡吹かせるために行動を開始し、見事騙すことに成功。烏間は死神と直接対決に臨み、殺せんせーの策で見事勝利した後、死神に唆されていたイリーナとも和解する。この一件を受けて、殺せんせーは防衛省に「暗殺によって生徒を巻き添えにすれば賞金は支払われないものとする」との条件を突きつけるも、既に各国共同で最終暗殺計画の準備が着々と進められていた。
- 11月(第111話 - 第118話 )
- 殺せんせー暗殺期限が迫る中、E組で進路相談が行われる。そこで渚は自分は殺し屋になるべきなのかを殺せんせーに打ち明ける。殺せんせーは自分自身をもう一度見つめなおすように勧めるも、渚は母親である広海の過干渉に苦しめられていた。渚を本校舎へ復帰させようとする広海がそのことを相談するべくE組を訪れる。出張中の烏間に変わり、彼に扮した殺せんせーが面談に臨むも、広海の本性を知りその申し出を拒否する。それに逆上した広海は渚にE組の校舎を燃やさせようとするが、渚が自らの思いを語った上で殺せんせーを暗殺しに来た殺し屋を撃退する様子を見て、息子が自身と別の存在であることを痛感し、紆余曲折の末E組に残ることを認める。
- その数日後学園祭が行われることとなり、大手外食チェーンとスポンサー契約を結んだA組に対抗するべく、E組は山で採れた様々な食材を使用した飲食店を開くことに決定する。文化祭では当初は学秀が芸人やアイドルを呼んだ影響でA組がリードしていたが、以前普久間島で女装した渚に惚れた金持ちのユウジがE組の情報を自身のグルメブログに書き込んだことで2日目には大盛況となる。結果的に自然の生態系が乱れることを懸念した殺せんせーの判断で途中で店を畳むが、それでも全校で3位の売り上げをたたき出した。理事長は学秀が努力を怠ったと批判するが、学秀は弱い相手に勝ったところで強者になれないという結論に辿りついたと理事長に告げる。理事長は学秀以外の五英傑にE組に対する憎悪を植え付け、期末テストは自身が取り仕切ると宣言する。
- 12月(第119話 - )
- 期末試験が近づく中、理事長がA組の担任となるも、E組への憎悪を煽る異様な教育風景に危機感を感じた学秀はE組に期末テストで学年上位を独占することで理事長の教育方針を壊してほしいと依頼する。そしてテスト本番では多くの生徒が難易度の上がったテストに苦戦するが、E組の生徒たちは全員が学年50位以内に入ることに成功する。一方でA組の生徒たちに自信の教育方針を真っ向から否定された理事長は思考が暴走し、E組の校舎を半壊させ、殺せんせーに解雇通知を突き付け、互いの命を懸けた勝負を挑んでくる。勝負では当初こそ理事長がリードするも、殺せんせーからE組制度を通して本当に自分がやりたかったこと・成し遂げたかったことを指摘された理事長の心境は変化し、E組の存続を認める。
- 冬休み直前、茅野が触手を出して殺せんせーを襲撃する事件が発生。彼女は自分がE組の元担任・雪村あぐりの妹で姉の復讐の為に今まで行動していたことを語り、殺せんせーに対決を要求する。対決では茅野は触手を発火させて殺せんせーを追い詰めるも、渚の秘策の前に我を取り戻す。そして殺せんせーは3月には自分は死ぬ事、そして自分はかつて「死神」と呼ばれていた殺し屋であることを明かし、自分の過去を語り始める。
登場人物
声の項は、アニメ版(#ゲーム版で同) / ジャンプ・スーパーアニメツアー2013版 / VOMIC版の声優の順。1人のみの場合はアニメ版の声優を示す。演の項は実写映画版でのキャスト。
主人公
- 殺せんせー(ころせんせー)
- 声 - 福山潤[6] / 関智一 / 小野坂昌也 / 二宮和也(実写映画版[7])
- 本作の主人公。本人は「名乗るような名前はない」と語っており、後述の通り「殺すことができない先生」という意味で、茅野が殺せんせーとニックネームをつけたことから、生徒からそう呼ばれるようになった。月の7割を爆破して常時三日月の状態にしたと自ら語った上で、「1年後に地球を爆破する」と宣言している。報酬100億円の暗殺対象となっており、夏休みの普久間島での暗殺の結果から、集団で暗殺に成功した場合は総額が300億円に増額されている。
- ある女性との約束で椚ヶ丘中学校3年E組の担任と授業を受け持つことになり、英会話と体育を除く全教科を担当。授業中はアカデミックドレスを着用。
- 丸顔で何本もの触手を持つ正体不明の生物で見た目はタコに近く、自画像もタコであり、自身もタコをネタにしたギャグを持っている。巨乳好きであり、女子大生と仲良くなる妄想をするなど、一般的な成人男性のような性的嗜好をしている。なお、両者とも触手を持っていることから記憶操作をされていたイトナからは「兄さん」と呼ばれていた。
- 初登校時には「宇宙人」と生徒から思われたが、本人曰く「生まれも育ちも地球」で、イトナ&シロの最初の襲来時には「人工的に作られた生物」と語っている。作中の回想・修学旅行での烏間の発言からかつては手足が2本ずつあった事実が示唆されていたものの、自分が殺される日までは何も話さないとしていたが、正体を晒した茅野が仇として襲撃してきた際に、過去の事情を明かす。
- 普段はニヤリとした表情を浮かべているが、やましい事情があったり、人体に有害な物質を飲んだりした際にはごく稀に無表情になることがある。作者曰く、顔色は「完全フリー」であり、普通の時は黄色、相手を完全にナメているときは黄と緑の縞模様、生徒の回答が正解なら明るい朱色、間違いなら暗い紫色、並の怒りは真っ赤でこめかみに怒りのマークが浮かび、それを超えた怒りの時は真っ黒など感情によって変化し、一部分の色を変えて○や×などの記号や数字、人間の顔を表示することもできる。皮膚は粘液で覆われており、衝撃から身を守る、ネバネバにして動きを止める、周囲の水を固めて浸透圧を調整するなど、用途は多岐に渡る。普段は視認できないが鼻と耳もあり、目と鼻と耳の穴の位置は地図記号の茶畑、または約物の「∴(ゆえに/すなわち)」のように並んでいる。
- 劇毒物を飲んでも死なず、鉛の銃弾を受けても体内で全て溶かしてしまう。国が開発した対先生用の特殊な物質で触手にダメージを与えることが可能だが数秒で再生・回復し、月に一度脱皮も行い抜け殻は奥の手として囮や防護壁などに利用される。しかしこの再生・脱皮はかなりのエネルギーを消耗するため行った直後は動きが鈍くなる。また、「マッハの風圧や特殊な圧力光線を浴びると体がダイラタント挙動を起こす」、「湿気の強い場所にいたり水に触れると身体が水分を吸収してふやけ動きが鈍くなる」などの弱点が存在する。更に、ネクタイの真下には急所である心臓が存在し、そこに攻撃を当てれば一発で絶命するらしい。常日頃「自分は絶対に殺されない」という自信があるが、自らの能力を過信するあまりにドジを踏むことも多く、そのような時の反応速度は人並みになる。
- 普段は慇懃無礼な口調ながらも物腰が柔らかく、E組の生徒達に対しても基本的に丁寧な態度で接し1人1人への気遣いも見せる。加えて授業も分かりやすく、全教科を担当できる知識を活かして、生徒それぞれの得意・不得意に合わせた問題の作成が可能。しかし、体育だけは自身の身体能力を基準とした無茶な動きを要求するため不評であり、烏間に任せている。
- 生徒に対しては立派な暗殺者になるための教育を兼ねている場合もあり、基本的に寛容だが卑劣な手段を用いる者・慢心から他者に迷惑をかける者・命を顧みず危険なことをする者に対してはド怒り状態になって激怒し、ドスのきいた声色で忠告する。また、自分の教え子に対して危害を加える人間にも激しい怒りを見せ、必要に応じては触手を用いて制裁を下している。また、一時期暗殺報酬のみを見越して学習意欲を欠きはじめたE組生徒達の卑屈な言動と態度に呆れ、「第二の刃を持たざる者(=学生としての一義を軽んじる者)は暗殺者の資格なし」としてE組を去ると宣言したこともある。教師にあるまじき行為の認識や羞恥心を有しており、理性が本能に負けたりすると真っ赤になり触手で顔を隠して恥ずかしがる。笑い声は「ヌルフフフ」で、狼狽したり驚いたりするときには、「にゅやッ!」という独特の奇声を発する。
- 趣味は暗殺者への報復としての「手入れ」で、対象は人の心身・物品にまでおよぶ。どんなに精密な作業も一瞬のうちにやってのけることができ、暗殺決行中に攻撃を避けながら手入れすることも度々ある。ボールペンやマグカップ、ナイフ、唐揚げにしたポケットティッシュなどを咀嚼している場面もあるが基本的に食べるものは人間と同じで、麻婆豆腐を食べに四川省に行ったりとグルメ目的で休み時間にマッハ20(=24480km/h)で世界中を飛び回ることもある。学校から支払われる教師としての給与のみで生活しており、その食や生徒らに対する「手入れ」へのこだわりにより月末は金欠状態になることがある。国家機密の存在でありながら人間に変装して行動することが多々あるが、何故か周囲には人外だと気付かれていない。
- 完全防御形態
- 殺せんせーの奥の手中の奥の手。透明な球体の中にオレンジ色の顔のみの球体が入った形をしている。肉体を思い切り小さく縮め、その際に余分となったエネルギーで肉体の周囲を固定している。外側の透明な部分は高密度に凝縮されたエネルギーの結晶体で覆われており、水や核爆弾、対先生物質でさえも跳ね返す効果を持つ。ただし24時間で自然崩壊するため、その瞬間に肉体を膨らませエネルギーを吸収して元の身体に戻る。一見無敵のように見えるが、全く身動きが取れず無防備になるという欠点が存在する。
- この技の応用として、全身ではなく触手の一部を圧縮してエネルギーを取り出し、強力なエネルギー砲を発射することが可能。
3年E組
連載開始時の在籍は26人だったが、暗殺目的の転入生として律とイトナが作中で加入し、現在は計28名(男子15名、女子13名)で構成されている。本項では各メンバーを分割して記述する。
主要生徒
- 潮田 渚(しおた なぎさ)
- 声 - 渕上舞 / 東山奈央 / 山本希望 / 演 - 山田涼介
- 本作の語り部。ピッグテールのような水色の髪型をしている少年。ド草食で人当たりの良い性格の持ち主。殺せんせーを追い詰めて暗殺する過程で観察力を養い、常に殺せんせーの特徴や弱点をメモしている。身長が低いことが悩みで、賞金を手に入れたら「身長を買いたい」と望んでいる。また、同級生の女子からも女性と見られるほど少女然とした容姿の持ち主でもあり、女装をすると男子に好まれるほどの魅力を持つ美少女になる。しかし当人の精神面は男であり、女子のように扱われることは嫌がっている。両親は別居中で、母からは歪んだ愛情からの過干渉を受けているが憎もうとせず、母を危機から救った際に自分の思いのたけを明かし、進路についても文化祭での対話で了承を得ている。また、妻に耐え兼ね家を出た父親とは、今でも良好な関係を保っている。
- 成績不振からE組に落とされるが、それ以上に元同級生達や元担任の大野から掌を返すように見放され、期待も警戒もされず誰にも認識すらされなくなった自分に絶望し、劣等感から自身の命さえも軽視していたが、殺せんせーへの自爆テロ未遂を経て、劣等感は以前よりは少なくなった。肝心な所でスペルミスを犯す癖があるが、一学期期末テストの英語で学年6位を取っており、二学期期末テストでは総合14位を取っている。
- 運動能力や戦闘力は高くはないが、鷹岡が見せしめとして提案した対決戦では、烏間から腕利きの生徒として選ばれ「本物の戦闘用ナイフ」を手に取り戦うことになり、周囲の予想以上の渚の暗殺力をもって勝利を収めるなど、「殺気を隠し、自然な体運びで対象に近付く才能」「殺気で相手を怯ませる才能」「『本番』に物怖じしない才能」など暗殺の才能に非常に長けているということが証明される。身長は159cm、体重は48kgと華奢な印象をかもしだす細身で小柄な容姿も相手を油断させ、才能の発揮に役立っている。暗殺の才能をロヴロも高く評価し、夏休みに特別講師として訪れた彼により猫騙しを応用した必殺技を伝授され、鷹岡に仕掛けられた復讐戦でも再び勝利している。上述した家庭事情に加えて「死神」との戦いを経たことで「意識の波長」をハッキリと感じ取れるようになり、完璧とはいえないが死神のスキルの一つであるクラップスタナーを身につけるなど、暗殺に適した数々の才能・技能を持っているが、母親を殺し屋から守った後に「誰かを守るために使いたい」と語っている。
- 実写映画版ではなよなよとした言動をとる少年になっており、B組に幼馴染の斎藤綾香がいる設定が追加されている。
- 赤羽 業(あかばね カルマ)
- 声 - 岡本信彦 / 同左 / 島﨑信長 / 演 - 菅田将暉
- フランクな性格で飄々とした態度の赤髪の少年。根は善良な優等生だが、己の「正義」を優先するため他人とぶつかり合うことが多く、作品開始時には暴力沙汰が原因で停学となっていた。渚の親友の1人で、彼とは3年間同じクラスになっている。作中での主な名前表記はカルマ。インドかぶれの両親がいる。喧嘩の腕っ節も強く、暴力的な高校生を倒すほどであるほか、頭が切れ器用なため「凶器やだまし討ちの基礎なら群を抜いている」と渚に評されている。また烏間の防御技術を見て習得し、実戦に取り入れるなど、E組生徒の中でもとりわけ戦闘面のセンスに非常に優れている。作中で殺せんせーに初めてダメージを与えた人物でもある。その反面拘束したグリップに手痛い仕打ちをしたり、女装した渚を写真におさめたり、「完全防御形態」になった殺せんせーをいじったりと、かなり悪戯好きな面がある。
- 元々素行不良でありながら成績は優秀だったため、元担任の大野からは依怙贔屓の対象にされていた。しかし当時のE組の生徒を他クラスの暴力行為から救ったことで大野から掌を返すように責められ、彼の保身もあってE組に落とされてしまう。その経緯から教師という存在そのものを不信感から見下すようになり、殺せんせーについても、命以上に精神的に「教師として殺したい」と望んであらゆる手を使って殺そうとした。最終的には崖から身を投げながら殺せんせーを狙うも、殺せんせーの驚異的な能力と教師としての責任感に救われ、殺せんせーに「健康的でさわやかな殺意」と評される明るい表情を見せるようになった。また、出題範囲通知外の設問が含まれる一学期中間テストで学年4位の成績を取った後も、「暗殺に従事している方が楽しい」という理由からE組に残留を望んだ。進路は国政を真に動かしている存在とみて官僚を目指している。
- 一学期期末テストでは慢心から努力を怠った結果、得意科目だった数学の学年順位が2位から10位に落ち、学年順位も総合4位から13位にまで下がるという挫折を味わう。それにより敗北者の立場を知ったことで精神的成長を遂げ、普久間島では「相手を侮らず、敬意を持って警戒する」隙のなさでグリップとの戦いに勝利する。二学期中間テストでは学秀と1点差で学年2位、同期末試験では学秀を抜いて全教科で満点を取り、学年1位となる。
- 茅野 カエデ (かやの カエデ )/ 雪村 あかり( ゆきむら あかり)
- 声 - 洲崎綾 / 竹達彩奈 / 大地葉/ 演 - 山本舞香
- 陽気な性格の少女で、E組担任教師に「殺せんせー」のニックネームを付けた人物でもある。普段は緑色のツーサイドアップのような髪型をしているが、本来は黒髪で少しウェーブのかかった髪型である。渚とは席が隣同士ということもあってとても仲が良く共に行動することが多い。貧乳であることに強い劣等感を抱いているためそれらの話には敏感であり、賞金を手に入れたら「(筋肉でもいいから)胸囲を買いたい」と望んでいる。そのこともあって水泳に強い苦手意識を持っており泳げない。巨乳に憎悪を抱いているものの、矢田に関してはリゾート回で彼女が独自に築いた技術力を目の当たりにして心を開き対象からは除外している。また、体形の近さから子供の心の掴み方も上手い。プリンを初めとした大の甘いもの好きで、ケーキの飾りは最後に食べるタイプ。暗殺に関しては通常はサポートに徹している。プリンを使った暗殺作戦では暗殺用プリン作りの指揮を執ったものの、これは自分の隠された目的を怪しまれないためのダミーの暗殺である。
- 3年時に他校から転入し、そのままE組落ちとなったため、当初は問題児であるカルマの存在や、入学式で悪目立ちした木村の本名を知らなかった。修学旅行の際に神崎と共に不良グループによる拉致被害に遭ったが、この際神崎の過去を知ったことを切っ掛けに神崎とは親友の間柄になっている。
- 正体はE組の前担任・雪村あぐりの実妹であり、茅野カエデは偽名。かつて磨瀬 榛名(ませ はるな)と言う芸名で席巻した、現在は事務所の意向で長期休業中の元天才子役であった。姉が手伝いに行っている研究所を訪れた際に触手の怪物が姉の血を弄ぶ場面に遭遇してしまう。現場で発見した触手の種とそのデータ、怪物の書き置きなどの僅かな情報を頼りに姉の仇討ちを決意し、住民票の偽造をして椚ヶ丘中学校3学年に編入、さらに理事長室の備品を故意に破壊することでE組に落とされるよう仕向けている。その後は自らに触手を移植し、暗殺決行の時まで正体を隠すため、偶然隣の席になった渚の印象を際立てせることで自身をクラスに同化させていた。約1年に及ぶE組での殺せんせーと過ごした日々から姉殺害に関する疑念を感じはしたものの、膨れ上がった触手の殺意に押し負けた結果冬休み直前に、温存していた触手を解放し殺せんせーを急襲した後自身の正体と目的をE組の生徒達に明かして殺せんせーに一騎打ちを挑む。1年近く触手の拒絶反応に苛まれていたことで心身共に限界寸前だったが、己の生命力を与えて着火した触手で戦って殺せんせーを追い詰める。しかしその代償として生命の危機に瀕し、渚の秘策としての口づけで失神した隙に触手を除去される。その後は自分の考えが間違っていたことに気づき、クラスメイト達に謝罪した。
寺坂グループ
寺坂を筆頭とするE組の同級生の5人組。当初は4人で、殺せんせーに反抗的なグループとしての位置づけであったが、数々の経験を経てクラスと殺せんせーに馴染んでいっている。一学期期末テストでは殺せんせーに一泡吹かせるため協力し、4人揃って家庭科で学年1位を取り夏休みの暗殺に貢献した。9月よりイトナが加わり5人になる。
- 寺坂 竜馬(てらさか りょうま)
- 声 - 木村昴 / なし / 小池謙一 / 演 - 菅原健
- 粗暴な性格をした刈り上げが特徴の大柄な男子生徒。成績もE組で一番悪く授業態度も暗殺にも不真面目で、殺せんせーに対し反抗的な態度を示す数少ない生徒であり、元からいた生徒の中では、殺せんせーとクラスに馴染むまで時間がかかった生徒である。体格の良さもあって、暗殺に消極的なときでも烏間からは本気になれば戦力になると見られており、カルマからも体力と実行力を買われている。
- 小学生の頃から典型的なガキ大将で、体格の良さと粗暴さで弱者を支配し、自分のステータスを保っていた。公立校の中では成績上位だった為進学校の椚ヶ丘中学校に入学するも、入学後はそれまでのやり方が通用しなくなり、クラスでも孤立し学年中の嫌われ者になってしまっていた。E組に落とされて以降再び支配欲に駆られた行動に出るが、殺せんせーの出現により叶わなかったことから反抗し続けていたため、E組の中でも浮いた存在になり、遂にはグループ内の他の3人にも一時的に愛想を尽かされてしまう。その疎外感をシロに付け込まれ、彼の暗殺計画にE組を巻き込んで危険な目に合わせてしまうが、カルマに叱責されたことで深く後悔しながら改心し、カルマの戦術を実行する形で殺せんせーの援護に向かいシロとイトナを撤退させ、結果的にE組に馴染むことになる。後にイトナが自分同様にシロに利用され見限られた時は、自ら世話を買って出て諭し彼の心を開かせている。
- シロから渡された金で、殺せんせー暗殺用として購入した警棒型スタンガンを使い、普久間殿上ホテルの戦いでは、警備をしていた鷹岡の部下を気絶させることに成功する。さらに渚と鷹岡の戦闘においても激昂した渚に喝を入れることで渚の頭を冷やし、スタンガンを投げて渡した後渚の勝利を見届ける。
- 村松 拓哉(むらまつ たくや)
- 声 - はらさわ晃綺 / 宮本誉之 / なし / 演 - 高尾勇次
- 寺坂の取り巻きの1人で、出っ歯が特徴の男子生徒。軽い性格をしており、普段はにやけた表情を浮かべている。実家はラーメン屋。E組の男子では料理の腕前は一番であるものの、実家のラーメンは頑固な父の影響で、不味いまま改善されていないため、殺せんせーに経営学を勧められ、将来店を立て直すことを目標にしている。寺坂に黙って殺せんせーの勉強の補習を受けたことで全国模試の成績が上がり、反抗心は薄れていった。それが原因で一時期寺坂と仲違いしてしまうものの、寺坂がシロたちに騙された一件を機に改心したことで関係を修復する。
- 吉田 大成(よしだ たいせい)
- 声 - 下妻由幸 / 演 - 長谷川ティティ
- 寺坂の取り巻きの1人の男子生徒で、不良を気取ってドレッドヘアをしている。普段は粗野な立ち振る舞いだが、生来の性格ではないため非常事態を前にしてたじろぐなど臆病な一面もある。実家はバイク販売店で、自身も実家の敷地やサーキットでマシンを乗り回すほどのバイク好き。当初は寺坂グループの他の面々同様殺せんせーを良く思っていなかったが、後に同じバイクの話題で打ち解け合い、バイク友達になったことで反抗心は薄れた。それが原因で村松と同様一時期寺坂と仲違いするが、寺坂が改心したことで関係を修復する。原とは実家が近く、母親同士の仲が良い。
- 狭間 綺羅々(はざま きらら)
- 声 - 斎藤楓子 / 坂本あすみ / なし / 演 - 大熊杏実
- 目つきの悪い黒髪のウェーブヘアの女子生徒。陰気な雰囲気をかもしており、ネガティブな事象や物の見方で見られる「人間の闇」を好んでいる。子供のころから夜道で会うと恐れられていたらしく、当時のあだ名が「ミス肝試し日本代表」。気に入らないことがあるとヒステリックになるメルヘン趣味の母親によって今の人格になったと述懐している。活字好きで読書と黒魔術を趣味にし、将来は図書館の司書を志望している。
- 寺坂・村松・吉田と同様に殺せんせーへの反抗心を持っていたため、当初より彼らと行動することが多かったが、殺せんせーが積極的にE組の環境改善を行ったことから反抗心が薄らいだ。これが原因で村松や吉田と同様、一時期寺坂とは距離を置くようになるが、彼の改心後は再び行動を共にしている。元々読書好きなこともあって語彙が豊富で、辛辣な表現で言葉攻めをすることが度々あり、寺坂たちを「面白サーカス団」、自らをその「調教師」と称している。
- 堀部 糸成[8](ほりべ イトナ)
- 声 - 緒方恵美 / 演 - 加藤清史郎
- 律に続き、暗殺目的でE組に送り込まれた男子転校生。作中での名前表記と通称はイトナ。表情を変えることは少なく淡々とした喋り方をするが、巨乳やエロ本に目がないなど年相応の性的嗜好を持ち合わせている。登場直後に自らを「殺せんせーの弟」と名乗り、自らの髪を部分的に変形させた触手と保護者であるシロの策略で殺せんせーを追い詰めた。
- その正体は、シロの改造手術で触手を後天的に得た人間。改造前は「堀部電子製作所」という町工場を営む一家の一人息子だったが、海外企業に技術者を買収されたことで工場が倒産し、両親の失踪も重なっていじめを受け苦しみ荒んだ生活を送っていたところをシロに拾われ、触手細胞移植を始めとした肉体改造を施され対殺せんせー用の暗殺戦士に仕立てられた。なお、殺せんせーとの兄弟設定もその過程でシロに刷り込まれたことが端的に明かされている。
- シロの改造を受けるまでの経緯から、「力と強さへの執着」が極めて強く原動力となっていたが、度重なる作戦失敗の末シロに見限られ、精神を蝕んだ触手が暴走し死の危機に瀕する。しかし、殺せんせーとE組の生徒達に救われ、「力と強さへの執着」や触手からも解放され、改めてE組の生徒として迎え入れられる。その際、特に寺坂グループの面々が尽力したこともあって、E組に入って以降は彼らとつるむ描写が多い。
- シロの配下にいた頃は触手細胞の影響で知力が低下していたが、元来頭が良く手先も器用で、触手除去と共にそれらも取り戻した。特に家業だった電子工作の技術を修得しており、その技能を暗殺の情報収集等に取り入れている。また、肉体改造の影響で少々筋肉質で、クラス合流後も異様な身体能力の高さを見せるが、その効果は消えつつあると殺せんせーは判断している。
- 実写映画版では、最初の敗北後、鷹岡の率いる部下の一人として再登場。完全防御形態になった殺せんせーを奪おうと鉄塔の上で渚&カルマと壮烈な戦いを繰り広げ、一旦は彼らを追いつめるものの予想だにしないゲリラ豪雨によって形勢逆転。渚に触手を引き抜かれ、その後は原作通り正式にE組に加わった。
その他の女子生徒
実写映画版にて中村、奥田、神崎の3名は渚達に次ぐ主要生徒として設定された。
- 片岡 メグ(かたおか メグ)
- 声 - 松浦チエ / 後藤香織 / 福原綾香 / 演 - 宮原華音
- 責任感と統率力がある端正な顔立ちの女子生徒で、磯貝と共にE組の学級委員を務める生徒。文武両道で人望が厚く、凛々しい性格や立ち振る舞いから、「イケメンのメグ」を略して「イケメグ」というあだ名を持つ。ナイフ術の成績は岡野と並び女子一位。
- その統率力から相手の世話をし過ぎてしまう傾向があり、二年の夏頃、泳ぎを教えていた同級生の多川心菜が自らの怠慢が原因で海で溺れて救助沙汰になったことで彼女から逆恨みされ、その償いとして勉強の手伝いを強要させられることになってしまった。その結果自身の苦手科目の成績が低下してE組に落とされ、その後も心菜に勉強の手伝いをさせられていた。しかし殺せんせーの策略で「時にはあえて厳しくする事の大切さ」を学び、彼女を突き放す決断を下した。
- 岡野 ひなた(おかの ひなた)
- 声 - 田中美海 / 飛野かなこ / 内村史子 / 演 - 高橋紗妃
- ショートカットの女子生徒。ナイフ術の成績は片岡と並び女子一位。大雑把で気が強い性格の持ち主だが、身体能力が非常に高く、暗殺訓練でも意表をついた動きができる。また、元体操部という経験からアクロバティックな動きをしたり、普久間島殿上ホテルの絶壁を軽々と登る、ヤクザ風の男を蹴りの一発で気絶させるなどの柔軟性に優れている。
- 奥田 愛美(おくだ まなみ)
- 声 - 矢作紗友里 / 荒川美穂 / なし / 演 - 上原実矩
- 眼鏡をかけた三つ編みの女子生徒。内気で臆病な性格をしており、クラスメートにも常に丁寧な口調で接する。また、純朴で素直すぎる性格のため、嘘がつけず騙されやすい。
- 自ら水酸化ナトリウムや強力下剤などを生成できるほど化学の才能に非常に長けているが、その他の科目、特に国語が非常に苦手でE組に落とされた。「標的を騙すため、そして将来的に理科の才能を活かすためにも人に物事を効果的に伝えるための国語力を身につけること」という殺せんせーの指導を受け、それまで以上にクラスメイトとの親交関係を深めるようになった。「怪しげな薬とか作れそう」という理由からカルマに好感を持たれており、最も話しやすい異性として互いに認識している。理科の一学期中間テストで学年17位、同期末テストで1位を取っている。
- 神崎 有希子(かんざき ゆきこ)
- 声 - 佐藤聡美 / 佐藤利奈 / なし / 演 - 優希美青
- 清楚な雰囲気をした黒髪のロングヘアーの女子生徒。おしとやかな笑顔が特徴の美少女で、E組きってのマドンナとされており、男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第1位とされているが、同性の生徒からも非常に人気が高い。
- かつては成績優秀な生徒だったが、虚栄心が強い父からのプレッシャーなどの家庭の問題に耐え兼ね、2年生時の夏休みに姿を変えてゲームセンターでの遊びに没頭したためE組に落とされた。そのため当初は「肩書き」による後悔の念を抱いていたが、修学旅行で茅野と共にリュウキが率いる不良グループに拉致され、殺せんせーと渚達の救助を受けたときの殺せんせーの言葉をきっかけに、「大切なのは中身の自分が前を向いて頑張ること」に気付く。以降は、仕事人間の父に代わって祖母の看病をした経験[9]から介護士を志すようになり、弁護士になることを望んでいた父と進路を巡って喧嘩したり、暴力的圧力に負けずに鷹岡の授業を真っ向から拒絶したりと、芯の強さを見せるようになる。上述の経緯によりゲームに関しては滅法強く、成績も比較的優秀である。また、父を始めとする男性からの災難に遭うことが多いため、周囲から「とことん男運が無い」と評されている。
- 一学期中間テストではクラス女子2位になっており、国語は学年23位。同期末テストでは2位を取っている。
- 倉橋 陽菜乃(くらはし ひなの)
- 声 - 金元寿子 / 福山綾夏 / なし / 演 - 志村玲那
- 明るい髪色をした天真爛漫な性格の女子生徒。分け隔てをしない物腰や可愛らしい顔立ちをしていることもあり、男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第3位。イリーナのテクニックを伝授されている女子生徒の1人。高い美術センスを持ち、生物好きなためそれらの知識にも強く、夏休みでは昆虫を捕獲する罠を仕掛けたり、普久間島ではイルカショーの技術を利用した奇襲を行う。
- 中村 莉桜(なかむら りお)
- 声 - 沼倉愛美 / 田端美保 / なし / 演 - 竹富聖花
- 金髪ロングの女子生徒。勝気でさばさばした性格をしている。渚を気に入っており、彼にセクハラめいた言動をしつつも友人として気にかけており、彼の家庭事情を知った際には素直に謝罪している。英語の成績が非常によく、一学期中間テストでは学年11位、同期末テストでは1位を取っている。
- 小学1年生の時点ですでに6年生のテストで満点を取れるほど勉強ができ、「天才小学生」と呼ばれるほどの評価を得ていたゆえに孤立していた過去があり、周囲と同じになろうとして素行不良となった挙げ句に成績まで下がったためE組に落とされた。その後「学力向上への願望」と「周囲と同じ目線に立ちたい」というジレンマを抱えていたが殺せんせーによって両立できたことに感謝し、将来は外交官を志望している。
- 実写映画版では、帰国子女という設定が追加されている。
- 速水 凛香(はやみ りんか)
- 声 - 河原木志穂 / 森嵜美穂 / 優木かな / 演 - 田中日南乃
- ウェーブのセミロングとまつげが特徴の女子生徒。手先の器用さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留めることに優れており、E組の女子の中では射撃術1位。髪形がイリーナと被るのが嫌だったため、球技大会の前後から髪を後ろで2つに束ねるようになっているが[9]、テレビアニメ版や実写映画版ではイリーナ登場前から髪を束ねている。普段は口数が少なく、あまり感情を表に出さず、言い訳をしない芯の強さを持つ。しかし、そうした性格が災いして当時の同級生からの雑用強要が原因で成績が低下しE組に落とされ、成績のことで母親との確執も抱えている。
- 夏期講習では暗殺作戦の失敗に意気消沈するも、ガストロとの戦いで殺せんせーやE組の「仲間」との信頼関係を再認識して自信を取り戻し、戦いを勝利に導いた。以降は少しずつ表情を和らげていき、時折不器用な気配りをするなど、ツンデレな一面を見せるようになる。
- 原 寿美鈴(はら すみれ)
- 声 - 日野未歩 / 山根希美 / なし / 演 - 金子海音
- 大柄でふくよかな体型の女子生徒。射撃の成績は女子2位。「動けるデブ」を自称しており、怒ると寺坂もたじろぐほどの迫力を見せる。家庭科が得意で、女子の中で一番料理が上手く、優秀な専業主婦を目指している。吉田とは実家が近く母親同士の仲も良いため、修学旅行などで同じ班なこともあって寺坂グループからは厚い信頼を寄せられている。
- 不破 優月(ふわ ゆづき)
- 声 - 植田佳奈 / 演 - 武田玲奈
- ボブカットの女子生徒。律の名付け親。 父、兄と続く『週刊少年ジャンプ』愛読者で、好きな言葉は「友情」「特殊能力」「勝利」。『ジャンプ』だけでなく『週刊少年サンデー』や『週刊少年マガジン』にも精通しており、特にミステリを好んでいることもあって観察眼が非常に鋭く、リゾートでスモッグの正体を看破したり、殺せんせーを連想する連続下着盗難事件で真犯人がいることを予測したりなど随所でE組のトラブルを解決に導いている。反面、二次元にのめり込みすぎる傾向があり、少々思い込みが激しい一面がある。また、さりげなくステルスマーケティングを取り入れた発言をするなど、メタフィクションな言動を見せる。
- 矢田 桃花(やだ とうか)
- 声 - 諏訪彩花 / 戸田めぐみ / なし / 演 - 佐藤ありさ
- 茶髪のポニーテールが特徴の女子生徒。余り自己主張をしない控えめな性格だが、器量の良さに加え、胸の大きさがEカップとクラスの女子生徒ではスタイルが良いため、男子の「クラスで気になる女子ランキング」では第2位。社会に出たときに有効なスキルになると考え、イリーナから接待・交渉術を積極的に学んでおり瀬尾・土屋への報復作戦の際の狙撃場所のアパートの確保や普久間殿上ホテル潜入時に交渉術を活用し、作戦をスムーズに進行させることに貢献している。
- 病弱な弟の看病でテストに出席できなかったのが原因でE組に落とされた[9]。
- 律(りつ) / 自律思考固定砲台(じりつしこうこていほうだい)
- 声 - 藤田咲 / 演 - 橋本環奈
- 暗殺のためにノルウェーからE組に送られてきた人工知能搭載の新型兵器の転校生。人間ではない機械だが、れっきとした「生徒」として登録されている。「律」は愛称であり、生徒としての登録名は自 律(おのず りつ)。劇中で描かれたフリチョフ・ナンセン級フリゲートを始め世界中の科学・軍事技術を集めて作られた等身大の黒い直方体の胴体を持ち、正面にあるモニターには両サイドの長い房を結んだミドルヘアの美少女の顔が映しだされ、人間とも自由に会話が可能。特殊なプラスチックを体内で自在に成形する機能があり、多数の銃火器を成形して攻撃し、そのデータを基に自らを改造して進化していく。「固定砲台」であるがゆえに本体は基本的に教室から動けないが、クラスメイト達の携帯に自分の端末である「モバイル律」をダウンロードさせることで間接的ではあるが、外出は容易にできる。趣味は服オブジェクト制作であり、防寒着やチアガール、スクール水着など、イベントに応じて頻繁に着替えている。
- 当初は「殺せんせーを殺す」ことしかプログラムされておらず、授業中でもかまわず暗殺を実行してクラス全体に迷惑をかけたために厄介者扱いされ、寺坂によってガムテープで拘束されてしまう。しかし殺せんせーから「E組での暗殺を成功させるには他の生徒たちとの協調が必要不可欠」と諭されて生徒たちと協調するべく殺せんせーの手で様々な改造を施され、クラスに溶け込んでいく。翌日開発者の手で強制的に元の状態に戻されたかに見えたが、殺せんせーの手で最初に組み込まれていた「生徒たちと協調するためのプログラム」だけは自らの意志でバックアップしており、機械でも人間と同じ自我を持つ生徒であると認められ、改めてE組の正式な仲間として迎え入れられる。
- にせ律
- 律の身代わりの少女。本来は公立中学の女子生徒で、烏間の直属の上司・尾長剛毅の娘でもある。本名は尾長 仁瀬(おなが にせ)[9]。口は固く詮索もしない寡黙な性格。語尾に「ダス」を付ける。律の髪形のカツラをかぶっているのを除けば、細目、ふくれた頬、ニキビの鼻と、モニター・グラフィックの律とは似ても似つかぬ顔付きをしている。
- 一学期期末テストでは人工知能である律のテスト参加を理事長が認めなかったため、烏間が彼と交渉した上で彼女のテストを受ける代役として連れてこられ、律からネット授業を受けて、テストに参加する。律が機械という事実を学校側に伏せるため、一学期終業式にも同じく律の代役として出ており、二学期期末テストにも参加している。
その他の男子生徒
- 磯貝 悠馬(いそがい ゆうま)
- 声 - 逢坂良太 / 上村祐翔 / 本橋大輔 / 演 - 加藤雄飛
- アホ毛が特徴の男子生徒で、片岡と共にE組の学級委員を務めている。E組のまとめ役を務める万能な優等生で、度胸と動体視力もクラスでも屈指であり、ナイフ術の成績の男子1位に、射撃の成績では2位となっている。男子生徒では整った器量の持ち主であり、貧乏であることを除けば欠点や嫌味なところが全くなく、普段の行動などからクラスメイトからの信頼はとても厚い。
- 中一の時に父親が交通事故で他界して以来、母子家庭で暮らしている[9]。アルバイト先の常連客との会話によると母親は身体があまり丈夫ではない模様。また、9巻おまけ漫画によると、似た容姿をした弟妹がいる。かなりの貧乏であるため、夏祭りで釣った金魚を食用にして調理したり、パン食い競争で余ったパンを貰おうとしたりと、食べ物絡みのことになると周りを驚かせる行動をとることが多い。
- 家計を助けるために校則違反であるアルバイトをしていたことが原因でE組に落とされた。その後もバイトは続けており、クラスメイトや殺せんせーには黙認してもらっている。一度学秀ら五英傑に現場を見られて退学の危機に陥るが、体育祭の棒倒しにE組として勝ったことで五英傑の黙認も取り付けている。
- 中間テストではクラスでカルマに次ぐ2位、その内社会は学年14位。アフリカの貧困に共感して調べていた時に殺せんせーに実際に現地に連れて行かれたことでさらに興味が深まり、結果的に一学期期末テストでは社会で学年1位になる。
- 岡島 大河(おかじま たいが)
- 声 - 内藤玲 / 中務貴幸 / なし / 演 - 長村航希
- 坊主頭の男子生徒。写真撮影を趣味にしており、将来はフォトグラファーを志望している。顔だけなら二枚目だが自他共に認めるド変態で、エロの話題には敏感である。好みのタイプは巨乳。殺せんせーも巨乳好きであることを利用し、大量のエロ雑誌を用意して殺せんせーを誘き寄せる罠を考案したが失敗している。
- 普段のスケベ言動で同級生を閉口させることも多い反面、本質的には明朗活発なムードメーカーで、クラス内ではしばしば音頭を取っている。しかし、軽率な言動が若干目立つ傾向にあるため他のE組生徒共に禁止されていた市街地でのフリーランニングの訓練を先陣を切って敢行した結果松方にケガをさせてしまったこともある。
- 木村 正義(きむら まさよし)
- 声 - 川辺俊介 / 橋田旭弘 / なし / 演 - 荒井祥太
- ぼさぼさの黒髪をした男子生徒。E組一の俊足の持ち主。「まさよし」は通名であり、戸籍上の本名はジャスティスと読む。正義感に溢れる警察官の父親が舞い上がってつけた名前だが本人は気に入っておらず、クラスメイトや殺せんせーには「まさよし」と呼んでもらっている。本名を呼ばれてしまうため、病院と聞くだけで動きが止まるほど強いコンプレックスとなっていた。殺せんせーには改名手続きを紹介されつつも、殺せんせーの言葉と作戦を経て「大事なのは名前ではなく、その名前で何をしたか」であることに気付き、名前に対するコンプレックスを克服した。
- 杉野 友人(すぎの ともひと)
- 声 - 山谷祥生 / 本城雄太郎 / なし / 演 - 市川理矩
- 元野球部の投手の男子生徒。球速は早くはないが、カーブ、スライダー、チェンジアップを始めとした変化球が得意。フレンドリーな性格で渚の親友の1人であり、彼からはE組男子内で唯一敬称なしで呼ばれており共に行動することも多い。
- E組に落とされる前後の経験から投手としての自分に自信が持てなかったが、ニューヨークにスポーツ観戦に行って来た殺せんせーの触手を張った指導のお陰で再び野球に前向きになる。後に市のクラブチームに入団し、高い技術力を習得している[9]。球技大会の後に旧友の進藤と和解し、一学期期末テスト前に五英傑の動きを警告してきた時には、大丈夫な事を伝え互いを健闘し合った。
- 菅谷 創介(すがや そうすけ)
- 声 - 宮下栄治 / 演 - 小澤顧亜
- 三白眼で銀髪の男子生徒。手先が器用で絵や造形の腕が群を抜いており、変装道具製作やメヘンディ、模写などが得意。殺せんせーの付け鼻の改良も行った。2年生の時に芸術面で悪目立ちしたことが原因で素行不良扱いされ、元々成績不振であったことも重なりE組に落とされた。殺せんせーの対応に満足しており、殺せんせーが入ってきた後に得たE組の「自由」を楽しむようになる。
- 一学期の期末テストでは隣の席がにせ律だったためテストに集中できず、その結果E組内ではクラス最下位になってしまうも、それでも187位中95位と学年内で中位の成績を取る。進路相談では、美術大への進学を志望している事を殺せんせーに話した。
- 竹林 孝太郎(たけばやし こうたろう)
- 声 - 水島大宙 / 演 - 吉原拓弥
- 丸眼鏡を掛けている男子生徒。二次元を愛するオタク。普段は無口で影が薄いものの、E組では比較的成績が優秀なこともあって時折クラスの頭脳役として活躍することがある。また、素顔は端正な容姿をしている。寺坂とは確執があったが、彼の改心後は一緒にメイド喫茶へ行くほど仲良くなっている。
- 実家は代々病院を経営しており、兄2人も揃って東大医学部という家庭である。彼自身も豊富な医療知識を持ち、普久間島ではクラスメイトの応急処置を行っている。しかし、要領が悪く、家族からは「家一番の出来損ない」と評され全く相手にされていなかったため、家族に認められたいという強い想いを持っていた。一学期期末テストで片岡と並んで学年総合7位を取ったが、暗殺の授業では伸び悩んでおり、二学期開始直前に理事長から本校舎復帰の勧めに応じてA組に移籍し、創立記念集会で「E組を侮辱し、E組管理委員会の設立を促すスピーチをする」という理事長の依頼を引き受けたものの、本校舎の授業スタイルへの不満も相まって、E組の生徒たちが自分を心配して様子を見に来てくれたことや殺せんせーに諭されたことで考えを改め、自分の本心を全校生徒の前で打ち明け、理事長室から勝手に持ちだした盾を破壊するという故意の不品行をもって、E組に復帰する。その後は新たに導入されることになった爆発物の使用責任者に名乗りを上げ、暗殺にも意欲的に取り組むようになる。
- 千葉 龍之介(ちば りゅうのすけ)
- 声 - 間島淳司 / 演 - 大岡拓海
- 前髪で目が隠れている寡黙な性格の男子生徒。普段は口数は少なく、人前では自分の感情を見せないことが多い。空間計算に長けており、遠距離射撃の腕前はクラス屈指で、E組男子内では射撃術1位。言い訳をしない芯の強さを持つが、自らの目力の強さを気にして、必要以上に人前で感情を見せなくなったため、両親の無理解を受けるようになり、本校舎のクラスでも孤立していた。
- 夏期講習では速水同様、殺せんせーの暗殺作戦の失敗に意気消沈するも、ガストロとの戦いで殺せんせーやE組の「仲間」との信頼関係を再認識して自信を取り戻し、戦いを勝利に導く。建築士を志望しているため、時に建築様式や建築美術に関する造詣の深さを見せることがある。
- 前原 陽斗(まえはら ひろと)
- 声 - 浅沼晋太郎 / KENN / なし / 演 - 岡田隆之介
- 爽やかな性格で、明るい髪色に整った容姿をした男子生徒。行動派でスポーツも万能なため、女子からの人気は高いが、女癖が悪く複数の女子と交際している。E組に落とされた境遇を甘んじて受け入れたりとませた考えの持ち主でもある。磯貝とは家が近所で小学校の頃からの親友[9]で公私ともに一緒に行動することが多い。ナイフ術の成績は男子2位。E組の女子にはほぼ全員声をかけたが全て玉砕しているが、「親友への義理」で片岡には声をかけていない。
- C組の土屋果穂と付き合っていたが、E組に落ちたことを理由に彼女が瀬尾と二股をかけていたことが発覚すると、果穂からE組であることを逆に見下された上、瀬尾とその友人達に足蹴にされてしまい人間不信陥りそうになるほど悲しみ落ち込んだ。しかし、その翌日E組の生徒たちと共に果穂と瀬尾に報復を仕掛けた後に殺せんせーから励まされ、ショックから立ち直る。しかし女癖の悪さ自体は全く変わらず周囲を呆れさせている。
- 三村 航輝(みむら こうき)
- 声 - 高橋伸也 / 山口智大 / なし / 演 - 三河悠冴
- 橙色のマッシュルームカットの男子生徒。ひょうきんな性格をしており、クラスでは音頭を取ることが多い。校舎裏でのエアギターが趣味だが、クラスメイトには内証にしており、球技大会の練習中に殺せんせーの囁き戦術で言われたときはかなり赤面していた。
- 幼少期よりテレビ番組を好んで視聴している関係上、映像編集が得意で、普久間島では殺せんせーの恥ずかしい映像を記録したフィルムをナレーション付きで編集する。また、映像編集のみならず演出方法に関する造詣も深いため、時折クラスの頭脳役を買って出ており、死神との戦闘では偽装工作の指揮を取っている。
E組教師
- 烏間 惟臣(からすま ただおみ)
- 声 - 杉田智和[6] / 諏訪部順一 / 鳥海浩輔 / 演 - 椎名桔平
- 防衛省臨時特務部所属の男性自衛官。E組に殺せんせーを担任として連れてきた人物であり、殺せんせーの監視、E組と暗殺者の調整やバックアップを行なっている。28歳[10]。
- 教員免許を持っており、途中からE組の副担任になったが、殺せんせーの存在が機密なため公的には担任ということになっている。担当科目は体育。授業では暗殺の基礎を教える。生徒達からは「烏間先生」と呼ばれており、常に厳しい表情をしているが、整った容姿をしているため女生徒からは「カッコいい」と評されている。恋愛に関しては凄まじく鈍感で、イリーナに好意を寄せられていることに周囲が気付いていても判らないほどであり、気付いたあとも仕事を優先している。E組における暗殺、教育双方において異常な事態に対するツッコミ役に回ることが多い。殺せんせーを名前で呼ぶことはなく、「奴」や「おまえ」などの二人称や代名詞で呼んでいる。
- 陸上自衛隊第一空挺団→防衛省情報本部統合情報部→臨時特務部という経歴を持つ戦闘のプロであり[10]、殺せんせーには通用しないものの本作に登場する人間の中ではトップクラスの格闘能力を持つ。作中ではしばしば「人類最強の男」と称されることがあり、世界最強の殺し屋と呼ばれた「死神」との勝負においても、武器を使わない素手での格闘戦では遥かに上回って勝利している。殺せんせーの暗殺の任務が最優先ながらも、生徒達にはなるべく普通の学生生活を送ってもらいたいと考えており、国からの命令とE組の環境との板挟みになることもある。堅物で生真面目な性格ゆえに冷たい印象を持たれがちだが、生徒からは信頼を寄せられておりときには遊びに誘われたりと関係は良好である。
- 犬好きだが[10]その内面に秘められた暴力的な野生の影響で犬の前を通ると死に物狂いで吠えられるらしく、死神が調教したドーベルマンに微笑んだ時も凄まじい威圧感を放っている。
- イリーナ・イェラビッチ
- 声 - 伊藤静[6] / 堀江由衣 / 浅野真澄 / 演 - 知英
- 殺せんせーを暗殺するために教師という名目で派遣された腕利きの暗殺者。世界を股に掛け、8年間で計11件の暗殺を成功させているという。20歳。スリーサイズはB97 W60 H91[11]。
- スラブ系の金髪女性で、日本語も含めて10ヶ国の外国語を操る語学力を持ち、妖艶な美貌と数々の技術を武器にターゲットやその周辺人物と親密な関係になり、至近距離で殺害するハニートラップや色仕掛けを得意とする。ただし格闘能力はそれほど高くなく、得意の手段が通用しない人物や素性を知られた相手の前では有効な攻撃ができなくなってしまうことが弱点。しかし、語学力を始めとした暗殺に役立てるための技能や教養は本人の努力の賜物であり、E組赴任後も対殺せんせー用の自主訓練を行っており、一時的に死神に加担した際はE組生徒を見事な技術で追い詰めている。
- 民族紛争が激化した国の出身。12歳の時に略奪に来た敵の民兵に家族を殺害され、その際に父親の銃でその兵士を殺害し、敵が去るまで死体と共に地下の蔵に一晩隠れていたという壮絶な過去を持つ。故郷を脱出した際にロヴロに拾われ、彼から暗殺術、ロヴロの妻・オリガから房中術と女性としてのたしなみを教わった[9]。「担任教師を殺害する」任務に関して無邪気な様子の生徒達に時折複雑な表情を見せ、「殺すことの意味を真に理解しているか」と烏間に問うたこともある。
- 最初は生徒達を「殺せんせーを殺すためだけの駒」として冷たく接し、殺せんせーの暗殺失敗で生徒達に八つ当たりしたため、反感を買って学級崩壊の危機に陥ってしまう。しかし見かねた烏間に諭されてからは素直に態度を改め、生徒達と親しく接していくようになる。このことから生徒との仲や人気を気にしている節があるが一部の生徒を下の名前で呼ぶなど心の距離は縮まっていき、関係は実年齢が近いこともあってか姉や友人に近い。矢田のように色仕掛けによる交渉術テクニックを教わっている女子生徒もいる。
- 担当科目は英語だが、受験のための英語は殺せんせーに任せているため、実用的な英会話を教えている。授業内容を始め、コミュニケーション手段は自身が得意とするところのお色気中心である。生徒達からは苗字を省略する形でビッチ先生と呼ばれており、当初は嫌がっていたのだが、徐々に気にする素振りは見せなくなっている。また、軽口を叩かれてはキレて銃を構える癖をとるなど、子供染みた危なっかしいー面を見せることも多い。その一方、金持ちばかりに近付いて殺してきたせいで庶民的な感覚からは極めてかけ離れており、たびたび周囲から浮いた行動を取ることがある。
- 同僚である烏間に仕事を通して好意を抱くようになるなど、E組に来てからは年相応の一面を見せるようになり自身でも驚きつつ楽しんでいたが、反面で自身の生い立ちや生業から戸惑いや葛藤も抱いていたため、「プロ」の責任を優先する烏間や彼との仲をけしかける生徒達とすれ違いが生じた際は、その隙を狙った「死神」に唆され、E組での自分を否定し「死神」に協力してしまう。「死神」の計画下で生徒達を追い詰めもしたが、騒動の中で生徒の発言で考えを改めた烏間と和解。騒動後、本人は生徒を裏切り、殺す可能性があったことを理由にクラスを去ることを考えたが、生徒達に改めて迎え入れられクラスに復帰する。それ以降は生徒達に合わせるために服装と髪型を落ち着いたものに変えている。
- 雪村 あぐり(ゆきむら あぐり)
- 声 - 川澄綾子 / 演 - 桐谷美玲
- E組が始まる2学年の3月だけ担任を務めた女性教諭で、茅野(あかり)の実姉。優しい性格で生徒たちからもかなり慕われていたが、彼らが3年に進級した際には学校から姿を消し、表向きは一身上の都合により退職という扱いだったが、実際には手伝っていた研究所の事故により死亡していた。
- 名前と存在が正式に言及される以前から殺せんせーの回想に時折登場していたが、原作で名が明かされていない頃に相当するアニメの第1話の役名は女性になっている。
本校舎
生徒
- 田中 信太(たなか のぶた)、高田 長助(たかだ ちょうすけ)
- 声 - 後藤ヒロキ(田中)、矢部雅史(高田)
- 本舎のD組に所属する生徒で共に渚の元同級生。ニキビが特徴の小太りの男子生徒が田中で、眼鏡をかけた細身の男子生徒が高田。二人で事あるごとにE組に落ちた渚に嫌味を言っていじめているが、当の渚や別のE組のメンバーからの反撃で返り討ちに遭い、時にはE組のメンバーによって災難に巻き込まれることがある。
- 土屋 果穂(つちや かほ)
- 本舎のC組に所属する女子生徒。普段はおしとやかにしているが、本性はしたたかかつ強情な性格。過去に前原と付き合っていたが、E組に落ちた前原に見切りを付けていた。それ以後は五英傑の一人・瀬尾と付き合い、当初は二股をかけていたが、前原に二股を知られたことをきっかけに豹変し、手酷く振る。しかしその現場を目撃した殺せんせーとE組の生徒達から報復を受けて大恥をかかされ、その際に瀬尾と醜く争って彼とは別れることになり、別の本舎の男子に狙いを定めている。
- 進藤 一考(しんどう かずたか)
- 声 - 佐藤拓也
- 本舎のB組に所属する男子生徒。野球部の主将にしてエース。杉野の旧友で、彼からエースのポジションを奪った張本人。スポーツマンらしく熱血で爽やかな性格だが、理事長の洗脳もあってE組に落ちた杉野を見下していた。持ち球はストレートとカーブのみだが、140km/h台を誇る豪速球を投げるため、ほぼストレートだけでエースに上り詰めた実力者。大学入試レベルの2学期期末テストで49位に入るなど学力も高い。
- 球技大会の「余興」でE組と対決するが、暗殺のための訓練を応用したE組の連続バントプレーに翻弄されてしまう。直後、監督が理事長に交代し、洗脳に近い指導で一時的に勢いを盛り返すことに成功するが、打者目前まで迫るE組の前進守備に思うように力が出せず、結果的に敗北したが、試合後には、杉野と笑顔で雪辱を誓い合い、和解した。
- 以降は杉野とは良好な関係を保ち、1学期の期末テスト期間直前には棘のある言い方ながらも杉野らE組のことを心配し、A組に気をつけるよう警告した。また、その際の五英傑の説明時にはナレーション口調になり、その後も期末テストや文化祭の直前で状況説明を実況で行うというコミカルな一面を見せている。
- 多川 心菜(たがわ ここな)
- 本舎のB組に所属する女子生徒で片岡の元同級生。片岡の腰巾着的存在でもあり、彼女に自己中心的な執着をしている。
- 2年の夏頃、片岡に頼んで泳ぎを教えてもらうも反復練習を嫌って、一回練習を受けただけで海に行ったあげく、溺れて救助沙汰になった。以後片岡を逆恨みするようになり、償いとして頻繁に呼び出しては自分の勉強の手伝いをさせていた。それが原因で片岡がE組に落とされた後も手伝いを強要していたが、片岡の身を案じた殺せんせーによって夢の中と思わせられた上でE組専用のプールへ連れて行かれ、水泳の猛特訓を受けたことで見事に泳げるようになって、片岡から切り離される羽目になる。
五英傑
成績優秀者が選りすぐられた特進クラスであるA組の中でも、特に成績の良い5人の生徒たち。テストの順位も常に上位で、クラス内では音頭を取る中心メンバーであり仲の良い友人として交流している。全員楽器の演奏も相当な実力で、学園祭ではバンド演奏を行っている。
- 浅野 学秀(あさの がくしゅう)
- 声 - 宮野真守
- 椚ヶ丘中学の生徒会長。理事長の一人息子でもあるが、理事長とは互いに「浅野君」「理事長」と呼び合い、親子を逸脱した関係にある。全国模試一位の秀才で、一学期中間試験でも学年1位であった。また交遊関係も広く、海外に友人が多数おり、その関係で英語、フランス語、ポルトガル語、韓国語を話せる。さらに暗殺の訓練を受けたE組生徒を軽く蹴散らすなど身体能力も極めて高い。
- 表向きは爽やかな優等生を演じており周囲からの信頼も厚いが、本性は傲岸不遜で腹黒い戦略と支配欲を巡らせており、実の父である學峯さえも自分が支配しようと企んでいる。しかしその内心では家族でも容赦ない制裁行動を取る學峯を恐れてもいる。悪辣な妨害や横槍を得意とする父に対し、自らの人脈や知恵を駆使して真っ向勝負を挑んでくるため敵味方問わず高く評価されている。五英傑含めA組を手駒扱いしているものの人望はあり、敗北によってむしろ結束は強まっていく。
- 一学期期末テストでは學峯からの指示でA組の自主勉強会を開いて成績を更に向上させるよう努めていたが、その一方で學峯が必要以上にE組に介入していることや不審者(=殺せんせー)がいるとの噂から學峯が何かを隠していると疑念を抱いていた。その矢先に荒木たちがE組に賭けを持ち出したためそれを利用し、勝利してE組を自分たちA組の奴隷にすることで隠し事が何かを突き止めて父親の弱みを握り、支配しようと目論んだ。しかし期末テストでは自身こそ学年で総合1位を取ったものの、荒木たち4人が足を引っ張ったため結局はE組との賭けに敗北。そのことで學峯から侮辱されたためE組に敵愾心を燃やすも、体育祭の棒倒しでもE組に敗北したことで學峯からリーダー失格の烙印を押されてしまう。
- その後、文化祭での経験から學峯の教育方針に疑問を抱くようになり、A組の担任となった學峯のE組への憎悪を煽る洗脳めいた教育方法への危機感から、E組に頭を下げてまでも「父の教育方針を壊して欲しい」と依頼する。その後、2学期期末試験では、「自分の外にも世界がある」と気付いたカルマに順位を抜かれ学年トップの位置を保持できなかった。このことを機に真っ向から學峯の教育方針を拒絶し、殴り倒されてしまうが「やっと父親らしいあんたを見れた気がする」と吐き捨てる。その後、殺せんせーの教育方針とE組を正式に認めた學峯との関係が少しずつ改善されており、學峯を「父さん」と呼ぶようなる。
- 荒木 鉄平(あらき てっぺい)
- 声 - 勝杏里
- 放送部部長を務める、眼鏡をかけた丸顔の男子生徒。一学期中間試験総合2位。両親が新聞社に勤務している影響でマスコミを志望しており、社会科目が得意。普段は気さくで親切な人柄を装っているが、E組のことを見下しており、公衆の面前でE組に嫌味を入り混ぜた嫌がらせを行っている。
- 一学期期末テストの勉強の際、図書館でE組のメンバーに絡んだが、テスト当日において、社会における学年1位を磯貝に取られてしまう(原作での順位は不明だが、アニメでは学年3位になっている)。その後、学秀や他の五英傑の面々と同様、E組に対して敵愾心を燃やすが、二学期期末試験において更に学年順位を大幅に下げる結果に終わってからは、他のA組の生徒や五英傑のメンバー共々改心し、若干性格が丸くなり、顔つきも少々穏やかになる。
- 榊原 蓮(さかきばら れん)
- 声 - 石川界人
- 生徒会書記を務める、刈り上げた髪型と切れ長の目をした美形の男子生徒。一学期中間試験総合3位。爽やかな性格で、詩人と称されるほどの文才があり、人文系コンクールを総ナメにする実績を誇っている。一方、女子生徒にはキザなナンパ口調で接し、女子との恋愛遍歴は数知れない。
- 実家は資産家で、自宅に友人を集めてパーティーを開いたり、体育祭の打ち上げに高級ディナーを用意するなどしている。椚ヶ丘学園にも多額の寄付をしている功績から校内での地位は高く、学秀に次いで学力も高いため、彼と比較的対等に話せる数少ない人物であり[9]、学秀からも下の名前で呼ばれている。しかし、他の五英傑のメンバーや本校舎の生徒とは異なり、E組制度にかこつけた嫌がらせをしたり、直接的な暴言や嫌味でE組を露骨に見下す態度を取ったりすることをせず、本校舎の生徒の中では比較的良識を持ち合わせている。
- 一学期期末テストでは学秀、神崎に次いで国語で学年3位となる。理事長の指導の影響で、学秀を除いた五英傑のメンバー同様、一時期E組への対抗心を燃やすようなるが、2学期期末テストでは学年総合8位と5位以内からランクを下げる結果に終わり、五英傑の面々では真っ先に、理事長の教育方針を真っ向から否定した。
- 小山 夏彦(こやま なつひこ)
- 声 - 明平鉄平
- 生物部部長を務める陰気な男子生徒。一学期中間試験総合5位。暗い雰囲気をした風貌に違わない陰険で下劣な性格の持ち主で、厚眼鏡と乱杭歯を晒した下品な笑い方が特徴。徹底した暗記主義者のガリ勉であり、理科の勉強は暗記さえすれば事足りると豪語している。中二までは冴えない生徒であり、容姿のことでしばしば他の生徒から粗雑に扱われ、1年の頃は同じクラスの寺坂にもこき使われていたが、学秀との出会いを機に現在のような性格に変貌してからは、逆に成績不振に陥っていた寺坂を見下すようになる[9]。中間試験で自分から4位を奪い取ったカルマに対抗心を抱いている。
- 期末テストの勉強の際に図書館でE組のメンバーに絡んだが、期末テストでは理科で奥田に抜かれる形で学年3位に落とされる。しかし、二学期期末試験では学年5位以内を保持できず、大幅に成績を落としてしまったのを機に、他のA組の生徒や五英傑のメンバー共々改心し、若干性格が丸くなると同時に表情も比較的穏やかな顔つきになる。
- 瀬尾 智也(せお ともや)
- 声 - 高木俊
- 生徒会議長を務める分厚い唇が特徴の男子生徒。一学期中間試験総合6位。底意地の悪い性格で口も悪いが、親の仕事の関係でロサンゼルスに1年間住んでいたことがあり、その時に基本的な会話を覚えたため語学力に優れている。しかしケヴィンからは訛りがあると言われ、彼と会話した時には舞妓口調に翻訳されていた。
- C組の土屋果穂と付き合っていたが、同じく彼女と付き合っていた前原を荒木達と共に足蹴にした現場を目撃した殺せんせーとE組生徒達から報復を受けて大恥をかかされ、その際に果穂とあさましく争って彼女と破局した。以降、果穂とは犬猿の仲になっている。
- 期末テストの勉強の際、図書館でE組のメンバーに絡んだが、英語のテストで中村に追い抜かれ学年3位となる。二学期期末試験で学年10位以内を保持できず、大幅に成績を落としてしまい、他のA組の生徒や五英傑のメンバー共々改心した際は、若干性格が丸くなった。
研修留学生
学秀が体育祭の棒倒しのために呼び寄せた助っ人4人。全員15歳であるが、同年代の生徒たちの倍近い体格を持つ格闘技の達人である。しかし棒倒しではE組の作戦に翻弄されて最後には敗北を喫することになり、その後、負けから得るのもあると、学秀を庇ったケヴィンに対して理事長は研修留学生4人に、1対4の勝負をしないかと話を持ち掛け、その結果、理事長に4人まとめて半殺しにされた。
- ケヴィン
- アメリカ・テキサス州出身。全米アメリカンフットボールジュニア代表という肩書を持つ。弁当にサプリメントのような薬品を入れて食べるなどの肉体改造を行っている。4人の中では一番学秀と好意的に接しており、敗北を理事長から咎められた彼を庇っている。
- カミーユ
- フランス出身。フランスの有名レスリングジムの次代のエースと称されている。
- ジョゼ
- ブラジル出身。ブラジルの世界的格闘家の息子で、4人の中では最も好戦的な性格をしている。
- サンヒョク
- 韓国出身。韓国バスケ界期待の星と称されており、4人の中では最も大柄である。かつては体の強さは大きさだけだと思っていたが、学秀と会ってそうではないと思い知らされたと話している。
学園関係者
- 浅野 學峯(あさの がくほう)
- 声 - 速水奨 / なし / 石川英郎 / 演 - 不明
- 椚ヶ丘学園理事長を務める男性教員。41歳[12]。徹底的な合理主義の持ち主であり、創立わずか十年で同校を全国指折りの優秀校にした敏腕運営者。浅野学秀の父親だが、息子に支配者としての英才教育を施し、さらには「父であろうと蹴落とせる強者」であるようにと教えた上でお互いに実践しているため、周囲からは「乾いた親子関係」と見られている。
- 「5%の怠け者と95%の働き者を作る」という考えを基にした合理主義から、学校全体で意図的にE組生徒を差別して貶めさせることで、残りの優秀な生徒のやる気と才能を引き出すよう仕組んでいる。表向きは柔和な言動を見せ、生徒に分け隔てなく接するような振る舞うが、同時に人を畏怖させる冷徹な威圧感を放っており、校内関係者の中には彼に怯える者も少なくない。この二面性を巧みに使い分けることで、短時間で学力や運動性能を向上させるなど、教育者として非常に高い技術を持っている。また来日した研修留学生4人を一度に相手し瞬く間に倒すなど、戦闘技術も高い。自身が掲げている「E組の生徒をあくまで差別に相応しい対象として存在させる」という運営方法のためには汚い手段も平気で行うが、あくまで教育理念を優先しているため結果的にE組の利益となるような行動にも躊躇はない。
- 学校設立前は現在E組の教室として使われている旧校舎で開いていた私塾「椚ヶ丘学習塾」で教鞭をとっていた。当時は「生徒を伸び伸び育てる方針」を掲げており、生徒にも慕われ、彼の経歴や実績で開塾から3年が経つ頃には塾の生徒も増えていっていたが、塾の第1期生の1人が塾卒業後に学校の同級生からいじめを受けて自殺したことから自分の方針が間違っていると思いこむようになり、「例え弱者を踏みつけようと、より社会で強く生きていける生徒を育てる」という理想へと歪んでしまう。それ以降は生徒を自殺に追い込んだいじめっ子たちをギャンブル中毒の廃人へと言葉巧みに誘導するなど、人を動かすためのあらゆる強さを学び直し、学校設立後は弱い自分の象徴だった校舎を弱者への見せしめの場であるE組として利用するようになっていた。
- 学秀に命じていたE組の追い落としが失敗したため、二学期期末テストでは自身がA組の担任になり、E組への憎悪を煽ることでモチベーションを高めた洗脳に近い教育を生徒たちに施すが、A組がE組に敗北し、学秀を筆頭にA組生徒が改心して理事長の教育方針との決別を選んだことで自身の思考が暴走してしまい、E組の校舎を半壊させ、殺せんせーに解雇通知を突き付け互いの命を懸けた勝負を挑む。しかし、殺せんせーとの勝負後、彼の言葉を受けて、E組制度を通して本当に自分がやりたかったこと・成し遂げたかったことを自覚し、かつての教育が間違っていなかったと知り、過去の一件も自分なりに蹴りをつけることができたことから、ようやく殺せんせーの教育方針もE組のことも正式に認めるようになる。また、これを機に学秀との親子関係も改善の兆しが見え始める。
- 殺せんせーの出自の事情に関する意味深な発言を投げており、そのことについて口止めされていることを仄めかす発言もしている。また、茅野の本性を知る数少ない人物であり、彼女が直に暗殺に動くことを察しながら成り行きを見守った。
- 実写映画の一作目では、原作にあった登場場面は削られて違う場面に変更されており、登場はあったものの顔ははっきりと映されておらず、演者も公表されていない。
- 松村 茂雄(まつむら しげお)[9]
- 声 - 巻島直樹
- 椚ヶ丘中学校の校長を務める中年男性。理事長を強く支持していることもあって、他の生徒や教師と同様E組のことを見下している。全校集会ではE組を蔑むための嫌味を入り混ぜた訓話を行っているが、E組が一学期期末テストでA組と競り合う好成績になったため、夏休み前の終業式では少し困惑した表情を見せている。
- 大野 健作(おおの けんさく)[9]
- 声 - 山本兼平 / 演 - 吉田鋼太郎
- 椚ヶ丘中学校の3年D組担任の男性教師で、渚とカルマの元担任。
- 生徒思いな熱血教師のように振る舞っているが、実際には生徒の成績だけで分け隔てをし、自らの面目のことしか頭にない。E組に対しても傲慢な態度を取っている。成績の悪い渚を粗雑に扱う一方で、好成績を収めていたカルマを依怙贔屓し素行不良な面を黙認していたが、カルマがE組の生徒をいじめていた優等生に制裁を加えたことで一転して冷淡な態度を取るようになり、カルマに教師に対する不信感を植え付けた。
防衛省関係者
- 烏間 惟臣(からすま ただおみ)
- 「#烏間惟臣」の項を参照。
- 園川 雀(そのかわ すずめ)
- 声 - 不明 / なし / 不明
- 特務部暗殺サポート班所属の女性。25歳。基本的にE組の教室に顔は出さないが、烏間と同様外部の暗殺者の手引きなどをしている。
- 鶴田 博和(つるた ひろかず)
- 特務部暗殺サポート班所属の男性。烏間より上の上司の命令に逆らえず、不本意ながらシロの作戦に加担したことで烏間の怒りを買い、「殺人げんこつ」と称される鉄拳制裁を受ける羽目になる。
- 鵜飼 健一(うかい けんいち)
- 特務部暗殺サポート班所属の男性。建築士の資格を持っており、千葉に助言する形で「わかばパーク」のリフォームに協力する。
- 尾長 剛毅(おなが ごうき)[13]
- 情報部の本部長で烏間の直属の上司。59歳。陸上幕僚長から情報本部長という経歴を持つ[13]。よくこそあど言葉を使うため、部下からは陰で「こそあど部長」と呼ばれている[13]。
- 殺せんせーの暗殺には手を焼いており、度々烏間に苦言を呈している。公立中学に通う娘の仁瀬を律の替え玉としてE組に送り込み、仁瀬が律の授業で成績が上がったことに関しては感謝している。仁瀬以外に息子もいる[13]。
- 鷹岡 明(たかおか あきら)
- 声 - 三宅健太 / 演 - 高嶋政伸
- 烏間の補任としてE組に赴任してきた防衛省臨時特務部所属の男性自衛官。舌を出す癖がある。表向きは甘党の温和でお人好しな態度を装っているが、本性は極めて暴虐かつ冷酷な人物。教育方針は「恐怖(ムチ)9割、愛情(アメ)1割」で、表向きは部下や生徒たちを「家族」に喩えるも、自身は独裁的な「父親」として振る舞い、逆らう者には徹底的に体罰を加える。この教育方針に基づく訓練により短期間で忠実な精鋭を育ててきた実績を持つが、その性格ゆえ同じ防衛省の者からも「極めて危険な異常者」と見られている。空挺部隊時代の同期で自分よりも優秀だった烏間に対抗心を持っており、烏間からE組の教官の地位と手柄を奪い取って出し抜こうと企んでいた。烏間ほどではないが体術の心得もあり、ナイフを持った素人を素手で返り討ちにできる程度の能力はある。
- 赴任当初はE組の生徒たちにも友好的に接していたが、実際には生徒たちも自身が烏間を追い抜くための道具としか見ておらず、後に自分のやり方に異を唱えた生徒に暴行を加えるなど暴力的な本性を表し、生徒達を完全に服従させるために烏間が選んだ生徒との勝負を提案。渚と勝負をすることになり、彼の表面的な柔弱さを侮り見くびっていたが予想外の暗殺の才能に翻弄されあっけなく敗北、逆上して生徒に襲いかかろうとするが、烏間に力負けしたことで暴力教師としての存在意義を完全に失ってしまい、理事長から解雇を宣告され防衛省へ戻ることになる。
- E組の教育失敗を受けて上層部からの評価が下がり、同僚からも陰口を叩かれるようになって防衛省内でも立場を完全に失ってしまう。それらが原因で自らの顔を引っ掻いて傷を付けることが癖になるほど精神的に追い詰められていき、渚やE組全体への逆恨みから暗殺用の機密費を盗んで防衛省を出奔、普久間島での特別夏季講習を舞台として殺し屋を雇い、正体を伏せてウィルスを使った非情かつ卑劣な方法で復讐劇を展開する。殺し屋や直属の部下を倒して自分に辿り着いた生徒達の前で正体を明かし、屋上で渚に土下座させ、ウィルスの治療薬を破壊した際には渚の顔をみて狂喜した後、渚を完全に屈服させようとしたが、渚に「必殺技」を喰らったことで再び敗れて復讐は完全に失敗し、雇った殺し屋以外の部下共々防衛省に逮捕される。
学外関係者および暗殺者
- レッドアイ
- 声 - 楠大典 / 三木眞一郎 / なし
- サングラスをかけた長身の男性。腕利きの狙撃手で、中東の砂嵐の中でも2km先の標的を仕留められるという実力の持ち主。彼の持つ銃のスコープに映った標的が血で赤く染まらないことはなかったという噂から、「レッドアイ」の通称で呼ばれている。作中では、ボルトアクション方式のライフル銃(スコープ付き)を使用。暗殺歴は8年、過去の殺害人数は35人。また、世界各国の狩猟免許を持っている。
- 烏間からの依頼により、京都の修学旅行中に殺せんせーを暗殺しようとするが、いずれも失敗してしまい自信を喪失する。その後、存在を察知していた殺せんせーに接触され彼との会話で殺せんせーの教師らしさを知り、自身の無力さを認めて任務を辞退。一人で京都観光を楽しむことにした。しかし秋頃に死神に襲撃され、一命は取り留めたものの深手を負わされる[9]。その後一時は死線を彷徨ったが若いため回復が早く、椚ヶ丘中の学園祭に訪れた際はE組に仕留めた雉を差し入れした。
- ロヴロ・ブロフスキ
- 声 - 松山鷹志
- 「殺し屋屋」と呼ばれる初老の男性。59歳[14]。イリーナの師匠で、E組の暗殺者として彼女を日本政府に斡旋した人物でもある。日本語にも堪能。会社員→傭兵→職業暗殺者→暗殺者育成・斡旋業という経歴を持つ[14]。かつては凄腕の暗殺者として名を馳せたが、現在は自身の後継者となる若手の暗殺者たちを育成し、彼らを斡旋することで利益を得ている。現在は暗殺家業を引退しているとはいえ、その実力は侮れるものではなく、イリーナを簡単にねじ伏せるほどの格闘能力を誇っている。過去の暗殺人数は191人。弱点は孫であり、孫からは「お人好しなおじいちゃん」と見られている[14]。
- E組での教師生活に馴染んでしまったイリーナを見かねて彼女を連れ戻しに来たが、「E組での暗殺は彼女こそ適任」と主張する殺せんせーの提案により、烏間を標的にイリーナと模擬暗殺の勝負をさせられる。予想を上回った烏間の実力を見せつけられ、手を負傷したこともあり殺すのは不可能と判断しイリーナよりも先に脱落した。その後、殺せんせーを殺すための訓練で烏間に不意打ちを食らわせたイリーナの成長を認め、彼女がE組に残ることを許可した。それ以降も生徒達の知らない所で度々殺し屋を送り込んでいたが、存在を察知されて全員悉く失敗している。
- 夏休みでは訓練の特別講師としてE組の下を訪れる。その際に手持ちで有望だった殺し屋数名が突然連絡が取れなくなった事実を生徒達に告げ、渚に「必殺技」として猫騙しを授ける。その後、夏休み最終日に死神に襲撃され1ヶ月の昏睡状態に陥るが、辛うじて一命を取り留める。その後は無事に回復し、椚ヶ丘中学の学園祭を訪れる。
- シロ / 柳沢(やなぎさわ)
- 声 - 竹内良太 / 演 - 不明
- 「堀部イトナの保護者」を名乗り、対先生繊維で作った白装束に白覆面を着用した本名・素顔共に不明な謎の人物として登場する。殺せんせーに対しては激しい憎悪を向けており、E組の生徒の前で素顔を晒した際の殺せんせーのモノローグ内で、彼の正体を示唆する発言がある。E組の生徒たちが知らされていなかった殺せんせーの様々な弱点や攻略法を知っており、殺せんせーの体にダイラタント挙動を生じさせる圧力光線を放つ小型の銃や麻酔銃などの秘密兵器を白装束の中に仕込んでいる。茅野が改心した直後に「二代目」なる人物と共にE組の生徒達と殺せんせーの前に現れ、3月までには確実に殺せんせーを殺すと宣言した際には、左目にスコープ状のガジェットを装着した素顔を晒している。また茅野の兄を自称しているが、15巻の時点では詳細不明。
- 普段は落ち着いた口調で話すが、実際には非常に狡猾で悪知恵がはたらき、目的を果たすためなら平気で生徒を巻き添えにする冷酷非情な人物。自ら拾ったイトナも敗北を重ねたことで利用価値がないと判断し切り捨てたように、自分以外は捨て駒としか見ておらず、茅野(あかり)についても、触手による心身への影響を気に掛ける素振をする一方で、その裏では自らの殺せんせー抹殺の手段として利用する始末であった。しかし、その考えによる暗殺計画は、殺せんせーの奇策やE組の反撃によりことごとく失敗しており、作戦が失敗した場合にはいずれも速やかに撤退している。
- スモッグ
- 声 - 伊丸岡篤
- 日本出身[9]の中年男性。「毒殺」専門の殺し屋。使用する毒はすべて自作であり、洗練された実用性にこだわるあまり、専用の研究室まで作っている。毒を噴射するスプレー型の武器を使った戦法を行う。
- 雇い主である鷹岡の命令の下、ウェイターに扮して普久間島に来たE組生徒に毒を盛ったトロピカルジュースを提供したが、普久間殿上ホテルで潜入した生徒たちに再会した際にその工作を不破に見抜かれ、烏間に麻痺ガスを浴びせるも、彼の常人離れした身体を完全に止めきれず膝蹴りを受けて倒される。鷹岡が倒された直後にグリップ、ガストロと共に生徒達の前に現れ、今後のリスクを考えて食中毒菌を改良した致死性のないウイルスを仕込んでいたことを生徒達に明かし、栄養剤を提供する。その後、鷹岡の一件に関して事情聴取を受けるため、他の二人と共にそれぞれ自分なりのエールを生徒たちに残して防衛省に連れられて去って行った。椚ヶ丘中学の学園祭にも殺せんせーの招待で訪れ、「毒を入れても美味い」と料理に舌鼓を打っていた。
- グリップ
- 声 - 村瀬克輝
- セミロングのウェーブヘアが特徴的なデンマーク出身[9]の男性。素手で窓にヒビを入れる驚異的な握力の持ち主で「素手」専門の殺し屋。「武士の口調になる」という理由で語尾に「ぬ」をつけて話すことから、カルマに「おじさんぬ」というあだ名を付けられる。
- 普久間殿上ホテルではカルマと対峙し、彼をスモッグの麻痺ガスで騙し討ちするも、それを警戒していたカルマに同じ麻痺ガスを喰らい、寺坂らに拘束され、カルマに手痛い悪戯を受けるも、最終的にはその戦闘能力を認め、防衛省に連行される際にはカルマに励ましの言葉をかけた。椚ヶ丘中学の学園祭にも他の殺し屋同様訪れたが、またしてもカルマの悪戯でワサビ入りモンブランを食べさせられ、再び悶絶する羽目になる。
- ガストロ
- 声 - 子安武人
- 逆立てた髪が特徴の、フランス出身[9]の長身男性。「銃殺」専門の殺し屋。「その日一番美味い銃が一番手に馴染む」という理由で、実弾入りの銃に色々な食材・調味料を付けて咥えながら味わうという奇妙な趣味を持つ。また、銃の調子を味で確認するという特技もある。鷹岡に雇われた殺し屋の中では唯一軍人上がりで、その経験から隠れた敵をその行動まで瞬時に見抜く戦闘の勘を持つ。またアニメでもオートマチックやマシンピストルなど多種多様な銃も所持している。
- 普久間殿上ホテルではコンサートホールにてマグナム リボルバーと装填用クリップを手にE組全員と対戦。殺せんせーの攪乱作戦と菅谷が作った人形の罠に惑わされ、事前に鷹岡の部下から奪っていた38口径M60リボルバーによる千葉の一発で金具が壊れた吊り照明が直撃し、その隙に速水の一発で自分の拳銃を吹き飛ばされ敗北した。椚ヶ丘中学の学園祭にも他の殺し屋同様訪れ、つけ麺のスープに銃を浸し味わっている。
- 「死神」(しにがみ)
- 地球上で最高の殺し屋と評される人物。凄腕の殺し屋たちを次々と襲撃していくことから「殺し屋殺し」と呼ばれる。「死神」は仇名で本名は不明。神出鬼没、冷酷無比で夥しい数の屍を積み上げ、「死」そのものと呼ばれるに至った男。ロヴロが渚に教える形でその存在が初めて語られている。成功した暗殺の難易度の高さから、実は10人ほどいるとも噂されているほどであるが、常に一人で暗殺を遂行する。用途に合わせて人を雇うこともあるが、その者達は暗殺に関与したことすら知らないという。
- 猫だましの応用技である「クラップスタナー」をはじめ、すれ違う新幹線の標的を打ち抜く動体視力など超人的な暗殺技術を持ち、短時間で罠を仕掛けたり、犬に銃を撃てるよう調教することもできるが、自分の力を過信し過ぎている傾向にある。
- 普段は青年の姿を装っているが、変装技術を極めるために顔の皮を剥いでおり、素顔は骸骨のような容姿である。非常に裕福な家庭で育ったが、横暴な父親が目の前で殺し屋に暗殺される場面を目撃し、その殺し屋の技に魅了されて殺し屋になった過去がある。
- ロヴロをはじめ殺せんせー暗殺の障害となる自身の商売敵の殺し屋たちを次々と始末した後に日本に潜入、花屋の青年を装いE組と接触して情報収集を行う。その過程で烏間に振られたイリーナを拉致・教唆して自身の手駒に変え、彼女を奪還するためアジトに乗り込んできた生徒たちも監禁、彼らをエサに殺せんせーを抹殺しようと目論む。当初は様々なスキルやトラップを使用して殺せんせーを檻に閉じ込めることに成功するも、殺せんせーと生徒達の奇策や烏間との戦闘によって敗北し、防衛省に拘束される。
- 元々は殺せんせーが腕利きの殺し屋として名を馳せていた頃の通り名だったことが、自身の過去を打ち明けた殺せんせーによって判明する。
その他
- リュウキ
- 声 - 樋口智透 / 手塚ヒロミチ / なし
- とある不良高の男子生徒で、典型的な不良グループのリーダー格。エリートに関して敵愾心を持っており、数々の悪行を行ってきたため犯罪慣れしている。アニメでは、これまでにしてきた悪事について話す場面では具体的な内容はカットされた。殺せんせーの姿を目撃した人物でもあるが、その素性までは知らずにいる。
- 修学旅行にて観光していた渚達を仲間達(声 - 徳本英一郎 / 合田慎二郎 / なし)と襲撃し、茅野と神崎を拉致して性犯罪を企てるが、駆け付けた殺せんせーと渚達に制裁され失敗する。その後、E組への逆恨みから復讐しに学園祭開催中の椚ヶ丘中を訪れるが、創作料理の味に感動し、さらにイリーナの色仕掛けに仲間共々篭絡され、E組の売上に貢献させられることになった。
- 法田 勇治(のりた ユウジ)[9]
- 声 - 村瀬歩
- 大物芸能人の御曹司である男子中学生。幼少期からあらゆる物を食べていた経緯から折り紙つきの舌の確かさを持つ美食家であり、金に任せた食べ歩きから信頼性の高いグルメブロガーとしての顔を持つ。
- しかし、その一方で親の権力や財産を笠に着ることでしかコミュニケーションできない自分に後ろめたさを感じ、年齢に見合わぬ享楽的なパーティーに入り浸り、飲酒や喫煙、さらに違法なドラッグにも手を出していた。渚たちが鷹岡との接触を目的で来た当日に普久間殿上ホテルに宿泊していたが、自分の金目当てで付いてきた同級生の女子が外国人に付いて行ってしまい、悶々としていたところに女装した渚に一目惚れし、本物の女子と思い込んでいた彼との対話を機に心を入れ替える。
- その後、渚の姿を求めて椚ヶ丘中学校の学園祭を訪れ、中村に女装させられた渚と再会するが、父周辺の虚飾に満ちた人間関係で培ってきた経験から、渚が実際には男である事実を見抜き、正式に謝罪される。渚から改めて事の真相を聞かされるが、これまでの自堕落な人生を省みる契機となった渚やE組への自分なりの感謝の印として、ブログでE組の模擬店の宣伝を行い、売上に大幅に貢献する。
- 松方(まつかた)
- 保育施設「わかばパーク」の園長である老年の男性。厳格で気が短く、荒々しい口調で喋るが、実際には情け深い性格の持ち主。E組生徒が授業以外で使うことを禁じられたフリーランニングを行った際に岡島が起こした事故の巻き添えで、全治2週間の大怪我を負ってしまう。「今回の不祥事は教え子の監督不行き届きから来たもので、担任である自分が謝罪して誠意を見せる」という名目で、殺せんせーが本来禁忌である正体と素性を明かすことになった数少ない人物だが、秘密は明かさずにいる。
- 回復までの2週間、E組の生徒達が施設に行き、そこに住む子供たちの信頼を得て、老朽化が激しかったわかばパークを2階建てにリフォームし、自身の全治期間分以上の成果を上げたことで快く送り出した。その後、保育施設の子供達と一緒に椚ヶ丘中学の学園祭を訪れている。
- 鬼屋敷 さくら(きやしき さくら)
- 「わかばパーク」にいる小学5年生の女子児童。ませた性格をした少女。クラスメイトからのいじめが原因で2年近くも登校拒否をしていた。
- E組の生徒らの来訪当初は小学生離れした毒舌で拒絶するも、渚に勉強をつきっきりで見てもらい、テストで好成績を修めたことでいじめに立ち向かい、E組の生徒らに心を開くようになった。それ以降も渚に度々勉強を教わっており、松方や他の子供達と一緒に椚ヶ丘中学の学園祭を訪れる。
- 潮田 広海(しおた ひろみ)
- 渚の母親。夫とは現在別居しており、渚とは二人暮らし。普段は温厚だが、気分の暗い時は気に食わないことがあると途端に逆上して怒鳴り散らすヒステリックな性格で、渚には髪を掴み上げるなどの身体的虐待を行うこともある。
- 学生時代は勉学に挫折し、憧れの一流大学や名門商社に入れなかったことが強い劣等感になっており、渚に「あなたのため」と言い聞かせながら強圧的に言動を束縛し、自分の思い通りの道を進ませることに執着している。自身が両親に勉強ばかりを強制され、髪型も短髪しか許されないなど容姿を磨けなかったことから、自分の子には思う存分おしゃれを教えたかったという願望を持っているため、生まれた渚が男性であったことに落胆しつつ、長髪や少女服を強要し、渚を「娘の代用品」として扱うといった歪んだ愛情と狂気じみた執念は渚に心底から恐れられている。
- 渚を本校舎復帰させるためにE組担任との面談を希望するも、これに応じ烏間に扮した殺せんせーから、母親として渚に行っていることの愚かしさと誤りを指摘されて逆上し、渚にE組校舎への放火を強要したが、渚が自らの想いを告白した上で殺せんせーを狙う殺し屋を撃退したことで息子の成長を認め、渚の懇願もありE組に残ることを許可する。その後、学園祭に訪れた際、E組に残りたがっていた理由や「我が子と自分は別の存在」である事実を理解したことを告げ、改めて「渚の母親」として見守りつつ息子の希望する道を進ませることを誓い、融和の兆しを見せている。
番外編、他メディア化作品オリジナルキャラクター
- 斎藤 綾香(さいとう あやか)
- 演‐葵わかな
- 実写映画版のみ登場するオリジナルキャラクター。本校舎のB組に所属する女子生徒で渚の幼馴染み。E組に対する差別に抗ってはいないものの、E組に落ちた渚のことを今でも気にかけている。
- プイ(Pui)
- 『殺たんB』に登場する少年暗殺者。E組の生徒達と同年代で浅黒い肌が特徴。殺せんせー暗殺のために来日し、E組に訪れて早速殺せんせーに襲い掛かるも失敗。生徒達には戦争が頻発する母国では学校にもあまり通えず級友達も死んでいき、暗殺を生業にしているのも貧困状態である家族を養うためであると語っている。暗殺の技術は同じ村出身の師匠から教わったり自分の工夫によるものを得意としているが、英語は先述の経緯もあり文法がバラバラでE組の生徒達には理解できない言葉に聞こえていた。そのこともあり、殺せんせーの提案により、E組と共に英語を学びながら暗殺させるという条件下で迎え入れられ、特に同じ貧乏であり似た境遇の磯貝とは意気投合する。
- 実は殺せんせーを狙う理由は、家族をある組織に人質にとられ、その組織から3日以内に殺せんせーを暗殺して、その報酬である100億を要求されたためである。最終的には殺せんせーが組織を壊滅させ、家族を救出したことで彼に感謝と敬意を示し、これからの自分の武器は英語であることを悟り帰国する。
用語
- 椚ヶ丘中学校(くぬぎがおかちゅうがっこう)
- 東京の椚ヶ丘市に位置する、学校法人椚ヶ丘学園が設立した私立中学校の進学校。偏差値は66。くぬどん(声 - 間宮くるみ)というマスコットキャラクターがいる。前身は理事長が開いていた私塾で、彼の教育方針が徹底されている。また、アルバイトは校則で禁止されている。
- アニメ版ではE組の校舎のある裏山も含め、野球、サッカー、陸上競技用のグランドが一面ずつ、テニスコートが3面存在しているなど広大な敷地を有することが判明している。
- 椚ヶ丘高校
- 椚ヶ丘中学校が付属する私立高等学校。偏差値は71。椚ヶ丘中学校本校舎の生徒は無試験で進学できるが、E組生は2学期期末試験終了までに本校舎へ復帰しなければ進学できない。
- 椚ヶ丘中学校特別夏季講習
- 成績優秀クラスに与えられる特典。毎年夏に沖縄の離島・普久間島で2泊3日で行われる。ホテルに提携しているサービスなどは全て学校が負担している。実際は余裕のない生徒達は個別で勉強し、余裕のある生徒達は独自に旅行に出かけるため毎年半数も参加していない講習になっている。
- 本来は3-Aに与えられるはずの特典だが、E組がA組との一学期期末試験での賭けに勝ったことでE組に与えられている。
- 3年E組 / 3-E
- 正式名称は「椚ヶ丘中学校特別強化クラス」。本校舎の他のクラスと異なり、2年の3月から開始される。成績不良と素行不良者で構成される落ちこぼれクラス。しかし本校舎生徒の中にはE組よりも成績が低い生徒が存在する上に、渚やカルマの回想によるとE組行き生徒が出た場合は、元の担任の学校内での評価にも影響が出るため、生徒のE組行の決定は本校舎の教師の裁量が含まれている様子がみられる。
- 校舎は椚ヶ丘中学校の古びた旧校舎で、本校舎から1㎞離れた山の上にある。学食もなく、トイレも汚く、劣悪な環境で勉強させられる上に部活動への参加も禁止され、学校行事も低待遇での参加となる。このことからエンドのE組と呼ばれている。E組の生徒達は本校舎の生徒や教師から見下されいていじめや嫌がらせを公然とされている。「校内での物理的心理的な差別状況を作り出すことによって『成績が落ちるとE組に落とされる』という危機感を与えることを目的としており、落ちまいと頑張る合理的な仕組みの学校」と作中で説明されている。
- E組落ちしても、中間または期末試験で学年50位以内に入る良好な成績を修め、元の担任がクラス復帰を許可すれば本校舎に戻ることも可能とされているものの、先に列挙した環境が条件達成の阻害要因となっているため実現は非常に困難である。E組に流された生徒達はそのような希望のない閉塞的な状況から、殺せんせーが来るまであまり前向きな学園生活を送っていなかった。
- 椚ヶ丘学習塾(くぬぎがおかがくしゅうじゅく)
- 浅野學峯が椚ヶ丘学園設立前に開いていた私塾。「雑音の無い山奥で各自の長所を伸ばす」事を目的として、校舎は廃校を利用していた。第一期生は3人だったが、開塾から3年が経つ頃には學峯の経歴や塾の実績が認められ、生徒の数も増えていった。しかし第一期生の生徒の1人がいじめで自殺した事を期に、學峯の考案する徹底した格差教育を取り入れた椚ヶ丘学園が設立され、塾の校舎は弱者への見せしめの場(現在のE組)として利用されることとなる。
- 対先生物質
- 国が開発した特殊素材。人間には無害だが、殺せんせーに対しては触れただけで細胞を溶かしダメージを与えることができる。ナイフとエアガンを含めBB弾がE組生徒に支給されており、ナイフはゴムのように柔らかい。「ナイフを細かく切り刻む」「BB弾を粉末状にする」など形状や大きさを変化させても効果は失われない。シロはこれを繊維として用いた白装束を着用している。「触手を破壊する」性質上、殺せんせーと同じ物質で構成されたイトナの触手にも同様の効果がある。アニメではナイフの刃やエアガンには、「S.A.A.U.S.O(SPECIAL ARMS AGAINST UNIDENTIFIED SLIMY OCTOPUS)」(「正体不明のヌルヌルしたタコに対向する特別な武器」という意味)のロゴがデザインされている。
- ちなみに作中ではエアガンは主に自動拳銃とアサルトライフルのタイプがある。
- 普久間島(ふくまじま)
- 沖縄の離島にあるリゾート島。毎年夏に椚ヶ丘中学校の成績優秀クラスが特別夏季講習を行っている。表向きは普通のリゾート島でほとんどのホテルは普通だが、島の山頂にある「普久間殿上ホテル」のみは例外となっており、警察からも「伏魔島」としてマークされている。
- 触手細胞
- シロが開発した細胞。殺せんせーの触手を構成する細胞と同じ細胞であるため、対先生物質でダメージを与えられる。人間の肉体に移植して使用するには様々なリスクを伴う。触手細胞の移植を受けた者は毎日のように適合処置をしなければ地獄のような拒絶反応に苛まれ、触手による激痛が神経を蝕ばんでいき、常人なら3日ほどで狂い死ぬとされるため、安定させるために一ヵ月に火力発電所3基分のエネルギーが必要である。精神面にも影響があり、異常興奮とそれに伴う触手の暴走を起こすことがあるほか、甘党、水の忌避、乳房など身体の柔らかい部分への執着と言った性質が現れる。さらにほとんどのエネルギーを触手に吸いとられるため人間としての能力が10~30%ほど低下してしまうが、触手を除去すれば回復する。
- 超体育着
- 軍と企業が共同開発した強化繊維でできた体育着。衝撃耐性・引っ張り耐性・切断耐性・耐火性などあらゆる世界最先端の要素を誇る。そのため、高所から落下する、火の上に落ちる、ガラスを突き破るなどの危険行為も無傷でいられる。さらに特殊な揮発料に服の染料が反応し、一時的に服の色を自在に変えて全5色の組み合わせでどんな場所でも迷彩効果を発揮する。さらに肩、背中、腰は衝撃吸収ポリマーが効果的に身体を保護し、フードを被ってエアを入れれば頭頸部も完全防御できる。また強い衝撃を受けるとゲル状の骨組みが硬く固まり、身体を守った後は音を立てて崩れるダイラタンシー防御フレームが内蔵されている。元々は男女同じデザインだったが、女子用はファッション性を重視したイリーナの意向で上着の面積が少なく若干防御力が落ちている。
- 猫だまし
- ロヴロが渚に伝授した「必殺技」。「相手を直接殺す技」ではなく「必ず殺すための技」で、相撲の猫だましと同様の効果を発揮する。対象者に自分の存在を察知されて「暗殺」から「戦闘」に持ち込まれた際に、両手を突き出して両掌を叩いて音を出すという戦闘の常識から外れた行動を取ることでその場を「戦闘」から「暗殺」に引き戻し、「暗殺」に持ち込む理想的状況を作り出す技。
- 実写映画版では、ロヴロが未登場のため渚は未習得であり、他の方法で鷹岡を倒している。
- クラップスタナー
- 死神が使う猫だましの一段階先の技。人間の「意識の波長」が最も敏感になる瞬間に、掌を叩き合わせて発した音波のピークを当てることで、相手の脳に強力な衝撃を与える。この衝撃は一瞬たじろがせるというレベルを遥かに凌駕し、当分は神経が麻痺して動けなくなる。渚は死神から1度これを喰らった際に技を盗み、母親を巻き込もうとした暗殺者を撃退する際に使用した。
売上・発行部数
1巻の初版は30万部だったが、わずか半年でヒットの指標とされる累計発行部数100万部を超えた。メディアミックスなしでの累計100万部突破は異例とされている。6巻の初版は100万部を突破している[15]。単行本の累計発行部数は2015年3月4日時点で1,300万部を突破した[16]。
コミックス累計で2015年6月19日時点1500万部を突破[17]。
評価
- 受賞・ノミネート・ランキング
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- マンガ大賞2013年ノミネート[18] - 40pt(6位)を獲得[19][20]。
- 「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」第1位[21][22]。
- 宝島社「このマンガがすごい!」2014年オトコ編1位[23]。
書誌情報
単行本
表紙は全て殺せんせーの顔のアップで、顔色と表情は各巻にて異なり、カバー裏に顔色の解説と触手語録(古今東西の格言に触手を絡めたパロディ)が書かれている。
- 松井優征 『暗殺教室』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊15巻(2015年7月3日現在)
- 暗殺の時間2012年11月7日第1刷発行(11月2日発売[集 1])、ISBN 978-4-08-870596-5
- 「大人の時間」2012年12月31日第1刷発行(12月28日発売[集 2])、ISBN 978-4-08-870604-7
- 「転校生の時間」2013年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 3])、ISBN 978-4-08-870633-7
- 「まさかの時間」2013年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 4])、ISBN 978-4-08-870667-2
- 「才能の時間」2013年7月9日第1刷発行(7月4日発売[集 5])、ISBN 978-4-08-870769-3
- 「水泳の時間」2013年10月9日第1刷発行(10月4日発売[集 6])、ISBN 978-4-08-870769-3
- 「島の時間」2013年12月31日第1刷発行(12月27日発売[集 7])、ISBN 978-4-08-870854-6
- アニメDVD同梱版 ISBN 978-4-08-908203-4
- 「チャンスの時間」2014年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 8])、ISBN 978-4-08-880028-8
- 「衝撃の時間」2014年5月7日第1刷発行(5月2日発売[集 9])、ISBN 978-4-08-880059-2
- 「泥棒の時間」2014年7月9日第1刷発行(7月4日発売[集 10])、ISBN 978-4-08-880137-7
- 「体育祭の時間」2014年10月8日第1刷発行(10月3日発売[集 11])、ISBN 978-4-08-880194-0
- 「『死神』の時間」2014年12月31日第1刷発行(12月27日発売[集 12])、ISBN 978-4-08-880223-7
- 「進路の時間」2015年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 13])、ISBN 978-4-08-880317-3
- 「期末の時間」2015年5月6日第1刷発行(5月1日発売[集 14])、ISBN 978-4-08-880354-8
- 「嵐の時間」2015年7月8日第1刷発行(7月3日発売[集 15])、ISBN 978-4-08-880425-5
殺たんシリーズ
- 松井優征、久麻當郎、阿部幸大 『暗殺教室 殺たん』ジャンプ ジェイ ブックス(集英社)、ISBN 978-4-08-703327-4[24]
- 松井優征、久麻當郎、阿部幸大 『暗殺教室 殺たんB 基礎単語でわかる! 熟語の時間』ジャンプ ジェイ ブックス(集英社)、ISBN 978-4087033274
ファンブック
- 松井優征 『暗殺教室 公式キャラクターブック 名簿の時間』、ISBN 978-4-08-880386-9
ヴォイスコミック
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2013年1月と6月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて放送され、同年2月からVOMIC公式サイトで配信された。
ジャンプ・スーパーアニメツアー2013
「修学旅行編」が2013に行われた「ジャンプスーパーアニメツアー2013」にて上映され、単行本第7巻特別版付属DVDに収録された。スタッフは、テレビアニメ『戦国コレクション』を手がけたメンバーが中心となっている。
スタッフ
- 原作 - 松井優征(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
- 監督・演出・絵コンテ - 後藤圭二
- キャラクターデザイン・作画監督 - 柴田勝紀
- 脚本 - 新井輝、金澤慎太郎
- 色彩設定 - 原田幸子
- 美術監督 - 秋山健太郎
- 撮影監督 - 萩原猛夫
- 編集 - 内田恵
- 音楽 - 菊谷知樹
- 音響監督 - 山田陽
- チーフプロデューサー - 足立聡史
- プロデューサー - 稗田晋、三條場一正
- アニメーションプロデューサー - 常葉みどり
- 制作 - Brain's・Base
- 製作・著作 - 集英社
テレビアニメ
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2015年1月より6月までフジテレビ・関西テレビ・東海テレビ・北海道文化放送・BSフジほかにて放送された。BSフジでは、2013年3月をもって『ノイタミナ』枠作品[注 1]のネット放送が打ち切りとなって以来の、フジテレビ製作深夜アニメ放送ということになる(ただし、土曜午前中の放送となる)[注 2]。
2014年11月には、「ジャンプスペシャルアニメフェスタ2014」にて殺せんせーと烏間の出会いを描く完全オリジナルエピソード「episode:0 出会いの時間」が上映された[25]。
フジテレビで2015年1月24日に予定されていた第3話の放送は、「情勢に配慮」という理由から中止されることになった[26][27]。同局広報によると、ISILによる日本人拘束事件に配慮したという。その後の放送については公式ホームページなどで告知するとしていた[28][29][30]。その第3話のフジテレビでの放送は、同年1月31日(30日深夜)に行われた[31][32]。
第一期は、普久間島での話を終えたところで完結した。原作に忠実で、episode0の話を除けばアニメオリジナルの話は特にない。また、サブキャラがメインとなった話が多くカット(菅谷の話など)された。
2015年4月にテレビアニメ第2期の制作が決定し[33]、第1期の最終話後に、2016年に放送することを発表した[34]。
スタッフ(テレビアニメ)
- 原作 - 「暗殺教室」松井優征(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
- 監督 - 岸誠二
- 助監督 - 仁昌寺義人(第12話 - )
- シリーズ構成・脚本 - 上江洲誠
- キャラクターデザイン - 森田和明
- サブキャラクターデザイン - 黒澤桂子
- メカ・プロップデザイン・メカ作画監督 - 廣瀬智仁
- エフェクト作画監督 - 橋本敬史
- 色彩設計 - 加口大朗
- 美術監督 - 宮越歩、下山和人
- 撮影監督 - 三品雄介
- CGディレクター - 内山正文
- 編集 - 坂本雅紀
- 音響監督 - 飯田里樹
- 音楽 - 佐藤直紀
- 音楽制作 - フジパシフィックミュージック
- プロデューサー - 尾崎紀子
- アニメーションプロデューサー - 比嘉勇二
- アニメーション制作 - Lerche
- 制作 - アニメ「暗殺教室」製作委員会(フジテレビジョン、関西テレビ放送、電通、BSフジ)
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ「Hello,shooting-star」(第1話 - 第22話)
- 作詞 - YUKA / 作曲・編曲 - K.MASAKI / 歌 - moumoon
オリジナルユニット
- 3年E組うた担[渚&業&茅野&磯貝&前原]
- 声 - 渕上舞&岡本信彦&洲崎綾&逢坂良太&浅沼晋太郎
- オープニングテーマ「青春サツバツ論」
- オープニングテーマ「自力本願レボリューション」
- 3年E組 修学旅行4班 [渚&業&茅野&神崎&奥田&杉野]
- 声 - 渕上舞&岡本信彦&洲崎綾&佐藤聡美&矢作紗友里&山谷祥生
- オープニングテーマ「青春サツバツ論」(第7話・第8話)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | |
---|---|---|---|---|---|---|
第1期 | ||||||
episode0 [※ 1] |
出会いの時間 | 齋藤徳明 | 小林孝志 | アミサキリョウコ、黒澤桂子、松本剛彦 | 山形孝二 | |
第1話 | 暗殺の時間 | 岸誠二 木野目優(清書) |
向井雅浩 | アミサキリョウコ | ||
第2話 | 野球の時間 | 小林孝志 | 樋口博美、高山幸二 | |||
第3話 | カルマの時間 | 峯沢拓也 | 大橋明代 | 幸野浩二、黒澤桂子 | 山形孝二 黒澤桂子 | |
第4話 | 大人の時間 | 鎌田祐輔 | アミサキリョウコ、幸野浩二 | 山形孝二 | ||
第5話 | 集会の時間 | 岩畑剛一 | 野亦則行 | 黒澤桂子、山形孝二、吉本拓二 | ||
第6話 | テストの時間 | 小林孝志 | 廣瀬智仁、星野真澄、幸野浩二 | |||
第7話 | 修学旅行の時間 1時間目 | 山形孝二、黒澤桂子、樋口博美 藤田亜耶乃、大沢美奈、中野彰子 |
山形孝二 黒澤桂子 | |||
第8話 | 修学旅行の時間 2時間目 | 岩畑剛一 齋藤徳明[※ 2] |
鎌田祐輔 木野目優[※ 2] |
滝川和男、黒澤桂子、松本剛彦 市川美帆、樋上彩、樋口博美[※ 2] |
黒澤桂子 山形孝二[※ 2] | |
第9話 | 転校生の時間 | 齋藤徳明 | 木野目優 | アミサキリョウコ、樋口博美 松本剛彦[※ 3] |
山形孝二 | |
第10話 | LRの時間 | よしもときんじ 齋藤徳明[※ 3] |
いとがしんたろー 木野目優[※ 3] | |||
第11話 | 転校生の時間 2時間目 | 岩畑剛一 | 木野目優 | 樋口博美、幸野浩二 | 黒澤桂子 | |
第12話 | 球技大会の時間 | 松本剛彦 | いとがしんたろー | アミサキリョウコ、黒澤桂子、星野真澄 市川美帆、樋上彩、幸野浩二 樋口博美、松本剛彦(野球) |
山形孝二 | |
第13話 | 才能の時間 | 齋藤徳明 | 福岡大生 | アミサキリョウコ、中野彰子 | 黒澤桂子 | |
第14話 | ビジョンの時間 | 釘宮洋 | 大橋明代 | 樋口博美、幸野浩二、鎌田祐輔 成川多加志、松本剛彦 岩佐智子、鈴木恵理 | ||
第15話 | 期末の時間 | 齋藤徳明 | 伊藤史夫 | 桑原直子、武本大介 | ||
第16話 | 終業の時間 1学期 | 小林孝志 | アミサキリョウコ、藤田亜耶乃、大沢美奈 | |||
第17話 | 島の時間 | 釘宮洋 | いとがしんたろー | 西田美弥子、星野真澄 | ||
第18話 | 決行の時間 | 仁昌寺義人 福岡大生 |
福岡大生 | 樋口博美、本間充、服部憲知 柳瀬雄之、星野真澄 市川美帆、樋上彩 | ||
第19話 | 伏魔の時間 | 鎌田祐輔 | 安形佳己、アミサキリョウコ、市川美帆 伊藤麻由加、岩佐とも子、牛ノ濱由惟 小沼克介、斎藤千恵、永田陽菜 難波聖美、樋口博美、樋上彩 藤田亜耶乃、星野真澄 松本剛彦、幸野浩二 | |||
第20話 | カルマの時間 2時間目 | 政木伸一 | 大橋明代 | 星野真澄、大西陽一、吉本拓二 松本純平、西田美弥子、内原茂 武本大介、市川美帆 | ||
第21話 | 鷹岡の時間[※ 4] | わだへいさく | 星野真澄、服部憲知、大西陽一 櫻井司、能海知佳、梶浦紳一郎 内原茂、樋上彩、市川美帆 木下由美子、野口征恒 | |||
第22話 | 渚の時間 | 仁昌寺義人 福岡大生 |
仁昌寺義人 いとがしんたろー |
アミサキリョウコ、本間充、星野真澄 松本純平、藤田亜耶乃、松本剛彦 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [36] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年1月10日 - 6月20日 | 土曜 0:55 - 1:25(金曜深夜) | フジテレビ | 関東広域圏 | 製作委員会参加 2015年3月までは土曜 1:20 - 1:50(金曜深夜、 『フジバラナイト FRI』枠) |
2015年1月16日 - 6月26日 | 金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | カンテレ(関西テレビ) | 近畿広域圏 | 製作委員会参加 2015年3月までは金曜 1:58 - 2:28(木曜深夜) |
金曜 2:40 - 3:10(木曜深夜) | 東海テレビ | 中京広域圏 | 2015年1月23日までは金曜 3:10 - 3:40(木曜深夜) 2015年3月までは金曜 3:05 - 3:35(木曜深夜) |
|
2015年1月19日 - 6月29日 | 月曜 2:40 - 3:10(日曜深夜) | 北海道文化放送 | 北海道 | |
2015年1月20日 - 6月30日 | 火曜 1:05 - 1:35(月曜深夜) | さくらんぼテレビ | 山形県 | |
2015年1月22日 - 6月30日 | 火曜 1:35 - 2:05(月曜深夜) | 高知さんさんテレビ | 高知県 | 2015年3月までは木曜 1:40 - 2:10(水曜深夜) |
2015年1月23日 - 7月3日 | 金曜 1:25 - 1:55(木曜深夜) | 岩手めんこいテレビ | 岩手県 | 2015年3月までは金曜 1:50 - 2:20(木曜深夜) |
2015年1月24日 - 6月27日 | 土曜 10:00 - 10:30 | BSフジ | 日本全域 / BS放送 | 製作委員会参加 |
2015年1月27日 - 7月3日 | 金曜 2:05 - 2:35(木曜深夜) | テレビ静岡 | 静岡県 | 2015年3月までは火曜 1:50 - 2:20(月曜深夜) |
2015年3月3日 - | 火曜 19:00 - 19:30 | アニマックス | 日本全域 / CS放送 | リピート放送あり |
2015年3月4日 - | 水曜 1:20 - 1:50(火曜深夜) | 福井テレビ | 福井県 | |
2015年4月7日 - | 火曜 0:55 - 1:25(月曜深夜) | サガテレビ | 佐賀県 | [注 3] |
なお、週刊少年ジャンプなど一部の情報誌では、テレビ長崎(長崎県)でも放送予定と記載されていたが、2015年7月現在、放送開始に関する情報が一切無い(現在は公式サイト内の放送局情報からも削除されている)。
放送期間 | 放送時間 | 配信元 |
---|---|---|
2015年1月10日 - 6月20日 | 土曜 12:00 更新 | フジテレビオンデマンド |
dビデオ→dTV | ||
dアニメストア | ||
2015年1月17日 - 6月20日 | UULA |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
BD初回版 | DVD初回版 | ||||||
第1期 | |||||||
1 | 2015年3月27日 | 第1話 - 第2話 | EYXA-10358/B | EYBA-10342/B | |||
2 | 2015年4月24日 | 第3話 - 第5話 | EYXA-10359/B | EYBA-10343/B | |||
3 | 2015年5月29日 | 第6話 - 第8話 | EYXA-10360/B | EYBA-10344/B | |||
4 | 2015年6月26日 | 第9話 - 第11話 | EYXA-10361/B | EYBA-10345/B | |||
5 | 2015年7月31日 | 第12話 - 第14話 | EYXA-10362/B | EYBA-10346/B | |||
6 | 2015年8月28日予定 | 第15話 - 第17話 | EYXA-10363/B | EYBA-10347/B | |||
7 | 2015年9月25日予定 | 第18話 - 第20話 | EYXA-10364/B | EYBA-10348/B | |||
8 | 2015年10月30日予定 | 第21話 - 第22話 | EYXA-10365/B | EYBA-10349/B |
映画
暗殺教室 | |
---|---|
監督 | 羽住英一郎 |
脚本 | 金沢達也 |
出演者 |
山田涼介 菅田将暉 山本舞香 橋本環奈 優希美青 竹富聖花 高嶋政伸 椎名桔平 上原実矩 武田玲奈 |
音楽 | 佐藤直紀 |
主題歌 | せんせーションズ「殺せんせーションズ」 |
制作会社 | ROBOT |
製作会社 | 映画「暗殺教室」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2015年3月21日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2015年3月21日に公開された[38]。
2014年8月26日に渚役の山田涼介(Hey! Say! JUMP)の主演とその他の配役が発表された[39]が、殺せんせーの声が誰なのかは発表されていなかった[40]。公開初日の舞台挨拶にて、嵐の二宮和也が殺せんせー役の声優を務めたことが発表された。二宮は本作で、2006年公開の映画『鉄コン筋クリート』以来9年ぶりの声優に挑戦した[7]。
殺せんせーは、着ぐるみとスーツアクターによる演技を3DCGでトレースして描かれている。
2015年4月に続編となる劇場版2作目「暗殺教室〜卒業編〜」の制作が発表された[41]。
スタッフ(映画)
- 原作 - 松井優征
- 監督 - 羽住英一郎
- 脚本 - 金沢達也
- 音楽 - 佐藤直紀
- 制作プロダクション - ROBOT
- 製作 - 映画「暗殺教室」製作委員会(フジテレビジョン、集英社、ジェイ・ストーム、東宝、ROBOT)
- 配給 - 東宝
主題歌(映画)
ゲーム
この節の加筆が望まれています。 |
- 暗殺教室 殺せんせー大包囲網!!
- ニンテンドー3DS用ソフトとして、バンダイナムコゲームスより2015年3月12日に発売。
- ジャンルは「コミカルアサシンアクション」。
- 暗殺教室 囲い込みの時間
- スマートフォン向けアプリとして、バンダイナムコゲームスより配信中。
- 殺せんせーの抜き打ちテスト[42]
- スマートフォン向けアプリ。無料。
- 暗殺教室からの脱出
- SCRAP主催のリアル脱出ゲームとして、2015年2月から東京と大阪の常設スタジオ(東京は道玄坂にある道玄坂ヒミツキチラボ、大阪は心斎橋にある大阪ヒミツキチオブスクラップ)で約2ヶ月の同時ロングランで開催し、東京・大阪での開催期間中に全国2都市を巡回の他名古屋矢場町にある常設スタジオ名古屋ヒミツキチオブスクラップの杮落とし公演第1弾として約1ヶ月弱のロングランで開催される[43]。BSフジ制作の番組とのコラボレーションはこれが初となる。
- 参加者は椚ヶ丘中3年E組に編入した転校生として、朝礼終了後の椚ヶ丘中3年E組教室に閉じ込められ様々な謎を解きながら1時間以内に担任でブラジル旅行中の殺せんせーから送り込まれた暗殺者を暗殺し椚ヶ丘中3年E組教室から脱出することがクリア条件。
- 参加者は6人一組で参加する。"学校感あふれる手作りのアイテム"を身に着けての来場で、当日会場にて特製"殺せんせー"キャンディ(青春のレモン味)を6つプレゼント[44]。
関連項目
- 斉木楠雄のΨ難 - 『少年ジャンプNEXT!』2012秋号と2013夏号にて本作品とのコラボレイト作が掲載[45][46]。2012秋号掲載作は単行本の2巻巻末に、2013夏号掲載作は単行本の7巻巻末に収録されている。その後、文化祭でE組に来た客の1人として描かれている。
- ゴルゴ13 - 書店ポスターとして、6巻発売時点[47][48]と、7巻発売時点[49]にコラボが行われた。その後、文化祭でE組に来た客の1人として描かれている。
- 黒子のバスケ - 『黒子のバスケ』24巻と本作6巻の初版発行部数100万部突破記念として『黒子のバスケ』×『暗殺教室』Wミリオンキャンペーンが行われ、コラボペーパーが配布された[50]。その後、文化祭でE組に来た客の1人として描かれている。
- 西武鉄道 - 2015年4月6日より西武池袋線にて新2000系2075編成が『殺せんせーラッピング電車』として運行されている[51]。
脚注
注釈
出典
- ^ 『日経エンタテインメント!』「現場に聞いた! 面白マンガBEST15」内インタビュー。日経BP社、2013年3月号。
- ^ コミックナタリー |「暗殺教室」殺せんせーがジャンプサイトを56時間ジャック
- ^ テレビ東京|あにてれ|サキよみ ジャンBANG!今週のテーマ 2012年11月20日閲覧。
- ^ コミックナタリー |松井優征がジャンプ番組出演、激レア料理を食べ歩く 2012年11月20日閲覧。
- ^ “「暗殺教室」アニメ化、高速で動くヌルヌル触手を映像で”. コミックナタリー. 2013年7月21日閲覧。
- ^ a b c “アニメ『暗殺教室』殺せんせーに福山潤 キャスト3人発表”. yahoo. 2014年9月30日閲覧。
- ^ a b “『暗殺教室』殺せんせーの正体は嵐・二宮和也!9年ぶり声優挑戦!”. シネマトゥデイ. 2015年3月21日閲覧。
- ^ 漢字表記は87話で判明。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 名簿の時間より。
- ^ a b c 1巻プロフィールより。
- ^ 4巻プロフィールより。
- ^ 15巻プロフィールより。
- ^ a b c d 12巻プロフィールより。
- ^ a b c 9巻プロフィールより。
- ^ 週刊少年ジャンプ2013年44号3頁
- ^ 「暗殺教室」公式アプリ『殺せんせーの抜き打ちテスト』
- ^ アニメ『暗殺教室』“KORO-TRAIN”が6月28日に特別走行決定 福山潤さんによる生アナウンスも
- ^ マンガ大賞2013ノミネート作品発表 2013年1月21日閲覧。
- ^ 毎日新聞デジタル | マンガ大賞 :「暗殺教室」「俺物語!!」など11作品がノミネート | 2013年01月21日 2013年1月21日閲覧。
- ^ マンガ大賞2013 |【速報】マンガ大賞2013決定!プレスリリース配信! | 2013年03月21日 2013年3月27日閲覧。
- ^ 日販「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」発表
- ^ 書店員が選ぶランキングに暗殺教室、テラフォ、野崎くん
- ^ “「このマンガがすごい!」1位は暗殺教室&さよならソルシエ”. コミックナタリー. 2013年12月11日閲覧。
- ^ 【殺せんせーお手製の英単語帳で学力UP!?】『暗殺教室 殺たん』本日発売!特集ページ&試し読みを公開中!!JUMP j BOOKS. 2014年8月14日閲覧。
- ^ “「暗殺教室」の特製フライヤーの配布が決定しました”. YAHOO. 2014年11月10日閲覧。
- ^ “『暗殺教室』第3話が放送休止「情勢に配慮」”. ORICON STYLE. 2015年1月23日閲覧。
- ^ “フジテレビがアニメ放送中止”. 時事通信. 2015年1月24日閲覧。
- ^ “フジ「暗殺教室」放送休止…ナイフ振り回す場面”. 読売新聞. 2015年1月23日閲覧。
- ^ “暗殺教室 :アニメ第3話が放送見送り 日本人拘束事件に配慮”. MANTANWEB. 2015年1月23日閲覧。
- ^ 【放送休止情報】フジテレビ本日放送予定 第3話(番組公式サイト)
- ^ フジ社長 「暗殺教室」延期問題で持論/芸能/デイリースポーツ online
- ^ ansatsu_animeのツイート(561348878960582656)
- ^ “TVアニメ『暗殺教室』第2期制作決定! 実写映画版の続編制作も発表”. 電撃 (2015年4月24日). 2015年4月24日閲覧。
- ^ ansatsu_animeのツイート(611932434821615616)
- ^ “オンエアー”. TVアニメ「暗殺教室」公式サイト. 2015年1月10日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “オンエアー”. TVアニメ「暗殺教室」公式サイト. 2015年1月10日閲覧。
- ^ “松井優征「暗殺教室」2015年にTVアニメ&実写映画化”. コミックナタリー. 2014年6月29日閲覧。
- ^ 映画.com (2014年8月26日). “Hey! Say! JUMP山田涼介、実写版「暗殺教室」で映画初主演!”. 2014年8月27日閲覧。
- ^ “Hey! Say! JUMP山田涼介『暗殺教室』で映画初主演!「MOZU」羽住監督とタッグ!”. シネマトゥデイ]. 2015年3月21日閲覧。
- ^ “「暗殺教室」アニメ第2期&映画続編の制作決定!”. ITmedia. ねとらぼ (2015年4月23日). 2015年4月24日閲覧。
- ^ 「暗殺教室」公式アプリ『殺せんせーの抜き打ちテスト』
- ^ 暗殺教室からの脱出
- ^ 「暗殺教室からの脱出」6人1組キャンペーン実施のおしらせ
- ^ コミックナタリー | 夢コラボ!暗殺教室・殺せんせーと斉木楠雄が袋とじで対決
- ^ コミックナタリー | 殺せんせーvs斉木楠雄の戦い再び、ジャンプNEXT袋とじで
- ^ コミックナタリー | 殺せんせーがゴルゴの暗殺ターゲットに!? 異色コラボ実現
- ^ コミックナタリー | 殺せんせーVSゴルゴのコラボビジュアルが特典に、文教堂で
- ^ コミックナタリー | ゴルゴ ✕ 殺せんせー再び、両者密着の描き下ろし絵が特典に
- ^ コミックナタリー | 黒バス&暗殺教室がコラボ、新刊の初版100万部突破記念に
- ^ 暗殺教室 ✕ 西武鉄道 6月28日(日)にKORO-TRAIN特別走行が決定! アニメをご覧の皆様を抽選でご招待します。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
- ^ Template:Citweb
- ^ “暗殺教室/2|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2012年12月28日閲覧。
- ^ “暗殺教室/3|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2013年3月4日閲覧。
- ^ “暗殺教室/4|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2013年5月2日閲覧。
- ^ “暗殺教室/5|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2013年7月4日閲覧。
- ^ “暗殺教室/6|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2013年10月4日閲覧。
- ^ “暗殺教室/7|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2013年12月31日閲覧。
- ^ “暗殺教室/8|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2014年3月5日閲覧。
- ^ “暗殺教室/9|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2014年5月18日閲覧。
- ^ “暗殺教室/10|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2014年7月4日閲覧。
- ^ “暗殺教室/11|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “暗殺教室/12|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2014年12月27日閲覧。
- ^ “暗殺教室/13|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2015年3月4日閲覧。
- ^ “暗殺教室/14|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2015年5月1日閲覧。
- ^ “暗殺教室/15|松井 優征|ジャンプコミックス|BOOKNAVI|集英社”. 2015年7月3日閲覧。
外部リンク
- 週刊少年ジャンプ公式サイト 作品紹介
- 週刊少年ジャンプ『暗殺教室』特集ページ
- 暗殺教室 体験入学(スマートフォン版 公式サイト)
- 『暗殺教室』 集英社ヴォイスコミックステーション-VOMIC-
- 『暗殺教室』公式 (@ansatsu_k) - X(旧Twitter)
- TVアニメ「暗殺教室」公式サイト
- TVアニメ『暗殺教室』公式 (@ansatsu_anime) - X(旧Twitter)
- 映画『暗殺教室』公式サイト
- 映画『暗殺教室』公式 (@ansatsu_movie) - X(旧Twitter)
- 暗殺教室 ゲームポータルサイト | バンダイナムコゲームス公式サイト
- 放送前の番組
- 継続中の作品
- 漫画作品 あ
- 週刊少年ジャンプの漫画作品
- ギャグ漫画
- 教師を主人公とした漫画作品
- 中学校を舞台とした漫画作品
- いじめを題材とした漫画作品
- 犯罪を題材とした漫画作品
- テクノスリラー
- アニメ作品 あ
- 2013年のOVA
- ブレインズ・ベース
- 2015年のテレビアニメ
- 2016年のテレビアニメ
- スタジオ雲雀
- エイベックス・グループのアニメ作品
- フジテレビの深夜アニメ
- 関西テレビのアニメ
- BSフジのテレビアニメ
- 漫画を原作とするアニメ作品
- ギャグアニメ
- 教師を主人公としたアニメ作品
- 中学校を舞台としたアニメ作品
- いじめを題材としたアニメ作品
- 犯罪を題材としたアニメ作品
- 2015年の映画
- フジテレビ製作の映画
- 東宝製作の映画作品
- ジェイ・ストーム製作の映画
- 漫画を原作とする映画作品
- 日本のコメディ映画
- 日本の犯罪映画
- 教師を主人公とした映画・オリジナルビデオ
- 中学校を舞台とした映画作品
- いじめを題材とした映画作品
- テクノスリラー映画