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== 天穂日命を祀る神社 == |
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*若一王子社 - 愛知県安城市 |
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* [[太宰府天満宮]] 境内 天穂日命社 - 福岡県[[太宰府市]] |
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2022年2月27日 (日) 12:52時点における版
天之菩卑能命 | |
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神祇 | 天津神 |
全名 | 天之菩卑能命 |
別名 | 天穂比命、天穂日命、天菩比命、依野城命[1]、赤衾伊努大住日子佐別命[1][2]、熊野大隅命[1][2]、熊野忍隅命[2]、熊野久須毘命[2]、熊野忍蹈命[2]、伊毘志都幣命[1]、神活須毘命[2][3]、天之夫比命[3]、天夫比命[4] |
父 | 一説:意美豆努命[1][2] |
親 | 天照大御神 |
配偶者 | 天甕津日女神[1][2][5](伊豆能売命[2][5]) |
子 | 建比良鳥命、伊努比売命[1][2][5] |
神社 | 天穂日命神社等 |
概要
『古事記』では天之菩卑能命、『日本書紀』では天穂日命、他に天菩比神などと表記される。
天照大御神と須佐之男命が誓約をしたときに生まれた五男三女神の一柱。天照大御神の右のみずらに巻いた勾玉から成った。物実(ものざね:物事のタネとなるもの)の持ち主である天照大御神の第二子とされ、天忍穂耳命の弟神にあたる。葦原中国平定のために出雲の大国主神の元に遣わされたが、大国主神を説得するうちに心服して地上に住み着き、3年間高天原に戻らなかった。後に他の使者達が大国主神の子である事代主神や建御名方神を平定し、地上の支配に成功すると、大国主神に仕えるよう命令され、子の建比良鳥命は出雲国造及び土師氏らの祖神となったとされる。
また、出雲にイザナミを祭る神魂神社(島根県松江市)を建てたとも伝わる[6]。
任務を遂行しなかったというのは『古事記』や『日本書紀』による記述だが、『出雲国造神賀詞』では異なる記述になっている。これによれば、アメノホヒは地上の悪神を鎮めるために地上に遣わされ、地上の様子を天照大神にきちんと報告し、子のアメノヒナドリおよび剣の神経津主神とともに地上を平定した、としている。すなわち、こちらでは地上を平定した偉大な神とされているが、『出雲国造神賀詞』はアメノホヒの子孫である出雲国造が書いたものであるので、そこは割り引かなければならないかもしれない。
名前の「ホヒ」を「穂霊」の意味として稲穂の神とする説と、「火日」の意味として太陽神とする説がある。
農業神、稲穂の神、養蚕の神、木綿の神、産業の神などとして信仰されており、能義神社(島根県安来市。出雲四大神である野城大神と呼ばれる)などの旧出雲国内だけでなく、天穂日命神社(鳥取県鳥取市福井)、鷲宮神社(埼玉県久喜市鷲宮)、桐生天満宮(群馬県桐生市)、芦屋神社(兵庫県芦屋市)、馬見岡綿向神社(滋賀県蒲生郡日野町)、若一王子社(愛知県安城市)など全国で祀られている。六甲山山頂、六甲山カンツリーハウス敷地内にアメノホヒ=天穂日命の磐座がある。
天穂日命を祀る神社
- 能義神社 - 島根県安来市
- 出雲大社 境内 氏社 - 島根県出雲市大社町
- 鷲宮神社 - 埼玉県久喜市
- 天穂日命神社 - 鳥取市福井(前方後円墳)
- 若一王子社 - 愛知県安城市
- 大江神社 - 鳥取県八頭郡八頭町
- 芦屋神社 - 兵庫県芦屋市
- 道明寺天満宮 - 大阪府藤井寺市
- 山阪神社 - 大阪市東住吉区
- 馬見岡綿向神社 - 滋賀県蒲生郡日野町
- 太宰府天満宮 境内 天穂日命社 - 福岡県太宰府市
- 天穂日命神社 - 京都府京都市石田
- 加茂神社 境内 天神社 - 愛媛県今治市菊間町
脚注
- ^ a b c d e f g 中田憲信「東国諸国造 伊勢津彦之裔」『諸系譜』第一冊。
- ^ a b c d e f g h i j 中田憲信『神別系譜』、東京国立博物館デジタルライブラリー。
- ^ a b 宝賀寿男「第2章 天孫系氏族 第1節 出雲氏族 1出雲国造、出雲臣」『古代氏族系譜集成』中巻、古代氏族研究会、1986年、990頁。
- ^ 中田憲信「出雲宿祢北島家」『諸系譜』第四冊。
- ^ a b c 中田憲信「大江姓菅土師」『諸系譜』第三十三冊。
- ^ 天穂日命が神魂神社を建てたという説は神魂神社の社伝による。しかし『古事記』『日本書紀』『延喜式神名帳』『出雲国風土記』にも神魂神社は出てこず、文献における初見は承元2年(1208年)の鎌倉将軍下文であり、実際の創建は平安時代中期以降とみられている。