「リメンバー・ミー (2017年の映画)」の版間の差分
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;エルネスト・デラクルス(Ernesto De La Cruz) |
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:サンタ・セシリア出身の男性ミュージシャン。時代を超えたカルト的人気を誇り、ミゲルも彼を信奉する1人である。故郷ではデラクルスの聖地を回るツアーも開かれ、霊廟も建てられている。実は本作の[[ディズニー・ヴィランズ]]である。一人称は「私」だが、回想シーン及び本性を表したシーンでは「俺」。 |
:サンタ・セシリア出身の男性ミュージシャン。時代を超えたカルト的人気を誇り、ミゲルも彼を信奉する1人である。故郷ではデラクルスの聖地を回るツアーも開かれ、霊廟も建てられている。実は本作の[[ディズニー・ヴィランズ]]である。一人称は「私」だが、回想シーン及び本性を表したシーンでは「俺」。 |
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:1942年、歌唱中に舞台道具の巨大な鐘の下敷きになり他界したが、死者の国でも生前と同じ人気を誇る。彼を象徴する楽曲『リメンバー・ミー』は特に人気が高く、かえってアマチュアが演奏するには陳腐と評されるほどである。生前、駆け出しの頃は自身がボーカルを務め、作詞作曲はヘクターに依存しきっていたが、ヘクターの逝去後は彼が書いた『リメンバー・ミー』などの曲を自分のものと偽ってソロ活動を始め、名声を得る。死者の国でヘクターと対面した際に放った言葉が彼の出演映画の台詞と同じであること、そしてそれが毒殺のシーンであったことをミゲルに指摘されたことで、ヘクターの飲み物に毒を入れて殺した張本人であることが判明する。これらの悪行は後に死者の国でも生者の国でも知られ、名声はヘクターに取って代わられる<ref group="注">霊廟は封鎖され、入り口の上にある石像には「忘れてやる」と書かれた看板をかけられていた。</ref>。死者の国で生前の悪行が暴露された際も巨大な鐘の下敷きにされた。 |
:1942年、歌唱中に舞台道具の巨大な鐘の下敷きになり他界したが、死者の国でも生前と同じ人気を誇る。彼を象徴する楽曲『リメンバー・ミー』は特に人気が高く、かえってアマチュアが演奏するには陳腐と評されるほどである。生前、駆け出しの頃は自身がボーカルを務め、作詞作曲はヘクターに依存しきっていたが、ヘクターの逝去後は彼が書いた『リメンバー・ミー』などの曲を自分のものと偽ってソロ活動を始め、名声を得る。死者の国でヘクターと対面した際に放った言葉が彼の出演映画の台詞と同じであること、そしてそれが毒殺のシーンであったことをミゲルに指摘されたことで、ヘクターの飲み物に毒を入れて殺した張本人であることが判明する。これらの悪行は後に死者の国でも生者の国でも知られ、名声はヘクターに取って代わられる<ref group="注">霊廟は封鎖され、入り口の上にある石像には「忘れてやる」と書かれた看板をかけられていた。</ref>。死者の国で生前の悪行が暴露された際も巨大な鐘の下敷きにされた。その後の行方は不明であるが、上記の通り彼の名声はヘクターに取って代われたため、死者の世界の掟により、消滅していく末路が示唆される。 |
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;ペピータ(Pepita) |
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:イメルダが従えるアレブリヘ。緑色で巨大な体に、[[ジャガー]]の体に[[ワシ]]の翼、[[トカゲ]]の尻尾など、様々な動物を組み合わせた様な外見をしている。生者の国での姿は[[ネコ|猫]]である。 |
:イメルダが従えるアレブリヘ。緑色で巨大な体に、[[ジャガー]]の体に[[ワシ]]の翼、[[トカゲ]]の尻尾など、様々な動物を組み合わせた様な外見をしている。生者の国での姿は[[ネコ|猫]]である。 |
2018年5月19日 (土) 02:20時点における版
リメンバー・ミー | |
---|---|
Coco | |
監督 | リー・アンクリッチ |
脚本 | エイドリアン・モリーナ |
製作 | ダーラ・K・アンダーソン |
製作総指揮 | ジョン・ラセター |
出演者 |
アンソニー・ゴンザレス ガエル・ガルシア・ベルナル アラナ・ユーバック ベンジャミン・ブラット レニー・ヴィクター アナ・オフェリア・ムルギア |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
主題歌 | シシド・カフカ feat. 東京スカパラダイスオーケストラ「リメンバー・ミー」(日本版エンドソング) |
編集 |
スティーブ・ブルーム リー・アンクリッチ |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ピクサー・アニメーション・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
2017年11月22日 2018年3月16日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 スペイン語 |
前作 | カーズ/クロスロード |
次作 | インクレディブル・ファミリー |
『リメンバー・ミー』(原題:Coco)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作によるアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ファンタジー・アドベンチャー映画。全米で2017年11月22日、日本で2018年3月16日公開。キャッチコピーは「それは、時を超えて―家族をつなぐ、奇跡の歌。」。
概要
ピクサーの長編映画としては『カーズ/クロスロード』に次ぎ『トイ・ストーリー』から数えて19作目となる。『カーズ/クロスロード』と並び、ピクサーの長編映画が同年に複数公開されるのは2015年以来2年ぶりの2回目である。
骸骨となった死者達が陽気に暮らすテーマパークの様な死者の国を舞台に、そこへ迷い込んだミュージシャンを夢見る少年ミゲルと、死者の国に暮らす骸骨のヘクターの2人を主人公に据え、2人が死者の国で繰り広げる冒険を軸に、生死を超えた家族の絆がエモーショナルに描かれている。また、本作では音楽も重要な役割を果たしており、劇中に音楽が多数登場する。
同時上映はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の短編アニメーション『アナと雪の女王/家族の思い出』[1][2][注 1]。なおこの作品は、以前から期間限定での上映であったことがディズニーにより発表され、全米では12月8日より併映が取り止めとなった[3][4][5][6]。
当初日本公開はクリスマスシーズンの2017年12月23日に予定されていたが、春休みシーズンである2018年3月16日に後ろ倒しとなった[7]。
ストーリー
遠い昔、メキシコのサンタ・セシリア出身のある男が、音楽家になる夢を追いかけて家族を捨てる。残されたその妻ママ・イメルダは音楽を嫌うようになり、家庭に「音楽禁止の掟」を立て、習得した製靴で一人娘のママ・ココを育てる。製靴業は掟と共に代々引き継がれ、リヴェラ一族は靴屋として繁栄する。当のココは存命ながらも耄碌著しく、遙か昔に逝去した父のことばかり言っていた。そのひ孫で12歳のミゲル・リヴェラは他の家族と同様、靴屋を継ぐことを期待され、音楽は聴くことすら禁じられていたが、密かにミュージシャンを志していた。彼が信奉するエルネスト・デラクルスは同郷の伝説的ミュージシャンで、『リメンバー・ミー』など誰もが知るヒット曲を連発するも、1942年に事故で亡くなった。ミゲルは家族に隠れて屋根裏に彼のグッズを並べ、自作のギターで彼の曲を弾いていた。
そして年に1度、他界した先祖が家族に会いにやって来るという「死者の日」、リヴェラ家でも先祖を迎える準備をしていた。自宅の祭壇には先祖の写真が飾られ、その中には幼き頃のココが入った家族写真もあったが、家族を捨てたという父の顔の部分は破られていた。そこでミゲルはその高祖父が持つギターがデラクルスのものと同じであることに気付き、高祖父はデラクルスだと思い込む。これに沸き立った彼はその写真を持ち出し、街の音楽コンテストで自分の演奏を披露しようと決心するが、それを発見した祖母エレナにギターを破壊される。諦めきれないミゲルはギターを調達すべくデラクルスの霊廟に忍び込み、彼のギターを手にする。ところがそのギターを弾いた瞬間から、死者が骸骨の姿で見えるようになり、逆に生者からは自分が見えなくなってしまう。
ミゲルはその場に居合わせたリヴェラ家の先祖達と共に死者の国へ行き、なぜか生者の国へ行けずにいた高祖母のイメルダに解決策を請うと、「死者の日に死者の物を盗んだ生者は死者の国に飛ばされる」「生者が死者の国で日の出を迎えると帰れなくなる」「生者の国の祭壇に写真が飾られていない者は死者の国から出られない」といったことを伝えられる。そして、生者が死者の国から帰るには、先祖に許しをもらうだけでいいという。イメルダはミゲルに写真を祭壇に戻すよう告げ、許しを与えようとするが、「二度と音楽をしない」という条件を付けたため、ミゲルは代わりにデラクルスに許しをもらおうとその場から逃げ出す。すると、自分をデラクルスの友達だと言い張る男ヘクターと出くわす。彼はまだ存命の娘に会いたいと願っていたが、誰も彼の写真を飾っておらず生者の国に行けずにいた。ミゲルの話を聞いたヘクターは自分の写真を彼に渡し、デラクルス対面を手伝う代わりに生者の国で自分の写真を飾るよう頼む。
死者の国でも開催されている音楽コンテストで優勝すれば、デラクルスのパーティーに招待されると知った彼らは、手始めにヘクターの友人にギターを借りに行くが、そこで、生者の国で誰からも忘れられると死者の国からも消滅してしまうという「二度目の死」を目にする。ミゲルは、寂しく消滅してしまったヘクターの友人が遺したギターを手に、コンサートで『ウン・ポコ・ロコ』をなんとか演奏し切り、大喝采を浴びるが、リヴェラ一族がコンサート会場にミゲルを捜しに来たため、表彰式を待たず逃げ出す。更にミゲルは些事でヘクターと喧嘩をし、単独行動を取る。当てもなくデラクルスのパーティー会場に来たミゲルは、コンテストで優勝したバンドの手助けで会場に忍び込み、遂にデラクルスと対面する。彼も自分の玄孫に会えたことを喜び、ミゲルに許しを与えようとする。
その時、2人の前にヘクターが現れ、ある真実が明かされる。ヘクターは生前、デラクルスと共に音楽活動をし、そこで作詞作曲をしていたが、ヘクターがこれをやめて家族が待つ故郷へ帰ろうとすると、デラクルスは彼を毒殺。その後は彼が遺したギターや、娘のために書いた『リメンバー・ミー』など数々の曲を自分のものと偽って活動していたのである。デラクルスは生者の国でこれが明かされないようミゲルが持っていたヘクターの写真を奪い、2人を地下洞窟に落とす。ヘクターが絶望の中語った娘の名は「ココ」。即ち、ミゲルの本当の高祖父はデラクルスではなくヘクターであったのである。ヘクターが生者の国に行こうと必死だったのも、ココが父を忘れかけており、ヘクターに二度目の死が近付いていたからであった。そこへミゲルを捜していたイメルダが空飛ぶアレブリヘ[注 2]に乗って現れ、彼らを助け出す。
ヘクターが家族を捨てた訳ではなかったことなど、全ての事情を知ったリヴェラ一族は、ヘクターの写真を取り返すべくデラクルスのコンサート会場へ乗り込むが、ステージ裏で乱闘になり、写真は失われてしまう。ところが、デラクルスがその場で語った真実はリヴェラ一族の1人が観客席に繋いだカメラによって暴露され、デラクルスは途端に非難の的となる。イメルダは、日の出とヘクターの二度目の死が近付く中、ミゲルを無条件で許し、生者の国へ送り返す。
ミゲルはヘクターの消滅を防ぐため、急いでココの元へ行き、エレナの制止を振り切って『リメンバー・ミー』を演奏する。するとココはたちまち父のことを思い出し、大切に保管していた家族写真の破られたヘクターの顔の部分の切れ端を取り出す。ココはヘクターが生前家族に送った手紙や楽譜なども保管しており、人々はたちまちデラクルスの真実を知ることとなる。
翌年の死者の日、祭壇には破られた部分を修復したヘクター、イメルダ、ココの家族写真に加えてココの写真も並び、ココは死者の国で両親と再会を果たす。そして、生者と死者が揃ったリヴェラ一族の前で、ミゲルはギターを手に歌を披露するのであった。
登場人物
主要人物
- ミゲル・リヴェラ(Miguel Rivera)
- 本作の主人公。サンタ・セシリアに暮らす12歳の少年。靴屋を営むリヴェラ家では最年少で、まだ製靴ではなく靴磨きをしている。曲を聴いただけでギターで演奏できる天才少年であり、また素晴らしい歌声も持っている。一人称は「僕」。
- 家族に「音楽禁止の掟」があるにも関わらずミュージシャンのデラクルスを崇拝し、内緒で屋根裏部屋に彼のグッズを並べ、自作したデラクルスのギターのレプリカで彼の曲を弾いたり、彼が出演した映画のビデオを観たりしており、その台詞を全て覚えている。将来は靴屋ではなくミュージシャンになりたいと願うが、家族のこともあり人前で演奏したことは一度もなかった。その執念は深く、自作のギターを祖母に壊されたからとデラクルスの霊廟にあるギターを持ち出そうとして死者の国に飛ばされたり、死者の国で高祖母のイメルダに「二度と音楽をしない」という条件で生者の国に返してもらったにも関わらずすぐに約束を破り、再び死者の国へ飛ばされたりしていた。
- 死者の国では、先祖達に自分の願いを聞き入れてもらえずに逃げ出し、高祖父と信じるデラクルスを捜すべく奔走する。生きた人間として追われる身となるが、ヘクターから死者に見えるフェイスペイントを施してもらったり、初めて人前で演奏するための手ほどきを受けるなどして困難を切り抜けてゆく。
- ヘクター(Héctor)
- 本作のもう1人の主人公。死者の国に住む陽気な骸骨で、何かとやり手で死者の国では多方面に顔が利く。変装が得意と言うが、作中ではフリーダ・カーロの変装しかしていない。一人称は「俺」。
- まだ存命の娘に会いたいと心から願うものの、祭壇に写真が飾られていないため、生者の国に行けないでいる。その上、娘は彼を忘れかけているため、二度目の死が近付いており、この年の死者の日が最後のチャンスであった。そんな中、死者の国に迷い込んだ生者ミゲルと出会い、デラクルス捜しを手伝う代わりに、彼が生者の国に戻ったら祭壇に自分の写真を飾るよう懇願し、行動を共にする。自分と同じように生者の国に行けない死者と身を寄せ合って暮らしており、彼らからしばしばチョリソーで窒息死したことをバカにされているが、ヘクター自身は食中毒だと言い張っていた。
- 生前は妻や娘と離れてデラクルスと共に音楽活動をし、そこで作詞作曲をしていたが、音楽をやめて故郷に帰ろうとしたところで急逝し、家族に再開を果たせなかったばかりか、デラクルスは自分が娘に宛てて書いた『リメンバー・ミー』を始めとした数々の楽曲を自身のものと偽ってソロ活動を続けた。このような経緯から、ヘクターは自分が生者に忘れ去られたのはデラクルスのせいだと信じていたが、ミゲルにより自分を殺したのもデラクルスであったことを知る。チョリソーに当たったというのは、デラクルスがヘクターの死に際に言った出鱈目だった。
- ダンテ(Dante)
- サンタ・セシリアに住む野良犬のメキシカン・ヘアレス・ドッグ。ミゲルの愛犬でもあり、よく彼に懐いている。
- 死者の日のお供え物を食べたため、ミゲルと共に死者の国に迷い込み、共に行動する。映画中盤でアレブリヘとなり、ミゲルが生者の国に戻った後も死者の国で暮らしている。「ダンテ」というのはミゲルがつけた名前であり、デラクルスが映画で共演した馬のダンテに因んでいる。
死者の国の住人
死者の国の住人は全て骸骨の姿をしているが、身長や髪型などの風貌は亡くなった時点のものがそのまま引き継がれる。また、年は取らない。死者の日のみ生者の国に行けるが、「出入国管理所」で生者の国に写真が飾られているかどうか判定され、飾られていない場合は出国を拒否される。
リヴェラ家の先祖
- ママ・イメルダ(Mamá Imelda)
- ミゲルの高祖母。リヴェラ家のリーダー的存在で、強く、勇敢な性格。アレブリヘのペピータを従えている。一人称は「私」。
- 音楽に没頭した夫のヘクターから捨てられたことでリヴェラ家に「音楽禁止の掟」を作り、その後一人娘のココを養うために靴作りを始め、製靴業は代々引き継がれる。死後も音楽とヘクターを嫌っているが、実はヘクターが家に帰ろうとしていた事を知り、共に行動する内に再び彼を愛するようになる。
- ロシータ(Tía Rosita)
- ミゲルの曽祖伯叔父母。
- ヴィクトリア(Tía Victoria)
- ミゲルの大叔母。サンダル作りが得意。
- パパ・フリオ(Papá Julio)
- ミゲルの曽祖父。ウィングチップ作りが得意。
- オスカル&フェリペ(Tío Óscar and Tío Felipe)
- イメルダの双子の兄弟。
その他
- エルネスト・デラクルス(Ernesto De La Cruz)
- サンタ・セシリア出身の男性ミュージシャン。時代を超えたカルト的人気を誇り、ミゲルも彼を信奉する1人である。故郷ではデラクルスの聖地を回るツアーも開かれ、霊廟も建てられている。実は本作のディズニー・ヴィランズである。一人称は「私」だが、回想シーン及び本性を表したシーンでは「俺」。
- 1942年、歌唱中に舞台道具の巨大な鐘の下敷きになり他界したが、死者の国でも生前と同じ人気を誇る。彼を象徴する楽曲『リメンバー・ミー』は特に人気が高く、かえってアマチュアが演奏するには陳腐と評されるほどである。生前、駆け出しの頃は自身がボーカルを務め、作詞作曲はヘクターに依存しきっていたが、ヘクターの逝去後は彼が書いた『リメンバー・ミー』などの曲を自分のものと偽ってソロ活動を始め、名声を得る。死者の国でヘクターと対面した際に放った言葉が彼の出演映画の台詞と同じであること、そしてそれが毒殺のシーンであったことをミゲルに指摘されたことで、ヘクターの飲み物に毒を入れて殺した張本人であることが判明する。これらの悪行は後に死者の国でも生者の国でも知られ、名声はヘクターに取って代わられる[注 3]。死者の国で生前の悪行が暴露された際も巨大な鐘の下敷きにされた。その後の行方は不明であるが、上記の通り彼の名声はヘクターに取って代われたため、死者の世界の掟により、消滅していく末路が示唆される。
- ペピータ(Pepita)
- イメルダが従えるアレブリヘ。緑色で巨大な体に、ジャガーの体にワシの翼、トカゲの尻尾など、様々な動物を組み合わせた様な外見をしている。生者の国での姿は猫である。
- チチャロン(Chicharrón)
- ヘクターの友人。生者の国にいる人々から忘れ去られ、死者の国からも消滅してしまう。
- フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)
- 芸術家。緑色の猿の様な姿のアレブリヘを従えている。
- ヘッド・クラーク(Head Clerk)
- 家族再会の案内所の事務官。
- エムシー(Emcee)
- コンサートの司会者。
生者の国の住人
リヴェラ家
- エレナ・リヴェラ(Abuelita Elena)
- ミゲルの祖母。ミゲルを溺愛しているものの、彼のミュージシャンになりたいという夢を後押しすることなく「音楽禁止の掟」を頑なに守っており、コンテストに行こうとするミゲルのギターを叩き壊す。
- ママ・ココ(Mamá Coco)
- ミゲルの曽祖母。100歳近い高齢のため、言葉を発することも少なく、記憶も失いかけている。認知症を患い、エレナの顔も判らなくなっていたが、死者の国から帰還したミゲルが歌う『リメンバーミー』を聴き一緒に歌ったことで記憶を取り戻し、エレナやヘクターを思い出すほどに症状は回復した。エンディングではすでに他界しており、死者の国で実の両親であるヘクターやイメルダと一緒にいる描写がある。本名はソコロ・リヴェラ。
- エンリケ・リヴェラ(Enrique Rivera)
- ミゲルの父親。ミゲルがミュージシャンではなく靴職人になることを願っている。
- ルイサ・リヴェラ(Luisa Rivera)
- ミゲルの母親。妊娠しており、映画終盤で娘ソコロを出産する。
- フランコ・リヴェラ(Franco Rivera)
- ミゲルの祖父。
- グロリア・リヴェラ(Gloria Rivera)
- ミゲルの叔母。
- ベルト・リヴェラ(Berto Rivera)
- ミゲルの叔父。
- カルメン・リヴェラ(Carmen Rivera)
- ミゲルの叔母。
- アベル・リヴェラ(Abel Rivera)
- ミゲルのいとこ。
- ロサ・リヴェラ(Rosa Rivera)
- ミゲルのいとこ。
- ベニー&マニー(Benny and Manny)
- ミゲルの双子のいとこ。
- ソコロ・リヴェラ(Socorro Rivera)
- ミゲルの妹。ココの本名と同じ。
キャスト
キャラクター | 英語 | 日本語 |
---|---|---|
ミゲル・リヴェラ | アンソニー・ゴンザレス | 石橋陽彩[8] |
ヘクター | ガエル・ガルシア・ベルナル | 藤木直人[9] |
エルネスト・デラクルス | ベンジャミン・ブラット | 橋本さとし[9] |
ママ・イメルダ | アラナ・ユーバック | 松雪泰子[9] |
エレナ・リヴェラ | レニー・ヴィクター | 磯辺万沙子 |
エンリケ・リヴェラ | ハイメ・カミーユ | 横山だいすけ[10] |
パパ・フリオ | アルフォンソ・アラウ | 多田野曜平[11] |
オスカル | ハーバート・シグエンサ | 佐々木睦 |
フェリペ | ||
事務官 | ガブリエル・イグレシアス | チョー[11] |
広場のマリアッチ | ロンバルド・ボイヤー | 坂口候一 |
グスタヴォ | ||
ママ・ココ | アナ・オフェリア・ムルギア | 大方斐紗子[11] |
幼いココ | リベルタ・ガルシア・フォンシ[注 4] | 中村優月 |
フリーダ・カーロ | ナタリア・コルドバ=バックリー | 渡辺直美[12] |
ロシータ | セレーネ・ルナ | 雨蘭咲木子 |
チチャロン | エドワード・ジェームズ・オルモス | 宝亀克寿 |
ルイサ・リヴェラ | ソフィア・エスピノーサ | 恒松あゆみ[11] |
出国係官 | カーラ・メディナ | 森千晃 |
ヴィクトリア | ディアナ・オルテリ | 冠野智美 |
ベルト・リヴェラ | ルイス・バルディーズ | 西村太佑 |
ドン・イダルゴ | ||
司会者 | ブランカ・アラセリ | 魏涼子 |
セキュリティ | サルバドール・レイエス | 松田健一郎 |
矯正官 | チーチ・マリン | 丸山壮史 |
入国係官 | オクタビオ・ソリス | 佐々木啓夫 |
ファン・ハノキョーセー | ジョン・ラッツェンバーガー | 立木文彦[11] |
ロス・チャチャラコス女性メンバー | シシド・カフカ[11] | |
ロス・チャチャラコス男性メンバー | 茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ)[11] | |
女性マリアッチ | 高柳明音(SKE48)[11] | |
男性旅行者 | カイミ[11] | |
女性旅行者 | 寺田ちひろ[11] | |
コーンを持った男性 | 鈴木拡樹[11] | |
修道女 | 安野希世乃[11] | |
ダンテ | フランク・ウェルカー | 原語版流用 |
音楽
サウンドトラック
『リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック』 | |
---|---|
サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | 映画音楽 |
レーベル | ウォルト・ディズニー・レコード |
# | タイトル | アーティスト |
---|---|---|
1. | 「リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルス・バージョン)」 | 橋本さとし |
2. | 「つのる想い」 | 橋本さとし |
3. | 「あこがれのファニータ」 | 藤木直人 |
4. | 「ウン・ポコ・ロコ」 | 石橋陽彩、藤木直人 |
5. | 「ハラレ」 | メキシカン・インスティチュート・オブ・サウンド |
6. | 「音楽がぼくの家族」 | 石橋陽彩、橋本さとし |
7. | 「リメンバー・ミー(ララバイ・バージョン)」 | 藤木直人、中村優月 |
8. | 「哀しきジョローナ」 | 松雪泰子、橋本さとし |
9. | 「リメンバー・ミー(リユニオン)」 | 石橋陽彩、大方斐紗子 |
10. | 「音楽はいつまでも」 | 石橋陽彩 |
11. | 「リメンバー・ミー(エンドソング)」 | シシド・カフカ feat. 東京スカパラダイスオーケストラ |
12. | 「リメンバー・ミー(エルネスト・デラクルス・バージョン)」 | ベンジャミン・ブラット |
13. | 「つのる想い」 | ベンジャミン・ブラット、アントニオ・ソル |
14. | 「あこがれのファニータ」 | ガエル・ガルシア・ベルナル |
15. | 「ウン・ポコ・ロコ」 | アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル |
16. | 「音楽がぼくの家族」 | アンソニー・ゴンザレス |
17. | 「リメンバー・ミー(ララバイ・バージョン)」 | ガエル・ガルシア・ベルナル、ガブリエラ・フローレス、リベルタ・ガルシア・フォンシ |
18. | 「哀しきジョローナ」 | アラナ・ユーバック、アントニオ・ソル |
19. | 「リメンバー・ミー(リユニオン)」 | アンソニー・ゴンザレス、アナ・オフェリア・ムルギア |
20. | 「音楽はいつまでも」 | アンソニー・ゴンザレス |
21. | 「リメンバー・ミー(デュエット)」 | ミゲル、ナタリア・ラフォルカデ |
エンドロールでは、日本語吹替版では「リメンバー・ミー(エンドソング)」が、英語版では「リメンバー・ミー(デュエット)」が冒頭で流れ、その後スコアのメドレーとなる。
興行収入
2018年4月1日時点で、本作の興行収入は北米で2億951万ドル(米ドル:以下同じ)、その他の国と地域で5億7118万ドルで、全世界では7億8069万ドルである[13]。
北米
アメリカ合衆国とカナダにおいては、上映開始5日間の興行収入は3987スクリーンで5500万~6500万ドル(うち土日で4000万ドル)と予想された[14]。2017年11月21日の事前上映では230万ドルとなり、これは同じく11月に事前上映が行われたディズニー配給作品と比較すると『モアナと伝説の海』(260万ドル)より少なく、『アーロと少年』(130万ドル)より多い結果となった。翌日の正式上映開始日には1320万ドルの興行収入を上げ、開始5日間の興行収入は計7290万ドル(うち土日5080万ドル)と予想を上回り、初週末である11月25日・26日の週末興行収入ランキングでは1位に付いた[15]。この記録は、感謝祭期間に上映開始されたディズニー配給作品の初週末興収としては『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』『トイ・ストーリー2』に次ぎ4位である[16]。
第2週末(12月2日・3日)は初週末比46%の2750万ドルまで下落したが、依然としてランキング1位を保った。この下落幅は、初週→2週目としては『モアナと伝説の海』『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『アーロと少年』より小さい[17][18]。第3週末(12月9日・10日)も同じく1位となったが、興行収入は初週末比33%の1850万ドルとなり、『モアナと伝説の海』とほとんど同様の推移を見せた[19]。この時点で、2017年北米公開映画の総興行収入ランキングでは『スプリット』『ワイルド・スピード ICE BREAK』『ヒットマンズ・ボディガード』に次ぎ4位となった。第4週末(12月16日・17日)は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『フェルディナンド』に次ぎランキング3位となった[20][21]。
第5週末(12月23日・24日)は新たに『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』『ピッチ・パーフェクト3』『グレイテスト・ショーマン』の上映が開始され、6位に付くが、クリスマス(12月25日)単日でも280万ドルの興行収入を上げ、依然として好調を見せた[22]。クリスマス休暇期間(12月22日~28日)の総興行収入は1630万ドルとなり、前週合計より6%上昇した(スクリーン数は1000以上減少)[23]。第6週末(12月30日・31日)も6位を維持し、12月29日~31日の興行収入は前週比139%[24]、これに元日を足した4日間の興行収入は前週比184%[25](うち元日は260万ドル[26])となった。
第8週末(2018年1月13日・14日、翌月曜の15日はキング牧師記念日で祝日)には10位以下に転落し、金曜~日曜は前週比62%[27]、これにキング牧師記念日を加えた4日間では前週比86%[28]となった。
日本
日本では一足遅れて2018年3月16日に全国511スクリーンで封切られ、土日2日間で観客動員数36万8000人、興行収入4億8816万円を記録[29]。ランキングでは『ドラえもん のび太の宝島』に続く初登場2位となり、観客動員数では『ドラえもん のび太の宝島』を下回っているが、興行収入では上回っている[29]。公開初週の『ボス・ベイビー』が首位となり、2週目も2位となったが、またも興行収入では『ボス・ベイビー』を上回っている[30]。3週目、観客動員数32万7786人、興行収入3億7946万円をあげ、ランキングで初の首位を記録し[31]、翌週も首位をキープする[32]。なお、興行収入でのランキングでは公開初週から4週連続1位となっている[33]。
その後も、3位(5週目)[34]、4位(6週目)[35]、5位(7週目)[36]、6位(8週目)[37]、とランキングで上位をキープし続け、5月8日時点で累計興行収入47億円を突破している[38]。
メキシコ
本作の舞台となっているメキシコでは北米公開より早く2017年10月27日に上映が開始された。初週末(10月28日・29日)興行収入は930万ドル(墨ペソ→米ドル換算値)となり、国内で公開されたアニメ原作映画(前作や他の原作を持たない映画)および夏期休暇以外に上映が開始された映画としては史上最高記録であった[39]。第2週末(11月4日・5日)は前週末比112%の1080万ドルとなり、この日までの総興行収入は2800万ドルとなった。また、公開日から10日目までの興行収入は国内公開映画で史上最高を記録した[40][41]。第3週末(11月11日・12日)は前週末比77%の840万ドルとなった。
11月12日までの総興行収入は7億9200万墨ペソ(4140万米ドル)で、アニメ映画として国内史上最高、全映画で国内史上2位(1位は『アベンジャーズ』)を記録したが[42]、公開19日目の11月15日には『アベンジャーズ』を抜き国内全映画史上1位の記録を上げる[43]。
中華人民共和国
中華人民共和国では『尋夢環遊記』のタイトルで2017年11月24日に公開され、公開3日間で1820万ドルを記録。これは、ディズニーのアニメーション映画としては『ズートピア』に続く2番目に高い記録である[44]。
受賞
第45回アニー賞では、作品賞など最多13部門にノミネートされ[45]、そのうち11部門を受賞した[46]。
第75回ゴールデングローブ賞では、アニメ映画賞と主題歌賞の2部門にノミネート[47]、アニメ映画賞を受賞した[48]。
第90回アカデミー賞では、長編アニメ映画賞と主題歌賞の2部門にノミネートされ[49]、見事2部門の受賞を果たした[50][51]。なお、この受賞により、6年連続ディズニー作品が長編アニメ映画賞受賞となった[50]。
脚注
注釈
- ^ ピクサー映画にディズニーの作品が併映されるのは史上初である。
- ^ 作中では独特の色彩を持ち、死者に従う怪物の総称として登場する。元々はメキシコの伝統工芸品のことで、木彫りの動物に独特の彩色を施したものである。当初は木彫りの工芸品を指す総称がなく、メキシコシティのリナレス家によって「アレブリヘ」の名で製作された架空の動物を模した木彫りや、その奇抜な色彩を一般的な木彫りに施したものが国際的に有名となったためこの名が定着した。
- ^ 霊廟は封鎖され、入り口の上にある石像には「忘れてやる」と書かれた看板をかけられていた。
- ^ ヘクター役のガエル・ガルシア・ベルナルの娘であり、実際にヘクターの娘役として出演している。
出典
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