カールじいさんのデート
カールじいさんのデート | |
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Carl's Date | |
監督 | ボブ・ピーターソン |
脚本 | ボブ・ピーターソン |
製作 | キム・コリンズ |
出演者 |
エドワード・アズナー ボブ・ピーターソン |
音楽 | アンドレア・ダッツマン |
撮影 |
アルジュン・リーハン ライアン・ミシェロ |
編集 |
トービン・サン・ブロック キャサリン・アップル |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ピクサー・アニメーション・スタジオ |
配給 |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・ジャパン |
公開 |
2023年6月16日 2023年8月4日 |
上映時間 | 7分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『カールじいさんのデート』(原題: Carl's Date)は、2023年のアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション短編映画。ピクサー・アニメーション・スタジオが製作した[1][2]。
本作は、カール・フレドリクセンが、亡き妻・エリーの死後、渋々友人の女性とデートに出かけるが、最近のデート事情がまったく分からず苦戦するというストーリー。
当初、『ダグの日常』シリーズの最終作としてDisney+でプレミア公開される予定であった本作は、『マイ・エレメント』の同時上映作品として2023年6月16日に劇場公開された。
ストーリー
[編集]ダグと暮らしていたカール・フレドリクセンの元に、ある日電話がかかってきた。それは、老人ホームに住む女性・マイヤーズと、新しい家が気に入って興奮しているベータ(以前はアルファ)からだった。ダグがベータと話した後、カールは再びマイヤーズと話し、あることに同意するが、電話を切った後すぐに後悔する。彼女からのデートの誘いに同意してしまったという。エリーが亡くなって以来、誰ともデートをしたことがないカールは戸惑いを隠しきれなかった。ダグはカールにするべきことを提案するが、そのほとんどは犬特有のものだった。カールはデートに備えて買い出しに出かけた。
カールはチョコレートを何箱も買い、庭の花をプレゼントしようとする。次にダグとダンスの練習をし、ディナーの練習をする。そしてカールは髪を黒く染め、ダグを混乱させる。ついにカールがデートを中止するためにマイヤーズに電話しようとすると、ダグが電話を取り上げて壊し、マイヤーズは自分を愛してくれるから心配しないでデートに行くべきだとカールに忠告する。カールはリラックスして身なりを整え、エリーの写真に話しかけ、新たな冒険に出ることを告げる。ダグがバックアップとして同行することを申し出、カールも同意して一緒に家を出るのだった。
声の出演
[編集]役名 | 原語版 | 日本語吹き替え版 |
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カール・フレドリクセン | エドワード・アズナー | 飯塚昭三 |
ダグ | ボブ・ピーターソン | 松本保典 |
アルファ | 大塚芳忠 |
製作
[編集]製作
[編集]2022年12月19日、Disney+で配信されていた短編シリーズ『ダグの日常』に本作が追加されることが発表され、当初は2023年に登場するコンテンツのモンタージュの中で配信される予定だった[3]。ピクサー・アニメーション・スタジオで開催された『マイ・エレメント』のプレスデーで、本作の上映が行われた際、『ComicBook.com』はピーターソンとコリンズに短編映画について話を聞く機会を得た。ピーターソンは「カールにとって、誰もエリーの代わりにはなれない。今回の関係は単に友情であり、エリーをたたえたものだ。エリーは『新しい冒険へ出て』と言っていたが、本作は、彼はそうすべきなのか、それともすべきでないのかを試している。一旦のところ、私は『カールじいさんの空飛ぶ家』の物語を完結するものとして考えている。絶対にないとは言い切れないが、完結させる素晴らしい方法だと思う」と語った[4]。『/Film』のイーサン・アンダートンは、「本作は単なる短編映画ではなく、カールを新たな冒険に送り出す、ピクサーの魅力的なエピローグだ。ピクサーの最高傑作のように、本作には実生活にインスパイアされた感動的なエモーショナル・コアがあり、みんなの大好きな、しゃべる犬のダグが登場する愉快なコメディが混ざっている」と言う。また、アンダートンはこの物語を「ダグがカールをデートに誘おうとするが、妻・エリーが亡くなってから初めてのデートとなるため、特に気が重くなっている。本作は、映画館で上映される価値のある、魅力的で素晴らしい短編だ。もしあなたが、涙を流さずに抜け出せると思っているなら、考え直してほしい。ティッシュの用意を!」と語った[5]。
声優
[編集]カールの原語版声優であるエドワード・アズナーは2021年8月29日に死去したが、2021年春に台詞を収録した[6]。日本語吹き替え版声優である飯塚昭三も、2023年2月15日に死去する前に収録を済ませていた。結果的にアズナーと飯塚の「最後のカールじいさん」となり、彼らの遺作にもなった[7]。
封切り
[編集]本作は2023年6月16日に『マイ・エレメント』の同時上映作品として公開された[8]。ピクサーの短編映画が劇場公開されるのは、『インクレディブル・ファミリー』とともに劇場公開された『Bao』以来となる[8]。2023年1月17日、この短編映画は当初2023年2月10日にDisney+で配信される予定だったが、非公開の理由で延期されたことが発表された[9][10]。本作は、『マイ・エレメント』のUltra HD Blu-ray、Blu-ray、DVDの特典映像として2023年9月26日にリリースされた[11]。
日本でも2023年11月15日にリリース予定の『マイ・エレメント』のMovieNEX特典映像として収録される予定[12]。また、定額制動画配信サービスのDisney+でも同年11月1日から見放題配信を開始する予定[13]。
脚注
[編集]- ^ Rosenbloom, Alli (2023年6月12日). “'Up' widower Carl Fredricksen gets second chance at love in 'Carl's Date' trailer” (英語). CNN. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “短編アニメーション映画『カールじいさんのデート』、『カールじいさんの空飛ぶ家』の“その後”を描く”. www.fashion-press.net. 2023年8月9日閲覧。
- ^ T.J, Pixar Post- (2022年12月19日). “Dug Days Short "Carl's Date" Coming to Disney+ in 2023” (英語). Pixar Post. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “Up's Carl Goes on a Date in New Short to Debut With Pixar's Elemental” (英語). Movies. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “New Up Short To Play With Pixar's Elemental, Features Ed Asner's Final Role” (英語). /Film (2023年3月28日). 2023年8月9日閲覧。
- ^ Taylor, Drew (2023年3月28日). “Pixar's Up Short Film Carl's Date to Play With Elemental in Theaters” (英語). TheWrap. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “この世を去った日米カールじいさん声優、新作『カールじいさんのデート』で最後の演技”. シネマトゥデイ (2023年8月4日). 2024年4月22日閲覧。
- ^ a b Taylor, Drew (2023年3月28日). “Pixar's Up Short Film Carl's Date to Play With Elemental in Theaters” (英語). TheWrap. 2023年8月9日閲覧。
- ^ Beck, Michelle (2023年1月17日). “'Dug Days: Carl’s Date' Disney+ Release Date Announced (US)” (英語). Disney Plus Informer. 2023年8月9日閲覧。
- ^ Beck, Michelle (2023年2月10日). “'Dug Days: Carl’s Date' Disney+ Release Date Delayed” (英語). Disney Plus Informer. 2023年8月9日閲覧。
- ^ Prange, Stephanie (2023年8月3日). “Pixar's 'Elemental' Headed to Digital Aug. 15, 4K, Blu-ray and DVD Sept. 26” (英語). Media Play News. 2023年8月9日閲覧。
- ^ 小野佳希 (2023年10月6日). “「マイ・エレメント」4K BD化し11/15発売。映像特典に「カールじいさんのデート」も収録”. PHILE WEB. 2023年10月26日閲覧。
- ^ “Disney+11月配信作品に『マイ・エレメント』や『進撃の巨人』完結編後編など”. CINRA (2023年10月25日). 2023年10月26日閲覧。