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メルセデス・ベンツ・SLS AMG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SLS AMGから転送)
メルセデス・ベンツ・SLS AMG
C197
フロント
リア
室内
概要
販売期間 2009年-2014年
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 6.2L V8 M159型
最高出力 420kW (571PS) /6,800rpm
最大トルク 650N·m (66.3kgf·m) /4,750rpm
変速機 7速DCT
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 2,680mm
全長 4,638mm
全幅 1,939mm
全高 1,262mm
車両重量 1,620kg
系譜
先代 SLRマクラーレン
後継 メルセデスAMG・GT
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メルセデス・ベンツ・SLS AMG(メルセデス・ベンツ エスエルエス エイエムジー)は、ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツAMG部門により開発されたスーパーカーである。

概要

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2009年9月に開催されたフランクフルトモーターショーで発表され、2009年11月16日にドイツ国内で[1]、翌2010年3月27日欧州各国で販売が開始。日本国内へは同年6月10日に正式導入が発表され、同年9月28日から納車を開始した。それまでメルセデス・ベンツの各モデルのチューニングを手掛けていたAMGが初めて完全独自開発したモデルである。SLRマクラーレンの事実上の後継車ではあるが、カーボンモノコックボディの採用を見送るなどして、価格は大幅に抑えられている[2]。開発当初はダイムラーがまだクライスラーとの提携下であったために、初期のプロトタイプにはダッジ・バイパーのコンポーネンツが用いられていた。なおSLRマクラーレンとは違い右ハンドル仕様も製造されていたが、日本へは左ハンドル車のみが正規輸入販売された。

日本での販売価格は、2,490万円からであった。

デザインは1954年に発表されたメルセデス・ベンツのクーペ300SLをモチーフとしており、300SLと同様にガルウィングドアが採用されている。

また、2010年~2014年までF1セーフティカーに用いられていた。

2014年に生産終了。後継は同年秋に発表されたAMG GT[3]

メカニズム

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AMGの63系モデルに搭載されるM156型エンジンをベースとし、ドライサンプ化など約120箇所に専用のチューニングがなされた乾燥重量205kgのV型8気筒DOHC32バルブ 6.2L M159型エンジンがフロントミッドシップに搭載される[4]。トランスミッションには新開発のゲトラグ製7速DCT「AMGスピードシフトDCT-7」が組み合わせられ[5]トランスアクスルがとられる。

ボディにはマグナ・シュタイア製、総重量241kgのオールアルミスペースフレームが採用され、前後重量配分は47:53としている。

なお、0-100km/h加速は3.8秒を、最高速は317km/hを記録している。

バリエーション

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  • ロードスター
2011年10月に公開されたコンバーチブルモデル。11秒で開閉するソフトトップルーフを採用している。ボディ剛性を高めるために40kg増量したが加速、最高速度はクーペモデルと同等を維持している。なお、クーペの特徴であるガルウィングドアは横開き型に替えられている。
  • SLS AMG GT3
グループGT3規定で製作されたレーシング仕様。2010年3月に公開され同9月にニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)でデビュー、2012年1月にはドバイ24時間レースで表彰台を独占した。2012年はFIA GT1世界選手権SUPER GTのGT300クラスに参戦する2012年よりスーパー耐久SUPER GTのGT300クラスに出場している。
  • SLS AMG E-Cell
SLS AMGの構造をほぼそのまま流用した電気自動車。2010年7月に発表された[6]。2013年に市販化が計画されている。リチウムイオン二次電池と、4つの車輪それぞれに直結したモーターを搭載し、ガソリンエンジンのSLS AMGに近い性能を発揮する。
  • SLS AMG GT/SLS AMG GTロードスター
ベース車両より20PS増加し591PSとなった。専用のAMG RIDE CONTROLパフォーマンスサスペンションが装備される。
  • SLS AMG ブラックシリーズ
限定生産車。最高出力631PS/7,400rpm最大トルクが635N·m/5,500rpmとなった
  • SLS AMG GT ファイナルエディション
SLS AMGの最終モデルとして2013年東京モーターショーで発表された。エンジンなど基本的な構造はSLSAMGと変わらないが、カーボンファイバー製の固定式リアウィング及びフロントスプリッターが新たに備えられ、ボンネットやホイールにもカーボンが用いられた。ロードスター・クーペ共に全世界350台限定生産となる。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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