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JR貨物UT12A形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

UT12A形コンテナ(UT12Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している、20 ft形の私有コンテナタンクコンテナ)である。

概要

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本形式の数字部位 「 12 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積12㎥の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積11.5 - 12.4㎥の間に属するコンテナが対象となる[1]。 また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 A 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 普通品(非危険品の輸送)」を表す記号として付与されている[2]

番台毎の概要

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5000番台

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5001, 5002
菱成産業(現・三菱化学物流)所有。総重量13.5tポリオレフィンの一種であるアルファオレフィン専用。タンクを囲むフレームが付属している。
5003 - 5100
三井物産三井化学)所有。総重量13.5t。テレフタル酸専用。タンクを囲むフレームは取り付けられていない。
※全て8000番台へ改番され現存しない。

8000番台

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8001 - 8098(5000番台より改番)
三井化学所有。総重量は5000番台より2t多い15.5t。テレフタル酸専用。タンクを囲むフレームは取り付けられていない。総重量がISO規格を超えているため、本体に規格外マーク(通称ハローマーク)が表示されており、マークの右下にG(総重量の超越を意味する)と表記されている。
この表記以外にも、「コキ100限定」「大竹駅 - 沼津駅専用」「最大総重量G=15.5t」という表記がある。

特記事項

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アルファオレフィン専用コンテナの運用

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詳細については不明で、所有者や専用種別の変更か別形式への転用、あるいは用途を廃止して既に存在しない可能性が高い。

テレフタル酸専用コンテナの運用

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三井化学・三井物産が所有するコンテナは、大竹駅沼津駅の間で運用されている。沼津駅で貨物列車から降ろされたコンテナはトレーラーに積み替えられて、静岡県富士宮市富士写真フイルム製造工場に配送され、フィルムの原材料として消費される。

工場内で既にテレフタル酸を降ろしたコンテナは、搬入されてきたコンテナと入れ違いでトレーラーに積み込まれ、沼津駅まで運ばれたあと、貨車積みされて大竹駅へ返却される。大竹駅周辺には、三井化学岩国大竹工場があり、ここでテレフタル酸の充填を行い、再び沼津駅まで貨物列車で運ばれる。

沼津駅で荷扱いを行う理由

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前述したように、テレフタル酸専用コンテナの場合、積荷の発送先は富士宮市内だが、コンテナの積み下ろしは最寄の富士駅ではなく、5駅先(上り方面を基準)の沼津駅で行われている。富士駅は貨物用の敷地内に設けられているホームの長さが短いため、テレフタル酸用を含めた20ftコンテナの積み下ろしは行っておらず、また次の吉原駅では貨物の取り扱いはあるものの、ここでも20ftコンテナの積み下ろしは行われていない。一方の沼津駅には20ftコンテナを扱えるように、ホームに余裕を持たせてあるため、ここで荷扱いを行っている。

脚注

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出典

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参考文献

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  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
※参考白黒写真掲載ページ → ---項。

外部サイト

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関連項目

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