ISIL
この項目には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。 |
ISIL | |
---|---|
بلد إسلامي 対テロ戦争、イラク戦争、シリア内戦、イエメン内戦 (2015年-)、生来の決意作戦に参加 | |
旗とエンブレム | |
活動期間 | 2006年10月15日(アルカーイダの合流によりイスラーム過激派化したのは、2012年3月20日頃から) - 現在 |
活動目的 |
ジハード主義[1][2] サラフィー主義[2][3] サラフィー・ジハード主義[2][3][4] ワッハーブ派[4][5][6] 反シオニズム[7][8] 反ユダヤ主義[9][10][11][12][13] タクフィール主義 クトゥブ主義 |
構成団体 | アラブ人他多数 |
指導者 |
アブー・アイユーブ・アル=マスリー † アブー・ウマル・アル=バグダーディー † アブー・バクル・アル=バグダーディー † アブイブラヒム・ハシミ † アブハッサン・ハシミ † アブ・フセイン・フセイニ † アブー・ハフス・ハーシミー・クラシー アブ・ヌラディン・ルスタモフ † |
活動地域 |
アフガニスタン イエメン シリア |
兵力 |
5000人(2020年12月時点)[14] 不明(現在) |
前身 | ムジャーヒディーン諮問評議会 |
関連勢力 | イスラム国ホラサン州 |
敵対勢力 |
アフガニスタン イエメン 有志連合 アルカーイダ |
ISIL(アイシル、イラク・シリア・イスラム国)は、現在はアフガニスタン、イエメンで活動するイスラーム過激派である。イスラム国(英語: Islamic State、アラビア語: بلد إسلامي略称: IS)と自称している(→#名称・表記も参照)。2024年2月現在、イラクとシリアにおけるほぼ全ての支配地域を損失し、「国家」としてのISILは事実上壊滅しているが[15]、現在でもサハラ地域やアフガニスタン、ナイジェリアなどで、ISILを支持する勢力による自爆テロや襲撃事件がたびたび発生している[16]。
概説
[編集]ISILはイスラム国家樹立運動を行う、元アルカーイダ系(現在は絶縁状態)のイスラム過激派テロ組織である。イラク、シリア両国の国境付近を中心として一時は両国の相当部分を武力制圧して「国家」樹立を宣言し、シリア領内のラッカを「首都」と宣言している。後述するように、外交関係の相手として国家の承認を行った国家は今まで無い。
報道により伝えられる知見によれば、活動家たちはISILが大規模で組織的に活動していることに感嘆していると言い、さらに、ISILに批判的な活動家までが、ISILがわずか1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たことに言及する[17]。ISILは「カリフ国家」(カリフの指導下で運営される国家)が中東から東は中国、西は欧州まで広がり、究極的には世界イスラム帝国を望んでいるとされるが、彼らが言うカリフ国家がどのようなものなのかラッカなどで実証しようとしているようだという[17](→#政治、#理念・目標・政治的主張、#経済、財政を参照)。現地住民らはISILの勢力拡大の大きな要因は、効率的で極めて現実的な統治能力にこそあると語ったとも報じられる[17]。
ロイターの記者が取材によって2014年9月に明らかにしたことによると、ISILは次世代を見据えて国家モデルを構築している[17]。例えばシリア北東部の砂の平原にある町々においては、電気や水の供給、銀行(イスラム銀行)・学校・裁判所などだけでなく礼拝所、パン屋にいたるまでがISILによって運営された。
ISILの特徴に、インターネットなどによるプロパガンダ戦略が挙げられる。ワールド・ワイド・ウェブやSNS、動画共有サイトなどを利用し、イラクやシリア周辺の中近東だけでなく、はるか離れた世界各国からでも若者を多数兵士として募っている[18]。
一方住民らは恐怖政治に不満を募らせているとの報道もなされた[17][19]。また資金繰りが悪化し、戦費の調達にも影響が出ている[20]。
有志国による激しい空爆にもかかわらず、勢力拡大を続け、2015年5月までにシリア領の過半を制圧[21]。ISILによる統治地域の面積は2015年6月時点で、約30万平方キロメートルにも上った[22]。IHSジェーンズ(ジェーンズ・インフォメーション・グループ)によると、同年12月14日には、1月時点より支配地を約14%縮小し、支配面積は北海道とほぼ同じ約7万8000平方kmになるなど、勢いにかげりも見えた[23]。2017年10月には首都ラッカがシリアの反体制派シリア民主軍によって完全制圧され、退潮が明らかとなった[24]。同年11月17日にはイラク軍が西部アンバール県の町ラーワを制圧したことによりイラク国内からほぼ一掃された。
2019年2月4日、米国防総省は、シリアに駐留する米軍が撤退した後、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」は同国内で支配地を奪還し、勝利を宣言する可能性があるとの報告書を発表した。国防総省の監察総監がまとめた報告書は、中東などを管轄する米中央軍からの情報として、米軍撤退の影響を予測し撤退に便乗し米兵らを攻撃する可能性も指摘している。ドナルド・トランプ米大統領が2018年12月に勝利宣言し、シリアからの撤退を表明してから、この種の報告書が発表されるのは初めてでイラク、シリア両国で活動を続け、特にイラクでは速いペースで戦力を復活させている。シリアでも対テロ圧力がなくなれば、6~12カ月以内に一定の支配地を奪還する恐れがあると報告されている[25]。
2019年2月6日、トランプ大統領は、ワシントンで開かれたイスラム教スンナ派過激組織「イスラム国」(IS)の打倒を目指す有志連合の閣僚級外相会合に出席し、米軍や民兵組織などがシリアのIS支配地域を「おそらく来週」にも完全制圧できるとの見通しを明らかにした。ただし、完全な掃討にはなお時間がかかることを示唆した。ポンペオ米国務長官は「シリアからの米軍撤退は米国の戦いの終わりを意味しない。本質的には戦術上の変更だ」と改めて米国の立場について各国に理解を求めた[26]。
2019年3月22日、サンダースホワイトハウス報道官やシリア民主軍が、シリアにおけるISILの支配領域を完全に奪還したと発表した[27][28]。
支配地域の大半を失ったISILは、2019年4月29日に最高指導者アブー・バクル・アル=バグダーディーのメッセージを動画で公開し、2019年5月10日にはインドに「ヒンド州」設立を主張した[29]。また5月16日にはパキスタンに「パキスタン州」設立を主張している[30]。
2019年10月26日、最高指導者(初代の自称カリフ)のアブー・バクル・アル=バグダーディー[31]がアメリカ軍の特殊作戦により殺害された。
アブー・バクル・アル=バグダーディーの死去を受けて、アブイブラヒム・ハシミが最高指導者(2代目の自称カリフ)に就任した。2022年、米軍特殊部隊の軍事作戦によって、アブイブラヒム・ハシミは自爆して死去した。このことは、同年2月3日、アメリカ合衆国のジョー・バイデン米大統領が発表した[32]。
2022年3月10日、ISILはアブイブラヒム・ハシミの死亡を認め、アブハッサン・ハシミが後任の最高指導者(3代目の自称カリフ)に就任したことを発表した[33]。同年11月30日、米軍はアブハッサン・ハシミがシリアの反体制派「自由シリア軍」の作戦で死亡したと発表した[34]。
2022年11月30日、ISILはアブハッサン・ハシミの死亡を認め、アブ・フセイン・フセイニが後任の最高指導者(4代目の自称カリフ)に就任したと明らかにした[35]。2023年4月30日、トルコのエルドアン大統領は、シリアで29日に行われたトルコ情報機関の作戦で最高指導者のアブフセイン・フセイニとみられる人物を殺害したと明らかにした[36][37]。
名称・表記
[編集]名称の翻訳と略語
[編集]2013年4月、「イラクのイスラム国」(ISI)はシリアの過激派組織「アル=ヌスラ戦線」と合併し、組織名をアラビア語でالدولة الاسلامية في العراق والشام[注釈 1]とした。شام (シャーム)の指す範囲や訳語には様々なものがあり[注釈 2]、以下のように訳し方によって異なる表記がメディアによって用いられた[38]。
英語訳表記 | ラテン文字略称 | 日本語訳 |
---|---|---|
Islamic State in Iraq and the Levant | ISIL(アイエスアイエル、アイシル) | イラク・レバントのイスラム国 |
Islamic State of Iraq and the Levant | ||
Islamic State of Iraq and Syria | ISIS(アイエスアイエス、アイシス、イシス) | イラク・シリアのイスラム国 |
the Islamic State in Iraq and al-Sham | イラク・シャームのイスラム国 |
アラビア語圏では、ISILに敵対する立場から、الدولة الإسلامية في العراق والشام の頭字語をとった داعش (翻字:Dā'ish)という略語が使われる。この語は دائس(翻字:Dāis、カタカナ転写:ダーイス、意:踏みにじる者)や داحس (翻字:Dāḥis、カタカナ転写:ダーヒス、意:裏切り者)などといった語に近い発音や綴りを有し、否定的なニュアンスを有する[39][40]。ラテン文字表記としては「DAISH」のほか、アラビア語翻字を省略した DAIISH 、発音から英語的な綴りに直した DAESH という表記も用いられ、西側メディアが用いる際は DAESH と綴られることが多い。日本語では「ダーイシュ」[41]と片仮名表記される。
この他、 دواعش (翻字:dawā'ish、カタカナ転写:ダワーイシュ)という語が用いられることもあり[42][43][44][45]、こちらは「ダーイシュ」が持つ否定的なニュアンスで、必要以上に ISIL を刺激すべきでないとする立場[46]に基づいて使われる。
2014年6月29日、カリフ制イスラム国家の樹立を宣言し、名称を الدولة الاسلامية في العراق والشام から الدولة الإسلامية (Islamic State、略称:IS)に変更すると宣言した[47]。日本語では単にイスラム国と翻訳される。
表記の混在と名称変更に対する動き
[編集]ISILが現れた当初から表記は一定していなかったが、ISILが樹立宣言で自称「イスラム国」を名乗るようになると、「その変更に従うメディア」と「従わず従来の表記を使い続けるメディア」が混在するようになった[48]。
国際連合、日本国政府、アメリカ合衆国連邦政府は「過激派組織には、国家としての独立宣言を認めない」(国家として承認しない)立場から、名称の変更を認めず ISIL を使用している[49]。2014年9月21日、イスラム教スンナ派最高教育機関として知られるアル=アズハル大学のイスラム法学者団体が、このテロ組織を「イスラム国」と呼ぶことは「イスラム教およびイスラム教徒に対する侮辱である」と強く批判し、アラブ諸国のメディアでは「イスラム国」または「国家」と受け取れるような文言を使わないよう求めた[50]。
また、ISILによる日本人拘束事件で2015年1月24日に、ISILが湯川遥菜を殺害したとするメッセージをウェブサイトで表明して騒がれた翌25日、略称にすることもなく「イスラム国」という言葉を連呼しているメディアに対して、危機感を募らせたイスラム教団体名古屋モスクが、アル=アズハル大学の声明を元に「イスラム国という名称の変更を希望する」旨を題した文書を発表した[51][52]。
後藤健二を殺害する動画が配信された2015年2月1日以後は、日本国内にある複数のモスクに対し、電話や電子メールで嫌がらせが相次いだ[53][54]。このため2015年2月9日、およそ30のモスクの代表者やイスラム団体などとの連名で、併せて21のメディアに対して、同じ文書を送付し「イスラム国」表記を止める様、要望書を提出した[51]。
2015年2月4日には、駐日本国トルコ共和国大使館も以下のような声明を出し、日本のメディアに協力を求めている[55]。
今回の事件でもイスラム諸国とその国民が、様々な形でこの卑劣な蛮行を強く非難しました。しかし、日本のマスメディアが最近の報道のなかで、この蛮行に及んだテロ集団を「イスラム国」と表現していることが非常に残念であり、誤解を招きかねない表現であると強く認識しています。テロ集団の名称として使われるこの表現によって、イスラム教、イスラム教徒そして世界のイスラム諸国について偏見が生じ、日本滞在のイスラム教徒がそれに悩まされています。いわば、これも一種の風評被害ではないかと思われます。 平和を重んじるイスラム教の宗教名を汚す、この「イスラム国」という表記を、卑劣なテロ行為を繰り返す一集団の組織名として、どうか使用されないよう切に願います。世界の他の国々において「イスラム国」ではなく、DAESH、ISIL等の表現を用いる例があるように、このテロ組織に関する報道で、誤解が生じない表現の仕方について是非検討いただき、イスラム教徒=悪人を連想させるようなことがないよう配慮いただきたいところです。 — 駐日本国トルコ共和国大使館、2015年2月4日
これらの要請を受け、日本放送協会(NHK)では2015年2月13日夜から「イスラム国」という呼称の使用を取りやめ、『過激派組織IS=イスラミック・ステート』という表現に変更した[56]。
『朝日新聞』『東京新聞』『毎日新聞』では、記事中の初出では『イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)』として残し、2回目以降は「IS」と略した[52][57]。毎日新聞は「この変更が最善の表記という確信はないものの、「イスラム教の国」のように、単純な誤解をされないよう工夫していきたい」としている[48]。
民間放送局では、TBSラジオの朝のニュース系情報番組『森本毅郎・スタンバイ!』で、2015年2月3日の放送分までは「イスラム国」と呼んでいたが[58][59]、2015年2月4日の放送分から「『イスラム国』を名乗る過激派組織=ISIL(アイシル)」と変更している[60]。
大阪市のフジテレビ系列局・関西テレビ放送の自己批評番組『カンテレ通信』は2015年2月15日放送で「外国メディアは『イスラム国』とは呼んでいないのに、なぜ日本メディアは『イスラム国』と表記するのか」という視聴者の意見に対し、同局報道番組部は「国と名乗っているが国際社会は国家と認めていないため、フジテレビ系列では『イスラム過激派組織、イスラム国』と紹介している」と回答。これに対し、番組コメンテーターの若一光司とわかぎゑふは番組内で、前述のイスラム教団体が名称変更を要望していることなどに触れ、「イスラム教と混同する人が多いため『イスラム国』表記はやめるべきだ」と述べた[61]。
なお、『南ドイツ新聞』『ル・モンド』『エル・パイス』など欧州大陸諸国の主要紙では「イスラム国[62][63][64]」に当たる表現を略称と併用しつつも用いている。したがって上記の「外国のメディアは『イスラム国』とは呼んでいない」という指摘は不正確であるという点は注意が必要である。
世界気象機関では2015年4月17日、太平洋北東部に発生するハリケーンの命名リストからIsis(イシス)を外し、2016年のリストからは代わりに「Ivette(イヴェッテ)」を使うと発表した[65][66]。
非イスラム圏のムスリムを中心に[67]、世界各国のイスラム教団体が、ISILはイスラム教ではないと主張している[68][69][70][71][72]。一方、エジプト政府が最高位の法学者と認定したシャウキー・アッラームやアル=アズハル大学総長アフマド・タイイブなど、イスラム圏のイスラム法学者には、ISILはイスラムではないとは言い切れないとしている者もいる[67]。
政治
[編集]全盛期には、アブー・バクル・アル=バグダーディーを最高指導者とし、「財務担当」「国防担当」「広報担当」という役割を持つ行政機関の「評議会」が存在した。さらにその下にはシリア担当とイラク担当の副官が半数ずつおり、副官に任命された24人の県知事がその下におり、彼らが支配地に配属され治安や徴税などを行っている[73]。「評議会」の構成員にいるのは旧イラク軍元将校や政治、行政経験のあるバアス党員などイラク人である。サッダーム・フセイン政権時代の元将校や元政治家が現指導体制の中核を担っており[74]、バグダーディーの下の最高指導部に「シリア担当」のアブー・アリー・アンバーリー(旧イラク軍少将、2015年12月12日シリアでイラク軍の空爆で殺害)と「イラク担当」のアブー・ムスリム・トゥルクマーニー(旧イラク軍中佐、2015年8月18日モスルで殺害)がおり、どちらも旧イラク軍将校である。
ISILの広報担当が主張するには、「これはムスリムの国だ。抑圧されたムスリム、孤児、夫と死別した女性、そして貧困にあえぐ人たちのための国だ」「イスラム国の人々は生命と財産の安全を保障され、(従来の国境を越えてビザなしで)自由に移動できる」と主張している。この言葉はシリア内戦で疲れ果てた人たちの心をつかみ、ISILに支配された当初、これを歓迎した住民もいる。ラッカが支配下に置かれた時、住民たちはお祭り騒ぎになったという[75]。
ISILには、これらの体制がイスラム法と合致しているか審査する宗教機関が存在する。仮に現体制がシャリーア(イスラム法)に背いた場合、退陣を迫る権利を有しているという[76]。シャリーアの厳格な運用で戒律が極端に厳しく、酒、タバコが厳禁、女性には全身を隠し目だけを出す黒い服装の着用を義務付け、一人での外出も禁止、さらに夜7時以降は男女を問わず全員外出禁止令を発令。「ヒスバ」と呼ばれる宗教警察が市民を監視し、検問所を各所に設け、住民の出入りは厳格に管理される。警察官らは自動車で巡回し、警戒する。肌を露出している女性を見かけるとその場で鞭打ち100回の刑を課し、飲酒や喫煙が発覚すると刑務所へ入れられたり、指を切り落とされたりする。こうした厳罰により住民に恐怖心を植え付けることで支配していると『週刊新潮』は分析している[73]。
イラク、イラン、シリア弱体化を狙うサウジアラビア王族のバンダル・ビン・スルターン(又はその背後のサウジアラビア総合情報庁)が陰から資金提供をしていたとも言われ、イランや駐シリア・ヨルダン大使、一部のジャーナリスト、(2013年10月時点では)学者は、バンダルこそがアルカイダやISILなどの過激派の真の指導者だと主張していた[77][78][79]。ただし、バンダルが解任された2014年頃からそれまでISILを静観してきたサウジアラビアもISILを非難するようになった(#対外関係)。
- 行政
- 役所、裁判所、警察署などの行政機関は従来からの建物を使用しているが、職員の多くはISIL側の人間に代わっている。ただし発電所、浄水場など専門知識を要する施設では、元の職員がそのまま勤務している。ジャラーブルスやマンビジュといった町はユーフラテス川という水源から近いため水道は常時使えるが、電気の使用は1日3–4時間に制限されている。また、ラッカでは電気、水道ともに1日3時間程度しか使えない状況である[73]。
- 2014年11月の『朝日新聞』記事によると、ISILは支配地域の住民のために 独自のパスポートも発行しているという[80]。しかし、外交相手として承認した国家は存在しないので、そのパスポートが使える国は無い[81]。
- 教育は様変わりし、英国ロンドンに拠点を置くシリア人権監視団体の職員の証言では、哲学や現代政治の授業は廃止され、『コーラン』を読み込む授業が増え、語学はアラビア語だけで歴史はイスラム史のみとなっている。自然科学分野では、現実に役立つエネルギー、資源に関する授業だけである[73]。
- イラク・バアス党との関係
- イラクでは宗派対立の解消・旧バアス党系勢力等との融合に向けた取り組みが本格化し、2007年8月26日、マリキ首相は政権と対立関係にあるスンナ派を含む主要宗派・民族指導者と協議が行われ、宗教対立を起因とするテロ事件の発生が減少していた[82]。
- イスラム国は6月下旬に新国家建設を一方的に宣言した後、モスルでバアス党の元党員や旧政府軍幹部を次々と拉致していた[83]。2014に行われたISILによる大規模なイラク侵攻時にはバアス党勢力との交戦も確認されている[84]。フセイン処刑後にバアス党指導者(地域指導部書記長)の地位を継承したイッザト・イブラーヒームは、当初ISILを称賛しイラク制圧に協力していたものの後に離反し、2015年にはイランとISIL双方をイラクの敵と糾弾しており[85][86]、同年にイラク軍に殺害されたとされる[87]。
- 住民
- ISILは、シリアとイラクの支配地域で一時期、少なくとも800万人を武力的支配下に置いていたという[88]。
理念・目標・政治的主張
[編集]日本エネルギー経済研究所中東研究センターの保坂修司は「イスラーム国の思想を理解するには、イスラームの基本的な思想、基本的な法学理論・政治理論を知らなければならない」と指摘した[89]。ISILの者たちは、自分たちの存立の根拠を古い古典的な議論の中に見出そうとする傾向があり、例えばサラフィー主義やカリフ制についてある程度理解する必要がある[89]とする。
サラフィー主義
[編集]《サラフィー主義》というのは、サウジアラビアなどのワッハーブ派とほぼ同一視できる、「ムハンマドの没後3世代(あるいは300年間)に見られた世の状態が理想的であった」とする復古主義的な思想である。《反シーア派》、[89]すなわち「シーア派が悪い」と考え、サウジアラビアなどを攻撃する時もシーア派に対する攻撃を優先すべきだと考え、サウード家ではなく同国のシーア派民衆を攻撃するという選択をした[89]。
サラフィー主義の他の特徴としては、「アッラーのみを信じなければならない」と厳格に考え、イスラムの他派が作った聖者廟(聖者を記念する墓)や崇拝対象となった樹木などを、偶像として破壊する行為がある[89]。イスラム的な「勧善懲悪」を重視し、サウジアラビアのように宗教警察を置き、1日5回の祈りをしなければならないとして、それを守らない人を逮捕して祈りをさせたり、クルアーン(コーラン)やハディースに内容の書かれている刑罰、「ハッド刑」をサウジアラビア同様に導入し[89]、「窃盗をしたら左手首を切り落とす」「姦通をすれば石打ち刑に処す」などといった刑罰を実際に行っている[89]。こうしたことが、他国においては人権侵害しているように扱われるという結果を生んでいる[89](→#人権侵害と事件を参照)。
カリフ制
[編集]カリフ制というのは、預言者ムハンマドが没したのちの632年にアブー・バクルが「カリフ(預言者の代理人)」に就任して以降続くイスラムにおける政治制度のことである[89]。アブー・バクル、ウマル、ウスマーン、アリーのムハンマドの一族の互選による正統カリフ時代と、ムアーウィアを初代とする世襲カリフ王朝ウマイヤ朝、そしてそれを打倒したアル・アッバースを初代とするアッバース朝が成立した。しかし、アッバース朝がモンゴル軍に滅ぼされた1258年の「バグダードの戦い」以降「カリフ」はエジプトのマムルーク朝の庇護を受けていたが、オスマン帝国がマムルーク朝を滅ぼした時に「カリフ」の権威を継承したとされる。このオスマン帝国の「スルタン=カリフ制」は1923年にトルコ共和国が廃止を宣言するまで継続した。「スルタン=カリフ制度」はオスマン帝国の君主がスンナ派の権威を帯びただけの虚構的なもので、ISILはオスマン帝国のそれは無視している。《カリフ制》というのは、多くのイスラム諸国、多くのイスラム教徒から「理想の国家」「理想の政治体制」と認識されている[89]。初期のイスラム運動の指導者ラシード・リダーやムスリム同胞団などでも、《カリフ制》を理想の国家として、カリフ制度復活を目指しておりアルカイダにとっても《カリフ制》が理想的国家である[89]。
ただし、カリフ制廃止(1923年)からずいぶん長い年月が経っているため、ほとんどのムスリムにとってその役割などに関して具体的なイメージが湧かず、漠然としていて曖昧な考えしか持っていない[89]。そういう状況の中ムスリム同胞団から分岐した解放党などは、《カリフ制度》を明確に理論化し、イスラムの国家制度の中に組み込もうとしている[89]。このことについて「イスラーム国がカリフ制度が実現したかのようにみせたということに大きな意義がある」と前出の保坂は語っている[89]。
ISILの指導者は2010年に就任したアブー・バクル・アル=バグダーディー以降、名前にアル・クラシという名称を用いている。アル・クラシとは預言者ムハンマドが属するクライシュ族であることを意味している[91]。
主張する領土
[編集]第一次世界大戦中の1916年に、イギリスはフランスやロシア帝国とともにオスマン帝国領を、アラブ人やクルド人などの現地住民の意向を軽視して、自分たちの勢力圏を決める秘密協定「サイクス・ピコ協定」を締結し、戦後その協定に修正を加えて国境線を引いた。オスマン帝国領から西欧列強の植民地となった地域はその後独立したが、シリア、レバノン、イラク、ヨルダンといった国々に分割されたという歴史がある[92]。西欧列強は中東の古い秩序を根こそぎひっくり返してしまった[92]。西欧列強が秘密協定によって引いた国境線によって作られた国々の枠組みは「サイクス・ピコ体制」と呼ばれる[92]。ISILは、目標の一つとしてサイクス・ピコ体制の打破を掲げている[92]。「押しつけられた国境」を消し去ろうとしているかのようである[92]。
ISILはイラクやシリアなどの中東諸国を、サイクス・ピコ協定に代表されるヨーロッパの線引きにより作られた「サイクス・ピコ体制」だとしてこれを否定し[93]、武力によるイスラム世界への統一を目指している。
2014年、ISILは「5年後に占拠する領土のプラン」を発表したと報道された[94](異論もある[95])。彼らが発表したとされる「領土」はスペインからアフリカ北部、中近東を経てパキスタン、中央アジア、中国西部にまで及んでおり、歴代のイスラム王朝の領土と重なっている(オーストリアの大部分のようにイスラム教徒支配を受けたことのない領域も含まれている)。そしてその区割りは現在の国境とは異なっている。
2014年7月に行われた最高指導者バグダーディーの演説では、ISILは将来的にはローマへ侵攻するとした[96]。
彼らが発表したとされる「領土」には、イラクを除き古称によると思われる独自の名称が付されている[注釈 3]。
- アナトール(Anaṭol) - トルコ
- アンダルス(Andalus) - スペイン、ポルトガル
- マグリブ(Maghreb) - アフリカ北西部
- ヒジャーズ(Hijaz) - サウジアラビア南部
- イラク(Iraq) - 現在のイラクからサウジアラビア北部の東半分まで
- コルディスタン(Koldistan) - トルコ、イラク、イランのクルド人居住地
- ホラーサーン(Khurasan) - 西はイランからインドまで、北はカザフスタン、東は中国西部(チベット自治区、新疆ウイグル自治区の西半分)にまで達する。ただしバングラデシュは含まれていない。
- シャーム(Sham) - シリア、イスラエルからサウジアラビア北部の西半分まで
- シナイ(Sinai) - シナイ半島(エジプト東部)
- コーカズ(Qoqaz…アラビア語で『コーカサス』) - ロシアからイランにかけてのカスピ海西岸。
- ウーローバ(Ouroba) - 南東ヨーロッパ及びギリシャ。東はクリミア半島にまで達する。
- アルキナナ(The land of Alkinana) - エジプト、スーダン及びリビア東部。
- ハバシャ(The land of Habasha) - カメルーンからアフリカの角にかけてのアフリカ中部。
- ヤマン(Yaman) - イエメン(「ヤマン」はイエメンのアラビア語での正式名称)。
ただし中東調査会の高岡豊は、2014年11月の段階で領土の主張は大義名分に過ぎず、ISILは支配領域の統治を考えてなくイナゴの大群のように移動しながら殺人、誘拐、略奪などを繰り返す運動体にすぎない、とした[98]。また池内恵は、2014年11月の雑誌で「イスラーム国はオスマン帝国の復活を望んでいるのではなく、初期イスラム帝国のように、スンナ派アラブ人のカリフのもとに、イスラム教徒の諸民族や異教徒(キリスト教徒とユダヤ教徒)を支配下におく体制を目指している」とした[99]。
イスラム法の重視・実行
[編集]バグダーディーはカリフ就任演説で「私はあなた方から支配権を担った。私はあなた方の中で最も優れているわけではない。私が正しい時には私を支援してくれ。私が悪かったなら私を正してくれ。」「あなた方がアッラーとアッラーの使徒に従順であったように、私に従順であれ。私がアッラーとアッラーの使徒に逆らうような行為や態度を示すのなら、あなた方が私に従順である必要はない。」と述べ、バグダーディーがシャリーアにしたがって行動する限り、支持してくれるように呼びかけており[100]、シャリーア(イスラム法)の重視を明言している。
ISIL側の主張によると、シャリーアの下に活動をしているとしている[73]。また、イランの主要紙『ジャーメ・ジャム』はISILが「国民」に戒律に従った服装をさせるために女性に衣類の無償配布を開始したことも報じている[101]。2015年8月27日までには、若者を中心に広まっている男性の細身の服装を「敵の慣習」として禁止した[102]。また、同性愛はシャリーアに反することから、同性愛者を少なくとも30人以上処刑したとされている[103][注釈 4]。ISILは、実効支配地域において、従来の教育制度を大きく改めることを表明している。歴史や哲学、公民、体育、音楽、図工などの世俗的な学校教育を全面的に禁止し、彼らのシャリーアの解釈に基づく過激な思想教育を児童に教えている。教師にも、シャリーアの講座を受けることを義務づけている。また、学費を無償としていたアサド政権と異なり、学費として1000シリア・ポンドを徴収する[104][105]。
2014年、ISILはコーランに従って[106]、奴隷制度の復活・運用を国際社会に公表した[107]。ISILは、奴隷の取引額のガイドラインを発表しており、これに違反した者は処刑される。ガイドラインによれば、外国の出身でない限り、購入できる奴隷の数は3人までで、40歳から50歳のヤジディ教徒かキリスト教徒の女性は27ポンド(約5千円)、10歳から20歳の少女は80ポンド(約1万4千円)、1歳から9歳の女児は100ポンド(約1万8千円)以上で売られ、年齢が若くなるにつれ奴隷の価格も増すようになっている[108]。
イラク北部モースルの住民によると、ISIL統治期では、飲酒・喫煙、音楽・絵画・映画、カメラと携帯電話の所持、結婚披露宴と葬儀、同性愛、華美な服の展示が禁止されていた。学校は男女別で、女性はニカブ(目出しベール)着用と外出時の近親男性同伴が義務付けられ、美容院は閉鎖された[109]。
歴史
[編集]前史
[編集]2000年頃にアブー・ムスアブ・アッ=ザルカーウィーがヨルダンなどで築いたJama'at al-Tawhid wal-Jihad(アラビア語:جماعة التوحيد والجهاد /「タウヒードとジハード集団」の意、略称:JTJ)を前身とする。この集団はアフガン戦争後、イラクに接近し、2003年のイラク戦争後はイラク国内でさまざまなテロ活動を行った。2004年にアルカーイダと合流して名称を「イラクの聖戦アル=カーイダ組織」と改めたが、外国人義勇兵中心の彼らはイラク人民兵とはしばしば衝突した。
2006年1月にはイラク人民兵の主流派との対立をきっかけに名称を「ムジャーヒディーン諮問評議会(略称:MSC)」と改め、他のスンナ派武装組織と合流し、さらに2006年10月には解散して他組織と統合し、「イラクのイスラム国(略称:ISI)」と改称した。また、後の指導者アブー・バクル・アル=バグダーディーは、2006年ごろにアメリカ軍によって一時拘束されて、収容所に入れられていたという。バグダーディーは、収容所の中で存在感を示し、後のISIL幹部達と関係を築いた可能性が指摘される[110]。
2009年10月25日と12月8日、ISIはイラクの首都バグダードで自爆テロを実行し、両日合わせて282人が死亡、1169人が負傷した[111][112]。
アメリカ軍はISIがインターネット上の組織で、バグダーディー師なる組織内の人物は実在しないと主張していたが[113]、2010年4月18日、イラクの首相ヌーリー・マーリキーはISIの首長(アミール)アブー・ウマル・アル=バグダーディーと同戦争相アブー・アイユーブ・アル=マスリーがティクリート近郊で行われたアメリカ軍とイラク軍の合同作戦により死亡したと発表した[114]。これに伴い、同年5月16日、アブー・ウマル・アル=バグダーディーの後を継いでアブー・バクル・アル=バグダーディーがISI首長(アミール)に就任した[115]。
2012年3月20日には、バグダードを含む数十都市で連続爆弾テロを実行し、52人が死亡、約250人が負傷した[116]。
2013年7月21日、アブグレイブ刑務所とバグダード近郊のタージにある刑務所を襲撃し、500人あまりの受刑者が脱獄、治安部隊21人と受刑者20人が死亡した[117]。脱獄者の中には、武装勢力の戦闘員や幹部も多数含まれているとされる。組織側によると、今回の襲撃をもってムスリムを牢獄から解放する一連の作戦は終了したとしている[118]。
シリアでの活動
[編集]シリア内戦でシリアとイラクの国境管理が疎かになるとISIはシリアに転戦し、アラウィー派に属するシリアの大統領バッシャール・アル=アサドと敵対した。ISIは反アラウィー派のジハーディストたちが合流し、1万数千人もの巨大組織に成長した[119]。
2013年4月、バグダーディーは、シリアで活動するヌスラ戦線がISIの下部組織で、今後はヌスラ戦線と合併して組織をISIから「イラクとレバントのイスラム国(略称:ISIL)」、別称「イラクとシリアのイスラム国(略称: ISIS)」に改称するとの声明を出し[38][120][121]、シリアへの関与強化を鮮明にした[122]。同年7月、検問所での通行許可を巡り口論となった自由シリア軍の司令官を殺害した[123]。
2013年8月、アレッポ近郊のシリア空軍基地を制圧[124]。同年9月、自由シリア軍がシリア軍から奪還し1年近く支配下に置いていたトルコ国境沿いのアッザーズを戦闘の末に奪取、制圧した[125][126]。アッザーズ制圧の際、現地で活動していたドイツ人医師を拘束している[127]。
ISILは、アルカーイダと関連のある武装集団だが、2013年5月に出されたアイマン・ザワーヒリーの解散命令を無視してシリアでの活動を続けているなど、アルカーイダやヌスラ戦線との不和が表面化した[128][注釈 5]。この不和の原因はISILの残虐行為が挙げられており[130]、実際にアルカイダを上回る残虐な組織であるとの指摘するメディアもある[131]。2014年2月には、アルカイダ側がISILとは無関係であるとの声明を出した[132]。シリア内戦の反政府派とも衝突しており、一部のシリアの反政府派は連合を組んでISILを攻撃した。シリア反体制活動家は、ISILについて「アサド大統領よりも酷い悪事を働いている」と語っている[133]。
2014年2月には支配地のラッカでキリスト教徒に対して、課税(ジズヤ)及び屋外での宗教活動の禁止を発表した[134]。
また、シリアの油田地帯を掌握し、原油販売も行っていると伝えられている[135]。
イラクへの侵攻と「建国宣言」
[編集]2013年12月30日のイラク西部アンバール県ラマーディーの座り込み運動の解散をきっかけとして侵攻を開始し、1月に同県のラマーディーとファルージャを掌握[136][137]、3月にサーマッラーを襲撃した[138]。サーマッラーからは6月5日のイラク軍の空爆により追放されたが[138]、6月6日、モースルに複数の攻撃を実施した[139]。6月10日、モースルを陥落させた。武装集団は、数百人規模で9日夜からモースル市街地を攻撃し、10日までに政府庁舎や警察署、軍基地、空港などを制圧した。過激派系のウェブサイトは、武装集団が刑務所から約3千人の囚人を脱走させたとしている[140]。6月11日にモースルのトルコ領事館を制圧し、同国の在モースル総領事を含む領事館員ら48人を誘拐した[141]。6月15日政府軍との戦闘の末、タル・アファルを制圧[142]、6月17日にはバグダード北東約60キロのバアクーバまで進撃し[143]、6月20日までにバイジの油田施設を包囲した[144]。6月25日、イラク戦争で「キャンプ・アナコンダ」として知られているバラッド統合基地を攻撃しアジール油田地帯を制圧した[145]。また、ニーナワー県を断水させた[146]。ISILは占領したモースルでシャリーアの強制による支配を行い、イラク政府への協力者に対する殺害ならびに盗みや強盗をした者の手足を切る刑罰を課しており[146][147]、モースルの住民は退去を迫られている[146]。
国際政治学者酒井啓子は、これらの攻撃に対して首相マーリキーは全く対応できていないと指摘した[148]。一方、6月17日にイラク首相府はISILをスンナ派のサウジアラビアが財政的に支援し、大量虐殺を引き起こした責任があると非難する声明を発表した[143]。これに対してサウジとアメリカは反発した[143][149]。アメリカ共和党の上院議員ランド・ポールはISILが強化された理由の一つとして、アメリカ政府がシリア政権打倒のためISILに武器を移送したことを挙げている[150]。また、オーストラリア外務大臣ジュリー・ビショップは150人のオーストラリア人がISILに加入していると明らかにし、彼らの帰国の懸念を表明した[151]。6月20日、国連人権理事会はISILの侵攻によって100万人の住民が避難を余儀なくされていると声明を出した[152]。
2014年6月29日、ISILは同組織のアブー・バクル・アル=バグダーディーが「カリフ」で、あらゆる場所のイスラム教徒の指導者であるとし、イスラム国家であるカリフ統治領をシリア・イラク両国の「イラクとレバントのイスラム国」制圧地域に樹立すると宣言した。また同声明において組織名からイラクとレバントを削除し、「イスラム国(IS)」と改変することを発表した[47]。
世界各国との戦い
[編集]2014年8月8日、アメリカ軍がISに対して、限定的な空爆及びヤズィーディー教徒などに対して支援物資の供給を開始。初日は、クルディスタン地域のアルビル近郊に展開していた野砲や車列が攻撃対象となった[153]。アメリカは、空爆の期限を設けず、今後も空爆を実施することを示唆している[154]。同年10月に入って、空爆の作戦名は「生来の決意」(Operation Inherent Resolve) と名付けられていることが明らかになっている。
ただし、アメリカ軍の空爆は、ISのイラク支配地に限定されており、ISのシリア支配地では実施されていないため空爆の効果を疑問視する人もいた。シリア国内のIS拠点を攻撃しないのは、ISと対立するアサド政権を支援する形になるためと指摘された[155]。8月22日、アメリカはシリアの拠点に対する空爆の検討を開始したと発表した[156]。この時点で、ISILの支配領域の合計面積は、イギリスより広くなっている[157]。
8月24日、ISはシリア北東部ラッカ県にあるシリア政府軍の空軍基地を制圧、ラッカ県のほぼ全てを手中に収めた[158]。この時、ISILはシリア兵500人を捕らえ、8月28日にこのうち160名を処刑したと発表、処刑映像を公開した[159]。
8月25日、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマは、アメリカ軍によるシリア上空での偵察飛行を承認した[160]。
シリアのアサド政権は、ISの勢力拡大に対して国際社会と協力する用意があると表明した。これまで政権打倒を目指してきた反政府派を支援してきたイギリスやアメリカとの協力も歓迎するとしている[161]。8月31日、ドイツはISILが自国の安全保障の脅威になるとして、ISILと対峙するクルド人勢力に武器を供与する方針を発表した[162]。ドイツは世界第3位の武器輸出国である一方で、これまでは紛争地域への武器輸出を見送ってきたが、方針を転換した[163][164]。
9月1日、国際連合人権理事会は、ISのイラクでの人権侵害を「最も強い言葉」で非難する決議を全会一致で採択[165]、ISILの行為は戦争犯罪や人道に対する罪に当たるとした[166]。
9月19日、国連安保理は、全会一致でIS壊滅に向けて対策強化を求める議長声明を採択した[167]。また同日、フランスはISのイラク北東部の補給所に対して、初の空爆を実施した[168]。
9月23日にはアメリカ主導による有志国がシリアでも空爆作戦を開始した[169]。さらに11月8日にはアメリカ軍などによって、IS幹部たちが乗る車列が空爆された。アル=アラビーヤが地元部族の話として伝えたところによると、この中に、最高指導者バグダーディーが乗っており、彼は致命傷を負ったという[170]。ただし、アメリカ中央軍は、この車にバグダーディーが乗っていたかどうかについて不明としている[171]。
2014年11月24日、アメリカ政府は国防長官チャック・ヘーゲルの辞任を発表した。辞任発表の場にはヘーゲルも立ち会い、円満辞任の形での発表されたが、ヘーゲルはオバマと対IS政策が対立したため辞任に追い込まれた面が強く、事実上の更迭と見られた[172]。ウォールストリートジャーナルは、ヘーゲルは中東の泥沼からアメリカが足抜けする出口戦略を描くことが期待され長官に就任したが、ISILとの戦争には消極的だったため、中東へ回帰しつつあるオバマと対立していたと推測している[173]。一方で国防総省はISの危険性を早期に認識し地上部隊の派遣を具申したものの、あくまで軍事予算の削減により財政再建を目指し、軍事介入は限定的な空爆に留めたいホワイトハウスと対立していたとの見方もある[174]。
2014年12月、イランのF-4ファントム戦闘機がイラク東部でISに対する空爆を行った[175]。
2014年12月24日、ISは米軍主導の有志連合の戦闘機を撃墜しヨルダン人の操縦士を拘束したと発表した[176]。パイロット拘束の後、ヨルダンとアラブ首長国連邦は空爆作戦への参加を停止した[177]。
2015年1月26日、パキスタン・ターリバーン運動(TTP)元幹部とみられる人物を、ホラサン(ホラーサーン)州知事に勝手に任命した[178]。ターリバーンはISと協力関係にないが、TTPを脱退してISに参加した人物とみられている。
2015年1月26日、コバニ包囲戦にて、ISと戦っていたクルド人民兵部隊が、コバニをISから奪還したと発表した。クルド人部隊と、アメリカなどの有志連合の空爆の連携が、有効に機能した結果とされる[179]。世界的に注目されていたコバニ戦でISが敗北したことは、ISの士気や、各地の支配に影響を及ぼすとの意見がある[180]。コバニ戦では、クルドとIS双方の戦闘員や住民など約1600人が犠牲となったとされる[181]。
2月3日、ISが拘束していたヨルダン軍パイロットを焼死させる映像を公開[182]。この映像の公開を受け、ヨルダン軍はISILに対する空爆を再開した[183]。
2015年5月16日、アメリカ特殊部隊が同組織で資金源である原油・ガス取引などを指揮していた幹部、アブ・サヤフ (ISIL)を殺害したと発表[184]。人質救出作戦以外ではシリアで初の地上作戦となった[184]。
2015年8月21日、アメリカ軍が空爆で、当時ISナンバー2であったファディル・アフマド・ハヤリ幹部(旧イラク軍中佐)を殺害したと発表[185]。
2015年8月28日、8月24日にアメリカ軍がISの「首都」ラッカに空爆を行った際、ジュネイド・フセイン幹部を殺害したと明らかにした[186]。同幹部は世界各地でテロをおこす「一匹オオカミ」型のテロ要員確保を担っており、米軍や政府の関係者約1300人の個人情報をネット上に公開し、彼らを襲撃するよう呼びかけていた[186]。
2015年8月29日、トルコが米軍などとの共同作戦に初参加し、有志連合の一員としてISへの空爆を初めて行った[187][188]。2016年8月23日から24日にかけてIS占領下のジャラブルスへの越境攻撃した。なお22日にはジャラブルスにほど近いクルド人民兵組織シリア民主軍がISILを放逐したマンジビも攻撃しており[189]、対クルド作戦も同時に進めている(ユーフラテスの盾作戦)。
2015年9月27日、フランス大統領府が、仏軍がシリアで初めてIS拠点に空爆を行ったと発表[190]。イラクでの空爆に参加する一方で、シリアではISILと敵対するアサド政権の延命につながるなどの理由で攻撃を見送っていたが、内戦の泥沼化で難民問題も悪化したことなどから方針転換した[190]。
2015年9月30日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、シリア政府からの要請を受けたとしてシリア領内でISに対する空爆を開始する、と発表した(ロシア連邦航空宇宙軍によるシリア空爆)。この作戦についてロシア国防省は、アメリカ主導の生来の決意作戦には加わらないとしている。ロシア空軍は、2015年10月上旬現在Su-24、Su-25を用いて空爆を実施している。北オセチア共和国にあるロシア空軍基地にはTu-22M中距離爆撃機がロシア各地から集結している(その数は少数)といい、今後は北オセチア共和国のロシア空軍基地からの長距離爆撃になる可能性が高いという。また、シリア領内に展開しているロシア空軍の機体についている国籍識別標が消されていることが確認されている[191][192]。
2015年12月2日、イギリス議会はイラクで実施している空爆をシリアへ拡大するよう求める動議を賛成多数で可決し承認した[193]。3日に空爆を始めた[193]。
2016年3月25日、アメリカ国防総省は、3月24日にアメリカ軍特殊部隊が行った急襲作戦で、当時IS組織ナンバー2であったアブドルラフマン・ムスタファ・カドゥリ財務大臣が死亡したと発表した[194][195][196][197]。
アメリカ軍報道官は、アメリカ軍が行った空爆で、2016年3月14日、アブオマル・シシャニ戦争大臣(元グルジア軍司令官)が死亡したと発表した[198][199][200][201]。
2017年5月28日にシリアのラッカ近郊でISIL幹部の会合が行われたのを狙ってロシア空軍が空爆を行い、その結果バグダーディーが死亡した可能性があると同国国防省が発表した[202]が、バグダーディーはこの時点では死んでいなかった。
2019年3月23日にクルド人主体の民兵組織シリア民主軍(SDF)はISILが支配していたシリア東部バグズを制圧したと宣言[15]。
2019年10月26日、アメリカ軍が指導者バグダーディーの居所を急襲(カイラ・ミューラー作戦)し、バグダーディーが自爆死した[203]。
バグダーディー没後の展開
[編集]2019年10月29日、バグダーディーの後継者として指名される可能性があったISILスポークスマンのアブー・アル・ハサン・アル・ムハジルが28日に殺害されていたことをアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が明らかにした[204]。
2019年10月31日、バグダーディーの後継者として2代目指導者にアブイブラヒム・ハシミが就いた[205][206]とされているが、氏名も含めて現実に存在する人物であるかどうかは不明であった[207]。
2022年2月3日、アメリカ軍は指導者ハシミの自宅を襲撃。ハシミは、妻と子供2人を巻き添えに自爆死したと明らかにした[33][208]。
2022年3月10日、2代目指導者アブイブラヒム・ハシミの後継者として3代目にアブハッサン・ハシミが就いた[209][210]。しかし、2022年10月15日に殺害された。
2022年12月1日、4代目指導者アブ・フセイン・フセイニが就いたが、2023年4月29日にトルコ軍によって殺害されて以後後継者は長らく空位であった。
2023年8月3日、4代目指導者アブ・フセイン・フセイニの後継者として5代目にアブ・ハフス・ハシーミー・クラーイシーが就いた[211]。
イラク・シリア政府の反撃
[編集]2017年8月20日、イラク政府と連合軍がISが支配するイラク北部の都市タル・アファルでの掃討作戦を開始し、31日戦闘への勝利と解放を宣言した[212]。10月17日、アメリカ主導の有志連合の支援を受けるシリア民主軍がISが首都と定めるシリア北部の都市・ラッカを完全に制圧したと発表(ラッカの戦い)。ISは事実上崩壊[213]。11月9日、シリア政府軍と親政府勢力はシリア最後の重要拠点となっていた東部デリゾール県の町、アブ・カマル(Albu Kamal)を奪還した[214]。11月17日、イラク軍はISILがイラク国内で支配下に置いていた最後の町ラワへの攻撃を開始し、町を奪還したと発表した[215]。これによりISはイラク国内からは一掃された。
2024年9月2日までに、アメリカ軍はイラク西部にあったISILの拠点4箇所を攻撃、戦闘員15人を殺害したことが明らかにされた。イラク軍の関与の程度は明らかにされていないが、同軍は作戦までの過程や作戦の経過を発表している[216]。
イラク・シリア国外への動き
[編集]2015年1月26日、ISILは、支持者に対し、各地での攻撃を呼びかける声明を出した[217]。
これを受けての攻撃と思われる動きが世界各地で起きており、1月27日にはリビアの高級ホテルが武装勢力に襲撃され、9人が死亡する事件が起こった。この事件では、イスラム国「トリポリ州」を名乗る集団が犯行声明を出した[218]。この事件では、現地の者だけでなく、アメリカ合衆国、韓国、フランス、フィリピンなどの者も犠牲となった[219]。2015年6月には中部スルトを完全に制圧し拠点を置いた[220]。2016年8月10日には、リビア西部を統治する大統領評議会によって奪還されたものの、事実上の内戦下のリビアにおいて一定の勢力を保持している[221]。
1月29日には、エジプト北部の北シナイ県の軍事基地や警察署などを、武装集団が襲撃し、少なくとも26人が死亡する事件が発生した。ISに忠誠を誓い、ISエジプト部門となった過激派エルサレムの支援者が犯行声明を発している[222]。なおエジプト軍の報道官は、軍によって結社禁止となったムスリム同胞団が関与していると主張した[223][224][注釈 6]。
内戦状態のイエメンでも勢力を拡大し、3月20日には、シーア派武装勢力「フーシ」が掌握する首都サヌアでフーシ派幹部を狙ったとみられる自爆テロを起こし、140人以上の死者が出るなど攻勢を強めた[225]。4月30日には、イエメン軍兵士14人に死刑を執行したとする動画を公開した[226]。
2015年7月には、アフガニスタン政府報道官ザファル・ハーシミーは、少なくともナンガルハール州、ファラー州、ヘルマンド州の3州にISが進出していることを明らかにした[227]。6月には、「ターリバーン」との間で戦闘が勃発し、双方の間でISIL指導者を含む12人が死亡した[228]。
2015年11月には、フランスの首都パリで同時多発テロが発生し[229]、129人が死亡した。この同時テロで、ISが犯行声明を出した。フランスの大統領オランドは11月13日に非常事態宣言を発表し、全ての国境を封鎖した[230]。
2016年8月13日、カナダのオンタリオ州においてIS支持者がテロを計画し、客として乗車したタクシーで自爆し死亡した[231]。同月21日には、トルコ南部ガジアンテプで結婚式を狙ったISによる自爆テロにより50人が死亡した[232]。
2016年リオデジャネイロオリンピックの際には、ブラジルへのテロ攻撃を呼びかけ、ポルトガル語が話せる人材をリクルートしていた[233]。
2021年8月26日、アフガニスタンのカーブル国際空港周辺でISKPが自爆テロを実行。少なくとも72人のアフガニスタン人と13人の米兵が死亡した[234]。
2024年3月22日、ロシアのモスクワ郊外にあるコンサートホールで銃を乱射する事件が発生した。少なくとも62人が死亡し、140人以上が負傷した[235]。ロシア外務省は一連を非難し、モスクワの空港や鉄道駅等で警備が強化された[236]。ISの犯行声明は8年4ヶ月ぶりであった。
支配地域の推移
[編集]-
2014年1月 -
2月 -
3月 -
4月 -
5月 -
6月 -
7月 -
8月 -
9月 -
10月 -
11月
-
12月
-
2015年1月
-
2014年-2016年
対外関係
[編集]対立
[編集]「国家」を自称しているが、他国から国家の承認は得られていない(本当の意味は、英語の表現にあるように、diplomatic recognition 外交上の承認、という意味で、実際にもその通りの内容)。
当事国であるイラクやシリアはもちろんのこと、日本や米国、カナダ、欧州諸国などの政府も承認していない。さらに、周辺のシーア派・スンナ派(スンニ派)イスラム教諸国の政府などからも国家としては承認されていない。2015年1月時点で、ISILに対し公式に外交上の承認を行った国家は1カ国もなく、当然、国際連合への加盟も果たしていない。
ISILは全世界のほぼ全ての国の政府と敵対している。
ISIL側は、中華人民共和国、ロシア[237]、インド、パキスタン、ソマリア、モロッコ、インドネシア、アフガニスタン、フィリピン、チュニジア、リビア、アルジェリア、朝鮮民主主義人民共和国[238]、大韓民国[239]、台湾(中華民国)[240]、日本[241][242]、ミャンマー、ポーランド、ハンガリー、スロバキアなどあらゆる国を「攻撃対象」として名指ししている[243]。
- 日本
- 日本国政府もISIL包囲網に加わる共同声明を発表している[244]。
- 米国
- 2014年9月22日、アメリカ国防総省はアメリカ軍がシリア北部のラッカにて、「ISILに対する空爆を実施した」と明らかにした[245]。アメリカの国防総省は「攻撃には戦闘機、爆撃機が参加したのに加え、巡航ミサイル「トマホーク」も使用された」と説明[246]。
- アメリカ合衆国大統領バラク・オバマは、2015年に入って以降、ISの勢力後退の認識を示してきたが、9月26日に『ニューヨーク・タイムズ』は、米国の対ISIL作戦の戦況について楽観的に見せる歪曲した報告書が作成されたとする内部告発があったと報じており、情勢認識が誤っていた可能性が浮上した[247]。
- 湾岸諸国など
- ISILが支配することを目標としている場所にある国々の政府は全て、(国土をほとんど奪われかねないので、ある意味、当然のことであるが)ISILを敵視している。ただしサウジアラビア総合情報庁は、シリア、イラク、イランを弱体化させるため、影でISILなどの過激派に資金提供を行ってきたとされる(→#指導体制を参照)。
- シーア派のイランはイラク軍と協力して越境攻撃も行い[248][249]、反ISILの戦いを続けるイラクのクルド人勢力に武器を提供しており[250]、かつては同じスンナ派を信じるためにISILの動きを静観していたサウジアラビア(前記の通りISILの陰のスポンサーとの指摘あり)などの湾岸諸国もまた、自国に対するテロの温床になりかねないとしてISILを強く批判するようになっている[251]。
- アラブ連盟は2014年9月7日に会合を開き、ISILを含む過激派勢力に対抗するために「必要なあらゆる措置を取る」という声明を発表した[252]。
- 2014年9月11日、ヨルダン、エジプト、トルコ、サウジアラビア、UAE、オマーン、クウェート、バーレーン、カタールの外相が、ジョン・ケリー国務長官と会談し、アメリカの軍事作戦に協力することを約束した[253]。2014年9月19日、トルコは、シリアとの国境にある有刺鉄線を排除し、国境を開放、ISILから逃げてくるクルド人などをトルコ領内に受け入れた[254]。
- ISILはスンナ派を信仰しているとされるが、同じスンナ派でも敵対する者は容赦なく排除する。イラクのスンナ派部族の中には、ISILと相容れずに戦っている者も少なくないが、ISILは彼らを大量に処刑、殺害している[255][256]。
- 2015年7月には、ISILはファタハ[257]とイスラエル[258][259]、ガザ地区を支配するハマースに対して「宣戦布告」をした[260]。
- ISILと同じくサラフィー・ジハード主義を掲げるイエメンのイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」は、ISILがイエメンの地を「自国領土」としているために対立しており、ISILを非難する声明を出している[261]。
- テロ指定の状況
- 2015年1月時点でISILを「テロ組織」として認定しているのは、国連[注釈 7]、EU[注釈 8]、イギリス[269]、アメリカ[270]、ロシア[271]、オーストラリア[272]、カナダ[273]、インド[274]、エジプト[275]、サウジアラビア[276][277]、UAE[278]、日本[279][280][281]である。
支持
[編集]勢力を伸ばすISILを支持したり、傘下に入ったりするジハード主義組織は増えている。2014年6月、イスラム国の樹立が宣言された時、ナイジェリアの「ボコ・ハラム」は支持を表明している[282]。2014年9月には、フィリピンのイスラーム主義過激派組織「アブ・サヤフ」がISILとの共闘を宣言した[283]。
2014年7月、インドネシアで「ジェマ・イスラミア」の精神的指導者とされるアブ・バカル・バシルがISILへの忠誠を表明[284]。同月フィリピンのアブ・サヤフもISILへの忠誠を表明した[285]。
2014年10月14日、ISILと対立する「ターリバーン」と関係の深い「パキスタン・ターリバーン運動」の幹部6人がISILの傘下に入った[286]。2014年11月10日、エジプトの過激派「エルサレムの支援者」(アンサール・ベイトゥルマグディス)が、ISIL最高指導者アブー・バクル・バグダーディーへの忠誠を表明した[287]。「エルサレムの支援者」は、後に「イスラム国シナイ州」と名を変えた[288]。他にも、リビアの過激派「イスラム青年シューラー会議」が、ISIL出身の者に指導され、「イスラム国キレナイカ州」と名乗るようになっている[289]。
2014年12月、環球時報は東トルキスタンイスラム運動に所属するウイグル族の中国人約300名がISILに参加したと発表した[290]。その後「エルサレムの支援者」はISILのエジプト部門となり、同様にアルジェリア部門の中心となった「カリフの兵士」、リビア部門となった「イスラーム青年シューラ評議会」といった組織もある。
その他、ヨルダンでは「タウヒードの息子たち」、レバノンの「自由スンニのバールベック大隊」、インドネシアでは「ファクシ」という組織がISILを支持している。
アメリカのシンクタンク、ピュー研究所は2015年にイスラム圏で行った調査で、ISILの支持率はナイジェリアでは14%、マレーシアでは11%、セネガルでは11%、トルコでは8%、パレスチナ自治区では6%、インドネシアでは4%であると発表した[67]。
軍事
[編集]兵力
[編集]ISILの構成員は1万数千人と言われているが、そのうち約6,300人は「イスラム国」の建国を宣言してからの加入者だと言われており、建国宣言から急速に勢力を拡大した。新規参加者のうち大半はシリア人とされる。アメリカ合衆国のCIAは、戦闘員の数は2万人-3万1,500人に上るとする見方を示している[291]。
戦闘員の人数は最小で2-3万[292]人とみられる。
2014年8月から、アメリカ軍などがISILへの空爆を実施しており、アメリカ軍は推定2万人のISILの戦闘員を殺害している。
国際連合は、2018年8月、ISIL戦闘員がイラク・シリア両国に2万〜3万人、リビアに3〜4千人活動しているとするリポートを発表した[293]。
外国人戦闘員
[編集]シリア人など現地の人々だけで組織が構成されているわけではなく、外国人の傭兵も随時募集しており、兵士約31,000人のうち、ほぼ半数の16,000人が外国人である。外国人戦闘員は、アラブ世界やヨーロッパ・中国(特にウイグル自治区)などから参加している[294]。プロパガンダ動画には空撮やスローモーションなどの演出が盛り込まれている[295]。
アメリカやフランスの研究機関によると、(2014年11月時点の分析で)チュニジアからは3,000人、サウジアラビアからは2,500人が戦闘員としてISILに参加した[296]。
ヨーロッパ諸国では、ISILをはじめとするイスラーム過激派に加わった戦闘員が、帰国後に自国でテロを起こす可能性を危惧している[297]。イギリスの首相デーヴィッド・キャメロンは、2014年8月29日、イギリス国籍のISIL戦闘員は少なくとも500人にのぼると語り、国外でテロ行為に関わった疑いのあるイギリス国民の出入国を抑制する方針を発表した。ただし、移動の自由を侵害しかねない懸念もあり、イギリスの自民党は国際法違反と指摘している[298]。2014年8月、ドイツ首相アンゲラ・メルケルによれば、ISIL要員は約2万人で、うち欧州出身者が約2,000人を占めると語った[299]。ドイツからは、400人超の若者がISILの戦闘員となり、このうち100人はドイツに帰国しているとされる。ドイツ内相トーマス・デメジエールは、ISILを支援するあらゆる活動を禁止する方針を発表した[300]。アメリカ国防総省は、10人ほどのアメリカ人がISILに参加しているらしいと発表した[301]。
非イスラム教国の中では、ロシアから最も多くの戦闘員が出ており、ロシア出身の戦闘員数は800人という説がある[296]。
田母神俊雄はイスラエル訪問時に「9人の日本人がISILに参加している」という情報を得たとブログで発表した[302]が、中山泰秀外務副大臣がイスラエルに確認した所、そのような情報はないという回答であった[303]。
2014年10月6日、警視庁は北海道大学の学生がISILに加わろうとしたとして、私戦予備および陰謀の疑いで事情聴取をした。学生はISIL司令官と太いパイプを持っているイスラム法学者中田考の紹介によって、ISIL幹部と接触しようとした。中田は幹部に学生を紹介し、ルートや通訳の手配をしたことについて警視庁公安部の事情聴取と家宅捜索を受けた。
2019年5月20日、バングラデシュ系日本人モハメド・サイフラ・オザキがシリアからイラク北部の都市スレイマニヤにある刑務所に移送されたとメディアが報じた。オザキは立命館アジア太平洋大学を卒業し、立命館大学で准教授にまで昇進した経済学者である。元々はヒンドゥー教徒の家庭に生まれたが、留学先の日本でイスラム教に改宗し、日本でイスラーム過激派の思想に染まったことから、日本初のホームグロウン型イスラム国テロリストといえる。オザキは日本にいながらにしてイスラム国バングラデシュ支部の指導者に任命され、Facebookを通じてバングラデシュ人テロリストのリクルート活動を行い、2016年7月1日、首都ダッカにおけるレストラン襲撃人質テロ事件を主導したとみられる。[304]2015年にブルガリアを経由してイスラム国に入り、シリアのバーグーズで2019年3月15日に拘束された。日本人の妻と子供のうち2人は空爆で死亡したが、残る3人の子供はオザキ逮捕時に保護され、2019年5月18日に日本に入国した[305]。
- 戦闘員の募集手段、戦闘員の出身階層
かつて、ヨーロッパやその他先進国の国民でイスラム過激派に加わる者は、不遇な生活環境や家庭的に恵まれない若者が多かったとされるが、現在は中流・富裕層も多くいるとされる。フランス24によれば、ISILは、アルカイダと比較して、領土的地盤があり、資金が豊富で、巧みな広報戦略などの点で、参加者にとって魅力的に映っているとされる[306]。FBIの調査によると、アメリカからのISIL参加者の人種・民族・職業・年齢に特有の特徴は見られないという[307]。マレーシアからの参加者には一般公務員、軍人、研究職なども多く含まれており、特に公務員への浸透が問題となっている[308]。またISILの元戦闘員の証言によると、ヨーロッパ出身者など、中東以外から来た戦闘員が、主に残虐な犯罪を犯すという[309]。
- ヨーロッパの家庭で子が戦闘員になった場合の状況
ヨーロッパに残された家族は、家族を失ったことの悲しみの他、社会からは「親の教育のせいでISILになった」という批判を受けるという二重の苦しみを味わっている。ベルギーでは、子供が過激派に参加している家族の会が、若者の過激派入りを予防する運動を行っていたが、ベルギー社会からは「過激派の仲間」として扱われ、リンチじみた中傷を受けて、家族の会は解散に追い込まれた[310]。
出身国 | 人数 |
---|---|
チュニジア | 3,000
|
サウジアラビア | 2,500
|
ロシア | 1,700
|
ヨルダン | 1,500
|
モロッコ | 1,500
|
フランス | 1,200
|
トルコ | 1,000
|
レバノン | 900
|
ドイツ | 650
|
リビア | 600
|
イギリス | 600
|
ウズベキスタン | 500
|
パキスタン | 500
|
- 細胞組織
中東と北アフリカの全域でISILの細胞組織の増加を示す証拠が増えてきており、リビアにはすでに3,000人の戦闘員がいるとされる[296]。
以下、細胞組織があるとされる国家の一覧。
- 中東
- 北アフリカ
- 西アフリカ
- 東南アジア
- ヨーロッパ
- 少年兵
ISILは、13歳の少年兵も動員しているとされ、国連は懸念を示している[311]。
装備
[編集]初期の段階では、戦闘員の多くはAK-47やRPG-7を装備し、移動にはテクニカルを利用するなど、テロリスト然とした装備であったが、その後事態が長期化するにつれてイラク軍から鹵獲したアメリカ製およびヨーロッパ製の武器(M4カービンやミニミ軽機関銃など)、最新鋭対戦車ミサイルや、欧米からの志願兵が持ち込んだ戦闘服・タクティカルベスト・暗視ゴーグルなどの近代的な装備を利用し始めている。また、イラク軍の基地を制圧した際には、ハンヴィーやMRAP、BTR-4などの装甲車、T-55や59-I式カノン砲やZU-23-2などの強力な装備を取得したとされる。トルコの新聞社デイリー・サバー(Daily Sabah)によれば、戦車戦力についてはT-55の他にT-62・T-72などソ連およびロシア製の戦車を保有していると見られる。しかし、トルコ軍のレオパルド2A4やアメリカ軍がイラク陸軍を再建する際に提供したM1エイブラムスも少数鹵獲された可能性がある[312][313][314]。地上戦力だけでなく、MiG-21やMig-23、Mi-24といった航空機を3機ほど入手しているとされる[315][316]。ただし、Mig-21、Mig-23については、撃墜されたため2019年の時点では保有していない。無人航空機も活用しており、DJI[317]やスカイウォーカー・テクノロジーなど殆どは世界市場でメジャーな中国製[318]の商用ドローンに爆発物を載せて攻撃を行っている。
通常兵器以外について、2014年6月には、ISILはイラクのフセイン時代に建設された化学兵器関連施設を制圧した[319]。2014年10月24日には、ISILが、イラクで有毒の塩素ガスを化学兵器として戦闘に用いた可能性が報じられた[320]。この化学兵器関連施設は、2014年12月1日に、イラクが奪還した[321]。
2015年2月10日、化学兵器禁止機関は東京で記者会見を開き、ISILが、イラクの兵士に対して塩素ガスを使ったと、イラク当局から通報を受けたことを明らかにした。化学兵器禁止機関は、この通報について「疑いを持つ根拠はない」とする一方、ISILによる化学兵器の保有については把握していないとした[322]。9月11日、英国放送協会は、アメリカ政府筋の話として、ISILが化学兵器を製造し、少なくとも4回にわたって、マスタードガスを使用したと報じた[323]。
星条旗新聞によると、使用武器はロシア製・中国製に次いでアメリカ製が3番目に多いとしている[324]。NGOの紛争兵器研究所(Conflict Armament Research)によれば、使用武器の生産国は半数近くの43.5%を中国が占めていて、ルーマニアとロシアが12.1%と9.6%でこれに続くともされている[325]。
ISILは、数的には決して圧倒的ではないが、優れた西側の兵器やシリア内戦で得た戦闘経験を持ち、攻撃目標の適切な選択をすることで不必要な犠牲を出さない効率的な戦い方を心得ており、志願兵の流入と相まって勢力を拡大している[326]。
評価
[編集]2014年8月22日、チャック・ヘーゲル国防長官は記者会見で、ISILの特徴として野蛮な思想と洗練された軍事力、潤沢な資金を併せ持つことを挙げ、「これまでに見たどの組織よりも洗練され、資金も豊富で、単なるテロ組織を超えている」と評した[327][328]。ISILは、アメリカ合衆国の最大の敵として急浮上している[327][329]。豊富な資金源を持つISILは、アル・カーイダをしのぐ影響力を持つ可能性も指摘されている[330]。
アメリカ合衆国のマーティン・デンプシー統合参謀本部議長は、2014年11月の段階で、ISILの掃討にかかる時間は、3年から4年の長期戦になるとの見方を示した[331]が、バグダーディーの自爆死までに丸5年を費やした。
経済、財政
[編集]資金調達、経済運営
[編集]かつては、ISILは湾岸諸国の(イスラムの)富裕層からの寄付(資金援助)や、イスラム世界全体からの寄付で資金を得ていると考えられていた[88]。
しかし2014年8月の段階ですでに、資金面ではほぼ自立している状態になっているという[88]。米国の国務省当局者の分析では、外部からの資金供与の割合はほんのわずかなのだという[88]。
『ウォールストリートジャーナル』に掲載された情報によると、ISILの主な資金獲得方法は次のようなものだという(2014年8月時点)[88]。
イラク、イラン、シリア弱体化を狙うサウジアラビア王族のバンダル・ビン・スルターン(又はその背後のサウジアラビア総合情報庁)が影から資金提供をしていたとされ、イランや駐シリア・ヨルダン大使、一部のジャーナリスト、学者は、バンダルこそがアルカイダやISILなどの過激派の真の指導者だと主張している[77][78][79]。ただし、バンダルが解任された2014年頃からそれまでISILを静観してきたサウジアラビアもISILを非難するようになった。
収入は2014年には20億ドル近くに上ったが、2016年には8億7,000万ドルを下回る[332]など大幅に変動している。
- 自立的収入
商人や農民に寄付をさせ、公共交通機関から手数料をとり、支配地域にとどまる選択をしたキリスト教徒などからは「安全保証料」を徴収しているという[88]。
石油・小麦・古代遺物の取引の管理と闇市場の運営をしている[88](取引相手には、意外なところではアサド政権派のシリア人、シーア派、クルド人ビジネスマンまで含まれる[88])。
シリアとイラク内のISIL支配地域で、経済はおおむね安定しているという。ISILには、組織内に資金を管理する「財務相」と財政委員会を置いているという[88]。
シリアの反体制派の者が語ったことによると、ISILはラッカ県とデリゾール県の8カ所の油田・ガス田を管理しており、(シリアやレバノンの石油取引業者の話では)重質油は1バレルを26-35ドルで、軽質油は最高60ドルで、地元やイラクの石油取引業者などに売り渡しているという(2014年8月時点)[88]。
ISILは、原油販売や、支配地住民への略奪や課税、密輸などを通じて、2014年には1日当たり100万ドルを調達していたが[333]、その後、制圧した原油が増加し、2014年8月下旬時点では1日当たり200万ドル(約2億800万円)余りの資金を調達していると見られている[157]。ISILは、1日あたり3万バレルの原油を産出しているとされる[333]。また、遺跡の盗掘も資金源になっていることが判明した[334]。支配地域の拡大についても天然資源の確保に重点を置いているとされる[335]。
2014年11月27日、石油輸出国機構(OPEC)の総会で、減産を見送り、12カ国の生産目標を当時の日量3千万バレルで据え置くことを決めた。これに伴って、原油価格が急落した[336]。この原油安は、ロシアではロシア・ルーブルが暴落し、急遽、ロシア政府が12月16日に政策金利を10.5%から17%に大幅に引き上げたり、ベネズエラでは債務不履行の懸念が高まる[337][338]など、原油輸出国に大きな打撃を与えている[339]。この原油安について、ロシアのプーチン大統領がアメリカとサウジアラビアによって仕組まれた可能性を示唆している[340]。また、イランのハサン・ロウハーニー大統領も唱えている。同時期にアメリカ合衆国のホワイトハウスが出した発表において、オバマ大統領がサウジアラビアのアブドラ国王とISILへの対応に関して話し合いをした[341]とのことだが、原油価格について触れられたかどうかのデータは無い。
石油の国際価格が急落したことや、米軍主導の有志連合の激しい空爆により、ISILの懐具合は苦しくなっているとされる[75]。
- 外部からの資金
西側当局の分析では、ISILは、収入を増やすために、人質(身代金)を組織的に活用している、とのことである。ただし、解放した人質の数(=身代金を得た件数)は少ないため、結局 身代金による収入は安定していない[88]。
外部からの資金である 「湾岸諸国の富裕層からの寄付」は急減しているという(2014年8月時点)。ISILが湾岸諸国にとっても脅威であると認識されるようになったからだという[88]。
- 制圧による支配[342]
ISILは住民からあらゆる物を略奪している。銀行や発電所、礼拝所やパン屋に至るまで制圧している。利があると見れば、敵対するはずのアサド政権と親しい業者とも取引を行う他、元アサド派や、多数いる外国人にも要職を任せており、貧困層や母子家庭への支援も行っている[17]。
ISILは、税金の他にも、様々な名目で罰金を課しており、住民はその負担に苦しんでいる。また、ISIL支配域の医療、交通、水道、電気など公共サービスは、ISILの支配が始まってから、料金が大幅に上がっている[75]。
通貨
[編集]2014年11月13日、ISILは独自の金貨・銀貨・銅貨を発行すると発表した[80](ただし、金や銀をどう調達するかは不明である[343])。ISIL自身の説明[344]においては(オスマン帝国のことには一切触れられておらず)ウマイヤ朝のカリフであるアブドゥルマリクによる金貨が起源である、とする説明がなされている。ISILは、支配する域内で今まで流通してきた(そして「専制国の通貨システム」として彼らが忌み嫌っている)米国のドルやイラク・ディナールを使用することは止めて、今回発行することになった独自通貨を使用するよう勧めている、という[80][345]。2014年11月13日に朝日新聞の採用した分析・推測では、独自通貨を発行・流通させることは経済の統制を強める狙いもあるが、国家としての正統性を高める狙いもあるとされる[80]。これらのお金の単位は、(ISILのメンバーらが、この地域の本来の あるべき姿だと思っている)オスマン帝国が用いていた通貨名・硬貨名と同じ、「ディナール」や「ディルハム」などである[80]。硬貨のデザインとしては、アルアクサー・モスクなどイスラム教に関係する絵柄が描かれており、(通貨名および)図柄により、ISILのことを、イスラム国家であったオスマン帝国を継承している正統性のある存在として、各地のムスリムたちに認めてもらおうとする狙いがある、と朝日新聞は分析した[80]。
2014年11月には、ディナールという金貨の新通貨の使用を開始、ラッカではすでに一部で流通が始まっているが、供給量は少なく他の街ではほとんど見られず、シリア・ポンドと米ドルが中心である[73]。
軍事支援
[編集]シリア情勢に注目してきた米上院共和党議員のランド・ポールは2015年6月、CNNとNBCテレビで「米政府はアサド政権打倒のため、ISISに武器を供与してきた」と述べた。英国の『ガーディアン』紙も「CIA(米国中央情報局)がヨルダンの秘密基地でISISを訓練している」と報じたことがある[346]。
プロパガンダ戦略
[編集]ISILの構成員はTwitterやYouTubeにアカウントを開設し、画像や動画を投稿するなどしてプロパガンダ活動を展開している。TwitterやYouTubeなどから相次いでアカウント停止処分を受けたため[347][348]、2014年8月にはインターネット上での活動を分散型SNSのDiasporaへ移行する動きを見せたという報道もある[347]が、2015年1月の「ISILによる日本人拘束事件」に際しても犯行声明動画がYouTubeに投稿され、その動画を宣伝するためにTwitterへの投稿が行われている[349]など、SNSを利用したプロパガンダ活動は続いている。これに対し、TwitterやYouTubeなどはISIL関連アカウントを凍結する措置を継続しており、Twitterでは1万8000件以上のアカウントが凍結されたという[350]。このように、ISILは、インターネットを使った巧みな宣伝術を持っているため、これが欧米からも若者が加わる要因にもなっている[131]。
また、ISILの広報部門として「アルハヤト・メディアセンター」が存在する。拘束した外国人を殺害する動画にも、この「アルハヤト・メディアセンター」のロゴが付されている。この他、ISIL支配地域への移住を促す内容のものなど、多数の動画を公開しており、それらはスローモーションや効果音を駆使していることで知られている[351]。プロパガンダ動画だけでなく、機関誌も制作している。
ニュース配信機関としてアマーク通信がある。 アマーク通信はしばしば、ISILによるテロ攻撃の「責任を主張する最初の発表地点」などしている[352]。
ISILの英語版ネット機関誌『ダービク』には2014年7月、創刊時に「アラーの戦士は村々を開放するだけではない。住民のニーズも無視しない。預言者は代理人を指名し、残された住民の面倒を見るよう命じた。たとえ苛烈な戦時にあってもムスリムたちを放置はしない。そのニーズには応える」と謳っている。また地域のインフラの整備を行っているとし、電気の復旧、農業地域での灌漑設備の建設・整備、高速道路、一般道路の補修などを手がけ、橋の修復工事の写真を載せるなどしている。同時に、小児がん対策や老人ホームの拡充など福祉、厚生、医療の充実を謳う記事や写真と、捕虜への虐待シーン、処刑地までの死の行進の写真などを同時に載せるなどしている[73]。
人権侵害と事件
[編集]2014年6月11日、イラクのモースルにあったトルコ領事館にいたトルコの外交官や軍人、その子どもたち49人が、ISILによって拉致された[353]。のちにイラク人スタッフ3人は解放されたが、トルコ人たち46人は3ヶ月後の9月20日まで拘束されていた。解放後、トルコ人たちは無事に母国へと戻った。この拉致事件の解決には、詳細は不明であるが、トルコの情報機関と軍、警察当局が取り組んだとされる。身代金の支払いは無かったという[354]。
また、同年8月にはイラク内のヤジディ教徒の街を襲い虐殺を図った。その後6000人余の民がISに連れ去られ、多くの女性が「性奴隷」にされていると言われている[355]。
8月19日、拘束していた米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーを斬首し、処刑動画が投稿された。ISILは米軍による空爆への報復と主張している[356]。8月20日、ホワイトハウスはこの動画が本物であると発表した[357]。フォーリー記者の処刑を担当した兵士は、動画の中で英語を話していたが、その発音にイギリスの特徴のあることから、イギリス人の可能性が指摘されている。イギリスの警察などは、身元の調査を開始した[358]。
- 国連人権理事会でISILの人権侵害を非難する決議が全会一致での採択される
2014年9月に国連人権理事会でISILのイラクでの人権侵害を非難する決議が全会一致で採択された[359]。
だがその後も9月2日に米国人ジャーナリスト[360]、9月13日に英国人の人道支援活動家[361]。10月3日に英国人のタクシー運転手の人道支援活動家[362]、11月16日に米国人の人道支援活動家[363]の処刑映像が配信されているが、処刑された人物は全てオレンジ色の服が着せられている。オレンジ色の服の由来は、イラク戦争後、イラクの旧アブグレイブ刑務所では拘束されたイラク人捕虜がオレンジ色の服を着せられたことに因る[364]。ISILは人質にオレンジ色の囚人服を着せてひざまづかせるという構図によってアブグレイブの報復を示唆しており、ISILの宣伝につなげている。
2014年11月3日、オーストラリアのシドニーで、シーア派の信者が銃で撃たれる事件が起こった。事件前、車に乗った男たちが「イスラム国は永遠」「シーアの犬め」と叫ぶ姿が目撃されており、トニー・アボット首相は、ISIL支持者による犯行との見方を示した[365]。
2015年5月20日、ISILはパルミラを制圧、20人以上の男性の死刑を執行し、パルミラの支配者としての力を示した[366]。パルミラ周辺での処刑は少なくとも217人に及ぶ。
5月27日には、ティクリート近郊で処刑されたとみられる470体のイラク兵の遺体が発見された。ISILは約1700人を処刑したとしており、遺体数は今後増えると思われる[367]。
文化浄化
[編集]2014年7月、イラクのモースルにあったイスラム教徒とキリスト教徒の双方が崇敬[注釈 9]する預言者ヨナの墓があるナビ・ユヌス (Nabi Yunus) 聖廟を爆破したほか、盗掘も行っており、これに関しユネスコのイリナ・ボコヴァ事務局長が「カルチュラル・クレンジング(文化浄化)」であると批判した[368]。
2015年2月には、モスルの博物館で彫像などの所蔵品を破壊する映像を、インターネット上に投稿した[369]。さらに同年3月、イラク北部ニーナワー県にあるアッシリアの考古遺跡ニムルドや世界遺産でパルティアの古代都市ハトラを破壊した。ユネスコは、「文化浄化という(同組織の)恐ろしい戦略の中でも岐路になる破壊行為だ」と非難した[370][371]。4月11日、古代アッシリアのニムルド遺跡を爆破する映像を公開した[372]。
2015年8月24日、約2000年の歴史があり、世界遺産であるパルミラの「バール・シャミン神殿」を爆破[373][374]。パルミラに隠された文化財の保管場所の在り処を明らかにする事を拒否したパルミラの考古学者ハレド・アサドがISILによって首をはねられ、遺体は史跡のメイン広場のローマ時代の柱の1つに吊された[373][374]。
2015年8月31日、パルミラでベル神殿を破壊[375][376]。
2015年9月16日、国際連合教育科学文化機関のイリナ・ボコヴァ事務局長は、ISILがシリアの遺跡で「かなり大規模」な略奪を行っており、資金源としていることを明らかにした[377]。
2015年10月5日、パルミラで「凱旋門」を破壊[378][379]。凱旋門は遺跡の柱廊の入り口に位置し、東西文明の結節点として栄えた隊商都市を象徴する建造物の一つだった[379]。
2016年1月20日、イラク北部モースル郊外に存在した、6世紀に建設されたイラク最古のキリスト教修道院がISILにより破壊されたことが衛星写真により確認された[380]。
日本人の拘束と殺害
[編集]2014年8月、「民間軍事会社のCEO」としてシリア入りしていた日本人 湯川遥菜(ゆかわ はるな)がISILに拘束された。流血している彼を尋問している様子を撮影した動画が動画投稿サイトYouTubeにアップロードされ、波紋を呼んだ。当初は日本政府などに対する身代金要求はなく[381]、シリア政府や武装組織「イスラム戦線」を通じて解放への交渉が行われている[382]と報道された。2014年10月に湯川を追ってシリア入りしたフリージャーナリストの後藤健二も捕らえられ、2015年1月20日、「72時間以内に身代金の支払いがないとこの二人の日本人人質を殺害する」とISILメンバーが述べている動画が公開された[383]。1月24日にISILは静止動画により湯川を殺害したというメッセージを流すとともに、身代金の要求は取りやめ、代わりに後藤とヨルダンで収監されていたサジダ・リシャウィ死刑囚との交換を要求した。しかし人質交換も行われることはなく2月1日に後藤を殺害したとする内容の動画が公表された[384]。
アレッポの小児病院から惨殺死体100体
[編集]トルコ国境に近いシリア第2の都市であるアレッポは激戦地となったが、ISILが刑務所として使用していた小児病院からは後に両手両足を縛られ目隠しをされた男性の遺体が100体以上発見された。原型をとどめないほど顔面を殴られた遺体や、口の中から頭に銃弾が貫通している遺体もあった。そのほとんどは一般市民であった。また、町の各所に爆弾を仕掛け無差別殺人をも行っていた[73]。
スペイサーの虐殺
[編集]2014年6月にISILがイラクの町ティクリートを陥落させた際、スペイサー軍事基地に所属していた若い新兵がISIL戦闘員やISIL支持派の武装集団に拉致殺害された「スペイサーの虐殺」と呼ばれる大量殺害が行われた[385]。2015年6月11日、イラク人権相のバヤティはバグダードで記者団に「スペイサーの虐殺による597人の遺体を掘り起こした」と述べた[385]。
拉致と各国政府に対する脅迫行為
[編集]『週刊新潮』2015年2月5日号の特集記事『「イスラム国」大全』によると、ISILは様々な人々を拉致して人質としており、人質の国籍も多岐にわたる。元人質のフランス人ジャーナリスト、ニコラ・エナンの証言によると以下のような状態である。
「2013年6月、車から降りてきた男らに頭からコートを被せられ、わずか10秒足らずで拉致され、ラッカ近郊の石油採掘所に連行される。採掘所の事務所が刑務所になっており、シャワー室に監禁される。鉄格子の窓をこじ開け逃走するが再度捕えられ、激しい拷問を受ける。刑務所は転々とし、計10回ほど移動する。シリア人の囚人もおり、ほとんどは飲酒、麻薬売買、政治的理由によるものであり終日拷問を受けていた。エナンは20人の人質と同房で女性も6人いた。国籍は、米国、スペイン、デンマーク、ベルギー、イタリアなど全員が白人であった。牢は20㎡ほどで裸足で電灯、暖房、家具はなく、夏は暑く冬は寒い。窓から雪が舞い込むこともあった。食事は1日2回。昼過ぎに出る1ダースのオリーブとヨーグルト、夜はカップ1杯のご飯だけと毎食ごとにパンで最低限の食事であった。トイレの時間も厳格に決められ、看守に見守られながら1日2-3回、各1分と決められていた。同室の人質が連れ出されると数日後、看守がパソコンを持ってやってきては、処刑場面を見せられた。また、オレンジ色の服はイラク戦争で捕まったテロリストが収容先のグアンタナモ米軍基地で着せられていたものと同色で、ジハード主義者にとっての復讐を意味している。すなわちこれを着せられることは、死刑囚を意味する」のだという[73]。
日本の在外公館に対する攻撃の呼び掛け
[編集]2015年9月、ISILの機関誌『ダービク』は「イスラム国を敵対視する十字軍連合」として、日本を含む60以上の国や機関などを列挙した上で、インドネシア、マレーシア、ボスニア・ヘルツェゴビナにある日本の在外公館に対し攻撃を行うよう呼び掛けた[386]。これは、イラクやシリアにあるISILの支配地域に来られない支持者に向けて、これらの国や機関の具体的な攻撃対象を挙げ「近くにいる敵に聖戦を行わなければならない」などと呼び掛ける内容となっている[387]。なお、名指しされた在インドネシアの日本大使館は「内容は承知している。これまで講じてきたテロ対策を続けていく」としている[387]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ アラビア語ラテン翻字: Al-Dawlatu al-ʾIslāmiyyatu fii al-'Iraaqi wa al-Shaami、片仮名転写: アッ=ダウラ・ル=イスラーミーヤ・フィ・ル=イラーク・ワ・ッ=シャーム
- ^ 「Levant(レバント)」とは、トルコからシリア、エジプト、パレスチナやヨルダン、レバノンをも含む大シリアを指したり、ダマスカスを指して用いられたりすることもあるため、専門家からは訳に対する疑義が表明されることもある。一方で、「ISIS」という音は Isis (=イシス神)と同じで、英語圏の人にも聞き取りやすく記憶しやすいので、英語圏の人は好む、とも指摘されることがある。
- ^ 報道されたラテン文字表記の地図には、アラビア語のラテン文字転写に様々な誤りがある、と指摘されている。地図にある Orobpa は Oroba ないし Ouroba、Qoozaz は Qoqaz、また Anathol は Anaṭol が正しいという[97]。
- ^ もっとも同性愛を理由とする死刑はISILに限ってのことではなく、中東を中心として戒律に厳格な国では一般的である。「イスラーム教徒による性的マイノリティー迫害」も参照。
- ^ この声明に対して、ヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・アル=ジャウラニ(Abu Mohammad al-Jawlani)はISILとの関係は認めたものの、合併については否定したうえアルカイダのリーダー、アイマン・ザワーヒリーに対する忠誠を誓約した。しかしシリアで活動するヌスラ戦線のメンバーによると、多くのメンバーがISILに合流したという[129]。
- ^ エジプトのシーシー政権は、同胞団をテロ組織と見なしているため、「テロリスト同胞団」と表記している。
- ^ 国連安保理決議1267[262][263]および決議1989[264][265]では、タリバンおよびアルカイダをテロ組織に指定し、制裁措置を取ることが確認されている。前述の決議に基づいて設置された制裁委員会[266]の制裁対象者リストにISILも掲示されている[267]。
- ^ 国連の制裁対象者リストを元にテロ組織指定。[268]
- ^ キリスト教、イスラム教における聖人「崇敬」(≠崇拝)については「聖人#崇敬と歴史」、「聖人#イスラム教」を参照。
出典
[編集]- ^ “Islamic State” (英語). Australian National Security. オーストラリア政府. 2020年8月21日閲覧。 “Islamic State is an Iraq and Syria-based Sunni extremist group and former al-Qa'ida affiliate that adheres to a global jihadist ideology.”
- ^ a b c “The Islamic State” (英語). Mapping Militant Organizations. スタンフォード大学 (2015年1月23日). 2020年8月21日閲覧。
- ^ a b Saltman, Erin Marie; Winter, Charlie (2014年11月). Islamic State: The Changing Face of Modern Jihadism (PDF) (Report). Quilliam Foundation. ISBN 978-1-906603-98-4. 2015年2月26日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2015年4月23日閲覧。
- ^ a b Crooke, Alastair (5 September 2014). “You Can't Understand ISIS If You Don't Know the History of Wahhabism in Saudi Arabia” (英語). ハフポスト 2020年8月21日閲覧。
- ^ Kirkpatrick, David (24 September 2014). “ISIS Harsh Brand of Islam Is Rooted in Austere Saudi Creed”. The New York Times 6 May 2015閲覧。
- ^ Arnstrong, Karen (27 November 2014). “Wahhabism to ISIS: How Saudi Arabia exported the main source of global terrorism”. New Statesman 2020年8月21日閲覧。
- ^ John Rossomando (2014年7月8日). “ISIS Threatens to Commit Another Holocaust Against Jews”. Algemeiner.com 2017年12月10日閲覧。
- ^ Graham Allison (2016年8月8日). “Why ISIS Fears Israel”. National Interest. 2017年12月10日閲覧。
- ^ Samar Batrawi (2015年10月28日). “What ISIS Talks About When It Talks About Palestine”. Foreign Affairs. 2017年12月10日閲覧。
- ^ “ISIS fanatics call on supporters to 'terrorize' Jewish people in the West”. The Jerusalem Post. (2017年3月2日) 2017年12月10日閲覧。
- ^ “New ISIS and Al-Qaeda propaganda prioritize the US and Jews as targets”. Anti-Defamation League (2017年5月15日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ “ISIS Augments Its Threats Against Israel”. Anti-Defamation League (2014年7月30日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ “ISIS Promotes Murdering Jews in New Online Campaign” (英語). Anti-Defamation League (20 October 2015). 2020年8月21日閲覧。 “The ISIS propaganda also serves to further demonstrate the pervasiveness of anti-Semitism in terrorist ideology, and the way in which terrorist organizations exploit popular anti-Semitism and anti-Israel sentiment to mobilize and recruit supporters.”
- ^ “「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の退潮と今後の展望”. 公安調査庁. 公安調査庁. 10 July 2019閲覧。
- ^ a b 「IS「国家」崩壊=シリア最後の拠点制圧-クルド人勢力が宣言」『時事通信』2019年3月23日。2019年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ “今日の「イスラム国」ネットワークの現状…外国人や観光客を狙うテロの潜在的脅威|FNNプライムオンライン”. web.archive.org (2023年5月11日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ a b c d e f Mariam Karouny (2014年9月5日). “焦点:次世代見据えるイスラム国、シリア北東部で「国家モデル」構築”. ロイター 2014年9月5日閲覧。
- ^ “「イスラム国」は4万6000ものTwitterアカウントを駆使していると判明 - GIGAZINE”. gigazine.net (2015年3月9日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ 石油と身代金で大儲け、ではなかった? 「イスラム国」の経済統制に市民の不満が噴出 - 講談社『クーリエビジネス』
- ^ 「ISISの資金繰り悪化、戦費の調達にも影響」『CNN』2016年4月22日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 「「イスラム国」、シリア領の半分を制圧=監視団体」『ロイター通信』2015年5月21日。2023年2月11日閲覧。
- ^ 勢力圏拡大止まらず=日本の面積に匹敵か-「イスラム国」台頭1年 時事通信
- ^ ラマディ、ほぼ制圧 IS、失地重ね陰り 毎日新聞
- ^ “シリア民主軍、ISの「首都」ラッカを「完全制圧」と発表”. AFPBB News (フランス通信社). (2017年10月17日) 2017年10月17日閲覧。
- ^ “ISIS、米軍撤退後に支配地奪還か 「勝利宣言」の可能性も”. CNN.co.jp. CNN (2019年2月5日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “IS完全制圧「来週にも」 米大統領”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2019年2月7日). 2019年2月7日閲覧。
- ^ “イスラム国最後の拠点奪還、残党勢力と戦闘継続 : 国際”. 読売新聞オンライン (2019年3月23日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ McKernan, Bethan (2019年3月23日). “Isis defeated, US-backed Syrian Democratic Forces announce” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2019年3月23日閲覧。
- ^ “IS、インドに「ヒンド州」設立を主張 勢力誇示狙いか”. 朝日新聞 (2019年5月14日). 2019年7月2日閲覧。
- ^ “ISが「パキスタン州」設立宣言 南アジアで影響力誇示”. 朝日新聞 (2019年5月16日). 2019年7月2日閲覧。
- ^ “「イスラム国」が新指導者を指名 バグダディ容疑者の死亡認める”. BBCニュース (2019年11月1日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “IS指導者死亡か 「戦場から排除した」 米バイデン大統領声明”. NHK (2022年2月3日). 2022年2月3日閲覧。
- ^ a b Hashem Osseiran「IS、新指導者を発表 前任者の死亡認める」『AFP通信』2022年3月11日。2023年2月11日閲覧。
- ^ “IS最高指導者が自爆死 米軍、シリアで急襲作戦”. www.afpbb.com (2022年2月4日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “IS指導者死亡、10月中旬の自由シリア軍作戦で=米軍”. ロイター. (2022年12月1日) 2022年12月15日閲覧。
- ^ “IS指導者、シリアで殺害 トルコ大統領が発表”. 時事通信. (2023年5月1日) 2023年5月1日閲覧。
- ^ “IS指導者を殺害か、トルコ大統領が発表 シリアで作戦実施と”. BBC. (2023年5月1日) 2023年5月1日閲覧。
- ^ a b “「イスラム国」「ISIS」「ISIL」 その違いは?”. CNN. (2014年9月12日) 2014年9月13日閲覧。
- ^ “なぜ「ダーイシュ」の語が原理主義者を煩わせるのか”. thenational.ae/. 22 November 2014閲覧。
- ^ 「イスラム国」の新しい呼び名――ダーイシュ - ウォール・ストリート・ジャーナル
- ^ イスラム国ではなく「ダーイシュ」、弱点を突いて解体せよ - JBpress
- ^ 写真と動画:エジプト空軍、リビアのダワーイシュ拠点に爆撃/エジプト空軍の報復は迅速かつ過激
- ^ ダワーイシュ戦士9人殺害、シリア軍の待ち伏せで - ワールドチャンネル
- ^ 在リビア「ダワーイシュ」に押し寄せるエジプトの波 - جريدة الأنباء الكويتية
- ^ バグダディ、チュニジア人ダワーイシュ戦闘員をリビアに送る
- ^ “「ダーイシュ」ではなく「ダワーイシュ」を”. ahram. (2015年1月15日) 2015年3月10日閲覧。
- ^ a b Rana MOUSSAOUI (2014年6月30日). “シリアとイラクの武装勢力、イスラム国家樹立を宣言”. AFP. AFPBB News 2014年6月30日閲覧。
- ^ a b “ナイル.com:(47)ISをどう呼ぶか”. 毎日新聞. (2015年3月11日) 2015年3月17日閲覧。
- ^ “「イスラム国」?ISIL? どう呼ぶか、国会で論議 政府「国とは認めない」”. 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月15日閲覧。
- ^ “テロ組織の「イスラム国」の呼称は不正”. イラン・イスラム共和国放送. (2014年9月22日) 2015年3月4日閲覧。
- ^ a b 堀潤 (2015年2月11日). “「イスラム国」やめました”. Yahoo! ニュース 2015年2月17日閲覧。
- ^ a b “経過報告:「イスラム国」という名称の変更を希望します”. 宗教法人名古屋モスク. 2015年3月4日閲覧。
- ^ “愛知のモスクに脅迫電話 後藤さん映像公開後に”. 朝日新聞. (2015年2月5日) 2015年3月18日閲覧。
- ^ “モスク7カ所に嫌がらせ 「イスラム国」絡み電話で「出て行け」”. 産経ニュース. (2015年2月24日) 2015年3月18日閲覧。
- ^ “Büyükelçilik Duyurusu在京報道各社各位”. トルコ大使館. 2015年3月19日閲覧。
- ^ “NHK NEWS WEB 過激派組織ISについて”. 日本放送協会. (2015年2月13日). オリジナルの2015年2月13日時点におけるアーカイブ。 2015年2月13日閲覧。
- ^ 朝日と中日 「IS」表記を開始 「イスラム国」連呼回避 日本報道検証機構
- ^ 2015年2月2日のバックナンバーのニュース・ズームアップでは「イスラム国」と記載。参照:森本毅郎・スタンバイ! バックナンバー【2015年02月02日(月)】
- ^ 2015年2月3日のバックナンバーの朝刊読み比べでは「イスラム国」と記載。参照:森本毅郎・スタンバイ! バックナンバー【2015年02月03日(火)】
- ^ 森本毅郎・スタンバイ! バックナンバー【2015年02月04日(水)】
- ^ カンテレ通信 2015年2月15日放送 関西テレビ放送
- ^ “IS-Terrormiliz verliert letzte Bastion in Syrien”. www.sueddeutsche.de (2019年3月23日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ “Syrie : avec la chute de Baghouz, l’EI perd son dernier territoire”. www.lemonde.fr (2019年3月23日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ “La matanza que se oculta bajo el asedio internacional a la capital del ISIS en Siria”. elpais.com (2019年4月25日). 2019年4月25日閲覧。
- ^ “ハリケーン「イシス」はだめ=「イスラム国」別称と同じつづり-世界気象機関”. 時事通信. (2015年4月18日) 2015年4月18日閲覧。
- ^ “ハリケーン名に「Isis」やめます 世界気象機関”. 朝日新聞. (2015年4月18日) 2015年4月18日閲覧。
- ^ a b c 飯山陽『イスラム教の論理』新潮社〈新潮新書 752〉、2018年2月20日、27-29頁。ISBN 978-4-10-610752-8。
- ^ イスラム教に反するイラクとシャームのイスラム国 イランラジオ日本語 2014年7月14日
- ^ ISIL日本人殺害事件に対する声明 日本ムスリム協会 2015年2月2日
- ^ 「イスラム教徒“怒りと不安” 都内のモスク」『日テレNEWS24』2015年2月2日。2015年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ 花房吾早子 国内のイスラム教徒も怒り 「言動、理解できない」 朝日新聞 2015年2月1日
- ^ 「ダーイシュ(イスラム国)にはイスラム的要素が全くない」ヨルダン王妃が非難 2015年03月11日
- ^ a b c d e f g h i 週刊新潮2015年2月5日号 特集記事「「イスラム国」大全」
- ^ “イスラム国:国家的統治 フセイン政権残党が組織”. 毎日新聞. (2014年9月15日) 2014年9月15日閲覧。
- ^ a b c ミレン・ギッダ (2015年10月6日). “「カネ不足」に悩むISISの経済危機”. ニューズウィーク 2015年10月17日閲覧。
- ^ “ISISの指揮系統 最高指導者1人、副官2人に知事24人”. CNN. (2014年9月21日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ a b Saudi Prince is real leader of al-Qaeda ALALAM 2013年10月19日
- ^ a b ‘Bandar Bush’ is back calling the shots on ISIL’s advance through Iraq Intrepid Report 2014年7月7日
- ^ a b Global Terrorism and Saudi Arabia: Bandar’s Terror Network Global Reseach 2014年1月11日
- ^ a b c d e f 渡辺淳基 (2014年11月13日). “「イスラム国」通貨発行へ オスマン帝国を模倣し正統性”. 朝日新聞 2014年11月13日閲覧。
- ^ “イスラム国 恐怖統治の実態”. 時事ドットコム (時事通信社) 2015年2月7日閲覧。
- ^ 2008年テロ動向分析を基にした今後の国際テロ動向予測 東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 ERM事業部長 茂木寿
- ^ イラク:スンニ派、内紛激化…イスラム国と旧政権残党 毎日新聞 2014年7月15日 アーカイブ
- ^ 焦点:スンニ派武装勢力のもろすぎる関係、分裂でイラク混沌化も 2014年6月29日 ロイター
- ^ "Iraqi audio recording shows Saddam Hussein's deputy may still be alive". The Guardian. 16 May 2015.
- ^ "Al-Douri criticises ISIS, Iran, hails Operation Decisive Storm". Middle East Monitor. 16 May 2015.
- ^ 「イスラム国の黒幕」殺害か=フセイン元大統領側近-イラク 時事通信 2015年4月17日
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p NOUR MALAS AND MARIA ABI-HABIB イスラム国の豊富な資金源 拡大する闇取引 (要登録) ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年8月28日
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 田中浩一郎・保坂修司 日本記者クラブ 会見詳録「イスラーム国をめぐる諸問題」 (PDF) pp.4-7, 2014年12月4日
- ^ 出典、関連記事 Kurier「Kreuzigung als Beweis ihrer Ordnung」
- ^ “ISIL 最高指導者が素性を明らかにしない背景”. 公安調査庁. 2024年2月26日閲覧。
- ^ a b c d e (3)覆された中東秩序 軋む「押しつけの国境」 産経ニュース 2014年6月29日
- ^ (3)覆された中東秩序 軋む「押しつけの国境」、産経新聞、2014年6月29日、同年8月13日閲覧
- ^ ISIS RELEASES MAP OF 5-YEAR PLAN TO SPREAD FROM SPAIN TO CHINA、BREITBART、2014年7月1日、同年11月23日閲覧
- ^ Tim Fernholz (2014年7月1日). “Don't believe the people telling you to freak out over this “ISIL” map”. Quartz 2014年11月23日閲覧。
- ^ “「イスラム国」バグダディ容疑者が動画で初登場 最高指導者カリフを名乗る【イラク情勢】”. ハフィントン・ポスト. (2014年7月7日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ ISIS Released Map of 5-Year Plan to Spread from Spain to China[475x356]、reddit.com、2014年7月4日、同年11月23日閲覧
- ^ 内田通夫 (2014年11月8日). “疎外された若者を結集する「イスラム国」”. 東洋経済 2014年11月9日閲覧。
- ^ (『エコノミスト』2014年11月11日号 池内恵「イスラム成立とオスマン帝国崩壊」より) - 池内恵は「《今、サイクス・ピコ協定を否定する》というイスラーム国の主張に、《欧米が勝手に引いた国境線が悪い》と漠然と共感する日本人もいるようだが、サイクス・ピコ協定を否定すれば、戦乱やジェノサイド(大虐殺)を再び引き起こすということである。(中略)その過程でどれだけの人命が失われるか想像を絶する。またその終着点も全く見えてこない。」「《サイクス・ピコ協定を放棄》という主張からは平和も秩序も生まれないのである。」と述べた。
- ^ アル=バグダーディー、自らの力を誇示 Mardomsalari 2014年7月7日
- ^ アブーバクル・バクダーディーからイラクの女性たちへの贈り物 ジャーメ・ジャム 2015年2月3日
- ^ 「敵の慣習だ」男性の細身の服装、宗教警察が取り締まり 産経新聞
- ^ 「イスラム国」が性的少数者を迫害 安保理が初討議 産経新聞
- ^ “「イスラム国」が子どもに思想教育”. NHK. (2014年11月8日) 2014年11月8日閲覧。
- ^ 秋山信一 (2014年9月23日). “イスラム国:思想統制を強化 歴史、哲学、芸術の授業撤廃”. 毎日新聞 2014年11月8日閲覧。
- ^ エコノミスト2014年11月11日号 池内恵「イスラム成立とオスマン帝国崩壊」より、(ISILの機関紙)「ダービクではコーラン23章第6節の、配偶者だけでなく《右手の所有する者》とは交わってもよいという文言を根拠に、捕虜の女性との、正式な婚姻関係ではない妾としての性的関係を正当化している。」
- ^ Islamic State Says Slavery is Established Part of Islamic Law.The Islamic State's (ISIS, ISIL) Magazine Wed, September 10, 2014
- ^ “キリスト教とヤジディ教の女性奴隷、5千円で売られる イスラム国の文書で明らかに”. クリスチャントゥデイ. (2014年11月6日) 2014年11月14日閲覧。
- ^ 歌声も絵心も滅びない モスル、ISの暴力から解放された街で『朝日新聞』朝刊2018年2月13日
- ^ “イスラム国「謎の指導者」 誕生の経緯”. NHK. (2015年1月1日) 2015年1月1日閲覧。
- ^ Baghdad bomb fatalities pass 150 BBC(2009年10月26日)2013年7月31日閲覧
- ^ Baghdad car bombs cause carnage BBC(2009年12月8日)2013年7月31日閲覧
- ^ Ammar Karim (2009年4月23日). “イラクのアルカイダ指導者を拘束、イラク軍発表”. AFP通信 2014年6月20日閲覧。
- ^ イラク、アルカイダ幹部2人を殺害 同組織に打撃 AFP通信(2010年4月20日)2013年7月30日閲覧
- ^ Martin Chulov (2010年5月16日). “Iraqi Insurgent Group Names New Leaders”. The New York Times 2015年4月9日閲覧。
- ^ アルカイダ系武装勢力が犯行声明 イラクの連続爆弾テロ 共同通信(2012年3月25日)2013年8月4日閲覧
- ^ イラク刑務所襲撃、アルカイダ系組織が犯行声明 AFP通信(2013年7月23日)2013年8月5日閲覧
- ^ “アルカーイダ系が犯行声明 イラク刑務所襲撃”. 共同通信. MSN産経ニュース. (2013年7月23日). オリジナルの2013年7月23日時点におけるアーカイブ。 2013年8月5日閲覧。
- ^ “イラク過激派攻勢 政権打倒へ戦力を増強 シリアから武器・戦闘員を獲得”. 産経新聞. (2014年6月14日) 2014年6月14日閲覧。
- ^ “シリア反体制派にイスラム過激派、武装勢力が明かす”. AFP通信. (2013年4月10日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ Key Free Syria Army rebel 'killed by Islamist group' BBC(2013年7月12日)2013年7月30日閲覧
- ^ “Syria's al-Nusra Front 'part of al-Qaeda'” (英語). BBC. (2013年4月10日) 2014年9月16日閲覧。
- ^ “反体制派司令官殺害される=アルカイダ系と内紛―シリア”. 時事通信. ニュースばこ. (2013年7月12日). オリジナルの2013年7月12日時点におけるアーカイブ。 2013年7月30日閲覧。
- ^ Islamists Seize Airbase Near Aleppo ウォール・ストリート・ジャーナル(2013年8月6日)2013年9月29日閲覧
- ^ アルカイダ系がトルコ国境の町を制圧 シリア反体制派で内紛 CNN(2013年9月19日)2013年9月29日閲覧
- ^ 「シリアでイスラム過激派が勢力拡大」『NHK』2013年9月23日。2013年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月29日閲覧。
- ^ Al-Qaeda group and FSA declare truce as Turkey keeps Syria border gate closed Hürriyet Daily News(2013年9月19日)2013年9月29日閲覧
- ^ 溝田拓士 (2013年11月9日). “アル・カーイダ系組織に不和…シリアで活動”. 読売新聞. オリジナルの2013年11月10日時点におけるアーカイブ。 2013年11月9日閲覧。
- ^ “Iraqi al-Qaeda chief rejects Zawahiri orders” (英語). アルジャジーラ. (2013年6月15日) 2014年9月16日閲覧。
- ^ “イスラム過激派、シリア反体制派8人処刑 遺体はりつけに NGO”. AFP通信. (2014年6月30日) 2014年6月30日閲覧。
- ^ a b “アルカイダ上回る残虐さ=女性を性奴隷、身代金誘拐-弱体化は当面困難・イスラム国”. 時事通信社. (2014年8月18日) 2014年8月24日閲覧。
- ^ “シリアの武装集団ISILとは無関係、アルカイダがネットで声明”. ロイター. (2014年2月4日) 2014年7月8日閲覧。
- ^ “シリア内戦、反体制派3派が連合してISILと激しい戦闘”. AFP通信. (2014年1月5日) 2014年7月12日閲覧。
- ^ “シリアのイスラム武装勢力、キリスト教徒に課税”. AFP通信. (2014年2月27日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ “「イスラム国」シリア油田地帯掌握 資金力をさらに強化”. 東京新聞. (2014年7月9日) 2014年7月9日閲覧。
- ^ 『イラク西部アンバール県の治安情勢(外務大臣談話)』(プレスリリース)、外務省、2014年1月9日。2014年6月30日閲覧。
- ^ “イラクのファルージャ、武装勢力ISILが掌握 新たに65人死亡”. AFP通信. (2014年1月5日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ a b Ghazwan Hassan (2014年6月5日). “Iraq dislodges insurgents from city of Samarra with airstrikes” (英語). ロイター 2014年6月20日閲覧。
- ^ “Deadly fighting breaks out in Iraq's Mosul” (英語). アルジャジーラ. (2014年6月7日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ イラク 政権に打撃 過激派、第2の都市制圧 MSN産経ニュース(2014年6月11日)2014年6月12日閲覧
- ^ イラク過激派、トルコ総領事ら49人を拉致 AFP通信(2014年6月11日)2014年6月12日閲覧
- ^ “スンニ派武装組織、イラク北西部のタルアファル制圧”. ロイター. (2014年6月16日) 2014年6月21日閲覧。
- ^ a b c 秋山信一 (2014年6月18日). “イラク:「サウジは過激派組織ISILを支援」と非難声明”. 毎日新聞 2014年6月20日閲覧。
- ^ “イスラム過激派、北部の空港占拠 製油施設を包囲、攻防続く”. 共同通信. 47NEWS. (2014年6月20日) 2014年6月21日閲覧。
- ^ “武装勢力がイラク空軍基地を攻撃、複数の小規模油田制圧”. ロイター. (2014年6月30日) 2014年6月30日閲覧。
- ^ a b c “イラクで、テロ組織ISISによる残忍な措置が継続”. アルメナール・チャンネル. IRIB. (2014年6月29日) 2014年6月30日閲覧。
- ^ 中村禎一郎 (2014年6月26日). “イラク北部モスル 過激派掌握2週間 イスラム法強制始まる”. 東京新聞 2014年6月30日閲覧。
- ^ “国家の統一性に危機 旧バース党勢力も復権狙う 酒井啓子・千葉大教授”. 産経新聞. (2014年6月14日) 2014年6月14日閲覧。
- ^ 和田浩明 (2014年6月18日). “米国:イラクのサウジ非難に強い反発 サキ国務省報道官”. 毎日新聞 2014年6月20日閲覧。
- ^ “米上院共和党議員、「イラク現状はアメリカのテロ支援の結果によるものだ」”. ファールス通信. IRIB. (2014年6月23日) 2014年6月24日閲覧。
- ^ “豪外相が、同国人のテロ組織への加担を懸念”. DPA. IRIB. (2014年6月19日) 2014年6月20日閲覧。
- ^ “1mn displaced since ISIL appeared in Iraq: UNHCR” (英語). PRESS TV. (2014年6月20日) 2014年6月30日閲覧。
- ^ “米軍、イラク北部の「イスラム国」に空爆 2011年の撤退後初”. AFP通信. (2014年8月9日) 2014年8月12日閲覧。
- ^ “空爆「成功」今後も続けていく~オバマ氏”. 日テレNEWS24. (2014年8月10日) 2014年8月23日閲覧。
- ^ Maria Abi-Habib (2014年8月11日). “米空爆の「イスラム国」、本拠地シリアで勢力増す”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年8月23日閲覧。
- ^ 青木伸行 (2014年8月22日). “「国境には制約されない」米高官、シリアでのイスラム国空爆検討を認める”. 産経新聞 2014年8月25日閲覧。
- ^ a b Indira A.R. Lakshmanan (2014年8月25日). “「イスラム国」は油田備えたタリバン-莫大な自己資金力が脅威”. ブルームバーグ 2014年8月27日閲覧。
- ^ SAM DAGHER (2014年8月25日). “「イスラム国」、シリア北部の空軍基地を制圧”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年8月27日閲覧。
- ^ “イスラム国、シリア兵160人以上を処刑 映像公開”. AFP通信. (2014年8月29日) 2014年8月29日閲覧。
- ^ “オバマ米大統領、シリアでの偵察飛行を承認 空爆の準備か”. CNN. (2014年8月26日) 2014年8月27日閲覧。
- ^ Serene ASSIR (2014年8月26日). “シリア、米国との対テロ共闘の「用意ある」”. AFP通信 2014年8月27日閲覧。
- ^ 工藤武人 (2014年9月2日). “独もイスラム国を「脅威」と判断…武器支援へ”. 読売新聞 2014年9月3日閲覧。
- ^ “イスラム国に対抗 独がクルド人部隊に武器供与へ”. テレビ朝日. (2014年9月2日) 2014年9月3日閲覧。
- ^ 赤川省吾 (2014年9月3日). “ドイツが軍事貢献へカジ クルド勢力に武器、東欧派兵も”. 日本経済新聞 2013-4-9-3閲覧。
- ^ 神田大介 (2014年9月2日). “イスラム国非難決議を採択 国連人権理、調査求める”. 朝日新聞 2014年9月3日閲覧。
- ^ “国連 イスラム過激派組織の残虐行為非難”. NHK. (2014年9月2日) 2014年9月3日閲覧。
- ^ 白川義和; 水野哲也 (2014年9月20日). “国連安保理、「イスラム国」壊滅へ議長声明採択”. 読売新聞 2014年9月20日閲覧。
- ^ NOÉMIE BISSERBE (2014年9月20日). “フランス、イスラム国に初の空爆―イラク北東部で補給所を破壊”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年9月21日閲覧。
- ^ 空爆死者、子供含む865人 対イスラム国、9月以降(産経ニュース 2014年11月12日)
- ^ 渡辺淳基 (2014年11月9日). “「イスラム国」車列を空爆 最高指導者「致命傷」の情報”. 朝日新聞 2014年11月9日閲覧。
- ^ “米軍、ISIS指導者狙い車列空爆 イラク北部”. CNN. (2014年11月9日) 2014年11月9日閲覧。
- ^ Dan De Luce; Jérôme CARTILLIER (2014年11月25日). “ヘーゲル米国防長官が辞任、イスラム国対応めぐり事実上の更迭”. AFP通信 2014年11月29日閲覧。
- ^ Gerald F. Seib (2014年11月25日). “ヘーゲル米国防長官が辞任する理由”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年11月29日閲覧。
- ^ The Capital Tribune Japan (2014年12月8日). “米国防長官、ヘーゲル氏辞任とカーター氏指名の背景は?”. The Page 2014年12月15日閲覧。
- ^ “イランのF4戦闘機がイスラム国を空爆、米国防総省報道官”. (2014年12月3日) 2014年12月27日閲覧。
- ^ “ISISが戦闘機を撃墜、操縦士のヨルダン人を拘束か”. (2014年12月24日) 2014年12月27日閲覧。
- ^ UAE、対「イスラム国」空爆参加を停止 ヨルダン操縦士拘束受け AFP BB 2015年2月5日付
- ^ “イスラム国:「アフガン・パキスタンも領土」 2015年01月27日 13時10分(最終更新 01月27日 13時52分)”. 毎日新聞. (2015年1月26日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ Selcan Hacaoglu (2015年1月27日). “クルド人部隊、コバニを奪還-「イスラム国」の進軍阻止”. ブルームバーグ 2015年1月31日閲覧。
- ^ リチャード・ホール (2015年1月28日). “コバニ奪還で揺らぐ「イスラム国」の支配”. ニューズウィーク 2015年1月31日閲覧。
- ^ 貫洞欣寛 (2015年1月31日). “「イスラム国」から奪還された街 記者が歩いた”. 朝日新聞 2015年1月31日閲覧。
- ^ ヨルダン軍パイロットの殺害映像か 「イスラム国」が投稿 ハフィントンポスト 2015年2月4日付
- ^ 【イスラム国事件】ヨルダン軍「報復」空爆開始 UAEは中断、米主導に足並みの乱れ 産経ニュース 2015年2月5日付
- ^ a b “アメリカ特殊部隊がシリアで地上作戦 「イスラム国」幹部を殺害”. ハフィントン・ポスト. (2015年5月17日) 2015年8月22日閲覧。
- ^ “ア米軍がイスラム国ナンバー殺害 イラク空爆”. スポーツニッポン. (2015年8月21日) 2015年8月22日閲覧。
- ^ a b “米、空爆で「イスラム国」幹部を殺害”. 日本経済新聞. (2015年8月28日) 2015年8月29日閲覧。
- ^ 「トルコがISISを空爆、有志連合の一員として初」『CNN』2015年8月30日。2023年2月11日閲覧。
- ^ “トルコ軍、「イスラム国」を空爆 米などとの共同作戦に初参加”. 日本経済新聞. (2015年8月30日) 2015年8月30日閲覧。
- ^ トルコ軍「イスラム国」砲撃…シリア北部支配地 読売新聞 2016年08月24日
- ^ a b “仏軍がシリアで「イスラム国」拠点を空爆”. 読売新聞. (2015年9月27日) 2015年9月27日閲覧。
- ^ 小泉悠「ロシア軍がついにシリア空爆を開始:その規模、標的、米露の思惑」『Yahoo!ニュース 個人』2015年10月1日。2023年2月11日閲覧。
- ^ JSF「ロシア国防省が公開したシリア空爆の動画」『Yahoo!ニュース 個人』2015年10月1日。2023年2月11日閲覧。
- ^ a b “英下院が承認、シリアを空爆…欧米の包囲網強化”. 読売新聞. (2015年10月3日) 2015年10月4日閲覧。
- ^ 「米空爆で「イスラム国」(IS)ナンバー2、死亡か」 産経ニュース2016.3.26
- ^ 「シリアで米軍急襲「イスラム国」ナンバー2殺害」 読売新聞2016年03月26日
- ^ 「米軍、「イスラム国」幹部殺害 イラク支援を増強 」 日本経済新聞2016/3/26
- ^ “A Top ISIS Leader Is Killed in an Airstrike, the Pentagon Says”. New York Times. (25 March 2016) 26 March 2016閲覧。
- ^ “U.S. confirms death of ISIS operative Omar al-Shishani”. CNN. (14 March 2016) 14 March 2016閲覧。
- ^ Top ISIS Commander 'Omar the Chechen' Believed Dead After Airstrike
- ^ “ISIL commander Omar the Chechen confirmed dead”. www.aljazeera.com. 2016年3月16日閲覧。
- ^ IS「戦争相」殺害か=ジョージア出身の司令官-米軍 時事通信2016/03/09
- ^ “IS最高指導者、シリアで殺害か=バグダディ容疑者、ロシア空爆で”. 時事通信. (2017年6月16日) 2017年6月16日閲覧。
- ^ Cyril Julien「IS急襲作戦名は米女性の名前、バグダディ容疑者の性的暴行被害者」『AFP通信』2019年10月29日。2023年2月11日閲覧。
- ^ “米、バグダーディーに代わる人物も殺害”. www.trt.net.tr (2019年10月29日). 2019年11月2日閲覧。
- ^ “「イスラム国」に新指導者、報復の懸念も”. www.nikkei.com. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “IS、バグダディ容疑者の後継者発表 米国に報復を警告”. theworldnews.net. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “Islamic State group names its new leader as Abu Ibrahim al-Hashemi”. www.bbc.co.uk/ (2019年10月31日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ “IS最高指導者の最期は妻子を巻き込み自爆死…米軍が地上から住居を急襲、13人死亡”. 東京新聞. 2022年8月6日閲覧。
- ^ ““IS、新指導者を発表 経歴不明 前指導者の死亡認める”. 毎日新聞. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “「イスラム国」指導者にアブハッサン・ハシミ、経歴などは不明…前指導者の死亡認める”. 読売新聞オンライン. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “ISが指導者の死亡を発表 シリア北西部の戦闘で 5代目が就任”. 朝日新聞. (2023年8月4日) 2023年8月4日閲覧。
- ^ 『イラク政府はタッル・アファルのISISからの解放を宣言』 2017年9月1日 Onebox News
- ^ 『イスラム国は首都を失い事実上の崩壊へ』 2017年10月17日 Onebox News
- ^ Rouba El Husseini「シリア、IS最後の拠点奪還 政府軍発表」『AFP通信』2017年11月10日。2023年2月11日閲覧。
- ^ “イラク軍、国内最後のIS拠点を奪還”. フランス通信社. (2017年11月17日) 2017年11月17日閲覧。
- ^ “米軍、イラクでISISに急襲作戦 戦闘員15人を殺害”. CNN (2024年9月2日). 2024年9月2日閲覧。
- ^ “エジプト 「イスラム国」系過激派に強い危機感”. NHK. (2015年2月1日) 2015年2月1日閲覧。
- ^ YAROSLAV TROFIMOV (2015年1月30日). “イスラム国拡大、エジプトなど襲う集団”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2015年2月1日閲覧。
- ^ “リビアのホテル襲撃、「イスラム国」が犯行声明”. 朝日新聞. (2015年1月29日) 2015年2月1日閲覧。
- ^ 中部シルト制圧を宣言=リビアの「イスラム国」 時事通信
- ^ IS拠点制圧 大統領評議会が宣言 中部シルト 毎日新聞 2016年8月12日
- ^ “エジプト軍基地など襲撃で26人死亡、イスラム国系が犯行声明”. AFP通信. (2015年1月30日) 2015年1月31日閲覧。
- ^ الصفحة الرسمية للمتحدث العسكري للقوات المسلحة 1月29日 12:51 - Facebook エジプト軍報道官
- ^ 「イスラム国」系組織、シナイ半島で軍施設攻撃 死者多数 2015 年 1 月 30 日 13:40 JST - ウォール・ストリート・ジャーナル MATT BRADLEY and SHARAF AL-HOURANI(有料記事)
- ^ イエメンで自爆テロ、死者140人超 「イスラム国」か 日本経済新聞
- ^ イエメン兵士14人を殺害 「イスラム国」関連か 産経新聞
- ^ ダーイシュ アフガニスタンで存在感 Jam-e Jam 2015年7月3日
- ^ ダーイシュとターリバーンの間で激しい戦闘 Jam-e Jam 2015年6月29日
- ^ パリ同時テロ、128人が死亡 ISが犯行声明 朝日新聞デジタル
- ^ “仏大統領、国家非常事態を宣言 「テロに立ち向かう」”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年11月14日) 2015年11月15日閲覧。
- ^ 「イスラム国」支持者、カナダで爆死 テロ計画か テレビ朝日 2016年8月13日
- ^ トルコ南部テロ、50人死亡 「イスラム国」か 日本経済新聞 2016年8月21日
- ^ 「イスラム国」が“人材募集” リオ五輪攻撃目的か テレビ朝日 2016年8月3日
- ^ カブール空港付近で爆発、ISの自爆テロか 米兵ら死傷 朝日新聞 2021年8月27日
- ^ “モスクワ郊外で銃撃 60人超死亡 容疑者2人を拘束か”. www3.nhk.or.jp. nhk (2024年3月23日). v時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月23日閲覧。
- ^ モスクワのコンサート会場で銃撃、60人超死亡の情報ISが犯行声明 ロイター通信 2024年3月23日
- ^ “IS、ロシア打倒を宣言 イスラム教徒に攻撃呼び掛け”. AFPBB. (2015年10月14日) 2017年12月14日閲覧。
- ^ 北朝鮮の高麗航空にサイバー攻撃 米軍標的の「イスラム国」
- ^ “IS「韓国など60カ国、戦争の火で燃やす」”. 中央日報. (2015年11月27日) 2015年11月30日閲覧。
- ^ “ISの最新映像に中華民国国旗 馬総統、台湾市民に平静呼びかけ”. 中央通訊社. (2015年11月25日) 2015年11月30日閲覧。
- ^ “イスラム国メッセージ「日本にとっての悪夢が始まるのだ」”. スポニチ. (2015年2月2日) 2015年10月13日閲覧。
- ^ “【イスラム国】機関誌で「日本攻撃」呼び掛け”. 産経ニュース. (2015年9月10日) 2015年11月1日閲覧。
- ^ 「ISIS、数年後に新疆ウイグルの占領を計画、中国を「復讐ランキング」首位に―中国誌」『フォーカス・アジア』2014年8月12日。2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ US Expands Airstrikes on Islamic State in Iraq
- ^ 大島隆 (2014年9月23日). “米がシリア領内で空爆 対「イスラム国」、イラクに続き”. 朝日新聞 2014年9月23日閲覧。
- ^ 加納宏幸 (2014年9月23日). “米国がシリア空爆を開始「イスラム国」標的”. MSN産経ニュース 2014年9月23日閲覧。
- ^ 「イスラム国」掃討報告書、米軍が戦況歪曲か 米紙報道 日本経済新聞
- ^ Top Iranian general, Hezbollah lead Iraq ground war. ynetnews Ynetnews 2014年11月5日
- ^ イラン:革命防衛隊が越境 イラク支援のイスラム国攻撃 - 毎日新聞
- ^ Zainab Fattah (2014年8月26日). “イランがイラク・クルド人勢力を支援、反「イスラム国」戦闘で”. ブルームバーグ 2014年9月20日閲覧。
- ^ “湾岸も「イスラム国」警戒 同じスンニ派サウジなど 静観一転、テロ温床懸念”. 朝日新聞. (2014年9月7日) 2014年9月20日閲覧。
- ^ 大内清 (2014年9月8日). “【イラク情勢】「あらゆる措置をとる」対イスラム国でアラブ連盟が合意 米国に言及なし”. 産経新聞 2014年9月20日閲覧。
- ^ Maria Abi-Habib in Beirut; Jay Solomon in Washington (2014年9月12日). “中東諸国、対「イスラム国」で米国との共闘を約束”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年9月20日閲覧。
- ^ Bulent Kilic (2014年9月21日). “シリアのクルド人、6万人以上がトルコに避難 イスラム国が攻勢”. AFP通信 2014年9月24日閲覧。
- ^ 和田浩明 (2014年11月1日). “イスラム国:「スンニ派部族を大量処刑」 米が懸念表明”. 毎日新聞 2014年11月2日閲覧。
- ^ “イスラム国、イラクで部族民40人以上を「処刑」”. AFP通信. (2014年10月30日) 2014年11月2日閲覧。
- ^ “IIslamic State sends warning to Hamas and Fatah”. The Times of Israel. (2015年6月30日) 2015年11月30日閲覧。
- ^ “IS:「ハマス絶滅させる」 ネットで宣言 イスラエルも照準”. 毎日新聞. (2015年7月2日) 2015年11月30日閲覧。
- ^ “イスラエル、ガザ報復空爆 「イスラム国」賛同系が攻撃認める”. 日本経済新聞. (2015年6月7日) 2015年11月30日閲覧。
- ^ パレスチナ:ダーイシュがハマースに宣戦布告 アル・クドゥス・ル・アラビー 2015年7月4日
- ^ “アルカイダ系組織が「イスラム国」非難 イエメン拠点”. 日本経済新聞. (2014年11月23日) 2014年11月23日閲覧。
- ^ “安保理決議1267(仮訳)”. 外務省. 2015年1月28日閲覧。
- ^ 国際連合安全保障委員会決議1267”. 国際連合 (1999年10月15日). 2015年1月28日閲覧。 “
- ^ “国連安保理決議第1989号(仮訳)”. 外務省. 2015年1月28日閲覧。
- ^ 国際連合安全保障委員会決議1989”. 国際連合 (2011年6月17日). 2015年1月28日閲覧。 “
- ^ The Al-Qaida Sanctions Committee”. アル・カーイダ制裁委員会. 2015年1月28日閲覧。 “
- ^ Al-Qaida Sanctions List”. アル・カーイダ制裁委員会. 2015年1月28日閲覧。 “QE.J.115.04. Name: AL-QAIDA IN IRAQ(イラクのアル・カーイダ)として掲示” “
- ^ Martin Waehlisch (2010年10月). EU Terrorist Listing - An Overview about Listing and Delisting Procedures (PDF) (Report). Berghof Peace Support. Berghof Foundation. pp. 4–5. 2015年1月24日閲覧。
- ^ "Proscribed terrorist groups" (PDF) (Press release). イギリス内務省. 2015年1月23日. 2015年1月24日閲覧。
- ^ "Foreign Terrorist Organizations" (Press release). アメリカ合衆国国務省. 2015年1月24日閲覧。
- ^ “ロシア イスラム国をテロ組織認定”. NHKオンライン. (2014年12月30日). オリジナルの2015年1月1日時点におけるアーカイブ。 2015年1月24日閲覧。
- ^ "Listed terrorist organisations" (Press release). Australian National Security. 2015年1月24日閲覧。
- ^ "Currently listed entities" (Press release). Public Safety Canada. 2015年1月24日閲覧。
- ^ “India bans Islamic State”. The Hindu. (2014年12月16日) 2015年1月24日閲覧。
- ^ “Egypt brands jihadist ISIL a 'terrorist group'”. Hürriyet Daily News. (2014年11月30日) 2015年1月24日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia designates Muslim Brotherhood terrorist group”. ロイター. (2014年5月7日) 2015年1月24日閲覧。
- ^ “サウジ、同胞団をテロ組織指定 思想的影響力に警戒” (2014年3月8日). 2015年1月28日閲覧。
- ^ “UAE publishes list of terrorist organisations”. Gulf News. (2014年11月15日) 2015年1月24日閲覧。
- ^ “国際テロ組織 世界のテロ組織等の概要・動向”. 公安調査庁. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “イラクのアルカイダ(AQI)”. 公安調査庁. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “G7外相声明テロ組織ISIL/DAESHとの戦いのための共同行動(仮訳)” (2014年9月25日). 2015年1月28日閲覧。
- ^ 服部正法 (2014年11月2日). “ナイジェリア:ボコ・ハラムが停戦合意を否定”. 毎日新聞 2014年11月3日閲覧。
- ^ ミシェル・フロルクルス (2014年10月2日). “フィリピン過激派組織がISISと共闘宣言”. ニューズウィーク 2014年11月3日閲覧。
- ^ ジェマー・イスラミア(JI) 公安調査庁
- ^ 「アブ・サヤフ・グループ(ASG)」 公安調査庁
- ^ 押野真也 (2014年10月19日). “「イスラム国」シンパ増殖 過激派が傘下入り”. 日本経済新聞 2014年11月3日閲覧。
- ^ Ammar Karim; Samer al-Atrush in Cairo (2014年11月11日). “エジプト過激派組織、イスラム国指導者への忠誠を表明”. AFP通信 2014年11月11日閲覧。
- ^ “【「イスラム国」世界に拡大】“領土獲得”着々 他のイスラム勢力とのあつれきも”. 共同通信社. (2015年2月4日) 2015年2月28日閲覧。
- ^ 松本太 (2015年2月26日). “ついに「ダーイシュ」に報復宣言、エジプトは中東を安定に導けるか? ダーイシュの“模倣犯”に挟まれ、国内は治安悪化の一途”. 日本ビジネスプレス 2015年2月28日閲覧。
- ^ 「イスラム国」戦闘員、中国から300人合流か日本経済新聞 2015年1月31日閲覧
- ^ “「イスラム国」戦闘員3万人に拡大か”. NHK. (2014年9月12日) 2014年9月13日閲覧。
- ^ “国連、ISの戦闘員2~3万人が残存しているとの見方示す”. www.sankei.com (2019年3月23日). 2019年3月23日閲覧。
- ^ 「イスラム国」残党2万人超 国連報告 日本経済新聞 2018年8月20日
- ^ “イスラム国:建国宣言後の1カ月で6300人が新加入”. 毎日新聞. (2014年8月21日) 2014年8月24日閲覧。
- ^ イスラム国「最も裕福なテロ組織」 高水準の装備や宣伝動画 産経新聞 2014年9月23日
- ^ a b c James PHEBY (2014年11月1日). “空爆でも止まらない外国人戦闘員の流入、イスラム国”. AFP通信 2014年11月3日閲覧。
- ^ MARGARET COKER; NICHOLAS WINNING (2014年8月21日). “米記者殺害犯はイギリス人? 英米が特定急ぐ 「イスラム国」映像の覆面男”. ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年8月24日閲覧。
- ^ 渡辺志帆 (2014年9月2日). “イスラム国戦闘員の英国人500人 首相、帰国禁止方針”. 朝日新聞 2014年9月3日閲覧。
- ^ 工藤武人 (2014年8月28日). “欧州出身だけで2千人…イスラム国戦闘員の1割”. 読売新聞 2014年9月3日閲覧。
- ^ “独 「イスラム国」の支援活動を禁止”. NHK. (2014年9月12日) 2014年9月13日閲覧。
- ^ “米国人10人ほど イスラム国戦闘員か”. NHK. (2014年9月5日) 2014年9月5日閲覧。
- ^ “イスラエルを訪問して”. 田母神俊雄オフィシャルブログ (2014年9月20日). 2014年10月6日閲覧。
- ^ 「「イスラム国への日本人参加」否定 中山副大臣、イスラエル次官に電話で確認」『産経新聞』2014年10月2日。2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月11日閲覧。
- ^ 飯山陽 (2019年5月22日). “日本国籍のテロ首謀者を拘束 日本が「イスラム国」組織拡大の温床になったワケ”. FNN PRIME 2019年5月24日閲覧。
- ^ “シリアで拘束の男の子ども3人日本へ 男は22人死亡テロに関与か”. FNN PRIME. (2019年5月22日) 2019年5月24日閲覧。
- ^ 宮川裕章 (2014年9月19日). “フランス:若い女性や中流・富裕層出身者がイスラム国参加”. 毎日新聞 2014年9月21日閲覧。
- ^ “イスラム国参加米国人に特有の特徴ない=FBI長官”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2014年11月4日) 2014年12月1日閲覧。
- ^ “イスラム国参加者増、教育不足が原因との見方も…マレーシア”. ニュー・ストレーツ・タイムズ. (2014年12月20日) 2014年12月22日閲覧。
- ^ みゆきポアチャ (2014年11月21日). “欧州に忍び寄るイスラム国の脅威 「聖戦地」に少年、少女が結集~北欧・福祉社会の光と影”. 日本ビジネスプレス 2014年11月22日閲覧。
- ^ 宮川裕章 (2014年12月12日). “イスラム国:子失い、社会からは批判 家族二重の苦しみ”. 毎日新聞 2014年12月13日閲覧。
- ^ 金成隆一 (2014年9月9日). “「子どもの被害、最大700人」国連がイスラム国批判”. 2014年9月13日閲覧。
- ^ “ISIS claimed it captured Turkish Leopard 2A4 main battle tanks in Syria” (英語). Defence Blog (2016年12月22日). 2020年5月9日閲覧。
- ^ “Islamic State: We captured Turkish tanks in Syria battle” (英語). Middle East Eye. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “IS seizes Libya airbase after Misrata forces pull out”. Middle East Eye. 10 June 2015閲覧。
- ^ “米空爆の「イスラム国」、本拠地シリアで勢力増す”. ワシントン・ポスト. 2015年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
- ^ “「イスラム国」、戦闘機3機を保有か シリア軍から強奪”. 日本経済新聞 電子版. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “ISIS Is Now Using Hobby Drones to Kill People”. ギズモード (2016年10月11日). 2017年4月9日閲覧。
- ^ “Isis use of hobby drones as weapons tests Chinese makers”. ファイナンシャル・タイムズ (2017年12月10日). 2018年7月6日閲覧。
- ^ “「イスラム国」が化学兵器施設制圧 イラクが確認”. 日本経済新聞. (2014年7月10日) 2013-4-12-27閲覧。
- ^ 加納宏幸 (2014年10月25日). “イスラム国、化学兵器使用か 米が確認急ぐ 米紙報道”. 産経新聞 2014年12月27日閲覧。
- ^ “イラクが化学兵器施設を奪還 イスラム国から”. 産経新聞. (2014年12月2日) 2014年12月27日閲覧。
- ^ “「イスラム国」、イラクで塩素ガス使用か OPCW会見”. 朝日新聞. (2015年2月10日) 2015年3月1日閲覧。
- ^ 独自に化学兵器を製造、使用か 英BBC報道 産経新聞
- ^ “イスラム国の使用兵器、中国がロシアに次ぐ最大供給源に=3位は米国製―米紙”. Record China (2014年10月10日). 2017年12月14日閲覧。
- ^ “「イスラム国」戦闘員が使用の武器、ほぼ半数が中国製”. フォーブス (2017年12月20日). 2017年12月21日閲覧。
- ^ Jean Marc MOJON (2014年8月11日). “「イスラム国」が勢力拡大を続ける5つの理由”. AFP通信 2014年8月23日閲覧。
- ^ a b “「イスラム国」勢い衰えず 警戒強める欧米諸国”. 日本経済新聞. (2014年8月23日) 2014年8月25日閲覧。
- ^ 小林哲 (2014年8月22日). “「イスラム国、ただのテロ集団でない」米国防長官”. 朝日新聞 2014年8月25日閲覧。
- ^ Jack Shafer (2014年8月27日). “コラム:米国「究極の敵」に急浮上したイスラム国”. ロイター 2014年8月27日閲覧。
- ^ “イスラム国:アフリカにも影響力 豊富な資金力も一因”. 毎日新聞. (2014年9月2日) 2014年9月3日閲覧。
- ^ 今井隆 (2014年11月20日). “米軍、「イスラム国」掃討「3~4年かかる」”. 読売新聞 2014年11月23日閲覧。
- ^ 主戦場はサイバー空間に-「イスラム国」残党との戦い、なおも続く ブルームバーグ 2017年7月24日
- ^ a b “イラクで油田奪取のイスラム過激派、密売で1日2億円稼ぐ”. CNN. (2014年8月24日) 2014年8月27日閲覧。
- ^ 武装組織ISIS、遺跡盗掘も資金源 ナショナルジオグラフィックニュース(2014年6月27日)
- ^ ダーイシュの戦略に変化 Mardomsalari 2015年7月2日
- ^ 星野真三雄; 畑中徹 (2014年11月28日). “OPEC、減産見送り 決定を受け原油価格が急落”. 朝日新聞 2014年12月21日閲覧。
- ^ Sebastian Boyd (2014年12月18日). “ベネズエラは恐らく来年デフォルト状態に陥る-ソシエテG”. ブルームバーグ 2014年12月21日閲覧。
- ^ Daniel Bases (2014年12月10日). “焦点:デフォルト懸念のベネズエラ、原油依存で深まる苦境”. ニューズウィーク 2014年12月21日閲覧。
- ^ ジョーダン・ワイスマン (2014年12月17日). “ルーブル危機でロシア経済はもう手遅れ”. ニューズウィーク 2014年12月21日閲覧。
- ^ “Putin says oil market price conspiracy between Saudi Arabia and US not ruled out”. TASS. (2014年12月18日) 2022年9月9日閲覧。
- ^ “Readout of the President’s Call with His Majesty King Abdullah bin Abdulaziz of the Kingdom of Saudi Arabia”. The White House Office of the Press Secretary
- ^ イラク過激派組織、国内最大のダムを制圧(出典:CNN日本) 日本軍事情報センター 2014年8月4日
- ^ “日経ニュースクイズ (2014年11月20日 第8問) - ななめ読み版 - クイズ解答 : 日経Bizアカデミー”. 日経Biz (2014年11月20日). 2015年2月7日閲覧。
- ^ “THE CURRENCY OF THE KHILAFAH”. Dabiq Issue 5. 2014年11月27日閲覧。
- ^ Donna Abu-Nasr (2014年11月13日). “「イスラム国」が独自の硬貨を発行、バグダディ容疑者の命令で”. ブルームバーグ 2014年11月13日閲覧。
- ^ 田岡俊次 矛盾だらけの「イスラム国」攻撃 週刊東洋経済 2014年10月14日
- ^ a b Twitterから閉めだされた「イスラム国」、分散型SNSのDiasporaに乗り換え - ITmedia(2014年08月22日付、2014年8月24日閲覧)
- ^ ツイッター、過激派の投稿を遮断 ネット利用せめぎ合い - 日本経済新聞電子版(2014年8月21日付、2014年8月24日閲覧)
- ^ イスラム国、人質らの身代金動画拡散のために「ズワイガニ」を使う - ハフィントン・ポスト(2015年01月22日付、2015年2月1日閲覧。
- ^ 対「イスラム国」闘争、ツイッターにも拡大 アカウントを大量凍結 - AFP通信(2015年01月30日付、2015年2月1日閲覧)
- ^ 辻田真佐憲『たのしいプロパガンダ』161ページ。
- ^ “A News Agency with Scoops Directly From ISIS, and a Veneer of Objectivity”. ザ・ニューヨーク・タイムズ. (14 January 2016) 5 August 2016閲覧。
- ^ イスラム国が拉致のトルコ総領事ら46人、無事解放 イラク 2014年09月21日
- ^ Dilay GUNDOGAN (2014年9月21日). “イスラム国が拉致のトルコ総領事ら46人、無事解放 イラク”. AFP通信 2014年9月24日閲覧。
- ^ 「この女を欲しいか」上官の奴隷を連れ、少年兵は逃げた 2019年9月23日 朝日新聞デジタル
- ^ 「イスラム国」、米国人記者の「斬首」映像公開 2014年08月20日 09:05 発信地:ベイルート/レバノン - フランス通信社
- ^ Foley beheading video shocks the world, Obama says - BBC 20 August 2014 Last updated at 18:40
- ^ “米ジャーナリスト殺害 英国人関与か”. NHK. (2014年8月21日) 2014年8月24日閲覧。
- ^ “イスラム国非難決議を採択 国連人権理、調査求める”. 朝日新聞. (2014年9月2日)
- ^ “米ジャーナリスト殺害映像は本物=米政府”. ロイター. (2014年9月3日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ “「イスラム国」が殺害…遺族がコメント”. 日本テレビ. (2014年9月15日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ “イスラム国、4人目の殺害動画か”. 時事通信社. (2014年10月3日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ “イスラム国、また米国人を殺害 欧米人の人質5人目”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2014年11月17日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ “「イスラム国」人質はオレンジ服着用 それはどんな理由からなのか”. J-CASTニュース (2015年1月24日). 2015年1月28日閲覧。
- ^ “「イスラム国」支持者が発砲か=シーア派男性負傷-豪州”. 時事通信社. (2014年11月4日) 2014年11月20日閲覧。
- ^ シリア・パルミラ遺跡で20人銃殺 産経新聞
- ^ 戦闘員による虐殺か イラク北部で470遺体掘り起こし 産経新聞
- ^ 「イスラム国」が遺跡を破壊・略奪、ユネスコが警鐘 - AFP通信(2014年9月30日)
- ^ 「イスラム国」が博物館の所蔵品破壊…映像投稿 読売新聞(2015年02月27日)
- ^ 【イスラム国】世界遺産「ハトラ遺跡」を破壊 2000年前の古代都市 「大きな爆発音」 産経ニュース(2015年3月7日)
- ^ 世界遺産のハトラ遺跡、「イスラム国」が破壊 読売新聞(2015年3月8日)
- ^ ダーイシュ(イスラム国)が古代アッシリアのニムルド遺跡を爆破【動画】(2015年04月12日)
- ^ a b “世界遺産パルミラ遺跡を爆破 「最悪の事態」現実に 考古学者も首はねられ“遺体”吊された”. 産経新聞. (2015年8月24日) 2015年8月30日閲覧。
- ^ a b “考古学者82歳、IS(イスラム国)に斬首される パルミラ遺跡を守り続け”. ハフィントン・ポスト. (2015年8月24日) 2015年8月30日閲覧。
- ^ “「イスラム国」、パルミラで2つ目の神殿破壊か”. 読売新聞. (2015年8月31日) 2015年9月1日閲覧。
- ^ “世界遺産パルミラの神殿また爆破か 「イスラム国」”. 日本経済新聞. (2015年8月31日) 2015年9月1日閲覧。
- ^ シリア遺跡で大略奪=「イスラム国」収益源に-ユネスコ事務局長 時事通信
- ^ “「イスラム国」、古代ローマ遺跡「凱旋門」破壊”. 読売新聞. (2015年10月6日) 2015年10月7日閲覧。
- ^ a b “パルミラの凱旋門爆破 「イスラム国」また破壊”. 産経新聞. (2015年10月5日) 2015年10月7日閲覧。
- ^ “イラク最古の修道院を破壊 衛星画像から確認”. 産経新聞. (2016年1月20日) 2016年1月21日閲覧。
- ^ 政府、安否確認急ぐ 身代金要求なし 不法入国か - MSN産経ニュース(2014年8月18日付、2014年8月24日閲覧)キャッシュ
- ^ 日本人拘束、イスラム国との解放交渉進まず - 読売新聞(2014年08月23日付、2014年8月24日閲覧)キャッシュ
- ^ 「日本人の命に1億ドル」ビデオ声明全文 日刊スポーツ (2015年1月20日)
- ^ “イスラム国が後藤さん殺害動画ネット公開”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2015年2月2日) 2015年2月23日閲覧。
- ^ a b “ティクリートの虐殺、収容遺体約600人に イラク”. フランス通信社. (2015年6月11日) 2015年6月18日閲覧。
- ^ “日本公館への攻撃呼び掛け=インドネシアなどで-「イスラム国」”. 時事通信. (2015年9月10日) 2015年9月11日閲覧。
- ^ a b “「イスラム国」が日本の大使館攻撃を呼び掛け”. 朝日新聞. (2015年9月10日) 2015年9月11日閲覧。
参考文献
[編集]- テロ組織『ISIS』の特異な戦略と主権国家体系への影響について(四天王寺大学紀要 (59), 101-126, 2014)
関連項目
[編集]- ISKP
- 神権政治
- 偽旗作戦
- 世界イスラム帝国
- クメール・ルージュ - 内戦に乗じた権力掌握、極端な文化浄化、大量虐殺行為など共通点が多い。
- ISILに対する国際的な軍事介入
- モスル あるSWAT部隊の戦い
外部リンク
[編集]- Iraq updates – Institute for the Study of War - ウェイバックマシン(2015年11月9日アーカイブ分)
- al-Ḥayāt Media Center - AlHayat Media Center(ISISのメディア部門)
- ISLAMIC STATE GROUP - AP NEWS
- Islamic State group - BBC
- 「イスラム国」(IS) - BBC
- アクロニム
- アメリカ合衆国によりテロリスト認定された組織
- アラブ首長国連邦によりテロリスト認定された組織
- アルカーイダ
- イギリス内務省によりテロリスト認定された組織
- イラク戦争
- イラクのテロリズム
- イラク・レバントのイスラム国
- インドによりテロリスト認定された組織
- エジプトによりテロリスト認定された組織
- 欧州連合によりテロリスト認定された組織
- オーストラリアによりテロリスト認定された組織
- カナダによりテロリスト認定された組織
- サウジアラビアによりテロリスト認定された組織
- トルコによりテロリスト認定された組織
- 中華人民共和国によりテロリスト認定された組織
- ロシア連邦保安庁によりテロリスト認定された組織
- サラフィー・ジハード主義組織
- シリア内戦
- シリアの政治
- 対テロ戦争
- トルコのテロリズム
- 過激派
- 政治的極右
- 排外主義
- 反共主義
- 反帝国主義
- 反シオニズム
- アジアの内戦
- 反キリスト主義
- 公安調査庁の国際テロリズム要覧で言及されたテロ組織
- 呼称問題
- 犯罪組織
- 2006年設立の組織