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iPhone 12 Pro/12 Pro Max

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Apple > iPhone > iPhone 12 Pro/12 Pro Max
iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Proゴールド
ブランド Apple
キャッチコピー 英語: It's a leap year.
日本語: 飛ぶように、つぎの次元へ。
販売開始日 12 Pro
2020年10月23日[1]
12 Pro Max
2020年11月13日[1]
販売終了日 2021年9月14日 (2021-9-14)
先代機 iPhone 11 Pro/11 Pro Max
後継機 iPhone 13 Pro/13 Pro Max
関連機種 iPhone 12/12 mini iPhone SE2
フォームファクタ スマートフォン
形状 スレート
サイズ 12 Pro[2]
縦: 146.7 mm (5.78 in)
横: 71.5 mm (2.81 in)
厚さ: 7.4 mm (0.29 in)
12 Pro Max[2]
縦: 160.8 mm (6.33 in)
横: 78.1 mm (3.07 in)
厚さ: 7.4 mm (0.29 in)
重量 12 Pro
187 g (6.6 oz)[2]
12 Pro Max
226 g (8.0 oz)[2]
OS iOS 14.1(初期搭載)iOS 18.2
SoC A14 Bionic[3]
CPU 高パフォーマンス2コア(Firestorm)+ 省電力4コア(Icestorm)
GPU Appleデザイン4コア
メインメモリ 6GB[4]
ストレージ 128・256・512GB[5]
入力方式 マルチタッチ静電容量方式タッチパネル・音声
ディスプレイ 12 Pro
6.1インチ[3] 2532×1170ピクセル 460ppi[6]
12 Pro Max
6.7インチ[3] 2778×1284ピクセル 458ppi[2]
両モデル
Super Retina XDR・触感タッチ・広色域(DCI-P3)・True Tone・HDRディスプレイ・最大輝度800ニト(標準)[2]max. brightness(typical)[要出典]・HDRディスプレイ・最大輝度1,200ニト(HDR)[2]
接続 2G3GLAA対応4GEVS-SWB)・5GWi‑Fi 6(802.11ax)Bluetooth 5.0
比吸収率 頭 0.98 W/kg
体 0.99 W/kg
補聴器との両立 T3, M4
ウェブサイト support.apple.com/ja-jp/111875

iPhone 12 ProiPhone 12 Pro Maxは、Appleが設計・開発したスマートフォンである。2020年10月13日(現地時間)に発表されたiPhoneのことである。iPhone 12・12 miniと同時に発表され[7]、12 Proは10月23日に発売された[8]2021年9月14日(現地時間)のiPhone 13 Proシリーズの発表に伴い、店頭在庫限りで販売を終了した[9]

仕様

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デザイン

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iPhone 12 Pro/12 Pro Maxは、iPhone 11 Proなどにあった丸みを帯びたデザインから、フラットなデザインへと変更されている。外枠には、医療機器と同じグレードの光沢処理されたステンレス鋼が採用されている[10]2018年以降のiPad Proや第4世代のiPad Airと同様に、iPhone X以来の大幅な再設計となっている。ノッチのサイズは以前のiPhoneモデルよりも僅かに小型化されている。

iPhone 12 Pro/12 Pro Maxのカラーはシルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルーの4色である。

ディスプレイ

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iPhone 12 Proは、6.1インチの、Pro Maxは6.7インチのOLED,Super Retina XDRディスプレイ(最大輝度800ニト(標準)、最大輝度1,200ニト(HDR))が搭載されている。

表面のガラスは2.5Dからフラットへ戻り、ゴリラガラスで知られるコーニングが開発したCeramic Shieldで、iPhone 12 Pro・12 Pro Maxは、これまでよりも4倍の落下耐性強度のある[11]

カメラ

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TrueDepthカメラは1200万画素となっており、赤外線センサーを備えFace IDに利用される[12]。iPhone 11シリーズ以降から搭載されたナイトモードに対応し、4Kビデオ撮影(最大60fps)が可能である[13]

カメラにはiPhone 11 Pro/11 Pro Max同様に超広角・広角・望遠の3つのカメラが搭載されており、iPhone 12 Proは4倍ズームに対応している[14]。iPhone 12 Pro Maxのみより大きな1.7μ(ミクロン)センサーで1眼レフと同じような高精度のセンサーシフト式手ブレ補正を行う(広角カメラのみ)。望遠は65mmである為、5倍ズームに対応している[14][15]

またLIDARにはToFセンサーが採用され、ARに用いられる他、暗い場所での撮影時にオートフォーカス速度が6倍に高速化された[16][7]。またこれを活用したナイトモードポートレート(広角カメラのみ)も撮影可能になった。

耐水・防塵性能

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IP68等級で最大水深6メートルの水没に最大30分間耐えられる[13]

5G対応と通信速度

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5G

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日本国内では最大下り3.5Gbps(理論値)を実現する[17]。米国内ではミリ波(n260(39GHz)・n261(28GHz))に対応する[18]為、下り4Gbps/上り200Mbpsが最大速度(理論値)となる[17]

ドコモでは受信最大3.4Gbps/送信最大218Mbps[19]KDDIでは受信最大3.4Gbps/送信最大183Mbps[20]と発表されている。ソフトバンクでは受信最大2.4Gbps/送信最大110Mbpsに留まる[21]

5Gの対応周波数: n1 (2100MHz)・n2 (1900MHz)・n3 (1800MHz)・n5 (850MHz)・n7 (2600MHz)・n8 (900MHz)・n12 (700MHz) ・n20 (800DD)・n25 (1900MHz)・n28 (700APT)・n38 (TD2600)・n40 (TD2300)・n41 (TD2500)・n66 (AWS-3)・n71 (600 MHz)・n77 (TD3700)n78 (TD3500)n79 (TD4700)[13]

※太字は、日本国内で対応するsub-6GHz帯[22]

4G

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ドコモでは受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps[23]KDDIでは受信最大1Gbps/112.5Mbps[20]。ソフトバンクでは受信最大838Mbps/送信最大46Mbpsに留まる[21]

  • FDD-LTE:バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71。
  • TD-LTE:バンド34、38、39、40、41、42、46、48。

同梱物

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iPhone 12 Pro/Pro MaxにはUSB-PD準拠の電源アダプタで急速充電が出来るApple USB-C - Lightningケーブルが添付されている (電源アダプタはオプション) 。急速充電を行うと30分で50%まで充電できるが、20W以上のApple USB-C電源アダプタを使用しても20W電源アダプタと同じ出力になる[13]。iMacのUSB-Cポートでは15Wでの急速充電が出来る他、MacのUSB Type-AポートでもUSB-PDより遅い10Wで急速充電ができる。

また、オプションのMagSafeにより、15Wでの急速ワイヤレス充電が可能である[13][24]Qiでは7.5Wでの充電に対応している[13]ほか、iOS 17.4以降ではQi2での15W急速充電にも対応している[25]

iPhone 12シリーズでは電源アダプタ・EarPodsが付属されていない[26]。Appleはこれに関して、パッケージを小さくできることで輸送できる量が増え、結果45万台分のトラックを減らすことができ、計200万トンの二酸化炭素削減に貢献できるとしている[26]

これに合わせ、今後販売されるiPhone XRiPhone 11iPhone SE (第2世代)(2022年でいずれもApple Storeでの販売を終了した)でも同様の措置がとられている[27][28]

iPhone 12 や iPhone 12 Pro の音の問題に対する修理サービスプログラム

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2020年10月から2021年4月までの間に製造されたiPhone 12 Proの一部にレシーバモジュールの故障により、音の問題が起きる可能性があることが判明し、2021年8月27日から修理サービスプログラムが開始された。電話利用時にレシーバから音が出ない場合は、本プログラムの対象になる可能性がある。対象かどうかはApple正規サービスプロバイダで実機検査を受ける必要がある。期間は購入日より2年となる。

iPhone 12 や iPhone 12 Pro の音の問題に対する修理サービスプログラム

iPhoneのモデルのタイムライン

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iPhone 16 ProiPhone 16 ProiPhone 16iPhone 16iPhone 15 ProiPhone 15 ProiPhone 15iPhone 15iPhone 14 ProiPhone 14 ProiPhone 14iPhone 14iPhone 13 ProiPhone 13 ProiPhone 13iPhone 13iPhone SE (第3世代)iPhone 12 ProiPhone 12 ProiPhone 12 MiniiPhone 12iPhone 11 ProiPhone 11 ProiPhone SE (第2世代)iPhone XSiPhone XSiPhone XiPhone 11iPhone XRiPhone 8iPhone 8iPhone SE (第1世代)iPhone 7iPhone 7iPhone 6SiPhone 6SiPhone 6iPhone 6iPhone 5CiPhone 5iPhone 5SiPhone 4SiPhone 4iPhone 3GSiPhone 3GiPhone (初代)
出典: Apple Newsroom Archive[29]

脚注

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出典

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  1. ^ a b 尾形聡彦 (2020年10月14日). “初の5G対応「iPhone 12」を発表 米アップル:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年11月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g iPhone 12 Pro と 12 Pro Max - 仕様”. Apple(日本). 2020年11月13日閲覧。
  3. ^ a b c 尾形聡彦 (2020年10月14日). “初の5G対応「iPhone 12」を発表 米アップル:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年10月14日閲覧。
  4. ^ iPhone 12系のRAM容量判明。12とminiは4GB、ProとPro Maxは6GB” (日本語).Engadget JP (2020年10月15日).
  5. ^ Graham, Jefferson. “Apple iPhone 12 and 12 Pro preorders begin at 5 a.m. PT Friday. Here's when the new iPhones will be delivered” (英語). USA TODAY. 2020年11月13日閲覧。
  6. ^ 【3分でわかる】5G対応の「iPhone 12」シリーズから小型スマートスピーカーまで:アップルが発表した6つのもの” (日本語).WIRED (2020年10月15日).
  7. ^ a b CNJ. “【3分でわかる】5G対応の「iPhone 12」シリーズから小型スマートスピーカーまで:アップルが発表した6つのもの”. WIRED.jp. 2020年10月19日閲覧。
  8. ^ 5G対応の新iPhone発売” (日本語).
  9. ^ iPhone XRとiPhone 12 Proモデル、アップル公式ストアで販売終了。XRは現役3年に幕 - Engadget 日本版”. Engadget JP. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月15日閲覧。
  10. ^ Apple、5G対応のiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxを発表”. Apple Newsroom (日本). 2021年9月16日閲覧。
  11. ^ 「iPhone 12」の画面を守る新素材「Ceramic Shield」--落下耐性は4倍に”. CNET Japan (2020年10月14日). 2020年10月14日閲覧。
  12. ^ 先進の Face ID テクノロジーについて”. Apple Support. 2020年10月15日閲覧。
  13. ^ a b c d e f iPhone 12 Pro と 12 Pro Max - 仕様”. Apple (日本). 2020年10月15日閲覧。
  14. ^ a b 房野麻子 (2020年10月14日). “「iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max」は何が違う? 4機種のスペックを比較”. ITmedia Mobile. 2020年10月16日閲覧。
  15. ^ 本田雅一 (2020年10月14日). “iPhone 12シリーズの選び方。カメラ機能を重視するかが分かれ道 (本田雅一) - Engadget 日本版” (日本語). Engadget JP. オリジナルの2022年2月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220220034242/https://japanese.engadget.com/iphone12-pro-110016259.html 2020年10月15日閲覧。 
  16. ^ iPhone 12 Pro / Maxだけの「LiDARスキャナ」とは。デプスマップでARや暗所撮影に威力 - Engadget 日本版”. Engadget JP (2020年10月14日). 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月16日閲覧。
  17. ^ a b 田中聡 (2020年10月14日). “5Gに対応した「iPhone 12」シリーズ、どのキャリアとバンドで使える?”. ITmedia Mobile. 2020年10月16日閲覧。
  18. ^ iPhone 12 Pro and 12 Pro Max - Technical Specifications” (英語). Apple. 2020年10月16日閲覧。
  19. ^ iPhone (5G) 通信・エリア | iPhone | NTTドコモ”. www.nttdocomo.co.jp. 2020年10月22日閲覧。
  20. ^ a b その他の超高速通信<受信/送信> | エリア:スマートフォン・携帯電話 | au”. www.au.com. 2020年10月22日閲覧。
  21. ^ a b [iPhone/iPad]データ通信速度はどのくらいですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート”. ソフトバンク. 2021年1月4日閲覧。
  22. ^ 石野純也 (2020年10月16日). “iPhone 12シリーズは5G普及の起爆剤になるか 日本市場へのインパクトを読み解く”. ITmedia Mobile. 2020年10月16日閲覧。
  23. ^ iPhone (4G) 通信・エリア | iPhone | NTTドコモ”. www.nttdocomo.co.jp. 2020年10月29日閲覧。
  24. ^ iPhone 12シリーズ向けに「MagSafe」復活。Apple Watchも充電できるデュアル充電パッドも発表 - Engadget 日本版”. Engadget JP (2020年10月14日). 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
  25. ^ writer, Contributing. “Surprise! Your iPhone 12 got an upgrade to 15W magnetic charging with Qi2” (英語). Macworld. 2024年4月16日閲覧。
  26. ^ a b 尾形聡彦 (2020年10月14日). “脱付属品のiPhone12 700ドル切るミニも投入:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年11月13日閲覧。
  27. ^ iPhone11とiPhone XRが電源アダプタとEarPodsの同梱廃止〜値下げ - iPhone Mania”. iPhone Mania (2020年10月14日). 2020年10月28日閲覧。
  28. ^ iPhone SE(第2世代)でもEarPodsと電源アダプタの同梱を廃止”. iPhone Mania (2020年10月15日). 2020年10月18日閲覧。
  29. ^ Apple Inc. (2007-2020). iPhone News - Newsroom Archive. Retrieved january 28, 2021.

外部リンク

[編集]
先代
iPhone 11
iPhone 11 Pro11 Pro Max
iPhone SE (第2世代)
iPhone 1212 mini
iPhone 12 Pro/12 Pro Max

第14世代
次代
iPhone 1313 mini
iPhone 13 Pro13 Pro Max
iPhone SE (第3世代)