コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

BIGLOBE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Biglobeから転送)
ビッグローブ株式会社
BIGLOBE Inc.
品川シーサイドパークタワー
品川シーサイドパークタワー
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
140-0002
東京都品川区東品川4-12-4
品川シーサイドパークタワー
設立 2006年7月3日
業種 情報・通信業
法人番号 2010001146797
事業内容 インターネット等のネットワークを利用した情報通信サービス、情報提供サービスの提供および、これに付帯または関連する一切の業務
代表者 代表取締役社長:山田靖久
売上高 非公開
従業員数 約500名
決算期 3月
主要株主 KDDI株式会社(100%)
主要子会社 ジー・プラン株式会社
関係する人物 飯塚久夫(元社長)
古関義幸(元社長)
中川勝博(元社長)
外部リンク ビッグローブ株式会社
テンプレートを表示

BIGLOBE(ビッグローブ)は、ビッグローブ株式会社 (BIGLOBE Inc.) が運営するインターネットサービスプロバイダのひとつ。リモートホスト名はmesh.ad.jp

概要

[編集]

BIGLOBEはインターネットプロバイダーであり、固定インタネット回線、モバイル回線の提供だけでなく、ポータルサイト、クラウドホスティング等、インターネットに欠かせないインフラ事業を提供している。BIGLOBEは「大きな地球」を意味するBIG(大きい)とGLOBE(球,地球)を合わせた造語。シンボルマークは「水の惑星」で、通称「びっぷる」。

1996年7月24日、日本電気 (NEC) が運営していたインターネットサービスプロバイダであるmesh、パソコン通信サービスであるPC-VANコンテンツ配信サービスであるCyber Plazaを統合しサービス開始。1999年に既存のmeshおよびPC-VAN会員はBIGLOBEに移行された。

2006年7月3日、NECの一部門だったBIGLOBE事業本部をNECビッグローブ株式会社として分離独立させたが、その時点では社名からもわかる通り、引き続きNECが筆頭株主であり、NECグループに属していた[1]。このとき同時にロゴも変更された。

2007年3月末の時点でサービス会員の合計が1,663万人。会員は減少していないが、競合相手の大手プロバイダ他社と同様、以前ほどの勢いで増えてはいない。2007年に公表された中期戦略計画によると、FTTHのユーザー数は10.7%と2位につけていた。NTTの公式発表が、11月現在で加入者1,000万人と公表している事から、日本国内でのFTTHにおけるISP事業では100万人超で、2位のポジションにいたが、2010年3月にNTTぷららに抜かれ、第3位となった。2015年3月現在、FTTHの事業は会員数が200万人で、OCNNTTぷららに次いで3位の地位を占めている。

2013年10月に、報道各社が大株主の日本電気が株式を売却すると報じられた[2][3][4]。報道時点では、NECは決定事項はないなどとしていた[2]が、2014年1月30日、日本産業パートナーズに同年3月末頃にNECが所有する全株式を売却することを発表した[5]。ブランド名やサービスは継続される[5]。その後、2014年3月末を以てNECは保有する当社の株式を日本産業パートナーズに売却。当社は4月1日付で社名を「ビッグローブ」に変更し、NECグループを離脱した。

2016年12月8日に、KDDIが日本産業パートナーズから保有株式を2017年1月末を目処に総額約800億円で取得し、同社の完全子会社化することを発表した[6]。2017年1月31日、KDDIが経営権を100%取得し、同社のグループ会社となった。

沿革

[編集]
  • 1986年昭和61年)4月 - NECのパソコン通信サービスPC-VAN開始。
  • 1995年平成7年)
    • 2月1日 - インターネットサービスプロバイダ"C&Cインターネットサービスmesh"事業開始。
    • 3月31日 - ダイヤルアップIP接続サービス開始。
  • 1996年(平成8年)7月24日 - "BIGLOBE"開始。
  • 1999年(平成11年)1月 - "mesh"と統合される。
  • 2006年(平成18年)7月3日 - NECのBIGLOBE事業本部が分離・独立、NECビッグローブ株式会社となる。
  • 2009年(平成21年)10月 - 競合関係であった富士通系の@niftyと、コンテンツの相互供給契約を締結した。
  • 2011年(平成23年)9月30日 - mesh.ad.jp網から接続する会員向けに提供していたプロキシサーバーを終了した。これらは「ホームページウィルスチェック」サービスで利用できるプロキシ(bgcsまたはcachesv)とは違い、ウイルススキャンされなかった。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月 - BIGLOBEだけではなくOCN、@nifty、hi-hoau one netSo-netなどの大手プロバイダーポータルサイトにインターネット広告を供給していた子会社であるサイバーウィングが解散した。
    • 4月1日 - NECグループを離脱し、ビッグローブ株式会社に社名変更。
  • 2015年(平成27年)2月23日 - 本社を品川シーサイドへ移転[7]
  • 2017年(平成29年)
    • 1月31日 - KDDIの完全子会社(機能子会社)となる。
    • 10月1日 - 子会社のビッグローブカスタマーコミュニケーションズ株式会社を吸収合併した。

コンテンツ

[編集]

2004年3月22日にブログサービス「ウェブリブログ」をサービス開始した。

2004年にオリジナルのコンピュータゲームLet's!浜茶屋」を開発し、ダウンロード販売専用で提供するという実験的な試みも行っていた。

BIGLOBEストリーム(アニメワン)で、UHFアニメなど、放送されたアニメ動画の配信も行っており、2010年にオリジナルアニメ『ゆとりちゃん』の製作、配信も行っていた。2014年3月にアニメ事業から撤退した。

ケータイBIGLOBEは、携帯電話向けの検索、動画、着信メロディ、ニュース、コミュニティ、占いなど各種コンテンツを無料提供していた(2014年3月頃完全撤退)。

2009年にTwitterクライアント「ついっぷる」をリリースした。PC向けWebクライアントの他、携帯電話端末やスマートフォン向けアプリ、画像投稿やトレンド情報などのWebサービスを提供しており、日本で普及しているクライアントの一つであったが、2017年10月31日にサービスを終了した。「ついっぷるトレンド」は継続するとしている[8]

BIGLOBE mobile

[編集]

仮想移動体通信事業者 (MVNO) としてNTTドコモの通信網を活用した高速モバイルデータ通信サービス。LTE接続時下り最大150Mbpsの高速通信と、3G接続時(下り最大14Mbps)の接続エリアの広さの双方が享受できる。2017年9月、サービス名称を、それまでの「BIGLOBE LTE・3G (BIGLOBEスマホ、BIGLOBE SIM)」から「BIGLOBE mobile」に変更した事を発表した[9]

プラン・料金

[編集]
プラン種別 高速データ通信容量 データ通信のみ データ通信SMS付き 音声通話

(データ+SMS+音声通話)

追加できるシェアSIM枚数 BIGLOBE Wi-Fi
音声通話スタートプラン 1GB/月 1,400円 有料
3ギガプラン

(旧エントリープラン)

3GB/月 900円 1,020円 1,600円 有料
6ギガプラン

(旧ライトSプラン)

6GB/月 1,450円 1,570円 2,150円 最大4枚 1ライセンス無料
12ギガプラン 12GB/月 2,700円 2,820円 3,400円 最大4枚 1ライセンス無料
20ギガプラン 20GB/月 4,500円 4,620円 5,200円 最大4枚 1ライセンス無料
30ギガプラン 30GB/月 6,750円 6,870円 7,450円 最大4枚

沿革

[編集]
  • 2012年(平成24年)
    • 2月1日 - NTTドコモのFOMAハイスピード網を活用したMVNO高速モバイル接続サービスBIGLOBE 3G開始。
      • デイタイムプラン(月額料金1,770円。2:00 - 20:00使用可)・スタンダードプラン(月額料金2,770円。全日使用可)。
    • 3月6日 - 加入者が急増し回線品質維持の観点から新規加入を一時中止。
    • 4月23日 - 先着100名に限り追加申込を受付。
    • 6月1日 - 再受付開始。
    • 8月1日 - NTTドコモのXi網を活用したMVNO高速モバイル接続サービスBIGLOBE LTE開始。
      • デイタイムプラン(月額料金3,770円。2:00 - 20:00使用可)・スタンダードプラン(月額料金4,770円。全日使用可)。
    • 10月1日 - BIGLOBE LTE/BIGLOBE 3G、デイタイムプラン向けに1日に限り時間制限を解除するナイトオプション(1回315円)開始。
    • 12月3日 - BIGLOBE LTE、月額料金はそのままにUIMカードを3枚貸与まで拡張できるシェアオプション開始。
  • 2013年(平成25年)
    • 2月1日 - BIGLOBE 3GとBIGLOBE LTEを統合し、BIGLOBE LTE・3Gとする(ライトSプラン・ライトMプランの開始)。BIGLOBE 3Gのデイタイムプラン・スタンダードプランの新規受付は終了。
    • 6月1日 - イオンリテール店頭でUIMカード「はじめまセット」および端末とのセット販売を開始。
    • 12月2日 - BIGLOBE LTE・3G、エントリープラン(月額料金980円。全日使用可)開始。
  • 2014年(平成26年)
    • 2月3日 - オプションで使用可能な公衆無線LANにBBモバイルポイントとUQ Wi-Fiを追加。iPhone等で採用されているnanoSIMカードへの変更受付開始。SMSオプション開始。
    • 3月8日 - ヨドバシカメラUIMカード「はじめまセット」発売。
    • 7月1日 - 音声通話サービス開始。
    • 9月1日 - BIGLOBE LTE・3Gの帯域制限時および通信容量超過後の接続速度を128kbpsから200kbpsに引き上げ。
    • 11月1日 - BIGLOBE LTE・3Gの各プラン月間通信容量を引き上げ。各月額料金は据え置き。
    • 12月1日 - これまでクレジットカード払いのみだった音声通話SIMの支払い方法を、銀行口座振替およびNTT/KDDIとの合算請求にも拡大。
  • 2015年(平成27年)
    • 4月17日 - エントリープランおよびライトSプランの月間通信容量を引き上げ。ライトSプラン・ライトMプラン・スタンダードプランにおいて直近72時間の通信容量による速度制限を撤廃(エントリープランおよび音声通話スタートプランは継続)。データ通信容量の繰越しサービス開始(繰越容量の最大値は各プランごとに定められた月間高速データ通信容量と同量)。BIGLOBE LTE・3G利用者の家族会員サービスを無料化。
    • 8月3日 - 12Gプラン申込開始。エントリープランおよび音声通話スタートプランにおける直近72時間の通信容量による速度制限を、エントリープランは360MBから600MBに、音声通話スタートプランは120MBから200MBにそれぞれ緩和。
  • 2016年(平成28年)
    • 9月13日 - 直近72時間(3日間)の送受信の通信量合計に対して設けていた、通信速度制限に関する規定を、一部プランにおいて廃止。
    • 11月1日 - BIGLOBE LTE・3Gのオプションサービスとして「エンタメフリー・オプション」を発売。YouTube、Apple Music、Google Play Musicが通信量のカウントされないサービス。複数の動画・音楽をカウントしないサービスとしては通信業界で初めての試みとなる。
    • 12月1日 - 「エンタメフリー・オプション」の対象サービスとして「AbemaTV」を追加
  • 2017年(平成29年)
    • 2月16日 - 「エンタメフリー・オプション」の対象サービスとして「Spotify」を追加。20ギガプラン、30ギガプランを発売開始。「エントリープラン」を「3ギガプラン」、「ライトSプラン」を「6ギガプラン」に名称変更。
    • 10月10日 - KDDIが提供するau4G LTE回線に対応した「タイプA」の提供を開始。マルチキャリアMVNOとなる。

端末(スマホ・ルーター)

[編集]

※2017年2月20日発売中の端末

メーカー 端末名 月額加算料(24か月)
ASUS ZenFone 3 Max (ZC520TL) 820円(アシストパックR)×24か月*
シャープ AQUOS SH-M04 1,380円(アシストパックC)×24か月*
ASUS ZenFone 3 Laser (ZC551KL) 1,150円(アシストパックF)×24か月*
ASUS ZenFone 3 (ZE520KL) 1,650円(アシストパックP)×24か月*
LGエレクトロニクス LG G2 mini for BIGLOBE 530円(アシストパックK)×24か月*
富士通 arrows M03 1,490円(アシストパックE)×24か月*
シャープ AQUOS mini SH-M03 2,080円(アシストパックL)×24か月*
Motorola Moto G4 Plus 1,490円(アシストパックE)×24か月*
HUAWEI HUAWEI P9 lite 1,240円(アシストパックH)×24か月*
Motorola Moto X Play 1,840円(アシストパックI)×24か月*
HUAWEI HUAWEI MediaPad T2 7.0 Pro 1,040円(アシストパックM)×24か月*
海外版

新品またはメーカー整備品

iPhone SE 16GB 2,080円(アシストパックL)×24か月*
海外版

新品またはメーカー整備品

iPhone 6 16GB 2,700円(アシストパックS)×24か月*
海外版

新品またはメーカー整備品

iPhone 6 Plus 16GB 2,700円(アシストパックS)×24か月*
NECプラットフォームズ Aterm MR05LN 970円(アシストパックN)×24か月*
NECプラットフォームズ Aterm MR04LN 933円(アシストパックA)×24か月*

過去提供端末

[編集]

BIGLOBE WiMAX

[編集]

BIGLOBE WiMAXとは、ビッグローブ株式会社が提供するモバイルWiFiルーターサービス。BIGLOBEの接続サービス(光ファイバー、ADSL、「ベーシック」コースなど)を利用しているユーザーは、毎月の利用料金を200円安く利用することが可能。また、口座振替に対応している数少ないWiMAX提供会社のひとつで、その中でも最安で利用する事ができる

2019年9月時点で選べる端末は、モバイルルーターがWX05(NECプラットフォームズ製)、W06(HUAWEI製)、ホームルーターがL02(HUAWEI製)と全3種類。

脚注

[編集]
  1. ^ NECビッグローブ株式会社の設立について - NECプレスリリース(2006年7月3日)
  2. ^ a b NEC、ビッグローブ売却検討 月内に1次入札も - 産経ニュース 2013年10月10日
  3. ^ NEC、ネット接続業者のビッグローブを売却へ=関係筋 - ロイター 2013年10月10日
  4. ^ NEC、ビッグローブ売却へ=ネット接続子会社、近く入札 - 時事ドットコム 2013年10月10日
  5. ^ a b NEC「BIGLOBE」の売却について説明、ブランドやサービスは当面そのまま継続 - INTERNET Watch 2013年1月30日
  6. ^ KDDIによるビッグローブの子会社化について』(プレスリリース)KDDI株式会社、2016年12月8日http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/12/08/2193.html2016年12月8日閲覧 
  7. ^ 本社移転のお知らせ - プレスリリース 2015年02月06日
  8. ^ 「ついっぷる」きょう終了 画像ダウンロードは11月まで ITmediaニュース、2017年10月31日
  9. ^ ビッグローブの格安SIMに「エンタメSIM」、特定の動画・音楽サービスを制限なく楽しめるオプション付き新プラン”. マイナビニュース (2017年9月28日). 2017年9月29日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]