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AOR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

AOR(エーオーアール)とは、アルバム・オリエンテッド・ロック(Album-Oriented Rock)、もしくはアダルト・オリエンテッド・ロック(Adult-Oriented Rock)の略語で、ポピュラー音楽ジャンルの一つである。

概要

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  • アルバム・オリエンテッド・ロック(Album-Oriented Rock
    アメリカで「シングルチャートを意識したものではなく、アルバム全体としての完成度を重視したスタイル」の意味で使用された[1][2][3]アルバム・ロックAlbum rock)とも称される[4][5]
  • アダルト・オリエンテッド・ロック(Adult-Oriented Rock
    「大人向けのロック」「アダルト志向のロック」を意味する和製英語[6]。英米、若しくは諸外国でソフトロックとも称される[7]が、日本ではサンシャイン・ポップを指す言葉になるので注意が必要である。

AORのジャンルの音楽家としては、ボズ・スキャッグスボビー・コールドウェルルパート・ホルムズスティーリー・ダンクリストファー・クロス、1974年以降のシカゴなどがあげられる。

音楽性が近い音楽用語としては、クワイエット・ストーム (Quiet Storm) [注釈 1]、ソフト&メロウ (Soft & Mellow) 、アダルト・コンテンポラリー (Adult Contemporary/AC) 、アーバン (Urban) 、ヨット・ロック (Yacht Rock) [8][9]などがある。

AORの代表曲の例

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世界のミュージシャン

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日本の主なミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ スモーキー・ロビンソンの曲名に由来する。アニタ・ベイカーらが代表的なシンガー
  2. ^ 1981年に「ウイ・アー・イン・ジス・ラブ・トゥゲザー」がヒットした
  3. ^ 1977年に「ロンリー・ボーイ」がヒット
  4. ^ もともとはフェアポート・コンベンション」に在籍した。その後マシューズ・サザン・コンフォートを経て79年にソロとして「シェイク・イット」をヒットさせた
  5. ^ かつてはベイカー・ガービッツ・アーミーで”ハードロック”を演奏していた
  6. ^ 1982年に「パーソナリィ」をヒットさせた
  7. ^ 唯一のヒット曲、1981年「スティール・アウェイ」
  8. ^ 日本独自ヒット「マジック」については田中康夫が、レコード会社のヤラセが当たってヒットしたと指摘
  9. ^ 「アイ・ゴー・クレイジー」を田中康夫が取り上げたことで、デイヴィスが有名になった。アメリカでは「クール・ナイト」などもヒット
  10. ^ アメリカでの主なヒット曲「ブルーワー・ザン・ブルー」。陸上選手とは同名異人
  11. ^ 「レッツ・ラウンド・アゲイン」がAORにあたる
  12. ^ 小林克也の「ベストヒットUSA」のテーマ曲に採用された
  13. ^ 1982年に「モア・ザン・ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」がアメリカでヒットした

出典

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  1. ^ AOR - Music genre”. Rate Your Music. 2022年5月12日閲覧。
  2. ^ Radio Broadcasting Glossary”. Radio Connection. 2022年5月12日閲覧。
  3. ^ The 50 Greatest AOR Albums Of All Time”. Louder. Future Publishing (2019年5月1日). 2022年5月12日閲覧。
  4. ^ ベン・フォン=トーレス『リトル・フィート物語』丸山京子、亜紀書房、2021年、2008頁。ASIN B09HC83JYG 
  5. ^ Album Rock Music Overview - オールミュージック. 2022年5月19日閲覧。
  6. ^ a b いつまでも色褪せないロックの名曲を手に入れよう AORのすべてVol.1”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2004年9月22日). 2022年5月12日閲覧。
  7. ^ Regev, Motti (2013). Pop-Rock Music: Aesthetic Cosmopolitanism in Late Modernity. Cambridge: Polity. p. 111. ISBN 0745670903 
  8. ^ AllMusic Staff (2014年6月25日). “AllMusic Loves Yacht Rock”. AllMusic. All Media Network. June 25, 2014閲覧。
  9. ^ Berlind, William (August 27, 2006). “Yacht Rock Docks in New York”. The New York Observer. 29 July 2008閲覧。
  10. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Al Stewart Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. All Media Guide. 2022年5月12日閲覧。
  11. ^ 【小田和正 ライヴレポート】『Kazumasa Oda Tour 2018「ENCORE!!」』2018年8月28日 at 日本武道館”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2018年9月11日). 2021年6月28日閲覧。
  12. ^ 角松敏生(カドマツトシキ)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2021年6月28日閲覧。
  13. ^ 角松敏生 - プロフィール”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2021年6月28日閲覧。
  14. ^ ゴダイゴBOX [10CD] [限定]”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2021年8月10日閲覧。 “ゴダイゴは日本ではかなり早くから、広い意味でのフュージョンやAORを演奏していた。”
  15. ^ サーカス(サーカス)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2021年6月28日閲覧。
  16. ^ SING LIKE TALKING(シング・ライク・トーキング)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2021年6月29日閲覧。
  17. ^ NONA REEVES(ノーナ・リーヴス)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2021年6月28日閲覧。
  18. ^ 山下達郎(ヤマシタタツロウ)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2021年6月28日閲覧。
  19. ^ 寺尾 聰『ルビーの指輪』 | 樅山 敦の歌謡曲が流れるBARBER | MEN'S NON-NO WEB | メンズノンノ ウェブ”. archive.mensnonno.jp (2019年3月9日). 2023年9月25日閲覧。
  20. ^ 鈴木雅之が抱いてきたブラックミュージックへの敬愛を日本の大人の音楽へと昇華させた『FAIR AFFAIR』 | OKMusic”. okmusic.jp (2022年2月23日). 2023年9月25日閲覧。
  21. ^ 杉山清貴が語る、音楽への向き合い方と制作への哲学 「違う景色を見ることはとても大事」”. Real Sound|リアルサウンド. 2021年11月10日閲覧。
  22. ^ ココカラ (2014年11月6日). “伊豆田洋之「Tears in the Back Mirror」”. ココカラWEB│フリーペーパーココカラ. 2023年9月25日閲覧。
  23. ^ DEEN 今年3作目のニューアルバム『シュプール』に詰め込んだ、AOR~シティポップへの思い | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2021年12月30日閲覧。

関連項目

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