2024年の出版
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2024年の出版(2024ねんのしゅっぱん)では、2024年の出版に関する出来事についてまとめる。
2023年の出版 - 2024年の出版 - 2025年の出版
出版関係の出来事
[編集]出版社の設立・倒産、文庫・新書の創刊、雑誌の創刊・休刊、ミリオンセラーの出版などを記載。特記した場合を除き、創刊、休刊・廃刊、復刊の日付は、それぞれ創刊号、最終号、復刊号の発売日である。
1月
[編集]- 1月4日 - 栃木県鹿沼市を本拠に、主に園芸関係の書籍を手掛けていた「栃の葉書房」が宇都宮地方裁判所から破産手続き開始決定を受け倒産[1]。
- 1月5日 - 宝島社はこの日、前年12月14日に逝去した創業者・前社長の蓮見清一(享年80)に代わる新社長に取締役兼編集総局長を務めていた関川誠が前年12月25日に行われた取締役会の決議を経て就任したことを発表[2][3]。
- 1月10日 - 週刊誌『日本印刷新聞』(1949年創刊)や月刊誌『印刷界』(1950年創刊)を刊行していた日本印刷新聞社(東京都中央区、1949年設立)他1社が東京地方裁判所(以下、東京地裁と表記)から破産手続き開始決定を受け倒産。負債は2社合わせて約7500万円[4]。
- 1月19日 - 二度にわたり休刊した映画専門月刊誌『映画秘宝』がこの日発売の3月号から再々復刊。今回の復刊にあたっては「合同会社秘宝新社」を新たに設立している[5]。
2月
[編集]- 2月4日 - 集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の発売前の画像をネットに公開(いわゆる「早バレ」)していたとして、熊本県警と新潟県警の合同捜査本部はこの日、外国籍の男2人を著作権法違反容疑で逮捕。逮捕を受け同社は翌5日、「このような行為は読者の楽しみを奪うものだけではなく著者も大変心を痛めている。今回の逮捕は問題解決に向けた大きな前進と考えており、今後は読者の皆様に漫画を適正な形で楽しんでいただくよう色々な対策を講じていく」とのコメントを発表した[6][7]。2人は2月25日にも同法違反容疑で再逮捕され[8]、その後熊本地方裁判所は7月25日、2人にいずれも執行猶予及び罰金付きの有罪判決、法人に対しても罰金100万円を科した。裁判官は「著作権の保護制度を揺るがしかねない悪質な犯行だ」と断罪した[9]。
- 2月24日 - 双葉社発行の月刊漫画雑誌『月刊アクション』(2013年創刊)がこの日発売の4月号をもって休刊。掲載作品の今後については最終号で発表するとした[10]。
3月
[編集]- 3月30日 - 岩手県盛岡市を中心に発行していた地域紙『盛岡タイムス』(1969年10月創刊)が部数減による経営状況悪化に伴いこの日の発行を最後に廃刊。また発行元の「盛岡タイムス社」も従業員13人全員を解雇すると共に会社自体も清算[11]。
4月
[編集]- 4月3日 - 月刊英文娯楽情報誌『Eye-Ai』(1977年創刊)などを刊行していたリバーフィールド社(東京都港区、1976年創立)がこの日付で東京地裁から破産手続き開始決定を受け倒産。なお『Eye-Ai』については別会社により発行が継続されている[12]。
- 4月8日 - ブシロード発行、KADOKAWA発売の少年月刊漫画雑誌『月刊ブシロード』(2013年9月創刊)がこの日発売の5月号をもって休刊。一部の掲載作品については媒体を変更して継続する予定[13]。
- 4月18日 - 閉鎖された海賊版サイト『漫画村』を巡り、KADOKAWA、集英社、小学館の出版3社が元運営者に対して19億円余りの損害賠償を請求した訴訟で、東京地裁は元運営者に17億円を支払うよう命じた[14][15]。一方、元運営者はスポーツ紙の取材に対し「(判決に)納得できない。漫画村について一切後悔はない」と語り[16]、5月2日に判決を不服として控訴した[17]が、7月8日付で知的財産高等裁判所が控訴状を却下し判決が確定した[18]。
5月
[編集]6月
[編集]- 6月10日 - イードが編集・刊行、Gakkenが販売していた声優情報誌『声優アニメディア』(2004年刊行、2023年9月より季刊化)がこの日発売の夏号をもって休刊。20年の歴史に幕を下ろした[20][21]。
7月
[編集]8月
[編集]- 8月7日・9日 - 宝島社の月刊ファッション雑誌『steady.』(2006年11月創刊)が7日発売の9月号をもって休刊。また同じく月刊ファッション雑誌の『mini』(2000年創刊)は9日発売の9月号より偶数月発行に変更[23]。
9月
[編集]- 9月2日 - 前年7月に71年の歴史に幕を閉じたクラシックCD専門・レコード批評誌『レコード芸術』がオンラインで復活。月額1000円の有料コンテンツと無料コンテンツの2種類を用意する。またこれの総集編を紙媒体で刊行する予定[24]。
- 9月12日 - Gakkenが桐原書店の発行済み株式の過半数を取得しグループ会社化[25]。
- 9月27日 - 北海道札幌市に本拠を置き、主に海外作品の翻訳、また海外向けに英訳本を出版していた柏艪舎(はくろしゃ、2000年創立)がこの日付で札幌地方裁判所から破産手続き開始決定を受け倒産。負債総額は約2億5800万円[26]。
10月
[編集]- 10月8日 - リクルートは、同社が発行する旅行情報誌『じゃらん』(1990年創刊)及び『じゃらんムックシリーズ』の合計11媒体について、発行部数の多い北海道を除いて2025年3月末をもって順次休刊することを発表。休刊後はインターネット情報サイト「じゃらん.net」に集約する[27][28]。
- 10月10日 - 山と渓谷社が9月25日に発売したロッククライミング専門誌『ROCK & SNOW』No.105号に掲載されたロッククライマーで本年6月に逝去した倉上慶大(享年38)の追悼記事「追悼 倉上慶大 1985 - 2024」で、文藝春秋が運営するウェブサイト『Nunber Web』に2022年12月31日に掲載されたインタビュー記事から一部盗用があったとして、同社はこの日公式サイトで謝罪した[29][30]。
- 10月21日 - ぶんか社が刊行するファミリー4コマ漫画誌『主任がゆく!スペシャル』(2006年に季刊誌として創刊。隔月刊を経て2009年に月刊化)がこの日発売のVol.194をもって休刊。18年余りの歴史に幕[31]。
11月
[編集]- 11月1日 - 1976年刊行の住宅情報誌を前身とし、2009年から現在の名称で発行されていたリクルートの隔週発行のフリーペーパー『SUUMO(スーモ)シリーズ』3冊(スーモ新築マンション・スーモマガジン・スーモの注文住宅)が2025年3月末を目処に休刊することがこの日、関係者の話で判明。今後は公式サイトやスマホアプリを通じて展開する。サンケイスポーツの取材に応じた同社は「現時点でお話できることはない」とした[32]。・
- 11月20日(予定) - 文友舎発行の豊満女性向けファッション誌『la farfa』(ラファーファ、2013年3月創刊)がこの日発売の2025年1月号をみって休刊。休刊は10月3日に同社公式サイトで発表された。また同誌の増刊である『OTONA LAFARFA』(オトナ・ラファーファ)も10月9日発売号で休刊[33]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 栃木・鹿沼の出版業「栃の葉書房」に破産開始決定 - 不景気.com、2024年1月8日配信、同日閲覧
- ^ 代表取締役就任のお知らせ - 株式会社宝島社、2024年1月5日発表、1月25日閲覧 (PDF)
- ^ 宝島社の新社長に関川誠氏が就任 『宝島社』『CUTiE』編集長経て全刊行物統括の編集総局長 - ORICON NEWS、2024年1月5日配信、同日閲覧
- ^ 「日本印刷新聞」発行の日本印刷新聞社に破産開始決定 - 不景気.com、2024年1月24日配信、1月25日閲覧
- ^ 「映画秘宝」異例の再々創刊 来年1月から発売 - シネマトゥデイ、2023年12月19日配信、同日閲覧
- ^ 国際的海賊版早バレサイトに係る容疑者逮捕の報道を受けて - 株式会社集英社、2024年2月5日発表、同日閲覧 (PDF)
- ^ 集英社、ジャンプ「早バレ」容疑者逮捕に声明 漫画家らが「心を痛めている…」海賊版撲滅へ期待 - スポーツニッポン、2024年2月5日配信、同日閲覧
- ^ 「週刊少年マガジン」発売前に公開か 外国籍の男2人を再逮捕 - サンケイスポーツ、2024年2月25日配信、同日閲覧
- ^ 発売前の漫画をネット公開「早バレ」有罪判決…熊本地裁「著作権保護制度を揺るがしかねない」 - 読売新聞、2024年7月26日配信、同日閲覧
- ^ 双葉社の漫画誌「月刊アクション」が休刊、2013年創刊 - 不景気.com、2024年1月26日配信、同日閲覧
- ^ 盛岡タイムスが3月30日付で廃刊…部数減で経営難、社長「苦渋の選択となった」 - 読売新聞、2024年2月21日配信、7月22日閲覧
- ^ 東京の出版社「リバーフィールド社」に破産開始決定 - 不景気.com、2024年4月19日配信、7月22日閲覧
- ^ 少年漫画誌の「月刊ブシロード」が24年5月号で休刊 - 不景気.com、2023年12月10日配信、12月12日閲覧
- ^ 出版社「国内発の海賊版は根絶」 漫画村元運営者に17億円賠償命令 - 朝日新聞、2024年4月18日配信、同日閲覧
- ^ 「漫画村」運営者に17億円の賠償命令…出版大手3社が19億円超求めた訴訟 - 読売新聞、2024年4月18日配信、同日閲覧
- ^ 「漫画村」に17億円賠償命令 元運営者「納得できない。漫画村について一切後悔はありません」 - サンケイスポーツ、2024年4月18日配信、4月19日閲覧
- ^ 「漫画村」元運営者が控訴…出版大手3社へ計17億円超の支払い命じた判決に不服 - 読売新聞、2024年5月2日配信、5月3日閲覧
- ^ 17億円賠償命令が確定 「漫画村」訴訟、元運営者に - サンケイスポーツ、2024年7月30日配信、7月31日閲覧
- ^ 講談社、ワニブックスを完全子会社化…225万部「ホームレス中学生」など刊行 - 読売新聞、2024年5月24日配信、同日閲覧
- ^ 『声優アニメディア』6月発売号で休刊 20年の歴史に幕「ありがとうございました」 - ORICON NEWS、2024年5月27日配信、同日閲覧
- ^ 声優情報誌『声優アニメディア』休刊 「残念です」「ショックすぎる」SNSで惜しむ声 - ねとらぼ、2024年5月27日配信、同日閲覧
- ^ 男性アイドル雑誌「ポポロ」休刊 旧ジャニ写真「ネット解禁前」支えた“元祖推し活” 32年の歴史に幕 - スポーツニッポン、2024年7月22日配信、同日閲覧
- ^ 宝島社『steady.』8月に休刊へ 創刊から18年の歴史に幕…近年の社会状況変化で「一度役割を終了した」 - ORICON NEWS、2024年5月20日配信、同日閲覧
- ^ CD批評誌「レコード芸術」がオンラインで9月復刊へ クラウドファンディングで実現 - 産経新聞、2024年6月15日配信、同日閲覧
- ^ 株式会社桐原書店のグループインに関するお知らせ - Gakken、2024年9月2日発表
- ^ 北海道の出版社「柏艪舎」に破産開始決定、負債2億円 - 不景気.com、2024年10月7日配信、10月8日閲覧
- ^ 旅行誌「じゃらん」「ムックシリーズ」、来年3月で休刊…人気観光地や宿泊施設など紹介 - 読売新聞、2024年10月8日配信、10月9日閲覧
- ^ 旅行情報誌「じゃらん」計11媒体が休刊 北海道じゃらんは発行継続 - 朝日新聞、2024年10月8日配信、10月9日閲覧
- ^ 『ROCK&SNOW』105号記事の盗用に関するお詫び - 株式会社山と渓谷社、2024年10月10日発表、同日閲覧
- ^ 山と溪谷社、文章に盗用が発覚 謝罪 「Number」からインタビュー流用「著作権の侵害…深くお詫び」 - スポーツニッポン、2024年10月10日配信、同日閲覧
- ^ 主任がゆく!スペシャルが休刊、2006年から18年発行のファミリー4コマ誌 - コミックナタリー、2024年10月21日配信、同日閲覧
- ^ リクルートの住宅情報誌「スーモ」休刊 来年3月末 - サンケイスポーツ、2024年11月1日配信、11月2日閲覧
- ^ ぽっちゃり女性向けファッション誌「la farfa休刊を発表 11年の歴史に幕 - スポーツ報知、2024年10月3日配信、10月4日閲覧