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1974年の太平洋クラブライオンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1974年の太平洋クラブライオンズ
成績
パシフィック・リーグ4位
年間成績:59勝64敗7分 勝率.480
後期4位:29勝34敗2分 勝率.460
前期3位:30勝30敗5分 勝率.500
本拠地
都市 福岡県福岡市
平和台野球場
球団組織
オーナー 中村長芳
経営母体 福岡野球
監督 稲尾和久
« 1973
1975 »

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1974年の太平洋クラブライオンズでは、1974年の太平洋クラブライオンズの動向をまとめる。

この年の太平洋クラブライオンズは、稲尾和久監督の5年目のシーズンである。

概要

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前年青と赤をメインとしたユニフォームに変更し、太平洋1年目を4位で終えたチームはアメリカ・大リーグからフランク・ハワードを、またドラフトで山村善則鈴木治彦楠城徹などをそれぞれ補強するなど2年目も戦力増強。しかし、大金をかけて獲得したハワードは太り過ぎからくる膝の故障でわずか1試合の出場に終わり、5月中旬に退団。この年もジム・ラフィーバー獲得の経緯を巡って続いていたライオンズとオリオンズの遺恨は増幅され、4月27日の試合では捕手の宮寺勝利ロッテ金田正一監督に足蹴りされ、宮寺に対する態度に怒ったビュフォードが金田をタックルし、両チームのベンチから選手が出てきて大乱闘に発展。別の試合では太平洋ファンが金田監督の実弟である金田留広(この年日拓から移籍)に酒をかけるなど、マナーの悪さも目立った。チームは遺恨試合効果で前期を勝率5割の3位と健闘するが、ハワードの後釜としてマティ・アルーが加入した後期は借金5で近鉄と同率4位に転落。最終的に2年連続4位に終わり、稲尾監督は責任を取り辞任した。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 ビュフォード
2 梅田邦三
3 基満男
4 ハワード
5 竹之内雅史
6 藤井栄治
7 菊川昭二郎
8 宮寺勝利
9 三浦清弘
1974年パシフィック・リーグ順位変動
前期
順位 4月終了時 5月終了時 前期成績
1位 ロッテ -- 阪急 -- 阪急 --
2位 阪急 1.0 太平洋 2.5 ロッテ 4.5
3位 太平洋 4.0 ロッテ 4.0 太平洋 6.5
4位 日本ハム 4.5 近鉄 7.0 南海 7.0
5位 近鉄 5.5 日本ハム 8.0 近鉄 9.0
6位 南海 6.0 南海 8.5 日本ハム 12.0
後期
順位 7月終了時 8月終了時 後期成績
1位 ロッテ -- ロッテ -- ロッテ --
2位 南海 南海 2.5 南海 5.0
3位 日本ハム 2.5 阪急 4.5 阪急 5.0
4位 太平洋 3.5 太平洋 7.5 太平洋 10.0
5位 近鉄 4.0 近鉄 9.5 近鉄
6位 阪急 5.0 日本ハム 12.0 日本ハム 15.0
前期最終成績
順位 球団 勝率
1位 阪急ブレーブス 36 23 6 .610 優勝
2位 ロッテオリオンズ 31 27 7 .534 4.5
3位 太平洋クラブライオンズ 30 30 5 .500 6.5
4位 南海ホークス 27 28 10 .491 7.0
5位 近鉄バファローズ 27 32 6 .458 9.0
6位 日本ハムファイターズ 25 36 4 .410 12.0
後期最終成績
順位 球団 勝率
1位 ロッテオリオンズ 38 23 4 .623 優勝
2位 南海ホークス 32 27 6 .542 5.0
3位 阪急ブレーブス 33 28 4 .541 5.0
4位 太平洋クラブライオンズ 29 34 2 .460 10.0
4位 近鉄バファローズ 29 34 2 .460 10.0
6位 日本ハムファイターズ 24 39 2 .381 15.0


1974年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 ロッテオリオンズ 69 50 11 .580 優勝
2位 阪急ブレーブス 69 51 10 .575 0.5
3位 南海ホークス 59 55 16 .518 7.5
4位 太平洋クラブライオンズ 59 64 7 .480 12.0
5位 近鉄バファローズ 56 66 8 .459 14.5
6位 日本ハムファイターズ 49 75 6 .395 22.5

*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定


オールスターゲーム1974

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ファン投票 監督推薦
選出なし 加藤初
ビュフォード

できごと

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  • 前年に続き、ロッテ戦で乱闘やトラブルが続出。

選手・スタッフ

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[1][2]

表彰選手

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リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
ビュフォード 外野手 初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選出なし

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 田村忠義 投手 日本鋼管福山 拒否
2位 西田隆広 内野手 協和醗酵 入団
3位 吉本博 捕手 南陽工業高 入団
4位 松岡高信 投手 大阪学院大学 入団
5位 春日祥之輔 外野手 鐘淵化学 入団
6位 川村博昭 外野手 九州産業大学 入団

出典

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  1. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2017年4月23日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7