コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

1954年の西鉄ライオンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1954年の西鉄ライオンズ
成績
日本シリーズ敗退
日本S 3勝4敗(対中日[1]
パシフィック・リーグ優勝
90勝47敗3分 勝率.657[2]
本拠地
都市 福岡県福岡市
球場 平和台野球場
球団組織
経営母体 西日本鉄道
監督 三原脩
« 1953
1955 »

テンプレートを表示

1954年の西鉄ライオンズでは、1954年の西鉄ライオンズにおける動向をまとめる。

この年の西鉄ライオンズは、三原脩監督の4年目のシーズンである。

概要

[編集]

三原監督が就任して4年、前年Aクラス入りしながらも借金で終えたチームは巻き返すべく、前年入団の豊田泰光を2番に据える攻撃型野球でスタート。また、この年入団の仰木彬が二塁のレギュラーを獲得するなど、西鉄初期からの選手が衰えて黄金時代からの選手が台頭したシーズンとなった。チームは5月以降毎日とのマッチレースとなったが、8月には前年まで3連覇の南海が18連勝などで猛追。2位南海の91勝を1勝下回ったものの、球団創設5年目にして初めてのリーグ優勝を達成。同年の日本シリーズは同じくセ・リーグで初優勝の中日との対戦となったが、敵地でわずか1点しか取れず連敗するスタート。本拠地の平和台に移った第3戦と第4戦は逆に西鉄打線が計8得点で打ちまくり、第6戦に勝って3勝3敗のタイとするが、第7戦で中日のエース杉下茂の前に打線が沈黙。先発の河村英文と2番手の川崎徳次は中日を散発6安打に抑えるものの、7回裏に先制されて万事休す。最終的に3勝4敗で敗れ、日本一はならなかった。しかし、この年の日本シリーズで負けたことが1956年からの3連覇、そして打倒巨人へと結びついた。この日本シリーズからユニフォームが一新。帽子マークも西鉄の象徴であるNLマークに変更され、黄金時代を迎えることになる。

チーム成績

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
開幕オーダー
1 塚本悦郎
2 豊田泰光
3 中西太
4 大下弘
5 関口清治
6 永利勇吉
7 河野昭修
8 太田正男
9 田部輝男
1954年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 西鉄 -- 毎日 -- 西鉄 -- 西鉄 -- 西鉄 -- 西鉄 -- 西鉄 --
2位 毎日 1.5 西鉄 1.5 毎日 0.5 毎日 0.5 南海 5.0 南海 0.5 南海 0.5
3位 南海 2.5 南海 4.0 南海 1.0 南海 5.5 毎日 5.5 毎日 10.0 毎日 10.5
4位 阪急 4.5 阪急 6.0 近鉄 8.0 近鉄 10.0 近鉄 11.5 近鉄 16.5 近鉄 16.0
5位 近鉄 近鉄 8.5 阪急 8.5 阪急 10.5 阪急 14.5 阪急 阪急 23.5
6位 大映 5.0 東映 11.0 大映 16.0 東映 20.5 高橋 24.5 高橋 30.0 高橋 37.0
7位 東映 6.5 大映 11.5 東映 16.5 大映 20.5 東映 28.0 東映 33.0 東映 38.5
8位 高橋 11.5 高橋 13.5 高橋 17.5 高橋 20.5 大映 31.0 大映 37.5 大映 46.0


1954年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西鉄ライオンズ 90 47 3 .657 優勝
2位 南海ホークス 91 49 0 .650 0.5
3位 毎日オリオンズ 79 57 4 .581 10.5
4位 近鉄パールス 74 63 3 .540 16.0
5位 阪急ブレーブス 66 70 4 .485 23.5
6位 高橋ユニオンズ 53 84 3 .387 37.0
7位 東映フライヤーズ 52 86 2 .377 38.5
8位 大映スターズ 43 92 5 .319 46.0

日本シリーズ

[編集]
1954年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月30日(土) 第1戦 西鉄ライオンズ 1 - 5 中日ドラゴンズ 中日球場
10月31日(日) 第2戦 西鉄ライオンズ 0 - 5 中日ドラゴンズ
11月1日(月) 移動日
11月2日(火) 第3戦 中日ドラゴンズ 0 - 5 西鉄ライオンズ 平和台球場
11月3日(水) 第4戦 中日ドラゴンズ 0 - 3 西鉄ライオンズ
11月4日(木) 第5戦 中日ドラゴンズ 3 - 2 西鉄ライオンズ
11月5日(金) 移動日
11月6日(土) 第6戦 西鉄ライオンズ 4 - 1 中日ドラゴンズ 中日球場
11月7日(日) 第7戦 西鉄ライオンズ 0 - 1 中日ドラゴンズ
優勝:中日ドラゴンズ(初優勝)

[1]

オールスターゲーム1954

[編集]
選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 三原脩
投手 西村貞朗
河村久文
捕手 日比野武
三塁手 中西太 2
外野手 大下弘 4
関口清治
  • 太字はファン投票による選出。

できごと

[編集]

選手・スタッフ

[編集]

表彰選手

[編集]
リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
大下弘 最高殊勲選手 初受賞
中西太 本塁打王 31本 2年連続2度目
西村貞朗 最高勝率 .815 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
西村貞朗 投手 初受賞
中西太 三塁手 2年連続2度目
大下弘 外野手 6年連続7度目
関口清治 初受賞

脚注

[編集]