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髙橋優貴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
髙橋 優貴
読売ジャイアンツ #57
2021年6月10日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 茨城県ひたちなか市
生年月日 (1997-02-01) 1997年2月1日(27歳)
身長
体重
178 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 ドラフト1位
初出場 2019年4月4日
年俸 2300万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

髙橋 優貴(たかはし ゆうき、1997年2月1日 - )は、茨城県ひたちなか市出身[2]プロ野球選手投手)。左投左打。読売ジャイアンツ所属。

経歴

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プロ入り前

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ひたちなか市立田彦小学校3年から勝田スポーツ少年団で野球を始める。ひたちなか市立田彦中学校では友部リトルシニアでプレーした。東海大学菅生高等学校では1年夏からベンチ入りした。3年夏には西東京大会で決勝まで進み、日本大学鶴ヶ丘高等学校と対戦した。高橋はリリーフで登板したが9回にサヨナラ打を打たれ甲子園出場はならなかった。八戸学院大学に進学後は北東北大学リーグで通算50試合に登板し、20勝12敗[3][4]、リーグ最多となる通算301奪三振の新記録を樹立し、それまで多和田真三郎が持っていた奪三振記録299を更新した[5]

2018年10月25日に行われたドラフト会議では、根尾昂辰己涼介を抽選で外した読売ジャイアンツから1位指名を受け[6]、11月9日に契約金1億円、年俸1500万円、出来高5000万円(金額は推定)で契約した。背番号12[7]。担当スカウトは柏田貴史[8]

巨人時代

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2019年、開幕6戦目の4月4日、対阪神タイガース3回戦で先発登板し、6回4安打1失点で勝利投手となった。これは巨人軍の大学卒業入団選手の1年目としては1960年の青木宥明関東学院大学卒)が1960年の開幕3戦目・対国鉄スワローズ戦にて初登板初先発で完投勝利投手になって以来、59年ぶりのことであった[9]。この試合を含め4月は4先発で2勝1敗、防御率1.93を記録したが[10]、5月は4先発で1勝2敗、防御率3.18とやや調子を崩し、6月1日に出場登録を抹消された[11]。7月7日に再昇格しDeNA戦に先発するも、2回2/3を3安打4四球と制球が定まらず降板となり、翌日再び出場登録を抹消された[12]。7月31日に再昇格し広島戦に先発するも、2回1/3を4安打(2本塁打)2四球の3失点で降板となり、翌日再び出場登録を抹消された[13]。8月11日の再昇格後は先発ローテーションを守り、8先発で2勝3敗を記録。最終的に、すべて先発で18試合に登板し、5勝7敗、防御率3.19を記録した。10月22日に行われた福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズ第3戦で先発したが、2回2/3で3安打2四球の2失点で降板した[14]。オフに、900万円増の推定年俸2400万円で契約を更改し[15]、合わせて、同年10月に結婚していたことも発表した[16]。また、背番号を前年まで内海哲也が着用した26に変更した[17]

2020年、オープン戦期間中の3月に左肘痛により離脱し、開幕一軍を逃した[18]。7月28日のロッテ二軍との練習試合で実戦復帰[19]。10月7日のDeNA戦で一軍復帰登板を果たした[20]。最終的に、8試合に登板(4先発)し、1勝3敗2ホールド、防御率4.30を記録した。11月21日に行われた福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズ第1戦でリリーフ登板したが、1回を1安打2四球の1失点で降板した[21]。オフに、480万円減の推定年俸1920万円で契約を更改し、背番号が47に変更された[22]

2021年は開幕ローテーション入りし、3・4月は5試合に登板し負け無しの5勝、防御率1.80を記録し自身初の月間MVPを獲得[23]。8月29日の中日戦で自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げた[24]。リーグ最多の26試合に先発しチームトップの11勝を挙げたが、リーグワーストの与四球61を記録するなど課題も残る1年となった。阪神戦では5戦4勝、防御率1.40と相性が良く、特に敵地甲子園では4戦3勝、防御率0.72と抑え込んだ[25]。オフには1680万円増の年俸3600万円で契約を更改した[26]

2022年は、開幕を二軍で迎えた[27]。イースタン・リーグの対DeNA戦で、初回先頭打者の粟飯原龍之介に対して投げた2球目がすっぽ抜けて頭部死球となり、危険球退場となった。参考記録ながら、佐々木健西武)が一軍公式戦で記録した3球での先発投手による危険球退場を1球上回るワースト退場記録となった。一軍では10試合の登板で1勝5敗に終わり、9月26日に左肘関節鏡視下クリーニング手術を行った[28]。シーズンオフには育成選手として、600万円減となる推定年俸3000万円で契約を更改し[29]、背番号は012に変更されることになった[30]

2023年は、4月10日までにイースタン・リーグで3試合に登板[31]。同7日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では5回4安打1失点と好投するなど結果を残し、同10日に支配下登録された[31]。背番号は47[31]。4月28日の広島東洋カープ戦(東京ドーム)に同年初先発し[32]、3回5安打2失点の成績だった[33]。最終的に6試合登板、0勝1敗、防御率5.14を記録[34]。11月28日、700万円減となる推定年俸2300万円で契約を更改[34]。また、背番号が57に変更された[35]

2024年は二軍(2試合 6回 防御率6.00[36])で調整を続けていたが一軍登板はなく、10月4日に戦力外通告を受けた[37]

選手としての特徴

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大学時代の最速は152km/hだった[38]。変化球はスライダースクリューなどを軸に投球を組み立てる[39]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2019 巨人 18 18 0 0 0 5 7 0 0 .417 395 93.0 70 14 48 1 5 89 1 0 34 33 3.19 1.27
2020 8 4 0 0 0 1 3 0 2 .250 101 23.0 22 2 12 0 0 23 3 0 12 11 4.30 1.48
2021 27 26 0 0 0 11 9 0 0 .550 598 140.2 125 18 61 2 2 76 2 0 57 53 3.39 1.32
2022 10 6 0 0 0 1 5 0 0 .167 130 26.2 34 1 18 0 0 21 1 0 20 16 5.40 1.95
2023 6 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 68 14.0 18 2 8 0 2 9 1 0 9 8 5.14 1.86
通算:5年 69 57 0 0 0 18 25 0 2 .419 1292 297.1 269 37 147 3 9 218 8 0 132 121 3.66 1.40
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手












2019 巨人 18 6 13 0 2 1.000
2020 8 1 2 0 0 1.000
2021 27 6 19 0 0 1.000
2022 10 3 9 1 0 .923
2023 6 0 6 0 1 1.000
通算 69 16 49 1 3 .985
  • 2024年度シーズン終了時

表彰

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記録

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初記録
投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号

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  • 12(2019年)
  • 26(2020年)
  • 47(2021年 - 2022年、2023年4月10日 - 同年終了)
  • 012(2022年12月2日 - 2023年4月9日)
  • 57(2024年)

登場曲

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脚注

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  1. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月28日閲覧
  2. ^ 巨人に新たな力、ドラ1高橋優貴、上原以来の新人奪K王だ」サンケイスポーツ、2018年10月31日。2018年11月22日閲覧
  3. ^ 【巨人ドラ1高橋優貴の素顔】(下)挫折を繰り返して強くなった」『スポーツ報知』2018年11月14日。2024年4月15日閲覧
  4. ^ 【ドラフト】巨人1位 高橋優貴(八戸学院大) 最速152キロを誇る東北の奪三振マシン左腕/プロ野球ドラフト会議 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2018年10月25日。2024年4月15日閲覧
  5. ^ 八戸学院大・高橋301奪三振、西武多和田超えだ - アマ野球」日刊スポーツ、2018年10月24日。2018年11月22日閲覧
  6. ^ 巨人1位八戸学院大・高橋優貴「努力が報われた」」日刊スポーツ、2018年10月25日。2021年3月20日閲覧
  7. ^ 巨人1位高橋優貴が最高条件で仮契約 背番号12」日刊スポーツ、2018年11月9日。2021年3月20日閲覧
  8. ^ 巨人・柏田スカウト「記録にも記憶にも残る投手に」 D1位・高橋、指名あいさつ」サンケイスポーツ、2018年10月30日。2021年3月20日閲覧
  9. ^ a b 巨人5連勝!ドラ1高橋がプロ初先発初勝利 球団大卒新人59年ぶり快挙 阪神は4連敗」『Sponichi Annex』 スポーツニッポン新聞社、2019年4月4日。2019年4月4日閲覧
  10. ^ 5勝を挙げた巨人・高橋の1年目を振り返る」BASEBALL KING、2019年12月26日。2021年3月20日閲覧
  11. ^ 巨人高橋2軍降格「ちょっとしんどかったか」原監督」日刊スポーツ、2019年6月1日。2021年3月20日閲覧
  12. ^ 巨人、連勝7でストップ 高橋がプロ最短2回2/3で降板 2軍で再調整へ」スポニチ、2019年7月8日。2021年3月20日閲覧
  13. ^ 巨人高橋プロ最短KO 祝1000勝ムードから一転」日刊スポーツ、2019年7月31日。2021年3月20日閲覧
  14. ^ 巨人ドライチ左腕・高橋 日本シリーズ第3戦に先発も3回途中、53球で2失点降板」スポニチ、2019年10月22日。2021年3月20日閲覧
  15. ^ 巨人高橋900万円増 1年目でローテ入りし5勝」日刊スポーツ、2019年12月3日。2021年3月20日閲覧
  16. ^ 巨人高橋が2歳上と結婚発表「僕よりも体幹が強い」」日刊スポーツ、2019年12月3日。2021年3月20日閲覧
  17. ^ 【巨人】背番号「26」に変更の高橋優貴、“内海魂”継承誓った」スポーツ報知、2019年12月17日。2021年3月20日閲覧
  18. ^ 【巨人】高橋優貴、左肘痛でリハビリ組に合流」スポーツ報知、2020年3月10日。2021年3月20日閲覧
  19. ^ 巨人高橋優貴3・3以来の実戦復帰 2回途中2失点」日刊スポーツ、2020年7月28日。2021年3月20日閲覧
  20. ^ 巨人・高橋、左肘痛から復帰 原監督も評価「非常にいいですね」」サンケイスポーツ、2020年10月7日。2021年3月20日閲覧
  21. ^ 原監督、高橋1失点に「褒められたもんじゃない」」日刊スポーツ、2020年11月21日。2021年3月20日閲覧
  22. ^ 巨人高橋20%減で更改「現状は悔しいのひと言」」日刊スポーツ、2020年12月21日。2021年3月20日閲覧
  23. ^ 巨人高橋優貴が月間MVP 今季早くも5勝 強気で闘争心にあふれた快進撃」日刊スポーツ、2021年5月12日。2021年8月29日閲覧
  24. ^ 【巨人】高橋優貴が初の10勝 「これから投げる登板も全部勝つつもり」 打っては4回に適時二塁打も」スポーツ報知、2021年8月29日。2021年8月29日閲覧
  25. ^ 【巨人】高橋優貴、今季も「甲子園男」になる…昨季4戦3勝、防御率0.72と好相性「僕の中では憧れの地」」スポーツ報知、2022年1月5日。2022年2月18日閲覧
  26. ^ 【巨人】年俸1680万円増の高橋優貴、自分へのご褒美は…」スポーツ報知、2021年12月15日。2022年2月18日閲覧
  27. ^ 【巨人】イースタン開幕戦、先発の高橋優貴が6回3安打無失点5奪三振の好投」スポーツ報知、2022年3月19日。2023年1月10日閲覧
  28. ^ 【巨人】高橋優貴が左肘関節鏡視下クリーニング手術 昨季11勝も今季はわずか1勝のみ」スポーツ報知、2022年9月26日。2023年1月10日閲覧
  29. ^ 【巨人】来季育成契約で再出発の高橋優貴 600万減の3000万円でサイン」『スポーツ報知』2022年12月2日。2024年4月15日閲覧
  30. ^ コーチ、選手の背番号追加・変更について」読売巨人軍、2022年12月15日。2022年12月15日閲覧
  31. ^ a b c 巨人・髙橋優貴が支配下復帰 手術明け全快アピールし「47」復活」『BASEBALL KING』2023年4月10日。2023年4月10日閲覧
  32. ^ 巨人・高橋優貴が今季初先発 去年9月に左肘手術 「1軍で勝つことがすべての人への恩返し」」『日テレNEWS NNN』2023年4月28日。2024年4月14日閲覧
  33. ^ 【予告先発】巨人・高橋優貴が中4日で登板 「長いイニングを」 前回の雪辱へ」『日テレNEWS NNN』2023年5月3日。2024年4月14日閲覧
  34. ^ a b 【巨人】高橋優貴、来季は「ラストチャンスだと思っている」 来季から背番号が「47」から「57」に変更」『スポーツ報知』2023年11月29日。2024年2月15日閲覧
  35. ^ 【巨人】4選手が背番号変更 門脇誠は35→5 平内が11→66 高橋優貴は5度目変更57に」『日刊スポーツ』2023年11月16日。2024年2月15日閲覧
  36. ^ 2024年度 読売ジャイアンツ 個人投手成績(イースタン・リーグ)全日程終了”. 日本野球機構. 2024年10月4日閲覧。
  37. ^ 巨人 高橋優貴と来季の契約結ばず 2019年ドラフト1位入団」『NHK』2024年10月4日。2024年10月4日閲覧
  38. ^ 八戸学院大152キロ左腕高橋に視察スカウト高評価」日刊スポーツ、2018年10月20日。2021年3月20日閲覧
  39. ^ 巨人1位高橋優貴、球団59年ぶり大卒初登板初勝利」日刊スポーツ、2019年4月4日。2021年3月20日閲覧
  40. ^ 月間MVP 巨人高橋、広島菊池涼介、楽天涌井、ロッテ・マーティンが輝く」日刊スポーツ、2021年5月12日。2021年5月12日閲覧

関連項目

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外部リンク

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