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香港スプリント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
香港スプリント
Hong Kong Sprint
2023年香港スプリント優勝トロフィー
競馬場 沙田競馬場
創設 1999年12月12日
距離 芝1,200m
格付け G1
賞金 1着賞金1456万香港ドル
賞金総額2600万香港ドル
出走条件 サラブレッド3歳以上
負担重量 126ポンド (約57.2 kg)、牝馬4ポンド (約2 kg)減
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香港スプリントホンコンスプリント; 中: 香港短途錦標/英: Hong Kong Sprint)とは毎年12月中旬に香港沙田競馬場の芝1200メートル (m)で行われる3歳以上の競馬競走である。

香港国際賽事(香港国際競走)として、香港カップ (芝2000 m)・香港マイル (芝1600 m)・香港ヴァーズ (芝2400 m)といった国際G1(グループワン)と同日に開催されている。

香港競馬年度シーズンの最初の短距離路線のG1競走でヨーロッパ日本オセアニアから第一線級のスプリンターが多数出走する。

近年の日本競馬においてはスプリンターズステークス2000年に10月第1週に移動した事により、スプリント路線のその年の締め括りとして当競走に出走するローテーションが定着しつつある。2012年は日本のロードカナロアが優勝。これで香港国際賽事の全てのレースで日本馬が優勝したことになる。

歴史

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  • 1999年 国際リステッド競走として創設、当初の施行距離は芝1000メートル (m)。
  • 2000年 国際G3に昇格。
  • 2001年
  • 2002年
    • 国際G1に昇格。
    • All Thrills Too(オールスリルズトゥー)が当時のレコード56秒4で優勝。史上初の3連覇を狙ったファルヴェロンは3着に終わった。
  • 2004年 地元香港の英雄Silent Witness(サイレントウィットネス)が当時13戦無敗のまま、2頭目の連覇。
  • 2006年
    • グローバル・スプリント・チャレンジシリーズに参加し、その最終戦として開催(2017年を最後に休止)。それに伴い施行距離を芝1200 mに変更。スタート地点も従来の直線コースからバックストレッチへ移動。
    • Absolute Champion(アブソリュートチャンピオン)が2021年現在も記録されているレコード1分07秒8で優勝。2着サイレントウィットネスに4馬身4分の1での勝利は当時最大着差だった。
  • 2009年 地元香港のセイクリッドキングダム2007年以来2度目の優勝を達成した。
  • 2010年 南アフリカ共和国の旗南アフリカ共和国のジェイジェイザジェットプレーンが優勝。同レースはそれまでオーストラリアの出身馬の優勝が目立っていたが、オーストラリア出身以外で初の優勝になった。
  • 2011年 総賞金を1200万から1400万香港ドルへと200万ドル増やし香港ヴァーズと同じ賞金額になった。
  • 2012年 日本の旗日本のロードカナロアが優勝。
  • 2013年 日本のロードカナロアが史上3頭目の連覇。2着のアイルランド調教馬・ソールパワーに5馬身差をつけての優勝は、これまで記録していたアブソリュートチャンピオンの従来の記録を7年振りに更新した。
  • 2018年 ミスタースタニングが史上4頭目の連覇。
  • 2020年 日本のダノンスマッシュが優勝。
  • 2021年 多重落馬により、アメージングスター・ナブーアタックの2頭が予後不良となる[1]。他にも日本のピクシーナイトら2頭が競走中止し、競走中止は出走馬12頭の 1/3 を占める計4頭となった[2]

歴代優勝馬

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回数 施行日 調教国・優勝馬 (欧文名) 日本語読み
カタカナ
性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師
第1回 1999年12月12日 香港の旗靚蝦王 (Fairy King Prawn) フェアリーキングプローン 騸4 0:56.5 S.キング 姚本輝
第2回 2000年12月17日 オーストラリアの旗飛快龍 (Falvelon) ファルヴェロン 牡5 0:56.7 D.オリヴァー D.ボーゴーア
第3回 2001年12月16日 オーストラリアの旗飛快龍 (Falvelon) ファルヴェロン 牡5 0:57.0 D.オリヴァー D.ボーゴーア
第4回 2002年12月15日 香港の旗更歡笑 (All Thrills Too) オールスリルズトゥー 騸5 0:56.4 G.モッセ D.ヘイズ
第5回 2003年12月14日 香港の旗精英大師 (Silent Witness) サイレントウィットネス 騸4 0:56.5 F.コーツィー A.クルーズ
第6回 2004年12月12日 香港の旗精英大師 (Silent Witness) サイレントウィットネス 騸5 0:56.8 F.コーツィー A.クルーズ
第7回 2005年12月11日 香港の旗電光火力 (Natural Blitz) ナチュラルブリッツ 騸5 0:57.6 G.スコフィールド D.クルーズ
第8回 2006年12月10日 香港の旗騏綵 (Absolute Champion) アブソリュートチャンピオン 騸5 1:07.8 B.プレブル D.ホール
第9回 2007年12月9日 香港の旗蓮華生輝 (Sacred Kingdom) セイクリッドキングダム 騸4 1:08.4 G.モッセ 姚本輝
第10回 2008年12月14日 香港の旗創惑 (Inspiration) インスピレーション 騸4 1:08.68 D.ビードマン J.ムーア
第11回 2009年12月13日 香港の旗蓮華生輝 (Sacred Kingdom) セイクリッドキングダム 騸6 1:09.16 B.プレブル 姚本輝
第12回 2010年12月12日 南アフリカの旗卡通飛機 (J J the Jet Plane) ジェイジェイザジェットプレーン 騸6 1:08.84 P.ストライドム L.ホウタラギス
第13回 2011年12月11日 香港の旗天久 (Lucky Nine) ラッキーナイン 騸4 1:08.98 B.プレブル C.ファウンズ
第14回 2012年12月9日 日本の旗龍王 (Lord Kanaloa) ロードカナロア 牡4 1:08.50 岩田康誠 安田隆行
第15回 2013年12月8日 日本の旗龍王 (Lord Kanaloa) ロードカナロア 牡5 1:08.25 岩田康誠 安田隆行
第16回 2014年12月14日 香港の旗友瑩格 (Aerovelocity) エアロヴェロシティ 騸6 1:08.57 Z.パートン P.オサリバン
第17回 2015年12月13日 香港の旗幸福指數 (Peniaphobia) ペニアフォビア 騸4 1:08.74 J.モレイラ A.クルーズ
第18回 2016年12月11日 香港の旗友瑩格 (Aerovelocity) エアロヴェロシティ 騸8 1:08.08 Z.パートン P.オサリバン
第19回[3] 2017年12月10日 香港の旗紅衣醒神 (Mr Stunning) ミスタースタニング 騸5 1:08.40 N.ローウィラー J.サイズ
第20回[4] 2018年12月9日 香港の旗紅衣醒神 (Mr Stunning) ミスタースタニング 騸6 1:08.85 K.ティータン F.ロー
第21回[5] 2019年12月8日 香港の旗爭分奪秒 (Beat The Clock) ビートザクロック 騸6 1:08.12 J.モレイラ J.サイズ
第22回[6] 2020年12月13日 日本の旗野田重擊 (Danon Smash) ダノンスマッシュ 牡5 1:08.45 R.ムーア 安田隆行
第23回[7] 2021年12月12日 香港の旗顯心星 (Sky Field) スカイフィールド 騸5 1:08.66 B.シン C.ファウンズ
第24回[8] 2022年12月11日 香港の旗福逸 (Wellington) ウェリントン 騸6 1:08.76 R.ムーア R.ギブソン
第25回[9] 2023年12月10日 香港の旗金鑽貴人 (Lucky Sweynesse) ラッキースワイニーズ 騸5 1:09.25 Z.パートン K.マン

日本調教馬の成績

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脚注

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  1. ^ 【香港スプリント】ピクシーナイト馬体は異常なし、香港の2頭が予後不良に | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ 香港スプリント(G1) 芝右1200 m / 天候 : / 芝 : 良 - netkeiba.com (2021.12.12)
  3. ^ 2017年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2017年12月10日閲覧
  4. ^ 2018年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2018年12月9日). 2018年12月9日閲覧。
  5. ^ 2019年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2019年12月8日). 2019年12月8日閲覧。
  6. ^ 2020年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
  7. ^ 2021年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2021年12月14日閲覧
  8. ^ 2022年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
  9. ^ 2023年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧

外部リンク

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