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雷酸銀(I)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
雷酸銀(I)
識別情報
CAS登録番号 5610-59-3 チェック
PubChem 62585
ChemSpider 56347
UNII 5QNF7XT857 チェック
特性
化学式 AgCNO
モル質量 149.885 g/mol
密度 3.938 g/cm3
爆発性
衝撃感度 非常に高い
摩擦感度 非常に高い
危険性
主な危険性 敏感な高性能爆薬
NFPA 704
3
3
4
発火点 170 °C (338 °F; 443 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

雷酸銀(I)(らいさんぎん いち、: silver(I) fulminate)は、化学式が AgCNO で表される雷酸塩で、爆発性の物質である。シアン酸銀の構造異性体である。

性質

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への溶解度は0.075 g/mL (13 °C) である。優秀な起爆薬であるが、高価であり爆発しやすいためあまり使われていない。加熱で容易に重合する。

製法

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濃硝酸に銀を溶解させた酸性溶液にエタノールを加え慎重に加熱する。自然に反応が始まり、白煙が発生するので加熱をやめる。反応が終わると白色の沈殿物として得られる。

その他

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通常は銀の価格が高価なため水銀塩が起爆薬として多用される。よく勘違いされる雷銀は雷酸銀の略称ではなく、銀鏡反応の失敗などにより生じる、より不安定な銀化合物のことである。

出典

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  1. ^ International Union of Pure and Applied Chemistry (2005). Nomenclature of Inorganic Chemistry (IUPAC Recommendations 2005). Cambridge (UK): RSCIUPAC. ISBN 0-85404-438-8. p. 291. Electronic version.
  2. ^ Silver fulminate”. ChemBase. 8 June 2012閲覧。[リンク切れ]

関連項目

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