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雨煙別駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
雨煙別駅
うえんべつ
Uembetsu
上幌加内 (4.3 km)
(5.1 km) 政和温泉
地図
所在地 北海道雨竜郡幌加内町字雨煙別
北緯44度4分29秒 東経142度8分34秒 / 北緯44.07472度 東経142.14278度 / 44.07472; 142.14278
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 深名線
キロ程 51.1 km(深川起点)
電報略号 ウエ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(廃止時)
開業年月日 1931年昭和6年)9月15日[1]
廃止年月日 1990年平成2年)3月10日[1]
テンプレートを表示
1977年の雨煙別駅と周囲約500m範囲。上が朱鞠内方面。駅前にはまだ民家が残っている。ここは周辺でも有数な三頭山が直前にあり、局地的気象条件が悪かったために開拓地が放棄されてしまった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

雨煙別駅(うえんべつえき)は、北海道空知支庁雨竜郡幌加内町字雨煙別にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線廃駅)である。電報略号ウエ事務管理コードは▲121407[2]

歴史

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利用者の減少により、深名線の廃止に先行して1990年平成2年)に廃止された。

年表

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駅名の由来

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当駅近辺の地名より。アイヌ語の「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)より[5][6]。国鉄が発行した『北海道 駅名の起源』では「雨煙別川は断がいが多く、川を伝って歩くのが困難であったため[7]」と紹介しているが、この説についてアイヌ語研究者の山田秀三は「後人の推定であろう」としている[6]

また、同様の由来を持つ地名は北海道内各地にあるが(植苗宇遠内など)、何が「悪い」のかは大抵の場合わからない。ここも同様であるとされる[5]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の東側(名寄方面に向かって右手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[8]。かつては列車交換可能な交換駅であった。

無人駅となっており、有人駅時代の駅舎は積雪による倒壊が原因で解体されていた。1983年(昭和58年)時点では残存しており、構内の東側に位置しホームから少し離れていた[8]

駅周辺

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山に囲まれており、周囲の水田はほとんどが休耕地であった[8]

駅跡

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2000年(平成12年)時点では、既に駅附近にあった農業倉庫が1棟残っている状態であった[10]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[11]。駅関連施設は全て撤去されている[12]。 廃駅と同時に全ての施設が撤去され、跡形も分からなくなっているが、駅前通りや農業倉庫は今も残る。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
深名線
上幌加内駅 - (臨)雨煙別駅 - (臨)政和温泉駅
当駅の名寄駅方にあった政和温泉駅も当駅と同時に1990年(平成2年)3月10日に廃止となった。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、847頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、223頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 『官報』 1931年09月03日 鉄道省告示第224号(国立国会図書館)
  4. ^ 「通報 ●深名線上多度志駅ほか9駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1982年9月29日、3面。
  5. ^ a b アイヌ語地名リスト イチャ~エリ P11-20” (PDF). アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2012年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月20日閲覧。
  6. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、85頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  7. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、161頁。ASIN B000J9RBUY 
  8. ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)205ページより。
  9. ^ a b c d e f g 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)15ページより。
  10. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)35ページより。
  11. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)41ページより。
  12. ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)178ページより。

関連項目

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外部リンク

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