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雅言集覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

雅言集覧(がげんしゅうらん)は江戸時代の索引的な国語辞書。石川雅望著。全50巻21冊。俚言集覧および和訓栞とともに、近世の三大国語辞書として並称されることがある。[1]また和訓栞とともに双璧をなすと言われることもある。[2]

雅言集覧
言語 日本語
類型 古辞書
編者・監修者 石川雅望
出版地 日本
最初の出版日 1826年 (198年前) (1826)1849年 (175年前) (1849)
バリエーション 刊行分と写本
版本
合冊再版本
派生辞書 『俚言集覧』(名称に影響)
保田光則編『雅言集覧増補』1863年 (161年前) (1863)
同編『雅言集覧続篇』
中島広足編『増補雅言集覧』
臨川書店再版本
数量 ; 大きさ 50巻21冊
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概観

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しばしば付される語釈は極めて簡略なものであるが、古代語の語彙をほぼ網羅している。平安時代の和文学(源氏物語勅撰和歌集)を主として、記紀万葉集今昔物語集、および文選 (書物)をはじめとする漢籍の古訓などから用例を豊富に収集し、その出典および流布本の丁数を記しているため、明治以降も古代語研究に欠かせない索引の役割を果たし続けている。[3][4]

沿革

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「い~か」を収めた6冊は1826(文政9)年、「よ~な」を収めた3冊は1849年(嘉永2)に刊行され、「ら」以下を収めたのこりの12冊は未刊のまま写本で伝わった。[5]

刊行された部分は1863(文久2)年に保田光則編の『雅言集覧増補』(全13冊)として再版され、「ら」以下も保田は『増補雅言集覧続篇』(全32巻)として独自に編纂した。のちに写本部分が発見され、1887年(明治20)に中島広足篇の『増補雅言集覧』(全57冊)が刊行された。1903年から1904年にかけて臨川書店から再版本(全3冊)が刊行された。[5]

配列

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いろは順に配列している。

出典

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  • 岡田希雄「俚言集覧伊部上巻の発見」『国語国文』 12巻、9号、1942年。 
  • 木村一 著「25 雅言集覧」、沖森卓也 編『図説 日本の辞書100冊』武蔵野書院、2024年。 
  • 湯浅茂雄「江戸時代の辞書」『日本古辞書を学ぶ人のために』世界思想社、1995年。 
  • 古田啓「雅言集覧」『研究資料日本古典文学』 12巻、明治書院、1983年。 
  • 花岡安見「雅言集覧」『国語学研究史』明治書院、1902年。