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鈴与

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鈴與株式会社
Suzuyo & Co., Ltd.
エスパルスドリームプラザから見る鈴与本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
424-0942
静岡県静岡市清水区入船町11番1号
北緯35度0分37.0秒 東経138度29分31.0秒 / 北緯35.010278度 東経138.491944度 / 35.010278; 138.491944座標: 北緯35度0分37.0秒 東経138度29分31.0秒 / 北緯35.010278度 東経138.491944度 / 35.010278; 138.491944
設立 1936年3月31日
業種 倉庫・運輸関連業
法人番号 2080001009460
事業内容 総合物流事業
代表者
資本金 10億円
売上高 1533億1400万円
(2023年8月期)[1]
営業利益 53億8800万円
(2023年8月期)[1]
経常利益 108億2000万円
(2023年8月期)[1]
純利益 6億6700万円
(2023年8月期)[1]
純資産 339億5400万円
(2023年8月期)[1]
総資産 2197億9200万円
(2023年8月期)[1]
決算期 8月31日
主要株主
(2014年8月31日現在)
関係する人物 6代目鈴木與平(創業者、貴族院議員
外部リンク 公式ウェブサイト
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鈴与ホールディングス株式会社
Suzuyo Holdings & Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 鈴与HD
本社所在地 日本の旗 日本
424-0942
静岡県静岡市清水区入船町11番1号
北緯35度0分37.0秒 東経138度29分31.0秒 / 北緯35.010278度 東経138.491944度 / 35.010278; 138.491944
設立 2000年12月17日
法人番号 6080001009481
事業内容 金融業・コンサルティング業
代表者 新間克樹(代表取締役社長)
資本金 1000万円(2007年8月31日現在)
総資産 185億88百万円(2007年8月31日現在)
従業員数 22名(2007年8月31日現在)
決算期 8月31日
主要株主
  • 鈴與株式会社 72.6%
  • 鈴木健一郎 15.06%
  • 鈴木與平 12.32%
(2008年8月29日現在)
主要子会社 エスパルス、フジドリームエアラインズ
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鈴與株式会社(通称:鈴与、すずよ)は、日本物流会社。持株会社鈴与ホールディングス株式会社は、Jリーグに加盟する清水エスパルスの運営会社である株式会社エスパルスや静岡空港名古屋空港神戸空港を拠点とする地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)などを傘下におさめる。

鈴与株式会社は年商約4,400億円の鈴与グループの中核企業の一つであり[2]、国内の有力企業グループの一つ[3] でもある。静岡市清水区に本社を置く。

沿革

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1801年、初代鈴木與平(現社名はこの鈴木與平の名前を略したものが由来とされる)が駿河国清水湊廻船問屋「播磨屋」を創業[4]。その後明治時代に日本郵船の母体となる「郵便汽船三菱」と安田火災海上(現・損保ジャパン)の母体となる「帝国海上保険会社」の代理店となった。

鈴木家に養子入りし、1917年(大正6年)に家督相続をした六代目鈴木與平(のちに静岡県会議長、貴族院議員などを歴任)が多角経営を始め、1918年(大正7年)には、倉庫部門を「鈴与倉庫株式会社」として分離。昭和に入ると、1929年缶詰メーカーの「清水食品」、1933年に石油ガソリンスタンドを開設[4]1936年には会社組織の「株式会社鈴与商店」に改組[4][5](これを会社設立年度としている)。その他、1939年までに清水商工会議所、清水木材倉庫、駿遠塩業、清水運送、鈴与機械製作所、清水精機などを設立[5]

1941年には清水食品がマグロインスリンを薬品として利用することを目指した「清水製薬」を設立(2002年に発行済み株式を味の素に完全売却[6][7])。戦後には「鈴与建設」(1949年[4]、「鈴与自動車運送」(1950年[4]等を設立し、静岡県を代表する総合複合企業へ発展した。

1971年には創業170年記念として企業発祥の地・当時の清水市(現・静岡市清水区)に「清水総合運動場・鈴与記念体育館」を寄贈した。

1990年(平成2年)に鈴与倉庫株式会社は、「株式会社富士ロジテック」と商号変更した。同社は現在も、鈴与本体との資本関係はあるものの、鈴与グループからは独立している。

1991年日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)入会を目指して創設された清水エスパルスの運営母体・株式会社エスラップ・コミュニケーションズ(筆頭株主はテレビ静岡、並びに市民後援会)の運営に参画。また女子サッカークラブ「鈴与清水FCラブリーレディース」を日本女子サッカーリーグ(Lリーグ)に参加させた[8](1999年にLリーグ脱退[9]、1999年廃部)。

1997年末に株式会社エスラップ・コミュニケーションズが経営危機に陥ったため、鈴与の子会社で出版業を手掛けていたサッカーコミュニケーションズ株式会社を1998年1月7日に株式会社エスパルスへ商号を変更し、同年1月14日に株式会社エスパルスを受け皿会社として株式会社エスラップ・コミュニケーションズより営業権を譲り受けた[10]

1998年、日本で初めて「セルフ式ガソリンスタンド」セルフ24を開店させる。[11]

2004年持株会社「鈴与ホールディングス株式会社」(鈴与HD)を設立。2008年8月29日に、鈴与株式会社が、会社分割によりグループ子会社管理事業を鈴与HDに吸収させ、鈴与本体は物流商流事業に特化している。資本関係上は、事業会社である鈴与本体が最上位にあり、その傘下に鈴与HDと一部の子会社、鈴与HDの傘下に一部の子会社、という支配構造である。

2005年産業再生機構の支援の下経営再建中の宮崎交通から、同社100%子会社の宮崎中央運輸の営業譲渡を受け、貨物自動車運送事業の路線事業にも進出した 鈴与の子会社による宮崎中央運輸の営業譲受に関しアドバイザリー業務を提供(日本政策投資銀行)。業績が悪化し、2009年3月自主廃業[12][13][14]

2007年静岡空港を拠点とするリージョナル航空事業への参入を表明。2008年6月、フジドリームエアラインズを設立し、2009年静岡空港開港と共に就航開始した。[15]

2012年通信販売市場の拡大に伴い、通販物流を中心としたフルフィルメントサービスの展開を開始。[16]

2013年医療機器化粧品医薬部外品医薬品の物流サービスを開始。

鈴与グループの主な企業

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鈴与ホールディングス株式会社は、2000年に設立。2008年8月29日に、鈴与株式会社が会社分割を行い、グループ会社管理事業を鈴与ホールディングスに移管させた[17]。これにより、鈴与株式会社は物流商流事業に特化し、鈴与ホールディングスの株主となる(新株530株付与)。

鈴与株式会社の株主は、鈴木家及び鈴与グループ各社で多くを占められている。鈴与ホールディングス株式会社は、鈴与株式会社の株式は2.83%しか保有していない(第9位の株主)[18]

物流事業

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商品流通事業

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建設・ビルメンテナンス事業

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食品事業

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情報事業

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航空事業

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地域開発・その他

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テレビ広告

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  • 関東地方テレビ朝日)や関西地方朝日放送)などにおいて、報道ステーション(月曜)に番組提供を行い、企業イメージ広告を放送していたが、2009年3月末をもって、番組提供を一旦降板した。ニュースステーション時代から長年、グループとしての番組提供を続けていたが、地元・静岡地区以外でのテレビ広告の放映は一旦打ち切られた。しかし、2015年10月頃より報道ステーション(火曜)で番組提供を復活している。2018年4月から岡山・香川ローカルめざましテレビの番組提供をしている。
  • 静岡県内の民放各局でも、上記の企業イメージ広告を放映するほか、駿河湾フェリー・エスエスケイフーズ・清水すし横丁など鈴与グループ各社関係だけでなく、清水エスパルスの次回ホームゲーム告知や後援会募集の広告が流れている。
  • 企業イメージ広告に流される楽曲は、クジラ篇(新旧共通)のみ、「くじら〜いつかきっと〜」(作詞:三井浩、作曲:鳥山あかね、歌:鳥山あかね)である[21][22]

歴代企業イメージ広告

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  • 鈴与清水FCラブリーレディース篇 1995 - 1996
  • クジラ篇(初代) 1995 - 1996
  • クジラ篇(2代目)1996 - 2010.3.31
  • 静岡篇 2011.5.1 - 2015.9.30
  • クジラ篇(3代目)2015.10.1 - (途中一部変更あり(2020.7.1 - )
  • 「くじら」ブルーサーマル篇(2022年2月1日 - 2022年3月末日) - アニメ映画『ブルーサーマル』コラボレーションCM[23]

以上、全て30秒。

提供番組

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関連

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  • 石子順造 - かつて庶務課に在籍していた。
  • 清水製薬(味の素製薬→現EAファーマ)- 血液製剤を主体に製造していた鈴与の孫会社(清水食品グループ)。味の素が医薬関連事業を分社化して新設した医薬製造子会社・味の素ファルマに買収された。のち味の素に残る医薬関連事業の一切を企業分割により分社、(実質)3社合同で現社名となる。
  • 鈴与スマイルパーソナルカード - 鈴与系ガソリンスタンドにおける個人向けカード(法人向けには鈴与スマイルクラブカード)。信販会社のアプラスにおいて発行している。ガソリンの地域最安値を謳い文句とする他、スマイル加盟店(2012年現在約1,700店舗)でもオリジナルポイントを貯めることができる。
  • 株式会社トコちゃんねる静岡 - 2010年11月25日にTOKAIコミュニケーションズの傘下に移る。本社は現在も鈴与情報センタービル内に所在する。
  • 株式会社J&Sフリートホールディングス - ENEOSと鈴与商事が共同出資する持株会社。傘下でENEOSサービスステーションを運営していた一光と鈴与エネルギーは2013年10月1日にENEOSウイングに統合。

書籍

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関連書籍

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  • 『地方を結び、人々を結ぶリージョナルジェット』(著者:鈴木与平)(2014年7月1日、ダイヤモンド社)ISBN 9784478027561
  • 『地方創生とフジドリームエアラインズの挑戦』(著者:鈴木与平)(2019年6月27日、イカロス出版)ISBN 9784802206600
  • 『フジドリームエアラインズ10年のあゆみ:10th Anniversary 2009-2019』(編集:フジドリームエアラインズ10周年記念社史編集委員会、監修:鈴木与平)(2019年12月、フジドリームエアラインズ)
  • 『地域公共交通政策論』(編者:宿利正史 長谷知治)(2021年4月19日、東京大学出版会)ISBN 9784130421522
  • 『鈴与グループ代表・鈴木与平の変化対応し続けてこそ!』(著者:村田博文)(2024年4月10日、財界研究所)ISBN 9784879321626

テレビ番組

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脚注・出典

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  1. ^ a b c d e f 鈴与株式会社 第85期決算公告
  2. ^ リクナビ 採用ホームページ 2022年度
  3. ^ マイナビ2023 有力企業グループ特集
  4. ^ a b c d e 鈴与の歴史”. 2023年11月12日閲覧。
  5. ^ a b 20世紀日本人名事典「鈴木 与平(6代目)https://kotobank.jp/word/%E9%88%B4%E6%9C%A8%20%E4%B8%8E%E5%B9%B3%286%E4%BB%A3%E7%9B%AE%29 
  6. ^ 医薬品会社の買収の件”. www.ajinomoto.co.jp. 2021年8月23日閲覧。
  7. ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “鈴与/味の素に清水製薬を経営委託”. LNEWSバックナンバー. 2021年8月23日閲覧。
  8. ^ 沿革 平成元年~6年 | 清水サッカー協会/静岡県サッカー協会中東部支部”. 2021年8月23日閲覧。
  9. ^ サッカー王国の行方 個の力、養う指導を:中日新聞しずおかWeb”. 中日新聞Web. 2021年8月23日閲覧。
  10. ^ 新会社「エスパルス」スタート 営業権譲渡を契約 朝日新聞、1998年1月15日、2014年4月8日閲覧
  11. ^ 鈴与商事/静岡市に初のセルフサービス型GS店をオープン”. 日本海事新聞 電子版. 2021年8月23日閲覧。
  12. ^ 宮崎中央運輸が自主廃業3月末めど(宮崎日日新聞)
  13. ^ 宮崎中央運輸が廃業112人を解雇へ(西日本新聞)
  14. ^ 宮崎中央運輸が自主廃業へ(テレビ宮崎ヘッドラインニュース)
  15. ^ 静岡の超名門・鈴与、航空事業の大出血が招くグループ崩壊危機”. ダイヤモンド・オンライン. 2021年8月23日閲覧。
  16. ^ 鈴与シンワート/「鈴与」で「HeartCore SaaS」が本格稼働|通販物流代行・物流コンサルティング・社員教育のイー・ロジット”. 通販物流代行・物流コンサルティング・社員教育のイー・ロジット. 2021年8月23日閲覧。
  17. ^ [1]
  18. ^ 非上場の親会社の決算に関するお知らせ - 鈴与シンワート
  19. ^ 日本管財資生堂系の同名の企業とは無関係。
  20. ^ 企業情報”. モンマルシェ株式会社. 2022年8月4日閲覧。
  21. ^ JASRAC 作品データベース 作品コード:116-8438-1
  22. ^ 【鈴与グループ】TVCM(くじら篇、2015年10月〜)
  23. ^ “くじら”でおなじみの鈴与グループTVCMが映画『ブルーサーマル』とコラボレーション”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年2月1日閲覧。
  24. ^ 3/27開局BSJapanext地域創生旅番組 放送決定! ~ローカルCMを同時放映し、地域の魅力をトコトンお届けします~”. ジャパネットグループサイト. 2022年8月4日閲覧。
  25. ^ "変幻自在" 200年企業の秘密 - テレビ東京 2024年6月20日

外部リンク

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