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金引の滝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金引の滝
かなびきのたき
所在地 京都府宮津市滝馬[1]
位置 北緯35度31分46秒 東経135度10分57秒 / 北緯35.52944度 東経135.18250度 / 35.52944; 135.18250
落差 40[1][2][3] m
滝幅 20[1][2][3] m
水系 大手川[1]
地図
プロジェクト 地形
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金引の滝(かなびきのたき)は、京都府宮津市滝馬(たきば)にある。高さ約40メートル、幅約20メートル[1][2][3]。金引の滝(男滝・女滝)、白竜の滝(はくりゅう)、臥竜の滝(がりゅう)の3滝の総称である。大手川の支流である滝馬川の上流部にある[1]。京都府で唯一、日本の滝百選に選定されている[4][2]

地理

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宮津市街地から南西に1.5キロメートル、大手川の支流である滝馬川の上流部にある[1]。夏季は納涼地として宮津市民に親しまれている[1]。標高270メートルの題目山の東麓[5]、標高約150メートル地点に位置する[4]

近畿自然歩道にもなっている歩道を上がっていくと、臥龍の滝、白竜の滝、主瀑の金引の滝の順に並んでおり、3滝を総称して金引の滝と呼ぶ[4]。主瀑の金引の滝は花崗閃緑岩を滑り落ちる分岐瀑であり、幅の広い岩盤を滑るように落ちる[4]。見学者から見て左側の幅の狭い方が女滝(めだき)、右側の幅の広い方が男滝(おだき)である[4][2]

特徴

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浅い滝壺が特徴の滝

滝壺が浅いことから、流れ落ちる滝ののすぐそばまで近寄れるという特徴がある[3][6]。東向きに落ちていることから、午前中に日が差すとがかかることがある[4]。滝の近くには北向地蔵尊や金引不動尊(不動堂)や滝馬神社があり、四阿も設けられている。宮津市文化財保護委員会によると

「虹となる 滝の飛沫や 蝉の声」霞衣
「滝裾を 染めてぞ虹の 二三段」泊雲[7]

歴史

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1990年平成2年)には日本の滝百選に選定された[4]

2019年令和元年)6月19日放送のTBS系列『タビフク+VR』では、モデルの黒木麗奈と音大生のみうらうみが金引の滝を訪れた[8]

2020年(令和2年)前半に新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する前、2019年(令和元年)から2020年初頭には「竜」を好む中国人観光客らが多数訪れる観光スポットとなった[3]。2019年(令和元年)下半期には、トレンドExpressが中国のSNSで行った日本の訪問地調査で28位となった[9]

コロナ禍にあって外国人観光客は減ったが、三密を避けられるスポットであることが認知されて訪問者が増加した[3][10]。特に2020年(令和2年)7月以降に訪問者が増加し、8月以降には周辺道路で渋滞が発生するほどとなった[10]

2020年(令和2年)10月から、天橋立観光協会によって滝行体験が行われている[3][2]

祭礼

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1984年昭和59年)から2012年(平成24年)まで、毎年7月最終日曜日には金引の滝火祭りが催されていた[5]江戸時代後期、宮津藩の悪政に苦しむ農民が金引不動尊の力を借りて滝水を業火に変えたとする伝承から[4]、火祭りでは滝にガソリンを流して火柱を出現させていた[11]。しかし、環境問題に関心のある市民から疑問の声が呈されることもあった[11]

基本情報

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所在地
アクセス

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『郷土資料事典 京都府』ゼンリン、1981年、p.295
  2. ^ a b c d e f 金引の滝 天橋立観光協会
  3. ^ a b c d e f g 「滝に打たれリフレッシュ『滝行』いかが? 日本の滝百選『金引の滝』で修行体験」『京都新聞』2020年10月1日
  4. ^ a b c d e f g h 北中康文『日本の滝 2 西日本767滝』山と渓谷社、2006年、p.195
  5. ^ a b c 『京都大事典 府域編』淡交社、1994年
  6. ^ 「洛・楽・らフォト 8 全身に水しぶき浴びて 京都」『毎日新聞』2018年8月2日
  7. ^ 岩崎英精『丹後の宮津』天橋立観光協会 1980年、p.118
  8. ^ 黒木麗奈:“菜々緒2世”が“可愛すぎる音大生”みうらうみと女子旅 海の京都へ 毎日キレイ、2019年6月19日
  9. ^ a b 「中国人観光客が京都の穴場の滝に続々 SNS映えする『金引の滝』とは」『京都新聞』2020年1月31日
  10. ^ a b 「名所の滝に観光客続々、生活道に停車で渋滞発生『ガレージから車出せない』住民迷惑」『京都新聞』2020年10月11日
  11. ^ a b 「宮津・金引の滝火祭り 『川にガソリンぶちまけて火柱』に疑問の声」『京都新聞』2006年7月17日

参考文献

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  • 北中康文『日本の滝 2 西日本767滝』山と渓谷社、2006年

外部リンク

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