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道場駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
道場駅
駅舎(2008年2月)
どうじょう
Dōjō
JR-G59 武田尾 (5.0 km)
(3.6 km) 三田 JR-G61
地図
所在地 神戸市北区道場町生野70[1]
北緯34度52分2.02秒 東経135度15分20.26秒 / 北緯34.8672278度 東経135.2556278度 / 34.8672278; 135.2556278座標: 北緯34度52分2.02秒 東経135度15分20.26秒 / 北緯34.8672278度 東経135.2556278度 / 34.8672278; 135.2556278
駅番号 JR-G60
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 福知山線(JR宝塚線)
キロ程 30.1km(尼崎起点)
大阪から37.8 km
電報略号 タウ
駅構造 地上駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
681人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1899年明治32年)1月25日[1]
備考 無人駅(自動券売機 有)[1]
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道場駅(どうじょうえき)は、兵庫県神戸市北区道場町生野にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である[1]。駅番号はJR-G60

無人駅宝塚駅の被管理駅)で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。かつては、駅前の酒屋で乗車券類を発売する簡易委託駅として営業していた。

歴史

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当駅は福知山線内では唯一神戸市内に立地しているが、JRの旅客営業規則における「神戸市内」の駅に設定されていない[1][注釈 1]。これは従来、当駅周辺が神戸市ではなく有馬郡道場村であり、1951年7月1日に神戸市兵庫区に編入された経緯があることや(1973年8月1日に現在の神戸市北区に再編入)、他の「神戸市内」の対象駅であるJR神戸線甲南山手駅 - 舞子駅間の各駅から大きく離れており、運賃の設定[注釈 2]が煩雑になることなどが理由である。

駅構造

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ホーム(2008年2月)

相対式2面2線のホームを持つ地上駅[1]分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

駅舎は南の1番のりば側にあり、反対側の2番のりばへは屋根のない跨線橋で連絡している[1]。2番のりばへの移動手段は跨線橋のみで、跨線橋にはエレベーターなどが設置されていないため、車椅子の使用者などが2番のりばに行くには困難を伴う。

ホームと駅前の地平部は2m程の高低差があり、階段やスロープを通って出入りする。スロープは駅舎を通らずに直接1番のりばと接続しているが、乗車券類を持たずに無札のまま列車に乗車した場合は、車内で車掌に申し出て乗車券を購入する必要がある。

駅舎には直立型のボタン式自動券売機と、ICOCAなどのICカード乗車券に対応した自動改札機(集札機能のない簡易型)が設置されている。また、改札口コールシステムが導入されているほか、行先表示器(2列車分を表示できるタイプ)が改札口と各ホームに設置されている。

北隣の三田駅前のペデストリアンデッキにある「三田市総合案内所」(キッピーナビ)には、私設による当駅の駅スタンプが設置されている。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 G JR宝塚線 下り 三田篠山口方面
2 上り 宝塚大阪北新地方面

ダイヤ

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日中時間帯は上下線共に、新三田駅(一部は篠山口駅) - 大阪駅間で運行される区間快速が毎時4本発着する。区間快速は2020年3月14日のダイヤ改正[8]でこの時間帯に停車していた普通を置き換えたもので、当駅を含む川西池田駅以北では各駅に停車し、上り(尼崎駅)方面の列車は川西池田駅で普通と接続する。

日中以外の時間帯は普通が停車する。区間快速と同様に主に新三田駅(一部は篠山口駅・福知山駅)発着で、JR京都線に直通する列車(主に高槻駅発着)が中心だが、朝や深夜にはJR東西線学研都市線(北新地駅・京橋駅)方面に直通する列車もある。

利用状況

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平日は通勤・通学客、休日は近隣の百丈岩などに行く観光客の一定の利用がある。

「兵庫県統計書[9]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1995年 739
1996年 830
1997年 876
1998年 1,074
1999年 1,104
2000年 1,118
2001年 1,128
2002年 1,180
2003年 1,178
2004年 1,160
2005年 1,130
2006年 1,133
2007年 1,151
2008年 1,177
2009年 1,151
2010年 1,154
2011年 1,142
2012年 1,132
2013年 1,094
2014年 1,031
2015年 991
2016年 998
2017年 1,007
2018年 955
2019年 911
2020年 701
2021年 681

駅周辺

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駅前(2008年2月)

駅前は工場と住宅が雑然と入り混じり、駅から離れていくと田園地帯が広がっている。

百丈岩、不動岩、烏帽子岩、駒形岩などは、フリークライミングアルパイン・クライミングのためのスポットとして活用されている[11]

道場町内には神戸電鉄三田線神鉄道場駅もあるが、当駅からは六甲山系を挟んで西に4kmほど離れており、別の駅である。また1913年大正2年)に開業し、1943年昭和18年)に休止された有馬線には新道場駅が存在した。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
G JR宝塚線(福知山線)
丹波路快速・快速
通過
区間快速・普通
武田尾駅 (JR-G59) - 道場駅 (JR-G60) - 三田駅 (JR-G61)

脚注

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注釈

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  1. ^ 道場駅と同様に「神戸市内」のような「特定都区市内」の対象の自治体に位置しながらも設定から除外されている駅には、ほかに福岡市西区に所在する筑肥線姪浜駅 - 周船寺駅間の各駅が該当する。
  2. ^ JR神戸線は電車特定区間に含まれるが、福知山線は同区間の対象外のため幹線運賃が適用され、距離当たりの運賃の計算方法も双方で異なっている。
  3. ^ かつては当駅からダム建設現場までトロッコ軌道が敷設され、建設資材の搬入や工員の輸送に使われていた。その名残で、大阪寄りの踏切の名称は「水道踏切」である。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、108頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、126頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 44号 福知山線・播但線・加古川線・姫新線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月30日、10-11頁。 
  4. ^ “日本国有鉄道公示第82号”. 官報. (1971年2月27日) 
  5. ^ 「通報 ●福知山線中山寺、生瀬及び道場駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年2月27日、10面。
  6. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8 
  7. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  8. ^ a b 2020年3月14日にダイヤ改正を実施します』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2019年12月13日https://www.westjr.co.jp/press/article/items/191213_00_kitakinki.pdf2024年3月26日閲覧 
  9. ^ 兵庫県統計書
  10. ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 34号 尼崎駅・竹田駅・和田山駅ほか89駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年4月7日、22頁。 
  11. ^ News Letter 新名神(高槻〜神戸) Vol.6”. NEXCO西日本. 2013年10月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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