西川昌希
西川昌希 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 三重県 |
生年月日 | 1990年2月26日(34歳) |
身長 | 166cm |
体重 | 52kg |
血液型 | B型 |
選手情報 | |
所属 | 三重支部 |
登録番号 | 4559 |
登録期 | 104期 |
級別 | A2 |
選手実績 | |
デビュー日 | 2009年5月1日 |
選手引退日 | 2019年9月30日 |
主要獲得タイトル | |
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西川 昌希(にしかわ まさき、1990年2月26日 - )は、三重県津市出身、三重支部所属の元ボートレーサー。Youtuber。三重県立石薬師高等学校卒業
来歴
[編集]幼少期に両親が離婚し、母方の親類だった弘道会3次団体幹部の元に預けられる。小学生時代から組の行事に参加し、中学時代には組のシノギを元手にパチスロ、ナイター競輪、裏ポーカーに明け暮れたと回顧している[1]。
そんな中、その親族が組の若頭殺害事件に関与したとして逮捕され、「大きくなったら自分はヤクザになるものと思っていた」「蛙の子は蛙という諺を信じ、渡世人として生きる自分を思い描いていた」将来は一転。本人曰く「偶然目にしたボートレーサーの試験にまぐれで合格」し(なお、反社会的勢力の関係者は本来受験資格さえもない。ボートレーサー養成所#受験資格と入学条件を参照)、競艇選手として2009年5月に津競艇場でデビュー[1][2][3]。
2015年3月のボートレースクラシック(ボートレース尼崎)でSG初出場、同年12月にボートレース平和島で開催されたG1トーキョー・ベイ・カップ(周年記念)で初優出、優勝戦で2着。三重支部のホープとして活躍が期待されていた。
突然の引退と逮捕、八百長発覚
[編集]2019年9月30日付けで突然引退。当時は腰痛による体調不良など、健康面の問題が引退の原因であると推察されていた[4]。実際には、西川はこの時既に日本モーターボート競走会に八百長の事実を伝えた上で「責任を取るため引退したい」としたが、競走会はこのことを世間に公表することを避けている[1]。
2020年1月8日、親族の男と共に名古屋地方検察庁特別捜査部に逮捕された事が報じられた[5]。びわこ競艇場で行なわれた2019年7月2日の第6回G3イースタンヤング第7競走にて、故意に減速し順位を操作する八百長行為をし[6]、同じく逮捕された男から見返りとして現金300万円を受け取ったというモーターボート競走法第72条(競走に関して賄賂を遣り取りする行為及び競走における不正行為の禁止、競走で全力を尽くす義務)に違反したもので、その後起訴された[7][8][9]。その後、さらに11の競艇場・18のレースでも故意に順位操作を行い、見返りとして計3,425万円を受け取ったとして名古屋地検特捜部に再逮捕・追起訴された[10][11]。3月19日、名古屋地方裁判所にて初公判を行い、起訴内容を認めた[12]。
10月21日、名古屋地裁は西川に懲役3年・追徴金3,725万円(求刑懲役4年・追徴金3,725万円)の実刑判決を言い渡した(共犯者には懲役3年・執行猶予5年・罰金1,100万円(求刑懲役3年・罰金1,100万円))[13]。その後、西川は2023年3月に出所している[14]。
西川は、八百長に至った動機について「カネだけが目的だったのかと言えば、そうではない気もする」とし、「自分の思い描いた八百長の構図をレースで演じ切る」ことに強い達成感を抱いていたという。その一方で、全盛期の1年間の賞金額に相当する2500万円以上の金を数回の八百長で稼げる(なおかつ税金が取られない)こともやはり八百長を行った理由の一つであり、「いったん不正の旨味を知った俺は、甘い誘惑から逃れられなくなった」とも綴っている[1]。また、2015年5月に同一シリーズで2度のフライングを犯し、90日間の斡旋停止を受けたことでモチベーションが低下していたところ、共犯者との些細な会話から興味本位で八百長の実行に至ったとも語っている[1]。
出所後は丸山ゴンザレスのYoutubeチャンネルに出演し、自身の逮捕、裁判、服役、家族(妻子がいたが事件を機に離婚した)について語り[15]、その後自身のYoutubeチャンネル『西川昌希のゼロヒャク[元A1ボートレーサー]』を開設した。
戦歴
[編集]- 2009年3月20日、選手登録。
- 2009年5月1日からボートレース津で開催された 一般戦「パール賞」初日第1Rでデビュー[16]。(失格)
- 2009年7月1日からボートレース戸田で開催された 一般戦「第9回埼玉新聞社杯」3日目第1Rでデビュー初勝利[17]。
- 2012年5月3日からボートレース津で開催された 一般戦「スポーツニッポンパール賞」6日目(最終日)第12R優勝戦でデビュー初優出[18]。(5号艇5コース進入6着)
- 2014年4月11日からボートレース桐生で開催された 一般戦「第8回マンスリーBOATRACE杯」5日目(最終日)第12R優勝戦でデビュー初優勝[19]。
- 2014年9月23日からボートレース戸田で開催された G1「第1回ヤングダービー」初日第2RでG1初出場で初勝利[20]を挙げる。(6号艇2コース進入)
- 2015年3月17日からボートレース尼崎で開催された SG「第50回ボートレースクラシック」初日第9RでSG初出場[21]。(5号艇5コース進入 5着)同競走4日目第11Rでイン逃げで勝利[22]し、SG初勝利。SG初出場ながら準優勝戦へ進出[23]した。(3着)
- 2015年12月3日からボートレース戸田で開催された G1「第61回トーキョー・ベイ・カップ」6日目(最終日)第12R優勝戦でG1初優出[24]。(5号艇5コース進入 2着)
- 2019年9月18日からボートレース三国で開催された G1「第6回ヤングダービー」4日目第11Rのレースに出場[25]後、突如帰郷(以後の競走を全て棄権)。(1号艇1コース進入 6着)
- 2019年9月30日、選手登録消除。(引退)
戦績
[編集]- 出走回数:2112回
- 1着回数:488回
- 優出回数:52回
- 優勝回数:12回
- G1優出回数:1回
- フライング(F)回数:18回
- 出遅れ(L)回数:0回
- 通算勝率:5.74
- 2連対率:40.67
- 3連対率:56.53
- 生涯獲得賞金:174,553,690円
著書
[編集]- 『競艇と暴力団 「八百長レーサー」の告白』宝島社、2020年11月、ISBN 978-4299010483
脚注
[編集]- ^ a b c d e "ヤクザの息子として育てられた少年時代…一流の競艇選手だったオレが八百長に手を染めた理由:『競艇と暴力団「八百長レーサー」の告白』より"(#1 / #2)文春オンライン(西川昌希)、2020年11月22日、同日閲覧
- ^ エキサイティング・ガイ 西川昌希(前編) - スポーツナビ
- ^ エキサイティング・ガイ 西川昌希(後編) - スポーツナビ
- ^ ボートレース三重支部のホープ・西川昌希が電撃引退 日刊スポーツ、2019年10月1日、2020年5月22日閲覧
- ^ ボートレース順位操作容疑 見返りに現金、元選手ら逮捕 サンケイスポーツ、2020年1月8日、2020年5月22日閲覧
- ^ 結果 BOAT RACE公式
- ^ [ボート]八百長発覚避けるためオッズを見ながら舟券を小分けに購入 スマホでレース直前までやりとり - 中日スポーツ(CHUNICHI Web) 2020年1月9日 17時1分
- ^ ボートレースで八百長した疑い、元競艇トップ選手ら逮捕 - 朝日新聞デジタル 2020年1月8日 20時47分
- ^ 有利なコースでわざと減速か ボート八百長容疑の元選手 - 朝日新聞デジタル 2020年1月12日 8時00分
- ^ 競艇八百長事件で元レーサーら再逮捕 計18レースで3400万受け取った疑い - 毎日新聞 2020年1月28日
- ^ “元ボートレーサー西川昌希容疑者と親族男を追起訴”. 日刊スポーツ. 2020年3月4日閲覧。
- ^ 競艇八百長、贈収賄認める 元選手が不正持ち掛け―名古屋地裁 - 時事通信 2020年7月26日閲覧。
- ^ 競艇不正、元選手に懲役3年の判決「動機は身勝手」 - 朝日新聞デジタル 2020年10月21日
- ^ 欠端 大林「【元A1レーサー・西川昌希の告白】競艇八百長で服役中だった俺に、警視庁の刑事二人が漏らした「衝撃の一言」」『現代ビジネス』2023年4月2日。オリジナルの2023年5月25日時点におけるアーカイブ。2024年2月4日閲覧。
- ^ 【競艇の闇】競艇の八百長で逮捕された本人に逮捕までの流れを赤裸々に語ってもらった
- ^ “パール賞 初日 第1R 結果”. 艇国データバンク. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第9回埼玉新聞社杯 3日目 第1R 結果”. 艇国データバンク. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “スポーツニッポンパール賞 6日目 第12R 優勝戦 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第8回マンスリーBOATRACE杯 5日目 最終日 第12R 優勝戦 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第1回ヤングダービー 初日 第2R 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第50回ボートレースクラシック 初日 第8R 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第50回ボートレースクラシック 4日目 第11R 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第50回ボートレースクラシック 5日目 第11R 準優勝戦 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第61回トーキョー・ベイ・カップ 6日目 最終日 第12R 優勝戦 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “第6回ヤングダービー 4日目 第11R 結果”. BOATRACE OFFICIAL. 2021年8月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 西川昌希 (@boatrace4559) - X(旧Twitter)
- 西川昌希 (boatrace4559) - note
- 西川 昌希 at the Wayback Machine (archived 2018-12-10) - BOATRACE Official Website
- 三重支部名鑑 at the Wayback Machine (archived 2020-01-18) - ボートレース津
- 西川昌希のゼロヒャク 元A1ボートレーサー