茶美会
茶美会(さびえ)は、茶道裏千家15代家元 鵬雲斎汎叟宗室(千玄室)の次男・伊住政和(1958-2003)が主宰した茶の湯文化に関する企画、及びその活動体[1]。
「茶の美に出会う」というコンセプトを持つ言葉として提唱された[1]。
1988年に開催された「クラフトシアター茶美会」という企画を発端として、1990年代にはグラフィックデザイナーの田中一光をはじめとする多くのデザイナーやクリエイターが参画し、現代的な茶の湯文化の活動体へと展開した。1992年には、企画運営を担う組織として茶美会文化研究所が設立された[2]。
2003年2月2日の伊住政和の逝去に伴い主要な活動は休止状態にあったが、2022年より伊住政和の次男・伊住禮次朗が主宰に就任した。また、2023年には現代アーティストのナカヤマン。がディレクターに就任した[3]。
活動実績
[編集]1988年
「クラフトシアター茶美会」開催[4]
1992年
「茶美会 然」(会場:原宿クエストホール)開催[5]
照明器具「はなさび」(松下電工)シリーズ開発コンサルタント[6]
1993年
「茶美会 素」(会場:原宿クエストホール)開催[8]
インテリアファブリック「SABIEコレクション」(東リ)開発[9]
1994年
「数寄の都-京都未来空間美術館」(会場:高島屋京都店)制作
2000年
本格和室「佳辰令月」コンサルタント(三井ホーム株式会社)[10]
「光の茶会」(第23回日本文化デザイン会議2000京都 関連イベント)
2022年
株式会社ミリエーム建築部の屋号を 数寄屋建築 茶美会と定める
茶美会文化研究所、株式会社ミリエーム内にて再始動[11]
2023年
ソニーコンピュータサイエンス研究所 京都研究室「寂隠」開設[12]
過去の参画メンバー
[編集]クリエイティブメンバー(五十音順)
浅葉克己、粟辻博、五十嵐威暢、石井和紘、伊住政和、伊東順二、石岡瑛子、伊藤隆道、稲越功一、内田繁、上田浩史、エットーレ・ソットサス、大樋長左衛門、大樋年雄、エドワード鈴木、川上元美、川崎和男、加山又造、喜多俊之、北川原温、木田安彦、清水九兵衛、麹谷宏、黒川雅之、小池一子、三枝成彰、崔在銀、佐藤晃一、コシノジュンコ、サイトウマコト、杉本貴志、多田美波、田中一光、タナカノリユキ、勅使河原宏、田原桂一、津村耕佑、戸田正寿、堂本尚郎、中村宗哲、中村公子、中村公美、長友啓典、根岸照彦、林ミノル、藤本晴美、日比野克彦、松永真、三橋いく代、三宅一生、葉祥栄、皆川魔鬼子、横尾忠則、樂吉左衛門、脇田愛二郎
作品出品者(五十音順)
秋山育、浅井慎平、浅葉克己、粟辻博、五十嵐威暢、伊藤隆道、稲越功一、上田浩史、内田繁、エットーレ・ソットサス、大樋長左衛門、大樋年雄、小川待子、川上元美、川崎和男、北川原温、喜多俊之、木田安彦、清水柾博、黒川雅之、小池一子、麹谷宏、コシノジュンコ、近藤高弘、佐藤晃一、鈴木エドワード、千住博、タナカノリユキ、津村耕佑、戸田正寿、内藤こずえ、中里嘉孝、中村公子、中村公美、長友啓典、スタジオ・ナッソ、檜垣青子、菱沼良樹、日比野克彦、日比野充希子、藤平伸、藤平寧、藤原和、舟橋全二、眞清水伸、松永真、三橋いく代、樂吉左衛門、ローラン・ジュベール、脇田愛二郎
脚注
[編集]- ^ a b “About Us|茶美会文化研究所”. sabie.jp. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “茶美会文化研究所”. sabie.jp. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “裏千家15代鵬雲斎二男の故・伊住政和が主宰した「茶美会」が再始動”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “About Us|茶美会文化研究所”. sabie.jp. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “「茶美会 然」概要”. junjiito.com. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “新しい和の照明器具「はなさび」<松下電工>シリーズ「守・破・離」 商品開発コンサルタント - 株式会社ミリエーム”. https://millieme.jp/. 株式会社ミリエーム (2020年4月6日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “茶美会の宴(銀閣寺)プロデュース - 株式会社ミリエーム”. 株式会社ミリエーム - 株式会社ミリエームのホームページです。 (2020年4月6日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “「茶美会 素」概要”. junjiito.com. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “日本デザインのインテリアファブリック「SABIEコレクション」<東リ>開発”. https://millieme.jp/. 株式会社ミリエーム (2020年4月7日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “本格和室「佳辰令月」コンサルタント(三井ホーム) - 株式会社ミリエーム”. 株式会社ミリエーム - 株式会社ミリエームのホームページです。 (2020年4月7日). 2023年3月9日閲覧。
- ^ “茶美会文化研究所”. sabie.jp. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “『茶の湯』文化の発展的な未来を探究・拡張する研究を開始 ~ 数寄屋建築の思想・技法とデジタル技術が融合した茶室「寂隠(じゃくいん)」を公開 ~”. Sony Computer Science Laboratories, Inc.. https://www.sonycsl.co.jp+(2023年2月27日).+2023年3月8日閲覧。
- ^ “「茶美会 然」概要”. junjiito.com. 2023年3月9日閲覧。
- ^ “「茶美会 素」概要”. junjiito.com. 2023年3月9日閲覧。