喜多俊之
表示
喜多 俊之(きた としゆき)は、日本のプロダクトデザイナー。大阪市生まれ。
来歴
[編集]1969年よりイタリアと日本でデザイン制作活動を始める。
海外、日本のメーカーから家電、ロボット、家具、家庭日用品に至るまでのデザインで多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドゥー・センターなど世界のミュージアムにパーマネント・コレクションされている。また、日本各地の伝統工芸・地場産業の活性化、およびクリエイティブ・プロデューサーとして多方面で活躍する。
2009年より、日本の住まいと暮らしのリノベーションの国際見本市「LIVING & DESIGN」を総合プロデュース。また、リノベーションプロジェクト「RENOVETTA」を提唱。
2011年にイタリアの「黄金コンパス賞(国際功労賞)」受賞。2017年イタリア共和国より「功労勲章コンメンダトーレ」を受勲。2018年平成30年度「知財功労賞」において特許庁長官表彰で知財活用企業(意匠)を受賞。2024年、文化庁長官特別表彰[2]。
著書
[編集]- 喜多俊之 (2007). ヒット商品を創るデザインの力 : 「ハイテク&ハイセンス」が企業ブランドを築く. 日本経済新聞出版社. ISBN 9784532313340
- 喜多俊之 (2009). 地場産業+デザイン. 学芸出版社. ISBN 9784761512569
- 喜多俊之 (2012). 喜多俊之デザインの探険1969- : 僕がイタリアに行った理由. 学芸出版社. ISBN 9784761513139
経歴
[編集]この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 1967年 - デザインオフィス設立。
- 1969年 - イタリア・ミラノにて制作活動の場を広げる。
- 1971年 - ミラノのビルーメン社より和紙を使用した照明TAKO、KYOを発表
- 1972年 - ベルニーニ社よりKUMIソファー及び、IEシリーズを発表
- 1975年 - 日本インテリアデザイナー協会賞受賞。
- 1980年 - カッシーナ社よりWINKチェアーを発表[3]。
- 1981年 - 工芸財団より、第九回国井喜太朗産業工芸賞受賞。また、ニューヨーク近代美術館のパーマネント・コレクションにWINKチェアーが選定される。
- 1983年 - アメリカ、プロダクトデザイン賞IBD受賞。
- 1984年 - アメリカ・インダストリアルデザイン誌より、RESIDENTIAL FURNISHING最優秀受賞。また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネント・コレクションにKICKテーブルが選定される。
- 1985年 - 毎日デザイン賞受賞。
- 1986年 - AXISギャラリー「セレモニー展 輪島塗と喜多俊之の世界」を開催。
- 1987年 - ドイツ・ハンブルク美術工芸博物館のパーマネント・コレクションにWINKチェアーとKICKテーブルが選定される。また、パリ・ポンピドーセンター10周年記念展招待作家として未来空間を展示。
- 1988年 - バルセロナのLa Sala Vinçon、及びウィーンのBEI HARTMANNにて個展。
- 1990年 - スペインのデルタ・デ・オロ賞金賞を受賞。ミラノにて個展。
- 1991年 - 広島市現代美術館において個展「喜多俊之展」。
- 1992年 - セビリア万国博覧会の日本館回転劇場のインテリア及びMULTI LINGUAL CHAIRをデザイン。フィンランド・ヘルシンキにおいて個展開催。
- 1993年 - ウィーン国立応用美術大学客員教授を務める。
- 1995年 - ヴィトラデザインミュージアムの「100-Masterpieces」にWINKチェアーが選定される。
- 1997年 - ニューヨーク近代美術館及びパリ・ポンピドゥー・センターのパーマネント・コレクションにMULTI LINGUAL CHAIRが選定される。
- 1998年 - フランスのサン=テティエンヌ近代美術館のパーマネントコレクションに作品13点が選定される。
- 1999年 - フィンランド・ヘルシンキにて個展「Toshiyuki Kita Exhibition」。著書「紙と漆-伝統と復活」(六耀社)
- 2000年 - TRIENNALE DI MILANOにて開催されたINTERNIイベントに招かれ、インスタレーション「Essere ben Essere/Nature and Techonology」を行う。液晶テレビ AQUOSを発表。
- 2001年 - ミラノのFuori Saloneにて個展「L’anima del design」。パリ・ポンピドーセンターに液晶テレビAQUOSとWINKチェアーが永久収蔵される。またドイツのミュンヘン州立近代美術館に液晶テレビAQUOSが永久収蔵される。同年、ドイツ・ハンブルク美術工芸博物館に液晶テレビAQUOSとWINKチェアー、KICKテーブルが永久収蔵。イタリアSenigalliaにて個展「Nature and Technology」、著書「Toshiyuki Kita The Soul of Design」(アムズ・アーツ・プレス)
- 2002年 - パリ、名古屋国際デザインセンター、中国、ヘルシンキ、そしてミラノにて個展。Louvre Museumにて次の時代のライフスタイルをテーマとしたイベント「EUROPIAN WAY OF LIFE」に参加。イタリアの国際見本市Abitare il Tempoのジャパンブースをプロデュース、有田焼のHANAシリーズを発表。
- 2003年 - フランクフルト、バルセロナ、ベローナにて個展。
- 2004年 - 中国インターナショナルインダストリアルデザインサミットにて講演。また、日本グッドデザイン賞審査委員長を務める[2004年〜2006年]。大阪芸術大学教授(デザイン学科長)に就任。日本グッドデザイン賞審査委員長を務める。京都芸術センターにて個展「Tradition&Future」
- 2005年 -オランダ・アムステルダムにて個展。シカゴ・アテナイオン建築・デザイン博物館にORIチェアーが永久収蔵される。
- 2006年 - ミラノにて“Good Design Award 50 years”を総合プロデュース。シンガポール政府からの要請で2006年より2011年までデザイン顧問を務める。
- 2007年 - ミラノサローネにて個展“IL FUTURO DELLA TRADIZIONE”。著書「ヒット商品を創るデザインの力」(日本経済新聞出版)
- 2008年 - 中国、上海にデザイン事務所設立。広州、順徳にデザイン事務所設立。
- 2009年 - ミラノサローネにて個展“KITA. FUTURE DELIGHT”。中国・上海にて個展“Timeless Future”。大阪にて国際見本市“Living&Design 住まいと暮らしのリノベーション TOTAL INTERIOR”を総合プロデュース。タイ国政府商務省からの要請で2009年より2013年までデザイン顧問を務める。著書「地場産業+デザイン」(学芸出版社)
- 2010年 - ミラノサローネにて個展“Timeless Future”。中国、広州及び佛山市順徳にて招待出展“Timeless Future”。ヘルシンキにて個展。中国・上海万博日本産業館デザインプロデュースを務める。
- 2011年 - パリ MAISON & OBJET KITA'S collection。 2011年 - イタリア「ADI 第24回 黄金コンパス賞」 Compasso d’Oro[carriera internazionale]賞を受賞。
- 2012年 - 40年にわたる伝統工芸とのコラボレーションを収録したDVD「魂を込めたものづくり」が、ドイツ・ハンブルクにおいて、「World Media Festival 2012 Public Relations / Culture部門」金賞を受賞。また、LIVING & DESIGN 2012において「集合住宅・リノベッタ」を発表。著書「デザインの探険」(学芸出版社)発表。
- 2013年 - ヘルシンキ インターナショナルエコデザインエキシビジョン2013年度キュレーター及び審査員長として招かれる。
- 2014年 - 6月に1ヶ月間イタリア・ピエ モンテ州のバローロ城にて、プレ万博2015イベントの個展を開催。
- 2015年 - 9月ミラノHOMIにて、“KITA”個展。同年10月に、ALBAのサン・ドメニコ寺院にて、個展“IL LUSSO DELLA NATURA”。
- 2016年 - イタリア「ADI 第24回 黄金コンパス賞」の国際審査員を務める。
- 2017年 ミラノフオーリサローネ2017・INTERNI20周年記念イベントにて「FLAT BAMBU SHIMANE」を発表。イタリア共和国より「功労勲章コンメンダトーレ」を受勲
- 2018年 平成30年度「知財功労賞」において特許庁長官表彰で知財活用企業(意匠)を受賞
脚注・出典
[編集]- ^ “プロダクトデザイナー 喜多 俊之 教授”. デザイン学科. 2024年5月11日閲覧。
- ^ 令和六年度文化庁長官特別表彰名簿・令和六年度文化庁長官表彰名簿
- ^ “日本のデザインアーカイブ実態調査|喜多俊之|”. NPO法人建築思考プラットホームPLAT|プラット. 2024年5月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト 写真付きで作品の解説がある。
- 大阪芸術大学 デザイン学科にて学科長を務めていた。
- 「学芸カフェ」2010年8月号(カバーインタビュー)