笹子駅
笹子駅 | |
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駅舎(2021年5月) | |
ささご Sasago | |
◄CO 33 初狩 (6.5 km) (6.1 km) 甲斐大和 CO 35► | |
所在地 | 山梨県大月市笹子町黒野田1340 |
駅番号 | CO34[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■中央本線 |
キロ程 | 100.4 km(東京起点) |
電報略号 | サコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
142人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)2月1日[2] |
備考 | 無人駅[2][3](乗車駅証明書発行機 有) |
笹子駅(ささごえき)は、山梨県大月市笹子町黒野田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[2]。駅番号はCO 34[1]。営業キロで東京駅から100 kmを超える中央本線最初の駅である。
歴史
[編集]- 1903年(明治36年)2月1日:国有鉄道中央本線大月駅 - 初鹿野駅(現・甲斐大和駅)間開通時に開設[2][4]。旅客・貨物取扱開始[4]。
- 1945年(昭和20年)9月6日:駅構内で下り列車が車止めを突破したことによる転覆事故。死者60名、負傷者91名。(日本の鉄道事故参照)
- 1963年(昭和38年)4月1日:貨物取扱廃止[4]。
- 1966年(昭和41年)12月12日:複線化に伴いスイッチバック運転解消。
- 1970年(昭和45年)10月1日:荷物扱い廃止[4]。業務委託駅となる[5]。
- 1985年(昭和60年)3月1日:無人駅化[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[6]。
- 2004年(平成16年)10月16日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[7]。東京近郊区間に編入される[7]。
- 2019年(平成31年)1月28日:自動券売機での切符販売、ICカードへのチャージ等を終了。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地上駅[2]。駅舎とホームは地下通路で連絡している。かつては通過可能なスイッチバック式構造を備えていた。その後の1966年(昭和41年)12月12日、複線化に伴いスイッチバックは廃止され、下り列車目線で上り25パーミル(=2.5 %)の勾配を有する本線上にホームを設ける形に改められた。スイッチバック施設の跡地を利用して2009年に訓練施設「笹子トレーニングセンター」が開設されている[2]。
大月駅管理の無人駅[2]。乗車駅証明書発行機、簡易Suica改札機が設置されている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 中央本線 | 下り | 甲府・上諏訪・松本方面 |
2 | 上り | 大月・八王子・新宿方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
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改札口(2021年5月)
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地下通路(2021年5月)
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ホーム(2021年5月)
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笹子トレーニングセンター(2021年5月)
利用状況
[編集]1日平均人員は、「山梨県統計年鑑」の数値を1年の日数で割って算出。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 151 | [8] |
2001年(平成13年) | 151 | [9] |
2002年(平成14年) | 141 | [10] |
2003年(平成15年) | 133 | [11] |
2004年(平成16年) | 123 | [12] |
2005年(平成17年) | 127 | [13] |
2006年(平成18年) | 119 | [14] |
2007年(平成19年) | 125 | [15] |
2008年(平成20年) | 147 | [16] |
2009年(平成21年) | 143 | [17] |
2010年(平成22年) | 142 | [18] |
駅周辺
[編集]駅前に甲府駅前舞鶴城公園から移された笹子トンネル開通記念碑がある。
笹子餅
[編集]笹子峠入口にあるため、みどりやにより当駅の駅売り名物として存在した「笹子餅」が販売されていた[2]。みどりやは笹子餅の箱に「中央線笹子駅構内営業」の文字が印刷されており、2014年現在も笹子駅の構内販売業者ではあるが、1985年(昭和60年)に駅は無人化され、構内に売店は存在しない。しかし、駅前に工場と販売所があり、笹子での購入は可能である[2]。
なお、2014年現在は書籍のような10個入りの紙箱での販売が殆どで、駅売り時代の伝統を残す経木で包まれた5個入りは販売箇所が限られている。
笹子餅の車内販売や駅構内売店等の外部委託販売は2014年6月30日限りで中止され、本店と工場、及び笹一酒造でのみの販売となった。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 『中央本線 初狩~小淵沢駅間へ「駅ナンバリング」を拡大しました』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2020年3月23日。オリジナルの2020年3月23日時点におけるアーカイブ 。2020年3月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、20頁。
- ^ a b “「通報」中央本線梁川駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1985年2月27日)
- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、181頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「廃止3、無人化10駅」『交通新聞』交通協力会、1970年3月1日、1面。
- ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日、27頁。
- ^ a b 『首都圏でSuicaをご利用いただけるエリアが広がります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2004年8月23日。オリジナルの2019年7月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月25日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成14年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成15年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成16年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成17年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成18年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成19年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成20年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成21年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成22年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “運輸・通信” (Excel). 平成23年刊行 山梨県統計年鑑・目次. 山梨県. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “山梨県統計年鑑 平成24年刊行” (PDF). 山梨県. p. 150・151 (2012年11月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ 「不断の修練→究極の安全」JR訓練センターの駅名標が粋だった - Jタウンネット神奈川 2020年2月25日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(笹子駅):JR東日本