第63回ヴェネツィア国際映画祭
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(第63回ヴェネチア国際映画祭から転送)
第63回ヴェネツィア国際映画祭は、2006年8月30日から9月9日にかけて開催された。
金獅子賞を受賞したのは、サプライズ・フィルムとして上映されたジャ・ジャンクーの『長江哀歌』。オープニング上映作品はブライアン・デ・パルマの『ブラック・ダリア』。審査員長はカトリーヌ・ドヌーブが務めた。また、デヴィッド・リンチに栄誉金獅子賞が授与され、新作の『インランド・エンパイア』も招待上映された。
日本からはコンペティション部門に今敏監督の『パプリカ』と大友克洋監督の『蟲師』の2作品が出品され、その他にもコンペティション外などでも数作品が上映された。
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
ボビー Bobby |
エミリオ・エステベス | アメリカ合衆国 |
トゥモロー・ワールド Children of Men |
アルフォンソ・キュアロン | イギリス アメリカ合衆国 |
六つの心 Coeurs |
アラン・レネ | フランス イタリア |
Daratt | マハマト=サレ・ハルーン | チャド フランス ベルギー オーストリア |
Эйфория (Euphoria) |
イバン・ビリパエフ | ロシア |
Fallen | バルバラ・アルベルテ | ドイツ オーストリア |
エグザイル/絆 放・逐 |
ジョニー・トー | 香港 中国 |
黒い眼のオペラ 黒眼圏 |
ツァイ・ミンリャン | 台湾 フランス オーストラリア |
ハリウッドランド Hollywoodland |
アレン・コールター | アメリカ合衆国 |
L'intouchable (The Untouchable) |
ブノワ・ジャコ | フランス |
星なき夜に La stella che non c'è |
ジャンニ・アメリオ | イタリア スイス フランス シンガポール |
蟲師 | 大友克洋 | 日本 |
裸の所有物 Nue propriété |
ヨアヒム・ラフォーズ | ベルギー ルクセンブルク フランス |
新世界 Nuovomondo |
エマヌエーレ・クリアレーゼ | イタリア フランス |
パプリカ | 今敏 | 日本 |
あの彼らの出会い Quei loro incontri |
ストローブ=ユイレ | イタリア フランス |
世紀の光 Sang Sattawat |
アピチャートポン・ウィーラセータクン | タイ フランス |
ブラック・ダリア The Black Dahlia |
ブライアン・デ・パルマ | アメリカ合衆国 |
長江哀歌 三峽好人 |
ジャ・ジャンクー | 中国 |
ファウンテン 永遠につづく愛 The Fountain |
ダーレン・アロノフスキー | アメリカ合衆国 |
クィーン The Queen |
スティーヴン・フリアーズ | イギリス フランス イタリア |
ブラックブック Zwartboek |
ポール・ヴァーホーヴェン | オランダ ドイツ イギリス |
コンペティション外
[編集]- 『インランド・エンパイア』 - デヴィッド・リンチ (アメリカ)
- 『ゲド戦記』 - 宮崎吾朗 (日本)
- 『女帝 [エンペラー]』 - フォン・シャオガン (中国/香港)
- 『プラダを着た悪魔』 - デヴィッド・フランケル (アメリカ)
- 『ベル・トゥジュール』 - マノエル・デ・オリヴェイラ (ポルトガル)
- 『魔笛』 - ケネス・ブラナー (イギリス)
- 『ワールド・トレード・センター』 - オリバー・ストーン (アメリカ)
- 『Ostrov』 - パーヴェル・ルンギン (ロシア)
- 『Quelques jours en Septembre』 - サンティアゴ・アミゴレーナ (フランス/イタリア)
- ミッドナイト
- 『相棒 シティ・オブ・バイオレンス』 - リュ・スンワン (韓国)
- 『悪魔の管理人』 - ジャウマ・バラゲロ (スペイン)
- 『ウィッカーマン』 - ニール・ラビュート (アメリカ)
- 『叫』 - 黒沢清 (日本)
- 『プロジェクトBB』 - ベニー・チャン (香港/中国)
- 『りんご、もうひとつある?』 - バイラム・ファズィル (イラン)
- 『Summer Love』 - Piotr Uklanski (ポーランド)
- スペシャル・イベント
- 『Lettere dal Sahara』 - ヴィットリオ・デ・セータ (イタリア)
オリゾンティ部門
[編集]- 『オペラジャワ』 - ガリン・ヌグロホ (インドネシア/オーストラリア)
- 『こおろぎ』 - 青山真治 (日本)
- 『立喰師列伝』 - 押井守 (日本)
- 『Ana alati tahmol azouhour ila qabriha』 - Hala Alabdalla Yakoub、Ammar Al Beik (シリア/フランス)
- 『Bellissime. Seconda parte. Dal 1960 a oggi dalla parte di "lei"』 - Giovanna Gagliardo (イタリア)
- 『東』 - 賈樟柯 (中国)
- 『El cobrador, in God we trust』 - ポール・ルデュク (メキシコ/アルゼンチン/ブラジル)
- 『Heimat - Fragmente』 - エドガー・ライツ、クリスチャン・ライツ (ドイツ)
- 『Infamous』 - ダグラス・マクグラス (アメリカ)
- 『'Mabei shang de fating (Courthouse on the Horseback) 』- リウ・チエ (中国)
- 『Non prendere impegni stasera』 - Gianluca Tavarelli (イタリア)
- 『Quijote』 - ミンモ・パラディーノ (イタリア)
- 『Roma wa la n'touma Algeria』 - Tariq Teguia (フランス/ドイツ)
- 『Svobodnoe plavanie』 - Boris Khlebnikov (ロシア)
- 『Suely in the Sky』 - カリン・アイノウス (ブラジル/フランス/ドイツ)
- 『Taiyang yu (Rain Dogs)』 - ホー・ユーハン (マレーシア/香港)
- 『痛いほどきみが好きなのに』 - イーサン・ホーク (アメリカ)
- 『The U.S. vs. John Lennon』 - デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド (アメリカ)
- 『When the Levees Broke. A Requiem in Four Acts』 - スパイク・リー (アメリカ)
- スペシャル・イベント
- 『Akamas』 - Panicos Chrysanthou (キプロス/ギリシャ/ハンガリー/トルコ)
- 『C'est Gradiva qui vous appelle』 - アラン・ロブ=グリエ (フランス/ベルギー)
- 『Il mio paese』 - ダニエレ・ヴィカリ (イタリア)
- 『Kill Gil (vol. II)』 - Gil Rossellini (イタリア/スイス)
- 『Pasolini prossimo nostro』 - ジュゼッペ・ベルトルッチ (イタリア/フランス)
受賞結果
[編集]コンペティション部門
[編集]- 金獅子賞:『長江哀歌』(ジャ・ジャンクー)
- 銀獅子賞:アラン・レネ (『六つの心』)
- 銀獅子賞(Revelation):エマヌエーレ・クリアレーゼ (『新世界』)
- 審査員特別賞:『Daratt』(マハマト=サレ・ハルーン)
- 男優賞:ベン・アフレック (『ハリウッドランド』)
- 女優賞:ヘレン・ミレン (『クィーン』)
- マルチェロ・マストロヤンニ賞:イジルド・ル・ベスコ (『L'intouchable』)
- 技術貢献賞:エマニュエル・ルベツキ (『トゥモロー・ワールド』)
- 脚本賞:ピーター・モーガン (『クィーン』)
- ルイジ・デ・ラウレンティス賞:ピーター・ブロッセン、ジェシカ・ウッドワース (『Khadak』)
- 特別獅子賞:ストローブ=ユイレ (映画言語の革新に対して)
オリゾンティ部門
[編集]- オリゾンティ賞:『Courthouse on The Horseback(马背上的法庭)
中国映画』(リウ・チエ)
- ドキュメンタリー賞:『When the Levees Broke: A Requiem in Four』(スパイク・リー)
審査員
[編集]- カトリーヌ・ドヌーブ ( フランス/女優) 審査員長
- ビガス・ルナ ( スペイン/監督・脚本家)
- パウロ・ブランコ ( ポルトガル/製作者)
- キャメロン・クロウ ( アメリカ合衆国/監督・製作者・脚本家)
- チュルパン・ハマートヴァ ( ロシア/女優)
- パク・チャヌク ( 韓国/監督・脚本家)
- ミケーレ・プラチド ( イタリア/俳優・監督)
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- ヴェネチア国際映画祭スペシャル2006 ムービープラスによる情報ページ
- 第63回ヴェネチア国際映画祭 シネマトゥデイによる情報ページ
- ベネチア映画祭報告2006 河北新報によるレポート