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第106回全国高等学校野球選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第106回全国高等学校野球選手権大会
試合日程 2024年8月7日 - 8月23日
キャッチフレーズ 「ここにかける、ここから始まる。」
出場校 49校
参加校数 3441校
優勝校 京都国際京都、初優勝)
試合数 48試合
選手宣誓 辻旭陽(智弁和歌山
始球式 江川卓作新学院OB・第55回大会出場)
開会式司会 成相心晴(武庫川女子大学附属高校
山口彩葉(小野高校
入場先導 東野魁仁(穴水高校
閉会式司会 藤本朋花(小野高校)
竹内舞桜(武庫川女子大学附属高校)
総入場者数 670,800人[1](1日平均47,914人)
最高入場者数/1日 57,500人(1日)
大会本塁打 7本
タイブレーク 延長10回以降
 < 20232025 > 
全国高等学校野球選手権大会
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第106回全国高等学校野球選手権大会(だい106かいぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかい)は、2024年8月7日から8月23日まで阪神甲子園球場で開催された全国高等学校野球選手権大会である[2]

概要

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今大会では暑さ対策の一環として、大会第1日から第3日の試合数を1日3試合とし、午前中と夕方に分けて試合を行う「2部制」が試験的に導入される[3][4]

大会第1日は8時30分からの開会式、10時から第1試合を行い、16時から第2、3試合を行う。なお第1試合が13時30分を越えた場合は、翌日以降に継続試合となる。第2、3日は8時から第1、2試合を行い、17時から第3試合を始める。第2試合が14時半を越えた場合は継続試合となる[4]

また医事専門家より『早朝の起床に伴う朝食の摂取不足による熱中症発症の恐れがある』との提言を受け、大会主催者側から各日の第1試合に出場する2校に対して試合前に補食が提供されることになった[3]

日程

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  • 2024年
    • 2月9日 - 主催者の朝日新聞社日本高校野球連盟(高野連)が運営委員会を開き、開催期間を8月7日から14日間(休養日3日を除く)で決定した[5]
    • 4月19日 - 第2回運営委員会を開き、大会第1日から第3日までの試合を午前中と夕方に分けて実施する「2部制」を試験的に導入することを決めた。また2部制を採用する期日では観客の入れ替え制を導入すること及び、準決勝の第1試合の開始時刻を8時から、決勝戦の開始時刻を10時[注釈 1]からとすることも併せて決定された[4]
    • 6月22日 - 北北海道、南北海道、沖縄で地方大会が開幕。
    • 7月30日 - 愛媛大会で決勝戦が行われ地方大会の全日程が終了し49代表校が決定。
    • 8月4日 - 組み合わせ抽選会。
    • 8月7日 - 開幕。
    • 8月18日 - 休養日。
    • 8月20日 - 休養日。
    • 8月22日 - 休養日。
    • 8月23日 - 決勝戦。閉会式。京都代表の京都国際が東東京代表の関東第一を延長10回の末、2-1で下し初優勝。決勝におけるタイブレークは初となる[注釈 2]。京都勢としては1956年第38回大会)の平安以来、68年ぶりの優勝となった[7]

代表校

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組み合わせ・試合結果

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1回戦 - 3回戦

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- 2回戦 3回戦
                   
 
8月12日(1)
 
 熊本工 1
 広陵 2
 
8月16日(1)
 
 広陵 1
 東海大相模 8
 
8月12日(2)
 
 富山商 0
 
 東海大相模 4
      
      
- 2回戦 3回戦
                   
 
8月12日(3)
 
 鳥取城北 0
 明徳義塾 7
 
8月16日(2)
 
 明徳義塾 2
 関東第一 3
 
8月12日(4)
 
 北陸 1
 
 関東第一 7
      
      
- 2回戦 3回戦
                   
 
8月13日(1)
 
 長野日大 1
 青森山田 9
 
8月16日(3)
 
 青森山田 5
 石橋 0
 
8月13日(2)
 
 石橋 5
 
 聖和学園 0
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
8月13日(3):延長11回 TB
 
 霞ヶ浦 5
 智弁和歌山 4
 
8月16日(4)
 
 霞ヶ浦 2
 滋賀学園 6
 
8月13日(4)
 
 花巻東 0
8月7日(1)  
 滋賀学園 5
 有田工 6     
 滋賀学園 10     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
8月7日(2)
 英明 0
8月14日(1)
 健大高崎 1
 健大高崎 1
8月7日(3):延長11回 TB
 智弁学園 2
 岐阜城北 6
8月17日(1)
 智弁学園 9
 智弁学園 6
8月8日(1)
 小松大谷 3
 大阪桐蔭 5
8月14日(2)
 興南 0
 大阪桐蔭 0
8月8日(2)  
 小松大谷 3
 明豊 4     
 小松大谷 8     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
8月8日(3)
 京都国際 7
8月14日(3)
 札幌日大 3
 京都国際 4
8月9日(1)
 新潟産大付 0
 花咲徳栄 1
8月17日(2)
 新潟産大付 2
 京都国際 4
8月9日(2)
 西日本短大付 0
 金足農 4
8月14日(4)
 西日本短大付 6
 西日本短大付 13
8月9日(3)  
 菰野 0
 南陽工 2     
 菰野 6     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
8月10日(1)
 中京大中京 4
8月15日(1)
 宮崎商 3
 中京大中京 3
8月10日(2)
 神村学園 4
 木更津総合 5
8月17日(3)
 神村学園 8
 神村学園 7
8月10日(3)
 岡山学芸館 1
 聖カタリナ 0
8月15日(2)
 岡山学芸館 1
 岡山学芸館 2
8月10日(4)  
 掛川西 0
 掛川西 8     
 日本航空 4     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
8月11日(1)
 鳴門渦潮 4
8月15日(3):延長10回 TB
 早稲田実 8
 早稲田実 1x
8月11日(2)
 鶴岡東 0
 聖光学院 1
8月17日(4):延長11回 TB
 鶴岡東 2
 早稲田実 2
8月11日(3)
 大社 3x
 大社 3
8月15日(4):延長10回 TB
 報徳学園 1
 大社 5
8月11日(4)  
 創成館 4
 創成館 1     
 白樺学園 0     

準々決勝

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試合日 試合順 勝利 スコア 敗戦 試合時間 勝利校の次戦
8月19日 第1試合 関東第一 2 - 1 東海大相模 1時間54分 関東第一は準決勝・第1試合へ
第2試合 青森山田 1 - 0 滋賀学園 1時間48分 青森山田は準決勝・第2試合へ
第3試合 京都国際 4 - 0 智弁学園 1時間58分(中断3分) 京都国際は準決勝・第2試合へ
第4試合 神村学園 8 - 2 大社 2時間40分 神村学園は準決勝・第1試合へ

準決勝

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試合日 試合順 勝利 スコア 敗戦 試合時間
8月21日 第1試合 関東第一 2 - 1 神村学園 1時間56分
第2試合 京都国際 3 - 2 青森山田 1時間41分(中断3分)

決勝

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8月23日(試合開始:10時)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
京都国際 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 9 2
関東第一 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 0
  1. (延長10回からタイブレーク)
  2. (京):中崎、西村 - 奥井
  3. (関):畠中、坂井、大後 - 熊谷
  4. 審判
    [球審]永井
    [塁審]前坂・小林・北田
  5. 試合時間:2時間10分
京都国際
打順守備選手
1[左]金本祐伍(3年)
2[二]三谷誠弥(3年)
3[中]澤田遥斗(3年)
4[遊]藤本陽毅(3年)
5[右]長谷川颯(2年)
6[一]髙岸栄太郎(3年)
打一服部颯舞(3年)
7[捕]奥井颯大(3年)
8[三]清水詩太(2年)
9[投]中崎琉生(3年)
打投西村一毅(2年)
関東第一
打順守備選手
1[中]飛田優悟(3年)
2[右]成井聡(3年)
3[左]坂本慎太郎(2年)
4[三]一髙橋徹平(3年)
5[一]越後駿祐(2年)
大後武尊(3年)
6[二]小島想生(3年)
7[捕]熊谷俊乃介(3年)
8[遊]市川歩(3年)
9[投]畠中鉄心(3年)
滝川唯聖(3年)
坂井遼(3年)
豊泉陽(3年)
堀江泰祈(3年)
中里駿介(3年)

大会本塁打

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2回戦
  • 第1号:柴田元気(東海大相模)
  • 第2号:佐藤洸史郎(青森山田)
  • 第3号:高桑京士郎(智弁和歌山)
  • 第4号:花田悠月(智弁和歌山)
  • 第5号:入耒田華月(神村学園)
3回戦
  • 第6号:原田純希(青森山田)
準々決勝
  • 第7号:髙橋徹平(関東第一)

その他の主な出場選手

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各地方大会の日程

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地方大会 試合日程 チーム数 決勝戦会場 準優勝校
北北海道 6月22日 - 7月23日 72 旭川スタルヒン球場 クラーク国際
南北海道 6月22日 - 7月21日 96 エスコンフィールドHOKKAIDO 立命館慶祥
青森 7月9日 - 7月22日 48 はるか夢球場 弘前学院聖愛
岩手 7月10日 - 7月25日 55 きたぎんボールパーク 盛岡大付
秋田 7月7日 - 7月21日 38 さきがけ八橋球場 秋田商
山形 7月12日 - 7月27日 41 ヤマリョースタジアム山形 東北文教大山形城北
宮城 7月6日 - 7月23日 59 楽天モバイルパーク宮城 仙台育英
福島 7月12日 - 7月28日 62 福島県営あづま球場 学法石川
茨城 7月6日 - 7月27日 88 ノーブルホームスタジアム水戸 つくば秀英
栃木 7月12日 - 7月28日 56 エイジェックスタジアム 国学院栃木
群馬 7月6日 - 7月27日 59 上毛新聞敷島球場 前橋商
埼玉 7月11日 - 7月28日 142 埼玉県営大宮公園野球場 昌平
山梨 7月7日 - 7月23日 32 山日YBS球場 東海大甲府
千葉 7月10日 - 7月27日 148 ZOZOマリンスタジアム 市船橋
東東京 7月7日 - 7月29日 127 明治神宮野球場 帝京
西東京 7月7日 - 7月28日 124 明治神宮野球場 日大三
神奈川 7月7日 - 7月24日 168 横浜スタジアム 横浜
長野 7月6日 - 7月27日 73 セキスイハイム松本スタジアム 長野俊英
新潟 7月5日 - 7月26日 67 HARD OFF ECO スタジアム 新潟 帝京長岡
富山 7月13日 - 7月27日 40 富山市民球場アルペンスタジアム 富山北部
石川 7月11日 - 7月27日 44 石川県立野球場 星稜
福井 7月13日 - 7月27日 28 セーレン・ドリームスタジアム 敦賀気比
静岡 7月6日 - 7月29日 108 静岡県草薙総合運動場硬式野球場 聖隷クリストファー
愛知 6月29日 - 7月28日 173 岡崎レッドダイヤモンドスタジアム 東邦
岐阜 7月6日 - 7月27日 64 長良川球場 県岐阜商
三重 7月6日 - 7月29日 60 四日市市営霞ヶ浦第一野球場 鈴鹿
滋賀 7月6日 - 7月27日 48 マイネットスタジアム皇子山 綾羽
京都 7月6日 - 7月28日 73 わかさスタジアム京都 京都外大西
奈良 7月7日 - 7月28日 34 さとやくスタジアム 奈良大付
和歌山 7月11日 - 7月29日 36 和歌山県営紀三井寺野球場 近大新宮
大阪 7月6日 - 7月28日 155 大阪シティ信用金庫スタジアム 東海大大阪仰星
兵庫 7月6日 - 7月28日 152 ほっともっとフィールド神戸 明石商
岡山 7月13日 - 7月29日 56 倉敷マスカットスタジアム 関西
鳥取 7月6日 - 7月25日 22 ヤマタスポーツパーク野球場 米子松蔭
広島 7月6日 - 7月27日 86 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 広島商
島根 7月12日 - 7月27日 38 島根県立浜山公園野球場 石見智翠館
山口 7月13日 - 7月28日 53 山口マツダ西京きずなスタジアム 下関国際
香川 7月10日 - 7月27日 36 レクザムスタジアム 高松商
愛媛 7月13日 - 7月30日 48 坊っちゃんスタジアム 西条
徳島 7月13日 - 7月29日 28 むつみスタジアム 阿南光
高知 7月13日 - 7月27日 23 高知県立春野運動公園野球場 高知
福岡 6月29日 - 7月24日 135 北九州市民球場 福岡大大濠
佐賀 7月6日 - 7月24日 36 さがみどりの森スタジアム 鳥栖工
長崎 7月16日 - 7月29日 46 長崎ビッグNスタジアム 清峰
熊本 7月6日 - 7月25日 52 リブワーク藤崎台球場 熊本国府
大分 7月6日 - 7月27日 43 別大興産スタジアム 大分舞鶴
宮崎 7月6日 - 7月26日 46 ひなたサンマリンスタジアム宮崎 富島
鹿児島 7月6日 - 7月27日 63 平和リース球場 樟南
沖縄 6月22日 - 7月21日 60 沖縄セルラースタジアム那覇 エナジックスポーツ

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 決勝戦の開始時刻が午前中に設定されるのは、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響による節電対策を行った2012年第94回大会)以来となる。
  2. ^ 決勝における延長戦は2006年第88回大会)の駒大苫小牧 - 早稲田実以来18年ぶり。また、無得点で延長戦となるのは1989年第71回大会)の仙台育英 - 帝京以来35年ぶりとなった[6]

出典

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関連項目

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外部リンク

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