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第二十六号哨戒特務艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第二十六号哨戒特務艇
戦後、浦賀に繋留中の第26号哨戒特務艇[注釈 1]
戦後、浦賀に繋留中の第26号哨戒特務艇[注釈 1]
基本情報
建造所 船体:村上造船所
兵装艤装:横須賀海軍工廠
運用者  大日本帝国海軍
復員庁
艦種 特務艇(1944年11月)
特別輸送艦(1947年1月)
漁船(1948年2月)
級名 第一号型哨戒特務艇
建造費 1,307,000円(予算成立時の価格)
艦歴
計画 マル戦計画
竣工 1945年8月2日
最期 1947年11月22日漁船改造許可
漁船第二伸洋丸となる
除籍 1947年1月12日(日本海軍)
1947年4月15日(復員庁)
改名 第二十六号哨戒特務艇(1944年11月)
哨特第二十六号(1947年1月)
第二伸洋丸(1947年4月)
要目(哨戒特務艇・計画時)
基準排水量 238トン
水線長 28.50m
水線幅 6.14m
吃水 2.35m
機関 400型中速ディーゼル1基、1軸
出力 400bhp
速力 9.0ノット
燃料 重油26トン
航続距離 8ノットで4,000カイリ
乗員 34名
兵装 25mm機銃 連装1基、単装2基
爆雷12個
搭載艇 短艇1隻
レーダー 13号電探1基
ソナー 三式水中探信儀1基
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第二十六号哨戒特務艇[注釈 2](だいにじゅうろくごうしょうかいとくむてい)は、日本海軍の特務艇(哨戒特務艇)。第一号型哨戒特務艇の11番艇。太平洋戦争の終戦直前に竣工し、戦後漁船として再就役した。

艇歴

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マル戦計画の特務艇、第2121号艦型の26番艇、仮称艦名第2146号艦として計画。1944年11月5日、第二十六号哨戒特務艇と命名されて第一号型哨戒特務艇の11番艇に定められ、本籍を横須賀鎮守府と仮定。1945年5月31日、船体概成により村上造船所から横須賀海軍工廠へ引き渡し。8月2日竣工し、本籍を呉鎮守府に定められ[注釈 3]、下関防備隊に編入。

終戦時は浦賀に所在。その後横須賀へ回航される。

1947年1月12日、横須賀地方復員局所管の特別輸送艦に定められ、帝国特務艇籍から除籍[注釈 4]。同日付で艦名を哨特第二十六号と改称し、特別保管艦(特)に指定される。2月1日、行動不能艦艇に定められる。4月9日、浦賀造船所第一船渠に入渠し現状調査を行う。4月15日、特別輸送艦の定めを解かれた。4月17日現在の船名は第二伸洋丸。11月22日、在東京アメリカ極東海軍司令部から、本船の漁船への改造許可が出された。

1948年2月26日、船体が日本側に移管され、漁船となった。

脚注

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注釈
  1. ^ 船尾に「26」の艇名表記が残されているが撮影年月日が不明のため、撮影日時点での艇名(艦名、船名)は哨特第二十六号、あるいは既にファンネルマークが記入済みのため第二伸洋丸の可能性もある。
  2. ^ 本来の艇名表記は第二十六號哨戒特務艇。1947年1月12日以降は哨特第二十六號。
  3. ^ 仮定本籍や所管地方復員局との相関がとれないが、本籍設定は内令の原文ママ。
  4. ^ 昭和20年10月1日付 軍務一第180号の定めによる自動除籍。
脚注

参考文献

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  • 海軍省復員庁
    • 昭和19年11月5日付 達第363号、内令第1234号、内令第1236号。
    • 昭和20年8月2日付 内令第702号、内令第703号。
    • 昭和20年10月1日付 海軍省軍務局 軍務一第180号。
    • 昭和22年1月12日付 復員庁第二復員局 復二第22号。
    • 昭和22年2月1日付 復員庁第二復員局総務部 二復総第49号。
    • 昭和22年2月19日付 横須賀地方復員局管船部 横管修第753号。
    • 昭和22年4月15日付 復員庁第二復員局 復二第284号。
    • 昭和22年4月17日付 横須賀地方復員局艦船造修課 横復管第780号。
  • 在東京アメリカ極東海軍司令部
    • 1947年11月22日付 残存舊日本海軍行動不能艦艇(第二復員局保管)ニ關スル件。
      • (a) 解撤スベキ艦船ノリスト。
      • (b) 民需用トシテ内務省ヘ引渡スベキ艦艇ノリスト。
  • 世界の艦船 No. 507 増刊第45集 『日本海軍護衛艦艇史』、海人社、1996年。
  • 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
  • 丸スペシャル No. 49 日本海軍艦艇シリーズ 『駆潜艇・哨戒艇』、潮書房、1981年。