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相川町

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相川 (佐渡市)から転送)
あいかわまち
相川町
佐渡奉行所
相川町旗 相川町章
相川町旗 相川町章
廃止日 2004年3月1日
廃止理由 新設合併
両津市佐渡郡相川町佐和田町金井町新穂村畑野町真野町小木町羽茂町赤泊村佐渡市
現在の自治体 佐渡市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
佐渡郡
市町村コード 15601-9
面積 192.3 km2
(境界未定部分あり)
総人口 9,669
(2000年10月1日)
隣接自治体 両津市金井町佐和田町
町の木 マルバシャリンバイ[1]
町の花 イワユリ[1]
相川町役場
所在地 952-1592
新潟県佐渡郡相川町大字塩屋町26
(現在の佐渡市相川支所)
外部リンク 相川町 公式ウェブサイト(2004年2月25日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
座標 北緯38度02分01秒 東経138度14分22秒 / 北緯38.03364度 東経138.23944度 / 38.03364; 138.23944座標: 北緯38度02分01秒 東経138度14分22秒 / 北緯38.03364度 東経138.23944度 / 38.03364; 138.23944
相川町の位置
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佐渡島における平成の大合併の地図。
相川鉱山

相川町(あいかわまち)は、かつて新潟県佐渡郡におかれていた江戸時代には佐渡金山(相川金銀山)で賑わい、佐渡奉行所がおかれる佐渡国の中心であった。明治以降は鉱山町としての性格に加え、佐渡観光の中心地として栄えた。

2004年(平成16年)3月1日、佐渡全域での合併により佐渡市が発足し、相川町は廃止された。2000年国勢調査における佐和田町への通勤率は11.6%。

地理

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廃止時点での町域は、佐渡の北西海岸にそって細長く延びていた。内陸は大佐渡山地で、海岸近くまで山が迫るが、南端は比較的なだらかな地形である。

町役場が置かれていた相川の市街は町域南西部、佐渡金山(相川金山)の麓に位置しており、海と山に挟まれた狭隘な地形に市街地が広がる。海成段丘の地形となっており[2]、海岸沿いの狭い低地には「下町」、段丘面上には「上町」の町割りが近世より形成され、現在も骨格が残っているほか[3][4]、段丘崖には石段が多く見られる[3][5]

隣接していた自治体

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歴史

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相川は元々はさびしい寒村であったとされるが[6]近世以降鉱山町として発展した。1601年慶長6年)に初期の鉱山集落である上相川が成立し[7]1603年(慶長8年)からは佐渡代官(のちの佐渡奉行)に任命された大久保長安によって上町において奉行所を中心とした計画的な町建てが進められた[7][8]。下町の開発はやや遅れて寛永年間(1624~1643年)に行われ[6]、海を埋め立てた土地に表通りと裏通りを持つ市街地が形成された[9]。なお、上相川は金銀山の衰退と共に人口が急減し、明治期には住む人がいなくなった[10]

1876年2月、相川地方の寝部屋の風習、若衆仲間の慣習、結願・功徳と称し石塔を立てることなどが禁止された[11]

各地から人が集まったため17世紀前半の最盛期には相川の人口は5万人ほどと言われており[12][注 1]、これは当時の国内有数の都市である長崎に匹敵する[14]。なお、金山開発に伴い佐渡島全体が江戸幕府天領となっている。

近代以降も採掘は続けられ、大間港の築港、北沢浮遊選鉱場トロッコをはじめとする近代鉱業施設の導入が行われた。しかし採掘量は減少し、1950年代前半には大規模人員縮小により家族を含め約2,000人が島を出ることとなった[14]1970年からは「史跡佐渡金山」として観光へと転換し、1989年に休山となった[7]

年表

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  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い雑太郡相川73町、羽田村、海士町、下戸村が合併し、相川町が成立した。
  • 1896年(明治29年)4月1日 - 郡の統合により佐渡郡に所属。
  • 1901年(明治34年)11月1日 - 佐渡郡二見村(一部)、金泉村(一部)と合併し、相川町を新設
  • 1954年(昭和29年)3月31日 - 相川町、二見村、金泉村が合併して相川町を新設。
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 相川町、高千村外海府村が合併して相川町を新設。
  • 1957年(昭和32年)11月3日 - 大字願、北鵜島、真更川を分離し、両津市に編入。
  • 2004年(平成16年)3月1日 - 両津市、相川町、佐和田町金井町新穂村畑野町真野町小木町羽茂町赤泊村が合併して、佐渡市になった。相川町役場は佐渡市相川支所になった。

行政

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  • 町長 - 彈正佼一(2000年10月 - 2004年3月)

相川は近世から近代にかけて、上町を中心に佐渡奉行所、新潟県佐渡支庁といった国や県の出先機関が置かれた官公庁の街であり[7]、現在も新潟県の佐渡地域振興事務局の本庁が置かれている。昭和半ばには国中地区への移転構想もあったが、1973年(昭和48年)発表の政府の「公有地造成促進政策」の影響を受けて下町の海岸部の埋立て事業が行われ、上町にあった官公庁の多くが昭和末期から平成にかけて造成されたこの土地に移転した[7][6]

経済

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伝統産業として無名異焼があった。

昭和30年代には映画館の相川劇場があった[15]

姉妹都市・提携都市

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友好町

教育

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高等学校

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中学校

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  • 相川町立高千中学校
  • 相川町立金泉中学校
  • 相川町立相川中学校
  • 相川町立二見中学校

小学校

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  • 相川町立高千小学校
  • 相川町立金泉小学校
  • 相川町立相川小学校
  • 相川町立二見小学校
  • 相川町立七浦小学校

交通

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道路

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町内に国道は通っていない。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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北沢浮遊選鉱場
尖閣湾揚島遊園

佐渡奉行所跡ほかの鉱山関連遺跡が「佐渡金銀山遺跡」の名称で文化財保護法による国の史跡に指定[16]。また、相川地区の630.1ヘクタールが「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」の名称で同法による国の重要文化的景観として選定されている[17]

佐渡観光の中心地となっており、佐渡観光客の大半が町に宿泊するといわれている[13]

文化

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出身者

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脚注

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注釈

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  1. ^ 10万人との記載も見られる[13]

出典

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  1. ^ a b 平成14年度市町村要覧:相川町(新潟県HP) - ウェイバックマシン(2004年2月2日アーカイブ分)
  2. ^ 佐渡相川の鉱山都市景観 保存調査報告書 第2章 2015年3月 佐渡市世界遺産推進課 発行
  3. ^ a b 文化遺産オンライン:佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観”. 文化庁. 2019年10月6日閲覧。
  4. ^ 大庭裕雅, 岡崎篤行 (2010). “鉱山町相川における歴史的建造物の残存状況および外観特性”. 日本建築学会技術報告集. doi:10.3130/aijt.16.693. https://doi.org/10.3130/aijt.16.693. 
  5. ^ 相川町教育委員会 (1993). “7. 相川の都市構造”. 金山の町佐渡相川:伝統的建造物群保存地区保存対策調査報告書. https://web.archive.org/web/20200101091056/http://nirr.lib.niigata-u.ac.jp/handle/10623/27612.  - WayBack Machineによるアーカイブ
  6. ^ a b c 佐渡相川の鉱山都市景観 保存調査報告書 第3章第1節 2015年3月 佐渡市世界遺産推進課 発行
  7. ^ a b c d e 佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観:保存計画書 第2章第2節 pp.15-16 2017年3月 佐渡市世界遺産推進課 発行
  8. ^ 集落構造”. 佐渡金銀山. 2019年10月6日閲覧。
  9. ^ 佐渡市歴史文化基本構想 pp.63-66 第3章 3-2 (2) 集落・都市”. 佐渡市 (2011年3月). 2021年4月18日閲覧。
  10. ^ 学習用教材:再発見!! 佐渡金銀山 中学生以上向け”. 新潟県、佐渡市. p. 8 (2015年11月). 2019年10月6日閲覧。
  11. ^ 明治文化史 風俗編 開国百年記念文化事業会
  12. ^ 新潟県、佐渡市 (2007). “金と銀の島、佐渡:鉱山とその文化:世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書”. . https://web.archive.org/web/20191229111941/http://nirr.lib.niigata-u.ac.jp/handle/10623/19281.  - WayBack Machineによるアーカイブ
  13. ^ a b 相川」『日本大百科全書(ニッポニカ)』https://kotobank.jp/word/%E7%9B%B8%E5%B7%9Dコトバンクより2020年7月9日閲覧 
  14. ^ a b 情報誌「シマイル」 第3号 特集:相川 比類なき歴史を宝に天領から次代の姿へ p.2 - 佐渡市(2020年5月10日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  15. ^ 『映画年鑑 1960年版 別冊 映画便覧 1960』時事通信社、1960年
  16. ^ 「佐渡金銀山遺跡」(佐渡市サイト:佐渡の文化財)
  17. ^ 「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」(佐渡市サイト:佐渡の文化財)
  18. ^ 2023年1月1日放送 アール・エフ・ラジオ日本夏木ゆたかのホッと歌謡曲」ゲストインタビューより

参考文献

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  • 『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

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外部リンク

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行政
観光・歴史等