白島九軒町
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白島九軒町[1](はくしまくけんちょう)は、広島市中区の町名。白島地区に位置する。郵便番号は730-0003(広島中央郵便局管区)。
歴史
[編集]もと白島村に属す[2]。古図にはこの所の部位に丘阜の形を記している[2]。この地は、往古は海中の孤島だったが、その後民家が9軒あったためこの名を得た[2]。9軒の内、火縄屋、屋根屋は、その子孫文政の頃、現にこの所に住し、また山本屋は一本木に住したという[2]。
1945年8月6日、広島市への原子爆弾投下で、白島九軒町は、被爆後火災によりほとんど焼失した。1998年5月、白潮公園内に慰霊碑が建立された[3]。
人口
[編集]1925年末の現住戸数・現住人口は366・1511[4]。2018年8月末の世帯数・人口は767・1409[5]。
経済
[編集]産業
[編集]- 店・企業
- アイサワ工業 広島支店
- アストラルホーム
- 大野石油店 牛田大橋給油所
- 春日井製菓 広島支店
- 芸陽油脂工業
- ヤクルト山陽白島センター
- 瀬戸備研システム
- セブン-イレブン 広島白島中町店
- 友田組 広島出張所
- DCMダイキ 安芸白島店
- 原本店 蓬莱鶴醸造元
- ピース総合事務所[6] - 事業内容は司法書士業務、土地家屋調査士業務、建築設計業務(二級建築設計事務所)、ファイナンシャル・プランナー業務、各種講師業である[6]。
- 広島ゲストハウス碌
- 藤田設備
- 仏光社
- マルハ興産
- 丸和観光
地主・家主
[編集]白島九軒町の地主は「原九造」[7]、家主は「丸橋貴右[8]、増田甚太郎[9]」などがいた。
地域
[編集]相談
[編集]健康
[編集]- 医療機関
- 伊藤内科医院
- おざき歯科医院
- 九軒町歯科
- 森本歯科クリニック
施設
[編集]- 宗教
- 碇神社[12] - 河田松衛は1914年、碇神社社掌となる[12]。
- 八剣神社
- 光明院(高野山真言宗)
- 心行寺(浄土宗)[13]
- 宝勝院(真言宗) - 宝勝院名誉住職の国分良徳は16歳の時、原爆に遭い、母と弟妹の計4人を亡くした[14]。『広島の歴史と被爆体験記』を出版した[14]。
- 公園
交通
[編集]橋梁
[編集]名所・旧跡
[編集]- 白島九軒町原爆死没者慰霊碑(白潮公園内)
- 大田洋子被爆の地・碑 - 宝勝院墓苑に建立されている。
出身・ゆかりのある人物
[編集]政治
[編集]経済
[編集]- 阿川甲一[16](新京倉庫運輸社長、阿川組代表社員、土木建築請負業[17]) - 山口県人で[17]、白島九軒町に居住していた[16]。作家・阿川弘之の父。
- 片野滋穂(銀行員)[9]
- 武永徳吉(芸備製鉄取締役)[9]
- 田山臣路(銀行員)[9]
- 靏田利三(住友生命広島支店長)[16]
- 原九造[7](広島県多額納税者、酒造業)[18]
- 増田甚太郎(穀物商)[16]
- 松本吉助(金融業)[8]
- 守屋義之(広島電気社長、広島商工会議所会頭)
- 守屋義直(島根電力取締役、広島電気監査役)[16]
- 横山重雄(鯉城購買組合長)[19]
学術
[編集]文化・芸能
[編集]軍人
[編集]その他
[編集]- 阿部要四郎[16]
- 明田孫一郎[16]
- 井上信一[16]
- 中村致夫(武官)[9]
- 福井榮治郎(税務監督局総務部長)[16]
- 古谷四五郎[9]
- 本田保右衛門(官吏)[9]
- 三浦明(武官)[9]
- 森範一(県工業試験場長)[16]
- 柳武[16]
- 山川己代治[16]
脚注
[編集]- ^ 『最近検定市町村名鑑』396頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年7月28日閲覧。
- ^ a b c d 『広島市史 第4巻』181頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ 原爆関係の慰霊碑等の概要(中区内)、平成28年3月 広島市平和推進課。
- ^ 『広島市統計年表 大正14年(第21回)』28頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ 人口、世帯数(町丁目別)、広島市公式サイト。
- ^ a b 事務所概要、ピース総合事務所公式サイト。
- ^ a b 『商工資産信用録 第43回』広島県ノハヒ之部14頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e 『日本紳士録 第35版』広島1-28頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『日本紳士録 第24版』広島1-38頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e 税理士情報検索、税理士情報検索サイト。
- ^ a b c d 司法書士検索日本司法書士会連合会公式サイト。2020年9月17日閲覧。
- ^ a b 『広島県紳士名鑑』71頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月2日閲覧。
- ^ 『浄土宗寺院名鑑』16頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年7月28日閲覧。
- ^ a b 家族奪われた半生つづる 住職国分さん 被爆体験記 ヒロシマの記憶 伝えたい(2016年5月2日朝刊掲載)、中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンター公式サイト。
- ^ 一般部門。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『日本紳士録 第43版』広島1-30頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第11版 上』ア26頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ 『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』63頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月28日閲覧。
- ^ a b 『広島県紳士録 昭和8年版』27、50頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月30日閲覧。
参考文献
[編集]- 島田良彦、中村周愍編『浄土宗寺院名鑑』浄土教報社、1902年。
- 『広島県紳士名鑑』国民教育普及社、1917年。
- 藤沢衛彦『最近検定市町村名鑑』地方名鑑発行所、1918年。
- 交詢社編『日本紳士録 第24版』交詢社、1919年。
- 広島市編『広島市史 第4巻』広島市、1922年 - 1925年。
- 『西志和村誌』広島県賀茂郡西志和村、1924年。
- 広島市編『広島市統計年表 大正14年(第21回)』広島市、1927年。
- 交詢社編『日本紳士録 第35版』交詢社、1931年。
- 交詢社編『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』交詢社、1933年。
- 人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937 - 1939年。
- 交詢社編『日本紳士録 第43版』交詢社、1939年。
- 商業興信所編『商工資産信用録 第43回』商業興信所、1941 - 1943年。