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松原湖

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猪名湖から転送)
猪名湖(松原湖)

猪名湖
地図
中央の大きな湖が猪名湖。西が大月湖、南東が長湖。
所在地 長野県南佐久郡小海町
位置
松原湖の位置(日本内)
松原湖
北緯36度3分11秒 東経138度27分25秒 / 北緯36.05306度 東経138.45694度 / 36.05306; 138.45694座標: 北緯36度3分11秒 東経138度27分25秒 / 北緯36.05306度 東経138.45694度 / 36.05306; 138.45694
面積 0.12 km2
周囲長 1.956 km
最大水深 7.7 m
水面の標高 1,123 m
成因 堰止湖
淡水・汽水 淡水
湖沼型 富栄養型
透明度 3.9 m
プロジェクト 地形
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松原湖(まつばらこ)は、長野県南佐久郡小海町にある猪名湖(いなこ)・長湖(ちょうこ)・大月湖(おおつきこ)という3湖の総称であるが、一般には3湖の中でも最大の猪名湖単体を指す。井出隆夫(山川啓介)が幼少期を過ごした所で、北風小僧の寒太郎のモチーフとなった湖として著名。

成因

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887年仁和地震により、天狗岳山体が崩壊し、岩屑なだれにより丘陵地の窪地を流れる大月川がせき止められて氾濫し、生成された自然湖である。[1][2]猪名湖・長湖・大月湖に周辺の臼児池(うすごいけ)・鶉取池(うずらとりいけ)・桷木池(ずみのきいけ)・オシデノウミを加えた7湖沼を松原湖沼群という。湖沼群の中でも特に大きいのが猪名湖で、その名は湖の形がイノシシに似ていることに由来する。

観光

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周辺に一周する散策路が整備されており、貸しボート民宿が数軒ある。10月下旬から11月上旬の紅葉が美しく、天狗岳稲子岳を望む風景が広がる。

夏はヘラブナ、冬はワカサギの釣り場となる。水深は最大7.7メートルと浅く、冬になると結氷し、諏訪湖と同様に御神渡(おみわたり)が生じることもある。

が少ないこともあり、かつては天然のスケート練習場として利用されていたが、1950年には氷が割れてフィギュアスケートの選手が事故死する事故も発生した[3]。現在は、近くの人工野外スケートリンク松原湖高原スケートセンター[4]にその役目を譲っている。近くの高台には小海町高原美術館や小海観光公社の松原湖温泉施設である八峰の湯があり、足湯もある。また、周辺には別荘地が広がっている。

文化財

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湖畔にある松原諏訪方神社には国の重要文化財として「野ざらしの鐘」がある。これは武田信玄が信濃攻めの際、落合新善光寺から略奪した品といわれている。前述の神社の弁天宮などが湖畔沿いに存在する。

水力発電

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松原湖を含む大月川の水利権中部電力が有しており、同社は2か所の水力発電所を運転している。大月湖と猪名湖との標高差を利用しているのが松原発電所で、大月湖から猪名湖へと送水する過程で最大450キロワット電力を発生する。さらに、猪名湖からは八那池(やないけ)第一発電所へと送水され、千曲川との標高差100メートルを利用して最大750キロワットの電力を発生する。八那池第一発電所は1914年大正3年)に運転を開始し、現在に至るまで発電を継続している。運転開始後70年間余りが経過し、老朽化した水車発電機の更新作業が1991年平成3年)に完了した。これまで1億5,000キロワット時もの電力量を発生してきた旧水車発電機は小海町に寄贈され、猪名湖畔に文化遺産として展示された。八那池第一発電所で使用した水は千曲川放流され、すぐ下流にある八那池取水ダムで再び取水される。これは東京電力の取水で、同社の水力発電所・土村(どむら)第一発電所へと送水している。

交通アクセス

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関連項目

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出典

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  1. ^ 平安時代に起こった八ヶ岳崩壊と千曲川洪水 (PDF) 歴史地震 (26), 19-23, 2011
  2. ^ 長野県中・北部で形成された巨大天然ダムの事例紹介 (PDF) 歴史地震研究会 歴史地震第26号
  3. ^ 「スケート選手奇禍」『日本経済新聞』昭和25年12月21日3面
  4. ^ 松原湖高原スケートセンター - 小海町観光協会

参考文献

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外部リンク

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