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* 挿入歌:Uru『無機質』(ソニー・ミュージックレーベルズ) |
* 挿入歌:Uru『無機質』(ソニー・ミュージックレーベルズ) |
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* プロデューサー:二宮直彦 |
* プロデューサー:二宮直彦 |
2023年11月23日 (木) 23:14時点における版
ファーストラヴ | ||
---|---|---|
著者 | 島本理生 | |
発行日 | 2018年5月31日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル |
長編小説 ミステリー小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六版上製本 | |
ページ数 | 304 | |
公式サイト | books.bunshun.jp | |
コード |
ISBN 978-4-16-390841-0 ISBN 978-4-16-791435-6(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『ファーストラヴ』は、島本理生による長編ミステリー小説。『別册文藝春秋』2016年7月号[1]から2018年1月号に連載、文藝春秋より2018年5月31日に刊行された。父親を刺殺し逮捕された女子大生と事件を取材する臨床心理士、それぞれの周辺人物を通じて、現代社会における家族の闇を描く。第159回直木三十五賞受賞作[2]。
真木よう子主演でテレビドラマ化されNHK BSプレミアムにて2020年2月に放送された[3][4]、また北川景子主演、堤幸彦監督で映画化され、2021年2月11日に公開[5]。
あらすじ
臨床心理士の真壁由紀の元にひとつの執筆依頼が入る。それは、アナウンサー志望の容姿端麗な女子大生が画家の父・聖山那雄人を刺殺した事件について、被疑者である聖山環菜を取材し1冊の本にまとめてほしいというものだった。周囲は「就活に反対されたから父親を殺害した」と犯行動機を推測したが、逮捕後の取り調べで、「(父を殺さなければならなかった理由が自分でもわからないので)動機はそちらで見つけてください[6]」と言い放ち、ワイドショーなどで大きく報道されていた。
由紀の義弟である弁護士の庵野迦葉は環菜の国選弁護人に選任されていた。環菜の母が検察側の証人に立つことを知り、大学の同期生でもある由紀に協力を依頼。由紀と迦葉、それぞれが環菜との接見や手紙のやり取りを進めて行くうちに、ふたりが環菜から聞いた話の内容がつじつまの合わない部分があることに気づき、「環菜は本当のことを話していない」と由紀は考えた。それを踏まえて由紀と迦葉は環菜や那雄人の知人らから家庭環境について話を聞くうちに、環菜が過去に心に問題を抱えるに至った経緯を突き止める。その過程で、由紀もまた自身の生い立ちや、迦葉との関係について向き合っていくようになる。
事件の裁判が近づく中、環菜は殺意を一転して否認。由紀は自身がクリニックで診療を受けていた頃を思い出しながら、初公判の日を迎える。
登場人物
- 真壁由紀
- 臨床心理士で、夫と息子の3人暮らし。クリニックでのカウンセリングを主たる業務としているが、最近は教育問題に関するテレビ番組への出演もしている。辻からの依頼で、聖山環菜のルポタージュを執筆するため取材を進める。
- 真壁我聞
- 由紀の夫。かつては報道写真家を目指していたが、由紀との結婚を機にその道を諦めた。現在は結婚式場のカメラマンとして働きつつ主夫業もこなしている。
- 庵野迦葉
- 弁護士で、由紀とは大学の同期。幼いころ両親に捨てられ叔母(=我聞の母)のもとで育てられた。そのため、我聞とは兄弟同然の関係。国選弁護人として環菜の事件を担当する。
- 聖山環菜
- 女子大学生。都内でアナウンサーの面接試験を受験した日、体調不良によって途中辞退、その後父親の那雄人を刺殺したとして逮捕される。「美人すぎる殺人者」としてマスコミではセンセーショナルに取り上げられた。
- 聖山那雄人
- 画家。環菜の父親だが血のつながりはない。勤務先である二子玉川の美術学校にて、環菜が持ち込んだ包丁により死亡。
- 聖山昭菜
- 環菜の母。那雄人とは美大の同級生で、学内でも一二を争う美人だった。環菜の裁判では検察側の証人として出廷する。
- 臼井香子
- 環菜の幼馴染。逮捕後の環菜にとって数少ない味方となる。
- 辻憲太
- 出版社社員。由紀に環菜の事件を本にするよう持ち掛けた。ときおり取材にも同行している。
- 賀川洋一
- 環菜が大学1年生の時から約2年間交際していた男性。写真週刊誌から環菜との関係について取材を受ける。
- 小泉裕二
- 元コンビニエンスストア店員で現在はゲームセンター店長。10年前、家を追い出された環菜を自宅で保護した。環菜曰く"初恋の人"。
受賞歴
書誌情報
- ファーストラヴ(2018年5月31日、文藝春秋、ISBN 978-4-16-390841-0)
- ファーストラヴ(2020年2月5日、文春文庫、ISBN 978-4-16-791435-6)
テレビドラマ
ファーストラヴ | |
---|---|
原作 | 島本理生 |
脚本 | 吉澤智子 |
演出 | 宮武由衣(TBSスパークル) |
出演者 |
真木よう子 上白石萌歌 平岡祐太 津嘉山正種 吉沢悠 黒木瞳 |
音楽 | 遠藤浩二 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
制作統括 |
加藤章一(TBSスパークル) 管原浩(NHK) 中村高志(NEP) |
プロデューサー | 塩村香里(TBSスパークル) |
撮影監督 | 髙間賢治 |
編集 | 稲川実希 |
制作 | NHKエンタープライズ |
製作 |
日本放送協会 TBSスパークル |
放送 | |
放送チャンネル | NHK BSプレミアム |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2020年2月22日 |
放送時間 | 土曜 21:00 - 22:59 |
放送枠 | スーパープレミアム |
放送分 | 119分 |
回数 | 1 |
スーパープレミアム |
「特集ドラマ」としてテレビドラマ化され、NHK BSプレミアム「スーパープレミアム」にて2020年2月22日の21時から22時59分に放送された。主演は真木よう子[3][4]。
キャスト(テレビドラマ)
- 主要人物
- その他
スタッフ(テレビドラマ)
- 原作 - 島本理生『ファーストラヴ』
- 脚本 - 吉澤智子
- 演出 - 宮武由衣(TBSスパークル)
- 音楽 - 遠藤浩二
- 撮影 - 高間賢治
- VFX - 田中貴志(マリンポスト)
- 臨床心理監修 - 星野概念
- 法律監修 - 小野章子
- 刑務官指導 - 木下登志美
- 警察指導 - 尾崎祐司
- 医療監修 - 山本昌督、青山慎太郎
- アクション指導 - 倉田昭二
- 絵画提供 - 福井欧夏
- プロデュース - 塩村香里(TBSスパークル)
- 制作統括 - 加藤章一(TBSスパークル)、管原浩(NHK)、中村高志(NEP)
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK、TBSスパークル
映画
ファーストラヴ | |
---|---|
監督 | 堤幸彦 |
脚本 | 浅野妙子 |
原作 | 島本理生 |
製作 | 二宮直彦 |
出演者 |
北川景子 中村倫也 芳根京子 板尾創路 石田法嗣 清原翔 高岡早紀 木村佳乃 窪塚洋介 |
音楽 | Antongiulio Frulio |
主題歌 | Uru『ファーストラヴ』 |
制作会社 |
角川大映スタジオ オフィスクレッシェンド |
製作会社 | 「ファーストラヴ」製作委員会 |
配給 | KADOKAWA |
公開 | 2021年2月11日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 6億1200万円[8] |
2021年2月11日に公開。監督は堤幸彦、主演は北川景子[5][9][10]。
公開日の初日舞台挨拶が東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、堤幸彦監督、北川景子、木村佳乃、芳根京子、中村倫也、窪塚洋介、板尾創路が登壇し、午前の回は全国の映画館に生中継された[11]。
2021年2月26日より副音声によるキャストと感動!体感コメンタリー上映が行われる[注 1][12]。
2021年2月28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて「ファーストラヴ」大ヒット御礼舞台挨拶の開催が決定し、ゲストに堤幸彦監督、北川景子、芳根京子を迎えて実施された[13]。
劇中に登場する報道写真は佐藤慧・安田菜津紀が提供している[14]。
キャスト(映画)
- 真壁由紀:北川景子(幼少期:菊地麻衣)
- 庵野迦葉:中村倫也[15](幼少期:長春駕)
- 聖山環菜:芳根京子[15](幼少期:坂上梨々愛)[16]
- 小泉裕二:石田法嗣[9][10]
- 賀川洋一:清原翔[9][10]
- 主任検事:板垣雄亮
- ラジオパーソナリティー・森屋敷:生島ヒロシ
- 南羽澄人:内村遥
- 辻憲太:田中幸太朗
- 小山ゆかり:広山詞葉
- コンビニ店員:吉田ウーロン太
- 真壁和夫:カゴシマジロー
- 聖山那雄人:板尾創路[9][10]
- 焼肉屋の女将:川面千晶
- 真壁功徳:管勇毅
- 真壁律子:キタキマユ
- ふるごおり雅浩
- 岩本淳
- 比佐仁
- 武石:桑原辰旺
- こくぼつよし
- 裁判官:酒巻誉洋、田山由起
- 迦葉の相弁護人:小林こずえ
- 大重わたる
- 砂川禎一郎
- 山田奈保
- 小川裕輔
- 由紀のクライアント:芦原優愛
- 裁判長:佐戸井けん太
- 早苗:高岡早紀[9][10]
- 聖山昭菜:木村佳乃[9][10]
- 真壁我聞:窪塚洋介[15](幼少期:大西利空)
スタッフ(映画)
- 原作:島本理生『ファーストラヴ』(文春文庫刊)
- 監督:堤幸彦
- 脚本:浅野妙子
- 音楽:Antongiulio Frulio
- 主題歌:Uru『ファーストラヴ』(ソニー・ミュージックレーベルズ)[17]
- 挿入歌:Uru『無機質』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
- プロデューサー:二宮直彦
- 配給:KADOKAWA
- 制作:角川大映スタジオ、オフィスクレッシェンド
- 製作:「ファーストラヴ」製作委員会(KADOKAWA、ハピネット、ローソンエンタテインメント、ステータス、乃村工藝社、オフィスクレッシェンド、文藝春秋、朝日新聞社、GYAO、毎日放送、UNITED PRODUCTIONS、ムービーウォーカー)
脚注
注釈
- ^ 参加者:北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督
出典
- ^ “別冊文藝春秋_1607”. 文藝春秋. 雑誌. 2020年1月16日閲覧。
- ^ a b “真木よう子さん主演『ファーストラヴ』制作開始!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年11月29日). 2020年1月14日閲覧。
- ^ a b “真木よう子主演、直木賞受賞作『ファーストラヴ』ドラマ化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年11月29日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ a b “北川景子が島本理生原作「ファーストラヴ」で殺人者の心理に迫る。監督は堤幸彦”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年11月7日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ 『ファーストラヴ』単行本 初版 p6
- ^ “乃上桃音 NOGAMI MOMONE”. エルビス・エンタテインメント. 2020年4月25日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.23
- ^ a b c d e f “北川景子の主演作「ファーストラヴ」に木村佳乃、板尾創路、高岡早紀が出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年11月4日) 2020年11月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “木村佳乃&板尾創路&清原翔が参戦! 北川景子「ファーストラヴ」21年2月11日公開”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2020年11月4日) 2020年11月4日閲覧。
- ^ “「ファーストラヴ」北川景子が全員の愛に感謝!中村倫也、芳根京子、窪塚洋介ら集結”. 映画ナタリー. ナターシャ (2021年2月11日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ “「キャストと感動!体感コメンタリー上映」実施決定!”. 映画『ファーストラヴ』公式サイト (2021年2月24日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ “六本木ヒルズにて「ファーストラヴ」大ヒット御礼舞台挨拶の開催決定!!”. TOHO Cinemas (2021年2月22日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ 安田菜津紀 (2021年1月12日). “映画『ファーストラヴ』での「写真展」について”. 日経COMEMO. 2021年10月6日閲覧。
- ^ a b c “中村倫也が弁護士、芳根京子が容疑者、窪塚洋介がカメラマン役で北川景子主演『ファーストラヴ』出演”. Real Sound (株式会社blueprint). (2020年7月31日) 2020年7月31日閲覧。
- ^ “坂上 梨々愛 プロフィール”. 株式会社ワイケーエージェント公式ホームページ. YKAgent. 2021年8月4日閲覧。
- ^ “Uru、北川景子主演の映画『ファーストラヴ』主題歌&挿入歌担当決定”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). (2020年11月9日) 2020年11月9日閲覧。
外部リンク
- 『ファーストラヴ』島本理生・著 第159回直木賞受賞作 特設サイト - 文藝春秋BOOKS
- 『ファーストラヴ』島本理生 単行本 - 文藝春秋BOOKS
- 文春文庫『ファーストラヴ』島本理生 文庫 - 文藝春秋BOOKS
- スーパープレミアム - NHK
- 特集ドラマ「ファーストラヴ」 - NHKドラマ
- スーパープレミアム 特集ドラマ ファーストラヴ - NHK放送史
- 映画『ファーストラヴ』公式サイト
- 映画『ファーストラヴ』 (@firstlove2021) - X(旧Twitter)
- 映画『ファーストラヴ』 (@firstlove2021) - Instagram
- 島本理生
- 2016年の小説
- 日本の推理小説
- 別冊文藝春秋
- 直木三十五賞
- 家族を題材とした小説
- 犯罪を題材とした小説
- 裁判を題材とした小説
- 殺人を題材とした作品
- 心理学を題材とした作品
- 2020年のテレビドラマ
- 日本の小説を原作とするテレビドラマ
- NHK BSプレミアムのテレビドラマ
- スーパープレミアム
- 犯罪を題材としたテレビドラマ
- 推理ドラマ
- 日本のホームドラマ
- 日本のサスペンスドラマ
- 裁判ドラマ
- TBSスパークルのテレビドラマ
- 2021年の映画
- 日本の小説を原作とする映画
- 日本のサスペンス映画
- 日本の犯罪映画
- 家族を題材とした映画作品
- 裁判を題材とした映画
- 堤幸彦の監督映画
- 浅野妙子の脚本映画
- KADOKAWAの映画作品
- 角川大映スタジオ
- オフィスクレッシェンド
- 日本のミステリ映画
- 毎日放送製作の映画