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2023年1月27日 (金) 05:27時点における版
広島東洋カープ #28 | |
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マツダスタジアムにて | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県尼崎市 |
生年月日 | 1995年3月1日(29歳) |
身長 体重 |
181 cm 90 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト3位 |
初出場 | 2017年4月5日 |
年俸 | 5000万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
|
床田 寛樹(とこだ ひろき、1995年3月1日 - )は、兵庫県尼崎市出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。広島東洋カープ所属。
経歴
プロ入り前
小学校1年から兵庫県の園田南キッドで野球を始め、中学(尼崎市立園田中学校)時代は兵庫スターズ(ボーイズリーグ)に所属した。
高校時代は大阪府箕面市の箕面学園高等学校にて1年秋からベンチ入りし、2年春の大阪大会でベスト16入り、2年夏予選からエースとしてチームを牽引、3年夏の大会は2回戦・大阪園芸高校戦で13奪三振5安打無四球完封勝利したが、3回戦で豊中高校に3‐4でサヨナラ負け[2]。
中部学院大学では、入学当初は130km/h程度だった球速が140km/h台になり、2年秋に先発2番手の座を摑み、同年の明治神宮野球大会では後に横浜に入団する駒澤大学の今永昇太と投げ合う[3]。3年秋途中からは副主将を務め、大学公式戦で通算27勝(リーグ戦21勝)、岐阜県学生リーグでベストナイン2回、東海地区選手権で最優秀投手、優秀選手各1回。
2016年10月20日、ドラフト会議で広島東洋カープから3位指名され、契約金6000万円、年俸700万円で入団した[4]。背番号は28。
広島時代
2017年は、1年目から開幕ローテーション入りを果たし[5]、4月5日の対中日戦(ナゴヤドーム)でプロ入り初登板・初先発、7回途中3失点で勝敗つかず[6]。2回目の先発となる4月12日の対巨人戦(東京ドーム)で7回5失点プロ入り初勝利[7]。しかし、本拠地デビューとなった4月19日の対横浜戦(マツダ)にて左肘の違和感で4回で降板、左肘内側筋筋挫傷により登録抹消[8]。安静加療3週間との診断だったが、7月27日に左肘関節内側側副靱帯再建手術と尺骨神経剥離手術を受ける[9]。11月8日に現状維持の年俸700万円で契約更改する[10]。
2018年は、8月8日の二軍戦に登板し実戦復帰[11]、二軍で8試合に登板し1勝1敗防御率2.25[12]。11月12日に50万円減の年俸650万円で契約更改する[13]。
2019年は、2年ぶりに開幕ローテーション入りを果たし、4月6日の阪神戦(マツダ)でプロ2勝目となる724日ぶりの白星を挙げた[14]。4月13日の対横浜戦(横浜スタジアム)では9回4安打1失点の投球でプロ入り初の完投勝利を収めた[15]。セ・リーグの監督推薦選手として自身初のオールスターゲームに選出され、第2戦(7月13日・阪神甲子園球場)に登板し1回を無失点に抑えた[16]。規定投球回数には到達しなかったものの、7勝を挙げた。
2020年は開幕から不調が続き、二軍落ちを経験。その後再昇格したが、シーズンでは5勝8敗と負け越した。
2021年は開幕ローテーション入りを果たしたものの、雨天コールドとなった6月3日の日本ハム戦にて3回被安打8、5失点(自責点4)と打ち込まれ二軍落ちとなった[17]。8月29日に一軍昇格し、同日の阪神戦で6回5安打10奪三振無失点で2勝目を挙げると[18]、9月21日の巨人戦では6安打9奪三振でプロ初完封勝利を収めた[19]。9月は4試合に先発して、その1完封を含む3勝1敗、月間防御率0.93の成績を残し、自身初の月間MVPに選出された。同月の月間MVPは打者部門は鈴木誠也が受賞しており、広島の選手が同時受賞するのは15年ぶりであった[20]。
2022年は、開幕から先発として順調な投球を続ける。5月31日の北海道日本ハムファイターズ戦(マツダ)では8回無失点の好投を見せ、自身交流戦初勝利で、早くもシーズン5勝目を挙げる[21]。オールスターゲームにも3年ぶりに選出された[22]。しかし8月3日の横浜戦(横浜スタジアム)で打席に入った際に、ファーストゴロで一塁に走り出したところで転倒。そのまま立ち上がる事が出来ずに交代し、広島市内の病院で右足関節骨折と診断され、シーズン絶望となった[23]。この日まで自己最多の8勝をマークしていただけに痛い長期離脱となった[24]。しかし、17試合に登板しキャリアハイとなる8勝6敗、防御率2.86の成績を残し、契約更改では2000万円大幅アップの5000万円で契約を更改した[25]。
選手としての特徴・人物
最速152km/h[26]のストレートとスライダー、ツーシーム、パームを投げる[27]。
床田と同級生で岐阜学生リーグで対戦経験豊富な吉川尚輝(2016年秋巨人から1位指名)に、2016年全日本大学野球選手権大会で優勝した感想として「普段のリーグ戦で床田らの球を見ているので、全国のピッチャーの球が特別すごいとは思わなかったです」と言わしめた[28]。
アクトレスガールズ所属の女子プロレスラーの澄川菜摘は従姉妹にあたる[29]。
兄は大阪でパーソナルジムや飲食店等を経営する経営者である。またYouTubeチャンネル「あめんぼぷらす」の動画に出演している
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 広島 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 71 | 17.1 | 16 | 2 | 3 | 0 | 0 | 16 | 0 | 0 | 10 | 10 | 5.19 | 1.10 |
2019 | 25 | 24 | 1 | 0 | 0 | 7 | 6 | 0 | 0 | .538 | 590 | 139.2 | 131 | 17 | 48 | 3 | 5 | 101 | 2 | 0 | 54 | 46 | 2.96 | 1.28 | |
2020 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | 0 | .385 | 343 | 76.2 | 101 | 10 | 23 | 0 | 0 | 56 | 1 | 0 | 51 | 42 | 4.93 | 1.62 | |
2021 | 16 | 15 | 1 | 1 | 0 | 5 | 4 | 0 | 1 | .556 | 374 | 87.1 | 91 | 5 | 24 | 0 | 2 | 80 | 1 | 0 | 32 | 31 | 3.19 | 1.32 | |
2022 | 17 | 17 | 1 | 1 | 0 | 8 | 6 | 0 | 0 | .571 | 446 | 114.0 | 87 | 10 | 28 | 2 | 4 | 74 | 2 | 1 | 36 | 36 | 2.84 | 1.01 | |
通算:5年 | 76 | 74 | 3 | 2 | 0 | 26 | 25 | 0 | 1 | .510 | 1824 | 435.0 | 426 | 44 | 126 | 5 | 11 | 327 | 6 | 1 | 183 | 165 | 3.41 | 1.27 |
- 2022年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最多
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | 広島 | 3 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
2019 | 25 | 17 | 39 | 1 | 4 | .982 | |
2020 | 15 | 4 | 11 | 2 | 0 | .882 | |
2021 | 16 | 4 | 17 | 0 | 1 | 1.000 | |
2022 | 17 | 6 | 24 | 1 | 3 | .968 | |
通算 | 76 | 34 | 94 | 4 | 8 | .970 |
- 2022年度シーズン終了時
表彰
- 月間MVP:1回(投手部門:2021年9月)
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2017年4月5日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、6回1/3を3失点6奪三振で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回裏に堂上直倫から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2017年4月12日、対読売ジャイアンツ2回戦(東京ドーム)、7回5失点8奪三振
- 初完投勝利:2019年4月13日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(横浜スタジアム)、9回1失点6奪三振
- 初完封勝利:2021年9月21日、対読売ジャイアンツ19回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回無失点9奪三振
- 打撃記録
- 初打席:2017年4月5日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、3回表に出場、八木智哉から遊ゴロ
- 初安打:2019年6月30日、対横浜DeNAベイスターズ12回戦(横浜スタジアム)、3回表に井納翔一から中前安打
- 初打点:2019年9月5日、対東京ヤクルトスワローズ23回戦(明治神宮野球場)、6回表に高梨裕稔から右越適時二塁打
- その他の記録
背番号
- 28(2017年 - )
脚注
- ^ “広島 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ (2022年12月14日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ “「東海地区大学野球岐阜学生リーグ 中部学院大 ドラフト候補床田 スカウト9球団10人の前で完投アピール」”. 中日スポーツ (2016年4月10日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
- ^ “カープ・ドラフト3位、中部学院大・床田寛樹がプロを明確に目指すと誓った日――「今永さんのような選手に勝ちたい」”. ベースボールチャンネル (2016年12月14日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “【広島】ドラフト3位・床田が仮契約「同じ新人には負けないようにしたい」”. スポーツ報知. (2016年11月15日). オリジナルの2017年4月7日時点におけるアーカイブ。 2017年11月10日閲覧。
- ^ “ドラ1加藤は開幕1軍ならず”. Full-Count. (2017年3月29日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “ドラ3床田は初先発も勝利ならず”. デイリースポーツ online. (2017年4月5日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “広島D3・床田、両親の前でプロ初星!「とりあえず加藤に並んだ」”. SANSPO.COM. (2017年4月13日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “広島・床田が抹消…左肘内側筋筋挫傷で安静加療3週間”. SANSPO.COM. (2017年4月21日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “広島・床田が左ひじを手術 4月に違和感訴え”. デイリースポーツ online. (2017年7月28日) 2017年11月10日閲覧。 “広島の床田、左肘手術で今季絶望=プロ野球”. 時事ドットコムニュース. (2017年7月28日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “カープ床田、現状維持でサイン プロ初勝利も故障に泣く”. デイリースポーツ online. (2017年11月8日) 2017年11月10日閲覧。
- ^ “広島)長いトンネル抜け、1軍復帰も視野 床田寛樹選手”. 朝日新聞デジタル. (2018年9月4日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ “最速154キロ右腕、強打の高卒捕手… 広島、2019年ブレイク期待の5選手”. Full-Count. (2019年1月3日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ “床田が50万減の年俸650万円で契約を更改「結果を残して給料を上げたい」”. デイリースポーツ online. (2018年11月12日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ “床田が724日ぶり白星、プロ2勝目 トミー・ジョン手術で復活”. デイリースポーツ online. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “広島の連敗が5でストップ 床田が“救世主”プロ初1失点完投で2勝目”. デイリースポーツ online. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “床田「持ち味を出せた」球宴初登板で1回無失点”. デイリースポーツ online. 2019年11月1日閲覧。
- ^ “広島床田2軍降格、がむしゃらさ見えず「こんな投球じゃあ無理」佐々岡監督”. 日刊スポーツ (2021年6月3日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “広島床田寛樹94日ぶり1軍登板で復活2勝目 「100点満点」佐々岡監督”. 日刊スポーツ (2021年8月29日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “広島・床田がプロ初完封「鳥肌が立ちました」八回後に、佐々岡監督と続投話し合う”. デイリースポーツ (2021年9月21日). 2021年9月21日閲覧。
- ^ “広島鈴木誠也、床田寛樹の同学年コンビが月間MVPダブル受賞 床田は初”. 日刊スポーツ. (2021年10月6日) 2021年10月6日閲覧。
- ^ “【広島】床田寛樹プロ6年目で交流戦初勝利 リーグトップタイ5勝目 日本ハム戦8回無失点”. 日刊スポーツ. (2022年5月31日) 2022年10月5日閲覧。
- ^ “マイナビオールスターゲーム2022 監督推薦でカープから3選手が選出!”. 広島東洋カープ公式サイト. (2022年7月13日) 2022年10月5日閲覧。
- ^ “プロ野球 広島 床田寛樹 右足骨折で1軍登録抹消 先発の柱離脱”. NHK. (2022年8月4日) 2022年10月5日閲覧。
- ^ “プロ野球 広島 床田寛樹 右足骨折で1軍登録抹消 先発の柱離脱”. デイリースポーツ. (2022年8月5日) 2022年10月5日閲覧。
- ^ “【広島】床田寛樹が大幅増5000万円更改 右足関節骨折から4カ月「8割ぐらいで走れるように」”. 中日スポーツ (2022年12月14日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ “広島・床田、6勝目ならずも7回零封 自己最速152キロに「ビックリ」”. スポーツニッポン (2019年6月1日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “「硬式野球部 床田寛樹投手 広島東洋カープから3位指名される」”. 中部学院大学 (2016年10月20日). 2017年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
- ^ “【2016年ドラフト交差点 隠し玉】大学NO.1野手・吉川の“宿敵”床田寛樹(中部学院大)にプロ注目。「全国の左投手の中で上位」とも”. ベースボールチャンネル (2016年10月16日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “【広島】尼崎出身の床田、甲子園人生初登板も阪神のヤジ歓迎「むしろうれしい」”. スポーツ報知 (2019年5月17日). 2021年1月20日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 床田寛樹 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 28 床田 寛樹 - 広島東洋カープ公式サイト