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2023年1月27日 (金) 05:02時点における版
横浜DeNAベイスターズ #22 | |
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2022年5月22日 横浜スタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 栃木県日光市 |
生年月日 | 1998年8月26日(26歳) |
身長 体重 |
187 cm 92 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト1位 |
初出場 | 2021年3月31日 |
年俸 | 4500万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
派遣歴 | |
| |
この表について
|
入江 大生(いりえ たいせい、1998年8月26日[2] - )は、栃木県日光市出身のプロ野球選手(投手)[3]。右投右打[2]。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
プロ入り前
小学3年生のときに軟式野球チームの今市レイダースに入り投手を始める[4]。日光市立今市中学校在学時に県央宇都宮ボーイズに所属。3年夏には投手兼外野手で全国大会ベスト8[4]。
作新学院高等学校では1年秋からベンチ入り。2年夏には夏の甲子園大会に背番号「11」としてメンバー入りし[5]、3回戦九州国際大付戦で1イニングを無失点に抑える[5]。3年夏には第98回全国高等学校野球選手権大会に一塁手、打順は3番もしくは4番として出場[6][7][8][9][10]。2回戦尽誠学園・渡邊悠[6]、3回戦花咲徳栄・綱脇慧[7]、準々決勝木更津総合・早川隆久[8]から史上7人目となる3試合連続本塁打を放つなど[3]、エース投手の今井達也等とともに作新学院の54年ぶりの全国制覇に貢献する。投手としては10-2と大差の付いた準決勝・明徳義塾戦の9回のみに登板し、3番西浦颯大、4番古賀優大らと対戦し三者凡退に抑えた[9]。BFA U-18アジア選手権大会にも日本代表として出場し、レフト及び指名打者として優勝に貢献する。打者としては高校通算15本塁打を記録[11]。
明治大学進学後は投手に専念する[3]。東京六大学野球リーグでは、1年春から登板していたが、3学年上に齊藤大将、1学年上に森下暢仁、伊勢大夢、同期には中山晶量と好投手が揃う層の厚さから[12]、3年秋までは主にリリーフを任されていた[13]。4年時はコロナ禍の影響で大会やリーグ戦が中止や延期に見舞われたが[14]、秋のリーグ戦で法政相手に13奪三振で初の完投初完封勝利を飾るなどエースとしての活躍を見せた[13]。リーグ通算成績は37試合(111イニング)に登板し、5勝7敗、防御率2.59、121奪三振[15]。
2020年10月26日に行われたドラフト会議において、横浜DeNAベイスターズから単独1位指名を受け[16]、11月19日に契約金1億円、年俸1600万円(推定)で仮契約を結んだ。背番号は22[17][18]。
DeNA時代
2021年は、開幕5戦目となった3月31日の東京ヤクルトスワローズ戦(横浜スタジアム)でプロ初登板・初先発を果たしたが、5回8安打5失点で敗戦投手となった[19]。その後も先発登板を続けたが、4月21日の中日ドラゴンズ戦(横浜スタジアム)では4回5安打5失点で敗戦投手となり、この敗戦で球団の新人では井納翔一以来、史上2人目となる4戦4敗となった[20]。4月23日に再調整のため、出場登録を抹消され[21]、5月3日の二軍戦登板後には右肘の張りを訴えリハビリ調整を行うこととなった[22]。7月11日に二軍戦に復帰したが調子が上向かず、25日の登板を最後に手術を決断[23]。8月16日に右肘のクリーニング手術を受け、以降はリハビリでシーズンを終えた[24]。オフに、現状維持となる推定年俸1600万円で契約を更改した[24]。
2022年からはリリーフに転向し、開幕一軍を迎える[25]。5月5日の中日ドラゴンズ戦(横浜スタジアム)では、7回から登板し2イニングを4奪三振の無失点に抑える好投を見せ、プロ初勝利を手にした[26]。開幕からビハインドでの場面のリリーフを任され、打ち込まれる事もあったが、徐々に安定した投球をするようになり、7月の月間防御率は8試合に登板して0.00[27]。8月にはセットアッパーに昇格し[28]、伊勢大夢、エドウィン・エスコバーとともに抑えの山﨑康晃に繋ぐ勝ちパターンの一角を担うようになった[29]。シーズン終盤まで防御率2点台で好リリーフを続けるも、シーズン最終戦となった10月3日のヤクルト戦(神宮球場)で、村上宗隆に真っ向勝負の151キロ直球を打たれ、日本選手最多本塁打記録となる56本塁打を献上し、最終的には防御率3.00となった[30]。チーム3位の57試合に登板し、5勝1敗10ホールドを記録するなど、リリーフ転向が功を奏したシーズンとなった[31]。オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグのキャンベラ・キャバルリーに宮國椋丞とともに派遣されウインターリーグに参加した[32]。
選手としての特徴
最速158km/h[33]のストレートにスライダー、カットボール、ツーシーム、フォーク、カーブなどの変化球[34]を混ぜて投げ込む。特にスライダーに対する評価が高く、野球評論家の山本昌は「縦に鋭く落ちるスライダーは、現時点でも一軍の打者が手こずるだろう」と評している[35]。
また、山本は入江の投球フォームについても「打者からすれば急にボールが出てくる感覚になるので、タイミングが取りづらいフォームのはずである」と評している[35]。
人物・エピソード
非常に明るい性格で、ベイスターズ入団時には「2,000個のギャグを持っている」と明かしている[36]。好きな芸人は同郷のU字工事で、2021年に横浜スタジアムで行われたファンフェスティバルで初対面を果たした[37]。
同期入団の牧秀悟と仲が良く、入団時から寮で入浴しながら「いつか一緒にお立ち台に立てたらいいね」と語り合っていたが、前述の通り入江の初勝利を挙げた試合で現実となった[38]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | DeNA | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 80 | 18.1 | 22 | 4 | 5 | 0 | 1 | 14 | 1 | 1 | 18 | 16 | 7.85 | 1.47 |
2022 | 57 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 10 | .833 | 262 | 63.0 | 49 | 4 | 26 | 2 | 1 | 69 | 2 | 0 | 23 | 21 | 3.00 | 1.19 | |
通算:2年 | 61 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 10 | .500 | 342 | 81.1 | 71 | 8 | 31 | 2 | 2 | 83 | 3 | 1 | 41 | 37 | 4.09 | 1.25 |
- 2022年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | DeNA | 4 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 57 | 7 | 10 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 61 | 9 | 15 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発:2021年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(横浜スタジアム)、5回5失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、1回表に塩見泰隆から空振り三振
- 初ホールド:2022年4月19日、対阪神タイガース3回戦(横浜スタジアム)、6回表に4番手で救援登板、1回無失点
- 初勝利:2022年5月5日、対中日ドラゴンズ6回戦(横浜スタジアム)、7回表に4番手で救援登板、2回無失点[26][39]
- 打撃記録
- 初打席:2021年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(横浜スタジアム)、高梨裕稔から三ゴロ
背番号
- 22(2021年 - )
登場曲
- 『I'm The One (feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper, Lil Wayne)』DJキャレド(2021年3月 - 4月)
- 『まなざし』Honey L Days(2021年4月 - )
- 『ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)』横浜銀蝿(2021年 - )※打席時
脚注
- ^ “DeNA - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b “入江大生(明大)”. 週刊ベースボールONLINE. 選手データ. 2020年10月29日閲覧。
- ^ a b c 松村, 祐介 (2021年1月26日). “ドラ1位・入江大生 世代の先頭立つ覚悟”. 神奈川新聞 2021年1月27日閲覧。
- ^ a b “2016年甲子園優勝メンバー・入江大生(作新学院出身)を変えた3年春の県大会”. 高校野球ドットコム. (2020年4月5日) 2023年1月5日閲覧。
- ^ a b “<2015夏・甲子園>作新|高校野球・チーム紹介|栃木高校野球|下野新聞 SOON(スーン)”. 下野新聞社. 2021年5月21日閲覧。
- ^ a b “作新学院 対 尽誠学園 - スコア速報 - 夏の甲子園2016”. 日刊スポーツ (2016年8月12日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ a b “花咲徳栄 対 作新学院 - スコア速報 - 夏の甲子園2016”. 日刊スポーツ (2016年8月17日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ a b “作新学院 対 木更津総合 - スコア速報 - 夏の甲子園2016”. 日刊スポーツ (2016年8月18日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ a b “作新学院 対 明徳義塾 - スコア速報 - 夏の甲子園2016”. 日刊スポーツ (2016年8月20日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ “作新学院 対 北海 - スコア速報 - 夏の甲子園2016”. 日刊スポーツ (2016年8月21日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ “【ドラフト】横浜DeNAベイスターズ・1位 入江大生(明大) 二刀流の可能性も秘めた本格派右腕/プロ野球ドラフト会議」”. 週刊ベースボールONLINE. (2020年10月26日) 2023年1月5日閲覧。
- ^ “明大 ドラフト指名11年連続に伸びるか?入江&中山がプロ志望届提出”. スポニチアネックス (2020年10月26日). 2023年1月5日閲覧。
- ^ a b “昨季新人王・森下暢仁の系譜継ぐ右腕!入江大生【新人王は誰の手に?プロ野球2021】”. ラブすぽ. 2023年1月5日閲覧。
- ^ “[https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2020/10/25/___split___2/ 明大ドラ1候補は作新の4番→エース。 大学2年時、仲間の声に「変わるなら今」]”. Sportiva (2020年10月25日). 2022年1月5日閲覧。
- ^ “リーグ戦・選手個人通算成績 入江 大生(2017年入学)”. 東京六大学野球連盟. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “DeNA1位・入江大生 もう一つの夢も「かないそう」”. 朝日新聞. (2020年10月26日) 2021年1月27日閲覧。
- ^ “入江「開幕1軍目標に」 DeNAと仮契約―プロ野球”. 時事通信社 (2020年11月19日). 2021年3月21日閲覧。
- ^ “DeNA1位入江仮契約 背番号は大魔神の「22」”. 日刊スポーツ (2020年11月19日). 2021年6月20日閲覧。
- ^ “DeNA1位入江、プロ初先発で5回8安打5失点”. 日刊スポーツ (2021年3月31日). 2021年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。
- ^ “DeNAが2年ぶり9連敗「本当に申し訳ない。勝つだけだと思う」三浦監督”. 日刊スポーツ (2021年4月21日). 2021年6月20日閲覧。
- ^ “DeNAドラ1・入江が再調整で抹消”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社 (2021年4月23日). 2021年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月20日閲覧。
- ^ “DeNA ドラ1入江が右肘張りでリハビリ調整へ 川村投手コーチ「目処は立っていない」”. スポニチ Sponichi Annex (2021年5月17日). 2021年6月20日閲覧。
- ^ “【DeNA】ドラ1入江大生が右肘手術で今季復帰は絶望的か「大変申し訳ないと思っています」”. スポーツ報知. (2021年8月16日). オリジナルの2022年6月26日時点におけるアーカイブ。 2022年6月26日閲覧。
- ^ a b “DeNA入江大生は現状維持 手術した右肘は「年末までには完治」”. 日刊スポーツ (2021年12月3日). 2021年12月4日閲覧。
- ^ “DeNA・入江大生 試行錯誤の日々「リリーフは緊張感がありながら、充実度のほうが大きい」”. 週刊ベースボールONLINE (2022年4月27日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ a b “【DeNA】2年目入江大生プロ初勝利 2回無失点の好リリーフ”. 日刊スポーツ. 株式会社日刊スポーツ新聞社 (2022年5月5日). 2022年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
- ^ “DeNAの快進撃支える明大出身リリーフコンビ 伊勢大夢と入江大生が見せた進化”. SPAIA (2022年8月31日). 2022年10月7日閲覧。
- ^ “【DeNA】三浦大輔監督、2年目右腕・入江大生のセットアッパー“昇格”を明言 「はまってくれると大きい」”. スポーツ報知. (2022年8月14日) 2022年10月7日閲覧。
- ^ “DeNA・木塚敦志コーチ、リリーフ転向1年目で50試合登板の入江大生の成長に「去年の彼に教えてあげたい」”. サンスポ. (2022年9月15日) 2022年10月7日閲覧。
- ^ “DeNA入江大生は2.8倍超の4500万円で更改 村上宗隆に56号も「孫ができた時に言える」”. カナロコ. (2022年9月15日) 2022年10月7日閲覧。
- ^ “DeNA・入江大生が大幅増の4500万円で更改「非常に評価していただいた」”. サンスポ. (2022年11月2日) 2022年11月8日閲覧。
- ^ “DeNA、宮国、入江をオーストラリア派遣へ「来年に向けもっと戦力になれるよう」”. スポニチ Sponichi Annex. (2022年10月19日) 2022年10月19日閲覧。
- ^ “DeNA・入江大生 配置転換で進化、迫る大台160キロ/わがチームの速球王”. 週刊ベースボールONLINE. (2022年8月9日)
- ^ “19歳・森敬斗は“ポスト梶谷”の期待大 細川、入江らDeNAの21年ブレーク候補は?”. Full-Count: p. 2. (2020年12月30日) 2020年1月1日閲覧。
- ^ a b 菊地, 高弘 (2020年12月30日). “山本昌がドラフト1位指名投手9人など、来季の新人19選手を診断”. Sportiva: p. 17 2020年1月1日閲覧。
- ^ “DeNA・入江大生という男 一発芸のレパートリーは自称2000個「うけなくてもやり切るのがモットー」”. サンスポ (2022年5月6日). 2022年10月7日閲覧。
- ^ “横浜DeNAベイスターズ ファンフェスティバル2021 拡大版”. TBSチャンネル. 2022年10月7日閲覧。
- ^ “2年目ドラ1・入江大生&ドラ2牧秀悟 目標としていた「2人でお立ち台」の実現に喜び”. 日テレNEWS. 日本テレビ放送網株式会社 (2022年5月5日). 2022年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
- ^ “2022年5月5日 【公式戦】 試合結果 (横浜DeNAvs中日) | NPB.jp 日本野球機構”. NPB.jp 日本野球機構. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 入江大生 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 横浜DeNAベイスターズ公式サイト
- 入江大生 (@denairie22) - Instagram