「天気の子」の版間の差分
m 拳銃についての「拾った拳銃については、マカロフ PMの項目を参照のこと」という説明を「出典」→「注釈」に訂正。Wikipedia:表記ガイド#疑問符・感嘆符「全角・半角のどちらを使うかは直前の文字に従います。 例: あれ?、Are?」に基づき、「カバ?」の全角文字の直後の半角「?」「ありがとうございます!」→全角「?」「ありがとうございます!」に修正。Wikipedia:出典テンプレート「ウェブサイト {{Cite web}} title url accessdate」「新聞記事 {{Cite news}} title newspaper date」に基づき、出典が新聞記事でないサイトを「Cite news」→「Cite web」等、「newspaper」→「website」等に修正。他。 |
m Template:Cite newsの「使用法」の記載例に基づき、{{Cite news|に「和書」を追記。({{Cite web|も同様。ただし、出典が日本以外のサイトの場合は除く) |
||
(24人の利用者による、間の209版が非表示) | |||
10行目: | 10行目: | ||
| 原案 = |
| 原案 = |
||
| 原作 = 新海誠 |
| 原作 = 新海誠 |
||
| 製作 = [[市川南 (映画プロデューサー)|市川南]] |
| 製作 = {{Plainlist| |
||
* [[市川南 (映画プロデューサー)|市川南]] |
|||
* 川口典孝 |
|||
}} |
|||
| 製作総指揮 = 古澤佳寛 |
| 製作総指揮 = 古澤佳寛 |
||
| キャラクターデザイン = [[田中将賀]] |
| キャラクターデザイン = [[田中将賀]] |
||
| ナレーター = |
| ナレーター = |
||
| 出演者 = {{Plainlist| |
|||
| 出演者 = [[醍醐虎汰朗]]<br/>[[森七菜]]<br/>[[小栗旬]]<br/>[[本田翼]]<br/>[[倍賞千恵子]]<br/>[[吉柳咲良]]<br/>[[平泉成]]<br/>[[梶裕貴]] |
|||
* [[醍醐虎汰朗]] |
|||
* [[森七菜]] |
|||
* [[小栗旬]] |
|||
* [[本田翼]] |
|||
* [[倍賞千恵子]] |
|||
* [[吉柳咲良]] |
|||
* [[平泉成]] |
|||
* [[梶裕貴]] |
|||
}} |
|||
| 音楽 = [[RADWIMPS]] |
| 音楽 = [[RADWIMPS]] |
||
| 主題歌 = RADWIMPS<ref name=a>{{cite news|url=https://www.oricon.co.jp/news/2139078/full/|title=RADWIMPS、『天気の子』主題歌5曲タイトル解禁 スペシャル映像も|publisher=[[オリコン]]|date=2019-07-02|accessdate=2019-11-03}}</ref> |
| 主題歌 = RADWIMPS<ref name="a">{{cite news|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2139078/full/|title=RADWIMPS、『天気の子』主題歌5曲タイトル解禁 スペシャル映像も|publisher=[[オリコン]]|date=2019-07-02|accessdate=2019-11-03}}</ref>{{Plainlist| |
||
* 「愛にできることはまだあるかい」 |
|||
* 「グランドエスケープ (Movie Edit) feat.[[三浦透子]]」 |
|||
* 「風たちの声 (Movie Edit)」 |
|||
* 「祝祭 (Movie Edit) feat.三浦透子」 |
|||
* 「大丈夫 (Movie Edit)」 |
|||
}} |
|||
| 撮影 = 津田涼介 |
| 撮影 = 津田涼介 |
||
| 編集 = 新海誠 |
| 編集 = 新海誠 |
||
| 制作会社 = [[コミックス・ウェーブ・フィルム]] |
| 制作会社 = [[コミックス・ウェーブ・フィルム]] |
||
| 製作会社 = 「天気の子」製作委員会 |
| 製作会社 = 「天気の子」製作委員会 |
||
| 配給 = {{flagicon|JPN}} [[東宝]]<br>'''海外''':[[#海外|参照]] |
| 配給 = {{flagicon|JPN}} [[東宝]]<br />'''海外''':[[#海外|参照]] |
||
| 公開 = {{flagicon|JPN}} [[2019年]][[7月19日]]<br>'''海外''':[[#海外|参照]] |
| 公開 = {{flagicon|JPN}} [[2019年]][[7月19日]]<br />'''海外''':[[#海外|参照]] |
||
| 上映時間 = 114分<ref>{{Cite web |
| 上映時間 = 114分<ref>{{Cite web|和書|date= |url=https://eiga.com/movie/90444/ |title=天気の子:作品情報 |website=[[映画.com]] |publisher=株式会社エイガ・ドット・コム |accessdate=2019-07-19}}</ref> |
||
| 製作国 = {{JPN}} |
| 製作国 = {{JPN}} |
||
| 言語 = [[日本語]] |
| 言語 = [[日本語]] |
||
| 製作費 = |
| 製作費 = |
||
| 興行収入 = {{Flagicon|JPN}} 142.3億円<ref>{{Cite web |date= |url= |
| 興行収入 = {{Flagicon|JPN}} 142.3億円<ref>{{Cite web |和書|date= |url=https://www.eiren.org/toukei/index.html|title=2020年記者発表資料(2019年度統計):|publisher=日本映画製作者連盟|accessdate=2020-1-28}}</ref><ref>[http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/ 歴代ランキング - CINEMAランキング通信]([[興行通信社]])</ref><br />{{flagicon|World}} $193,932,489<ref>{{Cite web |和書|date= |url=https://www.boxofficemojo.com/title/tt9426210/?ref_=bo_se_r_1|title=Weathering with You|Box Office Mojo|accessdate=2020-5-23}}</ref> |
||
| 配給収入 = |
| 配給収入 = |
||
| 前作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
|||
| 前作 = [[君の名は。]] |
|||
| 次作 = <!-- 監督や製作会社が同じだからと言ってシリーズであるとは言いません。 --> |
|||
| 次作 = [[すずめの戸締まり]] |
|||
}} |
}} |
||
『'''天気の子'''』(てんきのこ、[[英語|英]]: Weathering With You)は |
『'''天気の子'''』(てんきのこ、[[英語|英]]: Weathering With You)は、[[2019年]]の[[日本]]の[[アニメーション映画]]。監督・脚本は[[新海誠]]。[[醍醐虎汰朗]]が主人公の森嶋帆高を、[[森七菜]]がヒロインの天野陽菜の声を演じる。離島から[[東京]]に家出してきた少年・帆高と、“祈るだけで晴れにできる“力を持つ少女・陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を「選択」していく物語。2019年[[7月19日]]に[[東宝]]の配給により公開されると、日本での興行収入は142.3億円([[日本映画]]で16位)を記録した。[[第43回日本アカデミー賞]]では[[日本アカデミー賞アニメーション作品賞|最優秀アニメーション作品賞]]と最優秀音楽賞を受賞した。 |
||
== |
== あらすじ == |
||
[[ファイル:さるびあ丸(東海汽船) 竹芝桟橋.jpg|thumb|right|250px|帆高が上京する際に乗っていた東京 - 神津島航路の[[さるびあ丸 (2代)| |
[[ファイル:さるびあ丸(東海汽船) 竹芝桟橋.jpg|thumb|right|250px|帆高が上京する際に乗っていた東京 - 神津島航路の[[さるびあ丸 (2代)|2代目さるびあ丸]]{{Efn2|現実の2代目さるびあ丸は、作中設定の2021年より前の2020年6月をもって神津島航路での運航を終了した<ref name="LASTRUN">{{Cite press release|和書|url=https://www.tokaikisen.co.jp/news/76593/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200302073928/https://www.tokaikisen.co.jp/news/76593/|language=日本語|title=2代目「さるびあ丸」最終運航ダイヤ決定について|publisher=東海汽船|date=2020-02-10|accessdate=2022-10-02|archivedate=2020-03-02}}</ref>。}}。]] |
||
2021年(令和3年)6月 |
2021年(令和3年)6月、[[神津島]]で暮らす高校1年生、森嶋 帆高(もりしま ほだか)は[[家出]]し、フェリー「[[さるびあ丸]]<ref>{{Cite tweet|user=tokaikisen|author=東海汽船【公式】御船印第二九番社|number=1153104500363689984|title=「天気の子」全国東宝系公開中 「さるびあ丸」「神津島」は映画「天気の子」の本篇に協力しています‼️😀 是非、劇場でご覧ください✨✨|date=2019-07-22|accessdate=2024-01-01}}</ref>」で東京にやって来た。ネットカフェで暮らすが、アルバイトにも就けないまま所持金ばかり減っていき、フェリーで知り合ったライターの須賀 圭介(すが けいすけ)の元を訪ねる。圭介は姪の夏美(なつみ)と2人で雑誌{{efn2|具体的には[[学研プラス]]発行の[[オカルト]]雑誌『[[ムー (雑誌)|ムー]]』の記事作成をする様子が作中で描かれている<ref name="visualguide8">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 8</ref>。}}に記事を寄稿する零細編集プロダクションを営んでいた。帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働き始める。 |
||
その夏の[[関東地方]]は、[[異常気象]]により長期間にわたって雨の日が続いており、その中、一時的な晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」の都市伝説が流れていた。帆高はある事件 |
その夏の[[関東地方]]は、[[異常気象]]により長期間にわたって雨の日が続いており、その中、一時的な晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」の都市伝説が流れていた。帆高は以前[[ビッグマック]]をおごってもらった天野 陽菜(あまの ひな)という少女と、ある事件{{Efn2|name="hodaka"|登場人物:森嶋帆高の項目に詳述。}}で再会する。彼女こそが「晴れ女」であり、祈ることで短時間、局地的だが確実に雲の晴れ間を作る能力を持っていた。 |
||
陽菜は小学生の弟、凪(なぎ)と暮らしており、2人が経済的に困っている様子を |
陽菜は小学生の弟、凪(なぎ)と暮らしており、2人が経済的に困っている様子を見た帆高は、「晴れ女」の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作成した。「晴れ女」のサービスは次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていった。しかし、[[神宮外苑花火大会]]<ref name="visualguide17">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 17</ref>を晴れにする姿がテレビに映ってしまい依頼が殺到したため、休業することにした<ref name="visualguide19">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 19</ref>{{efn2|小説版135 - 136ページでは、「膨大な依頼のほとんどが冷やかしやからかいの内容だった」ということが、帆高のモノローグで明かされているほか、依頼主の冨美には「とても受けきれない」と話している。また、陽菜の異変に薄々気がついたことにも言及している。}}。 |
||
帆高には家族により捜索願が提出されていたことと、陽菜と |
帆高には家族により捜索願が提出されていたことと、陽菜と再会した時の事件{{Efn2|name="hodaka"}}での[[拳銃]]{{Efn2|拾った拳銃については、[[マカロフ PM]]の項目を参照のこと。}}の発砲が警察に知られたことから、圭介のもとに刑事が捜査に訪れた。これを機に帆高は圭介から退職金を渡されて事務所を追い出されてしまった。それとほぼ同時に、子供2人だけの天野家に[[児童相談所]]が介入することが重なったため、互いが引き離されることを恐れた陽菜と凪とともに、帆高は3人で逃げ出した。 |
||
逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら雪が降っていた。3人は[[ラブホテル]]に泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.28</ref>。一方で能力の代償としてなのか、陽菜の身体は薄く透明になり始めていた。そして「天気の巫女が[[人柱]]として犠牲になる」という伝承のとおり、夜が明ける前に陽菜の身体は消失してしまった{{efn2|陽菜消失の夜、圭介、萌花 |
逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら雪が降っていた。3人は[[ラブホテル]]に泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 28</ref>。一方で能力の代償としてなのか、陽菜の身体は薄く透明になり始めていた。そして「天気の巫女が[[人柱]]として犠牲になる」という伝承のとおり、夜が明ける前に陽菜の身体は消失してしまった{{efn2|陽菜消失の夜、帆高、凪、圭介、萌花<ref>小説版pp. 212, 221</ref>、[[Twitter|ツイッター]]ユーザー<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 33</ref>たちが、陽菜が天空に消えていく夢を見ていたことが作中で描写されている。なお、映画では描写されていないが、小説版246ページでは夏美もその夢を見ていたことをモノローグで明かしている。}}。 |
||
[[File:Yoyogi-Kaikan-Building-02.jpg|thumb|250px|right|手前:本作で登場する廃ビル「[[代々木会館]]」(2020年1月で建物の解体工事が完了し、現存しない<ref>{{cite web|url=https://hatsugai-kun.com/yoyogikaikan|title=代々木会館解体風景|accessdate=2020-04-27|publisher=初谷建設株式会社}}</ref>)。なお、本作の屋上神社は架空のもの。<br/> |
[[File:Yoyogi-Kaikan-Building-02.jpg|thumb|250px|right|手前:本作で登場する廃ビル「[[代々木会館]]」(2020年1月で建物の解体工事が完了し、現存しない<ref>{{cite web|和書|url=https://hatsugai-kun.com/yoyogikaikan|title=代々木会館解体風景|accessdate=2020-04-27|publisher=初谷建設株式会社}}</ref>)。なお、本作の屋上神社は架空のもの。<br /> |
||
奥:新海誠監督作品では頻繁に登場する[[NTTドコモ代々木ビル]](ドコモタワー)。]] |
奥:新海誠監督作品では頻繁に登場する[[NTTドコモ代々木ビル]](ドコモタワー)。]] |
||
翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高は[[警察署]]へと送られるが、2人ともそれぞれ脱走し、陽菜が「晴れ女」としての能力を得た[[代々木]]の廃ビルへ向かう。一方、東京は数か月ぶり{{efn2|「72日ぶりの快晴」のニュースが流れるシーンがある。小説版215ページでは3か月という記述がある。}}の晴れとなった。 |
翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高は[[警察署]]へと送られるが、2人ともそれぞれ脱走し、陽菜が「晴れ女」としての能力を得た[[代々木]]の廃ビルへ向かう。一方、東京は数か月ぶり{{efn2|「72日ぶりの快晴」のニュースが流れるシーンがある。小説版215ページでは3か月という記述がある。}}の晴れとなった。 |
||
警察が追跡している中、夏美、圭介、凪の3人の助けで廃ビル屋上の神社にたどり着いた帆高が祈りながら[[鳥居]]をくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、[[かなとこ雲|積乱雲]]の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。2人が神社 |
警察が追跡している中、夏美、圭介、凪の3人の助けで廃ビル屋上の神社にたどり着いた帆高が祈りながら[[鳥居]]をくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、[[かなとこ雲|積乱雲]]の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。2人が神社に戻ると同時に再び雨雲が東京を覆い、猛烈な[[ゲリラ豪雨]]が街を襲った。圭介、凪、夏美、警察官たちは、呆然と雨空を見上げていた<ref name="visualguide44">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 44</ref>{{efn2|このシーンでは、凪、夏美と彼女の右隣にいる制服の警察官、安井と高井の刑事2人は空を見上げているだけだが(ただし、安井と高井は背中から描かれているため、表情はわからない)、圭介は全てを悟ったかのような表情をしている。圭介の心情については、映画本編ではナレーションなどはないが、小説版268 - 269ページの彼のモノローグで詳述されている。}}。帆高は[[逮捕|再逮捕]]された後{{efn2|帆高にかけられた嫌疑は、[[公務の執行を妨害する罪|刑法95条の公務執行妨害罪]]、[[殺人罪 (日本)|刑法199条および203条の殺人未遂罪]]、[[銃砲刀剣類所持等取締法|銃刀法]]3条違反、[[鉄道営業法]]37条違反<ref>小説版p. 274</ref>。}}、高校卒業までの期間の[[保護観察]]処分を受け、神津島に戻された。 |
||
陽菜救出後に降り始めた雨は2年半の間、止むことなく続き、東京の[[荒川 (関東)|荒川]]、[[江戸川]]下流域の広範囲が徐々に[[水害|水没]]していった{{efn2|小説版277ページには水没の理由について、「降り止まない雨に従来の排水機能が間に合わず」との記述がある。}}。2024年(令和6年)の春、帆高は大学進学{{efn2|入学先の大学のパンフレットの表紙には「✕✕農工大学(✕✕の部分は隠れて見えない)」と記載されている。}}を機に東京へと再び渡り、陽菜と再会を果たしたのだった{{efn2|新海は、このシーンは先に野田洋次郎が本作のために作成していた楽曲「大丈夫」の歌詞を参考に作成した旨を、小説版のあとがきで語っている。}}。 |
陽菜救出後に降り始めた雨は2年半の間、止むことなく続き、東京の[[荒川 (関東)|荒川]]、[[江戸川]]下流域の広範囲が徐々に[[水害|水没]]していった{{efn2|小説版277ページには水没の理由について、「降り止まない雨に従来の排水機能が間に合わず」との記述がある。}}。2024年(令和6年)の春、帆高は大学進学{{efn2|入学先の大学のパンフレットの表紙には「✕✕農工大学(✕✕の部分は隠れて見えない)」と記載されている。}}を機に東京へと再び渡り、陽菜と再会を果たしたのだった{{efn2|新海は、このシーンは先に野田洋次郎が本作のために作成していた楽曲「大丈夫」の歌詞を参考に作成した旨を、小説版のあとがきで語っている。}}。 |
||
57行目: | 75行目: | ||
== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
||
; 森嶋 帆高(もりしま ほだか) |
; 森嶋 帆高(もりしま ほだか) |
||
: 声 - [[醍醐虎汰朗]]<ref name="visualguide127">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.127</ref> |
: 声 - [[醍醐虎汰朗]]<ref name="visualguide127">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 127</ref> |
||
: 本作の主人公。[[神津島]]高校{{efn2|神津島に実在する[[東京都立神津高等学校]]とは校名が異なる。}}1年生。卒業時は3年3組 |
: 本作の主人公。[[神津島]]高校{{efn2|神津島に実在する[[東京都立神津高等学校]]とは校名が異なる。}}1年生。卒業時は3年3組{{R|visualguide44}}。 |
||
: 本作冒頭で東京にフェリーで家出した。家出の理由について劇中では詳しい説明は |
: 本作冒頭で東京にフェリーで家出した。家出の理由について劇中では詳しい説明はない{{efn2|小説版34ページおよび206ページでは、父との確執が原因で家出したと言及されている。}}{{efn2|先述したように、劇中では家出の理由については詳しい説明はない。ただし、なんらかの諍いがあったことは、冒頭のシーンで帆高の右頬に消炎テープが、鼻と左頬に絆創膏が貼ってあることから確認できる。また、自転車で島内を走るシーンで顔に痕があることでも確認できる<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 4, 6, 31</ref>。}}。家出中であり身分証を提示できないことからアルバイトに就けず、[[インターネットカフェ|ネットカフェ]]に泊まる日々が続いていた。そんな中、大量の銃器所持で逮捕された犯人・柴田{{efn2|柴田本人は劇中には登場しないが、街頭テレビのニュースに名前が出ている。また、後述する刑事の安井と高井の両者が蕎麦店で食事をするシーンでも名前が出てくる。}}が捨てたとみられる拳銃を拾った。その後、職を探していた陽菜を[[風俗店|風俗]]バイトに勧誘した木村とトラブルになり、衝動的に発砲したが弾は外れた。 |
||
: 圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲した瞬間が[[監視カメラ|防犯カメラ]]に映り、さらに、家族が[[行方不明]]届を提出したことが原因で、警察に追われる身になった。 |
: 圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲した瞬間が[[監視カメラ|防犯カメラ]]に映り、さらに、家族が[[行方不明]]届を提出したことが原因で、警察に追われる身になった。 |
||
: 小説版では「両親」と記述しているページがあるが<ref>小説版pp. 172, 175, 275</ref>、小説・映画共に母については詳しくは言及されてはいない。また、後述する高井刑事が婦人警官を伴って陽菜のアパートを訪ねた際に見せた、帆高の入学式の写真には男性と写っているが、彼が父であるか否かについては言及はない<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 23</ref>。 |
|||
:; 特徴/性格 |
:; 特徴/性格 |
||
:: 家出時の持参品として自身と同齢の家出少年が主人公の小説『[[ライ麦畑でつかまえて|キャッチャー・イン・ザ・ライ]]([[村上春樹]]訳) |
:: 家出時の持参品として自身と同齢の家出少年が主人公の小説『[[ライ麦畑でつかまえて|キャッチャー・イン・ザ・ライ]]』([[村上春樹]]訳、[[白水社]]版){{efn2|これは、白水社が協力したことによる。エンドクレジットの「ロケーション・プロダクト協力」にて表記がある<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 126</ref>。}}を携えており、調理中の[[どん兵衛]]や[[カップヌードル]]の重しに使用していた<ref name="visual guide">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 88</ref>。なお、カップヌードルは3分待たずに2分で食べるのが好きである<ref>{{Cite web|和書|date= |url=https://www.youtube.com/watch?v=_B9brSZXVLI|title=カップヌードルCM「天気の子」大切なシーン 篇 30秒|accessdate=2019-09-02}}</ref>。外出時は常に黄色の[[ロードレース (自転車競技)#補給|サコッシュ]]<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 9, 16</ref>を身に着けており、拾った拳銃もこの中に入れて持ち歩いていた。 |
||
:: [[神宮外苑花火大会]]ではTシャツの上にブレザーを着ていた{{R|visualguide17}}が、普段着はVネックのシャツにカーゴパンツや、Tシャツに紺のジーンズ<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 66-67</ref>。なお、神津島高校の制服は詰襟の学生服である<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 6, 23, 31, 44</ref>。 |
|||
:: [[MacBook]]を用いて圭介の雑誌編集の手伝いをしたり、圭介の[[iPad]]を用いて「晴れ女」サービスのWebサイトを独力で作成したりする程度のITスキルがある。何かわからないことがあるとすぐにスマートフォンを介して[[Yahoo!知恵袋]]{{efn2|アカウント名は「TOKYOBOY0701」。}}に質問し、回答を得ようとする癖がある<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.4,19</ref>。なお、圭介の事務所で雇われている間は、携帯通信料は事務所が支払っていた{{efn2|小説版132ページでは、圭介側からはGPS信号を元に帆高の現在地が追跡できるようになっていた旨が明かされている。}}。 |
|||
:: [[MacBook]]を用いて圭介の雑誌編集の手伝いをしたり、圭介の[[iPad]]を用いて「晴れ女」サービスのWebサイトを独力で作成する程度のITスキルを持っていたりする。何かわからないことがあるとすぐにスマートフォンを介して[[Yahoo!知恵袋]]{{efn2|アカウント名は「TOKYOBOY0701」。}}に質問し、回答を得ようとする癖がある<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 4-5, 19</ref>{{efn2|小説版では、アルバイト探しと陽菜へのプレゼントについての質問以外に、陽菜宅を初訪問する際の差し入れについて質問している<ref>小説版 p. 93</ref>。}}。 |
|||
:: 圭介からビールを勧められても突き返してジュースを手に取るなど普段は律儀な性格であるが、陽菜が絡むと法律違反も躊躇しない攻撃的な性格に変貌する。 |
|||
:: 必要ならば[[徹夜|夜なべ]]を辞さないほど意志が強い一面もあり、「晴れ女」サービスのために[[てるてる坊主]]を吊るした傘や、てるてる坊主を模した[[着ぐるみ]]を作っている<ref>小説版pp. 104-105</ref>。 |
|||
:: 圭介、陽菜、凪からは「帆高」、夏美からは「帆高くん」、高校の後輩の女子学生からは「森嶋先輩」と呼ばれる。一人称については、人と話す時は「俺」、モノローグでは「僕」で統一されている。 |
|||
:: 圭介の事務所で雇われている間は、食事の準備、掃除、片付けなどの雑用全般、郵便の仕分けなど事務、買い物、インタビューの文字起こしをしていた<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 9, 88</ref><ref>小説版pp. 56-63</ref>{{efn2|小説版50ページでは、「完成したと呼べるものはないが、中学の頃から小説めいた文章を書くことが好き」ということが、帆高のモノローグで明かされている。}}。なお、携帯通信料は事務所が支払っていた{{efn2|小説版132ページでは、圭介側からはGPS信号を元に帆高の現在地が追跡できるようになっていた旨が明かされている。}}。 |
|||
:: 圭介からビールを勧められても突き返してジュースを手に取るなど普段は律儀な性格であるが、陽菜が絡むと法律違反も躊躇しない攻撃的な性格に豹変する。恩人である圭介に対しても、腕に噛み付いた後、拳銃を[[威嚇#武器の使用|威嚇射撃]]している<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 38-39</ref><ref>小説版p. 253</ref>。 |
|||
:: 女性との付き合いは不慣れなようで、夏美に「胸見たでしょ」と言われたり{{R|visualguide8}}<ref>小説版pp. 42, 156</ref>、陽菜をガン見して彼女に「どこ見てんのよっ!」と言われたり<ref>小説版p. 99</ref>、圭介と夏美の関係を[[愛人]]と勘違いし、夏美に「その妄想引くわ」<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 20</ref>、陽菜に「帆高ってイヤラシイ」と言われたり<ref>小説版pp. 155-156</ref>した際に、うろたえたり焦ったりするシーンがある。また、高校の卒業式後に、後輩の女子2人と[[四阿|東屋]]で向かい合った際に、「これってもしかして、初告白」と妄想してしまうシーンもある{{efn2|実際には警察に追われているという噂を尋ねられただけである。なお、映画では質問されたところで終わるが、小説版272 - 273ページでは、質問に対して答える様子が描かれている。}}。 |
|||
:: 陽菜からは「まだ子ども」、夏美からは「どこまでも弟タイプ」「圭介に似ている」と評されているシーンもある<ref>小説版pp. 157-158</ref>。 |
|||
:: 圭介、陽菜、凪からは「帆高」、夏美からは「帆高くん」{{efn2|帆高が線路に入った際には「帆高」と呼ばれた<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 36</ref><ref>小説版p. 241</ref>。}}、高校の後輩の女子学生からは「森嶋先輩」と呼ばれる。なお、圭介からは「少年」(高校卒業後は「青年」)と呼ばれたりもする。一人称については、人と話す時は「俺」、モノローグでは「僕」で統一されている。ただし、陽菜と2人になった際は「僕たち」と言っている。 |
|||
:; 制作初期の設定 |
:; 制作初期の設定 |
||
:: 制作初期の企画の段階では中学2年生の設定だった<ref name="visualguide60">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.60</ref>。 |
:: 制作初期の企画の段階では中学2年生の設定だった。また、この段階で家出少年という設定が既にされていた<ref name="visualguide60">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 60</ref>。 |
||
; 天野 陽菜(あまの ひな) |
; 天野 陽菜(あまの ひな) |
||
: 声 - [[森七菜]] |
: 声 - [[森七菜]]{{R|visualguide127}} |
||
: 本作のヒロイン。[[2006年]][[8月22日]]生まれ。中学3年生。 |
: 本作のヒロイン。[[2006年]][[8月22日]]生まれ。中学3年生。 |
||
: [[代々木]]に存する廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐったことで、局地的な範囲を祈りによって一時的に |
: [[代々木]]に存する廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐったことで、局地的な範囲を祈りによって一時的に望んだ通りの天候に変化させる能力を手に入れた{{efn2|空を晴れさせるだけでなく、作品中盤の逃避行のシーンではトラックに雷を落とし、爆発炎上させている<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 26-27</ref><ref>小説版pp. 191-192</ref>。}}。しかし、その能力を行使するごとに身体が徐々に透明化していく代償を抱えることにもなった。当初はそのことを自覚しておらず、「100%の晴れ女」業を天職だと考えたほどであるが、後に気象神社の神主が天気の巫女伝承を語る動画を夏美から見せられて気づくことになった{{efn2|圭介の依頼で[[芝公園]]での娘(萌花)との面会を晴れにした際の出来事<ref>小説版pp. 161-162</ref>。}}。 |
||
: [[歌舞伎町]]の[[マクドナルド]]で年齢を詐称してのアルバイト(後に発覚して解雇される)中、お金を使い果たしてひもじそうにしている帆高に[[ビッグマック]]をおごったことが縁で、彼と知り合うことになった。帆高に最初に出会った時点では14歳だったが、次の誕生日で18歳になると彼に伝えた。 |
: [[歌舞伎町]]の[[日本マクドナルド|マクドナルド]]で年齢を詐称してのアルバイト(後に発覚して解雇される)中、お金を使い果たしてひもじそうにしている帆高に[[ビッグマック]]をおごったことが縁で、彼と知り合うことになった。帆高に最初に出会った時点では14歳だったが、次の誕生日で18歳になると彼に伝えた。 |
||
: 映画のラストシーンでは、制服姿で登場して帆高と再会した。ただし、高校名などの言及はない。 |
: 映画のラストシーンでは、制服姿で登場して帆高と再会した<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 47</ref><ref>小説版p. 291</ref>。ただし、高校名などについての言及はない。 |
||
: 母 |
: 母の名は「めぐみ(漢字は不明)」{{efn2|入院中のシーンで、[[心拍計]]のモニターに「MEGUMI AMANO」と表記されている。}}。父については言及がなく、一切不明である{{efn2|ただし、小説版94ページには、帆高が「両親がいないのかな」と勘づく描写はある。}}{{efn2|後述する凪からも、母について帆高に説明するシーンがあるが、父については言及はない<ref name="novel">小説版p. 149</ref>。}}。 |
||
:; 特徴/性格 |
:; 特徴/性格 |
||
:: 髪型は黒髪の[[ツインテール|二つ結び]]{{efn2|神宮外苑花火大会での[[浴衣]]のシーンでは髪をピンクの[[シュシュ|ヘアゴム]]で[[ポニーテール|サイドテール]]にし、ラブホテルでの就寝前のシーンでは髪を下ろすなど、場面によって髪型を変えている。}}。普段着として、 |
:: [[髪型]]は黒髪の[[ツインテール|二つ結び]]{{efn2|神宮外苑花火大会での[[浴衣]]のシーンでは髪をピンクの[[シュシュ|ヘアゴム]]で[[ポニーテール|サイドテール]]にし、ラブホテルでの就寝前のシーンでは髪を下ろすなど、場面によって髪型を変えている。}}。普段着として、白の[[ノースリーブ]]の[[パーカー (衣類)|パーカー]]に[[ホットパンツ]]を着用している。また、ラストシーンでの制服姿以外では、神宮外苑花火大会で浴衣姿を見せている<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 17, 69</ref>。 |
||
::JR[[田端駅]]周辺の高台{{efn2|[[武蔵野台地]]の東端にあたり、東京東部の沖積平野が物語終盤で水没した時にちょうどそれを見下ろせる位置にある。新海はストーリーから逆算してこの土地を選んだとしている<ref name="visualguide94">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 94</ref>。}}のアパートの2DKの一室にて弟(凪)と2人で暮らしている。1年前に母を病気で亡くしており、母の形見の[[ブレスレット]]を、[[首輪|チョーカー]]{{efn2|[[キャラクターデザイン]]を担当した田中将賀が大人びた印象を与えるためのアクセントとして陽菜に装着させた[[装身具|アクセサリー]]だが、新海によって後付で母の形見と設定された{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=19}}。}}に加工して首に着けていた{{efn2|天上世界から帆高に救い出された後のシーンでは、輪の部分が切れていた。これについて新海は、陽菜から天気の巫女の役割から解放されたことを象徴している可能性に言及している{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=13}}。なお、事件から2年半後に帆高が会った時の陽菜はチョーカーを着用していなかった。}}。自身の住む部屋の装飾品([[サンキャッチャー]]等)を手作りしたり、[[スナック菓子]]などのありあわせの食材を上手く用いて料理を作ったりするなど、器用な一面も持つ{{efn2|帆高が持参した[[チキンラーメン]]と[[湖池屋]]の[[ポテトチップス]]を使って、チャーハンとサラダを作っている。また、同時進行でスープも作っている<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 15, 88</ref>。}}。また、アパートの部屋では[[豆苗]]や[[ネギ|青ネギ]]を自家栽培している<ref name="visual guide"/><ref>小説版pp. 94, 97</ref>{{efn2|小説版94ページの帆高のモノローグでは「家庭菜園」とある。}}。ただし、絵を描くのは苦手なようで、自身は[[カエル]]を描いたつもりが、帆高に「[[カバ]]?」と突っ込みを入れられるシーンもある<ref>小説版p. 101</ref>。[[携帯電話]]、[[スマートフォン]]を所持していないため、外部から通話、[[電子メール|メール]]、[[SNSサイト|SNS]]などで連絡が取れない。 |
|||
:: 木村に帆高が発砲した際には激しく憤り、声を荒らげるが<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 11</ref><ref>小説版pp. 72-74</ref>、帆高と打ち解けた後は、警察官に体当たりをするなど帆高のために行動する一面を見せるようになる<ref name="visualguide26">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 26</ref><ref name="novel191">小説版p. 191</ref>。 |
|||
:: 帆高からは「陽菜さん」もしくは「陽菜」{{efn2|帆高の感情の起伏で使い分けられる。普段は「陽菜さん」。感情が高ぶると「陽菜」。}}と呼ばれる。凪からは「姉ちゃん」、圭介、夏美、萌花からは「陽菜ちゃん」と呼ばれる。 |
:: 帆高からは「陽菜さん」もしくは「陽菜」{{efn2|帆高の感情の起伏で使い分けられる。普段は「陽菜さん」。感情が高ぶると「陽菜」。}}と呼ばれる。凪からは「姉ちゃん」、圭介、夏美、萌花からは「陽菜ちゃん」と呼ばれる。 |
||
:; 制作初期の設定 |
:; 制作初期の設定 |
||
:: 制作初期の企画の段階では「陽咲(ひなた)」という名前であり、年齢も14歳ではなく18歳。弟の代わりに妹が2人いる設定だった。また、祈ると雨雲に晴れ間を作るのではなく、的中率100パーセントの天気予報を行うという設定だった{{efn2|企画書上の作品の仮タイトルも『天気予報の君』。}}。実際には天気予報を当てるのではなく、本人が天気を操作していたという種明かしをストーリー後半に入れる予定であった |
:: 制作初期の企画の段階では「陽咲(ひなた)」という名前であり、年齢も14歳ではなく18歳。家族については、父がおらず、母は入院中、弟の代わりに妹が2人いる設定だった{{efn2|公式ビジュアルガイド61ページ掲載の企画書には妹2人が描かれているが、年齢については記載はない。}}。また、祈ると雨雲に晴れ間を作るのではなく、的中率100パーセントの天気予報を行うという設定だった{{efn2|企画書上の作品の仮タイトルも『天気予報の君』。}}。実際には天気予報を当てるのではなく、本人が天気を操作していたという種明かしをストーリー後半に入れる予定であった{{R|visualguide60}}。 |
||
; 天野 凪(あまの なぎ) |
; 天野 凪(あまの なぎ) |
||
: 声 - [[吉柳咲良]] |
: 声 - [[吉柳咲良]]{{R|visualguide127}} |
||
: 陽菜の弟。小学5年生。 |
: 陽菜の弟。小学5年生。 |
||
: 当初は陽菜と一緒に |
: 当初は陽菜と一緒にいる帆高に対して嫌な印象を持ったが、陽菜が「晴れ女」のサービスを始めるに際し、早期に帆高と打ち解けた。また、萌花(圭介の娘)とも初めて会ったその日に仲良くなった{{efn2|小説版137ページでは、「いつも依頼主と仲良くなっている」という記述がある。}}。「晴れ女」サービスの営業中は、帆高が考案したてるてる坊主を模した着ぐるみを着用。ただし、当初は着ぐるみを嫌っていた<ref>小説版p. 105</ref>。 |
||
: 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、夏美、萌花と写った自撮り写真では、中学生になり背が伸びた姿を確認できる<ref name="visualguide45">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 45</ref><ref name="novel285">小説版p. 285</ref>。 |
|||
:; 特徴/性格 |
:; 特徴/性格 |
||
:: 恋愛経験の豊富さゆえに小学生らしからぬ大人びた発言をする。 |
:: 恋愛経験の豊富さゆえに小学生らしからぬ大人びた発言をする。一方で、陽菜のことを心から心配する、子どもらしい一面も持つ<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 72</ref>。 |
||
:: 帆高からは女子への態度を指南した{{efn2|「付き合う前ははっきりと、付き合ってからは曖昧に」と伝えるシーンがある。}}ことにより「センパイ」{{efn2|感情が高ぶると「凪」とも呼ぶ。}}、圭介、陽菜からは「凪」、夏美、アヤネ、カナからは「凪くん」と呼ばれる。 |
:: 誰にでも別け隔てなく付き合うことのできる快活な一面もあり<ref>小説版p. 147</ref>、後述する冨美の肩叩きをするシーンもある<ref>小説版p. 137</ref>。 |
||
:: 帆高からは女子への態度を指南した{{efn2|「付き合う前ははっきりと、付き合ってからは曖昧に」と伝えるシーンがある{{R|visualguide19}}<ref name="novel"/>。}}ことにより「センパイ」{{efn2|感情が高ぶると「凪」とも呼ぶ。}}、圭介、陽菜からは「凪」、夏美、アヤネ、カナからは「凪くん」と呼ばれる。 |
|||
; 須賀 圭介(すが けいすけ) |
; 須賀 圭介(すが けいすけ) |
||
: 声 - [[小栗旬]] |
: 声 - [[小栗旬]]{{R|visualguide127}} |
||
: 有限会社K&Aプランニング{{efn2|圭介・明日花夫婦の頭文字から名前がつけられた零細企業。[[山吹町_(新宿区)|山吹町]]の[[スナックバー (飲食店)|スナック]]の[[居抜き]]テナントを改装して事務所として使用し、本人もここに居住していた。}}を経営{{efn2|名刺上の肩書は[[最高経営責任者|CEO]]。}}し、『[[ムー (雑誌)|ムー]]』などの雑誌記事の寄稿を生業とする中年男性{{efn2|小説版66ページでは年齢が42歳であるとの記述がある。}}。 |
: 有限会社K&Aプランニング{{efn2|圭介・明日花夫婦の頭文字から名前がつけられた零細企業。[[山吹町_(新宿区)|山吹町]]の[[スナックバー (飲食店)|スナック]]の[[居抜き]]テナントを改装して事務所として使用し、本人もここに居住していた。}}を経営{{efn2|名刺上の肩書は[[最高経営責任者|CEO]]。}}し、『[[ムー (雑誌)|ムー]]』などの雑誌記事の寄稿を生業とする中年男性{{efn2|小説版66ページでは年齢が42歳であるとの記述がある。}}。 |
||
: 家出中の帆高が船から落ちそうになるところを救い、船内の食堂で食事とビールを奢らせた{{efn2|小説版では、この行為は帆高に恩を着せて自分を頼りにさせるためのものであることがほのめかされている。}}。その後、下船時に渡した名刺をもとに訪ねて来た帆高をアシスタントとして採用した。義母(間宮夫人)に引き取られなかなか会わせてもらえない娘(萌花)との面会のため、「晴れ女」サービスを利用することになった{{efn2|これが「晴れ女」サービス最後の仕事となった。}}。 |
: 家出中の帆高が船から落ちそうになるところを救い、船内の食堂で食事とビールを奢らせた{{efn2|小説版20ページから22ページおよび33ページでは、この行為は帆高に恩を着せて自分を頼りにさせるためのものであることがほのめかされている。}}。その後、下船時に渡した名刺をもとに訪ねて来た帆高をアシスタントとして採用した。義母(間宮夫人)に引き取られなかなか会わせてもらえない娘(萌花)との面会のため、「晴れ女」サービスを利用することになった{{efn2|これが「晴れ女」サービス最後の仕事となった<ref>小説版pp. 136, 151</ref>。}}。 |
||
:; 特徴/性格 |
:; 特徴/性格 |
||
:: 10代の時、地方から家出{{efn2|小説版では、この家出の経験が同じ家出少年である帆高を助けようとする気持ちにつながったとほのめかされている。}}の形で上京し、そこで知り合った間宮明日花と大恋愛の末に結婚した<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.21</ref>。明日花が他界した後も彼女への愛情は深く{{efn2|圭介は左薬指に自分と明日花の両方の結婚指輪を並べて装着しており、明日花のことを思い出す度に右手で2つの指輪に触れる描写が作中に |
:: 10代の時、地方から家出{{efn2|小説版133ページでは、この家出の経験が同じ家出少年である帆高を助けようとする気持ちにつながったとほのめかされている。}}の形で上京し、そこで知り合った間宮明日花と大恋愛の末に結婚した<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 21</ref><ref>小説版pp. 158-159</ref>。明日花が他界した後も彼女への愛情は深く{{efn2|圭介は左薬指に自分と明日花の両方の結婚指輪を並べて装着しており<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 74</ref>、明日花のことを思い出す度に右手で2つの指輪に触れる描写が作中にある。また、睡眠中の圭介が寝言で明日花の名前を口にする描写もある<ref>小説版p. 185</ref>。}}、彼女との間に生まれた娘の萌花を溺愛している。 |
||
:: 仕事ではオカルト雑誌の記事を執筆しているが、現実主義者で迷信などについては否定しており、読者も自身と同じように記事内容を信じていないという前提で仕事に取り組んでいる。 |
:: 仕事ではオカルト雑誌の記事を執筆しているが、現実主義者で迷信などについては否定しており、読者も自身と同じように記事内容を信じていないという前提で仕事に取り組んでいる。 |
||
:: 帆高には月給3000円しか渡していなかった。ただし、家賃、食費、携帯電話料金は負担したり、帆高を故郷に帰るように諭す際に、交通費と退職金、餞別を兼ねて5万円を渡したりした。 |
:: 帆高には月給3000円しか渡していなかった。ただし、家賃、食費、携帯電話料金は負担したり、帆高を故郷に帰るように諭す際に、交通費と退職金、餞別を兼ねて5万円を渡したりした。 |
||
:: 代々木の廃ビルでは、当初は帆高に警察に戻るように説得するが全く受け入れられず、帆高の陽菜に会いたいという純粋な思いにほだされ、帆高を乱暴に扱った警察官に強い怒りを露にして突き飛ばした<ref name="visualguide40">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 40</ref>。 |
|||
:: 事件の2年半後には、ライター、編集者として成功を収めたと思われ、スナックを改装した事務所よりも立派で小綺麗な事務所に居を構えている。 |
|||
:: 事件の2年半後には、ライター、編集者として成功を収めたと思われ、スナックを改装した事務所よりも立派で小綺麗な事務所{{Efn2|小説版286ページでは「マンションの一室」とある。}}を構えている<ref name="visualguide46">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 46</ref>{{Efn2|小説版286ページでは「3人の社員を抱えている」とあるが、映画で登場している社員は2人である。ただし、小説版では触れられていないが、夏美のヘルメットが置かれており、結局大学卒業後もここで働いていることがほのめかされている。}}。 |
|||
:: 帆高、陽菜からは「須賀さん」、夏美からは「圭ちゃん」、間宮夫人からは「圭介さん」、萌花からは「パパ」と呼ばれる。 |
:: 帆高、陽菜からは「須賀さん」、夏美からは「圭ちゃん」、間宮夫人からは「圭介さん」、萌花からは「パパ」と呼ばれる。 |
||
:; 制作初期の設定 |
:; 制作初期の設定 |
||
:: 制作初期の企画の段階では、雑文ライター兼、気象AI研究者という設定だった |
:: 制作初期の企画の段階では、雑文ライター兼、気象AI研究者という設定だった{{R|visualguide60}}。 |
||
[[File:Honda Super Cub 110 (2BJ-JA44) ver.Weathering With You (1).jpg|200px|thumb|作品仕様のスーパーカブ110]] |
[[File:Honda Super Cub 110 (2BJ-JA44) ver.Weathering With You (1).jpg|200px|thumb|作品仕様のスーパーカブ110。]] |
||
; 須賀 夏美(すが なつみ) |
; 須賀 夏美(すが なつみ) |
||
: 声 - [[本田翼]] |
: 声 - [[本田翼]]{{R|visualguide127}} |
||
: 圭介の姪。大学生。圭介の事務所のバイト従業員。 |
: 圭介の姪。大学生。圭介の事務所のバイト従業員。 |
||
: その妖艶な容姿、圭介を「圭ちゃん」と呼ぶ言動、帆高初対面時に圭介との関係を説明する折に[[小指]]を立てたことなどから、帆高に圭介の |
: その妖艶な容姿、圭介を「圭ちゃん」と呼ぶ言動、帆高初対面時に圭介との関係を説明する折に[[小指]]を立てたことなどから、帆高に圭介の愛人と勘違いされた。事務所での勤務と並行して[[就職活動]]に勤しんだが、成果は出せなかった{{efn2|この年、立花瀧も同様に成果が中々出ない就職活動を行っていた。}}。なお、事件の2年半後に帆高が圭介の事務所を訪れた際に、夏美のヘルメットが置かれており、結局大学卒業後もここで働いていることがほのめかされている<ref>{{cite news|和書|url=https://moviewalker.jp/news/article/200872/|title=『天気の子』新海誠監督に、読者の疑問をぶつけてきた!|date=2019-08-12|accessdate=2019-11-18}}</ref>。 |
||
: 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、萌花、凪と写った自撮り写真に夏美の姿を確認できる{{R|visualguide45|novel285}}。 |
|||
:; 特徴/性格 |
:; 特徴/性格 |
||
:: [[オートバイ|バイク]]運転のスキルが高く、[[パトロールカー|パトカー]]の追跡をかわすため、[[オートバイの二人乗り|タンデム走行]]の[[ホンダ・カブ|スーパーカブ110]]{{efn2|ホンダの販売するラインナップにはないピンクのカラーリングが施された架空のモデル<ref>{{Cite web |
:: [[オートバイ|バイク]]運転のスキルが高く、[[パトロールカー|パトカー]]の追跡をかわすため、[[オートバイの二人乗り|タンデム走行]]の[[ホンダ・カブ|スーパーカブ110]]{{efn2|ホンダの販売するラインナップにはないピンクのカラーリングが施された架空のモデル<ref>{{Cite web|和書|date= |url=https://young-machine.com/2019/09/26/45123/|title=「天気の子」スペシャルスーパーカブが10/7まで公開!|accessdate=2019-09-27}}</ref>。}}{{efn2|「天気の子」製作委員会監修のもと、劇中のカラーリングを忠実に再現した車体色の「スーパーカブ50・『天気の子』ver.」「スーパーカブ110・『天気の子』ver.」を、2020年7月7日から10月31日までの受注期間限定で発売した<ref>{{Cite web|和書|date=2020-07-07 |url=https://japanese.engadget.com/hujn-050046486.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200708085220/https://japanese.engadget.com/hujn-050046486.html|archivedate=2020-07-08|url-status=dead|url-status-date=2022-05-01|title=「天気の子」verのスーパーカブ、期間限定で受注生産|accessdate=2020-07-07 |publisher=engadget(Verizon Media Japan KK)}}</ref>。}}で階段{{efn2|小説版235ページにて[[目白駅]]横の階段であることが記載されている。}}を駆け下りる場面もある。父(圭介の兄){{efn2|小説版158ページでは地方の名家出身で[[東京大学]]卒の財務官僚とのこと。}}とは仲が悪い<ref>小説版pp. 158, 181</ref>。取材時には、相手の胡散臭い話を聴く時も真剣に耳を傾けるなど、聞き上手である。 |
||
:: 普段着は、チューブトップとキャミソールかタンクトップに短パンだが、就職活動の際にはリクルートスーツ姿を見せている<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 71</ref>。また、回想シーンでは高校の制服姿も見せている<ref name="novel186">小説版p. 186</ref>。 |
|||
:: 帆高、陽菜からは「夏美さん」、圭介からは「夏美」、萌花からは「なっちゃん」と呼ばれる。[[巨乳]]。 |
:: 帆高、陽菜からは「夏美さん」、圭介からは「夏美」、萌花からは「なっちゃん」と呼ばれる。[[巨乳]]。 |
||
; 須賀 明日花(すが あすか) |
; 須賀 明日花(すが あすか) |
||
: 圭介の妻。故人。旧姓:間宮。 |
: 圭介の妻。故人。旧姓:間宮。 |
||
: 10代の時に出会った圭介と大恋愛の末、結婚した。萌花を産んだ後、事故{{efn2| |
: 10代の時に出会った圭介と大恋愛の末、結婚した。萌花を産んだ後、事故{{efn2|公式ビジュアルガイド70ページでは交通事故と記載。}}により早世した。 |
||
: 映画本編では、産まれて間もない萌花を抱いて、圭介と3人で写真を撮影するシーンで登場している<ref name="visualguide25">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 25</ref>{{R|novel186}}。 |
|||
; 須賀 萌花(すが もか) |
; 須賀 萌花(すが もか) |
||
: 声 - [[香月萌衣]] |
: 声 - [[香月萌衣]]{{R|visualguide127}} |
||
: 圭介と明日花の娘。 |
: 圭介と明日花の娘。 |
||
: [[気管支喘息|喘息]]{{efn2|萌花に喘息の設定がされたのは、物語終盤で圭介が陽菜の救出を阻止する動機づけのためだったと新海は語っている。 |
: [[気管支喘息|喘息]]{{efn2|萌花に喘息の設定がされたのは、物語終盤で圭介が陽菜の救出を阻止する動機づけのためだったと新海は語っている。しかし、実際には[[川村元気]]プロデューサーの反対により救出阻止自体が警察の役目にバトンタッチされている<ref name="visualguide92">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 92</ref>。}}持ちのため、雨天に弱く晴れた日でないと外出時に発作を起こしやすい。3歳までは圭介と暮らしていたが<ref>小説版p. 238</ref>、現在は間宮夫人に引き取られており、圭介とは会える日が限定される。 |
||
: 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、夏美、凪と写った自撮り写真では、成長した姿を確認できる<ref name="visualguide45">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 45</ref><ref name="novel285">小説版p. 285</ref>。 |
|||
; 間宮夫人(まみやふじん) |
; 間宮夫人(まみやふじん) |
||
: 声 - [[島本須美]] |
: 声 - [[島本須美]]{{R|visualguide127}}{{efn2|name="lasboss"|新海は声優選定の際に「強烈なラスボス感」を求めた結果採用した旨を語っている{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=23}}。}} |
||
: 明日花の母。須賀萌花の祖母で[[親権#親権者|養育権者]]。 |
: 明日花の母。須賀萌花の祖母で[[親権#親権者|養育権者]]{{Efn2|小説版176ページおよび286ページでは、夫(萌花の祖父)がいる旨の記述があるが、映画には登場しない。}}。 |
||
: 圭介に対し、喫煙の習慣を指摘して萌花と会わせることを渋っている。 |
: 圭介に対し、喫煙の習慣を指摘して萌花と会わせることを渋っている。 |
||
: 2年半後には、圭介と夫妻の関係が改善しており、彼の仕事次第では遠からず萌花と一緒に暮らせる可能性が高くなった、と帆高のモノローグで語られている<ref>小説版pp. 285-286</ref>。 |
|||
; 立花 冨美(たちばな ふみ) |
; 立花 冨美(たちばな ふみ) |
||
: 声 - [[倍賞千恵子]] |
: 声 - [[倍賞千恵子]]{{R|visualguide127}} |
||
: 老婦人。後述する立花瀧の祖母。帆高曰く、「僕のお祖母ちゃんくらいの年齢」とのこと<ref>小説版p.135 |
: 老婦人。後述する立花瀧の祖母。帆高曰く、「僕のお祖母ちゃんくらいの年齢{{efn2|同居か別居か、父方か母方かについては触れられてはいない。}}」とのこと<ref>小説版p. 135</ref>。 |
||
: 「晴れ女サービス」のWebサイトに、夫の初盆の日を晴れにして欲しいという依頼を書き込んだ。そして、仕事で訪れた帆高と陽菜に「空の上に死者が住まう彼岸がある」という内容の話をした。 |
: 「晴れ女サービス」のWebサイトに、夫の初盆の日を晴れにして欲しいという依頼を書き込んだ。そして、仕事で訪れた帆高と陽菜に「空の上に死者が住まう彼岸がある」という内容の話をした。 |
||
: その後、大雨により自宅{{efn2|小説版の説明では曳舟近辺の日本家屋。}}が水没したため、水没地域以西([[高島平]]駅周辺)のアパートの一室に引越した。さらにその後、再びWebサイトに依頼{{efn2|内容は作中では明かされていない。}}を寄せた。この依頼が受けられないことを伝えに家を訪れた帆高に対し、「水没地域は[[江戸時代]]以前には海だった場所であり、それが元に戻っただけ」という考えを伝えた。また、このシーンでの冨美の右手には[[組み紐|組紐]]のブレスレット{{efn2|このブレスレットは宮水三葉に作ってもらった可能性がある旨、新海は発言している{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=10}}。}}が装着されているのが確認できる。 |
: その後、大雨により自宅{{efn2|小説版133ページの説明では[[曳舟 (東京都)|曳舟]]近辺の日本家屋。}}が水没したため、水没地域以西([[高島平]]駅周辺)のアパートの一室に引越した。さらにその後、再びWebサイトに依頼{{efn2|内容は作中では明かされていない。なお、依頼をしたのは、帆高が再度上京する2年前{{R|visualguide45}}<ref>小説版p. 280</ref>。}}を寄せた。この依頼が受けられないことを伝えに家を訪れた帆高に対し、「水没地域は[[江戸時代]]以前には海だった場所であり、それが元に戻っただけ」という考えを伝えた。また、このシーンでの冨美の右手には[[組み紐|組紐]]のブレスレット{{efn2|このブレスレットは宮水三葉に作ってもらった可能性がある旨、新海は発言している{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=10}}。}}が装着されているのが確認できる。 |
||
; 安井刑事(やすいけいじ) |
; 安井刑事(やすいけいじ) |
||
: 声 - [[平泉成]] |
: 声 - [[平泉成]]{{R|visualguide127}} |
||
: 高井と |
: 高井とともに捜査を行う中年男性の刑事。 |
||
: 比較的穏やかな人物であり、説得重視の方針を採る。終盤の代々木の廃ビル |
: 比較的穏やかな人物であり、説得重視の方針を採る{{efn2|しかし、圭介の事務所に来た際には[[令状#私生活の平穏、財産権の制約-差押え、捜索、検証|捜索差押許可状]]を見せずに中に入っている。これが[[捜査|任意捜査]]であるか否かは、触れられてはいない<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 35-36</ref><ref>小説版pp. 232-233, 237-238</ref>。}}。終盤の代々木の廃ビル内では、高井らが帆高を包囲して銃口を向けた際も一人だけ銃口を下ろして構えていた。ただし、帆高が非常階段に向かう際には銃口を向けている{{efn2|このシーンでは「止まりなさい」と帆高に命じている。しかし、児童相談所を脱走した凪に体当たりをされて押し倒された挙げ句、髪をむしり取られて(小説版257ページでは「顔を叩かれて」)帆高を取り逃がした{{R|visualguide40}}<ref>小説版p. 257</ref>。ただし、とっさの判断で、引き金にかけた指をトリガーガードに避けてはいる。}}。 |
||
; 高井刑事(たかいけいじ) |
; 高井刑事(たかいけいじ) |
||
: 声 - [[梶裕貴]] |
: 声 - [[梶裕貴]]{{R|visualguide127}}{{efn2|name="lasboss"}} |
||
: 安井と |
: 安井とともに捜査を行う若い男性刑事。作中で掲げた警察手帳によるとフルネームは高井高司で[[警部補]]。[[リーゼント|リーゼントヘア]]{{efn2|新海は[[キャラクターデザイン]]担当の[[田中将賀]]に常識の枠に収まらないアニメチックで大胆なリーゼントを要望し、二度のリテイクを出している{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=14}}。}}。 |
||
: 警察官としての使命感は高いが若さゆえに血が上り |
: 警察官としての使命感は高いが若さゆえに血が上りやすいうえに感情が表情や言葉に出やすく、逮捕するためには手段を選ばず、抵抗する帆高に銃口を向けたり、床に顔を叩きつけたりするなどの暴力行為も厭わない{{efn2|代々木の廃ビル内では帆高の顔を床に叩きつけ、右の頬に傷を負わせているほか{{R|visualguide40}}、後述するように池袋のラブホテルでは帆高の腕を捻りあげたうえに押さえつけているが<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 32</ref><ref>小説版pp. 213-214</ref>、これらは[[公務員職権濫用罪#特殊な類型|特別公務員暴行陵虐罪もしくは特別公務員職権濫用等致死傷罪]]に問われかねない行為である。}}。また、ラブホテルで帆高に任意同行を求めた際に腕を捻りあげ、代々木の廃ビルでは[[武装#非武装化|丸腰]]の圭介に対しても銃口を向けるなど{{efn2|小説版では233ページでの圭介と安井の会話で、安井に「(帆高を)保護した」と報告していたなど、悪辣な面も見受けられる。映画では帆高を保護したという台詞はない。}}、粗暴な面も見受けられる{{efn2|登場する警察官が粗暴なのは、高井に限ったことではない。先述したように、安井は捜索差押許可状を見せずに圭介の事務所に立ち入っているが、任意捜査でない限り違法になる。後述する佐々木はラブホテルで凪を無理矢理抱き抱えて連れ出している<ref>小説版p. 213</ref>。また、池袋での、2人組の制服の警察官が帆高たちに[[職務質問]]をするシーンでは、[[公務の執行を妨害する罪|公妨]]と宣言することは映画と小説版で変わりないが、映画では帆高を押さえつけた警察官が陽菜に体当たりをされて突き飛ばされているのみに対し{{R|visualguide26}}、小説版では陽菜が体当たりをした後に帆高と陽菜に[[警棒]]を振り下ろそうとする描写がある{{R|novel191}}。}}。しかし、詰めが甘い面もあり、帆高の脱走を許す失態を演じている{{efn2|[[池袋警察署]]内では、制服の警察官2名と話している隙を突かれ、帆高の脱走を許してしまった<ref name="visualguide34">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 34</ref><ref>小説版pp. 222-226</ref>。代々木の廃ビルでは、帆高を制服の警察官1名と一緒に押さえつけたが、2人ともに圭介に背中を見せていたため、彼に体当たりをされて突き飛ばされた挙げ句、顔を殴られた{{R|visualguide40}}<ref>小説版p. 256</ref>。この時、制服の警察官も突き飛ばされている。その後圭介は、右手で高井を、左手で制服の警察官を押さえつけている。なお、圭介に殴られた痕は、彼が連行されるシーンで確認できる。}}{{efn2|池袋警察署内と代々木の廃ビル内では、他の警察官も帆高の脱走を許す失態を演じている。1階廊下にいた婦人警官は、カウンターで担当の警察官と話をしており、とっさの対応が取れず{{R|visualguide34}}、ロビーにいた警察官も、帆高を追えなかった。玄関にいた、[[警杖]]を持った警察官(小説版223ページでは「木刀を持った守衛」)は、スライディングの格好で股をくぐられた。また、代々木の廃ビルで高井と一緒に帆高を押さえつけた制服の警察官は、拳銃をホルスターにしまったうえに、帆高を見ていて圭介を牽制していなかったことが、圭介の体当たりにつながった。}}。 |
||
; 佐々木巡査(ささきじゅんさ) |
; 佐々木巡査(ささきじゅんさ) |
||
: 声 - [[市ノ瀬加那]] |
: 声 - [[市ノ瀬加那]]{{R|visualguide127}} |
||
: 婦人警官。アヤネ曰く、「愛想のないおばさん」<ref>小説版p. 229</ref>。 |
|||
: 婦人警官。 |
|||
: 保護された凪の世話をしつつ、逃亡しないように監視していた。しかし、カナの演技に騙され、凪から目を離すこととなり、逃亡される失態を演じてしまった。 |
: 保護された凪の世話をしつつ、逃亡しないように監視していた。しかし、カナの演技に騙され、凪から目を離すこととなり、逃亡される失態を演じてしまった。 |
||
; アヤネ{{efn2|名前は配役を担当した佐倉綾音から採られており、小説版では |
; アヤネ{{efn2|名前は配役を担当した佐倉綾音から採られており、小説版227ページでは名字が「佐倉」であることがほのめかされている。}} |
||
: 声 - [[佐倉綾音]] |
: 声 - [[佐倉綾音]]{{R|visualguide127}} |
||
: 凪の元彼女。小学5年生で凪と同い年。髪型はショートヘア{{efn2|小説版227ページではロングヘアを毛嫌いする描写がある。}}。 |
: 凪の元彼女。小学5年生で凪と同い年。髪型はショートヘア{{efn2|小説版227ページではロングヘアを毛嫌いする描写がある。}}。 |
||
: 帆高が圭介の事務所を訪ねるために[[都営バス]]に乗車しているシーンにて、凪と仲良く会話していた。凪が児童相談所に保護された際には、女装のための[[かつら (装身具)|ウィッグ]]と[[ワンピース]]を提供する等、逃亡の手伝いをした{{efn2|小説版227-231ページではその時の様子がアヤネ視点にて彼女の心情を交えて描かれている。}}。その際の訪問者記帳時に「花澤綾音」と記名{{efn2|小説版227ページにて、彼女の本当の名字は「佐倉」だが、児童相談所に先に来訪したカナの方が「佐倉カナ」という偽名を使ったため、仕返しの意味でカナの名字である「花澤」を使用した旨が語られている。}}していた。 |
: 帆高が圭介の事務所を訪ねるために[[都営バス]]に乗車しているシーンにて、凪と仲良く会話していた。凪が児童相談所に保護された際には、女装のための[[かつら (装身具)|ウィッグ]]と[[ワンピース]]を提供する等、逃亡の手伝いをした{{efn2|小説版227 - 231ページではその時の様子がアヤネ視点にて彼女の心情を交えて描かれている。}}。その際の訪問者記帳時に「花澤綾音」と記名{{efn2|小説版227ページにて、彼女の本当の名字は「佐倉」だが、児童相談所に先に来訪したカナの方が「佐倉カナ」という偽名を使ったため、仕返しの意味でカナの名字である「花澤」を使用した旨が語られている。}}していた。 |
||
; カナ{{efn2|名前は配役を担当した花澤香菜から採られており、小説版227ページでは |
; カナ{{efn2|名前は配役を担当した花澤香菜から採られており、小説版227ページでは名字が「花澤」であることがほのめかされている。}} |
||
: 声 - [[花澤香菜]] |
: 声 - [[花澤香菜]]{{R|visualguide127}}{{efn2|新海が東映に許可を得て劇中のイベントに登場させたという[[ふたりはプリキュア|初代プリキュア]]を演じるコスプレイヤーの声も担当している(ノンクレジット)<ref name="news.1242_181674">{{Cite news|和書|url=https://news.1242.com/article/181674|title=『天気の子』新海誠監督が明かす、エンドロールに出てこない隠れキャストの存在「あのプリキュアの声は……」|newspaper=ニッポン放送 NEWS ONLINE|publisher=ニッポン放送|date=2019-08-06|accessdate=2020-06-27}}</ref>。}} |
||
: 凪の彼女。小学4年生で凪の1つ年下。 |
: 凪の彼女。小学4年生で凪の1つ年下。髪型は[[ロングヘア]]。 |
||
: 帆高が圭介の事務所を訪ねるために都営バスに乗車しているシーンにて、アヤネと入れ替わりでバスに乗り込んで来て凪と仲良く会話していた。そのしばらく後で、 |
: 帆高が圭介の事務所を訪ねるために都営バスに乗車しているシーンにて、アヤネと入れ替わりでバスに乗り込んで来て凪と仲良く会話していた。そのしばらく後で、神宮外苑花火大会の時に凪とデートする姿が映された。凪が児童相談所に保護された際には、アヤネ共々、逃亡の手伝いをした。 |
||
; スカウトマン木村(スカウトマンきむら){{efn2| |
; スカウトマン木村(スカウトマンきむら){{efn2|名字は配役を担当した木村良平から採られている。}} |
||
: 声 - [[木村良平]] |
: 声 - [[木村良平]]{{R|visualguide127}}{{efn2|木村の子供の声も担当している(ノンクレジット){{R|news.1242_181674}}。}} |
||
: [[新宿]]歌舞伎町で働く風俗嬢のスカウトマン。 |
: [[新宿]]歌舞伎町で働く風俗嬢のスカウトマン。 |
||
: 店の前で休んでいた帆高にちょっかいをかけるなど悪辣な行為を働いた男性。後に店に陽菜をスカウト{{efn2|スカウトに関しては強引ではなく、あくまで合意の上であると木村・陽菜の双方が語っており、帆高の妨害行動は強引なものと勝手に勘違いしたことによるものである。}}しようとしているところを偶然居合わせた帆高に邪魔されたため、 |
: 店の前で休んでいた帆高にちょっかいをかけるなど悪辣な行為を働いた男性。後に店に陽菜をスカウト{{efn2|スカウトに関しては強引ではなく、あくまで合意の上であると木村・陽菜の双方が語っており、帆高の妨害行動は強引なものと勝手に勘違いしたことによるものである。}}しようとしているところを偶然居合わせた帆高に邪魔されたため、帆高に暴行した結果、彼が持っていた拳銃で発砲されてしまった(弾は当たっていない)。職業柄、後ろめたいところがあるらしく、発砲事件での事情を聞こうとした安井たちから逃げ回るシーンもある<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 17, 73</ref>。陽菜消失時で東京に晴れが戻るシーンにて登場した際には、妻帯者であり子供もいることが確認できる。 |
||
; 占いおババ |
; 占いおババ |
||
: 声 - [[野沢雅子]] |
: 声 - [[野沢雅子]]{{R|visualguide127}} |
||
: [[占い|占い師]]の老女{{efn2|小説版では帆高が年齢不詳だとの印象を述べている。}}。 |
: [[占い|占い師]]の老女{{efn2|小説版47ページでは帆高が年齢不詳だとの印象を述べている。}}。 |
||
: 「100%の晴れ女」記事取材のため、夏美と帆高からインタビューを受けた。「晴れ女には[[稲荷神|稲荷]]の力が、[[雨女]]には[[水神|龍神]]の力が宿る」「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」「天候系の力を使いすぎると[[神隠し]]に会う」等、気象神社の神主が語った「天気の巫女伝承」に通じる話を夏美と帆高に伝えた。 |
: 「100%の晴れ女」記事取材のため、夏美と帆高からインタビューを受けた。「晴れ女には[[稲荷神|稲荷]]の力が、[[雨女]]には[[水神|龍神]]の力が宿る」「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」「天候系の力を使いすぎると[[神隠し]]に会う」等、気象神社の神主が語った「天気の巫女伝承」に通じる話を夏美と帆高に伝えた。 |
||
; 荒木研究官(あらきけんきゅうかん){{efn2|苗字は配役を担当した荒木健太郎から採られている。}} |
; 荒木研究官(あらきけんきゅうかん){{efn2|苗字は配役を担当した荒木健太郎から採られている。}} |
||
: 声 - [[荒木健太郎]] |
: 声 - [[荒木健太郎]]{{R|visualguide127}}<ref>[[#nikkei_science|日経サイエンス2019年10月号]] p. 43</ref> |
||
: [[気象庁]][[気象研究所]]の研究官。 |
: [[気象庁]][[気象研究所]]の研究官。 |
||
: 取材のためにやって来た夏美と帆高に対し、最初はインタビューを受けるのを渋るが、いざインタビューが始まると雲の中に何かの群のようなものが観測されたと熱っぽく語った。 |
: 取材のためにやって来た夏美と帆高に対し、最初はインタビューを受けるのを渋るが、いざインタビューが始まると雲の中に何かの群れのようなものが観測されたと熱っぽく語った。 |
||
; 神主(かんぬし) |
; 神主(かんぬし) |
||
: 声 - [[柴田秀勝]] |
: 声 - [[柴田秀勝]]{{R|visualguide127}} |
||
: |
: 気象神社の神主の老人男性。 |
||
: 取材で訪れた圭介と夏美に「天気の巫女伝承」を伝えた。直近100年間分程度しかない気象観測結果に対し、例外的な気象状況が発生する度に「異常気象」という言葉を使う世間の風潮を嫌っている。 |
: 取材で訪れた圭介と夏美に「天気の巫女伝承」を伝えた。神社の天井画は800年前に描かれたと説明し、直近100年間分程度しかない気象観測結果に対し、例外的な気象状況が発生する度に「異常気象」という言葉を使う世間の風潮を嫌っている。 |
||
; アメ |
; アメ |
||
: 野良猫。黒の[[はちわれ|ハチワレ]]。 |
: 野良猫。黒の[[はちわれ|ハチワレ]]。 |
||
164行目: | 198行目: | ||
=== 前作『君の名は。』関連の人物 === |
=== 前作『君の名は。』関連の人物 === |
||
『君の名は。』の人物を登場させた理由として、新海は「個人的に、再会する前の瀧と三葉の姿を見てみたかったという気持ちもあります」と答えている{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=12}}。 |
|||
前作『[[君の名は。]]』のラストで、瀧と三葉が再会したのは2022年以降だが、本作で東京の連続降雨が始まったのは2021年の初夏からである。よって、前作の瀧と三葉が再会した場面で空が晴れていたことは本作の世界線とは矛盾する。なお、前作『君の名は。』にも前々作『[[言の葉の庭]]』のキャラクターが登場しているが、こちらでも2作品の設定が矛盾する形となっている。 |
|||
なお、『君の名は。』の人物を登場させた理由として、新海は「個人的に、再会する前の瀧と三葉の姿を見てみたかったという気持ちもあります」と答えている{{sfn|天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews|p=12}}。 |
|||
; 立花 瀧(たちばな たき) |
; 立花 瀧(たちばな たき) |
||
: 声 - [[神木隆之介]] |
: 声 - [[神木隆之介]]{{R|visualguide127}} |
||
: 冨美の孫{{efn2|小説版281ページにて、帆高が冨美のアパートを訪ねた際、いくつかの写真の中に、孫の結婚写真も飾られていることがモノローグで語られているが、この孫が瀧なのか否かについては言及はない。また、結婚相手が三葉なのか否かについても言及はない。}}。前作『君の名は。』の主人公。 |
|||
: 冨美の孫。前作『君の名は。』の主人公。 |
|||
: お盆で祖母の冨美宅に遊びに来ていた折、「晴れ女」サービスで冨美宅に訪れていた帆高たちと遭遇した。その際、帆高に対し、陽菜へ誕生日プレゼントを贈るように提案した。 |
: お盆で祖母の冨美宅に遊びに来ていた折、「晴れ女」サービスで冨美宅に訪れていた帆高たちと遭遇した。その際、帆高に対し、陽菜へ誕生日プレゼントを贈るように提案した。 |
||
; 宮水 三葉(みやみず みつは) |
; 宮水 三葉(みやみず みつは) |
||
: 声 - [[上白石萌音]] |
: 声 - [[上白石萌音]]{{R|visualguide127}} |
||
:[[ルミネ新宿|ルミネ新宿2]]内のジュエリーショップの女性販売員。前作『君の名は。』のヒロイン。 |
:[[ルミネ新宿|ルミネ新宿2]]内のジュエリーショップの女性販売員。前作『君の名は。』のヒロイン。 |
||
: 帆高に陽菜の誕生日プレゼント用の指輪を販売した{{efn2|帆高が購入した指輪は、ラブホテルで陽菜にプレゼントされるが、陽菜消失時に、あることが原因で、地上にいる帆高のところに戻る。このことから、陽菜が天上世界にいることを帆高は看破する<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 32-33</ref><ref>小説版pp. 210, 215-216</ref>。2年半後、再度上京する際に帆高は指輪を持参しており、何度かポケットから取り出して見ている<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 44, 46</ref>。なお、映画では見ているシーンだけだが、[[2019年]][[11月27日]]発売の[[天気の子 complete version]](完全生産限定BOX)同梱のDVDに収録された、「グランドエスケープ feat.[[三浦透子]]」の[[ミュージック・ビデオ]]に、帆高が陽菜に再度指輪を渡しているシーンがある。}}。その際、陽菜との仲が上手く行くよう帆高にエールを送った{{R|visualguide19}}。 |
|||
: 帆高に陽菜の誕生日プレゼント用の指輪を販売した。その際、陽菜との仲が上手く行くよう帆高にエールを送った<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.19</ref>。 |
|||
; 勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ) |
; 勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ) |
||
: 声 - [[成田凌]] |
: 声 - [[成田凌]]{{R|visualguide127}} |
||
: 三葉の高校時代の同級生。 |
: 三葉の高校時代の同級生。 |
||
: 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の[[台場]]の[[フリーマーケット]]のシーンに登場した。早耶香と[[観覧車]]に同乗中{{efn2|name="kao"|画面に背を向けているので顔が見えない。}}、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「すーげぇ」と感嘆の声を上げた。 |
: 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の[[台場]]の[[フリーマーケット]]のシーンに登場した。早耶香と[[観覧車]]に同乗中{{efn2|name="kao"|画面に背を向けているので顔が見えない。}}、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「すーげぇ」と感嘆の声を上げた。 |
||
; 名取 早耶香(なとり さやか) |
; 名取 早耶香(なとり さやか) |
||
: 声 - [[悠木碧]] |
: 声 - [[悠木碧]]{{R|visualguide127}} |
||
: 三葉の高校時代の同級生。 |
: 三葉の高校時代の同級生。 |
||
: 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の台場のフリーマーケットのシーンに登場した。克彦と観覧車に同乗中{{efn2|name="kao"}}、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「わー、きれい」と感嘆の声を上げた。 |
: 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の台場のフリーマーケットのシーンに登場した。克彦と観覧車に同乗中{{efn2|name="kao"}}、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「わー、きれい」と感嘆の声を上げた。 |
||
; 宮水 四葉(みやみず よつは) |
; 宮水 四葉(みやみず よつは) |
||
: 声 - [[谷花音]] |
: 声 - [[谷花音]]{{R|visualguide127}} |
||
: 三葉の妹。高校3年生。 |
: 三葉の妹。高校3年生。 |
||
: 陽菜の消失の後、東京に晴れが戻るシーンにて、学校のベランダから級友2人と空を見上げ、「なんか、涙出るね」と発言した。 |
: 陽菜の消失の後、東京に晴れが戻るシーンにて、学校のベランダから級友2人と空を見上げ、「なんか、涙出るね」と発言した。 |
||
== スタッフ == |
== スタッフ == |
||
{| class="wikitable" style="font-size: |
{| class="wikitable" style="font-size:small;" |
||
|- |
|- |
||
|原作・脚本・監督・絵コンテ・ |
|原作・脚本・監督・絵コンテ・編集・イメージボード||[[新海誠]] |
||
|- |
|- |
||
|キャラクターデザイン||[[田中将賀]]、[[田村篤]] |
|キャラクターデザイン||[[田中将賀]]、[[田村篤]] |
||
|- |
|- |
||
|製作||[[市川南 (映画プロデューサー)|市川南]]、川口典孝 |
|製作||[[市川南 (映画プロデューサー)|市川南]]、[[川口典孝]] |
||
|- |
|- |
||
|企画・プロデュース||[[川村元気]] |
|企画・プロデュース||[[川村元気]] |
||
|- |
|- |
||
|エグゼクティブプロデューサー||古澤佳寛 |
|エグゼクティブプロデューサー||[[古澤佳寛]] |
||
|- |
|- |
||
|プロデューサー||[[岡村和佳菜]]、伊藤絹恵 |
|プロデューサー||[[岡村和佳菜]]、伊藤絹恵 |
||
220行目: | 252行目: | ||
|音響監督||[[山田陽]] |
|音響監督||[[山田陽]] |
||
|- |
|- |
||
|音響効果||森川永子 |
|音響効果||[[ちゅらサウンド|森川永子]] |
||
|- |
|- |
||
|撮影監督||津田涼介 |
|撮影監督||津田涼介 |
||
232行目: | 264行目: | ||
|制作プロデュース||[[STORY inc.]] |
|制作プロデュース||[[STORY inc.]] |
||
|- |
|- |
||
|製作||「天気の子」製作委員会<br>( |
|製作||「天気の子」製作委員会<br />(東宝、コミックス・ウェーブ・フィルム、STORY、[[KADOKAWA]]、[[ジェイアール東日本企画]]、voque ting、[[ローソンエンタテインメント]]) |
||
|- |
|- |
||
|配給||東宝 |
|配給||東宝 |
||
238行目: | 270行目: | ||
== 制作経緯 == |
== 制作経緯 == |
||
<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.89</ref> |
<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 89</ref> |
||
* 2017年 |
* 2017年 |
||
** 2月、計画書提出、プロット開発スタート |
** 2月、計画書提出、プロット開発スタート |
||
** 4月、キャラクターデザイン開発スタート |
** 4月、キャラクターデザイン開発スタート |
||
** 7月、脚本開発スタート |
** 7月、脚本開発スタート |
||
** 8月、設定開発スタート、ロケハン、資料収集スタート |
** 8月、設定開発スタート、ロケハン、資料収集スタート |
||
** 10月、絵コンテ・Vコンテ開発スタート |
** 10月、絵コンテ・Vコンテ開発スタート |
||
* 2018年 |
* 2018年 |
||
** 5月、作画作業スタート |
** 5月、作画作業スタート |
||
** 7月、雨素材の開発スタート |
** 7月、雨素材の開発スタート |
||
** 8月、キャストオーディション |
** 8月、キャストオーディション |
||
** 9月、美術背景作業スタート |
** 9月、美術背景作業スタート |
||
** 10月、主人公・ヒロインキャスト決定 |
** 10月、主人公・ヒロインキャスト決定 |
||
** 12月、空ポスター公開、製作発表会見 |
** 12月、空ポスター公開、製作発表会見 |
||
* 2019年 |
* 2019年 |
||
** 1月、撮影作業スタート |
** 1月、撮影作業スタート |
||
** 4月、予告編(1)公開、劇伴収録 |
** 4月、予告編 (1) 公開、劇伴収録 |
||
** 5月、アフレコ、ダビング、晴れポスター、予告編(2)公開 |
** 5月、アフレコ、ダビング、晴れポスター、予告編 (2) 公開 |
||
** 7月2日、製作報告会見 |
** 7月2日、製作報告会見 |
||
** 7月7日、完成 |
** 7月7日、完成 |
||
** 7月19日、公開 |
** 7月19日、公開 |
||
=== タイトル変更の経緯 === |
|||
先述のように、企画の段階での仮タイトルは『天気予報の君』であったが<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 60-61</ref>、ヒロインの名前が陽菜になってからは、仮タイトルは『天気雨の君』へ変更されており、陽菜のアパートの設定画にてその仮タイトルを確認できる<ref >[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] pp. 76-77</ref>。 |
|||
== 音楽 == |
== 音楽 == |
||
{{See also|天気の子 (アルバム)}} |
{{See also|天気の子 (アルバム)}} |
||
『[[君の名は。]]』に引き続き[[RADWIMPS]]が音楽を担当しているが、ボーカルの[[野田洋次郎]]は前作以上にストーリー展開を決める話し合いにも参加しており、[[音楽監督]]としての職務も担っている<ref name="trailer">{{Cite web|date=2019-04-10|url=https://eiga.com/news/20190410/3/|title=新海誠監督×RADWIMPS、再び“奇跡のコラボレーション”! 「天気の子」予告編初披露| |
『[[君の名は。]]』に引き続き[[RADWIMPS]]が音楽を担当しているが、ボーカルの[[野田洋次郎]]は前作以上にストーリー展開を決める話し合いにも参加しており、[[音楽監督]]としての職務も担っている<ref name="trailer">{{Cite web|和書|date=2019-04-10|url=https://eiga.com/news/20190410/3/|title=新海誠監督×RADWIMPS、再び“奇跡のコラボレーション”! 「天気の子」予告編初披露|website=[[映画.com]]|publisher=株式会社エイガ・ドット・コム|accessdate=2019-05-30}}</ref><ref>{{Cite web|和書|date=2019-04-10 |url=https://radwimps.jp/radwimps_staff/post_10367/ |title=天気の子 - RADWIMPS.jp |accessdate=2019-05-30}}</ref>。 |
||
2019年7月19日に、本作で使用されている27曲の[[劇伴]]と5曲の主題歌を収録した[[RADWIMPS]]のアルバム『天気の子』が発売された<ref>{{Cite news|url= https://www.oricon.co.jp/news/2136225/full/ |title= RADWIMPS、『天気の子』アルバム7・19発売 女優・三浦透子がボーカルでコラボ |publisher= [[オリコン| |
2019年7月19日に、本作で使用されている27曲の[[劇伴]]と5曲の主題歌を収録した[[RADWIMPS]]のアルバム『天気の子』が発売された<ref>{{Cite news|和書|url= https://www.oricon.co.jp/news/2136225/full/ |title= RADWIMPS、『天気の子』アルバム7・19発売 女優・三浦透子がボーカルでコラボ |newspaper= ORICON NEWS |publisher= [[オリコン|オリコン株式会社]]|date= 2019-05-25 |accessdate= 2019-06-21}} </ref>。[[マスタリング]]を担当した[[ボブ・ラドウィック]]はこのアルバムについて「最も美しく、クリエイティブなRADWIMPSのアルバムだった」と述べている<ref>{{Twitter status2|1=YojiNoda1 |2=1136978205011730432|3=2019年6月7日21時48分|5=2019-06-21}}</ref><ref>{{Twitter status2|1=YojiNoda1 |2=1136983019409948672|3=2019年6月7日22時7分|5=2019-06-21}}</ref>。主題歌は以下の通りである{{R|a}}。 |
||
* 風たちの声 (Movie edit) |
* 風たちの声 (Movie edit) |
||
272行目: | 307行目: | ||
* [https://www.youtube.com/watch?v=EQ94zflNqn4 愛にできることはまだあるかい] - [[YouTube]] |
* [https://www.youtube.com/watch?v=EQ94zflNqn4 愛にできることはまだあるかい] - [[YouTube]] |
||
ただし、映画本編の制作がアルバム完成以降も続いたため、一部楽曲において変更点がみられる。「愛にできることはまだあるかい」のエンドロールで使用されているバージョン、さらに上記5曲のうち「(Movie edit.)」である4曲のフルサイズバージョンも未収録である。なお、4曲のフルサイズバージョンと「Is There Still Anything That Love Can Do (English ver.)」は、2019年11月27日発売の『[[天気の子 complete version]]』に収録された<ref>{{Cite web|title=「天気の子 complete version」のリリースが11/27(水)に決定!|url=https://radwimps.jp/news/10575/|website=RADWIMPS|accessdate=2019-11-05|language=|last=|publisher=}}</ref>。 |
ただし、映画本編の制作がアルバム完成以降も続いたため、一部楽曲において変更点がみられる。「愛にできることはまだあるかい」のエンドロールで使用されているバージョン、さらに上記5曲のうち「(Movie edit.)」である4曲のフルサイズバージョンも未収録である。なお、4曲のフルサイズバージョンと「Is There Still Anything That Love Can Do (English ver.)」は、2019年11月27日発売の『[[天気の子 complete version]]』に収録された<ref>{{Cite web|和書|title=「天気の子 complete version」のリリースが11/27(水)に決定!|url=https://radwimps.jp/news/10575/|website=RADWIMPS|accessdate=2019-11-05|language=|last=|publisher=}}</ref>。 |
||
また、本作劇中の[[ラブホテル]]のカラオケシーン<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.29</ref>で、帆高・凪、陽菜のそれぞれが以下を歌っていた。 |
また、本作劇中の[[ラブホテル]]のカラオケシーン<ref>[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 29</ref>で、帆高・凪、陽菜のそれぞれが以下を歌っていた。 |
||
* 「[[恋するフォーチュンクッキー]]([[AKB48]])」<ref name="visualguide126">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p.126</ref> |
* 「[[恋するフォーチュンクッキー]]([[AKB48]])」<ref name="visualguide126">[[#off_guide|公式ビジュアルガイド]] p. 126</ref> |
||
* 「[[恋 (星野源の曲)|恋]]([[星野源]])」 |
* 「[[恋 (星野源の曲)|恋]]([[星野源]])」{{R|visualguide126}} |
||
== 公開 == |
== 公開 == |
||
[[ファイル:Weathering With You ad at South exit of Shinjuku Station.jpg|thumb|right|250px|JR[[新宿駅]]とのタイアップ企画「FUN!TOKYO!天気の子STATION」の様子。2019年7月19日から9月1日まで期間限定で行われた]] |
[[ファイル:Weathering With You ad at South exit of Shinjuku Station.jpg|thumb|right|250px|JR[[新宿駅]]とのタイアップ企画「FUN!TOKYO!天気の子STATION」の様子。2019年7月19日から9月1日まで期間限定で行われた。]] |
||
[[File:Shinjuku-Station-Weathering-With-You-Gate.jpg|thumb|right|250px|JR新宿駅 南口(天気の子 口)の表示]] |
[[File:Shinjuku-Station-Weathering-With-You-Gate.jpg|thumb|right|250px|JR新宿駅 南口(天気の子 口)の表示。]] |
||
=== 興行成績 === |
=== 興行成績 === |
||
{{See also|興行収入上位の日本のアニメ映画一覧|}} |
{{See also|興行収入上位の日本のアニメ映画一覧|}} |
||
日本では、2019年(令和元年)7月19日に全国公開され、7月20日から21日の観客動員数で初登場1位となった。最初の3日間で動員数は115万9020人、興行収入は16億4380万9400円に達し、前作の『君の名は。』対比128.6パーセントを記録した<ref>{{Cite web |
日本では、2019年(令和元年)7月19日に全国公開され、7月20日から21日の観客動員数で初登場1位となった。最初の3日間で動員数は115万9020人、興行収入は16億4380万9400円に達し、前作の『君の名は。』対比128.6パーセントを記録した<ref>{{Cite web|和書|date=2019-07-22 |url=https://eiga.com/news/20190722/14/ |title=【国内映画ランキング】「天気の子」首位!「トイ・ストーリー4」は興収40億到達 |publisher=[[映画.com]] |accessdate=2019-07-23}}</ref>。週末の全国映画動員ランキングで3週連続で1位を獲得した<ref name="cinematoday">{{Cite web|和書|date=2019-08-05 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0110378 |title=『天気の子』17日間で動員433万人突破!特別映像が公開|publisher=[[シネマトゥデイ]] |accessdate=2019-08-05}}</ref>。公開から8月21日までの34日間の興行収入が100億円を突破し、2作連続100億円を突破するのは日本の映画監督では[[宮崎駿]]に続く2人目の達成となった<ref>{{Cite web|和書|title=『天気の子』が100億円突破!|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0110741|website=|accessdate=2019-09-16|publisher=[[シネマトゥデイ]]}}</ref>(通算2作なら[[本広克行]]を加えて3人目)。公開から10月1日までの75日間の観客動員数が1000万人を突破した<ref>{{Cite web|和書|title=『天気の子』が観客動員1000万人&興行収入130億円を突破! 10月11日にインドでも公開|url=https://entertainmentstation.jp/news/547420|website=【es】エンタメステーション|accessdate=2019-10-02|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191119064058/https://entertainmentstation.jp/news/547420|archivedate=2019-11-19}}</ref>。10月21日までには、累計観客動員数は1027万人を超え、興行収入は137億円を突破し、[[日本歴代興行成績上位の映画一覧#日本歴代興行収入ランキング|日本で公開された映画]]で歴代興収は12位となった<ref>{{Cite web|和書|title=『ジョーカー』が3週連続で首位を獲得!2位に『マレフィセント2』、3位に『プリキュア』最新作など新作4本がランクイン(10月19日-10月20日)|url=http://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/201910/21172051.php|website=[[興行通信社]]|accessdate=2019-10-21|publisher=}}</ref>。さらに11月11日までに累計観客動員数は1042万人を超え、興行収入は139億円を突破している。2020年1月28日に日本映画製作者連盟より2019年の映画興行収入が発表され、本作が2020年1月の時点で140億6000万円で邦画・洋画通じてトップとなったことがわかった。 |
||
{| class="wikitable" style="text-align:right;font-size:small" |
{| class="wikitable" style="text-align:right;font-size:small" |
||
|+『天気の子』動員数・興行収入の推移 |
|+『天気の子』動員数・興行収入の推移 |
||
!rowspan="2"| |
!rowspan="2"| |
||
!colspan="3"|動員数<br>(万人) |
!colspan="3"|動員数<br />(万人) |
||
!colspan="2"|興行収入<br>(億円) |
!colspan="2"|興行収入<br />(億円) |
||
!rowspan="2"|備考 |
!rowspan="2"|備考 |
||
|- |
|- |
||
299行目: | 334行目: | ||
!colspan="1"|累計 |
!colspan="1"|累計 |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|1週目の週末 |
|style="text-align:left"|1週目の週末(7月20日・21日) |
||
|rowspan="3" style="text-align:center;background:#ffd700"|1位 |
|rowspan="3" style="text-align:center;background:#ffd700"|1位 |
||
|83.0 |
|83.0 |
||
307行目: | 342行目: | ||
|style="text-align:left"| |
|style="text-align:left"| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|2週目の週末 |
|style="text-align:left"|2週目の週末(7月27日・28日) |
||
|70.4 |
|70.4 |
||
|287.6 |
|287.6 |
||
314行目: | 349行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|3週目の週末 |
|style="text-align:left"|3週目の週末(8月3日・4日) |
||
|50.5 |
|50.5 |
||
|433.7 |
|433.7 |
||
321行目: | 356行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|4週目の週末 |
|style="text-align:left"|4週目の週末(8月10日・11日) |
||
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
||
|46.8 |
|46.8 |
||
327行目: | 362行目: | ||
|6.5 |
|6.5 |
||
|75.1 |
|75.1 |
||
|style="text-align:left"|累計動員584万人、興収78億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員584万人、興収78億円を突破(12日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|5週目の週末 |
|style="text-align:left"|5週目の週末(8月17日・18日) |
||
|style="text-align:center;background:#c0c0c0"|2位 |
|style="text-align:center;background:#c0c0c0"|2位 |
||
|38.4 |
|38.4 |
||
337行目: | 372行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|6週目の週末 |
|style="text-align:left"|6週目の週末(8月24日・25日) |
||
|rowspan="2" style="text-align:center;background:#ffd700"|1位 |
|rowspan="2" style="text-align:center;background:#ffd700"|1位 |
||
|30.5 |
|30.5 |
||
345行目: | 380行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|7週目の週末 |
|style="text-align:left"|7週目の週末(8月31日・9月1日) |
||
|34.7 |
|34.7 |
||
|875.1 |
|875.1 |
||
352行目: | 387行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|8週目の週末 |
|style="text-align:left"|8週目の週末(9月7日・8日) |
||
|style="text-align:center;background:#c0c0c0"|2位 |
|style="text-align:center;background:#c0c0c0"|2位 |
||
|19.0 |
|19.0 |
||
360行目: | 395行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|9週目の週末 |
|style="text-align:left"|9週目の週末(9月14日・15日) |
||
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
||
|16.2 |
|16.2 |
||
366行目: | 401行目: | ||
|2.1 |
|2.1 |
||
|126.0 |
|126.0 |
||
|style="text-align:left"|累計動員955万人、興収127億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員955万人、興収127億円を突破(16日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|10週目の週末 |
|style="text-align:left"|10週目の週末(9月21日・22日) |
||
|style="text-align:center"|4位 |
|style="text-align:center"|4位 |
||
|11.2 |
|11.2 |
||
374行目: | 409行目: | ||
|1.5 |
|1.5 |
||
|129.8 |
|129.8 |
||
|style="text-align:left"|累計動員982万人、興収130億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員982万人、興収130億円を突破(23日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|11週目の週末 |
|style="text-align:left"|11週目の週末(9月28日・29日) |
||
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位 |
||
|8.5 |
|8.5 |
||
384行目: | 419行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|12週目の週末 |
|style="text-align:left"|12週目の週末(10月5日・6日) |
||
|style="text-align:center"|7位 |
|style="text-align:center"|7位 |
||
| |
| |
||
392行目: | 427行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|13週目の週末 |
|style="text-align:left"|13週目の週末(10月12日・13日) |
||
|style="text-align:center"|8位 |
|style="text-align:center"|8位 |
||
| |
| |
||
398行目: | 433行目: | ||
|0.5 |
|0.5 |
||
|136.2 |
|136.2 |
||
|style="text-align:left"|累計動員1022万人、興収136億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員1022万人、興収136億円を突破(14日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|14週目の週末 |
|style="text-align:left"|14週目の週末(10月19日・20日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
408行目: | 443行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|15週目の週末 |
|style="text-align:left"|15週目の週末(10月26日・27日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
416行目: | 451行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|16週目の週末 |
|style="text-align:left"|16週目の週末(11月2日・3日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
422行目: | 457行目: | ||
|0.3 |
|0.3 |
||
|138.8 |
|138.8 |
||
|style="text-align:left"|累計動員1039万人、興収138億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員1039万人、興収138億円を突破(4日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|17週目の週末 |
|style="text-align:left"|17週目の週末(11月9日・10日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
430行目: | 465行目: | ||
|0.2 |
|0.2 |
||
|139.3 |
|139.3 |
||
|style="text-align:left"|累計動員1042万人、興収139億円を突破 |
|style="text-align:left"|累計動員1042万人、興収139億円を突破(11日まで) |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|18週目の週末 |
|style="text-align:left"|18週目の週末(11月16日・17日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
440行目: | 475行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|19週目の週末 |
|style="text-align:left"|19週目の週末(11月23日・24日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
448行目: | 483行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|20週目の週末 |
|style="text-align:left"|20週目の週末(11月30日・12月1日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
456行目: | 491行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|21週目の週末 |
|style="text-align:left"|21週目の週末(12月7日・8日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
464行目: | 499行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|22週目の週末 |
|style="text-align:left"|22週目の週末(12月14日・15日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
472行目: | 507行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|23週目の週末 |
|style="text-align:left"|23週目の週末(12月21日・22日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
480行目: | 515行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|24週目の週末 |
|style="text-align:left"|24週目の週末(12月28日・29日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
488行目: | 523行目: | ||
|style="text-align:left"|年末年始のため計測できず。 |
|style="text-align:left"|年末年始のため計測できず。 |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|25週目の週末 |
|style="text-align:left"|25週目の週末(1月4日・5日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
496行目: | 531行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|26週目の週末 |
|style="text-align:left"|26週目の週末(1月11日・12日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
504行目: | 539行目: | ||
|style="text-align:left"|累計興行収入は、1月13日までのもの。 |
|style="text-align:left"|累計興行収入は、1月13日までのもの。 |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|27週目の週末 |
|style="text-align:left"|27週目の週末(1月18日・19日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
512行目: | 547行目: | ||
| |
| |
||
|- |
|- |
||
|style="text-align:left"|28週目の週末 |
|style="text-align:left"|28週目の週末(1月25日・26日) |
||
|style="text-align:center"|- |
|style="text-align:center"|- |
||
| |
| |
||
525行目: | 560行目: | ||
=== 海外 === |
=== 海外 === |
||
[[ファイル:Weathering with You Release World Map.png|サムネイル|307x307ピクセル|映画が劇場公開された国や地域を示す世界地図(緑)]] |
[[ファイル:Weathering with You Release World Map.png|サムネイル|307x307ピクセル|映画が劇場公開された国や地域を示す世界地図(緑)。]] |
||
海外での公開が決定しており、『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開される<ref>{{Cite web |
海外での公開が決定しており、『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開される<ref>{{Cite web|和書|date=2019-07-02 |url=https://mainichi.jp/articles/20190702/k00/00m/040/274000c |title= 「天気の子」新海誠監督、3年ぶり新作は「損させない」 |publisher=[[毎日新聞]] |accessdate=2019-07-03}}</ref>。8月8日に公開された香港と9月12日に公開された台湾では、初週の興行収入で1位となった<ref>{{Cite web|title=引發社會共鳴 新海誠《天氣之子》香港開畫票房報捷 - 娛樂|url=https://www.am730.com.hk/news/%E5%A8%9B%E6%A8%82/%E5%BC%95%E7%99%BC%E7%A4%BE%E6%9C%83%E5%85%B1%E9%B3%B4-%E6%96%B0%E6%B5%B7%E8%AA%A0%E3%80%8A%E5%A4%A9%E6%B0%A3%E4%B9%8B%E5%AD%90%E3%80%8B%E9%A6%99%E6%B8%AF%E9%96%8B%E7%95%AB%E7%A5%A8%E6%88%BF%E5%A0%B1%E6%8D%B7-184392|website=[[AM730]]|accessdate=2019-11-06|language=zh|publisher=}}</ref><ref>{{Cite web|title=「天氣之子」全台票房稱冠 4天票房破5500萬|url=https://stars.udn.com/star/story/10090/4051295|website=[[聯合報]]|accessdate=2019-11-06|language=zh|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190925231323/https://stars.udn.com/star/story/10090/4051295|archivedate=2019-09-25}}</ref>。インドでは本作の劇場公開を希望する5万人以上の署名が集まり、その署名に応える形で劇場公開が決定した。インドでオリジナルの日本のアニメーション映画が公開されるのは初となる<ref>{{Cite web|和書|date=2019-08-10 |url=https://mantan-web.jp/article/20190810dog00m200055000c.html |title=天気の子:インドで公開決定 デリーやムンバイなど20都市で 新海誠監督「約束を果たせた」|publisher=[[MANTANWEB]] |accessdate=2019-08-14}}</ref>。 |
||
{|class="wikitable" style="font-size:small" |
{|class="wikitable" style="font-size:small" |
||
596行目: | 631行目: | ||
|Vkaao |
|Vkaao |
||
| |
| |
||
|<ref>{{Cite news|title=『天気の子』5万人の署名に応え映画大国インドで公開決定|newspaper=ORICON NEWS|date=2019-08-10|url=https://www.oricon.co.jp/news/2142124/full/|accessdate=2019-08-13|publisher=oricon ME}}</ref> |
|<ref>{{Cite news|和書|title=『天気の子』5万人の署名に応え映画大国インドで公開決定|newspaper=ORICON NEWS|date=2019-08-10|url=https://www.oricon.co.jp/news/2142124/full/|accessdate=2019-08-13|publisher=oricon ME}}</ref> |
||
|- |
|- |
||
|{{ITA}} |
|{{ITA}} |
||
624行目: | 659行目: | ||
|[[華夏電影発行]] |
|[[華夏電影発行]] |
||
|天气之子 |
|天气之子 |
||
|<ref>{{Cite web|date=2019-09-29|url=http://news.mtime.com/2019/09/29/1597621.html|title=新海诚动画《天气之子》内地定档11月1日|publisher=|accessdate=2019-09-29}}</ref> |
|<ref>{{Cite web|date=2019-09-29|url=http://news.mtime.com/2019/09/29/1597621.html|title=新海诚动画《天气之子》内地定档11月1日|publisher=|accessdate=2019-09-29|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191016172918/http://news.mtime.com/2019/09/29/1597621.html|archivedate=2019-10-16}}</ref> |
||
|- |
|- |
||
|{{ESP}} |
|{{ESP}} |
||
666行目: | 701行目: | ||
| rowspan="2" |[[GKIDS]] |
| rowspan="2" |[[GKIDS]] |
||
| rowspan="2" |Weathering With You |
| rowspan="2" |Weathering With You |
||
| rowspan="2" |<ref>{{Cite web|date=2019-05-23|url=http://animationbusiness.info/archives/7824|title=新海誠「天気の子」が米国公開へ GKIDSが配給権獲得(2020年初めの北米公開…字幕版と吹替版の双方を予定)|website=[http://animationbusiness.info アニメーションビジネス・ジャーナル]|accessdate=2019-07-21}}</ref> |
| rowspan="2" |<ref>{{Cite web|和書|date=2019-05-23|url=http://animationbusiness.info/archives/7824|title=新海誠「天気の子」が米国公開へ GKIDSが配給権獲得(2020年初めの北米公開…字幕版と吹替版の双方を予定)|website=[http://animationbusiness.info アニメーションビジネス・ジャーナル]|accessdate=2019-07-21}}</ref> |
||
|- |
|- |
||
|{{CAN}} |
|{{CAN}} |
||
687行目: | 722行目: | ||
| |
| |
||
| |
| |
||
| |
|{{Efn2|一部の映画館では2020年1月29日、一部の映画館では2020年1月30日に初上映。映画館によって、オランダ語字幕または英語字幕が使われた(音声は日本語)<ref>{{Cite web|date=2020|url=https://www.lab111.nl/movie/weathering-with-you/|title=Weathering With You – LAB111|accessdate=2020-01-30}}</ref>。}} |
||
|- |
|- |
||
|{{POR}} |
|{{POR}} |
||
815行目: | 850行目: | ||
=== 再上映 === |
=== 再上映 === |
||
2022年、9月30日から期間限定で、全国41館で開催される「新海誠IMAX映画祭」にて、[[IMAX]]で上映された<ref>{{Cite web|url=https://anime.eiga.com/news/116868/|title=「新海誠IMAX映画祭」9月30日から期間限定開催 「秒速5センチメートル」IMAX上映は初|website=アニメハック|publisher=[[映画.com]]|date=2022-09-22|accessdate=2022-10-01}}</ref>。 |
2022年、9月30日から期間限定で、全国41館で開催される「新海誠IMAX映画祭」にて、[[IMAX]]で上映された<ref>{{Cite web|和書|url=https://anime.eiga.com/news/116868/|title=「新海誠IMAX映画祭」9月30日から期間限定開催 「秒速5センチメートル」IMAX上映は初|website=アニメハック|publisher=[[映画.com]]|date=2022-09-22|accessdate=2022-10-01}}</ref>。 |
||
== 評価 == |
== 評価 == |
||
824行目: | 859行目: | ||
! 対象 |
! 対象 |
||
! 結果 |
! 結果 |
||
! 出典 |
|||
|- |
|- |
||
| 第23回[[文化庁メディア芸術祭]] |
|||
| 第23回[[文化庁メディア芸術祭]]<ref>{{Cite web |url=https://natalie.mu/eiga/news/370054 |title=「海獣の子供」がメディア芸術祭大賞を獲得、「ある日本の絵描き少年」は優秀賞に |date=2020-03-06 |website=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]] |accessdate=2020-03-07}}</ref> |
|||
| [[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門|アニメーション部門]] ソーシャル・インパクト賞 |
| [[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門|アニメーション部門]] ソーシャル・インパクト賞 |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/eiga/news/370054 |title=「海獣の子供」がメディア芸術祭大賞を獲得、「ある日本の絵描き少年」は優秀賞に |date=2020-03-06 |website=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]] |accessdate=2020-03-07}}</ref> |
|||
|- |
|- |
||
| 第37回[[ゴールデングロス賞]] |
| 第37回[[ゴールデングロス賞]] |
||
834行目: | 871行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| |
|||
|- |
|- |
||
| rowspan="4" | 第47回[[アニー賞]] |
| rowspan="4" | 第47回[[アニー賞]] |
||
839行目: | 877行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{nom}} |
|{{nom}} |
||
| rowspan="4" | |
|||
|- |
|- |
||
| 監督賞 |
| 監督賞 |
||
853行目: | 892行目: | ||
|- |
|- |
||
| 第24回[[サテライト賞]] |
| 第24回[[サテライト賞]] |
||
| |
| [[サテライト賞 アニメーション・ミックスメディア映画賞|アニメーション・ミックスメディア映画賞]] |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{nom}} |
|{{nom}} |
||
| |
|||
|- |
|- |
||
| rowspan="2" | [[第43回日本アカデミー賞]] |
| rowspan="2" | [[第43回日本アカデミー賞]] |
||
861行目: | 901行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| rowspan="2" | |
|||
|- |
|- |
||
| 最優秀音楽賞 |
| [[日本アカデミー賞音楽賞|最優秀音楽賞]] |
||
| RADWIMPS |
| RADWIMPS |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
870行目: | 911行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{nom}} |
|{{nom}} |
||
| rowspan="2" | |
|||
|- |
|- |
||
| 監督賞 |
| 監督賞 |
||
879行目: | 921行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{nom}} |
|{{nom}} |
||
| rowspan="2" | |
|||
|- |
|- |
||
| 音楽賞 |
| 音楽賞 |
||
888行目: | 931行目: | ||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| rowspan="2" | |
|||
|- |
|- |
||
| 監督賞 |
| 監督賞 |
||
893行目: | 937行目: | ||
|{{nom}} |
|{{nom}} |
||
|- |
|- |
||
| 第11回[[TAMA CINEMA FORUM#TAMA映画賞|TAMA映画賞]] |
|||
| 第11回[[TAMA CINEMA FORUM#TAMA映画賞|TAMA映画賞]]<ref>{{Cite web |url=https://www.cinemacafe.net/article/2019/10/03/63769.html |title=岸井ゆきの&シム・ウンギョンが最優秀新進女優賞に「TAMA映画賞」発表 |date=2019-10-03 |website=[[イード (企業)|cinemacafe.net]] |accessdate=2019-11-03}}</ref> |
|||
| 特別賞 |
| 特別賞 |
||
| 新海誠監督、およびスタッフ・キャスト一同 |
| 新海誠監督、およびスタッフ・キャスト一同 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://www.cinemacafe.net/article/2019/10/03/63769.html |title=岸井ゆきの&シム・ウンギョンが最優秀新進女優賞に「TAMA映画賞」発表 |date=2019-10-03 |website=[[イード (企業)|cinemacafe.net]] |accessdate=2019-11-03}}</ref> |
|||
|- |
|- |
||
| 第13回[[アジア太平洋映画賞]] |
|||
| 第13回[[アジア太平洋映画賞]]<ref>{{Cite web |url=https://www.hollywoodreporter.com/news/2019-asia-pacific-screen-awards-bong-joon-ho-s-parasite-wins-best-film-1256829 |title=Asia Pacific Screen Awards: Bong Joon Ho's 'Parasite' Wins Best Film |date=2019-11-21 |website=[[ハリウッド・リポーター]] |accessdate=2019-11-22}}</ref> |
|||
| [[アジア太平洋映画賞最優秀アニメーション映画賞|最優秀アニメーション映画賞]] |
| [[アジア太平洋映画賞最優秀アニメーション映画賞|最優秀アニメーション映画賞]] |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite web |url=https://www.hollywoodreporter.com/news/2019-asia-pacific-screen-awards-bong-joon-ho-s-parasite-wins-best-film-1256829 |title=Asia Pacific Screen Awards: Bong Joon Ho's 'Parasite' Wins Best Film |date=2019-11-21 |website=[[ハリウッド・リポーター]] |accessdate=2019-11-22}}</ref> |
|||
|- |
|- |
||
| [[アニメーション・イズ・フィルム・フェスティバル]] 2019 |
|||
| [[アニメーション・イズ・フィルム・フェスティバル]] 2019<ref>{{Cite web |url=https://www.animenewsnetwork.com/news/2019-10-23/weathering-with-you-film-wins-animation-is-film-festival-audience-award/.152519 |title=Weathering With You Film Wins Animation Is Film Festival's Audience Award |author=Rafael Antonio Pineda |date=2019-10-23 |website=[[Anime News Network]] |accessdate=2019-10-26}}</ref> |
|||
| 観客賞 |
| 観客賞 |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite web |url=https://www.animenewsnetwork.com/news/2019-10-23/weathering-with-you-film-wins-animation-is-film-festival-audience-award/.152519 |title=Weathering With You Film Wins Animation Is Film Festival's Audience Award |author=Rafael Antonio Pineda |date=2019-10-23 |website=[[Anime News Network]] |accessdate=2019-10-26}}</ref> |
|||
|- |
|- |
||
| |
| [[スコットランド・ラブズ・アニメーション|スコットランド・ラブズ・アニメ]] 2019 |
||
| 観客賞 |
| 観客賞 |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite tweet|user=lovesanimation |number=1185898753343086592 |title=Scotland Loves Anime |accessdate=2019-10-26}}</ref> |
|||
|- |
|- |
||
| [[ユートピアル]] 2019 |
|||
| [[ユートピアル]] 2019<ref>{{Cite web |url=https://france3-regions.blog.francetvinfo.fr/actu-bd-livrejeunesse/2019/11/02/utopiales-2019-le-palmares-complet.html |title=Utopiales 2019. Le palmarès complet|date=2019-11-02 |publisher=[[フランス・アンフォ]] |accessdate=2019-11-03}}</ref> |
|||
| 観客賞 |
| 観客賞 |
||
| 天気の子 |
| 天気の子 |
||
|{{won}} |
|{{won}} |
||
| <ref>{{Cite web |url=https://france3-regions.blog.francetvinfo.fr/actu-bd-livrejeunesse/2019/11/02/utopiales-2019-le-palmares-complet.html |title=Utopiales 2019. Le palmarès complet|date=2019-11-02 |publisher=[[フランス・アンフォ]] |accessdate=2019-11-03}}</ref> |
|||
|- |
|||
| [[VFX-JAPANアワード]]2020 |
|||
| 劇場公開アニメーション映画部門優秀賞 |
|||
| 天気の子 |
|||
|{{won}} |
|||
| <ref>{{Cite web|和書|url= https://vfx-japan.jp/award/ |title= VFX-JAPANアワード2020受賞作品 |website= 一般社団法人[[VFX-JAPAN]] | accessdate=2023-02-04}}</ref> |
|||
|} |
|} |
||
* 第92回[[アカデミー賞]][[アカデミー国際長編映画賞|国際長編映画賞]](旧外国語映画賞)部門 日本代表<ref>{{Cite news|url= |
* 第92回[[アカデミー賞]][[アカデミー国際長編映画賞|国際長編映画賞]](旧外国語映画賞)部門 日本代表<ref>{{Cite news|和書|url=https://www.sanspo.com/geino/news/20190826/geo19082611500014-n1.html|title=「天気の子」が日本代表 米アカデミー賞選考に出品|newspaper=SANSPO.COM|publisher=産経デジタル|date=2019-08-26|accessdate= 2019-08-26|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190826083450/https://www.sanspo.com/geino/news/20190826/geo19082611500014-n1.html|archivedate=2019-08-26}}</ref> |
||
* [[第44回トロント国際映画祭]]スペシャル・プレゼンテーション部門 出品<ref>{{Cite news|url=https://eiga.com/news/20190724/15/|title=新海誠監督作「天気の子」がついに世界へ! トロント国際映画祭に出品決定|newspaper=[[映画.com]]|date=2019-07-24|accessdate=2019-07-25}}</ref> |
* [[第44回トロント国際映画祭]]スペシャル・プレゼンテーション部門 出品<ref>{{Cite news|和書|url=https://eiga.com/news/20190724/15/|title=新海誠監督作「天気の子」がついに世界へ! トロント国際映画祭に出品決定|newspaper=[[映画.com]]|date=2019-07-24|accessdate=2019-07-25}}</ref> |
||
=== |
=== 考察 === |
||
『天気の子』のストーリーとキャラクターは、てるてる坊主の原型という説がある[[掃晴娘]]伝説としばしば関連付けられている。掃晴娘は北京に住む美しい少女で、都が大雨で洪水になった時、空に向かって晴天を祈っていた。すると空から龍神の声がし、掃晴娘が妃となることと引き換えに、雨を止ませると言った。掃晴娘はこれを承諾し、地上から跡形もなく姿を消すと、実際に雨が止んだ。[[民俗学者]]の[[畑中章宏]]は、天野陽菜が祈りを行う際に |
『天気の子』のストーリーとキャラクターは、[[てるてる坊主]]の原型という説がある[[掃晴娘]]伝説としばしば関連付けられている。掃晴娘は北京に住む美しい少女で、都が大雨で洪水になった時、空に向かって晴天を祈っていた。すると空から龍神の声がし、掃晴娘が妃となることと引き換えに、雨を止ませると言った。掃晴娘はこれを承諾し、地上から跡形もなく姿を消すと、実際に雨が止んだ。[[民俗学|民俗学者]]の[[畑中章宏]]は、天野陽菜が祈りを行う際にてるてる坊主が出てくることに着目し、陽菜のモデルの一つは掃晴娘ではないかという考えを述べた<ref>{{Cite web|和書|date=2019-08-17 |url=https://book.asahi.com/article/12624465 |title=映画「天気の子」、民俗学で読み解いてみると…… 民俗学者・畑中章宏さんに聞く|publisher=[[朝日新聞社|好書好日]] |accessdate=2019-08-19}}</ref>。ニュースサイト『[[香港01]]』は、『天気の子』の隠されたメッセージと[[イースターエッグ (隠し要素)|イースターエッグ]]の一つに、掃晴娘伝説を挙げ、元々の伝説と異なり、本作では掃晴娘にあたる陽菜が地上に帰還したため、東京が水没したと指摘した<ref>{{Cite web |date=2019-08-11 |url=https://www.hk01.com/%E9%81%8A%E6%88%B2%E5%8B%95%E6%BC%AB/362436/%E7%B4%B0%E6%95%B8%E6%96%B0%E6%B5%B7%E8%AA%A0-%E5%A4%A9%E6%B0%A3%E4%B9%8B%E5%AD%90-%E4%B8%83%E5%80%8B%E5%BD%A9%E8%9B%8B-%E9%9A%B1%E8%97%8F%E8%A8%8A%E6%81%AF-%E5%8A%87%E9%80%8F%E6%B3%A8%E6%84%8F|title=細數新海誠《天氣之子》七個彩蛋、隱藏訊息(劇透注意)|publisher=[[香港01]] |accessdate=2021-01-03}}</ref>。 |
||
=== 反応 === |
|||
作中、[[ポテトチップス]]を砕いて炒めた[[炒飯]]や、[[チキンラーメン]]を砕いてかけた[[サラダ]]が振る舞われるシーンがあり、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]上でそのレシピが話題になった<ref>{{Cite web|url=https://cinema.ne.jp/article/detail/43980|title=『天気の子』の「ポテチチャーハン」「チキンラーメンサラダ」の料理を再現した!|website=シネマズプラス|date=2019-07-23|author=東紗友美|accessdate=2022-10-17}}</ref>。[[日清食品]]は後者をヒントにし、サラダ用のチキンラーメンを2020年8月より実際に商品化している<ref>{{Cite web|url=https://gigazine.net/news/20200817-nissin-chicken-ramen-kyabesalad/|title=「チキンラーメンを砕いてキャベツにかける」レシピを製品化した「チキンラーメン キャベサラダ」を実際に作って食べてみた|website=GIGAZINE|date=2020-08-17|accessdate=2022-10-17}}</ref>。 |
|||
作中、[[ポテトチップス]]を砕いて炒めた[[チャーハン|炒飯]]や、[[チキンラーメン]]を砕いてかけた[[サラダ]]が振る舞われるシーンがあり、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]上でそのレシピが話題になった<ref>{{Cite web|和書|url=https://cinema.ne.jp/article/detail/43980|title=『天気の子』の「ポテチチャーハン」「チキンラーメンサラダ」の料理を再現した!|website=シネマズプラス|date=2019-07-23|author=東紗友美|accessdate=2022-10-17}}</ref>。[[日清食品]]は後者をヒントにし、サラダ用のチキンラーメンを2020年8月より実際に商品化している<ref>{{Cite web|和書|url=https://gigazine.net/news/20200817-nissin-chicken-ramen-kyabesalad/|title=「チキンラーメンを砕いてキャベツにかける」レシピを製品化した「チキンラーメン キャベサラダ」を実際に作って食べてみた|website=GIGAZINE|date=2020-08-17|accessdate=2022-10-17}}</ref>。 |
|||
== テレビ放送 == |
== テレビ放送 == |
||
936行目: | 992行目: | ||
|rowspan="3"|本編ノーカット |
|rowspan="3"|本編ノーカット |
||
|2020年10月10日 |
|2020年10月10日 |
||
|20:00 - |
|20:00 - 22:00 |
||
| |
| |
||
| |
| |
||
|テレビ初放送<ref>{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/398708|title=WOWOWで新海誠作品6作を特集、「天気の子」を初放送|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-10-01|accessdate=2022-10-21}}</ref>。 |
|テレビ初放送<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/398708|title=WOWOWで新海誠作品6作を特集、「天気の子」を初放送|website=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-10-01|accessdate=2022-10-21}}</ref>。 |
||
|- |
|- |
||
!2 |
!2 |
||
946行目: | 1,002行目: | ||
|21:00 - 23:12 |
|21:00 - 23:12 |
||
|132分 |
|132分 |
||
|8.8%<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/202101030000073_m.html?mode=all|title=新海誠監督「天気の子」地上波初放送8・8%|newspaper=Nikkan Sports News|publisher=日刊スポーツ|date=2021-01-05|accessdate= 2021-01-15}}</ref> |
|8.8%<ref>{{Cite news|和書|url=https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/202101030000073_m.html?mode=all|title=新海誠監督「天気の子」地上波初放送8・8%|newspaper=Nikkan Sports News|publisher=日刊スポーツ|date=2021-01-05|accessdate= 2021-01-15}}</ref> |
||
|地上波初放送<ref>{{Cite web|url=https://mantan-web.jp/amp/article/20201205dog00m200017000c.html|title=天気の子:2021年1月3日に地上波初放送 本編ノーカット 新海誠監督の大ヒットアニメ|website=MANTANWEB|publisher=MANTAN|date=2020-12-07|accessdate=2022-10-21}}</ref>。<br />エンディングの後に新海自ら編集した「特別エンディング」が流された{{efn2|「今、自分たちは[[コロナ禍]]の最中にいて、終わったときのことというよりは、今そのものを乗り越えることに必死ですよね」「今、たまたま自分がいるこの場所で、なんとか必死に生きていくということ。誰にとっても当たり前のことかもしれませんが、それでしか未来はつながっていかない」と考えた新海により、今を生きることが未来を拓くというメッセージが込められて<ref>{{Cite web|url=https://www.oricon.co.jp/news/2180643/full/|title=地上波初放送映画『天気の子』一夜限りのエンディング映像放送決定|website=ORICON NEWS|date=2020-12-29|accessdate=2022-10-21}}</ref>、「大丈夫」の前半が流された。}}。 |
|地上波初放送<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/amp/article/20201205dog00m200017000c.html|title=天気の子:2021年1月3日に地上波初放送 本編ノーカット 新海誠監督の大ヒットアニメ|website=MANTANWEB|publisher=MANTAN|date=2020-12-07|accessdate=2022-10-21}}</ref>。<br />エンディングの後に新海自ら編集した「特別エンディング」が流された{{efn2|「今、自分たちは[[コロナ禍]]の最中にいて、終わったときのことというよりは、今そのものを乗り越えることに必死ですよね」「今、たまたま自分がいるこの場所で、なんとか必死に生きていくということ。誰にとっても当たり前のことかもしれませんが、それでしか未来はつながっていかない」と考えた新海により、今を生きることが未来を拓くというメッセージが込められて<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2180643/full/|title=地上波初放送映画『天気の子』一夜限りのエンディング映像放送決定|website=ORICON NEWS|date=2020-12-29|accessdate=2022-10-21}}</ref>、「大丈夫」の前半が流された。}}。 |
||
|- |
|- |
||
!3 |
!3 |
||
|2022年11月6日 |
|2022年11月6日 |
||
|21:00 - |
|21:00 - 23:14 |
||
23:14 |
|||
|134分 |
|134分 |
||
|7.5% |
|7.5% |
||
|『[[すずめの戸締まり]]』公開記念<ref>{{Cite web|url=https://mantan-web.jp/article/20221020dog00m200068000c.html|title=天気の子:新海誠監督のヒット作 テレ朝で本編ノーカット放送 ハライチ岩井と花澤香菜の実況特番も|website=MANTANWEB|publisher=MANTAN|date=2022-10-21|accessdate=2022-10-21}}</ref>。 |
|『[[すずめの戸締まり]]』公開記念<ref>{{Cite web|和書|url=https://mantan-web.jp/article/20221020dog00m200068000c.html|title=天気の子:新海誠監督のヒット作 テレ朝で本編ノーカット放送 ハライチ岩井と花澤香菜の実況特番も|website=MANTANWEB|publisher=MANTAN|date=2022-10-21|accessdate=2022-10-21}}</ref>。 |
||
|} |
|} |
||
971行目: | 1,026行目: | ||
}} |
}} |
||
{{Infobox animanga/Novel |
{{Infobox animanga/Novel |
||
|タイトル= 天気の子( |
|タイトル= 天気の子(児童文庫) |
||
|著者= 新海誠 |
|著者= 新海誠 |
||
|イラスト= ちーこ |
|イラスト= ちーこ |
||
998行目: | 1,053行目: | ||
=== 小説 === |
=== 小説 === |
||
; 『小説 天気の子』([[角川文庫]]) |
; 『小説 天気の子』([[角川文庫]]) |
||
: 新海誠自身が執筆した本作の小説版が、映画の公開前日である2019年[[7月18日]]に発売された。『君の名は。』と同様、映画の制作と並行して執筆された。新海自身、今回は小説を書くつもりはなかったが、スタッフの強いオファーにより執筆した。解説は、本作で音楽監督を務めるRADWIMPSの野田洋次郎が行なっている。初週に9.9万部を売り上げ、7月29日付の[[オリコン]]週間文庫ランキングで初登場1位となった<ref>{{Cite web |
: 新海誠自身が執筆した本作の小説版が、映画の公開前日である2019年[[7月18日]]に発売された。『君の名は。』と同様、映画の制作と並行して執筆された。新海自身、今回は小説を書くつもりはなかったが、スタッフの強いオファーにより執筆した。解説は、本作で音楽監督を務めるRADWIMPSの野田洋次郎が行なっている。初週に9.9万部を売り上げ、7月29日付の[[オリコン]]週間文庫ランキングで初登場1位となった<ref>{{Cite web|和書|date=2019-07-26 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2140939/full/ |title=新海誠監督『天気の子』原作小説が1位 映画と共に小説もヒット【オリコンランキング】|website=[[オリコン|ORICON NEWS]] |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2019-07-27}}</ref>。2019年8月16日までには、31.8万部を売り上げ、本年度の文庫で初めて30万部を上回る作品となった<ref name="oricon">{{Cite web|和書|date=2019-08-16 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2142375/full/ |title=『小説 天気の子』累計売上30万部超え 今年度文庫で初、映画と共にヒット中【オリコンランキング】|website=[[オリコン|ORICON NEWS]] |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2019-08-26}}</ref>。9月10日に、相次ぐ重版で65万部を突破した<ref>{{Cite press release|和書|title=『小説 天気の子』累計65万部突破! 本日よりテレビCMが放送スタート!! {{!}} 天気の子 {{!}} ニュース|url=https://promo.kadokawa.co.jp/information/tenkinoko/entry-7517.html|publisher=KADOKAWA|accessdate=2019-10-09|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191009143919/https://promo.kadokawa.co.jp/information/tenkinoko/entry-7517.html|archivedate=2019-10-09}}</ref>。2019年の年間ベストセラー文庫本の1位となった<ref>[https://news.mynavi.jp/article/20191129-930531/ 「2019年 年間ベストセラー」発表! 総合1位は大女優の言葉を編んだ本] マイナビニュース 2019年11月29日</ref>。「カドカップ2019」の総合部門で「金」(第1位)に選出されている<ref name=kadofes2018>{{Cite web|和書|url=https://features.kadobun.jp/kadofes/winter/|title=栄光の一冊は、これだ! カップ2019 発見!角川文庫|website=カドカップ2019 角川文庫|publisher=KADOKAWA|accessdate=2021-12-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20211218234856/https://features.kadobun.jp/kadofes/winter/|archivedate=2021-12-18}}</ref>。 |
||
: カバー裏には、新海誠のサインと「ありがとうございます!」というメッセージが入っている。 |
: 初版のカバー裏には、新海誠のサインと「ありがとうございます!」というメッセージが入っている{{Efn2|「豪華初回限定特典! 全員特典 書籍カバー裏に、新海監督のメッセージ&サインを印字!」と帯に記載がある。}}。 |
||
; 『天気の子』([[角川つばさ文庫]]) |
; 『天気の子』([[角川つばさ文庫]]) |
||
: 角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。 |
: 角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。また、文章も一部割愛や修正がされている{{Efn2|角川文庫版195ページの、帆高がアダルトビデオの番組表などをクローゼットに隠すくだりが、つばさ文庫版197ページでは割愛されている。また、角川文庫版193ページのラブホテルという表記は、つばさ文庫版195ページではホテルに変更されている。}}。 |
||
: 著者は新海誠。挿絵はちーこ。あとがき、解説はないが、協力者の名前がクレジットされている{{Efn2|[[日本気象協会]]の[[気象予報士]]である齊藤愛子と猪股竜彦、および[[TMI総合法律事務所]]所属の[[弁護士]]である関真也(せきまさや)、熊澤啓介、鳥海哲郎。}}。2019年[[8月9日]]発売。初週1.3万部を売り上げ、「児童書」ジャンルで1位を獲得した。 |
|||
=== 漫画 === |
=== 漫画 === |
||
1,007行目: | 1,063行目: | ||
== 展覧会 == |
== 展覧会 == |
||
本作の絵コンテなどの制作資料を展示する「天気の子」展が各地で開催された。ただし[[新型コロナウイルス感染症]]の影響により、一部会場では開催が中止された<ref>{{Cite web|title=新海誠監督作品「天気の子」展|url=https://tenkinoko-ten.com/|website=2019「天気の子」製作委員会|accessdate=2021-08-12|language=ja| |
本作の絵コンテなどの制作資料を展示する「天気の子」展が各地で開催された。ただし[[新型コロナウイルス感染症]]の影響により、一部会場では開催が中止された<ref>{{Cite web|和書|title=新海誠監督作品「天気の子」展|url=https://tenkinoko-ten.com/|website=2019「天気の子」製作委員会|accessdate=2021-08-12|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210812132410/https://tenkinoko-ten.com/|archivedate=2021-08-12}}</ref>。 |
||
; 開催 |
; 開催 |
||
:* 2019年9月25日(水) |
:* 2019年9月25日(水) - 10月7日(月)、東京・[[松屋 (百貨店)|松屋]]銀座 |
||
:* 2019年12月26日(木) |
:* 2019年12月26日(木) - 2020年1月6日(月)、福岡・[[博多大丸#福岡天神店|大丸福岡天神店]] |
||
:* 2020年1月22日(水) |
:* 2020年1月22日(水) - 2月3日(月)、岡山・[[天満屋|岡山天満屋]] |
||
:* 2020年3月19日(木) |
:* 2020年3月19日(木) - 4月5日(日)、長野・[[アイシティ21|井上アイシティ21]] |
||
:* 2021年2月27日(土) |
:* 2021年2月27日(土) - 5月9日(月)、大阪・[[ラオックスホールディングス|ラオックス]]道頓堀店 |
||
: |
: |
||
;中止 |
;中止 |
||
:* 2020年4月29日(水) |
:* 2020年4月29日(水) - 5月11日(月)、大阪・[[阪急百貨店うめだ本店|阪急うめだ本店]] |
||
:* 2020年6月3日(水) |
:* 2020年6月3日(水) - 6月15日(月)、名古屋・[[松坂屋名古屋店]] |
||
== 一番くじ == |
== 一番くじ == |
||
本作の公開から約1か月後の2019年8月13日(火)より、BANDAIから「'''一番くじ 天気の子'''」の発売が開始された。価格は1回602円(税抜)で、ローソンやHMVなどの店舗で売り出された<ref>{{Cite web|title=一番くじ 天気の子|url=http://bpnavi.jp/s/kuji/pc/medias/show_by_key/tenkinoko|website= |
本作の公開から約1か月後の2019年8月13日(火)より、BANDAIから「'''[[一番くじ]] 天気の子'''」の発売が開始された。価格は1回602円(税抜)で、ローソンやHMVなどの店舗で売り出された<ref>{{Cite web|和書|title=一番くじ 天気の子|url=http://bpnavi.jp/s/kuji/pc/medias/show_by_key/tenkinoko|website=[[一番くじ]]倶楽部|publisher=[[BANDAI SPIRITS|株式会社BANDAI SPIRITS]]|accessdate=2021-02-21|language=ja}}</ref>。 |
||
景品は以下の通りであった。 |
景品は以下の通りであった。 |
||
1,036行目: | 1,092行目: | ||
{{Notelist2|2}} |
{{Notelist2|2}} |
||
=== 出典 === |
=== 出典 === |
||
{{Reflist| |
{{Reflist|3}} |
||
== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
||
* {{Cite book|和書 |
* {{Cite book|和書 |
||
|title = 新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド |
|title = 新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド |
||
| |
|date = 2019-08-30 |
||
|date = 08-30 |
|||
|publisher = 角川書店 |
|publisher = 角川書店 |
||
|isbn = 978-4041084311 |
|isbn = 978-4041084311 |
||
1,058行目: | 1,113行目: | ||
* {{Cite book|和書 |
* {{Cite book|和書 |
||
|title = 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews |
|title = 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews |
||
| |
|date = 2019-09-14 |
||
|date = 09-14 |
|||
|publisher = 東宝株式会社映像事業部 |
|publisher = 東宝株式会社映像事業部 |
||
|editor = 株式会社東宝ステラ |
|editor = 株式会社東宝ステラ |
||
1,067行目: | 1,121行目: | ||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
{{external media |
|||
| topic =『天気の子』の画像。 |
|||
| align = |
|||
| width = |
|||
| image1 = [[:en:File:Weathering with You Poster.jpg|天気の子ポスター|英語版Wikipedia]] |
|||
| image2 = [[:zh:File:Tenki no ko Key Visual.jpg|天気の子キービジュアル|中国語版Wikipedia]] |
|||
| image3 = [[:it:File:Fotogramma dal trailer del film "Weathering with You".jpeg|天気の子のワンシーン|イタリア語版Wikipedia]]}} |
|||
* {{Official}} |
* {{Official}} |
||
* {{Wayback|url=https://www.toho.co.jp/movie/lineup/tenkinoko.html |title=天気の子 |date=20190422034247}} - 東宝による映画紹介ページ |
|||
* [https://otenki-girl.jp/ otenki-girl.jp] |
|||
* [https://www.toho.co.jp/movie/lineup/tenkinoko.html 天気の子] - 東宝による映画紹介ページ |
|||
* [https://promo.kadokawa.co.jp/tenkinoko/ 『天気の子』関連書籍公式サイト] - KADOKAWAによる映画・書籍紹介サイト |
* [https://promo.kadokawa.co.jp/tenkinoko/ 『天気の子』関連書籍公式サイト] - KADOKAWAによる映画・書籍紹介サイト |
||
* {{Twitter||映画『天気の子』}} |
* {{Twitter||映画『天気の子』}} |
||
1,082行目: | 1,142行目: | ||
{{日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞}} |
{{日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞}} |
||
{{2019年日本週末観客動員数1位の映画}} |
{{2019年日本週末観客動員数1位の映画}} |
||
{{Anime-stub}} |
|||
{{Movie-stub}} |
|||
{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
||
1,101行目: | 1,158行目: | ||
[[Category:家出を扱った映画作品]] |
[[Category:家出を扱った映画作品]] |
||
[[Category:IMAX映画]] |
[[Category:IMAX映画]] |
||
[[Category:4DX映画]] |
|||
[[Category:日本の青春映画]] |
[[Category:日本の青春映画]] |
||
[[Category:ファンタジーアニメ映画]] |
[[Category:ファンタジーアニメ映画]] |
||
1,107行目: | 1,165行目: | ||
[[Category:日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞]] |
[[Category:日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞]] |
||
[[Category:メディアキャッスルのアニメ映画]] |
[[Category:メディアキャッスルのアニメ映画]] |
||
[[Category:日本のファンタジー小説]] |
2024年12月22日 (日) 23:11時点における最新版
天気の子 | |
---|---|
Weathering With You | |
タイトル | |
監督 | 新海誠 |
脚本 | 新海誠 |
原作 | 新海誠 |
製作 |
|
製作総指揮 | 古澤佳寛 |
出演者 | |
音楽 | RADWIMPS |
主題歌 |
RADWIMPS[1]
|
撮影 | 津田涼介 |
編集 | 新海誠 |
制作会社 | コミックス・ウェーブ・フィルム |
製作会社 | 「天気の子」製作委員会 |
配給 |
東宝 海外:参照 |
公開 |
2019年7月19日 海外:参照 |
上映時間 | 114分[2] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
142.3億円[3][4] $193,932,489[5] |
『天気の子』(てんきのこ、英: Weathering With You)は、2019年の日本のアニメーション映画。監督・脚本は新海誠。醍醐虎汰朗が主人公の森嶋帆高を、森七菜がヒロインの天野陽菜の声を演じる。離島から東京に家出してきた少年・帆高と、“祈るだけで晴れにできる“力を持つ少女・陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を「選択」していく物語。2019年7月19日に東宝の配給により公開されると、日本での興行収入は142.3億円(日本映画で16位)を記録した。第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞を受賞した。
あらすじ
[編集]2021年(令和3年)6月、神津島で暮らす高校1年生、森嶋 帆高(もりしま ほだか)は家出し、フェリー「さるびあ丸[7]」で東京にやって来た。ネットカフェで暮らすが、アルバイトにも就けないまま所持金ばかり減っていき、フェリーで知り合ったライターの須賀 圭介(すが けいすけ)の元を訪ねる。圭介は姪の夏美(なつみ)と2人で雑誌[注 2]に記事を寄稿する零細編集プロダクションを営んでいた。帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働き始める。
その夏の関東地方は、異常気象により長期間にわたって雨の日が続いており、その中、一時的な晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」の都市伝説が流れていた。帆高は以前ビッグマックをおごってもらった天野 陽菜(あまの ひな)という少女と、ある事件[注 3]で再会する。彼女こそが「晴れ女」であり、祈ることで短時間、局地的だが確実に雲の晴れ間を作る能力を持っていた。
陽菜は小学生の弟、凪(なぎ)と暮らしており、2人が経済的に困っている様子を見た帆高は、「晴れ女」の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作成した。「晴れ女」のサービスは次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていった。しかし、神宮外苑花火大会[9]を晴れにする姿がテレビに映ってしまい依頼が殺到したため、休業することにした[10][注 4]。
帆高には家族により捜索願が提出されていたことと、陽菜と再会した時の事件[注 3]での拳銃[注 5]の発砲が警察に知られたことから、圭介のもとに刑事が捜査に訪れた。これを機に帆高は圭介から退職金を渡されて事務所を追い出されてしまった。それとほぼ同時に、子供2人だけの天野家に児童相談所が介入することが重なったため、互いが引き離されることを恐れた陽菜と凪とともに、帆高は3人で逃げ出した。
逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら雪が降っていた。3人はラブホテルに泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす[11]。一方で能力の代償としてなのか、陽菜の身体は薄く透明になり始めていた。そして「天気の巫女が人柱として犠牲になる」という伝承のとおり、夜が明ける前に陽菜の身体は消失してしまった[注 6]。
翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高は警察署へと送られるが、2人ともそれぞれ脱走し、陽菜が「晴れ女」としての能力を得た代々木の廃ビルへ向かう。一方、東京は数か月ぶり[注 7]の晴れとなった。
警察が追跡している中、夏美、圭介、凪の3人の助けで廃ビル屋上の神社にたどり着いた帆高が祈りながら鳥居をくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、積乱雲の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。2人が神社に戻ると同時に再び雨雲が東京を覆い、猛烈なゲリラ豪雨が街を襲った。圭介、凪、夏美、警察官たちは、呆然と雨空を見上げていた[15][注 8]。帆高は再逮捕された後[注 9]、高校卒業までの期間の保護観察処分を受け、神津島に戻された。
陽菜救出後に降り始めた雨は2年半の間、止むことなく続き、東京の荒川、江戸川下流域の広範囲が徐々に水没していった[注 10]。2024年(令和6年)の春、帆高は大学進学[注 11]を機に東京へと再び渡り、陽菜と再会を果たしたのだった[注 12]。
登場人物
[編集]- 森嶋 帆高(もりしま ほだか)
- 声 - 醍醐虎汰朗[17]
- 本作の主人公。神津島高校[注 13]1年生。卒業時は3年3組[15]。
- 本作冒頭で東京にフェリーで家出した。家出の理由について劇中では詳しい説明はない[注 14][注 15]。家出中であり身分証を提示できないことからアルバイトに就けず、ネットカフェに泊まる日々が続いていた。そんな中、大量の銃器所持で逮捕された犯人・柴田[注 16]が捨てたとみられる拳銃を拾った。その後、職を探していた陽菜を風俗バイトに勧誘した木村とトラブルになり、衝動的に発砲したが弾は外れた。
- 圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲した瞬間が防犯カメラに映り、さらに、家族が行方不明届を提出したことが原因で、警察に追われる身になった。
- 小説版では「両親」と記述しているページがあるが[19]、小説・映画共に母については詳しくは言及されてはいない。また、後述する高井刑事が婦人警官を伴って陽菜のアパートを訪ねた際に見せた、帆高の入学式の写真には男性と写っているが、彼が父であるか否かについては言及はない[20]。
- 特徴/性格
- 家出時の持参品として自身と同齢の家出少年が主人公の小説『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳、白水社版)[注 17]を携えており、調理中のどん兵衛やカップヌードルの重しに使用していた[22]。なお、カップヌードルは3分待たずに2分で食べるのが好きである[23]。外出時は常に黄色のサコッシュ[24]を身に着けており、拾った拳銃もこの中に入れて持ち歩いていた。
- 神宮外苑花火大会ではTシャツの上にブレザーを着ていた[9]が、普段着はVネックのシャツにカーゴパンツや、Tシャツに紺のジーンズ[25]。なお、神津島高校の制服は詰襟の学生服である[26]。
- MacBookを用いて圭介の雑誌編集の手伝いをしたり、圭介のiPadを用いて「晴れ女」サービスのWebサイトを独力で作成する程度のITスキルを持っていたりする。何かわからないことがあるとすぐにスマートフォンを介してYahoo!知恵袋[注 18]に質問し、回答を得ようとする癖がある[27][注 19]。
- 必要ならば夜なべを辞さないほど意志が強い一面もあり、「晴れ女」サービスのためにてるてる坊主を吊るした傘や、てるてる坊主を模した着ぐるみを作っている[29]。
- 圭介の事務所で雇われている間は、食事の準備、掃除、片付けなどの雑用全般、郵便の仕分けなど事務、買い物、インタビューの文字起こしをしていた[30][31][注 20]。なお、携帯通信料は事務所が支払っていた[注 21]。
- 圭介からビールを勧められても突き返してジュースを手に取るなど普段は律儀な性格であるが、陽菜が絡むと法律違反も躊躇しない攻撃的な性格に豹変する。恩人である圭介に対しても、腕に噛み付いた後、拳銃を威嚇射撃している[32][33]。
- 女性との付き合いは不慣れなようで、夏美に「胸見たでしょ」と言われたり[8][34]、陽菜をガン見して彼女に「どこ見てんのよっ!」と言われたり[35]、圭介と夏美の関係を愛人と勘違いし、夏美に「その妄想引くわ」[36]、陽菜に「帆高ってイヤラシイ」と言われたり[37]した際に、うろたえたり焦ったりするシーンがある。また、高校の卒業式後に、後輩の女子2人と東屋で向かい合った際に、「これってもしかして、初告白」と妄想してしまうシーンもある[注 22]。
- 陽菜からは「まだ子ども」、夏美からは「どこまでも弟タイプ」「圭介に似ている」と評されているシーンもある[38]。
- 圭介、陽菜、凪からは「帆高」、夏美からは「帆高くん」[注 23]、高校の後輩の女子学生からは「森嶋先輩」と呼ばれる。なお、圭介からは「少年」(高校卒業後は「青年」)と呼ばれたりもする。一人称については、人と話す時は「俺」、モノローグでは「僕」で統一されている。ただし、陽菜と2人になった際は「僕たち」と言っている。
- 制作初期の設定
- 制作初期の企画の段階では中学2年生の設定だった。また、この段階で家出少年という設定が既にされていた[41]。
- 天野 陽菜(あまの ひな)
- 声 - 森七菜[17]
- 本作のヒロイン。2006年8月22日生まれ。中学3年生。
- 代々木に存する廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐったことで、局地的な範囲を祈りによって一時的に望んだ通りの天候に変化させる能力を手に入れた[注 24]。しかし、その能力を行使するごとに身体が徐々に透明化していく代償を抱えることにもなった。当初はそのことを自覚しておらず、「100%の晴れ女」業を天職だと考えたほどであるが、後に気象神社の神主が天気の巫女伝承を語る動画を夏美から見せられて気づくことになった[注 25]。
- 歌舞伎町のマクドナルドで年齢を詐称してのアルバイト(後に発覚して解雇される)中、お金を使い果たしてひもじそうにしている帆高にビッグマックをおごったことが縁で、彼と知り合うことになった。帆高に最初に出会った時点では14歳だったが、次の誕生日で18歳になると彼に伝えた。
- 映画のラストシーンでは、制服姿で登場して帆高と再会した[45][46]。ただし、高校名などについての言及はない。
- 母の名は「めぐみ(漢字は不明)」[注 26]。父については言及がなく、一切不明である[注 27][注 28]。
- 特徴/性格
- 髪型は黒髪の二つ結び[注 29]。普段着として、白のノースリーブのパーカーにホットパンツを着用している。また、ラストシーンでの制服姿以外では、神宮外苑花火大会で浴衣姿を見せている[48]。
- JR田端駅周辺の高台[注 30]のアパートの2DKの一室にて弟(凪)と2人で暮らしている。1年前に母を病気で亡くしており、母の形見のブレスレットを、チョーカー[注 31]に加工して首に着けていた[注 32]。自身の住む部屋の装飾品(サンキャッチャー等)を手作りしたり、スナック菓子などのありあわせの食材を上手く用いて料理を作ったりするなど、器用な一面も持つ[注 33]。また、アパートの部屋では豆苗や青ネギを自家栽培している[22][53][注 34]。ただし、絵を描くのは苦手なようで、自身はカエルを描いたつもりが、帆高に「カバ?」と突っ込みを入れられるシーンもある[54]。携帯電話、スマートフォンを所持していないため、外部から通話、メール、SNSなどで連絡が取れない。
- 木村に帆高が発砲した際には激しく憤り、声を荒らげるが[55][56]、帆高と打ち解けた後は、警察官に体当たりをするなど帆高のために行動する一面を見せるようになる[57][58]。
- 帆高からは「陽菜さん」もしくは「陽菜」[注 35]と呼ばれる。凪からは「姉ちゃん」、圭介、夏美、萌花からは「陽菜ちゃん」と呼ばれる。
- 制作初期の設定
- 制作初期の企画の段階では「陽咲(ひなた)」という名前であり、年齢も14歳ではなく18歳。家族については、父がおらず、母は入院中、弟の代わりに妹が2人いる設定だった[注 36]。また、祈ると雨雲に晴れ間を作るのではなく、的中率100パーセントの天気予報を行うという設定だった[注 37]。実際には天気予報を当てるのではなく、本人が天気を操作していたという種明かしをストーリー後半に入れる予定であった[41]。
- 天野 凪(あまの なぎ)
- 声 - 吉柳咲良[17]
- 陽菜の弟。小学5年生。
- 当初は陽菜と一緒にいる帆高に対して嫌な印象を持ったが、陽菜が「晴れ女」のサービスを始めるに際し、早期に帆高と打ち解けた。また、萌花(圭介の娘)とも初めて会ったその日に仲良くなった[注 38]。「晴れ女」サービスの営業中は、帆高が考案したてるてる坊主を模した着ぐるみを着用。ただし、当初は着ぐるみを嫌っていた[59]。
- 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、夏美、萌花と写った自撮り写真では、中学生になり背が伸びた姿を確認できる[60][61]。
- 須賀 圭介(すが けいすけ)
- 声 - 小栗旬[17]
- 有限会社K&Aプランニング[注 41]を経営[注 42]し、『ムー』などの雑誌記事の寄稿を生業とする中年男性[注 43]。
- 家出中の帆高が船から落ちそうになるところを救い、船内の食堂で食事とビールを奢らせた[注 44]。その後、下船時に渡した名刺をもとに訪ねて来た帆高をアシスタントとして採用した。義母(間宮夫人)に引き取られなかなか会わせてもらえない娘(萌花)との面会のため、「晴れ女」サービスを利用することになった[注 45]。
- 特徴/性格
- 10代の時、地方から家出[注 46]の形で上京し、そこで知り合った間宮明日花と大恋愛の末に結婚した[66][67]。明日花が他界した後も彼女への愛情は深く[注 47]、彼女との間に生まれた娘の萌花を溺愛している。
- 仕事ではオカルト雑誌の記事を執筆しているが、現実主義者で迷信などについては否定しており、読者も自身と同じように記事内容を信じていないという前提で仕事に取り組んでいる。
- 帆高には月給3000円しか渡していなかった。ただし、家賃、食費、携帯電話料金は負担したり、帆高を故郷に帰るように諭す際に、交通費と退職金、餞別を兼ねて5万円を渡したりした。
- 代々木の廃ビルでは、当初は帆高に警察に戻るように説得するが全く受け入れられず、帆高の陽菜に会いたいという純粋な思いにほだされ、帆高を乱暴に扱った警察官に強い怒りを露にして突き飛ばした[70]。
- 事件の2年半後には、ライター、編集者として成功を収めたと思われ、スナックを改装した事務所よりも立派で小綺麗な事務所[注 48]を構えている[71][注 49]。
- 帆高、陽菜からは「須賀さん」、夏美からは「圭ちゃん」、間宮夫人からは「圭介さん」、萌花からは「パパ」と呼ばれる。
- 制作初期の設定
- 制作初期の企画の段階では、雑文ライター兼、気象AI研究者という設定だった[41]。
- 須賀 夏美(すが なつみ)
- 声 - 本田翼[17]
- 圭介の姪。大学生。圭介の事務所のバイト従業員。
- その妖艶な容姿、圭介を「圭ちゃん」と呼ぶ言動、帆高初対面時に圭介との関係を説明する折に小指を立てたことなどから、帆高に圭介の愛人と勘違いされた。事務所での勤務と並行して就職活動に勤しんだが、成果は出せなかった[注 50]。なお、事件の2年半後に帆高が圭介の事務所を訪れた際に、夏美のヘルメットが置かれており、結局大学卒業後もここで働いていることがほのめかされている[72]。
- 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、萌花、凪と写った自撮り写真に夏美の姿を確認できる[60][61]。
- 須賀 明日花(すが あすか)
- 圭介の妻。故人。旧姓:間宮。
- 10代の時に出会った圭介と大恋愛の末、結婚した。萌花を産んだ後、事故[注 55]により早世した。
- 映画本編では、産まれて間もない萌花を抱いて、圭介と3人で写真を撮影するシーンで登場している[78][77]。
- 須賀 萌花(すが もか)
- 声 - 香月萌衣[17]
- 圭介と明日花の娘。
- 喘息[注 56]持ちのため、雨天に弱く晴れた日でないと外出時に発作を起こしやすい。3歳までは圭介と暮らしていたが[80]、現在は間宮夫人に引き取られており、圭介とは会える日が限定される。
- 帆高が圭介の事務所を訪れた際に、圭介が見せた、夏美、凪と写った自撮り写真では、成長した姿を確認できる[60][61]。
- 間宮夫人(まみやふじん)
- 声 - 島本須美[17][注 57]
- 明日花の母。須賀萌花の祖母で養育権者[注 58]。
- 圭介に対し、喫煙の習慣を指摘して萌花と会わせることを渋っている。
- 2年半後には、圭介と夫妻の関係が改善しており、彼の仕事次第では遠からず萌花と一緒に暮らせる可能性が高くなった、と帆高のモノローグで語られている[82]。
- 立花 冨美(たちばな ふみ)
- 声 - 倍賞千恵子[17]
- 老婦人。後述する立花瀧の祖母。帆高曰く、「僕のお祖母ちゃんくらいの年齢[注 59]」とのこと[83]。
- 「晴れ女サービス」のWebサイトに、夫の初盆の日を晴れにして欲しいという依頼を書き込んだ。そして、仕事で訪れた帆高と陽菜に「空の上に死者が住まう彼岸がある」という内容の話をした。
- その後、大雨により自宅[注 60]が水没したため、水没地域以西(高島平駅周辺)のアパートの一室に引越した。さらにその後、再びWebサイトに依頼[注 61]を寄せた。この依頼が受けられないことを伝えに家を訪れた帆高に対し、「水没地域は江戸時代以前には海だった場所であり、それが元に戻っただけ」という考えを伝えた。また、このシーンでの冨美の右手には組紐のブレスレット[注 62]が装着されているのが確認できる。
- 安井刑事(やすいけいじ)
- 声 - 平泉成[17]
- 高井とともに捜査を行う中年男性の刑事。
- 比較的穏やかな人物であり、説得重視の方針を採る[注 63]。終盤の代々木の廃ビル内では、高井らが帆高を包囲して銃口を向けた際も一人だけ銃口を下ろして構えていた。ただし、帆高が非常階段に向かう際には銃口を向けている[注 64]。
- 高井刑事(たかいけいじ)
- 声 - 梶裕貴[17][注 57]
- 安井とともに捜査を行う若い男性刑事。作中で掲げた警察手帳によるとフルネームは高井高司で警部補。リーゼントヘア[注 65]。
- 警察官としての使命感は高いが若さゆえに血が上りやすいうえに感情が表情や言葉に出やすく、逮捕するためには手段を選ばず、抵抗する帆高に銃口を向けたり、床に顔を叩きつけたりするなどの暴力行為も厭わない[注 66]。また、ラブホテルで帆高に任意同行を求めた際に腕を捻りあげ、代々木の廃ビルでは丸腰の圭介に対しても銃口を向けるなど[注 67]、粗暴な面も見受けられる[注 68]。しかし、詰めが甘い面もあり、帆高の脱走を許す失態を演じている[注 69][注 70]。
- 佐々木巡査(ささきじゅんさ)
- 声 - 市ノ瀬加那[17]
- 婦人警官。アヤネ曰く、「愛想のないおばさん」[96]。
- 保護された凪の世話をしつつ、逃亡しないように監視していた。しかし、カナの演技に騙され、凪から目を離すこととなり、逃亡される失態を演じてしまった。
- アヤネ[注 71]
- 声 - 佐倉綾音[17]
- 凪の元彼女。小学5年生で凪と同い年。髪型はショートヘア[注 72]。
- 帆高が圭介の事務所を訪ねるために都営バスに乗車しているシーンにて、凪と仲良く会話していた。凪が児童相談所に保護された際には、女装のためのウィッグとワンピースを提供する等、逃亡の手伝いをした[注 73]。その際の訪問者記帳時に「花澤綾音」と記名[注 74]していた。
- カナ[注 75]
- 声 - 花澤香菜[17][注 76]
- 凪の彼女。小学4年生で凪の1つ年下。髪型はロングヘア。
- 帆高が圭介の事務所を訪ねるために都営バスに乗車しているシーンにて、アヤネと入れ替わりでバスに乗り込んで来て凪と仲良く会話していた。そのしばらく後で、神宮外苑花火大会の時に凪とデートする姿が映された。凪が児童相談所に保護された際には、アヤネ共々、逃亡の手伝いをした。
- スカウトマン木村(スカウトマンきむら)[注 77]
- 声 - 木村良平[17][注 78]
- 新宿歌舞伎町で働く風俗嬢のスカウトマン。
- 店の前で休んでいた帆高にちょっかいをかけるなど悪辣な行為を働いた男性。後に店に陽菜をスカウト[注 79]しようとしているところを偶然居合わせた帆高に邪魔されたため、帆高に暴行した結果、彼が持っていた拳銃で発砲されてしまった(弾は当たっていない)。職業柄、後ろめたいところがあるらしく、発砲事件での事情を聞こうとした安井たちから逃げ回るシーンもある[98]。陽菜消失時で東京に晴れが戻るシーンにて登場した際には、妻帯者であり子供もいることが確認できる。
- 占いおババ
- 声 - 野沢雅子[17]
- 占い師の老女[注 80]。
- 「100%の晴れ女」記事取材のため、夏美と帆高からインタビューを受けた。「晴れ女には稲荷の力が、雨女には龍神の力が宿る」「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」「天候系の力を使いすぎると神隠しに会う」等、気象神社の神主が語った「天気の巫女伝承」に通じる話を夏美と帆高に伝えた。
- 荒木研究官(あらきけんきゅうかん)[注 81]
- 声 - 荒木健太郎[17][99]
- 気象庁気象研究所の研究官。
- 取材のためにやって来た夏美と帆高に対し、最初はインタビューを受けるのを渋るが、いざインタビューが始まると雲の中に何かの群れのようなものが観測されたと熱っぽく語った。
- 神主(かんぬし)
- 声 - 柴田秀勝[17]
- 気象神社の神主の老人男性。
- 取材で訪れた圭介と夏美に「天気の巫女伝承」を伝えた。神社の天井画は800年前に描かれたと説明し、直近100年間分程度しかない気象観測結果に対し、例外的な気象状況が発生する度に「異常気象」という言葉を使う世間の風潮を嫌っている。
- アメ
- 野良猫。黒のハチワレ。
- 帆高が歌舞伎町の路地裏で拾い、後に圭介が引き取った。劇中後半までは痩せていたが、帆高が再上京した時には成長し、以前より肉付きがよくなり、目つきも圭介そっくりになっていた。
前作『君の名は。』関連の人物
[編集]『君の名は。』の人物を登場させた理由として、新海は「個人的に、再会する前の瀧と三葉の姿を見てみたかったという気持ちもあります」と答えている[100]。
- 立花 瀧(たちばな たき)
- 声 - 神木隆之介[17]
- 冨美の孫[注 82]。前作『君の名は。』の主人公。
- お盆で祖母の冨美宅に遊びに来ていた折、「晴れ女」サービスで冨美宅に訪れていた帆高たちと遭遇した。その際、帆高に対し、陽菜へ誕生日プレゼントを贈るように提案した。
- 宮水 三葉(みやみず みつは)
- 声 - 上白石萌音[17]
- ルミネ新宿2内のジュエリーショップの女性販売員。前作『君の名は。』のヒロイン。
- 帆高に陽菜の誕生日プレゼント用の指輪を販売した[注 83]。その際、陽菜との仲が上手く行くよう帆高にエールを送った[10]。
- 勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)
- 声 - 成田凌[17]
- 三葉の高校時代の同級生。
- 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の台場のフリーマーケットのシーンに登場した。早耶香と観覧車に同乗中[注 84]、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「すーげぇ」と感嘆の声を上げた。
- 名取 早耶香(なとり さやか)
- 声 - 悠木碧[17]
- 三葉の高校時代の同級生。
- 帆高と陽菜が初めて「晴れ女」サービスを行った際の台場のフリーマーケットのシーンに登場した。克彦と観覧車に同乗中[注 84]、陽菜が天気を晴れにする様子を目撃し、「わー、きれい」と感嘆の声を上げた。
- 宮水 四葉(みやみず よつは)
- 声 - 谷花音[17]
- 三葉の妹。高校3年生。
- 陽菜の消失の後、東京に晴れが戻るシーンにて、学校のベランダから級友2人と空を見上げ、「なんか、涙出るね」と発言した。
スタッフ
[編集]原作・脚本・監督・絵コンテ・編集・イメージボード | 新海誠 |
キャラクターデザイン | 田中将賀、田村篤 |
製作 | 市川南、川口典孝 |
企画・プロデュース | 川村元気 |
エグゼクティブプロデューサー | 古澤佳寛 |
プロデューサー | 岡村和佳菜、伊藤絹恵 |
音楽プロデューサー | 成川沙世子 |
作画監督 | 田村篤 |
美術監督 | 滝口比呂志 |
演出 | 徳野悠我、居村健治 |
CGチーフ | 竹内良貴 |
音楽 | RADWIMPS |
音楽プロデューサー | 成川沙世子 |
音響監督 | 山田陽 |
音響効果 | 森川永子 |
撮影監督 | 津田涼介 |
色彩設計・助監督 | 三木陽子 |
アシスタントプロデューサー | 加瀬未来、堀雄太 |
制作 | コミックス・ウェーブ・フィルム |
制作プロデュース | STORY inc. |
製作 | 「天気の子」製作委員会 (東宝、コミックス・ウェーブ・フィルム、STORY、KADOKAWA、ジェイアール東日本企画、voque ting、ローソンエンタテインメント) |
配給 | 東宝 |
制作経緯
[編集]- 2017年
- 2月、計画書提出、プロット開発スタート
- 4月、キャラクターデザイン開発スタート
- 7月、脚本開発スタート
- 8月、設定開発スタート、ロケハン、資料収集スタート
- 10月、絵コンテ・Vコンテ開発スタート
- 2018年
- 5月、作画作業スタート
- 7月、雨素材の開発スタート
- 8月、キャストオーディション
- 9月、美術背景作業スタート
- 10月、主人公・ヒロインキャスト決定
- 12月、空ポスター公開、製作発表会見
- 2019年
- 1月、撮影作業スタート
- 4月、予告編 (1) 公開、劇伴収録
- 5月、アフレコ、ダビング、晴れポスター、予告編 (2) 公開
- 7月2日、製作報告会見
- 7月7日、完成
- 7月19日、公開
タイトル変更の経緯
[編集]先述のように、企画の段階での仮タイトルは『天気予報の君』であったが[105]、ヒロインの名前が陽菜になってからは、仮タイトルは『天気雨の君』へ変更されており、陽菜のアパートの設定画にてその仮タイトルを確認できる[106]。
音楽
[編集]『君の名は。』に引き続きRADWIMPSが音楽を担当しているが、ボーカルの野田洋次郎は前作以上にストーリー展開を決める話し合いにも参加しており、音楽監督としての職務も担っている[107][108]。
2019年7月19日に、本作で使用されている27曲の劇伴と5曲の主題歌を収録したRADWIMPSのアルバム『天気の子』が発売された[109]。マスタリングを担当したボブ・ラドウィックはこのアルバムについて「最も美しく、クリエイティブなRADWIMPSのアルバムだった」と述べている[110][111]。主題歌は以下の通りである[1]。
- 風たちの声 (Movie edit)
- 祝祭 (Movie edit) feat.三浦透子 - YouTube
- グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子
- 大丈夫 (Movie edit) - YouTube
- 愛にできることはまだあるかい - YouTube
ただし、映画本編の制作がアルバム完成以降も続いたため、一部楽曲において変更点がみられる。「愛にできることはまだあるかい」のエンドロールで使用されているバージョン、さらに上記5曲のうち「(Movie edit.)」である4曲のフルサイズバージョンも未収録である。なお、4曲のフルサイズバージョンと「Is There Still Anything That Love Can Do (English ver.)」は、2019年11月27日発売の『天気の子 complete version』に収録された[112]。
また、本作劇中のラブホテルのカラオケシーン[113]で、帆高・凪、陽菜のそれぞれが以下を歌っていた。
公開
[編集]興行成績
[編集]日本では、2019年(令和元年)7月19日に全国公開され、7月20日から21日の観客動員数で初登場1位となった。最初の3日間で動員数は115万9020人、興行収入は16億4380万9400円に達し、前作の『君の名は。』対比128.6パーセントを記録した[115]。週末の全国映画動員ランキングで3週連続で1位を獲得した[116]。公開から8月21日までの34日間の興行収入が100億円を突破し、2作連続100億円を突破するのは日本の映画監督では宮崎駿に続く2人目の達成となった[117](通算2作なら本広克行を加えて3人目)。公開から10月1日までの75日間の観客動員数が1000万人を突破した[118]。10月21日までには、累計観客動員数は1027万人を超え、興行収入は137億円を突破し、日本で公開された映画で歴代興収は12位となった[119]。さらに11月11日までに累計観客動員数は1042万人を超え、興行収入は139億円を突破している。2020年1月28日に日本映画製作者連盟より2019年の映画興行収入が発表され、本作が2020年1月の時点で140億6000万円で邦画・洋画通じてトップとなったことがわかった。
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末(7月20日・21日) | 1位 | 83.0 | 115.9 | 11.9 | 16.4 | |
2週目の週末(7月27日・28日) | 70.4 | 287.6 | 10.1 | 39.9 | ||
3週目の週末(8月3日・4日) | 50.5 | 433.7 | 7.2 | 59.1 | ||
4週目の週末(8月10日・11日) | 3位 | 46.8 | 6.5 | 75.1 | 累計動員584万人、興収78億円を突破(12日まで) | |
5週目の週末(8月17日・18日) | 2位 | 38.4 | 717.9 | 5.3 | 96.5 | |
6週目の週末(8月24日・25日) | 1位 | 30.5 | 801.0 | 4.2 | 107.3 | |
7週目の週末(8月31日・9月1日) | 34.7 | 875.1 | 4.2 | 116.6 | ||
8週目の週末(9月7日・8日) | 2位 | 19.0 | 914.0 | 2.5 | 121.8 | |
9週目の週末(9月14日・15日) | 3位 | 16.2 | 2.1 | 126.0 | 累計動員955万人、興収127億円を突破(16日まで) | |
10週目の週末(9月21日・22日) | 4位 | 11.2 | 1.5 | 129.8 | 累計動員982万人、興収130億円を突破(23日まで) | |
11週目の週末(9月28日・29日) | 3位 | 8.5 | 997.2 | 1.3 | 132.9 | |
12週目の週末(10月5日・6日) | 7位 | 1011.8 | 1.0 | 135.1 | ||
13週目の週末(10月12日・13日) | 8位 | 0.5 | 136.2 | 累計動員1022万人、興収136億円を突破(14日まで) | ||
14週目の週末(10月19日・20日) | - | 1027.7 | 0.4 | 137.4 | ||
15週目の週末(10月26日・27日) | - | 1034.0 | 0.3 | 138.2 | ||
16週目の週末(11月2日・3日) | - | 0.3 | 138.8 | 累計動員1039万人、興収138億円を突破(4日まで) | ||
17週目の週末(11月9日・10日) | - | 1042.0 | 0.2 | 139.3 | 累計動員1042万人、興収139億円を突破(11日まで) | |
18週目の週末(11月16日・17日) | - | 139.6 | ||||
19週目の週末(11月23日・24日) | - | 1045.0 | 139.9 | |||
20週目の週末(11月30日・12月1日) | - | 140.0 | ||||
21週目の週末(12月7日・8日) | - | 140.2 | ||||
22週目の週末(12月14日・15日) | - | 140.3 | ||||
23週目の週末(12月21日・22日) | - | 140.4 | ||||
24週目の週末(12月28日・29日) | - | 年末年始のため計測できず。 | ||||
25週目の週末(1月4日・5日) | - | 140.4 | ||||
26週目の週末(1月11日・12日) | - | 140.4 | 累計興行収入は、1月13日までのもの。 | |||
27週目の週末(1月18日・19日) | - | 140.4 | ||||
28週目の週末(1月25日・26日) | - | 140.6 |
海外
[編集]海外での公開が決定しており、『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開される[120]。8月8日に公開された香港と9月12日に公開された台湾では、初週の興行収入で1位となった[121][122]。インドでは本作の劇場公開を希望する5万人以上の署名が集まり、その署名に応える形で劇場公開が決定した。インドでオリジナルの日本のアニメーション映画が公開されるのは初となる[123]。
国・地域 | 公開日 | 配給 | 題名 | 出典 |
---|---|---|---|---|
香港 | 2019年8月8日 | 安樂影片 | 天氣之子 | [124] |
マカオ | ||||
インドネシア | 2019年8月21日 | アンコール・フィルムズ | Weathering With You | |
オーストラリア | 2019年8月22日 | マッドマン・エンターテインメント | [125] | |
ニュージーランド | ||||
フィリピン | 2019年8月28日 | Pioneer Films | ||
ベトナム | 2019年8月30日 | アンコール・フィルムズ | Dua Con Cua Thoi Tiet | |
マレーシア | 2019年9月5日 | |||
ブルネイ | ||||
タイ | メジャー・シネプレックス | [126] | ||
シンガポール | 2019年9月12日 | アンコール・フィルムズ | ||
台湾 | 車庫娛樂 | 天氣之子 | ||
インド | 2019年10月11日 | Vkaao | [127] | |
イタリア | 2019年10月14日 | Nexo Digital / Dynit | ||
韓国 | 2019年10月30日 | メディアキャッスル / ウォーターホールカンパニー | [128] | |
ロシア | 2019年10月31日 | VOLGAFILM | ||
ウクライナ | ||||
中国 | 2019年11月1日 | 華夏電影発行 | 天气之子 | [129] |
スペイン | 2019年11月29日 | セレクタ・ビシオン | ||
リトアニア | 2019年12月13日 | |||
エストニア | 2019年12月20日 | |||
ラトビア | 2019年12月27日 | |||
フランス | 2020年1月8日 | BAC Films / Anime Limited | ||
ドイツ | 2020年1月16日 | Universum Film | ||
アメリカ合衆国 | 2020年1月17日 | GKIDS | Weathering With You | [130] |
カナダ | ||||
イギリス | Anime Limited | |||
アイルランド | ||||
オーストリア | 2020年1月19日 | |||
オランダ | 2020年1月29日 | [注 85] | ||
ポルトガル | 2020年2月20日 | |||
スウェーデン | 2020年2月21日 | |||
フィンランド | 2020年3月13日 | |||
デンマーク | 2020年5月28日 | |||
ノルウェー | 2020年6月19日 | |||
アラブ首長国連邦 | 2020年9月10日 | |||
エジプト | ||||
サウジアラビア | ||||
メキシコ | 2020年11月12日 | |||
アルゼンチン | 2021年1月14日 | |||
ベルギー | 2020年 | |||
ボリビア | 2020年 | |||
ブラジル | 2020年 | |||
ベラルーシ | 2020年 | |||
チリ | 2020年 | |||
コロンビア | 2020年 | |||
ハンガリー | 2020年 | |||
カンボジア | 2020年 | |||
カザフスタン | 2020年 | |||
ペルー | 2020年 | |||
トルコ | 2020年 |
再上映
[編集]2022年、9月30日から期間限定で、全国41館で開催される「新海誠IMAX映画祭」にて、IMAXで上映された[132]。
評価
[編集]受賞・ノミネート
[編集]賞 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
第23回文化庁メディア芸術祭 | アニメーション部門 ソーシャル・インパクト賞 | 天気の子 | 受賞 | [133] |
第37回ゴールデングロス賞 | 日本映画部門 最優秀・金賞 | 天気の子 | 受賞 | |
第47回アニー賞 | 長編インディペンデント作品賞 | 天気の子 | ノミネート | |
監督賞 | 新海誠 | ノミネート | ||
脚本賞 | 新海誠 | ノミネート | ||
視覚効果賞 | 伊藤秀次、中嶋祐子、李周美、津田涼介 | ノミネート | ||
第24回サテライト賞 | アニメーション・ミックスメディア映画賞 | 天気の子 | ノミネート | |
第43回日本アカデミー賞 | 最優秀アニメーション作品賞 | 天気の子 | 受賞 | |
最優秀音楽賞 | RADWIMPS | 受賞 | ||
第62回ブルーリボン賞 | 作品賞 | 天気の子 | ノミネート | |
監督賞 | 新海誠 | ノミネート | ||
第74回毎日映画コンクール | アニメーション映画賞 | 天気の子 | ノミネート | |
音楽賞 | RADWIMPS | 受賞 | ||
第44回報知映画賞 | アニメ作品賞 | 天気の子 | 受賞 | |
監督賞 | 新海誠 | ノミネート | ||
第11回TAMA映画賞 | 特別賞 | 新海誠監督、およびスタッフ・キャスト一同 | 受賞 | [134] |
第13回アジア太平洋映画賞 | 最優秀アニメーション映画賞 | 天気の子 | 受賞 | [135] |
アニメーション・イズ・フィルム・フェスティバル 2019 | 観客賞 | 天気の子 | 受賞 | [136] |
スコットランド・ラブズ・アニメ 2019 | 観客賞 | 天気の子 | 受賞 | [137] |
ユートピアル 2019 | 観客賞 | 天気の子 | 受賞 | [138] |
VFX-JAPANアワード2020 | 劇場公開アニメーション映画部門優秀賞 | 天気の子 | 受賞 | [139] |
- 第92回アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)部門 日本代表[140]
- 第44回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門 出品[141]
考察
[編集]『天気の子』のストーリーとキャラクターは、てるてる坊主の原型という説がある掃晴娘伝説としばしば関連付けられている。掃晴娘は北京に住む美しい少女で、都が大雨で洪水になった時、空に向かって晴天を祈っていた。すると空から龍神の声がし、掃晴娘が妃となることと引き換えに、雨を止ませると言った。掃晴娘はこれを承諾し、地上から跡形もなく姿を消すと、実際に雨が止んだ。民俗学者の畑中章宏は、天野陽菜が祈りを行う際にてるてる坊主が出てくることに着目し、陽菜のモデルの一つは掃晴娘ではないかという考えを述べた[142]。ニュースサイト『香港01』は、『天気の子』の隠されたメッセージとイースターエッグの一つに、掃晴娘伝説を挙げ、元々の伝説と異なり、本作では掃晴娘にあたる陽菜が地上に帰還したため、東京が水没したと指摘した[143]。
反応
[編集]作中、ポテトチップスを砕いて炒めた炒飯や、チキンラーメンを砕いてかけたサラダが振る舞われるシーンがあり、SNS上でそのレシピが話題になった[144]。日清食品は後者をヒントにし、サラダ用のチキンラーメンを2020年8月より実際に商品化している[145]。
テレビ放送
[編集]回数 | 放送局 | 放送形態 | 放送日 | 放送時間(JST) | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | WOWOWシネマ | 本編ノーカット | 2020年10月10日 | 20:00 - 22:00 | テレビ初放送[146]。 | ||
2 | テレビ朝日 | 2021年1月3日 | 21:00 - 23:12 | 132分 | 8.8%[147] | 地上波初放送[148]。 エンディングの後に新海自ら編集した「特別エンディング」が流された[注 86]。 | |
3 | 2022年11月6日 | 21:00 - 23:14 | 134分 | 7.5% | 『すずめの戸締まり』公開記念[150]。 |
メディアミックス
[編集]天気の子 -Weathering With You- | |
---|---|
ジャンル | 青春、ファンタジー |
小説:天気の子 | |
著者 | 新海誠 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川文庫 |
巻数 | 単巻 |
小説:天気の子(児童文庫) | |
著者 | 新海誠 |
イラスト | ちーこ |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川つばさ文庫 |
巻数 | 単巻 |
漫画:天気の子 | |
原作・原案など | 新海誠 |
作画 | 窪田航 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊アフタヌーン |
レーベル | アフタヌーンKC |
発表号 | 2019年9月号 - 2020年10月号 |
発表期間 | 2019年7月25日 - 2020年8月25日 |
巻数 | 全3巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
ポータル | 文学・漫画 |
小説
[編集]- 『小説 天気の子』(角川文庫)
- 新海誠自身が執筆した本作の小説版が、映画の公開前日である2019年7月18日に発売された。『君の名は。』と同様、映画の制作と並行して執筆された。新海自身、今回は小説を書くつもりはなかったが、スタッフの強いオファーにより執筆した。解説は、本作で音楽監督を務めるRADWIMPSの野田洋次郎が行なっている。初週に9.9万部を売り上げ、7月29日付のオリコン週間文庫ランキングで初登場1位となった[151]。2019年8月16日までには、31.8万部を売り上げ、本年度の文庫で初めて30万部を上回る作品となった[152]。9月10日に、相次ぐ重版で65万部を突破した[153]。2019年の年間ベストセラー文庫本の1位となった[154]。「カドカップ2019」の総合部門で「金」(第1位)に選出されている[155]。
- 初版のカバー裏には、新海誠のサインと「ありがとうございます!」というメッセージが入っている[注 87]。
- 『天気の子』(角川つばさ文庫)
- 角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。また、文章も一部割愛や修正がされている[注 88]。
- 著者は新海誠。挿絵はちーこ。あとがき、解説はないが、協力者の名前がクレジットされている[注 89]。2019年8月9日発売。初週1.3万部を売り上げ、「児童書」ジャンルで1位を獲得した。
漫画
[編集]展覧会
[編集]本作の絵コンテなどの制作資料を展示する「天気の子」展が各地で開催された。ただし新型コロナウイルス感染症の影響により、一部会場では開催が中止された[156]。
- 開催
- 中止
一番くじ
[編集]本作の公開から約1か月後の2019年8月13日(火)より、BANDAIから「一番くじ 天気の子」の発売が開始された。価格は1回602円(税抜)で、ローソンやHMVなどの店舗で売り出された[157]。
景品は以下の通りであった。
- ビッグイラストボード(A賞 / 全1種)
- 折りたたみ傘(B賞 / 全1種)
- イラストボード(C賞 / 全6種)
- グラス(D賞 / 全4種)
- アクリルキーホルダー(E賞 / 全10種)
- ラストワンver. ビッグイラストボード(ラストワン賞 / 全1種)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 現実の2代目さるびあ丸は、作中設定の2021年より前の2020年6月をもって神津島航路での運航を終了した[6]。
- ^ 具体的には学研プラス発行のオカルト雑誌『ムー』の記事作成をする様子が作中で描かれている[8]。
- ^ a b 登場人物:森嶋帆高の項目に詳述。
- ^ 小説版135 - 136ページでは、「膨大な依頼のほとんどが冷やかしやからかいの内容だった」ということが、帆高のモノローグで明かされているほか、依頼主の冨美には「とても受けきれない」と話している。また、陽菜の異変に薄々気がついたことにも言及している。
- ^ 拾った拳銃については、マカロフ PMの項目を参照のこと。
- ^ 陽菜消失の夜、帆高、凪、圭介、萌花[12]、ツイッターユーザー[13]たちが、陽菜が天空に消えていく夢を見ていたことが作中で描写されている。なお、映画では描写されていないが、小説版246ページでは夏美もその夢を見ていたことをモノローグで明かしている。
- ^ 「72日ぶりの快晴」のニュースが流れるシーンがある。小説版215ページでは3か月という記述がある。
- ^ このシーンでは、凪、夏美と彼女の右隣にいる制服の警察官、安井と高井の刑事2人は空を見上げているだけだが(ただし、安井と高井は背中から描かれているため、表情はわからない)、圭介は全てを悟ったかのような表情をしている。圭介の心情については、映画本編ではナレーションなどはないが、小説版268 - 269ページの彼のモノローグで詳述されている。
- ^ 帆高にかけられた嫌疑は、刑法95条の公務執行妨害罪、刑法199条および203条の殺人未遂罪、銃刀法3条違反、鉄道営業法37条違反[16]。
- ^ 小説版277ページには水没の理由について、「降り止まない雨に従来の排水機能が間に合わず」との記述がある。
- ^ 入学先の大学のパンフレットの表紙には「✕✕農工大学(✕✕の部分は隠れて見えない)」と記載されている。
- ^ 新海は、このシーンは先に野田洋次郎が本作のために作成していた楽曲「大丈夫」の歌詞を参考に作成した旨を、小説版のあとがきで語っている。
- ^ 神津島に実在する東京都立神津高等学校とは校名が異なる。
- ^ 小説版34ページおよび206ページでは、父との確執が原因で家出したと言及されている。
- ^ 先述したように、劇中では家出の理由については詳しい説明はない。ただし、なんらかの諍いがあったことは、冒頭のシーンで帆高の右頬に消炎テープが、鼻と左頬に絆創膏が貼ってあることから確認できる。また、自転車で島内を走るシーンで顔に痕があることでも確認できる[18]。
- ^ 柴田本人は劇中には登場しないが、街頭テレビのニュースに名前が出ている。また、後述する刑事の安井と高井の両者が蕎麦店で食事をするシーンでも名前が出てくる。
- ^ これは、白水社が協力したことによる。エンドクレジットの「ロケーション・プロダクト協力」にて表記がある[21]。
- ^ アカウント名は「TOKYOBOY0701」。
- ^ 小説版では、アルバイト探しと陽菜へのプレゼントについての質問以外に、陽菜宅を初訪問する際の差し入れについて質問している[28]。
- ^ 小説版50ページでは、「完成したと呼べるものはないが、中学の頃から小説めいた文章を書くことが好き」ということが、帆高のモノローグで明かされている。
- ^ 小説版132ページでは、圭介側からはGPS信号を元に帆高の現在地が追跡できるようになっていた旨が明かされている。
- ^ 実際には警察に追われているという噂を尋ねられただけである。なお、映画では質問されたところで終わるが、小説版272 - 273ページでは、質問に対して答える様子が描かれている。
- ^ 帆高が線路に入った際には「帆高」と呼ばれた[39][40]。
- ^ 空を晴れさせるだけでなく、作品中盤の逃避行のシーンではトラックに雷を落とし、爆発炎上させている[42][43]。
- ^ 圭介の依頼で芝公園での娘(萌花)との面会を晴れにした際の出来事[44]。
- ^ 入院中のシーンで、心拍計のモニターに「MEGUMI AMANO」と表記されている。
- ^ ただし、小説版94ページには、帆高が「両親がいないのかな」と勘づく描写はある。
- ^ 後述する凪からも、母について帆高に説明するシーンがあるが、父については言及はない[47]。
- ^ 神宮外苑花火大会での浴衣のシーンでは髪をピンクのヘアゴムでサイドテールにし、ラブホテルでの就寝前のシーンでは髪を下ろすなど、場面によって髪型を変えている。
- ^ 武蔵野台地の東端にあたり、東京東部の沖積平野が物語終盤で水没した時にちょうどそれを見下ろせる位置にある。新海はストーリーから逆算してこの土地を選んだとしている[49]。
- ^ キャラクターデザインを担当した田中将賀が大人びた印象を与えるためのアクセントとして陽菜に装着させたアクセサリーだが、新海によって後付で母の形見と設定された[50]。
- ^ 天上世界から帆高に救い出された後のシーンでは、輪の部分が切れていた。これについて新海は、陽菜から天気の巫女の役割から解放されたことを象徴している可能性に言及している[51]。なお、事件から2年半後に帆高が会った時の陽菜はチョーカーを着用していなかった。
- ^ 帆高が持参したチキンラーメンと湖池屋のポテトチップスを使って、チャーハンとサラダを作っている。また、同時進行でスープも作っている[52]。
- ^ 小説版94ページの帆高のモノローグでは「家庭菜園」とある。
- ^ 帆高の感情の起伏で使い分けられる。普段は「陽菜さん」。感情が高ぶると「陽菜」。
- ^ 公式ビジュアルガイド61ページ掲載の企画書には妹2人が描かれているが、年齢については記載はない。
- ^ 企画書上の作品の仮タイトルも『天気予報の君』。
- ^ 小説版137ページでは、「いつも依頼主と仲良くなっている」という記述がある。
- ^ 「付き合う前ははっきりと、付き合ってからは曖昧に」と伝えるシーンがある[10][47]。
- ^ 感情が高ぶると「凪」とも呼ぶ。
- ^ 圭介・明日花夫婦の頭文字から名前がつけられた零細企業。山吹町のスナックの居抜きテナントを改装して事務所として使用し、本人もここに居住していた。
- ^ 名刺上の肩書はCEO。
- ^ 小説版66ページでは年齢が42歳であるとの記述がある。
- ^ 小説版20ページから22ページおよび33ページでは、この行為は帆高に恩を着せて自分を頼りにさせるためのものであることがほのめかされている。
- ^ これが「晴れ女」サービス最後の仕事となった[65]。
- ^ 小説版133ページでは、この家出の経験が同じ家出少年である帆高を助けようとする気持ちにつながったとほのめかされている。
- ^ 圭介は左薬指に自分と明日花の両方の結婚指輪を並べて装着しており[68]、明日花のことを思い出す度に右手で2つの指輪に触れる描写が作中にある。また、睡眠中の圭介が寝言で明日花の名前を口にする描写もある[69]。
- ^ 小説版286ページでは「マンションの一室」とある。
- ^ 小説版286ページでは「3人の社員を抱えている」とあるが、映画で登場している社員は2人である。ただし、小説版では触れられていないが、夏美のヘルメットが置かれており、結局大学卒業後もここで働いていることがほのめかされている。
- ^ この年、立花瀧も同様に成果が中々出ない就職活動を行っていた。
- ^ ホンダの販売するラインナップにはないピンクのカラーリングが施された架空のモデル[73]。
- ^ 「天気の子」製作委員会監修のもと、劇中のカラーリングを忠実に再現した車体色の「スーパーカブ50・『天気の子』ver.」「スーパーカブ110・『天気の子』ver.」を、2020年7月7日から10月31日までの受注期間限定で発売した[74]。
- ^ 小説版235ページにて目白駅横の階段であることが記載されている。
- ^ 小説版158ページでは地方の名家出身で東京大学卒の財務官僚とのこと。
- ^ 公式ビジュアルガイド70ページでは交通事故と記載。
- ^ 萌花に喘息の設定がされたのは、物語終盤で圭介が陽菜の救出を阻止する動機づけのためだったと新海は語っている。しかし、実際には川村元気プロデューサーの反対により救出阻止自体が警察の役目にバトンタッチされている[79]。
- ^ a b 新海は声優選定の際に「強烈なラスボス感」を求めた結果採用した旨を語っている[81]。
- ^ 小説版176ページおよび286ページでは、夫(萌花の祖父)がいる旨の記述があるが、映画には登場しない。
- ^ 同居か別居か、父方か母方かについては触れられてはいない。
- ^ 小説版133ページの説明では曳舟近辺の日本家屋。
- ^ 内容は作中では明かされていない。なお、依頼をしたのは、帆高が再度上京する2年前[60][84]。
- ^ このブレスレットは宮水三葉に作ってもらった可能性がある旨、新海は発言している[85]。
- ^ しかし、圭介の事務所に来た際には捜索差押許可状を見せずに中に入っている。これが任意捜査であるか否かは、触れられてはいない[86][87]。
- ^ このシーンでは「止まりなさい」と帆高に命じている。しかし、児童相談所を脱走した凪に体当たりをされて押し倒された挙げ句、髪をむしり取られて(小説版257ページでは「顔を叩かれて」)帆高を取り逃がした[70][88]。ただし、とっさの判断で、引き金にかけた指をトリガーガードに避けてはいる。
- ^ 新海はキャラクターデザイン担当の田中将賀に常識の枠に収まらないアニメチックで大胆なリーゼントを要望し、二度のリテイクを出している[89]。
- ^ 代々木の廃ビル内では帆高の顔を床に叩きつけ、右の頬に傷を負わせているほか[70]、後述するように池袋のラブホテルでは帆高の腕を捻りあげたうえに押さえつけているが[90][91]、これらは特別公務員暴行陵虐罪もしくは特別公務員職権濫用等致死傷罪に問われかねない行為である。
- ^ 小説版では233ページでの圭介と安井の会話で、安井に「(帆高を)保護した」と報告していたなど、悪辣な面も見受けられる。映画では帆高を保護したという台詞はない。
- ^ 登場する警察官が粗暴なのは、高井に限ったことではない。先述したように、安井は捜索差押許可状を見せずに圭介の事務所に立ち入っているが、任意捜査でない限り違法になる。後述する佐々木はラブホテルで凪を無理矢理抱き抱えて連れ出している[92]。また、池袋での、2人組の制服の警察官が帆高たちに職務質問をするシーンでは、公妨と宣言することは映画と小説版で変わりないが、映画では帆高を押さえつけた警察官が陽菜に体当たりをされて突き飛ばされているのみに対し[57]、小説版では陽菜が体当たりをした後に帆高と陽菜に警棒を振り下ろそうとする描写がある[58]。
- ^ 池袋警察署内では、制服の警察官2名と話している隙を突かれ、帆高の脱走を許してしまった[93][94]。代々木の廃ビルでは、帆高を制服の警察官1名と一緒に押さえつけたが、2人ともに圭介に背中を見せていたため、彼に体当たりをされて突き飛ばされた挙げ句、顔を殴られた[70][95]。この時、制服の警察官も突き飛ばされている。その後圭介は、右手で高井を、左手で制服の警察官を押さえつけている。なお、圭介に殴られた痕は、彼が連行されるシーンで確認できる。
- ^ 池袋警察署内と代々木の廃ビル内では、他の警察官も帆高の脱走を許す失態を演じている。1階廊下にいた婦人警官は、カウンターで担当の警察官と話をしており、とっさの対応が取れず[93]、ロビーにいた警察官も、帆高を追えなかった。玄関にいた、警杖を持った警察官(小説版223ページでは「木刀を持った守衛」)は、スライディングの格好で股をくぐられた。また、代々木の廃ビルで高井と一緒に帆高を押さえつけた制服の警察官は、拳銃をホルスターにしまったうえに、帆高を見ていて圭介を牽制していなかったことが、圭介の体当たりにつながった。
- ^ 名前は配役を担当した佐倉綾音から採られており、小説版227ページでは名字が「佐倉」であることがほのめかされている。
- ^ 小説版227ページではロングヘアを毛嫌いする描写がある。
- ^ 小説版227 - 231ページではその時の様子がアヤネ視点にて彼女の心情を交えて描かれている。
- ^ 小説版227ページにて、彼女の本当の名字は「佐倉」だが、児童相談所に先に来訪したカナの方が「佐倉カナ」という偽名を使ったため、仕返しの意味でカナの名字である「花澤」を使用した旨が語られている。
- ^ 名前は配役を担当した花澤香菜から採られており、小説版227ページでは名字が「花澤」であることがほのめかされている。
- ^ 新海が東映に許可を得て劇中のイベントに登場させたという初代プリキュアを演じるコスプレイヤーの声も担当している(ノンクレジット)[97]。
- ^ 名字は配役を担当した木村良平から採られている。
- ^ 木村の子供の声も担当している(ノンクレジット)[97]。
- ^ スカウトに関しては強引ではなく、あくまで合意の上であると木村・陽菜の双方が語っており、帆高の妨害行動は強引なものと勝手に勘違いしたことによるものである。
- ^ 小説版47ページでは帆高が年齢不詳だとの印象を述べている。
- ^ 苗字は配役を担当した荒木健太郎から採られている。
- ^ 小説版281ページにて、帆高が冨美のアパートを訪ねた際、いくつかの写真の中に、孫の結婚写真も飾られていることがモノローグで語られているが、この孫が瀧なのか否かについては言及はない。また、結婚相手が三葉なのか否かについても言及はない。
- ^ 帆高が購入した指輪は、ラブホテルで陽菜にプレゼントされるが、陽菜消失時に、あることが原因で、地上にいる帆高のところに戻る。このことから、陽菜が天上世界にいることを帆高は看破する[101][102]。2年半後、再度上京する際に帆高は指輪を持参しており、何度かポケットから取り出して見ている[103]。なお、映画では見ているシーンだけだが、2019年11月27日発売の天気の子 complete version(完全生産限定BOX)同梱のDVDに収録された、「グランドエスケープ feat.三浦透子」のミュージック・ビデオに、帆高が陽菜に再度指輪を渡しているシーンがある。
- ^ a b 画面に背を向けているので顔が見えない。
- ^ 一部の映画館では2020年1月29日、一部の映画館では2020年1月30日に初上映。映画館によって、オランダ語字幕または英語字幕が使われた(音声は日本語)[131]。
- ^ 「今、自分たちはコロナ禍の最中にいて、終わったときのことというよりは、今そのものを乗り越えることに必死ですよね」「今、たまたま自分がいるこの場所で、なんとか必死に生きていくということ。誰にとっても当たり前のことかもしれませんが、それでしか未来はつながっていかない」と考えた新海により、今を生きることが未来を拓くというメッセージが込められて[149]、「大丈夫」の前半が流された。
- ^ 「豪華初回限定特典! 全員特典 書籍カバー裏に、新海監督のメッセージ&サインを印字!」と帯に記載がある。
- ^ 角川文庫版195ページの、帆高がアダルトビデオの番組表などをクローゼットに隠すくだりが、つばさ文庫版197ページでは割愛されている。また、角川文庫版193ページのラブホテルという表記は、つばさ文庫版195ページではホテルに変更されている。
- ^ 日本気象協会の気象予報士である齊藤愛子と猪股竜彦、およびTMI総合法律事務所所属の弁護士である関真也(せきまさや)、熊澤啓介、鳥海哲郎。
出典
[編集]- ^ a b 「RADWIMPS、『天気の子』主題歌5曲タイトル解禁 スペシャル映像も」『』オリコン、2019年7月2日。2019年11月3日閲覧。
- ^ “天気の子:作品情報”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 2019年7月19日閲覧。
- ^ “2020年記者発表資料(2019年度統計):”. 日本映画製作者連盟. 2020年1月28日閲覧。
- ^ 歴代ランキング - CINEMAランキング通信(興行通信社)
- ^ “Weathering with You”. 2020年5月23日閲覧。
- ^ 『2代目「さるびあ丸」最終運航ダイヤ決定について』(プレスリリース)東海汽船、2020年2月10日。オリジナルの2020年3月2日時点におけるアーカイブ 。2022年10月2日閲覧。
- ^ 東海汽船【公式】御船印第二九番社 [@tokaikisen] (2019年7月22日). "「天気の子」全国東宝系公開中 「さるびあ丸」「神津島」は映画「天気の子」の本篇に協力しています‼️😀 是非、劇場でご覧ください✨✨". X(旧Twitter)より2024年1月1日閲覧。
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 8
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 17
- ^ a b c 公式ビジュアルガイド p. 19
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 28
- ^ 小説版pp. 212, 221
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 33
- ^ “代々木会館解体風景”. 初谷建設株式会社. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 44
- ^ 小説版p. 274
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 公式ビジュアルガイド p. 127
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 4, 6, 31
- ^ 小説版pp. 172, 175, 275
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 23
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 126
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 88
- ^ “カップヌードルCM「天気の子」大切なシーン 篇 30秒”. 2019年9月2日閲覧。
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 9, 16
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 66-67
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 6, 23, 31, 44
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 4-5, 19
- ^ 小説版 p. 93
- ^ 小説版pp. 104-105
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 9, 88
- ^ 小説版pp. 56-63
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 38-39
- ^ 小説版p. 253
- ^ 小説版pp. 42, 156
- ^ 小説版p. 99
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 20
- ^ 小説版pp. 155-156
- ^ 小説版pp. 157-158
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 36
- ^ 小説版p. 241
- ^ a b c 公式ビジュアルガイド p. 60
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 26-27
- ^ 小説版pp. 191-192
- ^ 小説版pp. 161-162
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 47
- ^ 小説版p. 291
- ^ a b 小説版p. 149
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 17, 69
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 94
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 19.
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 13.
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 15, 88
- ^ 小説版pp. 94, 97
- ^ 小説版p. 101
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 11
- ^ 小説版pp. 72-74
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 26
- ^ a b 小説版p. 191
- ^ 小説版p. 105
- ^ a b c d 公式ビジュアルガイド p. 45
- ^ a b c 小説版p. 285
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 72
- ^ 小説版p. 147
- ^ 小説版p. 137
- ^ 小説版pp. 136, 151
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 21
- ^ 小説版pp. 158-159
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 74
- ^ 小説版p. 185
- ^ a b c d 公式ビジュアルガイド p. 40
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 46
- ^ 「『天気の子』新海誠監督に、読者の疑問をぶつけてきた!」『』2019年8月12日。2019年11月18日閲覧。
- ^ “「天気の子」スペシャルスーパーカブが10/7まで公開!”. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “「天気の子」verのスーパーカブ、期間限定で受注生産”. engadget(Verizon Media Japan KK) (2020年7月7日). 2020年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月7日閲覧。
- ^ 小説版pp. 158, 181
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 71
- ^ a b 小説版p. 186
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 25
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 92
- ^ 小説版p. 238
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 23.
- ^ 小説版pp. 285-286
- ^ 小説版p. 135
- ^ 小説版p. 280
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 10.
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 35-36
- ^ 小説版pp. 232-233, 237-238
- ^ 小説版p. 257
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 14.
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 32
- ^ 小説版pp. 213-214
- ^ 小説版p. 213
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 34
- ^ 小説版pp. 222-226
- ^ 小説版p. 256
- ^ 小説版p. 229
- ^ a b 「『天気の子』新海誠監督が明かす、エンドロールに出てこない隠れキャストの存在「あのプリキュアの声は……」」『ニッポン放送 NEWS ONLINE』ニッポン放送、2019年8月6日。2020年6月27日閲覧。
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 17, 73
- ^ 日経サイエンス2019年10月号 p. 43
- ^ 天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews, p. 12.
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 32-33
- ^ 小説版pp. 210, 215-216
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 44, 46
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 89
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 60-61
- ^ 公式ビジュアルガイド pp. 76-77
- ^ “新海誠監督×RADWIMPS、再び“奇跡のコラボレーション”! 「天気の子」予告編初披露”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2019年4月10日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ “天気の子 - RADWIMPS.jp” (2019年4月10日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ 「RADWIMPS、『天気の子』アルバム7・19発売 女優・三浦透子がボーカルでコラボ」『ORICON NEWS』オリコン株式会社、2019年5月25日。2019年6月21日閲覧。
- ^ YojiNoda1の2019年6月7日21時48分のツイート、2019年6月21日閲覧。
- ^ YojiNoda1の2019年6月7日22時7分のツイート、2019年6月21日閲覧。
- ^ “「天気の子 complete version」のリリースが11/27(水)に決定!”. RADWIMPS. 2019年11月5日閲覧。
- ^ 公式ビジュアルガイド p. 29
- ^ a b 公式ビジュアルガイド p. 126
- ^ “【国内映画ランキング】「天気の子」首位!「トイ・ストーリー4」は興収40億到達”. 映画.com (2019年7月22日). 2019年7月23日閲覧。
- ^ “『天気の子』17日間で動員433万人突破!特別映像が公開”. シネマトゥデイ (2019年8月5日). 2019年8月5日閲覧。
- ^ “『天気の子』が100億円突破!”. シネマトゥデイ. 2019年9月16日閲覧。
- ^ “『天気の子』が観客動員1000万人&興行収入130億円を突破! 10月11日にインドでも公開”. 【es】エンタメステーション. 2019年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月2日閲覧。
- ^ “『ジョーカー』が3週連続で首位を獲得!2位に『マレフィセント2』、3位に『プリキュア』最新作など新作4本がランクイン(10月19日-10月20日)”. 興行通信社. 2019年10月21日閲覧。
- ^ “「天気の子」新海誠監督、3年ぶり新作は「損させない」”. 毎日新聞 (2019年7月2日). 2019年7月3日閲覧。
- ^ “引發社會共鳴 新海誠《天氣之子》香港開畫票房報捷 - 娛樂” (中国語). AM730. 2019年11月6日閲覧。
- ^ “「天氣之子」全台票房稱冠 4天票房破5500萬” (中国語). 聯合報. 2019年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月6日閲覧。
- ^ “天気の子:インドで公開決定 デリーやムンバイなど20都市で 新海誠監督「約束を果たせた」”. MANTANWEB (2019年8月10日). 2019年8月14日閲覧。
- ^ “Edko Films Streams Subtitled 2nd Teaser Video for Weathering With You Film”. Anime News Network (2019年6月11日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ “Madman Entertainment (@Madman) Twitter” (2019年7月30日). 2019年7月30日閲覧。
- ^ “Major Group on Twitter: "มาช่วยกันตั้งชื่อไทย” (2019年5月30日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ 「『天気の子』5万人の署名に応え映画大国インドで公開決定」『ORICON NEWS』oricon ME、2019年8月10日。2019年8月13日閲覧。
- ^ “신카이 마코토 감독의 신작 '날씨의 아이' 한국판 론칭 포스터 - 인사이트” (2019年6月8日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ “新海诚动画《天气之子》内地定档11月1日” (2019年9月29日). 2019年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月29日閲覧。
- ^ “新海誠「天気の子」が米国公開へ GKIDSが配給権獲得(2020年初めの北米公開…字幕版と吹替版の双方を予定)”. アニメーションビジネス・ジャーナル (2019年5月23日). 2019年7月21日閲覧。
- ^ “Weathering With You – LAB111” (2020年). 2020年1月30日閲覧。
- ^ “「新海誠IMAX映画祭」9月30日から期間限定開催 「秒速5センチメートル」IMAX上映は初”. アニメハック. 映画.com (2022年9月22日). 2022年10月1日閲覧。
- ^ “「海獣の子供」がメディア芸術祭大賞を獲得、「ある日本の絵描き少年」は優秀賞に”. 映画ナタリー (2020年3月6日). 2020年3月7日閲覧。
- ^ “岸井ゆきの&シム・ウンギョンが最優秀新進女優賞に「TAMA映画賞」発表”. cinemacafe.net (2019年10月3日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ “Asia Pacific Screen Awards: Bong Joon Ho's 'Parasite' Wins Best Film”. ハリウッド・リポーター (2019年11月21日). 2019年11月22日閲覧。
- ^ Rafael Antonio Pineda (2019年10月23日). “Weathering With You Film Wins Animation Is Film Festival's Audience Award”. Anime News Network. 2019年10月26日閲覧。
- ^ @lovesanimation (2019年10月20日). "Scotland Loves Anime". X(旧Twitter)より2019年10月26日閲覧。
- ^ “Utopiales 2019. Le palmarès complet”. フランス・アンフォ (2019年11月2日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ “VFX-JAPANアワード2020受賞作品”. 一般社団法人VFX-JAPAN. 2023年2月4日閲覧。
- ^ 「「天気の子」が日本代表 米アカデミー賞選考に出品」『SANSPO.COM』産経デジタル、2019年8月26日。オリジナルの2019年8月26日時点におけるアーカイブ。2019年8月26日閲覧。
- ^ 「新海誠監督作「天気の子」がついに世界へ! トロント国際映画祭に出品決定」『映画.com』2019年7月24日。2019年7月25日閲覧。
- ^ “映画「天気の子」、民俗学で読み解いてみると…… 民俗学者・畑中章宏さんに聞く”. 好書好日 (2019年8月17日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “細數新海誠《天氣之子》七個彩蛋、隱藏訊息(劇透注意)”. 香港01 (2019年8月11日). 2021年1月3日閲覧。
- ^ 東紗友美 (2019年7月23日). “『天気の子』の「ポテチチャーハン」「チキンラーメンサラダ」の料理を再現した!”. シネマズプラス. 2022年10月17日閲覧。
- ^ “「チキンラーメンを砕いてキャベツにかける」レシピを製品化した「チキンラーメン キャベサラダ」を実際に作って食べてみた”. GIGAZINE (2020年8月17日). 2022年10月17日閲覧。
- ^ “WOWOWで新海誠作品6作を特集、「天気の子」を初放送”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年10月1日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ 「新海誠監督「天気の子」地上波初放送8・8%」『Nikkan Sports News』日刊スポーツ、2021年1月5日。2021年1月15日閲覧。
- ^ “天気の子:2021年1月3日に地上波初放送 本編ノーカット 新海誠監督の大ヒットアニメ”. MANTANWEB. MANTAN (2020年12月7日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “地上波初放送映画『天気の子』一夜限りのエンディング映像放送決定”. ORICON NEWS (2020年12月29日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “天気の子:新海誠監督のヒット作 テレ朝で本編ノーカット放送 ハライチ岩井と花澤香菜の実況特番も”. MANTANWEB. MANTAN (2022年10月21日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “新海誠監督『天気の子』原作小説が1位 映画と共に小説もヒット【オリコンランキング】”. ORICON NEWS. オリコン (2019年7月26日). 2019年7月27日閲覧。
- ^ “『小説 天気の子』累計売上30万部超え 今年度文庫で初、映画と共にヒット中【オリコンランキング】”. ORICON NEWS. オリコン (2019年8月16日). 2019年8月26日閲覧。
- ^ 『『小説 天気の子』累計65万部突破! 本日よりテレビCMが放送スタート!! | 天気の子 | ニュース』(プレスリリース)KADOKAWA。オリジナルの2019年10月9日時点におけるアーカイブ 。2019年10月9日閲覧。
- ^ 「2019年 年間ベストセラー」発表! 総合1位は大女優の言葉を編んだ本 マイナビニュース 2019年11月29日
- ^ “栄光の一冊は、これだ! カップ2019 発見!角川文庫”. カドカップ2019 角川文庫. KADOKAWA. 2021年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月19日閲覧。
- ^ “新海誠監督作品「天気の子」展”. 2019「天気の子」製作委員会. 2021年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月12日閲覧。
- ^ “一番くじ 天気の子”. 一番くじ倶楽部. 株式会社BANDAI SPIRITS. 2021年2月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 『新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド』角川書店、2019年8月30日、128頁。ISBN 978-4041084311。
- 「『天気の子』の空」『日経サイエンス 2019年10月号』、日経サイエンス社、2019年9月、116頁。
- 株式会社東宝ステラ 編『天気の子 Pamphlet vol.2 Collection of interviews』東宝株式会社映像事業部、2019年9月14日、48頁。
外部リンク
[編集]画像外部リンク | |
---|---|
『天気の子』の画像。 | |
天気の子ポスター|英語版Wikipedia | |
天気の子キービジュアル|中国語版Wikipedia | |
天気の子のワンシーン|イタリア語版Wikipedia |