毎日映画コンクールアニメーション映画賞
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毎日映画コンクール アニメーション映画賞 | |
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受賞対象 | 日本で公開されたアニメーション映画 |
国 | 日本 |
主催 | 毎日新聞社 スポーツニッポン新聞社 |
初回 | 1989年 |
最新回 | 2023年 |
最新受賞者 | 『アリスとテレスのまぼろし工場』 |
公式サイト | mainichi |
毎日映画コンクールアニメーション映画賞(まいにちえいがコンクールアニメーションえいがしょう)は、「毎日映画コンクール」において、アニメーション映画を対象に実施されている賞。1月1日から12月31日までに日本国内で上映された作品、もしくは当該期間内に完成し上映予定の作品が対象で、公募された作品の中から、2次にわたる選定委員による討議を経て多数決で決定される[1]。
毎日映画コンクールには、アニメーション映画に対する表彰として1962年度(第17回)に創設された大藤信郎賞が先行して存在したが、『となりのトトロ』がアニメーション映画として初めてコンクールの日本映画大賞を受賞した翌年の1989年度(第44回)より本賞が創設された。ノミネーションは両賞で共通に長編、短編の区別なくおこなわれるものの、本賞についてはほぼ長編作品が受賞しており、主に「実験的な作品」を対象とする大藤信郎賞とは棲み分けがなされている[2][3]。このため、両賞を重複して受賞した作品はないが、両方の受賞歴がある監督としては宮﨑駿[4]、高畑勲[5]、北久保弘之、今敏がいる。
第72回(2017年度)では、当部門創設以来初めて、短編(24分)で自主制作となる『こんぷれっくす×コンプレックス』が受賞した[6]。第77回(2022年度)も短編・自主制作の『高野交差点[7]』が受賞している[8]。
受賞作リスト
[編集]- この字体は日本映画大賞を受賞。受賞年は下記表記の翌年(授賞式は2月)。
- 第70回までの各受賞作については、外部リンクの「コンクールの歴史」を出典としている。
第44回 - 第50回
[編集]年度 | 作品 | 監督 |
1989年 第44回 |
魔女の宅急便 | 宮﨑駿 |
1990年 第45回 |
走れ!白いオオカミ | 前田庸生 |
1991年 第46回 |
老人Z | 北久保弘之 |
1992年 第47回 |
紅の豚 | 宮﨑駿 |
1993年 第48回 |
機動警察パトレイバー 2 the Movie | 押井守 |
1994年 第49回 |
平成狸合戦ぽんぽこ | 高畑勲 |
1995年 第50回 |
ユンカース・カム・ヒア | 佐藤順一 |
第51回 - 第60回
[編集]年度 | 作品 | 監督 |
1996年 第51回 |
ブラック・ジャック | 出崎統 |
1997年 第52回 |
もののけ姫 | 宮﨑駿 |
1998年 第53回 |
ドラえもん のび太の南海大冒険 | 芝山努 |
1999年 第54回 |
人狼 JIN-ROH | 沖浦啓之 |
2000年 第55回 |
おばあちゃんの思い出 | 渡辺歩 |
2001年 第56回 |
千と千尋の神隠し | 宮﨑駿 |
2002年 第57回 |
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 | 原恵一 |
2003年 第58回 |
東京ゴッドファーザーズ | 今敏 |
2004年 第59回 |
雲のむこう、約束の場所 | 新海誠 |
2005年 第60回 |
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 | 水島精二 |
第61回 - 第70回
[編集]年度 | 作品 | 監督 |
2006年 第61回 |
時をかける少女 | 細田守 |
2007年 第62回 |
河童のクゥと夏休み | 原恵一 |
2008年 第63回 |
スカイ・クロラ The Sky Crawlers | 押井守 |
2009年 第64回 |
サマーウォーズ | 細田守 |
2010年 第65回 |
カラフル | 原恵一 |
2011年 第66回 |
蛍火の杜へ | 大森貴弘 |
2012年 第67回 |
おおかみこどもの雨と雪 | 細田守 |
2013年 第68回 |
かぐや姫の物語 | 高畑勲 |
2014年 第69回 |
ジョバンニの島 | 西久保瑞穂 |
2015年 第70回 |
百日紅〜Miss HOKUSAI〜 | 原恵一 |
第71回 -
[編集]年度 | 作品 | 監督 |
2016年 第71回 |
君の名は。[9] | 新海誠 |
2017年 第72回 |
こんぷれっくす×コンプレックス[10] | ふくだみゆき |
2018年 第73回 |
若おかみは小学生![11] | 高坂希太郎 |
2019年 第74回 |
海獣の子供[12] | 渡辺歩 |
2020年 第75回 |
魔女見習いをさがして[13] | 佐藤順一 鎌谷悠 |
2021年 第76回 |
岬のマヨイガ[14] | 川面真也 |
2022年 第77回 |
高野交差点[8] | 伊藤瑞希 |
2023年 第78回 |
アリスとテレスのまぼろし工場[15] | 岡田麿里 |
脚注
[編集]- ^ 毎日映画コンクール選考方法 - 毎日新聞
- ^ 毎日映画コンクールとは - 毎日新聞
- ^ “第70回毎日映画コンクール アニメーション部門候補に「バケモノの子」「ここさけ」「百日紅」など”. アニメ!アニメ!. (2015年12月21日) 2016年1月23日閲覧。
- ^ 大藤信郎賞は、本賞創設以前に『ルパン三世 カリオストロの城』(ただし受賞対象は制作会社の東京ムービー新社名義)・『天空の城ラピュタ』・『となりのトトロ』で、創設以後は『崖の上のポニョ』『君たちはどう生きるか』で受賞。
- ^ 大藤信郎賞を受賞した『セロ弾きのゴーシュ』は、本賞創設以前の作品で、受賞対象は制作会社であるオープロダクションの名義になっている。
- ^ “毎日映画コンクール初の快挙‼️完全自主映画のワキ毛青春アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』がアニメーション映画賞を受賞!”. シネフィル. (2018年1月19日) 2021年8月28日閲覧。
- ^ 自主制作アニメ界の新星『高野交差点』伊藤瑞希(監督)×中田秀人(原案・脚本)対談① - 『Febri』(2022年11月22日)2023年1月19日閲覧。
- ^ a b “「第77回毎日映画コンクール」『ケイコ 目を澄ませて』最多5冠 沢田研二、岸井ゆきのら受賞”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年1月19日). 2023年1月19日閲覧。
- ^ “毎日映画コンクールで「シン・ゴジラ」が大賞ほか3冠獲得、「君の名は。」は2冠”. 映画ナタリー. (2017年1月19日) 2017年1月19日閲覧。
- ^ “毎日映画コンクールで大林宣彦「花筐」が大賞!菅田将暉&長澤まさみが主演賞に”. 映画ナタリー. (2018年1月18日) 2018年1月18日閲覧。
- ^ “柄本佑&安藤サクラ、夫婦そろって受賞 大賞は『万引き家族』!第73回毎日映画コンクール受賞結果”. シネマトゥデイ (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。
- ^ “「蜜蜂と遠雷」が日本映画大賞など3冠 毎日映画コンクール”. 時事通信. (2020年1月22日) 2020年1月22日閲覧。
- ^ “魔女見習いをさがして:「毎日映画コンクール」アニメーション映画賞受賞 「おジャ魔女どれみ」20周年記念作”. まんたんウェブ. (2021年1月22日) 2021年1月22日閲覧。
- ^ “日本映画大賞に「ドライブ・マイ・カー」 毎日映画コンクール”. 毎日新聞. (2022年1月20日) 2022年1月20日閲覧。
- ^ “「第78回毎日映画コンクール」結果発表、『せかいのおきく』最多3冠 鈴木亮平、杉咲花ら受賞”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年1月19日). 2024年1月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- コンクールの歴史 - 毎日映画コンクール(毎日新聞)