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== 特徴 ==
== 特徴 ==
[[内閣官房長官]]に[[平成研究会|小渕派]]の[[野中広務]]を据えて、体制を固めた。経済の再生を最優先課題に掲げ、首相経験者である[[宮沢喜一]]を[[日本の大蔵大臣・財務大臣一覧|蔵相]]、評論家の[[堺屋太一]]を[[内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)|経済企画庁長官]]に起用、また「総裁枠」として若手の[[野田聖子]]を[[郵政大臣|郵政相]]、元[[東京大学]]総長の[[有馬朗人]]を[[文部大臣|文相]]に抜擢した<ref name="hosi">{{cite news|url=https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019013100007.html?page=3 |title = 冷めたピザ? 凡人・小渕首相のしたたかな実像 平成政治の興亡 私が見た権力者たち(9)星浩 政治ジャーナリスト |newspaper = [[WEBRONZA]] |date = 2019-02-02 |accessdate = 2019-04-21}}</ref>。野田は37歳で初入閣、これは当時の戦後最年少記録<ref>[https://www.fnn.jp/articles/-/240949 かつて“女性議員のホープ”と注目…自民党総裁選に出馬の野田聖子氏 これまでの経歴 現在衆院議員9期目] [[東海テレビ]]</ref>。[[外務大臣 (日本)|外相]]は[[高村正彦]]を起用した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO19876520Q7A810C1BC8000/?unlock=1 高村正彦(13)日中韓 江氏 訪日延期に胸騒ぎ 態度硬化 歯車狂わせた洪水] [[日本経済新聞]]、[[私の履歴書]]、2017年8月13日</ref>。また[[大蔵省]]出身の[[宮下創平]]と[[柳沢伯夫]]を[[厚生省|厚相]]と[[国土庁|国土庁長官]]に配した<ref>[https://www.sankei.com/article/20140506-CSUQGNIIYNNGBFL2OLKBW4EGJE/ 【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動] [[産経新聞]] 2014年5月6日</ref>。1998年の[[自由民主党総裁選挙]]で盟友の[[小泉純一郎]]ではなく、小渕を推した、[[山崎拓]]が会長の[[近未来政治研究会|山崎派]]からは[[甘利明]]と[[関谷勝嗣]]の二人が[[労働大臣]]、[[建設大臣]]で入閣し<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS18H0J_Y4A710C1000000?unlock=1 山崎拓元自民党副総裁「バスに乗り遅れた加藤氏(7月20日付朝刊政界面関連インタビュー)] [[日本経済新聞]]、2014年7月20日</ref>、同選挙で[[梶山静六]]を応援した[[与謝野馨]]は[[竹下登]]の後押しで[[経済産業大臣|通産相]]で入閣している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKDZO47416490Y2A011C1NNSP00/?unlock=1 元経済財政相 与謝野馨さん がんと並走した政治人生(5)] [[日本経済新聞]]、2012年10月19日</ref>。この内閣から政務の[[内閣官房副長官]]が2人になり、[[衆議院]]からは[[鈴木宗男]]と[[参議院]]からは[[上杉光弘]]が就任した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84726040T20C15A3BC8000/?unlock=1 古川貞二郎(24)自自公連立政権安定 法案ラッシュ 野中長官の情熱と優しさ] [[日本経済新聞]]、2015年3月24日</ref>。[[自由民主党幹事長]]には[[早稲田大学雄弁会]]OBの仲間でもある[[森喜朗]]を起用した<ref name="hosi"/>。臨時国会の最終日の10月16日に[[防衛庁調達実施本部背任事件]]があり、参院本会議に[[防衛大臣|防衛庁長官]]の[[額賀福志郎]]の[[問責決議|問責決議案]]が提出された<ref name="平成政権史135頁">[[芹川洋一]]著、平成政権史、日経プレミアシリーズ、2018年、135頁、[[日本経済新聞出版社]]</ref>。可決され、参院で不信任された閣僚が参院で答弁に立つことは認められないという理屈から額賀は小渕首相に辞表を提出した<ref name="平成政権史135頁" />。
[[内閣官房長官]]に[[平成研究会|小渕派]]の[[野中広務]]を据えて、体制を固めた。経済の再生を最優先課題に掲げ、首相経験者である[[宮沢喜一]]を[[財務大臣 (日本)|蔵相]]、評論家の[[堺屋太一]]を[[内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)|経済企画庁長官]]に起用、また「総裁枠」として若手の[[野田聖子]]を[[郵政大臣|郵政相]]、元[[東京大学]]総長の[[有馬朗人]]を[[文部大臣|文相]]に抜擢した<ref name="hosi">{{cite news|url=https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019013100007.html?page=3 |title = 冷めたピザ? 凡人・小渕首相のしたたかな実像 平成政治の興亡 私が見た権力者たち(9)星浩 政治ジャーナリスト |newspaper = [[WEBRONZA]] |date = 2019-02-02 |accessdate = 2019-04-21}}</ref>。野田は37歳で初入閣、これは当時の戦後最年少記録<ref>[https://www.fnn.jp/articles/-/240949 かつて“女性議員のホープ”と注目…自民党総裁選に出馬の野田聖子氏 これまでの経歴 現在衆院議員9期目] [[東海テレビ]]</ref>。[[外務大臣 (日本)|外相]]は[[高村正彦]]を起用した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO19876520Q7A810C1BC8000/?unlock=1 高村正彦(13)日中韓 江氏 訪日延期に胸騒ぎ 態度硬化 歯車狂わせた洪水] [[日本経済新聞]]、[[私の履歴書]]、2017年8月13日</ref>。また[[大蔵省]]出身の[[宮下創平]]と[[柳沢伯夫]]を[[厚生省|厚相]]と[[国土庁|国土庁長官]]に配した<ref>[https://www.sankei.com/article/20140506-CSUQGNIIYNNGBFL2OLKBW4EGJE/ 【角栄の流儀・小渕恵三元首相編(中)】「日本発の恐慌」回避になりふり構わず財政出動] [[産経新聞]] 2014年5月6日</ref>。1998年の[[自由民主党総裁選挙]]で盟友の[[小泉純一郎]]ではなく、小渕を推した、[[山崎拓]]が会長の[[近未来政治研究会|山崎派]]からは[[甘利明]]と[[関谷勝嗣]]の二人が[[労働大臣]]、[[建設大臣]]で入閣し<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS18H0J_Y4A710C1000000?unlock=1 山崎拓元自民党副総裁「バスに乗り遅れた加藤氏(7月20日付朝刊政界面関連インタビュー)] [[日本経済新聞]]、2014年7月20日</ref>、同選挙で[[梶山静六]]を応援した[[与謝野馨]]は[[竹下登]]の後押しで[[経済産業大臣|通産相]]で入閣している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKDZO47416490Y2A011C1NNSP00/?unlock=1 元経済財政相 与謝野馨さん がんと並走した政治人生(5)] [[日本経済新聞]]、2012年10月19日</ref>。この内閣から政務の[[内閣官房副長官]]が2人になり、[[衆議院]]からは[[鈴木宗男]]と[[参議院]]からは[[上杉光弘]]が就任した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84726040T20C15A3BC8000/?unlock=1 古川貞二郎(24)自自公連立政権安定 法案ラッシュ 野中長官の情熱と優しさ] [[日本経済新聞]]、2015年3月24日</ref>。[[自由民主党幹事長]]には[[早稲田大学雄弁会]]OBの仲間でもある[[森喜朗]]を起用した<ref name="hosi"/>。臨時国会の最終日の10月16日に[[防衛庁調達実施本部背任事件]]があり、参院本会議に[[防衛大臣|防衛庁長官]]の[[額賀福志郎]]の[[問責決議|問責決議案]]が提出された<ref name="平成政権史135頁">[[芹川洋一]]著、平成政権史、日経プレミアシリーズ、2018年、135頁、[[日本経済新聞出版社]]</ref>。可決され、参院で不信任された閣僚が参院で答弁に立つことは認められないという理屈から額賀は小渕首相に辞表を提出した<ref name="平成政権史135頁" />。


== 国務大臣 ==
== 国務大臣 ==
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2023年1月7日 (土) 06:12時点における版

小渕内閣
1998年7月30日
内閣総理大臣 第84代 小渕恵三
成立年月日 1998年(平成10年)7月30日
終了年月日 1999年(平成11年)1月14日
与党・支持基盤 自由民主党
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小渕内閣(おぶちないかく)は、衆議院議員外務大臣自由民主党総裁小渕恵三が第84代内閣総理大臣に任命され、1998年(平成10年)7月30日から1999年(平成11年)1月14日まで続いた日本の内閣

小渕恵三首相によって組閣された内閣のうち、この最初の内閣だけが自由民主党単独与党の内閣であった。また、2022年現在、単独政党による政権はこの内閣が最後となっている。

特徴

内閣官房長官小渕派野中広務を据えて、体制を固めた。経済の再生を最優先課題に掲げ、首相経験者である宮沢喜一蔵相、評論家の堺屋太一経済企画庁長官に起用、また「総裁枠」として若手の野田聖子郵政相、元東京大学総長の有馬朗人文相に抜擢した[1]。野田は37歳で初入閣、これは当時の戦後最年少記録[2]外相高村正彦を起用した[3]。また大蔵省出身の宮下創平柳沢伯夫厚相国土庁長官に配した[4]。1998年の自由民主党総裁選挙で盟友の小泉純一郎ではなく、小渕を推した、山崎拓が会長の山崎派からは甘利明関谷勝嗣の二人が労働大臣建設大臣で入閣し[5]、同選挙で梶山静六を応援した与謝野馨竹下登の後押しで通産相で入閣している[6]。この内閣から政務の内閣官房副長官が2人になり、衆議院からは鈴木宗男参議院からは上杉光弘が就任した[7]自由民主党幹事長には早稲田大学雄弁会OBの仲間でもある森喜朗を起用した[1]。臨時国会の最終日の10月16日に防衛庁調達実施本部背任事件があり、参院本会議に防衛庁長官額賀福志郎問責決議案が提出された[8]。可決され、参院で不信任された閣僚が参院で答弁に立つことは認められないという理屈から額賀は小渕首相に辞表を提出した[8]

国務大臣

職名 氏名 所属 特命事項等 備考
内閣総理大臣 小渕恵三 衆議院
自由民主党
自由民主党総裁
法務大臣 中村正三郎 衆議院
自由民主党
外務大臣 高村正彦 衆議院
自由民主党
大蔵大臣 宮澤喜一 衆議院
自由民主党
文部大臣 有馬朗人 参議院
自由民主党
厚生大臣 宮下創平 衆議院
自由民主党
農林水産大臣 中川昭一 衆議院
自由民主党
通商産業大臣 与謝野馨 衆議院
自由民主党
運輸大臣 川崎二郎 衆議院
自由民主党
新東京国際空港担当[A 1]
郵政大臣 野田聖子 衆議院
自由民主党
労働大臣 甘利明 衆議院
自由民主党
年金問題担当[A 2]
建設大臣 関谷勝嗣 衆議院
自由民主党
土地対策担当[A 3]
自治大臣
国家公安委員会委員長
西田司 衆議院
自由民主党
内閣官房長官 野中広務 衆議院
自由民主党
男女共同参画担当[A 4]
沖縄担当[A 5]
内閣総理大臣臨時代理
金融再生委員会委員長 柳澤伯夫 衆議院
自由民主党
1998年12月15日就任
総務庁長官 太田誠一 衆議院
自由民主党
中央省庁改革等担当[A 6]
北海道開発庁長官
沖縄開発庁長官
井上吉夫 参議院
自由民主党
防衛庁長官 額賀福志郎 衆議院
自由民主党
1998年11月20日辞任
野呂田芳成 衆議院
自由民主党
1998年11月20日就任
経済企画庁長官 堺屋太一 民間 総合交通対策担当[A 7]
科学技術庁長官 竹山裕 参議院
自由民主党
原子力委員会委員長
環境庁長官 真鍋賢二 参議院
自由民主党
地球環境問題担当[A 8]
国土庁長官 柳澤伯夫 衆議院
自由民主党
研究学園都市担当[A 9]
首都機能移転担当[A 10]
1998年10月22日解除
井上吉夫 参議院
自由民主党
研究・学園都市担当
首都機能移転担当
1998年10月22日就任
国務大臣 柳澤伯夫 衆議院
自由民主党
金融再生担当[A 11] 1998年10月22日就任
1998年12月15日解除
  1. ^ 「新東京国際空港の建設を円滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  2. ^ 「年金制度の改革及び年金行政の一元化を円滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  3. ^ 「土地対策を総合的に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  4. ^ 「男女共同参画社会の形成の促進に関する政策を総合的に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  5. ^ 「沖縄に係る諸課題に対応するための施策を総合的に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  6. ^ 「中央省庁改革等を推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  7. ^ 「道路 鉄道 海運及び航空を一体とした総合的な交通体系を樹立するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  8. ^ 「地球環境問題に対応するための政策を政府一体となって円滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  9. ^ 「研究・学園都市の建設を円滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  10. ^ 「首都機能移転の具体化に向けた検討を推進するため行政各部の所管する事務の調整を担当させる」
  11. ^ 「金融機能の再生及び早期健全化のための施策等を円滑に推進し金融再生委員会の設立準備に資するための行政各部の所管する事務の調整を担当させる」

内閣官房副長官・内閣法制局長官

職名 氏名 担当事項 所属
内閣官房副長官 鈴木宗男 政務担当 衆議院
内閣官房副長官 上杉光弘 政務担当 参議院
内閣官房副長官 古川貞二郎 事務担当 (元厚生事務次官
内閣法制局長官 大森政輔

政務次官

脚注

関連項目

外部リンク